JP2007124967A - パルプモウルド製育苗用ポット製造法及び育苗用ポット - Google Patents

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Takaya Oishi
高也 大石
Yoshinobu Kurata
義宣 倉田
Hirohisa Furuno
博久 古野
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Abstract

【課題】本発明は故紙パルプによる抄製液槽内に金網型12を浸漬してサクションによって縦横に並ぶ複数の育苗用ポット3を抄製し、これを乾燥して保形性、透水性及び通気性に優れた抄製育苗用ポット3を得ることを目的とする。
【解決手段】故紙パルプ液1を金網型2で逆截頭錐形ポット3に抄製するに際し、故紙パルプを約3重量%含有させたパルプ液を用い、かつ上記パルプに対し撥水剤4をその固形分換算で1〜5重量%混合することを特徴とするパルプモウルド製育苗用ポット製造法。
【選択図】図1

Description

本発明は通気性及び透水性を有する故紙パルプモウルドによる育苗用ポットに関するものである。
従来、51〜70重量%の紙粉と30〜49重量%の生分解性脂肪族ポリエステル樹脂を混練し、苗木等をポットごと土中に移植し、土中での生分解を遅くした植生ポットが考案された(例えば特許文献1)。
上記植生ポットは混練してペレットとなし、成形型に射出成形するものであり、量産には適用し難い。
又、60〜80重量%のサトウキビの残滓と、40〜20重量%の稲藁、麦藁、葦、一年草などの乾燥草葉とを含んだパルプ状材から、ポット形状にプレス形成した育苗用ポットが開発された(例えば特許文献2)。
前者は射出成形、後者はプレス成形であるため何れも連続的量産には適用し難く、かつ両者は通気性及び透水性に劣る。
そのため後者ではポットの側壁部分に複数の小透孔を穿設し通気性及び透水性を附与する必要があった。
又パルプスラリーに水不溶性の防黴剤を添加し型の表面に堆積(抄製又は抄造)させた後脱水、乾燥することにより、パルプモールディング成形体を得る育苗ポットの製造法が開発され、スラリーを構成する繊維を結合させる試みがなされた。
しかし水不溶性防黴剤はパルプスラリー内の繊維を通過するばかりでなく網型を通過して繊維に選択的に結合する作用が少く水と共に流出し易く、繊維間に残留し難い(例えば特許文献3)。
そこで発明者等はパルプ液に撥水剤乳化液を添加し、その撥水作用によってパルプ繊維に選択的に附着し、該繊維を被覆し結合させることを試みたが、撥水剤乳化液の添加量の基準が不明確であった。
そのため育苗ポットの抄製又は抄造成形乾燥後外面に撥水剤乳化液を塗布したため却って上記ポットの透水性及び通気性を阻害し、育苗ポットの品質に悪影響を与えた(例えば特許文献4)。
特開平10−323810号 特開2003−70364号 特開平7−59470号(請求項3)(0015) 特開2002−186362号(請求項6)(0013)
本発明は故紙パルプによる抄製液槽内に常法によって回動する金網型によって縦横に並ぶ複数の逆截頭錐形ポットを故紙パルプで抄製し、これを上記槽外に回動させて雄型吸引型によるサクションで該抄製パルプを該吸引型に受渡し、受渡された当該抄製パルプを圧気によりコンベア上に分離し、乾燥室に移送して加熱乾燥し、通気性及び透水性に富み、地上での育苗性及び畝への移植性に優れた品質良好かつ品質の安定した育苗用ポットを得ることを目的とする。この目的を要約すると次のとおりである。
1.上記抄製液槽内に故紙パルプ添加量を定量化する。
2.上記故紙パルプに対する撥水剤乳化液の添加量を定量化する。
上記の目的を達成するため本発明は
第1に故紙パルプ液を金網型で逆截頭錐形ポットに抄製するに際し、故紙パルプを約3重量%含有させたパルプ液を用い、かつ上記パルプに対し撥水剤をその固形分換算で1〜5重量%混合することを特徴とするパルプモウルド製育苗用ポット製造法、
第2に故紙パルプ液を金網型で逆截頭錐形ポットに抄製するに際し、故紙パルプを約3重量%含有させたパルプ液を用い、かつ上記パルプに対し撥水剤をその固形分換算で1〜5重量%混合してなるパルプモウルド製育苗用ポット、
によって構成される。
従って故紙パルプ液中のパルプ繊維に撥水剤が附着し、繊維の表面の一部及び繊維の交差部を被覆し、育苗中のポット形状を保形する。
被覆の程度は上記パルプ繊維の吸水率によって判断することが可能であり、混合量(添加量)によって吸水率が低下し、一定範囲(1〜5重量%)の混合量によってほぼ一定の透湿性及び通気性が保持され、地上における上記ポットに土を充填し、潅水することによってポットへの透湿が外気に発散(蒸発)し、同時に外気がポット内の土に進入し酸素を供給する。
上記蒸発による潜熱が奪われてポット内土壌の温度上昇を抑制し苗の生育を助長する。
その後地上の上記ポットを畝内に移植した後上記被覆部から露出した故紙パルプ繊維に水が浸透し、土壌中にいる微生物や分解酵素により該繊維を軟化し根が繊維の間隙や露出吸水繊維から外部に進出してポットを崩壊させ該ポットの外形は消滅解消する。
本発明は上述のように構成したので抄製(抄造)故紙パルプによる育苗ポットの連続量産に適し、かつ地上の外気温において充填土壌に潅水し、上記ポットの透湿作用によりポット内の水分が蒸発するため蒸発潜熱を奪って土壌温度の上昇を抑制し得て植えた苗の成長を促進し得るばかりでなく通気性良好で根への酸素供給を充分に行い得る。
又畝内に移植した後適宜ポットは崩壊して土壌化する効果がある。
図3に示すように新聞・雑誌等5による分散故紙繊維(以下故紙パルプという)と水6との混合液(以下故紙パルプ液1という)を常法によりパルパー7内に収容する。
異物除去装置8によってゴミ・金物等を除去し、故紙パルプを約3重量%添加した故紙パルプ液1の濃度は調整装置9によって調整される。
かつ上記パルプ液1に対し撥水剤4をその固形分換算で1〜5重量%投入し混合する。例えば撥水剤4にはロジン乳化液等を用いる。
上記故紙パルプの繊維は上記撥水剤4によって一部被覆され、該撥水剤4の添加量が上記繊維(パルプ)重量の1重量%以下では撥水剤のパルプ繊維の被覆部が少く、潅水によりパルプ繊維が吸水し速やかに該結合が崩壊した。又繊維重量の5重量%以上では繊維間の間隙が殆んど閉塞され、透水性が低下し、根の貫通が低下した。
上記パルプ1に対する撥水剤4の添加量と吸水率との関係は図1に示すように添加率1重量%以下では上記故紙パルプ(故紙繊維)の吸水率が急増して抄製ポット3の保形困難であり、5重量%以上では吸水率が約50%以下に安定するため、撥水剤4は5重量%以上添加する必要はない。
又図1では上記パルプ1に対し撥水剤4を約3重量%添加混合することによって上記ポット3の吸水率は約60%であり、該吸水率が90〜40%では、該ポット3の保形期間を2〜4ヶ月とすることができる。
上記故紙パルプは図3に示すように故紙パルプ液1を注入した液槽10の上部に回転体11を有し、該回転体11に縦横配列ポット3の金網雄型12を配設し、パルプ液1内を通過する際バキューム吸引して上記金網雄型12にパルプ繊維を吸着して図4に示す縦横配列ポット3を抄製することができる。
上記雄型12に抄着した上記ポット3は上方に回動して、受取雌型13に吸着し、ベルトコンベア14上にエアブローにより分離して載せられ乾燥室15内に入り、乾燥して室15外に取卸され、スタッキング(積重ね)されて製品3’となる。
このように抄製された抄製ポット3は育苗用ポット(図4)として地上において土を充填し播種育苗し、その後地中(畝)に定植(又は移植)され、定植後は上記パルプ繊維は水溶崩壊する。
図2に地上に載置した育苗用抄製ポット3のポット内地温の比較表を示す。本表では潅水した本発明の故紙パルプによるポット3とポリエチレン製ポットとビニールハウス内室温の変化を示し、本発明の上記ポット3は繊維から水分が蒸発し、その蒸発潜熱を奪って地温が低下し夏場の高温障害を防ぐことができる。ポリエチレン製ポット内の地温は高くなり、その差約6℃〜10℃であることが判明する。
しかも地上(ビニールハウス内)における播種から2〜4ヶ月間は上記ポット3のパルプの崩壊がなく、畝中に移植又は定植後は土中に崩壊して安全に成育させることができる。
本発明のパルプモウルド製育苗ポットの撥水剤添加量(添加乳液の固形分換算量ほぼ50重量%)と吸水率との関係を示す図表である。 本発明の育苗ポット内地温の変化状態の図表である。 常法による育苗ポット抄製法を示す図である。 縦横に接続した抄製育苗ポットを示す斜視図である。 分離した1個の抄製育苗ポットを示す斜視図である。
符号の説明
1 故紙パルプ液
2 金網型
3 逆截頭錐形ポット
4 撥水剤

Claims (2)

  1. 故紙パルプ液を金網型で逆截頭錐形ポットに抄製するに際し、故紙パルプを約3重量%含有させたパルプ液を用い、
    かつ上記パルプに対し撥水剤をその固形分換算で1〜5重量%混合することを特徴とするパルプモウルド製育苗用ポット製造法。
  2. 故紙パルプ液を金網型で逆截頭錐形ポットに抄製するに際し、故紙パルプを約3重量%含有させたパルプ液を用い、
    かつ上記パルプに対し撥水剤をその固形分換算で1〜5重量%混合してなるパルプモウルド製育苗用ポット。
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