JP2007127175A - 樹脂プーリ - Google Patents
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Abstract
【課題】ベアリングの耐久性の向上を図ることができ、しかも製造コストの低減を図ることのできる樹脂プーリを提供する。
【解決手段】ベアリング14は金属製部品20の保持部21に保持され、ベアリング21の熱が金属製部品20を介して放熱されるので、プーリの回転に伴い上昇するベアリング14の温度を効率的に低下させることができ、ベアリング14の耐久性の向上を図ることができる。また、ベアリング14を保持する保持部21と各連結部22とが単一の金属製部品20に設けられているので、金型内で保持部21及び各連結部22をそれぞれ位置決めする必要がなく、製造コストの低減を図る上で極めて有利である。
【選択図】図1
【解決手段】ベアリング14は金属製部品20の保持部21に保持され、ベアリング21の熱が金属製部品20を介して放熱されるので、プーリの回転に伴い上昇するベアリング14の温度を効率的に低下させることができ、ベアリング14の耐久性の向上を図ることができる。また、ベアリング14を保持する保持部21と各連結部22とが単一の金属製部品20に設けられているので、金型内で保持部21及び各連結部22をそれぞれ位置決めする必要がなく、製造コストの低減を図る上で極めて有利である。
【選択図】図1
Description
本発明は、例えば車両用空気調和装置の圧縮機に取付けられ、動力伝達用のベルトが巻掛けられて回転する樹脂プーリに関するものである。
従来、この種の樹脂プーリとしては、図5に示すように、動力伝達用のベルトが巻掛けられる円筒状の外周部101と、外周部101の内周面側から径方向内側に延びる径方向延設部102と、径方向延設部102の内周面側から軸方向に延設された円筒状の内周部103とを有する樹脂製のプーリ本体100と、内周部103を回転自在に支持するベアリング104と、径方向延設部102に互いに周方向に間隔をおいて設けられ、それぞれボルト106が螺合する複数のネジ部材105とを備え、金型内の所定位置にベアリング104及び各ネジ部材105を配置するとともに、金型内に樹脂材料を射出することにより、ベアリング104及び各ネジ部材105とプーリ本体100とを一体に成形するようにし、各ネジ部材105に各ボルト106によって動力伝達板107を固定するとともに、動力伝達板107がハブ108を介して従動側機器110の従動シャフト111に連結することにより、プーリ本体100から動力伝達板107側に動力を伝達するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許第3421619号公報
しかしながら、前記樹脂プーリでは、ベアリング104の外周面が樹脂製のプーリ本体によって覆われており、樹脂は金属に比べて熱が伝わりにくいので、プーリの回転に伴い温度が上昇するベアリング104から熱を逃がすことができず、金属製プーリに比べてベアリング104の耐久性が低下するという問題点があった。
また、金型内の所定位置にベアリング104及び各ネジ部材104を位置決めする必要があるので、ベアリング104及び各ネジ部材104の位置決めの分だけ射出成形に時間がかかり、製造コストが高くつくという問題点があった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ベアリングの耐久性の向上を図ることができ、しかも製造コストの低減を図ることのできる樹脂プーリを提供することにある。
本発明は前記目的を達成するために、外周面に動力伝達用のベルトが巻掛けられる樹脂製のプーリ本体と、他の部品をプーリ本体の軸方向一端側に連結するための金属製の連結部と、プーリ本体の内周面側に設けられたベアリングとを備えた樹脂プーリにおいて、前記プーリ本体の内周面側にベアリングを保持する金属製の保持部を備え、保持部及び連結部を単一の金属製部品によって形成している。
これにより、ベアリングは金属製部品の保持部に保持されているので、ベアリングの熱が金属製部品を介して放熱される。また、保持部及び連結部が単一の金属製部品に設けられていることから、金型内で保持部及び連結部をそれぞれ位置決めする必要がない。
本発明によれば、ベアリングの熱が金属製部品を介して放熱されることから、プーリの回転に伴い上昇するベアリングの温度を効率的に低下させることができ、ベアリングの耐久性の向上を図ることができる。また、金型内で保持部及び連結部をそれぞれ位置決めする必要がないので、製造コストの低減を図る上で極めて有利である。
図1乃至図3は本発明の一実施形態を示すもので、図1は樹脂プーリの側面断面図、図2は図1におけるA方向矢視図、図3は図1におけるB方向矢視図である。
本実施形態の樹脂プーリは、外周面に図示しない動力伝達用ベルトが巻掛けられる円筒状の外周部11と、外周部11における軸方向一端側の内周面側から径方向内側に延びる径方向延設部12と、径方向延設部12の内周面側から軸方向に延設された円筒状の内周部13とを有するプーリ本体10と、プーリ本体10の内周面側に設けられた周知のラジアルベアリングから成るベアリング14と、プーリ本体10とベアリング14との間に設けられた金属製部品20とを備えている。
プーリ本体10はフェノール樹脂等の樹脂材料から成る。外周部11の外周面には周方向に延びるベルト溝11aが設けられている。内周部13は金属製部品20の外周面に固着している。
金属製部品20は、ベアリング14の外周面を保持する円筒状の保持部21と、互いに周方向に間隔をおいて設けられ、保持部21から径方向外側に向かって延びる複数の連結部22とを有する。金属製部品20は焼結によって成形されている。また、金属製部品20にはニッケルメッキ等の防錆用の表面処理が施されている。
保持部21はベアリング14の外周面に嵌合している。保持部21の軸方向一端側にはベアリング14の軸方向一端面に軸方向に当接する当接部21aが設けられ、保持部21の軸方向他端側にはベアリング14の軸方向他端面に軸方向に当接する複数のかしめ部21bが設けられている。即ち、ベアリング14は保持部21に保持されている。また、保持部材21の軸方向一端面及び他端面はプーリ本体10から露出している。
各連結部22はプーリ本体10の径方向延設部12に沿って延びるように設けられ、プーリ本体10における軸方向一端面及び軸方向他端面が径方向延設部12から露出している。各連結部22のプーリ本体10における径方向外側にはそれぞれネジ孔22aが設けられ、各ネジ孔22aは各連結部22をプーリ本体10の軸方向に貫通している。
以上のように構成された樹脂プーリは、金属製部品20を金型内の所定位置に配置した後に金型内に樹脂を射出するインサート成形により、金属製部品20とプーリ本体10とが一体となる。ここで、ベアリング14を保持する保持部21と各連結部22とが単一の金属製部品20に設けられているので、金型内で保持部21及び各連結部22をそれぞれ位置決めする必要がない。また、保持部材21と各連結部22とが単一の金属製部品20に設けられているので、ベアリング14に対して各ネジ孔22aが常に正確な位置に配置される、さらに、保持部21の外周面側には複数の連結部22が一体に設けられているので、円筒状の保持部22の外周面にローレット加工等を施すことなく、保持部22とプーリ本体10との回り止めをすることができる。
また、図示しないボルトが金属製部品20の各ネジ孔22aにそれぞれ螺合し、各ボルトによって図示しない被固定部材を各連結部22に固定することにより、プーリ本体10から被固定部材側に動力を伝達するようになっている。ここで、プーリの回転に伴いベアリング14が発熱するが、ベアリング14は金属製部品20によって保持されているので、ベアリング14の熱が金属製部品20を介して放熱され、ベアリング14の温度を効率的に低下させることができる。
このように、本実施形態によれば、ベアリング14は金属製部品20の保持部21に保持され、ベアリング21の熱が金属製部品20を介して放熱されるので、プーリの回転に伴い上昇するベアリング14の温度を効率的に低下させることができ、ベアリング14の耐久性の向上を図ることができる。また、ベアリング14を保持する保持部21と各連結部22とが単一の金属製部品20に設けられているので、金型内で保持部21及び各連結部22をそれぞれ位置決めする必要がなく、製造コストの低減を図る上で極めて有利である。
また、金属製部品20を金型内の所定位置に配置した後金型内に樹脂を射出するインサート成形により、金属製部品20とプーリ本体10とが一体になるので、ベルト溝11aがベアリング14に対して常に正確な位置に成形される。
また、金属製部品20を焼結によって成形したので、円筒状の保持部21の外周面側に複数の連結部22が設けられた複雑な形状を有する金属製部品20を安価に製造することができ、製造コストの低減を図る上で極めて有利である。
また、金属製部品20にニッケルメッキ等の防錆用の表面処理を施しているので、プーリ本体10から露出する部分に錆が発生することがない。
また、保持部21の軸方向両端及び各連結部22の軸方向両端をプーリ本体10から露出させたので、前記露出部からベアリング14の熱が効率的に放熱され、ベアリング14の耐久性を向上する上で極めて有利である。
また、金属製部品20を、円筒状の保持部21と、互いに周方向に間隔をおいて設けられ、保持部21から径方向外側に向かって延びる複数の連結部22とから構成したので、保持部21の外周面にローレット加工等を施すことなく、保持部22とプーリ本体10との回り止めをすることができ、製造コストの低減を図る上で極めて有利である。
尚、本実施形態では、保持部21の軸方向両端をプーリ本体10から露出させるようにしたものを示したが、図4に示すように、プーリ本体10の内周部13に互いに周方向に間隔をおいて複数のスリット部13aを設け、保持部21の外周面の一部をプーリ本体10から露出させることも可能である。
10…プーリ本体、11…外周部、12…径方向延設部、13…内周部、13a…スリット部、14…ベアリング、20…金属製部品、21…保持部、22…連結部、22a…ネジ孔。
Claims (7)
- 外周面に動力伝達用のベルトが巻掛けられる樹脂製のプーリ本体と、他の部品をプーリ本体の軸方向一端側に連結するための金属製の連結部と、プーリ本体の内周面側に設けられたベアリングとを備えた樹脂プーリにおいて、
前記プーリ本体の内周面側にベアリングを保持する金属製の保持部を備え、
保持部及び連結部を単一の金属製部品によって形成した
ことを特徴とする樹脂プーリ。 - 前記金属製部品とプーリ本体とをインサート成形により一体に成形した
ことを特徴とする請求項1記載の樹脂プーリ。 - 前記金属製部品を焼結によって成形した
ことを特徴とする請求項1または2記載の樹脂プーリ。 - 前記金属製部品に防錆のための表面処理を施した
ことを特徴とする請求項1、2または3記載の樹脂プーリ。 - 前記金属製部品の軸方向端部をプーリ本体から露出させた
ことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の樹脂プーリ。 - 前記金属製部品の外周面の一部をプーリ本体から露出させた
ことを特徴とする請求項1、2、3、4または5記載の樹脂プーリ。 - 前記金属製部品を、筒状の保持部と、互いに周方向に間隔をおいて設けられ、保持部から径方向外側に向かって延びる複数の連結部とから構成した
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6記載の樹脂プーリ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005319381A JP2007127175A (ja) | 2005-11-02 | 2005-11-02 | 樹脂プーリ |
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JP2010078102A (ja) * | 2008-09-29 | 2010-04-08 | Ozak Seiko Co Ltd | プーリー |
KR100963913B1 (ko) * | 2008-08-05 | 2010-06-17 | 학교법인 두원학원 | 압축기용 클러치리스 풀리조립체 |
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2005
- 2005-11-02 JP JP2005319381A patent/JP2007127175A/ja active Pending
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