JP2007132662A - ペーパーレス記録計 - Google Patents
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Abstract
【課題】入力チャンネル毎の各設定画面の表示へ移行せずに、簡易設定が可能で、試験的・一時的に測定条件を変えたデータ記録が可能なペーパーレス記録計を提供することである。
【解決手段】外部信号を端子部から取り込んでデータとして記録、表示するペーパーレス記録計において、入力種、レンジ、スケール、記録時間間隔などから構成される記録条件を、全ての入力チャンネルに対して、一括して同一記録条件へ変更して記録開始を可能とする簡易設定画面を設けた。
【選択図】図4
【解決手段】外部信号を端子部から取り込んでデータとして記録、表示するペーパーレス記録計において、入力種、レンジ、スケール、記録時間間隔などから構成される記録条件を、全ての入力チャンネルに対して、一括して同一記録条件へ変更して記録開始を可能とする簡易設定画面を設けた。
【選択図】図4
Description
この発明は、例えば熱電対や測温抵抗体などの計測センサからの温度信号の他、接点信号や電圧信号などの各種入力信号の測定データの経時変化を表示画面上に表示する記録計に関するものである。
外部から各種信号を取り込み、この取り込んだ各種入力信号を処理して各チャンネル毎の計測データとして液晶ディスプレイなどの2次元表示器に表示するペーパーレス記録計が知られている。従来のペーパーレス記録計は、例えば熱電対や測温抵抗体などの計測センサからの温度信号を複数の入力チャンネルの端子部から取り込み、この取り込んだ信号を各チャンネルの計測データとして記録し、この記録データに基づく計測結果を液晶ディスプレイ等の表示器にトレンドグラフやバーグラフ、あるいは数値などを計測データとして表示する。これにより、記録紙などの消耗品に伴う工数とコストが大幅に削減し、記録紙の搬送駆動機構や制御機構などの複雑な構成を省いて煩わしさを解消している。
図6、図7はペーパーレス記録計に表示されるグラフ例であり、図6はトレンドグラフ、図7はバーグラフの一例である。
従来の記録計の記録条件設定は、入力設定画面へ図6、図7に示すようなトレンド表示画面などから移行して各チャンネル毎に記録条件を構成する設定項目を設定するようになっている。実際に計測センサ(入力種)からの温度信号を記録するに際して、例えば、使用する計測センサの種類(例えば熱電対の場合は、K熱電対、E熱電対、J熱電対、T熱電対)の設定、データの取り込み時間間隔である記録間隔の設定、警報を出力する上下限警報値の設定など多項目にわたる各種設定が行われる。
多項目の複雑な設定をせずにデータの記録をおこなう携帯型データ収録装置として、本件出願人による特開2004−191319号公報がある。
特開2004−191319号公報記載のデータ収録装置では、図8に示す設定フローチャートように表示画面に初期画面が表示されている状態で決定キーが押下されると、収録時間設定画面が表示され、現在の収録時間が表示される。この収録時間設定画面が表示されている状態でさらに決定キーが押下されると、即収録モードに移行し、選択された設定内容に基づいて端子部からの多数チャンネルのデータを収録する。収録時間設定画面が表示されている状態から機能キーが押下されると、予約収録設定画面が表示される。この状態で収録開始時間と収録終了時間を設定して決定キーが押下されると、予約収録モードに移行し、選択された設定内容に基づいて端子部からの多数チャンネルのデータを設定された収録開始終了時間で予約収録するものである。
また、詳細設定を実施した複数の設定条件から所望する設定条件の設定番号を選択し、その設定番号の設定条件により手動収録あるいは予約収録を行うことができ、さらに、予め記憶された既定値設定の内容を各設定項目に設定変更ができ、この設定変更された既定値設定内容は、設定番号の中で収録データが残っていない全ての設定番号の設定内容に反映して保存されるので、同じ条件で複数個を測定したり、保存したい場合に有利であり、設定作業が楽になり設定操作の簡略化を図ることができるものである。
特開2004−191319号公報
従来、ペーパーレス記録計の設定は、ユーザのキー操作により入力設定画面を実際に見ながら各チャンネル、各設定項目毎に行っていた。各設定項目毎に画面を見ながら設定を行う従来の記録計では、記録前の設定項目も多く、複雑な設定で、設定に手間と時間がかかり、実際のデータ記録を始めるまでに、設定時間によるタイムラグが生じるという問題があった。
特許文献1の携帯型データ収録装置は少ないチャンネル数(例えば6チャンネル以内)の各チャンネル毎のデータ収録を行うにあたって、簡易な操作で即収録あるいは予約設定をおこなうことで設定操作の簡略化を図るものである。しかしながら、入力チャンネルが複数ではあるものの、最大6チャンネル程度の少ない入力チャンネル数であり、各チャンネル毎に設定条件を入力したり、あるいは規定値の条件から選択を行わなければならないものである。例えば図6、図7に示したような表示画面を持つ、入力チャンネルが10チャンネル以上のペーパーレス記録計に適用すると、各チャンネル毎に設定が必要なので、設定に長時間を要する。そのため、試験的な測定や、プロセスデータの急変などによりその場限りの測定条件で、即座に測定を開始しなければならない状況、あるいは全ての入力チャンネルを同一の設定条件とすることは短時間では困難で、重要な測定データを逃してしまうことも想定される。
この発明の目的は、以上の点に鑑み、全ての入力チャンネルに対して短時間での同一記録条件の簡易設定が可能で、試験的・一時的に測定条件を変えた即座のデータ記録が可能な記録計を提供することである。
上記の課題を達成するため、本発明の請求項1記載の発明は、外部から入力される各種計測データを記録、表示する記録計において、複数の入力チャンネルの記録条件を、一括して同一記録条件へ変更して記録開始を可能とする簡易設定画面を設けたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の記録計において、前記簡易設定画面の設定項目が、記録間隔、入力種、測定レンジ、画面スケール、温度補償、断線判定のうち少なくとも一つ以上であることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記載の記録計において、前記簡易設定画面に、選択条件項目を設けたことを特徴とする。
以上説明したように本発明によれば、外部から入力される各種計測データを記録、表示する記録計において、複数の入力チャンネルの記録条件を、一括して同一記録条件へ変更して記録開始を可能とする簡易設定画面を設けたことで全ての入力チャンネルに対して短時間での同一収録条件の簡易設定が可能となる。
その結果、試験的、一時的に条件を変えるその場限りの測定が可能となり、実際のデータ記録を始めるまでのタイムラグを大幅に短縮することができる。
以下、本発明の実施の形態を、図1乃至図5を参照しながら具体的に説明する。図1は本発明に係るペーパーレス記録計の概略構成図、図2は本発明に係るペーパーレス記録計の概略正面図、図3は入力チャンネル毎の入力設定画面の一例を示す図、図4は全チャンネル一括条件設定を行う簡易設定画面の一例を示す図、図5は全チャンネル一括条件設定を行う簡易設定画面の他の例を示す図である。
記録計1は、図1に示すように、従来のペーパーレス記録計と同様に設定手段11、入出力手段12、制御手段13、記憶手段14、表示手段15から構成される。
設定手段11は、例えばユーザにより手動操作される操作キーなどで、チャンネル選択のほか、表示手段15の表示画面上に表示する各チャンネルの計測データを所望の表示形態で表示を行う際の各種設定を行っている。具体的には、表示画面上にチャート表示する計測データのチャンネル数の設定、各チャンネルの計測レンジを示すスケールの範囲の設定、各チャンネルの表示色の設定、各計測データを複数の分割領域で表示する場合の表示形態の設定などを行っている。この設定手段11で設定される各種設定情報は制御手段13に入力される。設定手段11、例えば記録計の設けられる操作キーから構成され、各操作キーを押下することで、使用する温度検出素子の種類(例えば熱電対の場合は、K熱電対、E熱電対、J熱電対、T熱電対)の設定、データの取り込み時間間隔である記録間隔の設定、警報を出力する上下限警報値の設定などのデータ設定、トレンド設定、レイアウト変更、収録開始・停止、設定管理を表示させて必要な設定を行う。
入出力手段12は、例えば熱電対や測温抵抗体などの温度計測センサからの温度信号の他、接点信号や電圧信号などの各種入力信号を各チャンネル毎に入力している。また、入出力手段12が外部装置へLANケーブルなどで計測データを出力したり、警報信号を出力したりする。
制御手段13は、例えばCPUなどのマイクロプロセッサで構成され、設定手段11により設定された各種設定情報と記憶手段14に格納された各種処理プログラムに基づいて各チャンネルの計測データの各種表示に関する処理を制御している。
記憶手段14は、例えばROM、RAMなどで構成される。この記憶手段14にはデータ収録の処理に関する各種処理プログラムが記憶されている。また、記憶手段14には、入出力手段12から入力される各チャンネルの入力信号を計測データとして記憶している。なお、記憶手段14は、各チャンネルの計測データを記憶するものとして、本体に着脱可能なコンパクトフラッシュ(登録商標)やメモリカードなどの外部記録媒体も含む。
表示手段15は、例えば液晶表示器で構成され、制御手段13によって表示内容の制御が行われる。具体的に、表示手段13は、計測センサなどから取り込んだ各チャンネルの計測データのトレンド表示などの他に、各設定選択画面、表示画面設定、入力設定画面、簡易設定画面などの表示を行っている。
図2は本発明にかかる記録計の概観を示す正面図である。図2に示すように、記録計1は、本体2の背面などに設けられる多数チャンネル(例えば30チャンネル)の端子部(不図示)に不図示の計測センサをコネクタ接続し、各計測センサからの温度信号を取り込んで多数チャンネルの計測データとして記録し、この記録した計測データを表示手段である前面パネル3の表示部4に表示するものである。
図2の例では、表示部4の下部に設定手段である操作キー部6が設けられている。操作キー部6は収録の開始を行うスタートキー6a、収録停止を行うストップキー6b、決定キー6c、戻るキー6d、メニューキー6e、上下左右キー6f、簡易設定キー6g、その他の機能キー6hで構成される。外部記憶媒体の、コンパクトフラッシュ(登録商標)やメモリカードなどは本体2内部に収納される。
まず、通常の各チャンネル毎の記録条件設定動作について説明する。トレンドグラフ表示などがされている状態で、メニューキー6eを押下すると選択項目が表示される、その中から、入力演算設定を選択した後にチャンネル選択を行う。これらの操作は、上下左右キー6e、決定キー6cの押下で行う。
図3はチャンネル1が選択された入力・演算設定画面の一例を示している。図3では、入力種にK熱電対が選択されている。選択された項目は、例えば、背景が白色で文字が黒色の表示から背景が黒で文字は白抜き表示に切り替えることなどで選択されている項目を明示し、設定項目の誤った選択を防止している。入力種はK熱電対の他に、E熱電対などの各種熱電対や白金抵抗体などの測温抵抗体、さらに直流電圧などである。図3の例では、その他の設定項目として計測レンジや、表示画面のスケール、冷接点などの温度補償、バーアウトと呼ばれる入力信号の断線判定機能、表示部に表示可能なチャンネルごとの入力名称、計測表示単位が例示されている。さらに、演算仕様の有無や、演算式の設定入力もこの入力・演算設定画面41から行う。以上の収録条件設定を各チャンネル毎に行う。
次に、本発明の特徴である簡易設定画面について説明する。図4は、簡易設定画面42を示している。表示画面の上部に表示されているように全チャンネルへの一括条件設定を行うものである。トレンドグラフ表示中あるいは他の画面表示中に、簡易設定キー6gを押下すると表示される画面である。
簡易設定画面42では、図3で示した入力・演算設定画面41と共通して入力種、レンジ、スケール、温度補償、断線検知が設定項目として設定可能となっている。さらにデータの取り込み時間間隔である記録間隔も設定項目として表示される。各項目ごとの細目設定はプルダウンメニューから選択する。これらの選択、決定は上下左右キー6f、決定キー6cあるいは戻るキー6dの押下で行われる。全ての収録条件設定後、スタートキー6aを押下すると全チャンネル同一条件でのデータ収録が開始する。
図5に示すように簡易設定画面42に、選択条件項目411を設けてもよい。この選択条件項目411ではその時点で記録計1に設定されているチャンネル1〜n(nは記録計1の入力点数)の設定条件の他に、立上げ確認、メンテナンス後、トラブルシューティング後など予め記録計1に設定した収録条件が選択可能で、何れか一つを選択して、全チャンネルへ一括条件設定を行うことも可能である。図5では、選択条件設定項目で「立上げ確認」を選択した例が示されており、この状態でスタートキー6aが押下されると、予め設定された「立上げ確認」条件で全チャンネルの収録がスタートする。この選択条件項目411を利用する場合、と入力種、レンジなど個々の設定が不要となり、設定時間をさらに短縮することができる。選択条件項目で「なし」を選択すれば、通常の簡易設定画面と同様の条件設定を行うことができる。
1 ペーパーレス記録計
2 本体
3 前面パネル
4 表示部
6 操作キー部
11 設定手段
12 入出力手段
13 制御手段
14 記憶手段
15 表示手段
41 入力・演算設定画面
42 簡易設定画面
2 本体
3 前面パネル
4 表示部
6 操作キー部
11 設定手段
12 入出力手段
13 制御手段
14 記憶手段
15 表示手段
41 入力・演算設定画面
42 簡易設定画面
Claims (3)
- 外部から入力される各種計測データを記録するペーパーレス記録計において、複数の入力チャンネルの記録条件を、一括して同一記録条件へ変更して記録開始を可能とする簡易設定画面を設けたことを特徴とするペーパーレス記録計。
- 前記簡易設定画面の設定項目が、記録間隔、入力種、測定レンジ、画面スケール、温度補償、断線検知のうち少なくとも一つ以上であることを特徴とする請求項1記載のペーパーレス記録計。
- 前記簡易設定画面に、選択条件項目を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の記録計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005322960A JP2007132662A (ja) | 2005-11-08 | 2005-11-08 | ペーパーレス記録計 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2007132662A true JP2007132662A (ja) | 2007-05-31 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005322960A Pending JP2007132662A (ja) | 2005-11-08 | 2005-11-08 | ペーパーレス記録計 |
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Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56168850A (en) * | 1980-05-30 | 1981-12-25 | Iwata Tosouki Kogyo Kk | Flow spray nozzle |
JPH09329466A (ja) * | 1996-06-06 | 1997-12-22 | Chino Corp | 測定装置 |
JP2002054953A (ja) * | 2000-08-09 | 2002-02-20 | Yokogawa Electric Corp | 測定装置 |
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2005
- 2005-11-08 JP JP2005322960A patent/JP2007132662A/ja active Pending
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A131 | Notification of reasons for refusal |
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