JP2007125110A - 眼科装置 - Google Patents

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裕一 杉野
Daisaku Shigawa
大策 子川
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Abstract

【課題】照明光学系の光路とこの光路に挿入された円板の光透過窓とにズレが生じた場合でも、照明光学系の光路に対する光透過窓の位置を補正して、照明光学系の光路とこの光路に挿入された円板の光透過窓とを一致させることができる眼科装置を提供すること。
【解決手段】制御手段(演算制御回路28)は、前記パルスモータ11を停止させた位置で前記撮像手段(エリアCCD27a)により撮像された被写体像(眼底Ef,模型眼の眼底に相当する部分,リング検出用スクリーン等の像)が暗い場合に、前記パルスモータ11を駆動制御して前記円板(フィルタ切換円板10)を前後に所定範囲回動させたときの前記撮像手段(エリアCCD27a)から得られる被写体像の輝度の変化のうち、輝度が最も大きくなる位置を基準位置として記憶手段(メモリ34)に記憶させ、次のパルスモータ11による複数の光透過窓(a1〜a4)の前記光路途中への挿脱の基準としている。
【選択図】 図1

Description

この発明は、複数の光透過窓が設けられている円板を回転させることで、複数の光透過窓の一つを選択的に光学系の光路途中に位置決挿入するようにした眼科装置に関するものである。
従来の眼科装置としては、例えば、図6に示したように、円板100にフィルタF1〜F4が設けられた複数の光透過窓101〜104を円板に設けて、この円板100を図5のパルスモータ106で回転させることで、円板100に設けた複数の光透過窓101〜104のいずれか一つを照明光学系(図示せず)の光路途中に挿入するようにした眼底カメラが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような眼底カメラでは、円板100の周縁部に図5,図6に示した基準位置検出用のスリット状の切欠107を設けておいて、この切欠107を図5のフォトインタラプタ(光電センサ)108で検出することにより、この検出位置をパルスモータ106による円板100の駆動開始の基準位置として、パルスモータ106を所定の駆動パルスで駆動して円板100を回転駆動し、観察撮影条件に応じた光透過窓101〜104の一つを照明光学系の光路途中に選択的に挿入して停止させるようにしている。
ところで、フォトインタラプタ108は眼底カメラの装置本体内の所定位置にビス等で固定されているために、眼底カメラの搬送時に固定位置が振動等で僅かにずれることも考えられる。そして、この場合には、光透過窓101〜104の一つを光路に挿入しても、光路と光透過窓が図6に破線で示したようにずれることになる。
一方、眼底カメラでは、被検眼の前眼部と略共役なリングスリットを照明光学系に設けて、このリングスリットを透過したリング状の照明光を被検眼の眼底に投影して、眼底を照明するようにしている。
そして、照明光学系の光路とこの光路に挿入された光透過窓とにズレがない場合には、図7に示したようなリング状の照明光束109が被検眼の水晶体の前面又は後面に均一な幅のリングスリット像を結像して、この瞳孔の部分から均一な幅のリング状の照明光束109が眼底に向けて発散されて眼底が照明されるので、眼底が略均一に照明されることになる。
しかし、照明光学系の光路とこの光路に挿入された光透過窓とにズレがある場合には、図8に示したような幅の偏ったリング状の照明光束109aが被検眼の水晶体の前面又は後面の部分に不均一な幅(片寄った形状9のリングスリット像を結像して、この水晶体の前面又は後面の部分から不均一な幅のリング状の照明光束109aにより眼底が照明されるので、眼底の照明が不均一となり、観察される眼底像の明るさに偏りが生ずると共に暗くなり、疾患部の判断等には好ましいものではなかった。
そこで、この発明は、照明光学系の光路とこの光路に挿入された円板の光透過窓とにズレが生じた場合でも、光学系の光路に対する光透過窓の位置を補正して、光学系の光路とこの光路に挿入された円板の光透過窓とを一致させることができる眼科装置を提供することを目的とするものである。
この目的を達成するため、本発明は、照明光源からの照明光束をリングスリットを介して被写体に投影する照明光学系と、前記被写体からの光束を受光して撮像手段まで導く受光光学系と、複数の光透過窓が周方向に間隔をおいて設けられ且つ周縁部に位置検出部が設けられた円板と、前記円板を回転駆動して前記複数の光透過窓のいずれか一つを前記照明光学系の光路途中に挿入させるパルスモータと、前記位置検出部を検出して検出信号を出力するセンサと、前記検出信号を受けて前記パルスモータを停止させることにより前記複数の光透過窓の一つを前記光路に挿入させる制御手段を有する眼科装置において、前記制御手段は、前記パルスモータを停止させた位置で前記撮像手段により撮像された被写体像が暗い場合に、前記パルスモータを駆動制御して前記円板を前後に所定範囲回動させたときの前記撮像手段から得られる被写体像の輝度の変化のうち、輝度が最も大きくなる位置を基準位置として記憶手段に記憶させ、次のパルスモータによる複数の光透過窓の前記光路途中への挿脱の基準とする眼科装置としたことを特徴とする。
この構成によれば、照明光学系の光路とこの光路に挿入された円板の光透過窓とにズレが生じた場合でも、照明光学系の光路に対する光透過窓の位置を補正して、照明光学系の光路とこの光路に挿入された円板の光透過窓とを一致させることができる。例えば、眼底カメラ等の眼科装置において、照明光学系の光路とこの光路に挿入された光透過窓とにズレが生じた場合でも、照明光学系の光路に対する光透過窓の位置を補正して、眼底を略均一に照明できる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
[構成]
図1は眼底カメラ(撮影装置)の光学系を示したものである。この図1においてEは被検眼である。この被検眼Eは、角膜Ec,瞳孔Ep,水晶体EL,硝子体Eg,眼底Efを有する。また、1は眼底カメラの照明光学系、2は眼底カメラの観察・撮影光学系である。
[照明光学系1]
この照明光学系1は、観察照明光学系と撮影照明光学系を有する。
(撮影照明光学系)
この撮影照明光学系は、撮影用光源(キセノンランプ)3,コンデンサレンズ4,リングスリット(リング状絞り)5,反射ミラー6,リレーレンズ7,孔空きミラー8,対物レンズ9等の光学部品をこの順に有する。しかも、リングスリット5は被検眼Eの水晶体ELの前面と共役である。
更に、コンデンサレンズ4とリングスリット(リング状絞り板)5との間にはフィルタ切換円板(ターレット)10の一部が配設されている。このフィルタ切換円板10には、図3に示したように、フィルタCe,Fe,Ge,Ieが設けられた光透過窓a1〜a4が周方向に間隔をおいて設けられている。このフィルタCeには透明ガラス板が用いられ、フィルタFeには可視蛍光用のエキサイタフィルターが用いられ、フィルタGeにはグリーンフィルタが用いられ、フィルタIeには赤外蛍光用のエキサイタフィルターが用いられている。
また、フィルタ切換円板10は、回転軸10aを中心に回転可能に図示しない装置本体のフレームに取り付けられていると共に、パルスモータ(駆動手段)11により回転駆動されるようになっている。これにより、フィルタCe,Fe,Ge,Ieのいずれか一つが照明光学系1の光路に挿入されるようになっている。
このフィルタ切換円板10の周縁部には、スリット状の切欠(基準位置検出用の光透過部)10bが基準位置検出部として形成されている。しかも、この切欠10bは図1〜図3に示した透過型のフォトインタラプタ12により検出されるようになっている。
そして、撮影用光源3からの撮影照明光は、コンデンサレンズ4,フィルタ切換円板(ターレット)10のフィルタCe,Fe,Ge,Ieのいずれか一つ,リングスリット(リング状絞り)5,反射ミラー6,リレーレンズ7,孔空きミラー8,対物レンズ9等の光学部品を介して被検眼Eの眼底Efに投影される。
(観察照明光学系)
また、観察照明光学系は、図1に示したようにハロゲンランプ等の観察用光源13,コンデンサレンズ14,コンデンサレンズ4,フィルタ切換円板(ターレット)10のフィルタCe,Fe,Ge,Ieのいずれか一つ,リングスリット(リング状絞り)5,反射ミラー6,リレーレンズ7,孔空きミラー8,対物レンズ9等の光学部品をこの順に有する。
更に、観察照明光学系の光路の途中には、コンデンサレンズ14と撮影用光源3との間に位置させて、赤外観察用の特定の赤外波長域の赤外光を透過させる赤外フィルタ15と、可視光以外の全ての赤外光をカットする防熱フィルタ(赤外カットフィルタ)16が挿脱可能に設けられている。このフィルタ15,16の挿脱はパルスモータ或いはソレノイド等の駆動手段17により選択的に行われるようになっている。
この構成により観察用光源13からの観察照明光は、コンデンサレンズ14,フィルタ15,16の一方が観察照明光学系の光路に配設されている場合にはフィルタ15,16の一方,コンデンサレンズ4,フィルタCe,Fe,Ge,Ieのいずれか一つ,リングスリット5,反射ミラー6,リレーレンズ7,孔空きミラー8,対物レンズ9等の光学部品を介して眼底Efに投影され、眼底Efを照明する。
[観察・撮影光学系]
観察・撮影光学系2は、図1に示したように被検眼Eに臨む対物レンズ9,合焦レンズ18,結像レンズ19,反射ミラー20,リレーレンズ21,反射ミラー22,リレーレンズ23等を有する。
しかも、観察・撮影光学系2の観察光路途中には、孔空きミラー8と合焦レンズ18との間に位置させて、可視蛍光用のバリアフィルタ24と赤外蛍光用のバリアフィルタ25がパルスモータやソレノイド等の駆動手段26により選択的に挿入可能に設けられている。
そして、図1に示した被検眼Eの眼底Efからの反射光は、対物レンズ9,可視蛍光用のバリアフィルタ24と赤外蛍光用のバリアフィルタ25の一方が観察・撮影光学系2の観察光路途中に配設されている場合にはフィルタ24,25の一方,合焦レンズ18,結像レンズ19,反射ミラー20,リレーレンズ21,反射ミラー22,リレーレンズ23等の光学部品を介してテレビカメラ27のエリアCCD27a(画像入力手段,撮像手段)に導かれ、エリアCCD27aに眼底像が結像される。
エリアCCD27aからの画像信号は、演算制御回路28を介して画像出力手段としてのモニターテレビ29(画像表示手段)に入力されて、図1に示したようにモニターテレビ29に眼底像Ef′がリアルタイムで映し出される。
[演算制御回路28]
図4に示した様に演算制御回路(演算制御手段)28には、撮影スイッチ30からのON信号が入力されるようになっている。尚、撮影スイッチ30には、一段押し(半押し)操作でONして制御信号を出力すると共に、二段押し(全押し)操作で撮影開始信号を出力するものを用いる。
また、演算制御回路28には、観察・撮影時の撮影モード設定スイッチ31,RAM等のメモリ32,ROM等のメモリ33,テレビカメラ27のエリアCCD(撮像手段)27aおよびモニターテレビ29が接続されている。尚、撮影モード設定スイッチ31は、可視カラー撮影モード、可視蛍光撮影モード、グリーン撮影表示モード、赤外蛍光撮影モード等の観察・撮影モードの切換を行うことができる。
更に、演算制御回路28は、駆動手段17を作動制御して、起動時に赤外フィルタ15をコンデンサレンズ14と撮影光源3との間に位置させて照明光学系1の光路に挿入し、カラー観察モードのときに防熱フィルタ16をコンデンサレンズ14と撮影光源3との間に位置させて照明光学系1の光路に挿入するようになっている。
また、演算制御回路28は、駆動手段26を作動制御して、可視蛍光撮影モードのときに可視蛍光用のバリアフィルタ24を孔空きミラー8と合焦レンズ18との間に位置させて観察・撮影光学系2の観察光路途中に挿入し、赤外蛍光撮影モードのときに赤外蛍光用のバリアフィルタ25を孔空きミラー8と合焦レンズ18との間に位置させて観察・撮影光学系2の観察光路途中に挿入するようになっている。
しかも、演算制御回路28は、撮像手段(撮影手段)であるエリアCCD27aで撮影された眼底画像(医用電子画像)を表示手段であるモニターテレビ(電子画像表示装置)29の画面29A(表示画面)に映し出させるようになっている。また、演算制御回路28には、不揮発性の書き換え可能なメモリ34が接続されている。
更に、演算制御回路28にはフォトインタラプタ12からの位置検出信号が入力されるようになっている。この演算制御回路28は、眼底カメラの起動時にパルスモータ11を駆動制御してフィルタ切換円板10を回動させて、フォトインタラプタ12からの位置検出信号を受けたとき、パルスモータ11を停止させるようになっている。
また、ROM等のメモリ33には撮影モード設定スイッチ31により設定される観察・撮影モードに応じたフィルタを光路に挿入するためのフィルタ挿脱用プログラムを有する制御プログラムが記憶されている。そして、演算制御回路28は、眼底カメラの起動時にメモリ(ROM)33の制御プログラムをメモリ(RAM)32に読み込んで、この制御プログラムに従って各部を制御するようになっている。
尚、演算制御回路28は、撮影モード設定スイッチ31により可視カラー撮影モードが選択された場合、パルスモータ11を作動制御して、フィルタ切換円板10のフィルタCe(光透過窓a1)を照明光学系1の光路に挿入する。また、演算制御回路28は、撮影モード設定スイッチ31により可視蛍光撮影モードが選択された場合、パルスモータ11を作動制御して、フィルタ切換円板10のフィルタFe(光透過窓a2)が照明光学系1の光路に挿入させる。更に、演算制御回路28は、撮影モード設定スイッチ31によりグリーン撮影表示モードが選択された場合、パルスモータ11を作動制御して、フィルタ切換円板10のフィルタGe(光透過窓a3)が照明光学系1の光路に挿入させる。また、演算制御回路28は、モード設定スイッチ31により赤外蛍光撮影モードが選択された場合、パルスモータ11を作動制御して、フィルタ切換円板10のフィルタIe(光透過窓a4)が照明光学系1の光路に挿入させる。
このようなフィルタの光路への挿入制御は、演算制御回路28が上述したフィルタ挿脱用プログラムに従ってパルスモータ11を駆動制御することにより実行される。尚、この挿入制御は、基準位置から所定の駆動パルス(各フィルタ毎に異なる)でパルスモータ11を駆動制御することにより実行される。
[作用]
次に、この演算制御回路28の作用について説明する。
眼底カメラの図示しない電源をONさせると演算制御回路28は、メモリ(ROM)33の制御プログラムをメモリ(RAM)32に読み込むと共にイニシャライズして、メモリ(RAM)32に読み込んだ制御プログラムに従ってパルスモータ11を駆動制御し、パルスモータ11によりフィルタ切換円板10をそれぞれ回動させる。
この回動に伴いフォトインタラプタ12は、フィルタ切換円板10の切欠10bを検出すると、位置検出信号を出力して演算制御回路28に入力する。この演算制御回路28は、フォトインタラプタ12からの検出信号を受けるとパルスモータ11を停止させて、フィルタ切換円板10の回動を停止させる。
この停止位置では、フィルタ切換円板10のフィルタCe(光透過窓a1)が照明光学系1の光路に挿入される。
一方、演算制御回路28は、駆動手段17を作動制御して、赤外フィルタ15をコンデンサレンズ14と撮影用光源3との間に位置させて照明光学系1の光路に挿入する。
この後、演算制御回路28は、観察用光源13を点灯させる。この観察用光源13からの照明光の赤外光は赤外フィルタ15を透過してコンデンサレンズ14,4,フィルタ切換円板10のフィルタCe(光透過窓a1),反射ミラー6,リレーレンズ7,孔空きミラー8及び対物レンズ9等を介して被検眼Eの水晶体ELの前面にリングスリット像を結像させた後、発散して眼底Efに投影され、眼底Efを照明する。
この照明により眼底Efで反射する反射光は、観察・撮影光学系2の対物レンズ9,合焦レンズ18,結像レンズ19,ミラー20,リレーレンズ21,反射ミラー22,リレーレンズ23等の光学部品を介してテレビカメラ27のエリアCCD27a(画像入力手段,撮像手段)に導かれ、眼底像を結像される。
そして、エリアCCD27aからのデジタル信号は、演算制御回路28を介してモニターテレビ29に入力される。これにより、眼底像Ef′がリアルタイムでモニターテレビ29に映し出され、検者はモニターテレビ29に映し出された眼底像Ef′を観察する。このような観察状態で、被検眼Eの眼底Efに対する合焦作業を行う。
ところで、フィルタ切換円板10が停止させられたときに、フィルタCe(光透過窓a1)の中心が照明光学系1の照明光路の光軸と一致せず、図3に二点鎖線で示したように僅かにずれることも考えられる。これは工場等で組み立てられたときにフィルタCe(光透過窓a1)の中心が照明光学系1の照明光路の光軸と一致していても、例えば搬送時の衝撃や振動等でフォトインタラプタ12が僅かにずれることも全くないとは言えないからである。
このようなことに起因して、フィルタ切換円板10が停止させられたときに、フィルタCe(光透過窓a1)の中心が照明光学系1の照明光路の光軸と一致せず、図3に二点鎖線で示したように僅かでもずれた場合、照明光束の一部がフィルタCe(光透過窓a1)に蹴られるので、この後にリングスリット5を透過したリング状照明光束は一部が図8の符号109aで示したように均一にならずに偏った状態となる。
この不均一なリング状照明光束で照明された眼底Efの眼底は全体的に暗くなり、エリアCCD27aで撮像された眼底像も暗くなるので、この眼底像は疾患部の判定等には適さない状態となる。この状態はエリアCCD27aの映像信号の輝度が所定の閾値を超えているか否かで判断できる。この閾値は、予め実験等で標準の値を求めておく。尚、この輝度は、撮像された眼底像全体の輝度の平均値とする。
そして、演算制御回路28は、エリアCCD27aの映像信号による眼底像の平均の輝度が所定の閾値以下の場合、パルスモータ11を起動時の駆動方向とは逆方向に数パルス〜数十パルスの駆動パルスで逆転制御して、フィルタ切換円板10を停止から逆転させる。この際、演算制御回路28は、エリアCCD27aの映像信号による眼底像の平均の輝度を駆動パルス毎に求めて、この輝度が最も高い回転位置を正規の位置決停止位置として求める。
この正規の位置決停止位置は、フィルタ切換円板10の最初の停止位置から眼底像の平均の輝度が最も高い回転位置までの駆動パルス数で求められる。しかも、演算制御回路28は、この求めた駆動パルス数を補正パルス数としてメモリ34に記憶させる。
しかも、演算制御回路28は、次の眼底カメラの起動時に、フォトインタラプタ12による切欠10bの検出信号を受けてパルスモータ11を停止させることにより、フィルタ切換円板10を停止させた後、メモリ34に記憶された補正パルス数に基づいて、パルスモータ11を停止位置から逆転させ、フィルタ切換円板10のフィルタCe(光透過窓a1)の中心を照明光学系1の照明光路の光軸と略一致させる。この位置が、フィルタ切換円板10の他の光透過窓a2〜a4(即ちフィルタFe,Ge,Ie)を観察・撮影モードに応じて照明光学系1の光路に挿入する際の、パルスモータ11の駆動基準位置となる。
尚、本実施例では、エリアCCD27aに結像された眼底像の平均的な輝度が所定の閾値以上か否かで、光透過窓a1の照明光学系1の光路に対するズレを検出するようにしているが、必ずしもこれに限定されるものではない。
例えば、エリアCCD27aに結像された眼底像が暗い場合には、眼底カメラの顎受に模型眼を着脱可能に取付て、この模型眼を用いて同様な補正パルス数の検出を行っても良い。また、リングスリット像の結像位置に板状のリング検出用スクリーンを設けて、このリング検出用スクリーンに結像されるリング状照明光束像をエリアCCD27aで撮像し、上述したと同様にリング状照明光束像の最も高くなる位置を上述と同様にして求めるようにしても良い。
また、このような補正方法は、ディオプターが異なるレンズを周方向に配列したターレット(円板)を設けて、ターレットの複数のレンズの一つを光学系の光路に挿入する眼科装置にも適用できる。
(変形例)
以上説明した実施例では、フィルタ切換円板10と反射ミラー6との間に外径絞り用のリングスリット5が配設されている構成としているが、必ずしもこの構成に限定されるものではない。例えば、この構成に加えて、図4Aに示したようにコンデンサレンズ4とフィルタ切換円板10との間に内径絞32を設けた構成としても良い。
以上説明したように、この発明の実施の形態の眼科装置(眼底カメラ)は、照明光源(観察用光源13)からの照明光束をリングスリット5を介して被写体(眼底Ef,模型眼,リング検出用スクリーン等)に投影する照明光学系1と、前記被写体(眼底Ef,模型眼,リング検出用スクリーン等)からの光束を受光して撮像手段(エリアCCD27a)まで導く受光光学系(観察・撮影光学系2)と、複数の光透過窓(a1〜a4)が周方向に間隔をおいて設けられ且つ周縁部に位置検出部(切欠10b)が設けられた円板(フィルタ切換円板10)と、前記円板(フィルタ切換円板10)を回転駆動して前記複数の光透過窓(a1〜a4)のいずれか一つを前記照明光学系1の光路途中に挿入させるパルスモータ11と、前記位置検出部(切欠10b)を検出して検出信号を出力するセンサ(フォトインタラプタ12)と、前記検出信号を受けて前記パルスモータ11を停止させることにより前記複数の光透過窓(a1〜a4)の一つを前記光路に挿入させる制御手段(演算制御回路28)を有する。
しかも、前記制御手段(演算制御回路28)は、前記パルスモータ11を停止させた位置で前記撮像手段(エリアCCD27a)により撮像された被写体像(眼底Ef,模型眼の眼底に相当する部分,リング検出用スクリーン等の像)が暗い場合に、前記パルスモータ11を駆動制御して前記円板(フィルタ切換円板10)を前後に所定範囲回動させたときの前記撮像手段(エリアCCD27a)から得られる被写体像の輝度の変化のうち、輝度が最も大きくなる位置を基準位置として記憶手段(メモリ34)に記憶させ、次のパルスモータ11による複数の光透過窓(a1〜a4)の前記光路途中への挿脱の基準としている。
この構成によれば、照明光学系の光路とこの光路に挿入された円板の光透過窓とにズレが生じた場合でも、照明光学系の光路に対する光透過窓の位置を補正して、照明光学系の光路とこの光路に挿入された円板の光透過窓とを一致させることができる。例えば、眼底カメラ等の眼科装置において、照明光学系の光路とこの光路に挿入された光透過窓とにズレが生じた場合でも、照明光学系の光路に対する光透過窓の位置を補正して、眼底を略均一に照明できる。
この発明にかかる医用電子画像処理システムに用いる眼底カメラの光学系の一例を示す説明図である。 図1に示した照明光学系のフィルタ切換円板の拡大説明図(図3のA1−A1線に沿う断面図)である。 図2のフィルタ切換円板の左側面図である。 図1に示した眼底カメラの制御回路を示す回路図である。 この発明の変形例を示す説明図である。 従来のフィルタ切換円板の説明図である。 図5のフィルタ切換円板の左側面図である。 従来の眼底カメラのリング状照明光束の説明図である。 従来の眼底カメラのリング状照明光束の他の状態を示す説明図である。
符号の説明
1…照明光学系
2…観察・撮影光学系(受光光学系)
3…撮影用光源
5…リングスリット
10…フィルタ切換円板(円板)
11…切欠(位置検出部)
12…フォトインタラプタ(センサ)
13…観察用光源(照明光源)
27a…エリアCCD(撮像手段)
28…演算制御回路(制御手段)
34…メモリ(記憶手段)
a1〜a2…光透過窓
E…被検眼
Ef…眼底(被写体)

Claims (1)

  1. 照明光源からの照明光束をリングスリットを介して被写体に投影する照明光学系と、前記被写体からの光束を受光して撮像手段まで導く受光光学系と、複数の光透過窓が周方向に間隔をおいて設けられ且つ周縁部に位置検出部が設けられた円板と、前記円板を回転駆動して前記複数の光透過窓のいずれか一つを前記照明光学系の光路途中に挿入させるパルスモータと、前記位置検出部を検出して検出信号を出力するセンサと、前記検出信号を受けて前記パルスモータを停止させることにより前記複数の光透過窓の一つを前記光路に挿入させる制御手段を有する眼科装置において、
    前記制御手段は、前記パルスモータを停止させた位置で前記撮像手段により撮像された被写体像が暗い場合に、前記パルスモータを駆動制御して前記円板を前後に所定範囲回動させたときの前記撮像手段から得られる被写体像の輝度の変化のうち、輝度が最も大きくなる位置を基準位置として記憶手段に記憶させ、次のパルスモータによる複数の光透過窓の前記光路途中への挿脱の基準とすることを特徴とする眼科装置。
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CN102210582A (zh) * 2010-04-01 2011-10-12 上海博览光电仪器有限公司 上光源裂隙灯显微镜滤光盘转动机构
CN102210581A (zh) * 2010-04-01 2011-10-12 上海博览光电仪器有限公司 下光源裂隙灯显微镜滤光盘转动机构

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102210582A (zh) * 2010-04-01 2011-10-12 上海博览光电仪器有限公司 上光源裂隙灯显微镜滤光盘转动机构
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