JP2007125141A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】大当たり遊技状態となったときに球切れが発生した場合には、確実に貯留している遊技球を発射手段に供給できる遊技機を提供する。
【解決手段】遊技球が転動する遊技盤14と、この遊技盤14へ遊技球を発射する発射ハンドル26と、発射ハンドル26の操作で動作する発射ソレノイドにより発射する遊技球を蓄積する上皿20とを備え、上皿20に、該上皿20に蓄積された遊技球のうちの一部を貯留するための貯留部90を形成する。貯留部90は、開放時には貯留されている遊技球を流出させ、遮断時には貯留されている遊技球を保持する操作を行うシャッター92を有するシャッター開閉機構91を備える。そして、遊技球が必要なときには、シャッター92を開放することにより、複数個の遊技球を発射させることができる。
【選択図】図4

Description

本発明は、パチンコ機等の遊技機に係り、特に、大当たり遊技に当選した際に、持ち玉が無くならないように遊技球を貯留する技術に関する。
従来におけるパチンコ遊技機は、発射ハンドル(発射手段)により遊技球を発射し、発射された遊技球が遊技盤上を転動して、特定の役物に入球した際に賞球が得られる。また、遊技盤の略中央部に例えば3桁の識別情報表示領域が設けられ、遊技球が遊技盤上に設けられた所定領域を通過することを条件として、識別情報が変動した後停止表示される可変表示ゲームが開始される。そして、停止表示される態様が特定の停止態様、例えば「7・7・7」で停止した場合には、大当たり遊技状態となり、遊技盤の下部適所に設けられる大入賞口が所定時間、所定回数開放されるので、遊技者は多くの賞球を得ることができる。
このようなパチンコ遊技機においては、大当たり遊技が実行されているときに、遊技球の蓄えが無くなると、遊技球を発射できなくなり、大入賞口に遊技球を入賞させることができない。このような場合には、所定時間内に遊技球が大入賞口内の特定領域を通過しない状態、所謂パンクとなってしまい、遊技者に対して大きな不利益となってしまう。
そこで、このような問題を解決するために、例えば特開2003−190551号公報(特許文献1)に記載されているように、上皿の適所に節度溝を形成し、複数個の遊技球がこの節度溝に嵌って停滞する状態とし、大当たり遊技が開始されたときに球切れとなった場合には、停滞している遊技球を遊技者が手で上皿の下流側に押し出すことにより、大当たり遊技開始時における遊技球を確保する技術が知られている。
特開2003−190551号公報
しかしながら、上述した特許文献1に記載された従来例では、上皿に形成した節度溝に遊技球を停滞させる構成としているので、遊技者から見た場合に、この停滞している遊技球が、大当たり遊技の開始時におけるストック用の遊技球であるとは思われず、単に球詰まり状態であると思われてしまうので、実際に大当たり遊技が開始され、遊技球の蓄えが無くなったときに、節度溝上に遊技球が停滞していないことが多い。その結果、実際に大当たり遊技状態となったときに球切れが発生した場合に、遊技球を発射ハンドルに供給できなくなってしまい、パンクを回避できないという問題が発生していた。
本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、通常遊技状態とされているときに確実に遊技球を貯留させておき、大当たり遊技状態となったときに球切れが発生した場合には、確実に貯留している遊技球を発射手段に供給することができる遊技機を提供することにある。
上記目的を達成するため、本願請求項1に記載の発明は、遊技球が転動する遊技盤と、前記遊技盤へ遊技球を発射する発射手段と、前記発射手段により発射する遊技球を蓄積する上皿と、を備え、前記上皿は、該上皿に蓄積された遊技球のうちの一部を貯留するための貯留手段を有し、前記貯留手段は、開放時には貯留されている遊技球を流出させ、遮断時には貯留されている遊技球を保持する操作を行う開閉部を有するシャッター手段を具備したことを特徴とする。
請求項1の発明では、上皿に複数個の遊技球を貯留するための貯留手段を設け、通常遊技状態のときには、この貯留手段に遊技球が貯留され、且つシャッター手段により貯留されている遊技球の流出が阻止されている。そして、大当たり遊技開始時に、遊技球の蓄えが無くなった場合には、シャッター手段の開閉部を開放して、貯留している遊技球を発射手段に供給することにより、遊技球の発射を継続して行うことができる。従って、大当たり遊技当選時に遊技球の蓄えが無くなった場合であっても、貯留している遊技球を用いて遊技盤に遊技球を打ち出すことができるので、大当たり遊技時に開放される大入賞口に遊技球を入球させて賞球を得ることができ、大当たり遊技を継続させることができる。これにより、大入賞口に所定時間以内に遊技球が入球しない状態、所謂パンクを防止することができる。
請求項2に記載の発明は、前記貯留手段は、前記上皿の上流側から下流側に伸びる筒型形状の収容部を有し、前記収容部の内部に前記遊技球を貯留することを特徴とする。
請求項2の発明では、貯留手段に設けられる筒型形状の収容部内に遊技球が貯留されるので、遊技者は、この貯留されている遊技球が球詰まりではなく貯留されている遊技球であることを認識することができ、遊技者がむやみに貯留球を放出してしまうことを防止できる。
請求項3に記載の発明は、前記収容部は、貯留されている遊技球が外部から見える透明性の材質で構成されたことを特徴とする。
請求項3の発明では、貯留手段に貯留されている遊技球を、遊技者は視認できるので、遊技球の貯留状況を把握することができ、安心して遊技することができる。
請求項4に記載の発明は、前記収容部は、貯留されている遊技球が外部から見えない非透明性の材質で構成されたことを特徴とする。
請求項4の発明では、貯留手段に貯留されている遊技球を、遊技者は視認できないので、遊技者に対して球詰まりであるとの誤認識を持たせることがなく、むやみにシャッター手段を開放して遊技球を放出することを防止できる。
請求項5に記載の発明は、前記貯留手段は、遊技球の流れに対して上流側に入口部、下流側に出口部を有し、出口部に前記シャッター手段の開閉部が設けられ、入口部は、貯留手段内に遊技球が満充填された際に上流側から流入する遊技球が前記上皿の出口側に円滑に流れる傾斜面状に形成されたことを特徴とする。
請求項5の発明では、上皿に設けられた貯留手段に所定個数の遊技球が貯留され、満充填された際に、貯留手段の入り口部が傾斜面状に形成されるので、上流側から流れる遊技球を円滑に上皿の下流側へと流すことができ、貯留手段の入り口部での球詰まりを防止することができる。
請求項6に記載の発明は、前記遊技盤上に設けられ、情報を表示する表示手段と、遊技球の発射を検知する発射検知手段と、前記シャッター手段の開閉部を開放する操作を行う開放操作手段と、前記発射手段が操作されているときに前記発射検知手段にて遊技球の発射が検知されない場合には、遊技者に対して前記開放操作手段の操作を促す画像を、前記表示手段に表示する表示制御手段と、を更に備えたことを特徴とする。
請求項6の発明では、発射手段が操作されているにも関わらず、発射検知手段にて遊技球の発射が検知されていない場合、換言すれば、空打ち状態となっている場合には、表示手段にシャッター手段の開放を促す画像を表示する。よって、上皿に蓄積されている遊技球が球切れとなった場合に、いち早くこれを遊技者に報知できると共に、大当たり遊技状態となっている場合には、貯留手段に貯留されている遊技球を発射手段に供給して遊技盤に打ち出すことができ、パンクを防止することができる。
請求項7に記載の発明は、前記シャッター手段の開閉部が開放されているときに、該開閉部が開放中であることを報知する報知手段を備えたことを特徴とする。
請求項7の発明では、シャッター手段の開閉部が開放中である場合には、開放中であることを遊技者に報知するための報知手段を備えるので、現在開閉部が開放されていることを確実に遊技者に認識させることができる。
請求項8に記載の発明は、前記シャッター手段は、前記開閉部が開放状態にあるときに、前記発射検知手段にて遊技球の発射が検知された際には、該開閉部を遮断状態とする操作を行うことを特徴とする。
請求項8の発明では、シャッター手段の開閉部が開放されているときに、遊技球の発射が検知された際には、開放中の開閉部を遮断するように制御する。従って、上皿に遊技球が供給され、発射手段にて遊技球の打ち出しが行われているときには、自動的にシャッター手段の開閉部が遮断されるので、通常遊技状態において、開閉部が開放され続ける状態を回避することができる。従って、通常遊技状態のときには、確実に貯留手段に遊技球を貯留させることができる。
請求項9に記載の発明は、前記貯留手段に貯留球が存在するか否かを検知する貯留球検知手段を備え、前記シャッター手段は、前記貯留球検知手段にて貯留球が存在しないことが検知された際に、前記開閉部を遮断状態とする操作を行うことを特徴とする。
請求項9の発明では、貯留検知手段にて貯留手段に遊技球が貯留されていないことが検知された際には、開閉部が貯留手段の出口を遮断するように動作するので、シャッター手段の開閉部が開放状態のまま遊技が継続されることを防止できる。
本発明に係る遊技機では、通常遊技状態のときには、上皿に形成された貯留部に所定個数の遊技球が貯留され、シャッター手段の開閉部が貯留部の出口部を遮断することにより、遊技球の貯留を保持する。そして、大当たり遊技状態となったときに、上皿に蓄積されている遊技球が無くなった場合等には、開閉部を開放することにより、貯留手段に貯留されている遊技球を発射手段に供給することができるので、大当たり遊技を継続して行うことができる。これにより、大入賞口に遊技球が入賞せずに大当たり遊技が終了する状態、所謂パンクを防止することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下において説明する実施形態においては、本発明に係る遊技機に好適な実施形態として本発明をパチンコ遊技機に適用した場合を示す。
以下、遊技機の構成について、図1〜図5を参照して説明する。図1は、本実施形態に係るパチンコ遊技機10の概観を示す斜視図、図2は、該パチンコ遊技機10の分解斜視図、図3はパチンコ遊技機10の正面図、図4,図5は、パチンコ遊技機10の前面に設けられる上皿20の斜視図である。
図1、図2に示すように、パチンコ遊技機10は、前面に開口12aが形成された本体枠12と、その本体枠12における開口12aの内部に配設される各種の部品と、本体枠12の前方に開閉自在に軸着された扉11とから構成されている。この扉11は、開口12aを前面から閉鎖するためのものであり、通常閉鎖した状態で遊技が行われる。また、パチンコ遊技機10の略中央部となる扉11には、後述するシャッター(開閉部)92を開放操作するためのシャッター操作ボタン(開放操作手段)84が設けられている。また、本体枠12の前面には、上皿20、下皿22、発射ハンドル(発射手段)26等が配設されている。
本体枠12の開口12a内部には、後述するように、各種の画像、情報を表示する液晶表示装置(表示手段)32と、スペーサー31、及び遊技盤14等が配設されている。なお、遊技盤14、スペーサー31、液晶表示装置32以外の各種の部品(図示せず)については説明を省略する。
遊技盤14は、その全部が透過性を有する板形状の樹脂(透過性を有する部材)によって形成されている。また、遊技盤14は、その前面側に、発射された遊技球が流下する遊技領域15を有している。この遊技領域15は、ガイドレール30(具体的には後述の図3に示す外レール30a)に囲まれ、遊技球が転動可能な領域である。また、遊技盤14における遊技領域15には複数の障害釘13が打ちこまれている。また、図3に示すように、遊技盤14上の右上部端付近には、現在のラウンド数を表示するためのラウンド数表示器51が設けられている。
液晶表示装置32は、スペーサー31(図2)を挟んで、遊技盤14の背後に設けられている。即ち、液晶表示装置32は、遊技盤14の透過性を有する部材の背後に配置されている。この液晶表示装置32は、遊技に関する画像を可能とする表示領域32aを有している。この表示領域32aは、遊技盤14の全部または一部に、スペーサー31を挟んで、背面側から重なるように配設される。
この液晶表示装置32の表示領域32aには、例えば3桁の数字からなる識別情報画像、各種の演出画像、及び後述する遊技者に報知する情報(開放操作手段の操作を促す画像)等が表示される。
スペーサー31は、透過性を有した材料で形成されており、中央に大きな円形状の貫通穴31aが設けられている。
扉11には、透過性を有する保護板19が配設されている。この保護板19は、扉11が閉鎖された状態で遊技盤14の前面に対面するように配設されている。
発射ハンドル26は、本体枠12に対して回動自在に設けられている。また、発射ハンドル26とは反対側となる図中右側には、駆動装置である発射ソレノイド(図示せず)が設けられている。更に、該発射ハンドル26の周縁部には、タッチセンサ(図示せず)が設けられている。このタッチセンサが遊技者により触れられたときに、遊技者により発射ハンドル26が握られていると検知される。発射ハンドル26が遊技者によって握られ、かつ、反時計回り方向へ回動操作されたときには、発射ソレノイドに電力が供給され、発射ソレノイドより上皿20に貯留された遊技球が遊技盤14に順次発射され、遊技が進められる。また、後述するように、図3に示す発射パワー増加ボタン80、及び発射パワー減少ボタン82を操作することにより、発射される遊技球の勢いを調節することができる。
更に、図3に示すように、ガイドレール30の外レール30aの外側には、光センサ等を用いた発射検知センサ(発射検知手段)83が設けられており、発射ハンドル26の操作による発射ソレノイドより発射された遊技球がガイドレール30を通過したか否かを検出する。
上皿20は、貸し球或いは賞球により払い出された遊技球を蓄積するためのものであり、蓄積されている遊技球を発射ハンドル26により操作される発射ソレノイド(図中、上皿20の右方向)へ供給する。また、図4,図5に示すように、上皿20には、複数個(例えば5個)の遊技球を貯留するための中空の筒型形状の貯留部(収容部、貯留手段)90が設けられており、該貯留部90の出口側(下流側)には、貯留された遊技球を保持するためのシャッター(開閉部)92が設けられている。シャッター92は、後述するシャッター開閉機構(シャッター手段)91の動作により、遮断と開放が切り替えられるようになっている。
即ち、シャッター92が上部に突起した状態が遮断の状態であり、図4に示すように、貯留部90に貯留されている遊技球の、下流側への流出が阻止される。他方、シャッター92が下部に下がった状態が開放の状態であり、図5に示すように、貯留部90に貯留されている遊技球が下流側へ流出し、ひいては発射ソレノイドに供給されて遊技盤14へ発射されることとなる。
貯留部90の入口側(上流側)の端面90aは、傾斜面状に形成され、貯留部90内に遊技球が満充填されたとき(最大の貯留数である5個の遊技球が貯留されたとき)に、上流側から流入する遊技球が、図4の矢印「Y」に示すように、円滑に上皿20の下流側に流れるようになっている。
更に、貯留部90は、全体がアクリル板等の透明部材で形成されており、遊技者は内部に遊技球が蓄積されていることを視認可能な構成となっている。また、後述するように貯留部90は、非透明部材で構成することもでき、この場合には、遊技者は貯留部90内に貯留されている遊技球を視認することができない。
次に、図3を参照して、パチンコ遊技機10の構成をより詳細に説明する。なお、図3においては、煩雑さを避けるため、遊技盤14に打ち込まれている複数の障害釘13の記載を省略している。
図3に示すように、遊技盤14には、2つのガイドレール30(30a及び30b)と、障害物55、57と、通過ゲート54a、54bと、第2ワープ経路49と、障害物58と、始動口25と、羽根部材48を備えた特定遊技専用入賞アタッカー44と、入球用シャッター40を備えた大入賞口39と、ラウンド数表示器51とが設けられている。
遊技盤14の上部には障害物55が設けられ、遊技盤14の略中央には障害物57が設けられている。この障害物57下部には、特別図柄変動表示を開始させるための始動口25が設けられている。また、遊技盤14の中央部の右側にも障害物58が設けられている。
遊技盤14の左側に設けられている2つのガイドレール30は、遊技領域15を区画する外レール30aと、その外レール30aの内側に配設された内レール30bとから構成される。発射された遊技球は、遊技盤14上に設けられたガイドレール30に案内されて、遊技盤14の上部に移動し、電飾ユニット53上を通過して、前述した複数の障害釘13(図2参照)、遊技盤14上に設けられた障害物55、57、58等との衝突により、その進行方向を変えながら遊技盤14の下方に向かって流下する。また、遊技球がガイドレール30に沿って発射されたことが発射検知センサ83により検出される。
障害物55の左端部には、入賞口24が形成されている。この入賞口24に遊技球が入賞すると、遊技盤14の背後において、第1ワープ経路47を経由し、更に、レール状の第2ワープ経路49に沿って移動し、障害物57の背後に導かれる。障害物57の背後に導かれた遊技球は、障害物57に囲まれた排出口(図示せず)から遊技盤14の表側に排出され、当該遊技盤14へと流下する。
遊技盤14の上部に設けられた電飾ユニット53は、特別図柄表示器33および普通図柄表示器35を収納する表示器ケース37と、特別図柄保留ランプ34a、34b、34c、34dと、普通図柄保留ランプ50a、50b、50c、50dとを備えている。表示器ケース37の前面側は、視認向上を目的として、透明レンズ(図示せず)で覆われている。
図3に示すように、遊技盤14上の障害物57下部には始動口25が設けられており、該始動口25に遊技球が入球した際に、上記の特別図柄表示器33による特別図柄の変動表示が開始される。
また、特別図柄の変動表示中に遊技球が始動口25へ入球した際には、変動表示中の特別図柄が停止表示されるまで、始動口25への遊技球の入球に基づく特別図柄の変動表示の開始が保留される。その後、変動表示していた特別図柄が停止表示された場合には、保留されていた特別図柄の変動表示が開始される。なお、特別図柄の変動表示の実行が保留される回数、つまり、保留球数には上限が設定されており、本実施形態では、4個を上限としている。
更に、始動口25に遊技球が入球し、特別図柄表示器33による変動表示が開始されると、これと同時に、液晶表示装置32の表示領域32aの障害物55,57の間となる領域においても、演出用の識別情報の変動表示が開始される。また、特別図柄に関する変動表示中に遊技球が始動口25へ入賞した場合には、変動表示中の演出用の識別情報が停止表示されるまで、始動口25への遊技球の入賞に基づく演出用の識別情報の変動表示の開始が保留されるので、特別図柄と同様に変動表示していた演出用の識別情報が停止表示された場合には、保留されていた演出用の識別情報の変動表示が開始される。
図2,図3に示した遊技盤14の後方(背面側)に配設されている液晶表示装置32の表示領域32aには、上記の識別情報の変動表示として、特別図柄表示器33において表示される特別図柄と関連する演出画像が表示される。
例えば、特別図柄表示器33で表示される特別図柄の変動表示中においては、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて、複数の図柄列(例えば3列)毎に数字や記号等からなる図柄(例えば、“0”から“9”までの数字)が変動表示される。その後、特別図柄表示器33において変動表示されていた特別図柄が停止表示されるとともに、液晶表示装置32の表示領域32aでも演出用の識別情報が停止表示される。
また、特別図柄表示器33において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示された場合には、大当たりであることを遊技者に通知する演出画像が液晶表示装置32の表示領域32aにおいて表示される。具体的には、特別図柄表示器33において特別図柄として特定の数字図柄が停止表示された場合には、液晶表示装置32の表示領域32aにおいて表示される演出用の識別情報の組合せが特定の表示態様(例えば、複数の図柄列のそれぞれに“1”から“9”のいずれかが全て揃った状態で停止表示される態様)となる。
また、本実施形態に係るパチンコ遊技機10では、液晶表示装置32の表示領域32aの所定領域(識別情報を変動表示する領域とは異なる領域)となる符号Pの領域(図10参照)が、シャッター92の開放操作を促すための情報を表示する領域として設定されている。
図6は、貯留部90の出口側に設けられるシャッター92を開閉操作するための、シャッター開閉機構(シャッター手段)91の構成を示す断面図であり、以下、同図を参照してシャッター開閉機構91の詳細構成について説明する。シャッター開閉機構91は、上皿20の貯留部90下方に設けられており、フレーム93と、該フレーム93の中央部に設けられ、上下動が可能な可動鉄心94と、該可動鉄心94の上部に設けられ、フレーム93に対して固定される固定鉄心95と、可動鉄心94の上端部に設けられ、可動鉄心94の上下動に伴って上下方向に移動するシャッター92と、可動鉄心94及び固定鉄心95の周囲部に設けられる励磁用コイル96と、を備えている。
そして、励磁用コイル96に順方向となる極性の電流を流すことにより、可動鉄心94を上方向にスライドさせ、逆方向となる極性の電流を流すことにより、可動鉄心94を下方向にスライドさせることができる。即ち、励磁用コイル96に印加する直流電圧の極性を切り替えることにより、シャッター92の上昇、下降を切り替えることができ、ひいてはシャッター92による遊技球の遮断、開放を切り替えることができる構成となっている。
更に、貯留部90のシャッター92近傍には、光センサ等で構成される貯留球検出センサ(貯留球検出手段)97が設けられており、貯留部90内に遊技球が貯留されているか否かを検出することができる。
図7は、本実施形態に係るパチンコ遊技機10の制御回路及び制御回路に接続される各種センサ、スイッチ類の構成を示すブロック図である。同図に示すように、該パチンコ遊技機10における制御回路は、主制御回路60と、副制御回路200と、各種のセンサ、スイッチ類と、ランプ74、及び払出・発射制御回路126に大別して構成されている。
主制御回路60は、メインCPU66と、メインROM(読み出し専用メモリ)68と、メインRAM(読み書き可能メモリ)70とを備えている。この主制御回路60は、遊技の進行を制御する。
メインCPU66には、メインROM68、及びメインRAM70等が接続されており、該メインROM68に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。このメインCPU66は、例えば、始動口25に遊技球が入球した際に、特別遊技状態(大入賞口39が例えば所定時間、15回開放される遊技状態)、或いは特定遊技状態(特定遊技専用入賞アタッカー44が例えば所定時間、2回開放される遊技状態)への移行抽選を行う。
メインROM68には、メインCPU66によりパチンコ遊技機10の動作を制御するためのプログラムが記憶されており、その他には、乱数抽選によって大当たり判定をする際に参照される大当たり判定テーブルや、演出を選択する際に参照される演出条件選択テーブル等の各種のテーブル、他のテーブルも記憶されている。
メインRAM70は、メインCPU66の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。
また、主制御回路60は、所定の周波数のクロックパルスを生成するリセット用クロックパルス発生回路62と、電源投入時においてリセット信号を生成する初期リセット回路64と、後述する副制御回路200に対してコマンドを供給するためのシリアル通信用IC72とを備えている。また、これらのリセット用クロックパルス発生回路62、初期リセット回路64、シリアル通信用IC72は、メインCPU66に接続されている。
また、主制御回路60には、各種のセンサ、スイッチ類が接続されており、例えば、図7に示すように、V・カウントセンサ102と、カウントセンサ104、105と、一般入賞球センサ106、108、110、112と、通過球センサ114、115と、始動入賞球センサ116と、普通電動役物ソレノイド118と、大入賞口ソレノイド120と、シーソーソレノイド122と、バックアップクリアスイッチ124と、発射パワー増加ボタン80と、発射パワー減少ボタン82、及び発射検知センサ83が接続されている。
V・カウントセンサ102は、大入賞口39における特定領域に設けられている。このV・カウントセンサ102は、大入賞口39における特定領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に出力する。
カウントセンサ104は、大入賞口39における特定領域とは異なる一般領域に設けられている。このカウントセンサ104は、大入賞口39における一般領域を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に出力する。
カウントセンサ105は、特定遊技専用入賞アタッカー44に設けられている。このカウントセンサ105は、特定遊技専用入賞アタッカー44を遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に出力する。
一般入賞球センサ106、108、110、112は、一般入賞口56a〜56dにそれぞれ設けられている。これらの一般入賞球センサ106、108、110、112は、各一般入賞口56a〜56dを遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に出力する。
通過球センサ114、115は、通過ゲート54a、54bにそれぞれ設けられている。この通過球センサ114、115は、通過ゲート54a、54bをそれぞれ遊技球が通過した場合に、所定の検知信号を主制御回路60に出力する。
始動入賞球センサ116は、始動口25に設けられている。始動入賞球センサ116は、始動口25に遊技球が入賞(通過)したことを検出して、所定の検知信号を主制御回路60に出力する。
普通電動役物ソレノイド118は、リンク部材(図示せず)を介して羽根部材48に接続されており、特定遊技の実行を行う場合、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、羽根部材48を開放状態とする。特定遊技の実行を行わない場合(例えば、通常遊技状態や特別遊技状態など)、普通電動役物ソレノイド118は、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、羽根部材48を閉鎖状態とする。
大入賞口ソレノイド120は、図3に示す入球用シャッター40に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、入球用シャッター40を駆動させ、大入賞口を開放状態または閉鎖状態とする。
シーソーソレノイド122は、板形状で入球用シャッター40内部に設けられているシーソー(図示せず)に接続されており、メインCPU66から供給される駆動信号に応じて、シーソーを変位させ、そのシーソーの傾斜を変更する。このシーソーが傾斜された結果、特定領域を通過しやすくなるようにまたは一般領域を通過しやすくなるように切り替えることとなる。
バックアップクリアスイッチ124は、パチンコ遊技機10に内蔵されており、電断時等におけるバックアップデータを遊技場の管理者の操作に応じてクリアする機能を有する。
発射パワー増加ボタン80は、本体枠に設けられている。この発射パワー増加ボタン80は、遊技者に操作されると、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。主制御回路60は、受信した検知信号に基づいて、払出・発射制御回路126から発射装置130の発射ソレノイドへの電力供給を制御する。
発射パワー減少ボタン82は、本体枠に設けられている。この発射パワー減少ボタン82は、遊技者に操作されると、所定の検知信号を主制御回路60に供給する。主制御回路60は、受信した検知信号に基づいて、払出・発射制御回路126から発射装置130の発射ソレノイドへの電力供給を制御する。
発射検知センサ83は、光センサ等により構成され、ガイドレール30の外レール30aに沿って遊技球が発射されているか否かを検知し、検知結果をメインCPU66に出力する。
また、主制御回路60には、払出・発射制御回路126が接続されている。この払出・発射制御回路126には、遊技球の払出を行う払出装置128、遊技球の発射を行う発射装置130、カードユニット150が接続されている。
この払出・発射制御回路126は、主制御回路60から供給される賞球制御コマンド、カードユニット150から供給される貸し球制御信号を受け取り、払出装置128に対して所定の信号を送信することにより、払出装置128に遊技球を払い出させる。また、払出・発射制御回路126は、発射装置130に対して発射信号を供給することにより、遊技球を発射させる制御を行う。
また、発射装置130には、前述した発射ソレノイド、タッチセンサ等の遊技球を発射させるための装置が備えられている。発射ハンドル26が遊技者によって握持され、かつ、時計回り方向へ回動操作されたときには、発射ソレノイドに対して、前述した発射パワー増加ボタン80や発射パワー減少ボタン82の操作に応じた電力が供給され、上皿20に貯留された遊技球が発射ソレノイドにより遊技盤14に順次発射される。
更に、主制御回路60には、ランプ74の制御を行うランプ制御回路76が接続されており、このランプ制御回路76には、ランプ74が接続されている。ランプ制御回路76は、ランプ74に対してランプ(LED)制御信号を出力する。なお、ランプ74には、白熱電球、LED等、具体的には、特別図柄保留ランプ34a〜34d、普通図柄保留ランプ50a〜50d、特別図柄表示器33(7セグメントLED41)、普通図柄表示器35(表示用ランプ)、ラウンド数表示器51(7セグメントLED52)等が含まれる。
一方、シリアル通信用IC72には、副制御回路200が接続されている。この副制御回路200は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに応じて、液晶表示装置32における表示制御、スピーカ46(46L,46R)より出力する音声に関する制御、ランプ74、ランプ132の制御等を行う。更に、図6に示したシャッター開閉機構91の制御を行う。なお、ランプ132には、白熱電球、LED等、具体的には、遊技盤14上を明暗表示する装飾ランプ(図示せず)等が含まれる。副制御回路200には、シャッター操作ボタン84が接続されている。
副制御回路200は、サブCPU206と、プログラムROM208と、ワークRAM210と、液晶表示装置32における表示制御を行うための表示制御回路250と、スピーカ46より出力する音声に関する制御を行う音声制御回路230と、普通図柄保留ランプ50、装飾ランプなどのランプ132の制御を行うランプ制御回路240から構成されている。副制御回路200は、主制御回路60からの指令に応じて遊技の進行に応じた演出を実行する。
サブCPU206には、プログラムROM208、ワークRAM210等が接続されている。サブCPU206は、このプログラムROM208に記憶されたプログラムに従って、各種の処理を実行する機能を有する。特に、サブCPU206は、主制御回路60から供給される各種のコマンドに従って、副制御回路200の制御を行う。
サブCPU206は、液晶表示装置(表示手段)32の表示領域32aへの画像表示を制御する。即ち、表示領域32aの中央部に識別情報を変動表示させ、その後停止表示させる制御、及び表示領域32aの全体に演出画像を表示する制御、及び後述する「開放ボタンを押してシャッターを開放して下さい」等の、シャッター操作ボタン(開放操作手段)84の操作を促す画像を表示する制御を行う。つまり、サブCPU206は、表示制御手段としての機能を有する。
プログラムROM208には、サブCPU206によりパチンコ遊技機10の遊技演出を制御するためのプログラムが記憶されており、その他には、演出に関する決定を行うためのテーブル等の各種のテーブルも記憶されている。また、プログラムROM208には、上記した「開放ボタンを押してシャッターを開放して下さい」等の、シャッター操作ボタン84の操作を促す画像が記憶されている。
ワークRAM210は、サブCPU206の一時記憶領域として種々のフラグや変数の値を記憶する機能を有する。
サブCPU206の制御下で、識別情報の変動表示を行う表示制御回路250は、画像データプロセッサ(以下、VDPと称する)212と、各種の画像データを記憶する画像データROM216と、画像データを画像信号として変換するD/Aコンバータ218と、電源投入時においてリセット信号を生成する初期リセット回路220から構成されている。
上述したVDP212は、サブCPU206と、画像データROM216と、D/Aコンバータ218と、初期リセット回路220とに接続されている。
このVDP212は、いわゆるスプライト回路、スクリーン回路、及びパレット回路等の回路を含み、液晶表示装置32に画像を表示させるための種々の処理を行うことができる装置である。つまり、VDP212は、液晶表示装置32に対する表示制御を行う。また、VDP212には、液晶表示装置32の表示領域32aに画像を表示するためのバッファとしての記憶媒体(例えば、ビデオRAM)を備えている。この記憶媒体の所定の記憶領域に画像データを記憶することによって、所定のタイミングで液晶表示装置32の表示領域32aに画像が表示されることとなる。
画像データROM216には、演出用の識別情報を示す演出用識別情報画像データ、背景画像データ、演出画像データ等の各種の画像データが別個に記憶されている。
VDP212は、サブCPU206から供給される画像表示命令に応じて、画像データROM216から、演出用識別情報画像データ、背景画像データ、演出画像データ等、各種の画像データを読み出し、液晶表示装置32に表示させる画像データを生成する。更に、該VDP212は、生成した画像データを、後方に位置する画像データから順に重ね合わせてバッファに記憶し、所定のタイミングでD/Aコンバータ218に供給する。このD/Aコンバータ218は、画像データを画像信号として変換し、この画像信号を液晶表示装置32に供給することにより、液晶表示装置32の表示領域32aに画像を表示させる。
また、音声制御回路230は、音声に関する制御を行う音源IC232と、各種の音声データを記憶する音声データROM234と、音声信号を増幅するためのアンプ236(以下、AMPと称する)から構成されている。
この音源IC232は、サブCPU206、初期リセット回路220、音声データROM234、アンプ236と接続されている。この音源IC232は、スピーカ46より出力する音声の制御を行う。
ランプ制御回路240は、ランプ制御信号を供給するためのドライブ回路242、複数種類のランプ装飾パターン等が記憶されている装飾データROM244から構成されている。このランプ制御回路240は、上述したサブCPU206によって直接制御されるものである。つまり、サブCPU206は、プログラムROM208に記憶されたプログラムに従って、装飾ランプなどの各種のランプ132の制御を行うものである。
サブCPU206は、装飾データROM244に記憶されている複数種類のランプ装飾パターンから一種類のランプ装飾パターンを読み出し、そのランプ装飾パターンに基づいてドライブ回路242に所定の発光信号を供給する。ドライブ回路242は、受け取った所定の発光信号に基づいて、装飾ランプなどのランプ132を点灯、点滅、消灯させる。
シャッター操作ボタン(開放操作手段)84は、扉11に設けられている。このシャッター操作ボタン84は、遊技者の操作に応じた制御信号を副制御回路200に出力する。副制御回路200は、シャッター操作ボタン84から受信した信号に応じて、シャッター開閉機構91に、シャッター92の遮断、或いは開放を切り替えるための制御信号を出力する。即ち、シャッター開閉機構91のシャッター92が遮断状態であるときには、シャッター操作ボタン84が押されたことにより、シャッター92を開放するように制御し、シャッター92が開放状態のときにシャッター操作ボタン84が押されたことにより、シャッター92を遮断するように制御する。
また、シャッター操作ボタン84は、照明機能となるランプ(報知手段)を備えており、シャッター92が開放されているときに、このランプが点灯する。即ち、シャッター92が開放されているときには、シャッター操作ボタン84のランプを点灯させることにより、現在シャッター92が開放されていることを遊技者に報知する。
更に、サブCPU206は、シャッター開閉機構91に設けられた貯留球検出センサ97(図6参照)の検出信号を受信し、貯留部90内に貯留されている遊技球が存在しないことが検出された際には、シャッター開閉機構91に対して、シャッター92を遮断させるべき制御信号を出力する。
次に、図8,図9に示すフローチャートを参照して、副制御回路200における処理動作について説明する。図8は、サブCPU206によるシャッター開閉機構91の制御動作を示すフローチャートである。
まず、ステップS0において、シャッター開閉機構91のシャッター92が開放状態であるか、或いは遮断状態であるかが検知される。そして、遮断状態である場合には、ステップS1に処理を進め、開放状態である場合には、ステップS5に処理を進める。
ステップS1にて、シャッター92が遮断状態である場合には、ステップS2にてシャッター操作ボタン84が押されたか否かが判断される。そして、シャッター操作ボタン84が押された場合には、ステップS3にて、サブCPU206は、シャッター開閉機構91にシャッター開放の指令信号を送信する。これにより、図6に示したシャッター開閉機構91の励磁用コイル96には、逆方向の励磁電流が流れて、可動鉄心94が下方向にスライドし、シャッター92が開放状態となる。これにより、貯留部90に貯留されていた遊技球を、遊技球打ち出し用の発射ソレノイドに供給することができるので、遊技球が発射ソレノイドにより発射され、遊技盤14へと打ち出すことができる。
更に、ステップS4にて、ランプを有するシャッター操作ボタン84が点灯し、遊技者に対して現在シャッター92が開放状態であることを報知する。
他方、ステップS5にて、シャッター92が開放状態である場合には、ステップS6にて、シャッター操作ボタン84が押されたか否かが判断される。そして、シャッター操作ボタン84が押された場合には、ステップS9にてシャッター92を遮断する。即ち、サブCPU206は、シャッター開閉機構91にシャッター遮断の指令信号を送信する。これにより、図6に示したシャッター開閉機構91の励磁用コイル96には、順方向の励磁電流が流れて、可動鉄心94が上方向にスライドし、シャッター92が遮断状態となる。これにより、貯留部90に遊技球を貯留することができる。更に、ステップS10にてシャッター操作ボタン84を消灯させる。
また、シャッター操作ボタン84が押されていない場合には、発射ソレノイドによる遊技球の発射個数が所定個数(例えば、5個)に達したか否かが判断される。これは、発射ハンドル26の動作と、発射検知センサ83による遊技球の発射検出の結果に基づいて判断することができる。
そして、所定個数の遊技球の発射が検知された場合には、ステップS9にてシャッター92を遮断し、ステップS10でシャッター操作ボタン84を消灯させる。
更に、所定個数の遊技球の発射が検知されない場合には、ステップS8にて、貯留部90内に遊技球が貯留されているか否かが判断される。これは、図6に示した貯留球検出センサ97の検出結果により判断することができる。
そして、遊技球が貯留されていないと判断された場合には、前記と同様にステップS9にてシャッター92を遮断し、ステップS10でシャッター操作ボタン84を消灯させる。
こうして、シャッター操作ボタン84の操作に応じたシャッター92の遮断、開放操作が行われ、且つ遊技球の発射状況、及び貯留部内の遊技球の有無に応じたシャッター92の遮断操作が行われるのである。
次に、図9に示すフローチャートを参照して、遊技者に対してシャッター92を開放させるように促す画像を表示する処理手順について説明する。ステップS21にて、シャッター92が遮断状態とされている場合に、ステップS22にて、発射ハンドル26の操作状況を検出する。
ステップS23にて、発射ハンドル26が操作していると判断され、且つ、ステップS24にて、発射検知センサ83により、遊技球の発射が検知されない場合、換言すれば、発射ソレノイドが空打ち状態となっている場合には、ステップS25にて、液晶表示装置32の表示領域32aの所望部位に、シャッター92の開放を促す画像を表示する。
例えば、図10に示すように、液晶表示装置32の符号Pに示す部分に、「開放ボタンを押してシャッターを開放して下さい」という画像を表示する。これにより、遊技者は現在空打ち状態であることに即時に気づくことができ、大当たり遊技の開始時に遊技球がなくなったときには、即時に貯留部90に貯留していた遊技球を発射させることができ、大入賞口39内へ遊技球を入賞させることができるので、大入賞口39内に所定時間遊技球が入賞しないことによる大当たり遊技の終了、所謂パンクを防止することができる。
このようにして、本実施形態に係る遊技機では、遊技球を蓄積する上皿20に、複数個の遊技球を貯留する貯留部90を設け、通常時においてこの貯留部90内に遊技球を貯留させておく。そして、大当たり遊技が開始されたときに、遊技球が無くなった場合には、シャッター操作ボタン84を押すことにより、シャッター開閉機構91を操作して、貯留部90の出口部に設けられたシャッター92を開放状態とすることにより、発射ソレノイドに複数個(例えば5個)の遊技球を供給することができ、ひいては遊技盤14にこの遊技球を打ち出すことができる。
従って、大当たり遊技が開始され、大入賞口39が開いたときに、この大入賞口39内に遊技球を入賞させることができ、所定時間以内に大入賞口39内に遊技球が入賞しないことによる大当たり遊技の終了、所謂パンクを防止することができ、遊技者が不利益を被ることを回避することができる。
また、シャッター92を開放させる操作は、シャッター操作ボタン84を押すだけで良く、極めて簡単な操作で貯留されていた遊技球を発射ソレノイドに供給することができる。更に、シャッター92が開放状態とされているときには、シャッター操作ボタン84に設けられたランプが点灯するので、遊技者に対して現在シャッター92が開放中であることを確実に報知することができる。
また、シャッター92が開放状態となっているときに、所定個数の遊技球の発射が検知された場合、或いは貯留部90内に貯留されている遊技球が無くなった場合には、自動的にシャッター92を遮断状態とするので、貯留部90に貯留されている遊技球を使い切った後に、シャッター92を遮断することを忘れることを回避することができ、次回の遊技球不足のときに備えて所定個数の遊技球を貯留することができる。
更に、発射ハンドル26が空打ち状態であることが検知された場合には、液晶表示装置32の表示領域32aに、シャッター操作ボタン84を押してシャッター92を開放させることを促す画像が表示されるので、遊技者は空打ち状態であることに即時に気づくことができる。
また、貯留部90の入り口部側は、該貯留部90内に遊技球が満充填(最大貯留個数である5個の遊技球が貯留された状態)とされているときに、上皿20の上流側から流れてくる遊技球が円滑に流れるような傾斜面状に形成されているので、貯留部90の入り口部の近傍で遊技球の球詰まりの発生を防止することができ、通常の遊技状態において、上皿に蓄積されている遊技球を円滑に発射ソレノイドへ供給することができる。
更に、遊技球不足時のために貯留する遊技球を、円筒形状を有する貯留部90内に貯留する構成としているので、遊技者により、貯留されている遊技球が単なる球詰まりであると思われることはない。従って、通常時において、むやみに貯留されている遊技球を下流側に送り出すことが防止され、必要なときに確実に遊技球を供給することができる。
また、貯留部90は透明な材質で構成されているので、遊技者は、貯留部90内に遊技球が貯留されていることを認識することができ、安心して遊技を行うことができる。
以上、本発明の遊技機を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置き換えることができる。
例えば、上記実施形態では、貯留部90内に貯留される遊技球の個数が5個の場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その他の個数であっても良い。
また、上記実施形態では、シャッター92が開放中であることを報知するための報知手段として、シャッター操作ボタン84自体が点灯する構成としたが、シャッター92の開放状態を報知するためのランプを別途設けるようにしても良い。
更に、上記実施形態では、貯留部90が透明な材質で構成される場合を例に挙げて説明したが、貯留部90を非透明な材質で構成することも可能である。この場合には、上述したように貯留されている遊技球を視認できるという効果を達成することができないものの、遊技者は貯留されている遊技球を見ることができないので、球詰まりによるものであるとの誤認識を持つことを回避でき、遊技者がむやみにシャッター92を開放して貯留されている遊技球を放出することを防止できる。
大当たり遊技開始時に遊技球が不足した場合に、確実に所定個数の遊技球を発射ソレノイドへ供給してパンクを防止する上で極めて有用である。
本発明の一実施形態に係る遊技機の全体斜視図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機の分解斜視図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機の正面図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機の上皿に設けられた貯留部の詳細な構成を示す斜視図であり、シャッターが遮断されている様子を示す。 本発明の一実施形態に係る遊技機の上皿に設けられた貯留部の詳細な構成を示す斜視図であり、シャッターが開放されている様子を示す。 シャッター開閉機構の構成を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る遊技機の制御回路の構成を示すブロック図である。 シャッターの開閉操作の処理手順を示すフローチャートである。 遊技者にシャッターの開放を促す画像を表示する際の処理手順を示すフローチャートである。 遊技者にシャッターの開放を促す際の画像の表示例である。
符号の説明
10 パチンコ遊技機
11 扉
12 本体枠
12a 開口
13 障害釘
14 遊技盤
15 遊技領域
19 保護板
20 上皿
22 下皿
24 入賞口
25 始動口
26 発射ハンドル(発射手段)
30 ガイドレール
30a 外レール
30b 内レール
31 スペーサー
31a 貫通穴
32 液晶表示装置(表示手段)
32a 表示領域
33 特別図柄表示器
34a〜34d 特別図柄保留ランプ
35 普通図柄表示器
37 表示器ケース
39 大入賞口
40 入球用シャッター
41,52 7セグメントLED
44 特定遊技専用入賞アタッカー
46 スピーカ
47 第1ワープ経路
48 羽根部材
49 第2ワープ経路
50a〜50d 普通図柄保留ランプ
51 ラウンド数表示器
53 電飾ユニット
54a,54b 通過ゲート
55,57,58 障害物
56a〜56d 一般入賞口
60 主制御回路
62 リセット用クロックパルス発生回路
64 初期リセット回路
66 メインCPU
68 メインROM
70 メインRAM
72 シリアル通信用IC
74 ランプ
76 ランプ制御回路
80 発射パワー増加ボタン
82 発射パワー減少ボタン
83 発射検知センサ(発射検知手段)
84 シャッター操作ボタン(開放操作手段、報知手段)
90 貯留部(収容部、貯留手段)
90a 端面
91 シャッター開閉機構(シャッター手段)
92 シャッター(開閉部)
93 フレーム
94 可動鉄心
95 固定鉄心
96 励磁用コイル
97 貯留球検出センサ(貯留球検出手段)
102 V・カウントセンサ
104,105 カウントセンサ
106,108,110,112 一般入賞球センサ
114,115 通過球センサ
116 始動入賞球センサ
118 普通電動役物ソレノイド
120 大入賞口ソレノイド
122 シーソーソレノイド
124 バックアップクリアスイッチ
126 払出・発射制御回路
128 払出装置
130 発射装置
132 ランプ
150 カードユニット
200 副制御回路
206 サブCPU(表示制御手段)
208 プログラムROM
210 ワークRAM
212 VDP
216 画像データROM
218 D/Aコンバータ
220 初期リセット回路
230 音声制御回路
232 音源IC
234 音声データROM
236 アンプ
240 ランプ制御回路
242 ドライブ回路
244 装飾データROM
250 表示制御回路

Claims (9)

  1. 遊技球が転動する遊技盤と、
    前記遊技盤へ遊技球を発射する発射手段と、
    前記発射手段により発射する遊技球を蓄積する上皿と、を備え、
    前記上皿は、該上皿に蓄積された遊技球のうちの一部を貯留するための貯留手段を有し、
    前記貯留手段は、開放時には貯留されている遊技球を流出させ、遮断時には貯留されている遊技球を保持する操作を行う開閉部を有するシャッター手段を具備したことを特徴とする遊技機。
  2. 前記貯留手段は、前記上皿の上流側から下流側に伸びる筒型形状の収容部を有し、前記収容部の内部に前記遊技球を貯留することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。
  3. 前記収容部は、貯留されている遊技球が外部から見える透明性の材質で構成されたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  4. 前記収容部は、貯留されている遊技球が外部から見えない非透明性の材質で構成されたことを特徴とする請求項2に記載の遊技機。
  5. 前記貯留手段は、遊技球の流れに対して上流側に入口部、下流側に出口部を有し、出口部に前記シャッター手段の開閉部が設けられ、入口部は、貯留手段内に遊技球が満充填された際に上流側から流入する遊技球が前記上皿の出口側に円滑に流れる傾斜面状に形成されたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の遊技機。
  6. 前記遊技盤上に設けられ、情報を表示する表示手段と、
    遊技球の発射を検知する発射検知手段と、
    前記シャッター手段の開閉部を開放する操作を行う開放操作手段と、
    前記発射手段が操作されているときに前記発射検知手段にて遊技球の発射が検知されない場合には、遊技者に対して前記開放操作手段の操作を促す画像を、前記表示手段に表示する表示制御手段と、を更に備えたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の遊技機。
  7. 前記シャッター手段の開閉部が開放されているときに、該開閉部が開放中であることを報知する報知手段を備えたことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の遊技機。
  8. 前記シャッター手段は、前記開閉部が開放状態にあるときに、前記発射検知手段にて遊技球の発射が検知された際には、該開閉部を遮断状態とする操作を行うことを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の遊技機。
  9. 前記貯留手段に貯留球が存在するか否かを検知する貯留球検知手段を備え、前記シャッター手段は、前記貯留球検知手段にて貯留球が存在しないことが検知された際に、前記開閉部を遮断状態とする操作を行うことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の遊技機。
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