JP2007130594A - ワイヤロープの洗浄装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ハンガーロープ等に施された塗装をより効率的に、かつ斑なく剥離させる。
【解決手段】洗浄装置は、ロープ1に装着される装置本体10を有し、この装置本体10をロープ1に沿って移動させつつロープ1に対して洗浄液を吹き付けることによりロープ1を洗浄する。装置本体10にはロープ1を囲むように複数の吹き付け装置20が設けられている。各吹き付け装置20は、ロープ1への対向面22aを有し、かつ高圧エアによりロープ1とほぼ直交する枢軸21a回りに回転駆動されるロータリーヘッド22を備えている。ヘッド22の前記対向面22aには、ロープ1に洗浄液を吹き付ける複数の洗浄用ノズルが設けられており、ロープ1洗浄時には、ヘッド22を回転させながら各洗浄用ノズルから洗浄液を噴射させる。
【選択図】図2
【解決手段】洗浄装置は、ロープ1に装着される装置本体10を有し、この装置本体10をロープ1に沿って移動させつつロープ1に対して洗浄液を吹き付けることによりロープ1を洗浄する。装置本体10にはロープ1を囲むように複数の吹き付け装置20が設けられている。各吹き付け装置20は、ロープ1への対向面22aを有し、かつ高圧エアによりロープ1とほぼ直交する枢軸21a回りに回転駆動されるロータリーヘッド22を備えている。ヘッド22の前記対向面22aには、ロープ1に洗浄液を吹き付ける複数の洗浄用ノズルが設けられており、ロープ1洗浄時には、ヘッド22を回転させながら各洗浄用ノズルから洗浄液を噴射させる。
【選択図】図2
Description
本発明は、吊橋のハンガーロープ等の塗膜剥離に適したワイヤロープの洗浄装置に関するものである。
例えば明石海峡大橋に代表されるような吊橋の多くでは、通常、腐食による劣化からハンガーロープを保護するために当該ロープに塗装を施すことが行われているが、風雨に曝されることにより塗装そのものも劣化するため、ハンガーロープを長期的に保護するには、塗装を一定の期間毎にやり直すことが求められる。
このような塗装のやり直し作業では、古い塗膜を一旦剥離してから新たに塗装を施すことが塗装の耐久性を高める上で必要となるが、この作業を手作業で行うのは効率的ではなく、また、高所での作業となり好ましくない。
他方、特許文献1には、ワイヤロープの清掃装置として、筒状の装置本体をワイヤロープに装着し、この装置本体をロープに沿って移動させながらその内部に設けられたノズルから洗浄液を噴射させることによりロープに塗布されたグリスを除去するようにしたものが提案されている。
そこで、このような清掃装置をハンガーロープの塗膜剥離作業に流用することが考えられる。
特開平6−79242号公報
特許文献1の清掃装置をハンガーロープの塗膜剥離作業に用いる場合、洗浄液の噴圧を高く設定することによってある適度は塗膜を剥離することが可能となる。ところが、この装置は、ワイヤロープに洗浄液を吹き付けてグリスを洗い落とすものであり、ワイヤロープに洗浄液を吹き付けて流下させさえすればグリスの洗浄効果が得られるため、ワイヤロープ全体に直接的に斑なく洗浄液を吹き付け得るものではない。そのため、塗膜を剥離する上では不十分なものであった。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであって、ワイヤロープの洗浄装置において、ハンガーロープ等に施された塗装(塗膜)をより効率的に、かつ斑なく剥離させ得るようにすることを目的とする。
上記のような事情に鑑み、本発明のワイヤロープの洗浄装置は、ワイヤロープに装着されて該ロープをその外側から囲む装置本体を有し、この装置本体に設けられるノズルから前記ワイヤロープに対して洗浄液を吹き付けつつ当該装置本体をワイヤロープに沿って移動させることにより当該ワイヤロープを洗浄するワイヤロープの洗浄装置において、前記装置本体のうち前記ワイヤロープに対向する部分に、該ワイヤロープとほぼ直交する軸回りに回転駆動され、かつ該軸回りに前記ワイヤロープに洗浄液を吹き付ける一乃至複数の前記ノズルを備えた複数の回転体が設けられるとともに、装置本体をワイヤロープに装着した状態で、前記複数の回転体が前記ワイヤロープを取り囲むように配置されているものである(請求項1)。
このような構成によると、各回転体が回転しながら該回転体に設けられたノズルからワイヤロープに対して洗浄液が吹き付けられることにより、ワイヤロープのより広い範囲に亘って洗浄液を直接吹き付けることができるようになる。そのため、各回転体を回転駆動しながらワイヤロープに沿って装置本体を移動させることにより、ワイヤロープ全体に斑なく直接的に洗浄液を吹き付けることが可能となる。
この装置において、前記複数の回転体は、ワイヤロープに対してその長手方向に互いにオフセットされるように前記装置本体に設けられているのが好適である(請求項2)。
このように回転体を配置した構成によると、各回転体のノズルから噴射される洗浄液が互いに干渉するのを防止して、当該干渉による吹き付け圧力の低下を有効に回避することが可能となる。なお、ここで「オフセット」とは、各回転体の配置が重なり合うことがないようにワイヤロープの長手方向に各回転体が完全にオフセットされる場合に限らず、回転体の配置が一部重なった状態でオフセットされる場合も含む意味である。
なお、この装置においては、前記回転体に複数のノズルが設けられるとともに、これらノズルが回転体の回転軸を中心として同心円上に等間隔で配設されているのが好適である(請求項3)。
この装置によると、回転体を高速で安定的に回転駆動しながら洗浄液をワイヤロープに対して吹き付けることが可能となる。
なお、これらのワイヤロープの洗浄装置において、上下方向に延びるワイヤロープを洗浄するものでは、前記装置本体のうち前記回転体の配設位置よりも上側の部分に、ワイヤロープに対してその軸方向上側から下側に向かって斜め方向に気体を吹き付ける気体吹き付け用ノズルが設けられているのが好適である(請求項4)。
この装置によると、ワイヤロープに沿って装置本体を下降させつつ該ロープの洗浄を行うとともに、この際、気体吹き付け用ノズルからワイヤロープに気体を吹き付けるようにすれば、ワイヤロープに残った洗浄液を該ロープに沿って流下させることができ、これにより洗浄後のワイヤロープから速やかに洗浄液を除去してその乾燥を促すことができる。
また、これらのワイヤロープの洗浄装置において、上下方向に延びるワイヤロープを洗浄するものでは、前記装置本体のうち前記回転体の配設位置よりも下側の部分に、ワイヤロープに対してその軸方向下側から上側に向かって斜め方向に気体を吹き付ける気体吹き付け用ノズルが設けられているのが好適である(請求項5)。
この装置によると、ワイヤロープの洗浄中、気体吹き付け用ノズルからワイヤロープに気体を吹き付けることにより、その気体圧によりワイヤロープを伝って洗浄液が装置本体から漏れ出すのを防止することが可能となる。
本発明のワイヤロープの洗浄装置によると、ワイヤロープのより広い範囲に亘って直接的に洗浄液を吹き付けることができるようになる。そのため、ワイヤロープの塗膜を剥離するような場合でも、塗膜全体に斑なく直接的に液圧を作用させることが可能となり、その結果、塗膜をより効率的に、かつ斑なく剥離することができるようになる。
本発明の好ましい実施の形態について図面を用いて説明する。
図1および図2は、本発明に係るワイヤロープの洗浄装置を概略的に示している。なお、同図中において符号1は橋梁等のハンガーロープを示しており、当実施形態では、このハンガーロープ1の洗浄、詳しくは塗膜の剥離作業に本発明に係る洗浄装置を用いる場合を例として説明する。
本発明に係る洗浄装置は、ハンガーロープ1(以下、ロープ1と略す)に装着される装置本体10、この装置本体10に対して洗浄水(洗浄液)を循環させる洗浄水の循環系統、装置本体10に対して圧縮空気(以下、エアという)を供給するエア供給系統、装置本体10をロープ1に沿って移動させる昇降装置などを有している。
装置本体10は、図1及び図2に示すように、ロープ1の長手方向に細長で、その上下両端面にロープ1の通過孔(図示省略)を備えた中空柱形状を有している。
装置本体10は、径方向に分割される一対のケーシング11から構成されており、これらケーシング11によりロープ1を径方向両側から挟み込み、さらにこれらケーシング11を互いに固定することによりロープ1に装着されるようになっている。ケーシング11同士の固定は、当実施形態では、各ケーシング11の突き合わせ部分に形成されるフランジ12(図2にのみ図示)をボルトナットで互いに締結することにより行われている。
なお、各ケーシング11のうちその上下両端面には前記通過孔を形成するため切欠部分がそれぞれ形成されるとともに、この切欠部分に対応してシール部材が配設されており、ロープ1に装置本体10を装着すると、装置本体10とロープ1との間がこれらシール部材によりシールされて装置本体10の内部がほぼ密閉されるようになっている。
また、装置本体10の上下両端面には、それぞれ複数のガイドローラ14が設けられており、装置本体10をロープ1に装着すると、これらガイドローラ14がロープ1に当接して装置本体10をロープ1に対して安定的に案内し得るようになっている。
装置本体10には、ロープ1に対して洗浄液を吹き付けるための吹き付け装置20が設けられており、当実施形態では、図2に示すようにロープ1を取り囲むように3つの吹き付け装置20が設けられている。
これらの吹き付け装置20は、ケーシング11に固定される本体部21と、装置本体10内に配置されて、ロープ1とほぼ直交する枢軸21aを介して前記本体部21に対して回転可能に支持されるロータリーヘッド22(以下、ヘッド22と略す;本発明の回転体に相当する)とを有している。
図2及び図3に示すように、ヘッド22は、ロープ1に対向する対向面22aを備えた円盤状の部材である。このヘッド22の対向面22aには、ロープ1に向けて洗浄水を噴射するための複数の洗浄用ノズル24が設けられており、図示の例では枢軸21aを中心とする同心円上に4つの洗浄用ノズル24が周方向に等間隔で設けられている。
ヘッド22は、後記エア供給管54を介して前記本体部21に供給されるエアのエア圧により枢軸21a回りに高速で回転駆動されるように構成されているとともに、後記給水管42を介して前記本体部21に供給される洗浄水を各洗浄用ノズル24から噴射するように構成されている。つまり、ヘッド22を回転させながら各洗浄用ノズル24から洗浄水を噴射することによりロープ1の広い範囲に亘って洗浄水を直接的に吹き付け得るようになっており、この装置本体10では、このようなヘッド22を備えた複数の吹き付け装置20が上記の通りロープ1を取り囲むように配置される結果、ロープ1の全周に亘って斑なく、直接的に洗浄水を吹き付け得るようになっている。
なお、各吹き付け装置20は、上下方向に互いにオフセットされた配置とされており、これによって各ヘッド22から噴射される洗浄水が互いに干渉することによる吹き付け圧力の低下が防止されるようになっている。
一方、装置本体10のケーシング11の上端部には、連結ロッド31を介してエアブローユニット30が一体に設けられている。このエアブローユニット30は、ロープ1を取り囲む円環状のフレーム33を有し、このフレーム33の内周面に複数のエアノズル32を備えた構成となっている。各エアノズル32は、ロープ1の周囲に略等間隔に並ぶように配列されるとともにいずれも僅かに下向き設けられており、エア供給管55を介して供給される高圧エアをロープ1に対して斜め下向きに吹き付けるように構成されている。なお、フレーム33は、詳しく図示しないが装置本体10と同様に径方向に分割可能な構造を有している。
また、装置本体10の下端部には止水部34が一体に設けられている。止水部34には、ロープ1を取り囲むように複数のエアノズル36を備えた構成となっている。各エアノズル36は、ロープ1の周囲に略等間隔に並ぶように配列されるとともにいずれも僅かに上向きに設けられており、エア供給管56を介して供給される高圧エアをロープ1に対して斜め上向きに吹き付けるように構成されている。
装置本体10に対して洗浄水を循環させる洗浄水の循環系統は、図1に示すように、洗浄水を貯溜するタンク45、このタンク内の洗浄水を装置本体10に給送する正圧ポンプ46,この正圧ポンプ46により給送される洗浄水を各吹き付け装置20に案内する給水管42、使用済みの洗浄水(以下;排水という)を装置本体10から回収する回収管43、回収管43を通じて装置本体10内の排水を吸引する負圧ポンプ47、排水中の異物を濾過することにより洗浄水を浄化する浄化装置48などから構成されている。すなわち、タンク45内の洗浄水を、給水管42を通じて装置本体10に供給し、ここで各吹き付け装置20からロープ1に吹き付けてロープ1を洗浄した後、回収管43を通じて使用後の排水を回収しつつ浄化装置48で浄化してタンク45に戻すように構成されている。
また、エア供給系統は、コンプレッサ50、リザーブタンク51、エア分岐回路52およびエア供給管54〜56などから構成されており、コンプレッサ50で生成される高圧エアをエア分岐回路52で三方に分岐させつつエア供給管54〜56を通じてそれぞれ各吹き付け装置20(本体部21)、エアブローユニット30、止水部34に供給するように構成されている。なお、吹き付け装置20に対応するエア供給管54にはレギュレータ53が介設されており、ここでエア圧が前記ヘッド22の駆動に適した値に調整されてから吹き付け装置20に供給されるようになっている。
一方、装置本体10を移動させる昇降装置は、図示を省略しているが、ロープ1の上端部分に配置される滑車と、同ロープ1の下端部分に設置される電動リールと、この電動リールに巻回されて装置本体10に連結される操作ワイヤ17などから構成されている。操作ワイヤ17は、電動リールに巻回されており、その一方側の端部が滑車を介して装置本体10の上側フック16aに連結される一方、他方側の端部が装置本体10の下側フック16bに連結されている。これにより操作ワイヤ17が装置本体10を介して無端状に連結され、電動リールが正逆回転駆動されると、操作ワイヤ17が周回移動しつつこれに伴い装置本体10がロープ1に沿って上昇又は下降するようになっている。
次に、この洗浄装置の使用要領、並びに作用を説明する。
まず、準備作業として、昇降装置を設置するとともに、図1に示すように装置本体10をロープ1に装着し、装置本体10の前記フック16a,16bに昇降装置の前記操作ワイヤ17を連結する。そして、電動リールを駆動して装置本体10を上昇させ、ロープ1上端の洗浄開始位置にセットする。これにより洗浄作業の準備が完了する。
作業準備が完了したら、正圧ポンプ46、負圧ポンプ47およびコンプレッサ50等を起動して装置本体10に対して高圧洗浄水の給排および高圧エアの供給を開始する一方、電動リールを駆動して装置本体10を一定速度でロープ1に沿って下降させる。
このようにすると、ロープ1を取り囲むように配置された各吹き付け装置20のヘッド22(洗浄用ノズル24)からロープ1に対して高圧の洗浄水が吹き付けられ、その水圧でロープ1の塗膜が除去されることとなる。この際、上記のように各吹き付け装置20のヘッド22が回転しながら洗浄水を噴射する一方で、装置本体10がロープ1に沿って移動することにより、ロープ1全体に亘って斑なく直接的に洗浄水が吹き付けられることとなる。つまり、塗膜全体に斑なく直接的に水圧が作用することとなり、これによって塗膜の剥離が促進される。特に、この装置では、上記の通り、ヘッド22が回転しながらその枢軸21aの回りに配置された4つの洗浄用ノズル24から洗浄水を噴射するため、装置本体10の下降に伴い、ロープ1の同一箇所に対して時間差をもって洗浄水が2度直接的に吹き付けられる。そのため、塗膜の剥離がより一層効果的に促進されることとなる。
そして洗浄作業中、エアブローユニット30において、各エアノズル32からロープ1に対して高圧エアが吹き付けられることにより洗浄後のロープ1の乾燥が促進される。すなわち、各エアノズル32からロープ1に対して斜め下向きに高圧エアが吹き付けられることにより、ロープ1表面に付着している洗浄液がロープ1に沿って流下することとなり、これにより洗浄後のロープ1表面から洗浄液が除去され、ロープ1の乾燥が促進される。
また、前記止水部34の各エアノズル36からロープ1に対して高圧エアが吹き付けられることにより装置本体10からの漏水が効果的に防止される。すなわち、各エアノズル36からロープ1に対して斜め上向きに高圧エアが吹き付けられることにより、ロープ1を伝った排水の流下が効果的に防止されることとなる。
なお、ロープ1に洗浄水が吹き付けられる一方で、洗浄に供された塗膜を含む排水は、負圧ポンプ47により回収管43を通じて吸引されつつ装置本体10から導出されて浄化装置48に送られ、ここで浄化された後、タンク45に戻されることとなる。
そして、このようにしてロープ1の洗浄が進められ、装置本体10が電動リール近傍の洗浄終了位置まで下降すると、ロープ1の洗浄作業が完了する。
以上のような洗浄装置によると、上記のように洗浄用ノズル24を備えた複数のヘッド22によりロープ1を囲み、ロープ1に沿って装置本体10を移動させる一方で、各ヘッド22を回転させながら各洗浄用ノズル24からロープ1に対して洗浄水を吹き付けるように構成しているので、ロープ1表面の全体に斑なく洗浄水を直接吹き付けることができる。従って、従来のこの種の洗浄装置(背景技術の特許文献1)に比べると、ロープ1の塗膜をより効率的に、かつ斑なく剥離することができる。
特に、上記の洗浄装置では、ヘッド22をロープ1と直交する枢軸21a回りに高速回転させるように構成している結果、装置本体10の下降に伴い、ロープ1の同一箇所に対して時間差をもって洗浄水が2度直接的に吹き付けられるので、塗膜の剥離が効果的に促進され、その結果、より確実に塗膜を剥離することができるという利点がある。
また、上記の洗浄装置では、上記のように装置本体10の上側にエアブローユニット30を設けて洗浄後のロープ1の乾燥を促進させるようにしているので、ロープ1の洗浄作業後、ロープ1の塗装作業を早期に行うことが可能になり、また、洗浄水による錆の発生を有効に防止することができるという利点もある。特に、ロープ1に対して斜め下向きに高圧エアを吹き付けて洗浄液をロープ1に沿って流下させるようにしているので排水を外部飛散させ難い。従って、当該飛散に因る環境汚染を招くことなくロープ1の乾燥を促進させ、また錆の発生等を防止することができる。なお、この場合、装置本体10のケーシング11とエアブローユニット30との間の部分(連結ロッド31の部分)にカバーを設けてロープ1を覆うようにしてもよく、これによれば洗浄液の外部飛散を確実に防止することができる。
さらに、上記の洗浄装置では、装置本体10の下部に、ロープ1に対して上向きに高圧エアを吹き付けることにより漏水を防止する止水部34を設けているので、ロープ1を伝って排水が装置本体10から流下することに起因した環境汚染を有効に防止することができるという利点もある。
なお、以上説明した洗浄装置は、本発明に係るワイヤロープの洗浄装置の好ましい実施形態の一例であって、その具体的な構成は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態では、装置本体10に3つの吹き付け装置20を設けているが、勿論2つ、あるいは4つ以上の吹き付け装置20を設けるようにしてもよい。また、ヘッド22の形状、これに設ける洗浄用ノズル24の数、配置、向きなどは必ずしも実施形態に限定されるものではない。要は、洗浄用ノズル24を備えた複数のヘッド22によりロープ1を囲み、ヘッド22を回転させながら装置本体10をロープ1に沿って移動させることによりロープ1の全体に洗浄水を斑なく直接的に吹き付け得るように構成すればよい。なお、ヘッド22に複数の洗浄用ノズル24を設ける場合には、実施形態のようにヘッド22の枢軸21aを中心として同心円上に各洗浄用ノズル24を等間隔(周方向に等間隔)で配設するのが好ましい。このようにすればヘッド22を高速で安定的に回転駆動しながら洗浄水をロープ1に吹き付けることが可能となる。
また、実施形態の吹き付け装置20は、高圧エアによりヘッド22を回転駆動するように構成されているが、勿論、モータでヘッド22を回転駆動するものであってもよい。
また、実施形態では、装置本体10においてケーシング11とブローユニット30とを連結ロッド31で連結した構造となっているが、ケーシング11内にエアノズル32を一体に組み込むようにしてもよい。この構成によれば洗浄液の外部飛散をより確実に防止することができる。なお、この構造の場合には、エアノズル32と吹き付け装置20との配置スペースを十分に離すか、あるいはケーシング11の内部に仕切壁を設けて吹き付け装置20の配置スペースとエアノズル32の配置スペースとを仕切り、これによってロープ1のうちエアノズル32によるエアの吹き付けが終了した部分に洗浄水が再付着しないようにするのが望ましい。
なお、実施形態では、本発明に係るワイヤロープの洗浄装置を橋梁のハンガーロープの塗膜剥離作業に用いた場合を例に説明したが、勿論、本発明に係るワイヤロープの洗浄装置は、従来のこの種の洗浄装置(背景技術に記載した特許文献1)と同様に、ダム、河川用ゲート等の開閉用ワイヤロープ、あるいはクレーン、エレベータ、ロープウェイ等のワイヤロープの洗浄、つまりグリス洗浄作業に適用することができることは言うまでもない。この場合も、上記実施形態の洗浄装置によると、ワイヤロープの全体に斑なく、直接的に洗浄水を吹き付けることができるため、ワイヤロープに塗布されたグリスを効率的に、かつ斑なく除去することができる。
1 ハンガーロープ(ワイヤロープ)
10 装置本体
11 ケーシング
20 吹き付け装置
21 本体部
21a 枢軸
22 ロータリーヘッド
24 洗浄用ノズル
10 装置本体
11 ケーシング
20 吹き付け装置
21 本体部
21a 枢軸
22 ロータリーヘッド
24 洗浄用ノズル
Claims (5)
- ワイヤロープに装着されて該ロープをその外側から囲む装置本体を有し、この装置本体に設けられるノズルから前記ワイヤロープに対して洗浄液を吹き付けつつ当該装置本体をワイヤロープに沿って移動させることにより当該ワイヤロープを洗浄するワイヤロープの洗浄装置において、
前記装置本体のうち前記ワイヤロープに対向する部分に、該ワイヤロープとほぼ直交する軸回りに回転駆動され、かつ該軸回りに前記ワイヤロープに洗浄液を吹き付ける一乃至複数の前記ノズルを備えた複数の回転体が設けられるとともに、装置本体をワイヤロープに装着した状態で、前記複数の回転体が前記ワイヤロープを取り囲むように配置されていることを特徴とするワイヤロープの洗浄装置。 - 請求項1に記載のワイヤロープの洗浄装置において、
前記複数の回転体は、ワイヤロープに対してその長手方向に互いにオフセットされるように前記装置本体に設けられていることを特徴とするワイヤロープの洗浄装置。 - 請求項1又は2に記載のワイヤロープの洗浄装置において、
前記回転体に複数の前記ノズルが設けられるとともに、これらノズルが回転体の回転軸を中心として同心円上に等間隔で配設されていることを特徴とするワイヤロープの洗浄装置。 - 請求項1乃至3の何れかに記載のワイヤロープの洗浄装置において、
上下方向に延びるワイヤロープを洗浄するものであって、前記装置本体のうち前記回転体の配設位置よりも上側の部分に、ワイヤロープに対してその軸方向上側から下側に向かって斜め方向に気体を吹き付ける気体吹き付け用ノズルが設けられていることを特徴とするワイヤロープの洗浄装置。 - 請求項1乃至4の何れかに記載のワイヤロープの洗浄装置において、
上下方向に延びるワイヤロープを洗浄するものであって、前記装置本体のうち前記回転体の配設位置よりも下側の部分に、ワイヤロープに対してその軸方向下側から上側に向かって斜め方向に気体を吹き付ける気体吹き付け用ノズルが設けられていることを特徴とするワイヤロープの洗浄装置。
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