JP2007132982A - 画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

画像処理装置、画像形成装置、画像処理方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】通常のフルカラー画像形成装置の構成で、特殊トナーを用いた出力を可能にする。
【解決手段】複数のトナー収容部に各色トナーを収容し、いずれかのトナーを特殊トナーに交換可能な印刷機構に接続された画像処理装置50である。この画像処理装置50は、電子文書を画像化して文書画像を生成する文書取得部51と、この生成された文書画像をPDL化して文書PDLを生成する文書PDL生成部52と、画像形成装置からどの色のトナーが特殊トナーに置き換えられているかを示す色設定情報を取得する色設定情報取得部53と、この色設定情報を記憶する色設定情報記憶部54と、コード画像を生成して色設定情報に従い色指定を行うコード画像生成部55と、文書PDLに対しコード画像及び色指定の情報を設定して出力用PDLを生成する出力用PDL生成部56とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、印刷対象の画像を生成する画像処理装置に関し、より詳しくは、常用トナーを特殊トナーに交換して印字可能な印字機構に出力する画像を生成する画像処理装置等に関する。
近年、文書や写真等の画像を印刷する際に画像内に情報を埋め込む技術が注目されている。例えば、印刷に用いられた画像形成装置を特定する情報を画像内に埋め込んでおけば、有価証券等の偽造が行われた場合に、その情報を特殊な装置で読み出し、偽造に用いられた画像形成装置を追跡することが可能となる。
かかる情報の埋め込み方法として、従来は、カラートナーを用いて、目視で認識が困難な微小サイズの画像を一定の変調量で重畳して印刷する方法が採られることが多かった。しかしながら、この方法では、埋め込む画像が同じ色のカラー画像に重なる場合、色分解できないため、情報として判別できないという不都合がある。また、この不都合を解消するため、埋め込む情報の量を増やすことも考えられるが、これでは画像密度が高くなり、画像の色調を変化させることになってしまう。
そこで、このような情報の埋め込みを、不可視光に吸収域を有する不可視トナーを用いて行うことが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この特許文献1では、画像形成装置において、例えば、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の各色トナーを収容した現像器に加え、不可視トナーを収容した現像器を設け、この不可視トナーを用いて埋め込み情報を印刷している。
特開2001−265181号公報(第5−7頁、第3図)
ところで、フルカラーの画像に不可視トナーを用いて情報を埋め込む場合、特許文献1のように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)、不可視(I)の5つの現像器を用いて印刷することが1つの方法として考えられる。しかしながら、これまでのフルカラー画像形成装置としては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの現像器を有する構成のものが普通である。そのため、このような4つの現像器の画像形成装置に対し、不可視トナー用の現像器を追加しようとすると、画像形成装置の構成の大幅な変更が必要となり、多くのコストがかかってしまう。
そこで、従来の画像形成装置の構成を変更することなく、不可視トナーによる情報埋め込みを行う方法として、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のいずれかのトナーを不可視(I)に置き換えて印刷することが考えられる。
例えば、KトナーをIトナーに交換した場合は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、不可視(I)の各色トナーによる印刷となる。尚、この場合、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の混合で黒色を表現できるため、一応フルカラーの印刷も可能となる。
一方で、黒(K)以外の特定の色を不可視(I)に交換することも考えられる。この場合は、黒(K)、不可視(I)に2色カラーを加えたトナーにより印刷する構成、或いは、そもそもフルカラー印刷ができないことから、2色カラーは用いず、黒(K)、不可視(I)のみで印刷する構成となる。
ところで、このように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のような常用トナーの代わりに不可視(I)のような特殊トナーを用いた場合、この不可視トナーで印刷する情報に対しては、置き換えられた常用トナーの色を指定して印刷を指示する必要がある。例えば、YトナーをIトナーに交換したとする。この場合は、文書の印刷時に、埋め込む情報の色としてY色を設定しておけば、Iトナーで情報が印刷されることになる。
どの色のトナーを不可視トナーに交換するかは、提供するサービスや用途に応じて適宜決定すべきものであるが、ユーザ自身が情報を埋め込んだ文書を作成する場合、従来は、どの色が特殊トナーに交換されているかをユーザが把握し、文書上で埋め込み情報の色指定を行わなければならないという問題点があった。また、埋め込み情報が自動的に生成される場合は、画像形成装置における特殊トナーの設定状況に応じて色指定を変更することはできないという問題点もあった。
尚、ここでは、特殊トナーとして不可視トナーを例示したが、常用トナーとは色や性質の異なる種々の特殊トナーについて同様の問題は生じ得る。
本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであって、その目的は、通常のフルカラー画像形成装置の構成で、特殊トナーを用いた出力を可能にすることにある。
また、本発明の他の目的は、通常のフルカラー画像形成装置の構成におけるどのトナーを特殊トナーと交換したかをユーザが意識することなく、特殊トナーを用いた画像を出力できるようにすることにある。
かかる目的のもと、本発明では、通常のフルカラー画像形成装置において特殊トナーによって置き換えられたトナーの色を認識し、特殊トナーで印刷したい情報にその色の指定を付加して出力するようにした。即ち、本発明の画像処理装置は、複数のトナー収容部の各々に常用トナーを収容しその常用トナーを用いて印字することの可能な印字機構に対し、印字対象の画像を出力する画像処理装置であって、複数のトナー収容部のうち特定の常用トナーが収容されるべきトナー収容部に特殊トナーが収容されていることを認識する認識手段と、特殊トナーを用いて印字すべき画像を取得する取得手段と、その特定の常用トナーを指定する指定情報と共に、又は、その特定の常用トナーの信号を用いて、取得手段により取得された画像を印字機構に出力する出力手段とを備えている。
ここで、特殊トナーは、例えば、特定の波長の光を吸収する不可視トナーである。また、特殊トナーを用いて印字すべき画像は、例えば、その画像が印字される記録媒体の識別情報と、その記録媒体上の位置情報とを含むコード画像である。
また、このような画像処理装置としては、具体的には、次のような構成のものが考えられる。即ち、まず、画像処理装置において、論理プリンタの設定時に、指定した画像形成装置と通信を行い、特殊トナーの色設定情報を論理プリンタ側に記憶する。次に、印刷対象の文書を出力する際には、この論理プリンタが、文書をPDL(Page Description Language)化するに当たり、特殊トナーで印刷したい情報に対し指定する色をPDLコマンドで設定する。つまり、特殊トナーで印刷する情報のPDLを元の文書のPDLに追加し、出力用のPDLを生成する。そして、このような構成は、上記の出力手段が、所定の文書画像から生成された第1のPDLデータに対し、取得手段により取得された画像を表す情報及び指定情報を設定することにより、第2のPDLデータを生成し、その第2のPDLデータを印字機構に出力するものと捉えることができる。
更に、本発明は、このような画像処理を行う画像処理部を含む画像形成装置として捉えることもできる。その場合、本発明の画像形成装置は、各々に収容すべきトナーの色が決められた複数のトナー収容部と、この複数のトナー収容部のうち、指定された色のトナーが収容されるべきトナー収容部に収容されたトナーを用いて印字する印字部と、複数のトナー収容部のうち特定の色のトナーが収容されるべきトナー収容部に特殊トナーが収容されていることを認識する認識部と、その特定の色のトナーを指定して、特殊トナーで印字すべき画像の印字を印字部に指示する指示部とを備えている。
更にまた、本発明は、このような画像処理の方法として捉えることもできる。その場合、本発明の画像処理方法は、複数のトナー収容部の各々に常用トナーを収容しその常用トナーを用いて印字することの可能な印字機構に対し、印字対象の画像を出力する画像処理方法であって、複数のトナー収容部のうち特定の常用トナーが収容されるべきトナー収容部に特殊トナーが収容されていることを認識するステップと、特殊トナーを用いて印字すべき画像を取得するステップと、その特定の常用トナーを指定する指定情報と共に、又は、その特定の常用トナーの信号を用いて、取得された画像を印字機構に出力するステップとを含んでいる。
一方、本発明は、コンピュータに画像処理を実行させるプログラムとして捉えることもできる。その場合、本発明のプログラムは、複数のトナー収容部の各々に常用トナーを収容しその常用トナーを用いて印字することの可能な印字機構に対し、印字対象の画像を出力する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、コンピュータに、複数のトナー収容部のうち特定の常用トナーが収容されるべきトナー収容部に特殊トナーが収容されていることを認識する機能と、特殊トナーを用いて印字すべき画像を取得する機能と、その特定の常用トナーを指定する指定情報と共に、又は、その特定の常用トナーの信号を用いて、取得された画像を印字機構に出力する機能とをコンピュータに実現させるためのものである。
本発明によれば、通常のフルカラー画像形成装置の構成で、特殊トナーを用いた出力が可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための最良の形態(以下、「実施の形態」という)について詳細に説明する。
図1は、本実施の形態が適用されるシステムの構成の一例を示したものである。このシステムは、少なくとも、電子文書の印刷を指示する端末装置100と、電子文書を蓄積する文書リポジトリ200と、電子文書の画像にコード画像を重畳して印刷する画像形成装置400とがネットワーク900に接続されることにより構成されている。また、このシステムは、画像形成装置400にて出力される印刷物500と、印刷物500に文字又は図形を記録し、その文字又は図形の軌跡を読み取るペンデバイス600とを含む。更に、ネットワーク900には、ペンデバイス600から受信した軌跡と、文書リポジトリ200から取得した電子文書とを重ね合わせて表示する端末装置700も接続されている。
以下、本システムの動作の概略を説明する。
まず、端末装置100は、文書リポジトリ200から印刷対象の電子文書を取得する(A)。そして、画像形成装置400に対し、この電子文書の印刷を指示する(B)。このとき、端末装置100は、印刷に関するパラメータである印刷属性を指定する。この印刷属性には、通常の印刷と同様、用紙サイズ、向き、両面印刷等が含まれる。また、コード画像に関し、コード画像を印刷すべき領域の指定等が含まれてもよい。
この電子文書の印刷指示を受けると、画像形成装置400は、電子文書の画像にコード画像を重畳した画像を紙等の媒体に印刷し、印刷物500を出力する(C)。この場合、コード画像は、識別情報に対応する識別コードと、位置情報に対応する位置コードとを画像化したものである。或いは、その他の情報である付加情報を含めて画像化したものであってもよい。
ここで、識別情報としては、個々の媒体を一意に識別する情報を採用することができる。例えば、画像形成装置400の識別番号と画像形成装置400における媒体の印刷の一連番号又は印刷の日時とを組み合わせて得られる情報であってもよいし、所定のサーバにて重複がないように一元管理されている情報であってもよい。或いは、個々の媒体を一意に識別する情報ではなく、媒体に印刷された電子文書を一意に識別する情報を、識別情報として採用してもよい。
また、位置情報とは、個々の媒体上の座標位置(X座標、Y座標)を特定するための情報である。例えば、媒体の左上点を原点とし、媒体の右方向にX軸をとり、下方向にY軸をとることにより設定した座標系で、座標を表すことが考えられる。
更に、付加情報としては、印刷指示を行ったユーザの識別情報や、コピー禁止であるかどうかの情報等がある。
また、画像形成装置400は、コード画像を、赤外光の吸収率が一定の基準以上である不可視のトナーを用いて不可視画像として形成する。一方、電子文書の文書画像は、赤外光の吸収率が一定の基準以下である可視のトナーを用いて可視画像として形成することが好ましい。尚、コード画像の形成に用いるトナーと文書画像の形成に用いるトナーとで、赤外光の吸収率に差を設けたのは、赤外光を照射してコード画像を読み取る際の読取り精度を確保するためである。尚、本明細書では、赤外光照射によるコード画像の読取りを前提として説明するが、紫外光によりコード画像を読み取るものであってもよい。
その後、ユーザが、ペンデバイス600を用いて印刷物500に文字又は図形を筆記したとする(D)。これにより、ペンデバイス600は、印刷物500に対し赤外光を照射し、その反射光を検出することでコード画像を入力する。そして、コード画像から情報を取得又は生成し、有線通信又は無線通信を介して、その情報を端末装置700に送信する(E)。尚、ここで送信される情報には、例えば、印刷物500の識別情報や、印刷物500に対して筆記された文字又は図形の位置情報がある。或いは、位置情報は、一定の時間における文字又は図形の位置情報を連結させた軌跡情報として送信するようにしてもよい。
その後、端末装置700は、ペンデバイス600から受信した識別情報に基づいて、印刷物500に印刷された文書画像の元となる電子文書を文書リポジトリ200から取得する(F)。そして、文書リポジトリ200から取得した電子文書と、ペンデバイス600から取得した情報とを重ね合わせて表示する。
ところで、ペンデバイス600から受信した識別情報が、個々の媒体を一意に識別する情報である場合、この識別情報に基づいて電子文書を取得できるようにするためには、識別情報と電子文書との対応関係を管理しておく必要がある。図1では、この対応関係をどこで管理するかについては明示しなかったが、端末装置700からアクセス可能であれば、どこで管理するようにしてもよい。例えば、文書リポジトリ200であってもよいし、画像形成装置400であってもよい。尚、ペンデバイス600から受信した識別情報が、媒体に印刷された電子文書を一意に識別する情報である場合は、このような対応関係を参照することなく、電子文書を取得することができる。
また、ペンデバイス600から軌跡情報を受信した場合、この軌跡情報は、印刷物500上での筆記位置に対応する電子文書上の位置に重ね合わせて表示される。これは、ペンデバイス600で読み取ったコード画像に筆記位置の情報が含まれるので、その情報から電子文書の表示イメージにおける対応する位置が特定できるからである。
以上、本実施の形態が適用されるシステムについて述べてきたが、このような構成はあくまで一例に過ぎない。例えば、画像形成装置400における文書画像とコード画像とを重畳する画像処理部の機能を、端末装置100、文書リポジトリ200、又はその他の装置で実現するようにしてもよい。また、文書リポジトリ200は、端末装置100内にあってもよい。更に、端末装置100と端末装置700とは、同一の端末装置であってもよい。
尚、本明細書では、「電子文書」の文言を用いるが、これは、テキストを含む「文書」を電子化したデータのみを意味するものではない。例えば、絵、写真、図形等の画像データ(ラスタデータかベクターデータかによらない)、その他の印刷可能な電子データも含めて「電子文書」としている。
ところで、図1のシステムでは、画像形成装置400が、幾つのトナー収容部を有しているか、また、各トナー収容部には不可視トナー以外に如何なる色のトナーが収容されているか、については言及しなかった。但し、図1のシステムが、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(黒)の各色トナーを収容すべき4つのトナー収容部を有する一般的な画像形成装置400を前提としたものであるとすると、4つのトナー収容部のいずれかに収容されたトナーに代えて不可視トナーが収容されていることになる。このようなトナーの交換後の画像形成装置400を用いる場合に、本実施の形態では、どの色のトナーが不可視トナーに交換されたかを画像形成装置400から端末装置100へ通知してもらい、その通知結果に応じた色指定を端末装置100にて行う。
以下、端末装置100内の画像処理装置50がこのような処理を行うものとし、画像処理装置50の機能構成及び動作について説明する。
図2は、画像処理装置50の機能構成を示した図である。
図示するように、画像処理装置50は、文書取得部51と、文書PDL生成部52と、色設定情報取得部53と、色設定情報記憶部54と、コード画像生成部55と、出力用PDL生成部56とを備えている。
文書取得部51は、文書リポジトリ200(図1参照)から端末装置100のメモリ内に読み込んである電子文書を取得し、文書PDL生成部52を呼び出し、この文書PDL生成部52が、電子文書を、画像形成装置400が画像形成を行うためのコマンド列からなるPDL(Page Description Language)ファイルである文書PDLファイルに変換する。また同時に、コード画像生成部55に対しコード画像の生成を指示するコード画像生成指示を出力し、色設定情報取得部53に対し色設定情報の取得を指示する色設定情報取得指示を出力する。
色設定情報取得部53は、文書取得部51から色設定情報取得指示があると、画像形成装置400(図1参照)に色設定情報の送信を要求し、色設定情報を取得する。ここで、色設定情報とは、画像形成装置400にてどの色のトナーに代えて不可視トナーが用いられているかを示す情報である。色設定情報記憶部54は、色設定情報取得部53が取得した色設定情報をメモリ等の記憶手段に記憶する。尚、この色設定情報取得部53は、画像形成装置400においてどの色のトナーが不可視トナーに置き換えられているかを認識するという観点から、認識手段として把握することもできる。
コード画像生成部55は、文書取得部51からコード画像生成指示があると、後で詳述するフォーマットのコード画像を生成し、色設定情報記憶部54に記憶された色設定情報を参照してコード画像に色を指定して出力用PDL生成部56に出力する。尚、コード画像生成部55は、コード画像を取得するという観点から、取得手段として把握することもできる。
出力用PDL生成部56は、文書PDL生成部52から渡された文書PDLファイル内に、コード画像生成部55から渡されたコード画像及び色指定の情報をPDLコマンドとして設定した出力用PDL(電子文書にコード画像を重畳するコマンドを付加したもの)を生成し、画像形成装置400に出力する。尚、出力用PDL生成部56は、画像形成装置400に対し印刷対象の画像を出力するという観点から、出力手段として把握することもできる。
尚、これらの機能は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。即ち、端末装置100の図示しないCPUが、文書取得部51、文書PDL生成部52、色設定情報取得部53、コード画像生成部55、出力用PDL生成部56の各機能を実現するプログラムを、例えばハードディスク等の外部記憶装置からメインメモリに読み込んで、画像処理装置50内にこれらの各機能を実現する。
次に、この画像処理装置50の動作について説明する。
まず、文書取得部51は、文書リポジトリ200から端末装置100のメモリ内に読み込まれた電子文書を取得する。そして、ユーザの印刷指示に応じて、電子文書を文書PDL生成部52に送ることで、電子文書の印刷を指示する。ここで、文書PDL生成部52は、文書取得部51から電子文書を受け取ると、その電子文書を印刷するためのPDLコマンドからなる文書PDLを生成する。
一方、文書取得部51は、印刷指示と同時に、色設定情報取得部53に対して色設定情報取得指示を、コード画像生成部55に対してコード画像生成指示を伝える。
そこで、以下、この場合の色設定情報取得部53及びコード画像生成部55の処理について説明する。
図3は、色設定情報取得部53の処理を示したフローチャートである。
まず、色設定情報取得部53は、文書取得部51から色設定情報取得指示があるかどうかを監視する(ステップ531)。即ち、色設定情報取得指示がなければ、ステップ531を繰り返し、色設定情報取得指示があれば、画像形成装置400に対し、色設定情報の送信を要求する(ステップ532)。
これに応じて、画像形成装置400は、色設定情報を取得する。即ち、複数のトナー収容部のうち、どの色のトナー収容部に不可視トナーがセットされているかを検出する。尚、この検出方法としては、例えば、どの色のトナーを不可視トナーに交換したかをトナー交換時にユーザが設定しメモリ等に記憶しておき、これに基づいて検出する方法がある。また、トナーカートリッジをロックするロック機構の凹凸パターンを色ごとに異ならせておき、その凹凸パターンを認識することで、不可視トナーのカートリッジが装着されていることを検出する方法も考えられる。
そして、画像形成装置400がこの取得した色設定情報を返信すると、色設定情報取得部53はこれを受信し(ステップ533)、色設定情報記憶部54に記憶する(ステップ534)。
また、図4は、コード画像生成部55の処理を示したフローチャートである。
まず、コード画像生成部55は、文書取得部51からコード画像生成指示があるかどうかを監視する(ステップ551)。即ち、コード画像生成指示がなければ、ステップ551を繰り返し、コード画像生成指示があれば、識別コードを生成する(ステップ552)。
具体的には、電子文書が印刷される紙等の媒体の識別情報を所定の符号化方式により符号化する。この符号化には、例えば、既知の誤り訂正符号であるRS(リードソロモン)符号やBCH符号を用いることができる。また、誤り検出符号として、位置情報のCRC(Cyclic Redundancy Check)やチェックサム値を計算し、それを冗長ビットとして付加することもできる。
そして、この符号化された識別情報を、コード情報として埋め込む形式に変換する。例えば、第三者による解読が困難になるように、符号化された識別情報における各ビットの配置を、疑似乱数等により入れ替えたり暗号化したりすることができる。また、識別コードが2次元配置される場合は、ビット値をコードの配置と同様に2次元配置しておく。
次に、コード画像生成部55は、位置コードを生成する(ステップ553)。
具体的には、電子文書が印刷される媒体のサイズに応じた位置情報を所定の符号化方式により符号化する。この符号化には、識別情報の符号化に使用したのと同様の方式を使用することができる。また、位置情報は、疑似雑音系列の一種であるM系列を利用して表すこともできる。ここで、M系列は、k段の線形シフトレジスタで生成できる最大周期の系列であり、その周期は2−1である。また、M系列中の任意の位置から取り出した連続するkビットの部分系列がM系列中に1度しか現われないという性質を持っている。この性質により、連続したkビットの部分系列ごとに位置情報を対応させておけば、部分系列を検出することで位置情報を特定することができる。
そして、この符号化された位置情報を、コード情報として埋め込む形式に変換する。例えば、第三者による解読が困難になるように、符号化された位置情報における各ビットの配置を、疑似乱数等により入れ替えたり暗号化したりすることができる。また、位置コードが2次元配置される場合は、ビット値をコードの配置と同様に2次元配置しておく。
その後、コード画像生成部55は、ステップ552で生成された識別コード及びステップ553で生成された位置コードを2次元に配置する(ステップ554)。このとき、識別コードは、位置によらず同じコードが配置されるが、位置コードは、位置により異なるコードが配置される。
また、識別コード及び位置コードの各ビットに後述のパターン画像を割り当てることにより、コード画像を生成する(ステップ555)。
ところで、コード画像は、この時点では2値の画像であるが、本実施の形態において、コード画像生成部55は、このコード画像に対し色属性を付加する。
即ち、まず、コード画像生成部55は、色設定情報記憶部54から色設定情報を取り出す(ステップ556)。そして、この色設定情報にて示される色属性をコード画像に付加する(ステップ557)。例えば、色設定情報として、イエロー(Y)が不可視(I)に置き換えられている旨の情報が記憶されているとする。その場合、コード画像生成部55は、コード画像に対しイエロー(Y)を色属性として指定する。
そして、最後に、コード画像生成部55は、色指定がなされたコード画像を出力用PDL生成部56に出力する(ステップ558)。
これにより、出力用PDL生成部56は、文書PDL生成部52から送られた文書PDLに対し、コード画像生成部55から送られたコード画像及び色指定の情報を用いてコード画像重畳のためのPDLコマンドを挿入することにより、出力用PDLを生成する。
そして、この出力用PDLを画像形成装置400に送信することで、画像形成装置400では、不可視トナーでコード画像が印刷されることとなる。
次に、ここで印刷されるコード画像について説明する。
図5(a)〜(c)は、上述したコード画像を説明するための図である。図5(a)は、不可視画像として形成される2次元コード配列を模式的に示している。また、図5(b)は、図5(a)における2次元コード配列の1単位である2次元コードを拡大して示した図である。更に、図5(c)は、バックスラッシュ「\」とスラッシュ「/」のパターン画像を説明するための図である。
本実施の形態において、図5(a)〜(c)に示すコード画像は、可視光領域(400nm〜700nm)における最大吸収率が例えば7%以下であり、近赤外領域(800nm〜1000nm)における吸収率が例えば30%以上の不可視トナーによって形成される。また、この不可視トナーは、画像の機械読取りのために必要な近赤外光吸収能力を高めるために、平均分散径は100nm〜600nmの範囲のものが採用される。ここで、「可視」及び「不可視」は、目視により認識できるかどうかとは関係しない。印刷された媒体に形成された画像が可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性の有無により認識できるかどうかで「可視」と「不可視」とを区別している。また、可視光領域における特定の波長の吸収に起因する発色性が若干あるが、人間の目で認識し難いものも「不可視」に含める。
また、このコード画像は、赤外光照射による機械読取りと復号化処理とが長期に亘って安定して可能で、且つ、情報が高密度に記録できる不可視画像で形成される。更に、画像を出力する媒体表面の可視画像が設けられた領域とは関係なく、任意の領域に設けることが可能な不可視画像であることが好ましい。更に、例えば、目視した際に光沢差によって認識できる不可視画像であることが更に好ましい。また、例えば、印刷される媒体の大きさに合わせて媒体面(紙面)の全面に不可視画像が形成される。但し、「全面」とは、用紙の四隅を全て含む意味ではない。電子写真方式等の装置では、通常、紙面の周囲は印刷できない範囲である場合が多いことから、かかる範囲には不可視画像を印刷する必要はない。
図5(b)に示す2次元コードは、媒体上の座標位置を示す位置コードが格納される領域と、媒体等を一意に特定するための識別コードが格納される領域とを含んでいる。また、同期コードが格納される領域も含んでいる。そして、図5(a)に示すように、この2次元コードが媒体面に複数、格子状に配置される。即ち、媒体面に、図5(b)に示すような2次元コードが複数個、配置され、その各々が、位置コード、識別コード、及び同期コードを備えている。そして、複数の位置コードの領域には、それぞれ配置される場所により異なる位置情報が格納されている。一方、複数の識別コードの領域には、配置される場所によらず同じ識別情報が格納されている。
図5(b)において、位置コードは、6ビット×6ビットの矩形領域内に配置されている。各ビット値は、回転角度が異なる複数の微小ラインビットマップで形成され、図5(c)に示されるパターン画像(パターン0とパターン1)で、ビット値0とビット値1を表現している。より具体的には、相互に異なる傾きを有するバックスラッシュ「\」及びスラッシュ「/」を用いてビット値0とビット値1とを表現している。パターン画像は600dpiで8×8画素の大きさで構成されており、左上がりの斜線のパターン画像(パターン0)がビット値0を、右上がりの斜線のパターン画像(パターン1)がビット値1を表現する。従って、1つのパターン画像で1ビットの情報(0又は1)を表現できる。このような2種類の傾きからなる微小ラインビットマップを用いることで、可視画像に与えるノイズが極めて小さく、且つ、大量の情報を高密度にデジタル化して埋め込むことが可能な2次元コードを提供することが可能となる。
即ち、図5(b)に示した位置コード領域には合計36ビットの位置情報が格納されている。この36ビットのうち、18ビットをX座標の符号化に、18ビットをY座標の符号化に使用することができる。各18ビットを全て位置の符号化に使用すると、218通り(約26万通り)の位置を符号化できる。各パターン画像が図5(c)に示したように8画素×8画素(600dpi)で構成されている場合には、600dpiの1ドットは0.0423mmであることから、図5(b)の2次元コード(同期コードを含む)の大きさは、縦横共に3mm程度(8画素×9ビット×0.0423mm)となる。3mm間隔で26万通りの位置を符号化した場合、約786mの長さを符号化できる。このように18ビット全てを位置の符号化に使用してもよいし、或いは、パターン画像の検出誤りが発生するような場合には、誤り検出や誤り訂正のための冗長ビットを含めてもよい。
また、識別コードは、2ビット×8ビット及び6ビット×2ビットの矩形領域に配置されており、合計28ビットの識別情報を格納できる。識別情報として28ビットを使用した場合は、228通り(約2億7千万通り)の識別情報を表現できる。識別コードも位置コードと同様に、28ビットの中に誤り検出や誤り訂正のための冗長ビットを含めることができる。
尚、図5(c)に示す例では、2つのパターン画像は互いに角度が90度異なるが、角度差を45度とすれば4種類のパターン画像を構成できる。このように構成した場合は、1つのパターン画像で2ビットの情報(0〜3)を表現できる。即ち、パターン画像の角度種類を増やすことで、表現できるビット数を増加することができる。
また、図5(c)に示す例では、パターン画像を使用してビット値の符号化を説明しているが、パターン画像以外を採用してもよい。例えば、ドットのON/OFFや、ドットの位置を基準位置からずらす方向により符号化することも可能である。
図6は、図1の画像形成装置400の構成を示した図であり、所謂タンデム型の機構を示している。尚、この画像形成装置400は、本来、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)の4つの現像器を有する画像形成装置において、黒(K)を不可視(I)に交換したものである。
この画像形成装置400は、各色の階調データに対応して画像形成を行う画像プロセス系410、記録用紙(シート、媒体)を搬送するシート搬送系430、画像形成装置400全体を制御する画像出力制御部441、例えばパーソナルコンピュータやスキャナユニット445等に接続され、受信したPDLデータを解釈して画像データに変換する機能や、画像データに対して所定の画像処理を施す機能を持つ画像処理系であるIPS(Image Processing System)442を備えている。本構成例では、プリント処理を行う機能とスキャン系処理を行う機能を併せ持ったものをIPSと表現しているが、それぞれ別モジュールとして実現してもよい。尚、図6は、画像形成装置400をユーザが操作する側(手前側)から見た図である。
画像プロセス系410は、水平方向に一定の間隔を置いて並列的に配置される、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、不可視(I)の4つの画像形成ユニット411Y,411M,411C,411I、この画像形成ユニット411Y,411M,411C,411Iの感光体ドラム412に形成された各色のトナー像を中間転写ベルト421上に多重転写させる転写ユニット420を備えている。また、転写ユニット420によって二次転写された記録用紙上の画像を、熱及び圧力を用いて記録用紙に定着させる定着器429を備えている。更に、画像形成ユニット411Y,411M,411C,411Iに対して各色のトナーを供給するためのトナーカートリッジ419Y,419M,419C,419Iが設けられている。
本実施の形態において、各画像形成ユニット411(411Y,411M,411C,411I)は、矢印A方向に回転する感光体ドラム412の周囲に、これらの感光体ドラム412を帯電させる帯電器413、感光体ドラム412上に静電潜像を書き込むレーザ露光器414、各色成分トナーが収容されて感光体ドラム412上の静電潜像をトナーにより現像する現像器415、感光体ドラム412上に形成された各色成分トナー像を中間転写ベルト421に転写する一次転写ロール416、感光体ドラム412上の残留トナーを除去するドラムクリーナ417等の電子写真用デバイスが順次配設されている。これらの画像形成ユニット411は、中間転写ベルト421の上流側から、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、不可視(I)の順に配置されている。
転写ユニット420は、中間転写ベルト421を駆動するドライブロール422、中間転写ベルト421に一定のテンションを付与するテンションロール423、重畳された各色のトナー像を記録用紙に二次転写するためのバックアップロール424、中間転写ベルト421上に存在する残留トナー等を除去するベルトクリーナ425を備えている。中間転写ベルト421は、このドライブロール422とテンションロール423及びバックアップロール424との間に一定のテンションで掛け回されており、定速性に優れた専用の駆動モータ(図示せず)によって回転駆動されるドライブロール422により、矢印B方向に所定の速度で循環駆動される。この中間転写ベルト421は、例えば、チャージアップを起こさないベルト素材(ゴム又は樹脂)にて抵抗調整されたものが使用されている。
シート搬送系430は、画像が記録される記録用紙(シート、媒体)を積載して供給する給紙トレイ431、給紙トレイ431から記録用紙を取り上げて供給するナジャーロール432、ナジャーロール432から供給された記録用紙を1枚ずつ分離して搬送するフィードロール433、フィードロール433により1枚ずつに分離された記録用紙を画像転写部に向けて搬送する搬送路434を備えている。また、搬送路434を介して搬送された記録用紙に対し、二次転写位置に向けてタイミングを合わせて搬送するレジストロール435、二次転写位置に設けられバックアップロール424に圧接して記録用紙上に画像を二次転写する二次転写ロール436、定着器429によってトナー画像が定着された記録用紙を機外に排出する排出ロール437、排出ロール437によって排出された記録用紙を積載する排出トレイ438を備えている。
また、スキャナユニット445は、図示しないCCDイメージセンサ等によってプラテンガラスに載置された原稿の画像、又は、プラテンガラス上を搬送される原稿の画像を読み取る。ここで、本実施の形態における画像形成装置400では、その上部側にスキャナユニット445を配設することにより、省スペース化を図っている。尚、排出トレイ438とスキャナユニット445との間には所定の隙間が形成されており、排出トレイ438に排出された画像形成後の記録用紙を容易に取り出せるようになっている。
次に、この画像形成装置400の作像プロセスについて説明する。
まず、図2の出力用PDL生成部56で生成された出力用PDLが、IPS442に入力される。IPS442は、入力されたPDLに対し、PDLのコマンドを解釈して出力用画像を生成する等の所定の画像処理を施す。画像処理が施された画像データは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、不可視(I)の4色の色材階調データに変換され、各画像形成ユニット411Y,411M,411C,411Iのレーザ露光器414に出力される。
各画像形成ユニット411Y,411M,411C,411Iでは、感光体ドラム412が帯電器413によって所定の電位に帯電される。また、各画像形成ユニット411Y,411M,411C,411Iのレーザ露光器414では、IPS442より入力された色材階調データに応じて、画像形成ユニット411Y,411M,411C,411Iの感光体ドラム412にレーザ光を照射している。画像形成ユニット411Y,411M,411C,411Iの感光体ドラム412では、帯電された表面が露光され、静電潜像が形成される。形成された静電潜像は、各々の画像形成ユニット411Y,411M,411C,411Iの現像器415にて、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、不可視(I)の各色のトナー像として現像される。
画像形成ユニット411Y,411M,411C,411Iの各感光体ドラム412上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト421上に多重転写される。このとき、イエロー、マゼンタ、シアンのトナー像を形成する画像形成ユニット411Y,411M,411Cは、中間転写ベルト421の移動方向の最上流側に設けられているため、イエロー、マゼンタ、シアンのトナー像を中間転写ベルト421に対して最初に一次転写する。また、不可視のトナー像を形成する画像形成ユニット411Iは、中間転写ベルト421の移動方向の最下流側に設けられているため、不可視のトナー像を中間転写ベルト421に対して最後に一次転写する。そして、転写後の画像形成ユニット411Y,411M,411C,411Iの感光体ドラム412は、ドラムクリーナ417によってクリーニングされる。
一方、シート搬送系430では、画像形成のタイミングに合わせてナジャーロール432が回転し、給紙トレイ431から所定サイズの記録用紙が供給される。フィードロール433により1枚ずつ分離された記録用紙は、搬送路434を経てレジストロール435に搬送され、一旦、停止される。その後、トナー像が形成された中間転写ベルト421の移動タイミングに合わせてレジストロール435が回転し、記録用紙は、バックアップロール424及び二次転写ロール436によって形成される二次転写位置に搬送される。二次転写位置にて下方から上方に向けて搬送される記録用紙には、圧接力及び所定の電界を用いて、4色が多重されているトナー像が副走査方向に順次、転写される。そして、各色のトナー像が転写された記録用紙は、定着器429によって熱及び圧力で定着処理を受けた後、排出ロール437によって上部に設けられた排出トレイ438に排出される。一方、二次転写後の中間転写ベルト421は、ベルトクリーナ425によってクリーニングされ、次のプロセスに備える。
尚、本実施の形態では、通常の画像形成装置の構成として、4色の常用トナーを用いる構成を例示し、いずれかの常用トナーの代わりに用いる特殊トナーを不可視トナーとしたが、このような構成に限られるものではない。即ち、通常の画像形成装置の構成としては、4色のトナーを用いるものであっても、5色のトナーを用いるものであっても、それ以上の色のトナーを用いるものであってもよい。また、特殊トナーとしては、不可視トナーだけでなく、常用トナーと色や性質等の異なる如何なるトナーを採用してもよい。
また、本実施の形態では、特殊トナーで印刷すべき画像として、所定の情報をコード化し画像化したコード画像を想定したが、その他の画像を特殊トナーで印刷するように構成してもよい。
また、本実施の形態では、特殊トナーで印刷すべき情報に対する色指定の処理を、ネットワークを介して画像形成装置に接続されたパーソナルコンピュータ等の端末装置で行うこととした。従って、端末装置から画像形成装置へ画像を出力するためのPDLに対し、色指定の情報をPDLコマンドで設定するようにした。しかしながら、特殊トナーで印刷すべき情報に対する色指定の処理は、画像形成装置内のIPSにて行うことも可能である。この場合は、どの色のトナーが特殊トナーに置き換えられているかを画像形成装置自身が検出し、IPSは、特殊トナーによって置き換えられている色の信号を用いて、画像形成装置内の印刷機構に対し印刷を指示することになる。
以上述べたように、本実施の形態では、通常のフルカラー画像形成装置において特殊トナーによって置き換えられたトナーの色を認識し、特殊トナーで印刷したい情報にその色の指定を付加して出力するようにした。そして、このような構成により、通常のフルカラー画像形成装置の構成で、特殊トナーを用いた出力が可能となった。しかも、どのトナーを特殊トナーと交換したかをユーザが意識することなく、特殊トナーを用いた画像を出力できるようになった。
また、このことは、次のようなシステムにおいて多大な効果をもたらすことになる。例えば、複数台の通常のフルカラー画像形成装置において、それぞれ異なる色のトナーを特殊トナーに交換し、この複数台の画像形成装置に接続されている1台の端末装置から選択した画像形成装置に対し印刷を指示するようなシステムである。このような場合であっても、各画像形成装置から色設定情報が得られるので、各画像形成装置においてどの色のトナーが特殊トナーに置き換えられているかを意識することなく、画像を出力することが可能になる。
ところで、本実施の形態では、ある色のトナーが特殊トナーに置き換えられている場合に、特殊トナーで印刷すべき情報に対し、特殊トナーで置き換えられた色を設定して出力することのみを述べた。しかしながら、このような場合、特殊トナーによって置き換えられた色が文書画像で使われている場合は、その色も不可視トナーで印刷されてしまうため、色が抜けてしまうことになる。
そこで、特殊トナーによって置き換えられた色が文書画像で使用されているかどうかをチェックする機構を設け、そのような色が使用されていれば、ユーザに対し、警告やプリントの確認を行うように構成してもよい。このようなチェックの方法としては、例えば、特殊トナーで置き換えられた色が文書PDLに含まれているかどうかを検査することが考えられる。
本発明の実施の形態が適用されるシステムの全体構成を示した図である。 本発明の実施の形態における画像処理装置の機能構成を示した図である。 本発明の実施の形態の画像処理装置における色設定情報取得部の動作を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態の画像処理装置におけるコード画像生成部の動作を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態において媒体上に印刷されるコード画像を説明するための図である。 本発明の実施の形態における画像形成装置の構成例を示した図である。
符号の説明
50…画像処理装置、100,700…端末装置、200…文書リポジトリ、400…画像形成装置、500…印刷物、600…ペンデバイス

Claims (9)

  1. 複数のトナー収容部の各々に常用トナーを収容し当該常用トナーを用いて印字することの可能な印字機構に対し、印字対象の画像を出力する画像処理装置であって、
    前記複数のトナー収容部のうち特定の常用トナーが収容されるべきトナー収容部に特殊トナーが収容されていることを認識する認識手段と、
    前記特殊トナーを用いて印字すべき画像を取得する取得手段と、
    前記特定の常用トナーを指定する指定情報と共に、又は、前記特定の常用トナーの信号を用いて、前記取得手段により取得された画像を前記印字機構に出力する出力手段と
    を備えたことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記特殊トナーは、特定の波長の光を吸収する不可視トナーであることを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記取得手段は、前記特殊トナーを用いて印字すべき画像として、当該画像が印字される記録媒体の識別情報と、当該記録媒体上の位置情報とを含むコード画像を取得することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  4. 前記出力手段は、所定の文書画像から生成された第1のPDL(Page Description Language)データに対し、前記取得手段により取得された画像を表す情報及び前記指定情報を設定することにより、第2のPDLデータを生成し、当該第2のPDLデータを前記印字機構に出力することを特徴とする請求項1記載の画像処理装置。
  5. 各々に収容すべきトナーの色が決められた複数のトナー収容部と、
    前記複数のトナー収容部のうち、指定された色のトナーが収容されるべきトナー収容部に収容されたトナーを用いて印字する印字部と、
    前記複数のトナー収容部のうち特定の色のトナーが収容されるべきトナー収容部に特殊トナーが収容されていることを認識する認識部と、
    前記特定の色のトナーを指定して、前記特殊トナーで印字すべき画像の印字を前記印字部に指示する指示部と
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  6. 前記特殊トナーは、特定の波長の光を吸収する不可視トナーであることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記特殊トナーで印字すべき画像は、当該画像が印字される記録媒体の識別情報と、当該記録媒体上の位置情報とを含むコード画像であることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  8. 複数のトナー収容部の各々に常用トナーを収容し当該常用トナーを用いて印字することの可能な印字機構に対し、印字対象の画像を出力する画像処理方法であって、
    前記複数のトナー収容部のうち特定の常用トナーが収容されるべきトナー収容部に特殊トナーが収容されていることを認識するステップと、
    前記特殊トナーを用いて印字すべき画像を取得するステップと、
    前記特定の常用トナーを指定する指定情報と共に、又は、前記特定の常用トナーの信号を用いて、取得された前記画像を前記印字機構に出力するステップと
    を含むことを特徴とする画像処理方法。
  9. 複数のトナー収容部の各々に常用トナーを収容し当該常用トナーを用いて印字することの可能な印字機構に対し、印字対象の画像を出力する機能をコンピュータに実現させるためのプログラムであって、
    前記コンピュータに、
    前記複数のトナー収容部のうち特定の常用トナーが収容されるべきトナー収容部に特殊トナーが収容されていることを認識する機能と、
    前記特殊トナーを用いて印字すべき画像を取得する機能と、
    前記特定の常用トナーを指定する指定情報と共に、又は、前記特定の常用トナーの信号を用いて、取得された前記画像を前記印字機構に出力する機能と
    を実現させるためのプログラム。
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