JP2007127901A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、清掃部材を手動により移動させてコロナ放電部材を清掃する場合利用者が確実に清掃動作を行えるようにした画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】放電ワイヤ32が張設された本体フレーム100には支持棒51が軸方向に移動可能に設けられている。支持棒51の一端には円板状のセンサ取付部52が固定されており、他端には把手部53が固定されている。センサ取付部52に近接して支持枠体54が固定されており、支持枠体54内に放電ワイヤ32を挟持するスポンジ体55が保持されている。支持棒51を往復動させることで、スポンジ体55が放電ワイヤ32を摺動して清掃する。そして、センサ取付部52に取り付けられた導電体56が本体フレーム100に設けられた到達検知センサ47に接触することで、スポンジ体55が放電ワイヤ32の端部にセットされたことを検知する。
【選択図】図3
【解決手段】放電ワイヤ32が張設された本体フレーム100には支持棒51が軸方向に移動可能に設けられている。支持棒51の一端には円板状のセンサ取付部52が固定されており、他端には把手部53が固定されている。センサ取付部52に近接して支持枠体54が固定されており、支持枠体54内に放電ワイヤ32を挟持するスポンジ体55が保持されている。支持棒51を往復動させることで、スポンジ体55が放電ワイヤ32を摺動して清掃する。そして、センサ取付部52に取り付けられた導電体56が本体フレーム100に設けられた到達検知センサ47に接触することで、スポンジ体55が放電ワイヤ32の端部にセットされたことを検知する。
【選択図】図3
Description
本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などの画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置としては、像担持体として例えば感光体ドラムを用いて、その表面を帯電して露光することで静電潜像を形成し、静電潜像にトナーを付着させて可視像化し用紙に転写するといった画像形成を行うものが知られている。こうした画像形成装置では、感光体ドラムを帯電する帯電装置として、コロナ放電を利用したコロトロン帯電装置やスコロトロン帯電装置が実用化されている。これらの装置では、コロナ放電部材として、例えば、細径の放電ワイヤを張設して高電圧を印加することでコロナ放電を発生させ、放電により生じたイオンにより感光体ドラム表面を帯電するようにしている。放電ワイヤに正極又は負極の高電圧を印加すると、空気中に浮遊する微粒子で逆極性に帯電したもの、例えば、トナー粒子や紙粉等の異物が放電ワイヤに引き寄せられて付着するようになる。そのため、放電ワイヤに高電圧を印加し続けると、付着した異物が蓄積して放電ワイヤが汚れていきコロナ放電が正常に行われなくなるといった問題がある。
そこで、こうした問題点に対処するため、例えば、特許文献1では、帯電電極に摺接する清掃ブラシと、該清掃ブラシを移動させる駆動源としてのモータと、該モータのロックにより清掃ブラシの移動範囲の両側の突当板に清掃ブラシが当接したことを検知してモータの停止或いは反転を制御する制御回路を備えた帯電清掃装置が記載されている。また、特許文献2では、コロナ放電により像担持体を帯電するチャージワイヤと、チャージワイヤを清掃するクリーニングパッドと、クリーニングパッドを移動させるモータとを有し、プリント命令が送出されなくなった時点からプリント終了後の時間をカウントし、カウンタ値が示す経過時間が予め設定した時間に達した場合や、プリント枚数カウンタの値が予め設定した枚数に達した場合、チャージワイヤの清掃動作を行う点が記載されている。また、特許文献3では、チャージワイヤを清掃するクリーナがストッパに当接する待機位置又は折り返し位置に存在するときにはその導体部分がケーシングと電気的に接続されず、それ以外の位置に存在するときには電気的に接続される構成とし、クリーナが停止した時に駆動モータに流れるロック電流を検出してチャージワイヤに放電電圧を強制的に印加させ、その時にクリーナの導体部分を通してケーシングに流れるリーク電流を検出した場合には、クリーナの停止位置が異常であると判断する点が記載されている。また、特許文献4では、モータを正回転及び逆回転駆動させることにより、往復移動体に支持されたクリーニングパッドをチャージワイヤに沿って往復移動させてチャージワイヤの清掃動作を行うチャージワイヤ清掃装置において、枚数計数手段のカウント値があらかじめ設定された値に達した場合画像形成動作を停止させ、往復移動体を両方向、または片方向に駆動させてチャージワイヤ清掃を行う点が記載されている。
特開平1−82060号公報
特開2003−202734号公報
特開平7−295345号公報
特開2003−91145号公報
上述した先行文献では、いずれも清掃部材をモータ等の駆動源を用いて移動させ放電ワイヤに付着した汚れを清掃するようにしているが、画像形成装置をコンパクト化する場合画像形成処理に直接関係のない放電ワイヤ清掃装置等についてできるだけ簡略化してコストを低減するとともに省スペース化することが課題となっており、清掃部材を手動で移動させて簡略化することが提案されている。
しかしながら、手動で放電ワイヤの清掃を行うようにすると、利用者が定期的に清掃をしなければならない。そのため利用者が清掃しないと、放電ワイヤの汚れが除去されずに放電不良となって帯電不良が発生し、現像の際にトナー像の形成が正常に行われなくなって画像形成処理にトラブルが生じるようになる。また、利用者が清掃を行った場合でも放電ワイヤ全体を満遍なく清掃しなかったり、清掃部材を正規の位置に戻さなかったりするトラブルが発生する可能性があり、こうしたトラブルも画像形成処理に悪影響を及ぼすようになる。特に、清掃部材を正規の位置に戻さないと、放電ワイヤの画像形成範囲の一部が清掃部材で覆われて十分な帯電が行われなくなり、致命的な帯電不良をなる。
そこで、本発明は、清掃部材を手動により移動させてコロナ放電部材を清掃する場合利用者が確実に清掃動作を行えるようにした画像形成装置を提供することを目的とするものである。
本発明に係る画像形成装置は、像担持体と、コロナ放電部材により前記像担持体の表面を帯電させる帯電手段と、前記像担持体の帯電表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記像担持体表面に形成された静電潜像にトナーを付着させて可視像化する現像手段と、前記像担持体の表面に形成されたトナー像を用紙に転写させる転写手段と、前記像担持体を回転制御するとともに用紙に画像形成するように前記各手段を制御する制御手段とを備えた画像形成装置において、清掃部材を手動により前記コロナ放電部材に摺動させて前記コロナ放電部材に付着した汚れを清掃する清掃手段と、前記清掃部材が所定位置に到達したことを検知する到達検知手段とを備えていることを特徴とする。さらに、前記到達検知手段は、前記清掃部材が前記コロナ放電部材の両端部にそれぞれ到達したことを検知することを特徴とする。さらに、前記制御手段は、前記到達検知手段が所定位置に到達したことを検知した場合に前記現像手段に通電することを特徴とする。さらに、前記制御手段は、前記到達検知手段が所定位置に到達したことを検知しない場合に前記現像手段に画像形成時とは逆極性の電圧を印加することを特徴とする。さらに、前記制御手段は、画像形成された用紙の累積枚数又は前記像担持体の回転処理累積時間を計数する計数手段と、前記計数手段の計数値が所定値以上になった場合に前記コロナ放電部材の清掃を促す表示を行うアラーム表示手段とを備えていることを特徴とする。さらに、前記現像手段は、現像ユニットとして着脱可能に取り付けられており、前記制御手段は、前記現像ユニットが装着されたことを検知する装着検知手段と、前記装着検知手段が装着を検知した場合に前記コロナ放電部材の清掃を促す表示を行うアラーム表示手段とを備えていることを特徴とする。
上記のような構成を有することで、清掃部材が所定位置に到達したことを検知する到達検知手段を設けているので、清掃部材が正規の位置に戻ったことを検知することが可能となり、清掃部材が正規位置から外れてコロナ放電部材の画像形成範囲にかかるといったトラブルを監視することができ、手動で発生しやすいこうしたトラブルを未然に防止することができる。
また、到達検知手段において、コロナ放電部材の両端部にそれぞれ清掃部材が到達したことを検知するようにすれば、コロナ放電部材の両端部まで清掃部材が摺動したことが検知されるため、コロナ放電部材全体が満遍なく清掃されたかを検知することができ、清掃動作が確実に行われたか監視することが可能となる。
そして、到達検知手段が所定位置に到達したことを検知した場合に制御手段が現像手段に通電するようにすれば、清掃部材が正規位置に戻った場合に現像手段に通電が行われて画像形成動作を行うようになり、万一清掃部材が正規位置に戻されずにコロナ放電部材の放電が行われて帯電不良が発生しても現像手段に通電が行われず画像形成処理のトラブルを未然に防止することができる。また、到達検知手段が所定位置に到達したことを検知しない場合に現像手段に画像形成時とは逆極性の電圧を印加するようにすれば、帯電不良のまま誤って画像形成処理が行われても、現像手段に逆極性の電圧が印加されてトナーの転移が発生せず、用紙に不完全な画像処理が行われることを確実に防止する。
また、画像形成された用紙の累積枚数又は像担持体の回転処理累積時間を計数する計数手段を設けて、計数手段の計数値が所定値以上になった場合にコロナ放電部材の清掃を促す表示を行うアラーム表示手段を備えることで、コロナ放電部材を手動で清掃する場合にもアラーム表示により適宜利用者に清掃を促してコロナ放電部材の清掃を確実に行わせることができる。また、現像ユニットが装着されたことを検知する装着検知手段を設けて、装着検知手段が装着を検知した場合にコロナ放電部材の清掃を促す表示を行うアラーム表示手段とを備えることで、現像ユニット交換時に併せてコロナ放電部材の清掃を行うよう利用者に告知してメンテナンス作業をまとめて行うように利用者を誘導することができる。
以下、本発明に係る実施形態について詳しく説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明を実施するにあたって好ましい具体例であるから、技術的に種々の限定がなされているが、本発明は、以下の説明において特に本発明を限定する旨明記されていない限り、これらの形態に限定されるものではない。
図1は、本発明に係る画像形成装置全体の概略断面図である。画像形成装置1の上部には用紙排出トレイ10が設けられ、その下部には、記録部2及び給紙部3が配されている。
給紙部3では、給紙カセット11が配置されており、フラッパ12に所定のサイズの用紙が複数枚積載されている。給紙カセット11の右端部には、ピックアップローラ13が配置されている。フラッパ12は、積載された用紙の上面がピックアップローラ13に圧接するように、図示しないバネ部材により上方に付勢されている。この状態でピックアップローラ13が回転駆動すると、摩擦力により用紙が1枚ずつ用紙搬送路に給紙されるようになる。
給紙された用紙は、まずフィードローラ14及びプレスローラ15により記録部2に搬送される。記録部2では、搬送された用紙に記録するために、現像器16、クリーニング機構17、コロナ帯電器18、感光体ドラム19、転写ローラ20、露光装置21及び定着ローラ22が備えられている。クリーニング機構17は、転写後の感光体ドラム19の表面に付着した残留トナーや紙粉等の異物をクリーニングローラにより捕捉して感光体ドラム19の表面を清掃する。コロナ帯電器18は、放電ワイヤからのコロナ放電により感光体ドラム19の表面を一様に帯電する。一様に帯電された感光体ドラム19に、露光装置21で画像記録信号に応じて露光することで静電潜像が形成される。そして、現像器16内のトナーを感光体ドラム19に形成された静電潜像に転移させて、静電潜像を可視像化する。転写ローラ20は、用紙を挟んで感光体ドラム19と対向する位置に設置されており、所定の電圧が印加されると感光体ドラム19表面に形成されたトナー像が用紙に転写される。そして、転写されたトナー像は、定着ローラ22及びプレスローラ23によって挟持されて加熱・プレスされ用紙に定着される。定着された用紙は、排紙ローラ24及びプレスローラ25の間に挟持されて用紙排出トレイ10に搬出される。
また、装置本体の側面には、手差し給紙機構及び反転搬送機構が設けられており、手差し給紙を行う場合には、側面カバー26を開いて給紙ローラ27に用紙を差し込むことで行われる。差し込まれた用紙は、給紙ローラ27によりフィードローラ14及びプレスローラ15に搬送されて記録動作が行われる。また、反転搬送を行う場合には、片面に記録した用紙が一旦排紙ローラ24及びプレスローラ25の間に挟持されて搬出された後排紙ローラ24を逆回転して反転搬送路に搬送して、フィードローラ28及びプレスローラ29、フィードローラ30及びプレスローラ31の2対の搬送ローラにより下方に向けて搬送する。そして、再度フィードローラ14及びプレスローラ15に搬送されてもう一方の面に記録動作が行われ、用紙の両面に記録されるようになる。
図2は、記録部2における回路構成を示す概略図である。記録動作全体の制御を行う記録制御部40は、コロナ帯電器18の放電ワイヤ32に帯電電圧を印加する帯電電圧印加回路41、現像ローラ33及び供給ローラ34に現像電圧及び供給電圧を印加する現像電圧印加回路42、クリーニングローラ35、回収ローラ36及びスポンジ体37に所定の電圧を印加するクリーニング電圧印加回路43に制御信号を送信してそれぞれの部材の電圧制御を行う。なお、記録制御部40は、転写ローラ20や定着ローラ22等の部材の電圧制御も行うようになっているが、図2では省略している。また、記録制御部40は、画像信号に基づいて露光装置21の露光制御を行い、コロナ帯電器18により一様に帯電された感光体ドラム19の表面に静電潜像を形成する。
記録制御部40は、主モータ(RX)44及び副モータ(DUP)45に対して制御信号を送信して回転駆動制御を行う。主モータ44は、記録制御部40からの制御信号に基づいて、ピックアップローラ13、フィードローラ14、クリーニングローラ35、回収ローラ36、感光体ドラム19、供給ローラ34、現像ローラ33、転写ローラ20、定着ローラ22を回転駆動させる。また、排紙ローラ24は、主モータ44からの回転駆動力によりクラッチを介して用紙を排紙する方向に回転されるようになっている。副モータ45は、記録制御部40からの制御信号に基づいて、フィードローラ29及び31を回転駆動するとともに、排紙ローラ24をクラッチを介して用紙を反転搬送する方向に回転駆動する。そして、記録制御部40は、計数部46を備えており、画像形成処理を行った場合の感光体ドラム19の回転時間を累積して計数したり、画像処理した用紙の累積枚数を計数する。
コロナ帯電器18の放電ワイヤ32には、後述する清掃部材が取り付けられており、清掃部材が所定位置に到達したことを検知する到達検知センサ47がコロナ帯電器18に設けられている。到達検知センサ47の検知信号は到達検知回路48に入力され、到達検知回路48から記録制御部40に送信される。
現像器16は着脱可能に装置本体に装着されており、現像器16の近傍にはその装着の有無を検知する装着検知センサ49が設けられている。装着検知センサ49の検知信号は装着検知回路50に入力され、装着検知回路50から記録制御部40に送信される。
そして、記録制御部40は、計数部46での計数値が所定値以上になったり、装着検知回路50からの検知信号が入力されると、表示部4に対して放電ワイヤ32の清掃を促すアラーム表示を行うように制御する。
図3は、放電ワイヤ32の清掃機構を放電ワイヤ32の張設方向と直交する方向から見た概略側面図である。放電ワイヤ32は、コロナ帯電器18の本体フレーム100に張設されており、本体フレーム100には放電ワイヤ32に沿って支持棒51が取り付けられている。支持棒51の本体フレーム100内の一端には円板状のセンサ取付部52が固定されており、本体フレーム100外の他端には把手部53が固定されている。そして、センサ取付部52に近接して支持枠体54が支持棒51の下部に固定されており、支持枠体54内にはスポンジ体55が保持されている。
図4は、図3のA−A断面図を示している。支持枠体54は、断面コ字状に成形されており、その内部に一対の矩形状スポンジ体55a及び55bが挿入されている。そして、一対のスポンジ体55a及び55bの間に放電ワイヤ32が圧接挟持されている。
支持棒51は、一端側を支持枠体54を介して放電ワイヤ32により支持され、他端側を本体フレーム100に穿設された軸孔に軸支されており、把手部53を手動により矢印方向に往復動させると、支持枠体54も同様に矢印方向に往復動するようになる。この往復動作によりスポンジ体55が放電ワイヤ32を摺動することで、放電ワイヤ32の表面に付着した汚れが除去されるようになる。
センサ取付部52の支持棒51に固定された面とは反対側の面には導電体56が設けられている。図5は、センサ取付部52の導電体56が取り付けられた面から見た図である。図5に示すように、導電体56は上下方向に細長い線状に形成されている。そして、導電体56に対向するように、本体フレーム100の内面には通電端子部からなる到達検知センサ47が設けられている。到達検知センサ47には所定電圧Vが印加されているが、通常では到達検知センサ47が電気的に切断された状態となっている。導電体56が到達検知センサ47に接触することで通電し、到達検知回路48に電圧が印加されるようになる。
したがって、支持棒51が手動で往復動されてセンサ取付部52の導電体56が到達検知センサ47に接触する位置まで到達すると、到達検知回路48に入力される電圧に変化が生じ、スポンジ体55が放電ワイヤ32の端部の所定位置に到達したことが検知される。
図6は、放電ワイヤ32の清掃処理に関するフローを示している。この例では、まず、計数部46で計数値が所定値以上となったかチェックし(S100)、所定値以上の場合には、表示部4でアラーム表示を行い(S101)主モータ44の回転停止処理を行う(S102)。そして、到達検知回路48からの検知信号をチェックし(S103)、支持棒51が手動により移動して導電体56が到達検知センサ47から離れたか否か確認する。到達検知信号がオフとなって清掃機構の支持棒51が移動したことが検知された場合には清掃動作が開始されたものとして(S104)、次に到達検知回路48からの検知信号がオンになったかチェックする(S105)。到達検知信号がオンとなった場合には、清掃部材であるスポンジ体55が放電ワイヤ32の端部の所定位置に到達したことを示しており、放電ワイヤ32の帯電動作に影響のない位置にセットされたことから、アラーム表示を解除し(S106)待機処理を行う。
以上のように、手動による放電ワイヤ32の清掃動作を行った場合にも、清掃部材が所定位置に到達した状態にならないとアラーム表示が解除されないため、清掃部材を確実に放電ワイヤ32の帯電動作に影響のない位置にセットすることができる。
図6に示すステップS100では、計数部46において感光体ドラムの累積回転時間や画像形成処理した累積枚数により清掃処理のタイミングを判定しているが、装着検知回路50からの検知信号に基づいて清掃処理のタイミングを判定するようにしてもよい。この場合には、現像器16が交換されて装着検知センサ49から検知信号が装着検知回路50に入力されることで、清掃を促すアラーム表示が行われるようになり、メンテナンス作業の一環として放電ワイヤの清掃動作をまとめて行うようになる。
また、ステップS103及びS105では、オン又はオフの状態が所定時間継続した場合にオン又はオフと判定するようにして、不用意に支持棒51を移動させて短時間だけオン又はオフした場合を除外するようにしてもよい。
図7は、放電ワイヤ32の清掃動作に関連して現像電圧印加処理を行うフローを示している。この例では、記録指令が送信されたか否かチェックし(S200)、記録指令が送信された場合には到達検知信号がオンか否かチェックする(S201)。到達検知信号がオンの場合には、清掃部材が所定位置に到達した状態となっていることから、放電ワイヤ32の帯電動作に影響を与えることがなため、通常の現像電圧印加制御を行って(S202)次の記録指令の有無をチェックし(S203)、次の記録指令がなければ待機処理が行われる。次の記録指令がある場合には、ステップS201に戻る。
ステップS201で到達検知信号がオンではない場合には、清掃部材が所定位置にないことから放電ワイヤ32の帯電動作に影響が出ているおそれがあるため、現像電圧をオフし(S204)アラーム表示を行う(S205)。現像電圧がオフされると、現像器からトナーが感光体ドラムに転移することがないため、帯電不良のままトナー像が形成されることを防止することができる。また、アラーム表示がなされることで、利用者に清掃部材を所定位置に戻すよう促すことになり、帯電不良の状態で画像形成処理が行われるのを迅速的確に停止できる。
以上の例では、ステップS204において、現像電圧をオフするようにいるが、現像電圧をオフすることなく通常の現像電圧とは逆極性の電圧を印加するようにしてもよい。この場合にも逆極性の現像電圧が印加されることで、現像器から感光体ドラムへトナーの転移が生じることなく無駄な現像動作を防止することができる。また、現像電圧をオフする場合、到達検知センサ47自体を現像電圧を供給するスイッチとして用い、機械的に現像電圧をオンオフするようにしてもよい。
図8は、別の実施形態に関する清掃機構の概略側面図を示している。この例では、センサ取付部52において、支持棒51が固定された面に別の導電体57が設けられており、支持棒51の軸孔が穿設された本体フレーム100の内面に別の到達検知センサ58が設けられている以外は、図3と同様の構成である。そのため図3と同様の部分については説明を省略する。
センサ取付部52に設けられた導電体57は、支持棒51を外部に引き出す方向に移動させて本体フレーム100に近接したときに到達検知センサ58と対向するように配置されている。導電体57は導電体56と同様に上下に細長い線状に形成されており、到達検知センサ58も到達検知センサ47と同様に通電端子部からなっている。したがって、到達検知センサ58に導電体57が接触すると、到達検知センサ58は通電状態となり、到達検知センサ47と同様に到達検知回路48に検知信号が入力されるようになっている。 したがって、この例では、放電ワイヤ32の両端部に清掃部材であるスポンジ体55が到達したことを検知することができる。そのため、放電ワイヤ32の両端部までスポンジ体55が摺動して放電ワイヤ32全体が満遍なく清掃されたかチェックすることが可能となる。
図9は、放電ワイヤ32の清掃処理に関するフローを示している。この例では、まず、計数部46で計数値が所定値以上となったかチェックし(S300)、所定値以上の場合には、表示部4でアラーム表示を行い(S301)主モータ44の回転停止処理を行う(S302)。そして、到達検知センサ47の検知信号をチェックし(S303)、支持棒51が手動により移動して導電体56が到達検知センサ47から離れたか否か確認する。
到達検知センサ47の検知信号がオフとなって清掃機構の支持棒51が移動したことが検知された場合には清掃動作が開始されたものとして、次に到達検知センサ58からの検知信号がオフ→オン→オフになったかチェックする(S304)。到達検知センサ58の検知信号がこのように変化することで、導電体57を取り付けたセンサ取付部52が放電ワイヤ32の端部まで到達して戻ったことが検知され、清掃部材が放電ワイヤの端部から端部まで満遍なく摺動したか否かチェックすることができる。到達検知センサ58の検知信号が変化しない場合には、変化するまで先の処理に進むことがない。
到達検知センサ58の検知信号が変化した場合には、到達検知センサ47の検知信号がオンとなったかチェックし(S305)、清掃部材であるスポンジ体55が放電ワイヤ32の端部の所定位置に到達したか否か確認する。到達検知センサ47の検知信号がオンとなった場合には、放電ワイヤ32の帯電動作に影響のない位置に清掃部材がセットされたことから、アラーム表示を解除し(S306)待機処理を行う。
以上のように、放電ワイヤの両端部において到達検知センサを設けて清掃部材の到達を検知することで、放電ワイヤ全体が清掃部材により満遍なく清掃されたか確実に検知することができ、手動により放電ワイヤを清掃する場合にも十分な清掃動作を行うことが可能となり、また確実に所定位置に清掃部材を戻すことができる。また、アラーム表示により、清掃動作が十分行われたか、清掃部材のセット位置に問題ないか、といった点を利用者が容易に認識することができる。
以上説明した例では、到達検知手段として導電体及び到達検知センサを用いて両者の接触により清掃部材の到達を検知するようにしているが、到達検知センサの代わりに機械的スイッチにより機械的に検知したり、フォトカプラを用いて光学的に検知するようにしてもよい。
1 画像形成装置
2 記録部
3 給紙部
17 クリーニング機構
18 コロナ帯電器
19 感光体ドラム
32 放電ワイヤ
40 記録制御部
47 到達検知センサ
48 到達検知回路
49 装着検知センサ
50 装着検知回路
51 支持棒
52 センサ取付部
53 把手部
54 支持枠体
55 スポンジ体
56 導電体
57 導電体
58 到達検知センサ
2 記録部
3 給紙部
17 クリーニング機構
18 コロナ帯電器
19 感光体ドラム
32 放電ワイヤ
40 記録制御部
47 到達検知センサ
48 到達検知回路
49 装着検知センサ
50 装着検知回路
51 支持棒
52 センサ取付部
53 把手部
54 支持枠体
55 スポンジ体
56 導電体
57 導電体
58 到達検知センサ
Claims (6)
- 像担持体と、コロナ放電部材により前記像担持体の表面を帯電させる帯電手段と、前記像担持体の帯電表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記像担持体表面に形成された静電潜像にトナーを付着させて可視像化する現像手段と、前記像担持体の表面に形成されたトナー像を用紙に転写させる転写手段と、前記像担持体を回転制御するとともに用紙に画像形成するように前記各手段を制御する制御手段とを備えた画像形成装置において、清掃部材を手動により前記コロナ放電部材に摺動させて前記コロナ放電部材に付着した汚れを清掃する清掃手段と、前記清掃部材が所定位置に到達したことを検知する到達検知手段とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
- 前記到達検知手段は、前記清掃部材が前記コロナ放電部材の両端部にそれぞれ到達したことを検知することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記到達検知手段が所定位置に到達したことを検知した場合に前記現像手段に通電することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、前記到達検知手段が所定位置に到達したことを検知しない場合に前記現像手段に画像形成時とは逆極性の電圧を印加することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
- 前記制御手段は、画像形成された用紙の累積枚数又は前記像担持体の回転処理累積時間を計数する計数手段と、前記計数手段の計数値が所定値以上になった場合に前記コロナ放電部材の清掃を促す表示を行うアラーム表示手段とを備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載された画像形成装置。
- 前記現像手段は、現像ユニットとして着脱可能に取り付けられており、前記制御手段は、前記現像ユニットが装着されたことを検知する装着検知手段と、前記装着検知手段が装着を検知した場合に前記コロナ放電部材の清掃を促す表示を行うアラーム表示手段とを備えていることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載された画像形成装置。
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-
2005
- 2005-11-04 JP JP2005321588A patent/JP2007127901A/ja active Pending
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