JP2007127478A - 追跡対象物速度検出装置および追跡対象物速度検出方法 - Google Patents

追跡対象物速度検出装置および追跡対象物速度検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レーダやレーザ光ビーム等の大掛かりな装置や、複雑で演算量の多い演算も必要とせずに、移動体の移動速度や移動距離を簡単な構成で高精度に測定する方法および測定装置を提供すること。
【解決手段】ステレオカメラシステムを用いて距離情報を取得し、動画の撮像データ中の追跡対象物である移動体の色情報と距離情報を併用することで、レーダやレーザ光ビーム等の大掛かりな装置や、複雑で演算量の多い演算も必要とせずに、追跡対象物である移動体の移動速度や移動距離を、簡単な構成で高精度に検出する検出装置および検出方法を提供することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、追跡対象物速度検出装置および追跡対象物速度検出方法に関し、特に、追跡対象物を撮像して撮像データを出力する撮像装置を用いて、追跡対象物の速度と移動量とを算出する追跡対象物速度検出装置および追跡対象物速度検出方法に関する。
近年、交通量や速度違反の監視や不審者の監視等の監視用途に撮像装置が用いられることが多くなっている。これらの用途では、単に画像による監視だけでなく、画像を利用した距離計測や移動体の速度検出といった方面に用途が広がりつつある。
従来の移動体の速度測定装置としては、レーダ速度測定器と撮像カメラとを利用したもの(例えば、特許文献1参照)や、レーザ光ビームを送受光する方式の光学式距離計を利用したもの(例えば、特許文献2参照)がある。しかし、これらの方法では、測定装置からレーダやレーザ光ビーム等を照射する必要があり、大がかりで複雑な装置となってしまうという問題点があった。
そこで、上述した問題を解決する方法として、2台の撮像カメラを利用して、撮像画角の両端の明度または色相の変化を検出することで移動体を検知し、撮像画角内を通過する移動体の通過量と、2台のカメラの間の距離から速度を求める方法が提案されている(例えば、特許文献3参照)。しかし、この手法では、予め定められた位置を一定方向に通過する移動体の移動速度しか測定できず、且つ、カメラの設置位置も規定されているために測定条件が限られてしまっており、特に画面上部または下部から画面に進入してきた移動体については測定できない。
また、ステレオ画像を用いて物体までの距離を計測して移動速度を算出する手法としては、ステレオ画像から得られる距離情報を利用して物体のテンプレートを抽出し、テンプレートマッチングによって追跡を行うことで、演算量を削減しながら高精度に物体を追跡でき、移動速度も算出できる方法(例えば、特許文献4参照)や、オプティカルフローと距離情報を併用することで高精度に物体の移動速度を算出する方法(例えば、特許文献5参照)が提案されている。
特開平9−212793号公報 特開2000−193675号公報 特開2000−346856号公報 特開平10−187974号公報 特開2005−214914号公報
しかしながら、特許文献4や5に示された方法では、テンプレートマッチングやオプティカルフローといった演算量の多い処理を繰り返し用いることを前提としており、削減されたとは言っても非常に多くの演算が必要であり、信号処理系への負荷が非常に重いものとなってしまい、基本的にリアルタイム処理が必要な動画像での追跡に適用するには制約が大きい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、レーダやレーザ光ビーム等の大掛かりな装置や、複雑で演算量の多い演算も必要とせずに、追跡対象物の速度や移動量を簡単な構成で高精度に検出する検出装置および検出方法を提供することを目的とする。
本発明の目的は、下記構成により達成することができる。
1. 撮像データを出力する撮像装置と、
前記撮像データから追跡対象物を検出する追跡対象物検出手段と、
前記撮像データから前記追跡対象物の色情報を生成する色情報生成手段と、
前記色情報生成手段により生成された色情報に基づいて前記追跡対象物の追跡を行う追跡処理手段と、
前記追跡処理手段により追跡された前記追跡対象物の距離情報を生成する距離情報生成手段と、
前記追跡処理手段によって追跡された前記追跡対象物の時系列的な撮像データと、前記距離情報生成手段により生成された前記追跡対象物の時系列的な距離情報とに基づき、前記追跡対象物の移動量と速度とを算出する移動量算出手段とを有することを特徴とする追跡対象物速度検出装置。
2. 前記撮像装置は、複数の撮像手段を備え、
前記距離情報生成手段は、複数の撮像手段の撮像データを用いてステレオ画像処理により距離情報を生成することを特徴とする1に記載の追跡対象物速度検出装置。
3. 前記色情報生成手段は、HSV色空間を用いて前記追跡対象物の色情報を生成することを特徴とする1または2に記載の追跡対象物速度検出装置。
4. 前記追跡処理手段は、前記色情報生成手段で生成されるHSV色空間のH(色相)成分ヒストグラムの類似度の高い領域を探索することで前記追跡対象物を追跡することを特徴とする1乃至3の何れか1項に記載の追跡対象物速度検出装置。
5. 撮像装置が出力する撮像データを用いて、追跡対象物の速度と移動量とを算出する追跡対象物速度検出方法であって、
前記撮像データから前記追跡対象物の色情報を生成する色情報生成工程と、
前記色情報生成工程で生成された色情報に基づいて前記追跡対象物を追跡する追跡処理工程と、
前記追跡処理工程によって追跡された前記追跡対象物の距離情報を生成する距離情報生成工程と、
前記追跡処理工程によって追跡された前記追跡対象物の時系列的な撮像データと、前記距離情報生成工程によって生成された前記追跡対象物の時系列的な距離情報とを用いて、前記追跡対象物の移動量と速度とを算出する移動量算出工程と、
を備えたことを特徴とする追跡対象物速度検出方法。
6. 前記撮像装置は、複数の撮像手段を備えており、
前記距離情報生成工程は、複数の撮像手段の撮像データを用いてステレオ画像処理により距離情報を生成する工程であることを特徴とする5に記載の追跡対象物速度検出方法。
7. 前記色情報生成工程は、HSV色空間を用いて前記追跡対象物の色情報を生成する工程であることを特徴とする5または6に記載の追跡対象物速度検出方法。
8. 前記追跡処理工程は、前記色情報生成工程で生成されるHSV色空間のH(色相)成分ヒストグラムの類似度の高い領域を探索することで被写体を特定する工程であることを特徴とする5乃至7の何れか1項に記載の追跡対象物速度検出方法。
本発明によれば、ステレオカメラシステムを用いて距離情報を取得し、動画の撮像データ中の追跡対象物の色情報と距離情報を併用することで、レーダやレーザ光ビーム等の大掛かりな装置や、複雑で演算量の多い演算を必要とせずに、追跡対象物の速度や移動量を、簡単な構成で高精度に検出する検出装置および検出方法を提供することができる。
以下、図面に基づき本発明の実施の形態を説明する。
まず、本発明における追跡対象物速度検出装置の一例について、図1を用いて説明する。図1は、追跡対象物速度検出装置の内部構成の一例を示すブロック図である。ここでは、説明を簡単にするために、カメラを2台用いる基本的な追跡対象物速度検出装置について述べるが、例えば大規模な監視システム等のように数十台のカメラを用いるシステムであっても、考え方は同じである。
図1において、追跡対象物速度検出装置1は、撮像装置10と、演算装置30とで構成される。撮像装置10は、いわゆるステレオカメラシステムで、第1の撮像手段100と第2の撮像手段200とで構成される。ステレオカメラシステムを使用することで、光源やレーザ、レーダ等の大掛かりで複雑な装置を必要とせず、また、パッシブ型であるために被測定物に対して何ら影響を及ぼさないと言うメリットがある。
演算装置30は、追跡対象物検出手段301、色情報生成手段302、追跡処理手段303、距離情報生成手段304および移動量算出手段305で構成され、移動量算出手段305は、2次元移動量算出手段306と3次元移動量算出手段307とで構成される。
第1の撮像手段100と第2の撮像手段200とは、光軸111および211が基線長bだけ離れて配置され、撮像レンズ113および213によって結像された追跡対象物の像が、撮像素子115および215によって動画撮像され、第1の撮像データ121および第2の撮像データ221が、演算装置30に向けて出力される。
少なくとも第1の撮像手段100は、カラー撮像手段である必要がある。光軸111と211は、平行であってもよいし、適当な距離で交わるように設定されてもよいが、光軸111と211が作る面は、捩れのない平面であることが望ましい。また、撮像レンズ113と213の焦点距離は必ずしも同じである必要はないが、既知である必要がある。
第1の撮像データ121は、演算装置30の追跡対象物検出手段301に入力され、最初に、例えばテンプレートマッチング等の所謂パターンマッチングの手法、あるいは手動抽出による領域指定等の方法により、追跡対象物の絞り込みが行われ、追跡対象物情報311が出力される。
追跡対象物検出手段301の追跡対象物情報311は、色情報生成手段302に入力される。第1の撮像データ121も色情報生成手段302に入力され、追跡対象物情報311に従って、第1の撮像データ121から追跡対象物の色情報(例えば、RGB(Red、Green、Blue)色空間の情報)が抽出され、HSV(Hue:色相、Saturation:彩度、Value:輝度)色空間に変換され、その中のH(色相)成分の分布情報(ヒストグラム)が追跡対象物色情報312として出力される。
追跡に色情報を用いることで、テンプレートマッチングやオプティカルフローといった演算量の多い処理を繰り返し用いる必要がないため高速な追跡処理が可能となり、しかも、例えば追跡対象物の角度の変動によるパターンの変化にも強くなる。
色情報には、光の3原色である赤、緑、青を用いたRGB色情報や、テレビ等でよく用いられる輝度Yと色差を用いるY色差情報等があるが、本発明ではHSV色情報を使用する。それは、HSV色情報、その中でも特にH(色相)成分が、RGB色情報やY色差色情報に比べて輝度変動に対して影響を受けにくく、例えば追跡対象物の照明条件が変動したとしてもロバストな追跡が行えるという特徴があるためである。
RGB色空間からHSV色空間への変換について簡単に述べる。
MAX=max(R,G,B)
MIN=min(R,G,B)
としたとき、輝度Vは、以下の(式1)で与えられる。
V=MAX ・・・(式1)
V=0の場合は、彩度Sおよび色相Hは、
S=H=0
である。
V=0以外の場合は、彩度Sは、以下の(式2)で与えられる。
S=(MAX−MIN)/MAX ・・・(式2)
また、
Cr=(MAX−R)/(MAX−MIN)
Cg=(MAX−G)/(MAX−MIN)
Cb=(MAX−B)/(MAX−MIN)
とすると、色相Hは、以下の(式3)で与えられる。
Figure 2007127478
色情報生成手段302の追跡対象物色情報312は、追跡処理手段303に入力される。第1の撮像データ121も追跡処理手段303に入力され、追跡対象物色情報312に基づいて、第1の撮像データ121から追跡対象物のH(色相)成分のヒストグラムの類似度の高い領域が探索されることで追跡対象物が抽出されて、動画の第1の撮像データ121の各フレーム毎に追跡対象物の撮像画面上の位置が追跡され、追跡情報313として出力される。
色情報を用いた追跡方法を、図2を用いて説明する。図2(a)で、第1の撮像手段100の撮像画面m1上で、追跡対象物Objがあるタイミングでa1の位置に存在したとする。ここで、位置a1に色情報検出エリアe1が設定され、エリアe1内の色情報が、HSV色情報に変換され、その中のH(色相)成分のヒストグラムが追跡対象物色情報312として抽出される。変換されたHSV色情報中のH(色相)成分のヒストグラムの例を図2(b)に示す。横軸にH(色相)成分を0°から359°の範囲でとり、縦軸に各色相の頻度を画素数で示してある。
次に、上述のあるタイミングから一定時間経過後の撮像画面m1(例えば1フレーム後の画面)上で、第1の撮像データ121の色情報中のH(色相)成分が抽出され、色情報検出エリアe1と同じ大きさで切り出されてH(色相)成分のヒストグラムが算出され、上述の追跡対象物色情報312と比較され、類似度が算出される。
実際の類似度の算出には、例えば「アクティブ探索法」等が用いられて類似度が算出され、類似度の高い領域を探索することで、追跡対象物Objの存在する位置(図2(a)では位置a2)が追跡される。その結果、追跡対象物Objが撮像画面m1上で位置a1から位置a2へと画面上で移動量d1だけ移動したことが分かる。ここで、水平x軸および垂直y軸の直交座標を置き、移動量d1のx成分をd1x、y成分をd1yとする。d1(d1x,d1y)は、図4の説明で使用する。
ここで、「アクティブ探索法」とは、「電子情報通信学会論文誌 D−2Vol.J81−D−2 pp.2035−2042,1988 村瀬洋、V.V.Vinod”局所色情報を用いた高速物体探索−アクティブ探索法−”」で提案された手法で、画像の特徴照合に色ヒストグラムを用い、入力画像中のある位置の類似値からその近傍の類似値を計算し、上限値が探索値より小さければその領域での探索が省略できるため、照合回数を極端に低減できるという利点を持ち、画像中から物体を探索する処理を高速化する手法である。
一方、第1の撮像データ121と第2の撮像データ221は、距離情報生成手段304に入力され、ステレオ画像による距離計測方法により追跡対象物の距離が計測され、距離画像に変換されて距離情報314として出力される。距離画像とは、対象までの距離情報を濃淡により可視化した画像で、距離画像内では距離が近いものは明るく、遠いものは暗く表示される。
距離画像の例を、図3に示す。図3(a)は、撮像手段の撮像画面m1上の画像の模式図で、人hu1が近距離D1におり、木tr1が中距離D2にあり、背景bgは遠距離D3にある。この時、距離画像は図3(b)のようになり、近距離D1にいる人hu1が明るく、中距離D2にある木tr1がやや薄暗く、遠距離D3にある背景bgは暗く表示される。ここでは説明を簡単にするために3段階の距離表示としたが、距離の段数は用途に合わせて自由に設定してよい。
距離計測には第1と第2の撮像手段の視差を利用した三角測量が用いられるが、視差を測定するためには第1と第2の撮像手段で撮像された画像間の対応を正しく調べる(対応点探索と言う)必要がある。対応点探索には、例えば、SSD(Sum of Squared Difference)やSAD(Sum of Absolute Difference)と呼ばれる手法が用いられる。第1の撮像データ121上の追跡対象物の位置は、追跡情報313で明らかになっているので、上述した対応点探索により第2の撮像データ221上の追跡対象物の位置を特定することで、追跡対象物の距離を計測することができる。
追跡処理手段303の追跡情報313は、2次元移動量算出手段306に入力される。第1の撮像データ121も2次元移動量算出手段306に入力され、追跡情報313に基づいて動画の第1の撮像データ121のフレーム間の撮像画面内の2次元移動量316が算出されて出力される。図2(a)に示した移動量d1がそれである。
2次元移動量算出手段306の出力である2次元移動量316は、3次元移動量算出手段307に入力される。追跡情報313および距離情報314も3次元移動量算出手段307に入力され、2次元移動量316と距離情報314とから3次元移動量317が算出される。これを、図4を用いて説明する。図4は、図2(a)に示した追跡対象物Objの位置A1から位置A2への移動を立体的に(図4(a))、あるいはXZ面上とYZ面上の成分に分解して(図4(b))示した模式図である。図中、図2(a)と同じ部分には同じ番号を付与した。また、撮像画面上の小文字の記号で表された部分(例えば、位置a1、z軸等)に相当する被写界の部分は、大文字の記号(例えば、位置A1、Z軸等)で記す。
位置A1および位置A2の撮像装置10からの距離DA1およびDA2は、距離情報生成手段304による距離計測により距離情報314として与えられている。図4(b)から分かる通り、追跡対象物ObjのZ方向の移動量DZは、
DZ=DA1−DA2 ・・・(式4)
である。
追跡対象物ObjのX方向の移動量DXおよび追跡対象物ObjのY方向の移動量DYは、第1の撮像手段100の撮像レンズ113の焦点距離をfとして、第1の撮像手段100の撮像画面上の移動量d1(d1x,d1y)から、
DX=d1x・DA1/f ・・・(式5)
DY=d1y・DA1/f ・・・(式6)
で与えられ、追跡対象物Objの実際の移動量D1は、
Figure 2007127478
となる。
次に、追跡対象物Objの移動速度を求める方法を、図5を用いて説明する。図5(a)は、動画像の(n)フレーム目の撮像時の追跡対象物Objの被写界での位置A(n)を示す図である。この状態から、図5(b)で示す(n+1)フレーム目の撮像時の追跡対象物Objの被写界での位置A(n+1)まで、追跡対象物Objは、1フレーム間に移動距離D(n)だけ移動する。動画撮像のフレームレートをkフレーム/秒とすると、追跡対象物Objの移動速度V(n)は、以下の(式8)で与えられる。
V(n)=k・D(n) ・・・(式8)
更に、追跡対象物Objの加速度を求める方法を、図6を用いて説明する。図6で、追跡対象物Objは、動画撮像の(n)フレーム目から(n+3)フレーム目までの各フレームの撮像タイミングで位置A(n)から位置A(n+3)の各位置にあり、1フレーム間に各々距離D(n)からD(n+2)移動し、各フレーム間の速度は各々V(n)からV(n+2)である。従って、位置A(n)から位置A(n+1)を経由して位置A(n+2)に至る移動の間の加速度DV(n)は、以下の(式9)で与えられる。
DV(n)=V(n+1)−V(n) ・・・(式9)
次に、上述した追跡対象物の速度と移動量算出の動作の流れを、図7を用いて説明する。図7は、追跡対象物の速度と移動量算出の動作の流れ、すなわち追跡対象物速度検出方法を示すフローチャートである。ステップS101で、第1の撮像手段100と第2の撮像手段200によって追跡対象物を含む被写界が撮像されて、第1の撮像データ121と第2の撮像データ221が出力され、ステップS103に進む。ステップS103で、追跡対象物検出手段301によって、第1の撮像データ121から追跡対象物の検出が行われ、追跡対象物情報311が出力されて、ステップS105に進む。ステップS105で、色情報生成手段302によって、追跡対象物情報311で決定された追跡対象物の色情報(HSV色空間のH(色相)成分のヒストグラム)が抽出され、追跡対象物色情報312が出力されて、ステップS107に進む。ステップS105は、本発明における色情報生成工程に相当する。
ステップS107で、追跡処理手段303によって、追跡対象物色情報312に基づいて動画像の各フレーム毎に追跡対象物が追跡され、追跡情報313が出力されて、ステップS109に進む。ステップS107は、本発明における追跡処理工程に相当する。ステップS109で、距離情報生成手段304によって、第1の撮像データ121と第2の撮像データ221および追跡情報313に基づいて動画像の各フレーム毎に追跡対象物までの距離が算出され、距離画像に変換されて距離情報314として出力されて、ステップS111に進む。ステップS109は、本発明における距離情報生成工程に相当する。
ステップS111で、2次元移動量算出手段306によって、第1の撮像データ121と追跡情報313に基づいて撮像画面上での追跡対象物のフレーム間の移動量が算出され、2次元移動量316が出力されて、ステップS113に進む。ステップS113で、3次元移動量算出手段307によって、追跡情報313、距離情報314および2次元移動量316に基づいて被写界での追跡対象物の移動量が算出され、3次元移動量317が出力されて、ステップS115に進む。
ステップS115で、同じく3次元移動量算出手段307によって、動画像の各フレーム間の3次元移動量317と動画のフレームレートから各フレーム間の速度が算出され、速度V(n)が出力されて、ステップS117に進む。ステップS113およびS115は、本発明における移動量算出工程に相当する。ステップS117で、同じく3次元移動量算出手段307によって、必要に応じて、動画像の各フレーム間の速度V(n)と動画のフレームレートから各フレーム間の加速度が算出され、加速度DV(n)が出力されて、追跡対象物の移動量と速度算出の動作の流れが終了される。
以上に述べたように、本発明によれば、ステレオカメラシステムを用いて距離情報を取得し、動画の撮像データ中の追跡対象物の色情報と距離情報を併用することで、レーダやレーザ光ビーム等の大掛かりな装置や、複雑で演算量の多い演算も必要とせずに、追跡対象物の速度や移動量を、簡単な構成で高精度に検出する検出装置および検出方法を提供することができる。
尚、本発明に係る追跡対象物速度検出装置および追跡対象物速度検出方法を構成する各構成の細部構成および細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
追跡対象物速度検出装置の内部構成の一例を示すブロック図である。 色情報を用いた追跡方法を説明する模式図である。 距離画像の例を示す模式図である。 図2に示した追跡対象物の移動を示す模式図である。 追跡対象物の移動速度を求める方法を説明する模式図である。 追跡対象物の加速度を求める方法を説明する模式図である。 追跡対象物の速度と移動量算出の動作の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 追跡対象物速度検出装置
10 撮像装置
30 演算装置
100 第1の撮像手段
111 (第1の撮像手段の)光軸
113 (第1の撮像手段の)撮像レンズ
115 (第1の撮像手段の)撮像素子
121 (第1の撮像手段の)撮像データ
200 第2の撮像手段
211 (第2の撮像手段の)光軸
213 (第2の撮像手段の)撮像レンズ
215 (第2の撮像手段の)撮像素子
221 (第2の撮像手段の)撮像データ
301 追跡対象物検出手段
302 色情報生成手段
303 追跡処理手段
304 距離情報生成手段
305 移動量算出手段
306 2次元移動量算出手段
307 3次元移動量算出手段

Claims (8)

  1. 撮像データを出力する撮像装置と、
    前記撮像データから追跡対象物を検出する追跡対象物検出手段と、
    前記撮像データから前記追跡対象物の色情報を生成する色情報生成手段と、
    前記色情報生成手段により生成された色情報に基づいて前記追跡対象物の追跡を行う追跡処理手段と、
    前記追跡処理手段により追跡された前記追跡対象物の距離情報を生成する距離情報生成手段と、
    前記追跡処理手段によって追跡された前記追跡対象物の時系列的な撮像データと、前記距離情報生成手段により生成された前記追跡対象物の時系列的な距離情報とに基づき、前記追跡対象物の移動量と速度とを算出する移動量算出手段とを有することを特徴とする追跡対象物速度検出装置。
  2. 前記撮像装置は、複数の撮像手段を備え、
    前記距離情報生成手段は、複数の撮像手段の撮像データを用いてステレオ画像処理により距離情報を生成することを特徴とする請求項1に記載の追跡対象物速度検出装置。
  3. 前記色情報生成手段は、HSV色空間を用いて前記追跡対象物の色情報を生成することを特徴とする請求項1または2に記載の追跡対象物速度検出装置。
  4. 前記追跡処理手段は、前記色情報生成手段で生成されるHSV色空間のH(色相)成分ヒストグラムの類似度の高い領域を探索することで前記追跡対象物を追跡することを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の追跡対象物速度検出装置。
  5. 撮像装置が出力する撮像データを用いて、追跡対象物の速度と移動量とを算出する追跡対象物速度検出方法であって、
    前記撮像データから前記追跡対象物の色情報を生成する色情報生成工程と、
    前記色情報生成工程で生成された色情報に基づいて前記追跡対象物を追跡する追跡処理工程と、
    前記追跡処理工程によって追跡された前記追跡対象物の距離情報を生成する距離情報生成工程と、
    前記追跡処理工程によって追跡された前記追跡対象物の時系列的な撮像データと、前記距離情報生成工程によって生成された前記追跡対象物の時系列的な距離情報とを用いて、前記追跡対象物の移動量と速度とを算出する移動量算出工程と、
    を備えたことを特徴とする追跡対象物速度検出方法。
  6. 前記撮像装置は、複数の撮像手段を備えており、
    前記距離情報生成工程は、複数の撮像手段の撮像データを用いてステレオ画像処理により距離情報を生成する工程であることを特徴とする請求項5に記載の追跡対象物速度検出方法。
  7. 前記色情報生成工程は、HSV色空間を用いて前記追跡対象物の色情報を生成する工程であることを特徴とする請求項5または6に記載の追跡対象物速度検出方法。
  8. 前記追跡処理工程は、前記色情報生成工程で生成されるHSV色空間のH(色相)成分ヒストグラムの類似度の高い領域を探索することで被写体を特定する工程であることを特徴とする請求項5乃至7の何れか1項に記載の追跡対象物速度検出方法。
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