JP2007132490A - 天然ガス供給システムにおける液化天然ガス充填方法および天然ガス供給システム - Google Patents

天然ガス供給システムにおける液化天然ガス充填方法および天然ガス供給システム Download PDF

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Abstract

【課題】タンクローリーからの液化天然ガスの充填に際して発生するボイルオフガスをタンクローリー内の昇圧に利用してボイルオフガスの処理において発生する制約を緩和する、あるいは、大気中への放散量を減少する。
【解決手段】第1の貯蔵タンク1の上部から排出されるボイルオフガスを第4の配管18の一部から第1のタンクローリー用配管21および第1の液化天然ガス充填配管2の一部を通じてタンクローリーTLの底部側に供給し、第1の貯蔵タンク1内の圧力を減少するとともに、タンクローリーTL内の圧力を増加する。その後、第1の貯蔵タンク1からタンクローリーTLへのボイルオフガスの供給を停止し、ローリー用加圧器29によりタンクローリーTL内の圧力を設定圧力まで昇圧し、第1の液化天然ガス充填配管2を通じてタンクローリーTL内の液化天然ガスを第1の貯蔵タンク1に充填供給する。
【選択図】図1

Description

本発明は、タンクローリーから貯蔵タンクに液化天然ガスを充填して貯蔵し、貯蔵タンクに貯蔵された液化天然ガスを気化器に供給して気化し、気化器で気化した天然ガスを需要先に供給する天然ガス供給システムにおける液化天然ガス充填方法に関する。
上述のような天然ガス供給システムにおいて、コージェネレーションシステムのガスエンジンやガスタービンなどのように、供給先への供給圧力が0.4〜0.9MPa(数値はゲージ圧力、以下同じである)と比較的高い場合、供給先への天然ガスの供給ならびにタンクローリーから貯蔵タンクへの液化天然ガスの充填は、従来一般に、次のようにして行っていた。
すなわち、液化天然ガスを気化した天然ガスの圧力によって、貯蔵タンク内の圧力を供給先圧力よりも高い圧力に昇圧し、貯蔵タンク内の液化天然ガスを気化器に加圧供給し、天然ガスを発生させて供給先に供給している。
タンクローリーから貯蔵タンクに液化天然ガスを充填する場合は、貯蔵タンク内の上部からボイルオフガスを排出させて貯蔵タンク内の圧力を減少させ、一方、タンクローリー内の圧力を加圧器で昇圧し、タンクローリー内の圧力を貯蔵タンク側よりも高くして充填するようにしている。
上述の充填時の減圧に伴って発生するボイルオフガスは、供給先の圧力よりも低くなるために、より低圧のガス消費機器が稼動している場合には、それらに供給し、そのような利用先が無い場合は大気中に放散している。あるいは、ガスコンプレッサーで供給先の圧力まで昇圧して供給先に供給するようにしている。この充填時には、別の貯蔵タンクやホルダーなどから天然ガスを供給先に供給するようにしている。
上述のようなタンクローリーからの充填時に発生するボイルオフガスを有効に利用するものとして、従来、次のようなものが知られている。
すなわち、液化天然ガス貯蔵タンクに貯められた液化天然ガスを気化器に供給して気化し、気化した天然ガスを熱量調整装置に供給し、ガス圧力調節器により設定圧力に調整してホルダーに貯蔵し、そのホルダー内の天然ガスを、供給ガス圧力調節器により設定圧力に調整して需要家に供給するように構成されている。
液化天然ガス貯蔵タンクの上部と、気化器の下流でかつ熱量調整装置の上流となる箇所とが遮断弁を設けたラインによって接続されている。
また、ホルダーおよび供給ガス圧力調節器によって操作される供給ガス圧力調節弁と並列に、これらをバイパスするラインが設けられ、このライン中に副供給ガス圧力調節弁が設けられ、この供給ガス圧力調節弁を操作する供給ガス圧力調節器が設けられている。
このようなガス発生設備において、タンクローリーから液化天然ガスを液化天然ガス貯蔵タンクに受け入れるときに、副供給ガス圧力調節器の設定圧力を需要家への供給ガス圧力である0.2MPaにするとともに、供給ガス圧力調節器の設定圧力を0.2MPaより低く、かつ、需要家への供給ガス圧力の許容下限より高い圧力(例えば、0.18MPa)に設定する。これにより、副供給ガス圧力調節弁が開となって圧力の調節を始めるとともに、供給ガス圧力調節弁が全閉となる。
この供給ガス圧力調節弁が全閉になったタイミングで、ホルダーの入口側の遮断弁を閉じてホルダー内の圧力を高圧に維持し、その後、ガス圧力調節器の設定圧力を徐々に下げ、遮断弁を開いてボイルオフガスを熱量調整装置に供給できるようにしておく。
この後、タンクローリーからの液化天然ガスの受け入れ中、液化天然ガス貯蔵タンクからのガス量で需要量が賄える場合は、副供給ガス圧力調節弁を通るガスのみを需要家に供給する。賄えなくなって供給ガスの圧力が低下し、供給されるガスの圧力が0.18MPaを下回ると、供給ガス圧力調節弁が開き、ホルダーからのガスを流し、需要家に供給するガスの圧力を許容最低圧力以上に維持し、ボイルオフガスの昇圧設備を設けずにボイルオフガスを有効活用するようになっている(特許文献1参照)。
特開2003−20294号公報
しかしながら、前述従来の公報例の場合、主として地方都市に設置される液化天然ガスのサテライト基地におけるものであり、需要先への供給圧力が約0.2MPaと低いものであり、コージェネレーションシステムのガスエンジンやガスタービンなどで、需要先への供給圧力が0.4〜0.9MPaと比較的高い場合には、適用できないものであった。
そのため、充填時の減圧に伴って発生するボイルオフガスは、より低圧のガス消費機器等への利用先が無い、あるいは、その需要量が少ない場合、利用先で消費されるガス量が少なく、大気中に放散されるガス量が多くなってしまい、経済面、および、地球温暖化という環境面で好ましくない問題があった。大気中への放散を行わない場合、利用先での需要量に応じてボイルオフガスを処理する必要があるという制約が発生し、場合によっては貯蔵タンクの減圧に非常に長時間を要するという問題があった。
また、ガスコンプレッサーで供給先の圧力まで昇圧する場合は、ガスコンプレッサーの設置のために設備コストが増大する欠点があった。
大気中に放散するボイルオフガスの量を減少するために、タンクローリーからの充填時における貯蔵タンク内の減圧の程度を小さくすることが考えられるが、その場合、タンクローリー側での昇圧幅を大きくする必要がある。その結果、タンクローリーとしての耐圧度を高くしなければならず、タンクローリーの耐圧設計上、コスト高になる欠点があった。更に、充填作業終了後、基地まで戻る走行復路の安全のために走行タンクローリー内の圧力を減圧させる必要があるが、その際のボイルオフガスの放出量が増大することになり、その分だけ大気中に放散されるガス量が多くなることにもなり、有効な改善策とは言えないものであった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、請求項1に係る発明は、タンクローリーからの液化天然ガスの充填に際して発生するボイルオフガスをタンクローリー内の昇圧に利用して、ボイルオフガスの処理において発生する制約を緩和する、あるいは、大気中への放散量を減少できるようにすることを目的とし、請求項2に係る発明は、ボイルオフガスの処理において発生する制約を一層緩和する、あるいは、より多くのボイルオフガスをタンクローリー内に注入できるようにすることを目的とし、請求項3に係る発明は、ボイルオフガスの処理において発生する制約を緩和する、あるいは、大気中への放散量を減少する上で好適なシステムを提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、上述のような目的を達成するために、
タンクローリーから貯蔵タンクに液化天然ガスを充填して貯蔵し、前記貯蔵タンクに貯蔵された液化天然ガスを気化器に供給して気化し、前記気化器で気化した天然ガスを需要先に供給する天然ガス供給システムにおける液化天然ガス充填方法において、
前記タンクローリーから前記貯蔵タンクへの液化天然ガスの供給に先立ち、前記貯蔵タンクの減圧のために前記貯蔵タンクから排出されるボイルオフガスを前記タンクローリーに供給して前記タンクローリー内を昇圧し、しかる後に、加圧器で前記タンクローリー内を更に昇圧して前記タンクローリーから前記貯蔵タンクに液化天然ガスを充填することを特徴としている。
(作用・効果)
請求項1に係る発明の天然ガス供給システムにおける液化天然ガス充填方法の構成によれば、タンクローリーから貯蔵タンクに液化天然ガスを充填する際に貯蔵タンク内の圧力を減少するために貯蔵タンク内から排出するボイルオフガスをタンクローリー内に供給し、タンクローリー内の昇圧に利用する。
したがって、タンクローリーからの液化天然ガスの充填の際に大気中に放散していたボイルオフガスの量を減少でき、しかも、タンクローリー内に供給されるときに、液化天然ガスによってボイルオフガスが液化し、液化天然ガスとして貯蔵タンクに戻されて需要先に供給されることになり、需要先で消費されるガス量が減少することを抑えることができ、タンクローリーからの液化天然ガスの充填に際して発生するボイルオフガスの大気中への放散量を減少でき経済面、および、地球温暖化という環境面での改善に寄与できる。
また、大気中への放散を行わない場合の、利用先での需要量に応じてボイルオフガスを処理する必要があるというボイルオフガスの処理において発生する制約を緩和できる。
請求項2に係る発明は、上述のような目的を達成するために、
請求項1に記載の天然ガス供給システムにおける液化天然ガス充填方法において、
タンクローリー内の液化天然ガスの液中にボイルオフガスを供給するように構成する。
(作用・効果)
請求項2に係る発明の天然ガス供給システムにおける液化天然ガス充填方法の構成によれば、貯蔵タンク内の圧力減少のために貯蔵タンクから排出されるボイルオフガスをタンクローリー内の液化天然ガス中に供給し、液化天然ガスにより冷却して液化することができる。
例えば、タンクローリー内の圧力の昇圧面から考えれば、ボイルオフガスをタンクローリー内の上部側に供給するが、その場合、供給されたボイルオフガスが、タンクローリー内の液化天然ガスの表面のみと接触するため、冷却によって液化する量が減少する。これに対して、ボイルオフガスを液化天然ガス中に供給することにより、ボイルオフガスと液化天然ガスとの接触効率を高くできてボイルオフガスの冷却を促進でき、冷却によって液化する量を増加できる。
したがって、ボイルオフガスの液化を促進して液化量を増加し、より多くのボイルオフガスをタンクローリー内に注入でき、貯蔵タンクから排出されるボイルオフガスの液化天然ガスとしての回収量を増加でき、ボイルオフガスの大気中への放散量を有効に減少できる。
また、大気中への放散を行わない場合の、利用先での需要量に応じてボイルオフガスを処理する必要があるというボイルオフガスの処理において発生する制約を一層緩和できる。
請求項3に係る発明は、上述のような目的を達成するために、
タンクローリーから供給される液化天然ガスを貯蔵する貯蔵タンクと、前記貯蔵タンクに接続された配管に設けられて液化天然ガスを気化する気化器とを備え、前記気化器で気化した天然ガスを需要先に供給するように構成した天然ガス供給システムにおいて、
前記貯蔵タンクの底側に接続されるとともに充填用開閉弁を付設されて前記タンクローリーに接続分離可能に接続する液化天然ガス充填配管と、
前記貯蔵タンクの上部側に接続されるとともにボイルオフガス用開閉弁を付設されて前記貯蔵タンク内のボイルオフガスを前記タンクローリーに供給して前記タンクローリー内を昇圧可能なタンクローリー昇圧用配管とを備えて構成する。
(作用・効果)
請求項3に係る発明の天然ガス供給システムの構成によれば、タンクローリー昇圧用配管をタンクローリーに接続してボイルオフガス用開閉弁を開くことにより、タンクローリー内の圧力と貯蔵タンク内の圧力とがバランスするまで貯蔵タンク内のボイルオフガスを供給し、貯蔵タンク内の圧力を減圧するとともにタンクローリー内の圧力を昇圧することができる。次いで、液化天然ガス充填配管をタンクローリーに接続した状態で充填用開閉弁を開き、加圧器によってタンクローリー内の圧力を高くし、タンクローリー内の液化天然ガスを貯蔵タンクに供給して充填することができる。
したがって、タンクローリーから貯蔵タンクに液化天然ガスを充填する際の減圧のために貯蔵タンクから排出されるボイルオフガスでタンクローリー内の圧力を高くすることができ、ボイルオフガスの大気中への放散量を減少する上で好適なシステムを提供できる。
また、大気中への放散を行わない場合の、利用先での需要量に応じてボイルオフガスを処理する必要があるというボイルオフガスの処理において発生する制約を緩和する上で好適なシステムを提供できる。
以上の説明から明らかなように、請求項1に係る発明の天然ガス供給システムにおける液化天然ガス充填方法の構成によれば、タンクローリーから貯蔵タンクに液化天然ガスを充填する際に貯蔵タンク内の圧力を減少するために貯蔵タンク内から排出するボイルオフガスをタンクローリー内に供給し、タンクローリー内の昇圧に利用する。
したがって、タンクローリーからの液化天然ガスの充填の際に大気中に放散していたボイルオフガスの量を減少でき、しかも、タンクローリー内に供給されるときに、液化天然ガスによってボイルオフガスが液化し、液化天然ガスとして貯蔵タンクに戻されて需要先に供給されることになり、需要先で消費されるガス量が減少することを抑えることができ、タンクローリーからの液化天然ガスの充填に際して発生するボイルオフガスの大気中への放散量を減少でき経済面、および、地球温暖化という環境面での改善に寄与できる。
また、大気中への放散を行わない場合の、利用先での需要量に応じてボイルオフガスを処理する必要があるというボイルオフガスの処理において発生する制約を緩和できる。
次に、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る天然ガス供給システムの実施例を貯蔵タンク内の圧力を減少するために貯蔵タンク内のボイルオフガスをタンクローリー内に供給する状態で示す全体概略システム構成図であり、ガスエンジンあるいはガスタービンなどを備えたコージェネレーションシステムが配備されたサテライト基地において、液化天然ガスを貯蔵する第1の貯蔵タンク1の底側に、第1の充填用開閉弁V1を介装した第1の液化天然ガス充填配管2が接続され、この第1の液化天然ガス充填配管2の第1の充填用開閉弁V1よりも上流側箇所と第2の貯蔵タンク3の底側とにわたり、第2の充填用開閉弁V2を介装した第2の液化天然ガス充填配管4が接続されている。これにより、第1の液化天然ガス充填配管2の先端をタンクローリーTLの底側に接続分離可能に接続し、第1または第2の充填用開閉弁V1,V2を選択的に開くことにより第1または第2の貯蔵タンク1,3にタンクローリーTLから液化天然ガスを充填できるように構成されている。
第1の貯蔵タンク1の底側に、第1の開閉弁V3を介装した第1の配管5を介して気化器6が接続され、第1の配管5の第1の開閉弁V3より下流側箇所と第2の貯蔵タンク3の底側とにわたり、第2の開閉弁V4を介装した第2の配管7が接続され、気化器6に、気化した天然ガスを需要先に供給する第3の配管8が接続され、この第3の配管8に、第3の開閉弁V5と、例えば、圧力を0.55Mpaに設定したガス供給用圧力調整器9とが直列に介装されている。
第1の貯蔵タンク1の底側に、第4の開閉弁V6を介装した第1のタンク加圧配管10を介して加圧器11が接続されるとともに、加圧器11と第1の貯蔵タンク1の上部側とにわたり、第2のタンク加圧配管12が接続され、その第2のタンク加圧配管12に、第5の開閉弁V7と、例えば、圧力を0.60Mpaに設定した第1の加圧圧力調整器13とが直列に介装されている。
第2の貯蔵タンク3の底側と、第1のタンク加圧配管10の第4の開閉弁V6と加圧器11との間の箇所とが、第6の開閉弁V8を介装した第3のタンク加圧配管14を介して接続されるとともに、第2のタンク加圧配管12の加圧器11と第5の開閉弁V7との間の箇所と第2の貯蔵タンク3の上部側とにわたり、第4のタンク加圧配管15が接続され、その第4のタンク加圧配管15に、第7の開閉弁V9と、例えば、圧力を0.60Mpaに設定した第2の加圧圧力調整器16とが直列に介装されている。
第1の貯蔵タンク1の上側と、第3の配管8のガス供給用圧力調整器9より下流側箇所とが、例えば、圧力を0.65Mpaに設定した第1のボイルオフガス圧力調整器17を介装した第4の配管18を介して接続されている。第2の貯蔵タンク3の上側と、第4の配管18の第1のボイルオフガス圧力調整器17よりの下流側箇所とが、例えば、圧力を0.65Mpaに設定した第2のボイルオフガス圧力調整器19を介装した第5の配管20を介して接続されている。
上記構成により、第1または第2の貯蔵タンク1,3内の圧力が異常に上昇したときに、ボイルオフガスを逃がして第3の配管8に供給し、第1または第2の貯蔵タンク1,3が異常高圧によって破損することを防止できるように構成されている。
第1の液化天然ガス充填配管2の第2の液化天然ガス充填配管4との接続箇所よりも上流側箇所と、第4の配管18の第1の貯蔵タンク1と第1のボイルオフガス圧力調整器17との間の箇所とが、第1のボイルオフガス用開閉弁V10を介装した第1のタンクローリー昇圧用配管21を介して接続されている。第1のタンクローリー昇圧用配管21の第1のボイルオフガス用開閉弁V10より第1の液化天然ガス充填配管2側の箇所と、第5の配管20の第2の貯蔵タンク3と第3のボイルオフガス圧力調整器19との間の箇所とが、第2のボイルオフガス用開閉弁V11を介装した第2のタンクローリー昇圧用配管22を介して接続されている。第1および2の貯蔵タンク1,3からのボイルオフガスをタンクローリーTLに供給して加圧に利用するための、第1および第2のタンクローリー昇圧用配管21,22と第1の液化天然ガス充填配管2の一部、第4および第5の配管18,20の一部から成る配管構成をしてタンクローリー昇圧用配管と称する。
第1のタンクローリー昇圧用配管21の第2のタンクローリー昇圧用配管22との接続箇所よりも第1の液化天然ガス充填配管2側の箇所に、第6の配管23が接続され、その第6の配管23に、例えば、圧力を0.60Mpaに設定した第1の圧力調整器24が介装されている。
第1のタンクローリー昇圧用配管21の、第1の液化天然ガス充填配管2との接続箇所と第6の配管23との接続箇所との間に第8の開閉弁V12が介装されている。
第6の配管23には、第1の圧力調整器24と並列に、例えば、圧力を0.33Mpaに設定した第2の圧力調整器25と第9の開閉弁V13とを直列に介装した第1のバイパス配管26と、第10の開閉弁V14を介装した第2のバイパス配管27とが接続されている。
タンクローリーTLにはローリー用加圧配管28が接続され、このローリー用加圧配管28に、第11の開閉弁V15および加圧器としてのローリー用加圧器29と、例えば、圧力を0.55Mpaに設定したローリー用圧力調整器30とが直列に介装されている。
次に、上記天然ガス供給システムにおける第1の貯蔵タンク1に対するタンクローリーTLからの一連の液化天然ガスの充填作業につき、第1の貯蔵タンク1に充填する場合を例にして説明する。
ここでは、1台のタンクローリーTLの液化天然ガス量が12トン、26kLで、到着時の圧力0.07MPa、第1および第2の貯蔵タンク1,3の容量100kL、運転時の送出圧力0.6MPa、需要先は国産ガスエンジン5500kW、1台で、供給圧力が0.55MPa、供給量1150m3N/h(約23t/日、約50kL/日)を想定した。
(1)貯蔵タンクの減圧に伴うタンクローリーの昇圧作業
図1に示すように、第1の液化天然ガス充填配管2の先端をタンクローリーTLの底部側に接続し、第1および第2の充填用開閉弁V1,V2、第1、第4および第5の開閉弁V3,V6,V7、第2のボイルオフガス用開閉弁V11、ならびに、第9、第10および第11の開閉弁V13,V14,V15を閉じるとともに、第2、第3、第6および第7の開閉弁V4,V5,V8,V9、第1のボイルオフガス用開閉弁V10、ならびに、第8の開閉弁V12を開く。
これにより、第1の貯蔵タンク1の上部から排出されるボイルオフガスを第4の配管18の一部から第1のタンクローリー用配管21および第1の液化天然ガス充填配管2の一部を通じてタンクローリーTLの底部側に供給し、第1の貯蔵タンク1内の圧力を減少するとともに、タンクローリーTL内の圧力を増加する。すなわち、第1の貯蔵タンク1内の初期圧力(第1の圧力調整器24の設定圧力である0.60MPaとなる)とタンクローリーTL内の初期圧力(通常0.07MPa)とがバランスする圧力(約0.33MPa)まで第1の貯蔵タンク1内の圧力が減圧され、一方、タンクローリーTL内の圧力が昇圧される。
このとき、第1の貯蔵タンク1からのボイルオフガスをタンクローリーTLの底部側に供給するため、タンクローリーTl内の液化天然ガス中にボイルオフガスが供給され、液面側への上昇に際して液化天然ガスと接触し、その接触によりボイルオフガスが効率良く冷却されて液化が促進され、多量のボイルオフガスを液化天然ガスとして回収できる。
また、上記作業中には、第2の貯蔵タンク3内の液化天然ガスを気化器6に供給して気化させ、その気化した天然ガスを需要先に供給する。
(2)タンクローリーの加圧昇圧による貯蔵タンクへの液化天然ガス充填作業
上記作業の後、図2に示すように、第2の充填用開閉弁V2、第1、第4および第5の開閉弁V3,V6,V7、第2のボイルオフガス用開閉弁V11、ならびに、第8および第10の開閉弁V12,V14を閉じるとともに、第1の充填用開閉弁V1、第2、第3、第6および第7の開閉弁V4,V5,V8,V9、第1のボイルオフガス用開閉弁V10、ならびに、第9および第11の開閉弁V13,V15を開く。
第1の貯蔵タンク1からタンクローリーTLへのボイルオフガスの供給を停止し、ローリー用加圧器29によりタンクローリーTL内の圧力を設定圧力(0.55MPa)まで昇圧し、第1の液化天然ガス充填配管2を通じてタンクローリーTL内の液化天然ガスを第1の貯蔵タンク1に充填供給する。需要先への供給は、前述の場合と同様に第2の貯蔵タンク3から行う。
(3)タンクローリーの減圧作業
上記作業の後、図3に示すように、第1および第2の充填用開閉弁V1,V2、第1、第4および第5の開閉弁V3,V6,V7、第1および第2のボイルオフガス用開閉弁V10,V11、ならびに、第9および第11の開閉弁V13,V15を閉じるとともに、第2、第3、第6および第7の開閉弁V4,V5,V8,V9、ならびに、第8および第10の開閉弁V12,V14を開く。
タンクローリーTL内の液化天然ガスの充填作業の終了後、残存しているボイルオフガスを第1の液化天然ガス充填配管2の一部から第1のタンクローリー用昇圧配管21の一部、第6の配管23および第2のバイパス配管27を通じてガス消費機器に供給するか大気中に放散するかして、タンクローリーTL内の圧力を所定圧力(例えば、0.25MPa)まで減圧する。需要先への供給は、前述の場合と同様に第2の貯蔵タンク3から行う。
しかる後に、第1の液化天然ガス充填配管2をタンクローリーTLから分離して一連の作業を終了する。
通常、1台のタンクローリーTLの液化天然ガス量が12トン、26kLで、第1の貯蔵タンク1の容量が100kLであり、引き続いて2台目のタンクローリーTLから充填することが多いが、この場合でも、第1の貯蔵タンク1内から排出されるボイルオフガスを2台目のタンクローリーTLに供給することにより、1台目よりも0.09MPa低い0.24MPaまで昇圧でき、そのタンクローリーTL内の圧力を同様に0.09MPa低い0.46MPaまで加圧して第1の貯蔵タンク1に充填する。
第2の貯蔵タンク3への一連の充填作業は、第1のボイルオフガス用開閉弁V10を閉じて第2のボイルオフガス用開閉弁V11を開き、前述第1の貯蔵タンク1に対する場合と同様にしてタンクローリーTL内の昇圧を行い、その後に、第1の充填用開閉弁V1を閉じた状態で第2の充填用開閉弁V2を開き、タンクローリーTLから第2の貯蔵タンク3に、前述第1の貯蔵タンク1に対する場合と同様にして液化天然ガスの充填を行う。
上記実施例では、2個の第1および第2の貯蔵タンク1,3を備え、一方の貯蔵タンクに充填しているときには、他方の貯蔵タンクから需要先に天然ガスを供給できるように天然ガス供給システムを構成しているが、本発明としては、例えば、1個の貯蔵タンクと、充填時間分の需要先への天然ガスの供給を行えるようにしたホルダーとを備えて天然ガス供給システムを構成するものでも良い。
本発明に係る天然ガス供給システムの実施例を貯蔵タンクの減圧に伴うタンクローリーの昇圧作業状態で示す全体概略システム構成図である。 本発明に係る天然ガス供給システムの実施例をタンクローリーの加圧昇圧による貯蔵タンクへの液化天然ガス充填作業状態で示す全体概略システム構成図である。 本発明に係る天然ガス供給システムの実施例をタンクローリーの減圧作業状態で示す全体概略システム構成図である。
符号の説明
1…第1の貯蔵タンク
2…第1の液化天然ガス充填配管
3…第2の貯蔵タンク
4…第2の液化天然ガス充填配管
5…第1の配管(配管)
6…気化器
7…第2の配管(配管)
21…第1のタンクローリー用昇圧配管
22…第2のタンクローリー用昇圧配管
29…ローリー用加圧器(加圧器)
TL…タンクローリー
V1…第1の充填用開閉弁
V2…第2の充填用開閉弁
V10…第1のボイルオフガス用開閉弁
V11…第2のボイルオフガス用開閉弁

Claims (3)

  1. タンクローリーから貯蔵タンクに液化天然ガスを充填して貯蔵し、前記貯蔵タンクに貯蔵された液化天然ガスを気化器に供給して気化し、前記気化器で気化した天然ガスを需要先に供給する天然ガス供給システムにおける液化天然ガス充填方法において、
    前記タンクローリーから前記貯蔵タンクへの液化天然ガスの供給に先立ち、前記貯蔵タンクの減圧のために前記貯蔵タンクから排出されるボイルオフガスを前記タンクローリーに供給して前記タンクローリー内を昇圧し、しかる後に、加圧器で前記タンクローリー内を更に昇圧して前記タンクローリーから前記貯蔵タンクに液化天然ガスを充填することを特徴とする天然ガス供給システムにおける液化天然ガス充填方法。
  2. 請求項1に記載の天然ガス供給システムにおける液化天然ガス充填方法において、
    タンクローリー内の液化天然ガスの液中にボイルオフガスを供給する天然ガス供給システムにおける液化天然ガス充填方法。
  3. タンクローリーから供給される液化天然ガスを貯蔵する貯蔵タンクと、前記貯蔵タンクに接続された配管に設けられて液化天然ガスを気化する気化器とを備え、前記気化器で気化した天然ガスを需要先に供給するように構成した天然ガス供給システムにおいて、
    前記貯蔵タンクの底側に接続されるとともに充填用開閉弁を付設されて前記タンクローリーに接続分離可能に接続する液化天然ガス充填配管と、
    前記貯蔵タンクの上部側に接続されるとともにボイルオフガス用開閉弁を付設されて前記貯蔵タンク内のボイルオフガスを前記タンクローリーに供給して前記タンクローリー内を昇圧可能なタンクローリー昇圧用配管と、
    を備えたことを特徴とする天然ガス供給システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009092163A (ja) * 2007-10-10 2009-04-30 Chiyoda Corp 液化天然ガスの受入設備及びその受入方法
CN104235604A (zh) * 2014-09-11 2014-12-24 华南理工大学 一种利用ang技术回收管网放散气的装置及方法

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