JP2007124555A - 無線装置を備えた機器および無線装置の収納構造 - Google Patents

無線装置を備えた機器および無線装置の収納構造 Download PDF

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Abstract


【課題】 無線装置の通信方向に導電性部材が配置されても、無線装置による通信が可能な機器を提供する。
【解決手段】 スロットアンテナ16を含む無線装置13と、無線装置13の通信可能な方向の少なくとも一方に配置された導電性部材11とを備えており、導電性部材11に、スロットアンテナ16と略平行で略同じ方向に延びて対向する開口部12とにより機器を構成する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、無線タグ等の無線装置を備えた機器をおよび無線装置の収納構造に関する。
従来、液晶テレビ、パーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistance)、デジタルスチルカメラ、カムコーダ、家庭用電気機器等の生産や流通等において機器の情報を管理するために、無線装置として無線タグを各機器に取り付けたり、アンテナをプリント配線板に設けたりして機器の管理を行っているものがある。
この無線タグは、メモリ、制御部、送受信部を有し、電池を内蔵しない無電源方式がよく知られている。この無電源方式の無線タグとは、無線タグの内部にL C 共振回路を設けておき、無線タグ外部の質問器から発信された電波をアンテナによって受信し、この電波を利用して無線タグ内部のL C 回路で共振起電力を発信させる。そして、この起電力を電源として無線タグ内部のメモリのデータの入出力や無線タグ外部の質問器とのデータの送受信を行うようにしている。
これらの機器において、機器内部の電子回路からの不要な電波を遮蔽したり、筐体や、筐体内部の強度を高めたりする目的で、一部または全部に、金属や、金属メッキ、導電性塗料などの導電性部材が用いられている。
例えば特許文献1には、ICチップが非常に小さい場合であってもアンテナとの接続を容易に行なうことができる、スロットアンテナを備えた無線タグについて開示されている。
また、特許文献2には、機器の表示装置として使用する液晶表示装置等の平面表示装置において、無線タグを平面表示装置に内蔵し、そのうち少なくともアンテナをアレイ基板に設けているため電波の送受信を確実に行うことができるため容易にその製品情報を管理することについて開示されている。
特開2002−358494号公報 特開2004−258559号公報
しかしながら、無線タグのためにはアンテナが不可欠で、このアンテナは、導電性部材を近傍に位置したり、導電性部材で覆ったりすると、著しく感度が劣化するため、無線タグ取り付け位置周辺の筐体や、筐体内部の一部または全部を導電性部材ではなくプラスチックス等にする必要があった。筐体や筐体内部にプラスチック等を使用すると、不要な電波が遮蔽できなかったり、強度が低くなったりする問題があった。
特許文献1には、スロットアンテナを備えた無線タグについて記載されている。また、特許文献2には、平面表示装置に無線タグを備え商品管理をすることについて記載されている。ところが、特許文献1,2のいずれにも、無線タグの通信方向に導電性部材が配置されると、通信状態が劣化することさえ示されていない。
なお、ここでは無線装置として無線タグを備えた機器について説明したが、このような課題は、無線装置を備えた機器であれば、無線LAN用機器やブルートゥース(Bluetooth(登録商標))用機器をはじめとする無線通信機能を備えた機器などにおいても発生し得ることである。
本発明の目的は、無線装置の通信方向に導電性部材が配置されても、無線装置による通信が可能な機器を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明は、スロットアンテナを含む無線装置と、
前記無線装置の通信可能な方向の少なくとも一方に配置された導電性部材とを備えており、
前記導電性部材に、前記スロットアンテナと略平行で略同じ方向に延びて対向する開口部を設けたことを特徴とする機器である。
本発明により、導電性部材にスロットアンテナと略平行で略同じ大きさのスロットを設けることにより、外部と通信可能な、導電性部材が通信方向に配置された無線装置を内蔵する機器を提供することができる。
また本発明は、スロットアンテナを含む無線装置と、
前記無線装置の通信可能な方向の少なくとも一方に配置された導電性部材とを備えており、
前記導電性部材の開口部と前記スロットアンテナとの間で、通信用電波が共振することを特徴とする機器である。
本発明により、導電性部材に、スロットアンテナから出力される通信用電波と共振する開口部を設けることにより、外部と通信可能な、導電性部材が通信方向に配置された無線装置を内蔵する機器を提供することができる。
また本発明は、前記スロットアンテナは、前記無線装置以外の電子部品が配線パターンに接続されたプリント配線板に形成されていることを特徴とする機器である。
本発明により、無線装置を他の電子部品が実装された基板に搭載することができるため、部品点数や、作業工数を削減することができる。
また本発明は、複数の導体層を有するプリント配線板を備え、
前記複数の導体層のうちの一層に前記スロットアンテナを構成する第1のスロット線路が形成されると共に、前記第1のスロット線路の給電部に前記無線装置を構成するICチップが接続され、
前記複数の導体層のうちで、前記第1のスロット線路が形成された導体層以外の少なくも一層には、前記第1のスロット線路と重なる位置に、第2のスロット線路が形成されていることを特徴とする。
本発明により、導電層に第2のスロット線路を設けることによって、同じ位置に配線パターンが施されたものと比較して、配線パターンによる悪影響を抑えて、第1のスロット線路を含んで構成されるスロットアンテナのアンテナ特性を安定させることができる。
また本発明は、複数の導体層を有するプリント配線板を備え、
前記複数の導体層のうちの一層に前記スロットアンテナを構成するスロット線路が形成されると共に、前記スロット線路の給電部に前記無線装置を構成するICチップが接続され、
前記複数の導体層のうちで、前記スロット線路が形成された導体層以外の少なくも一層には、前記スロット線路と重ならないように、配線パターンが形成されていることを特徴とする。
本発明により、無線装置以外の電子部品が実装された多層の導体層のプリント配線板に、スロットアンテナを形成するときに、スロットアンテナを構成するパターン導体層以外の導体層は、スロットアンテナのスロット線路と重なる位置を除いて、配線パターンを配置することができる。
また本発明は、複数の導体層を有するプリント配線板を備え、
前記複数の導体層のうちの一層に前記スロットアンテナを構成するスロット線路が形成されると共に、前記スロット線路の給電部に前記無線装置を構成するICチップが接続され、
前記複数の導体層のうちで、前記スロット線路が形成された導体層以外の少なくも一層には、前記スロット線路と重なる部分を含んで前記スロット線路よりも面積が大きい導体パターンが形成されていることを特徴とする。
本発明により、スロット線路よりも面積が大きい導体パターンがスロットアンテナの反射器となることにより、より遠くまで通信することが可能となる。また、必要があれば、導体パターンにより、スロットアンテナ形成面と逆側に、導電性部材配置することが可能となる。
また本発明は、前記導電性部材の開口部は、
長手方向の長さが無線装置での通信に用いる電波の波長λの略1/2であることを特徴とする。
また本発明は、前記導電性部材の開口部は、
長手方向の長さが無線装置での通信に用いる電波の波長λの略1/2であることを特徴とする。
本発明により、長手方向の長さが電波の波長λの略1/2の開口部を導電性部材に開けることにより、開口部から波長λの電波を通過させることができる。
また本発明は、前記導電性部材は、不要な電波を遮蔽する機能を有することを特徴とする。
本発明により、導電性部材の開口部から通信に用いる周波数の電波を通過させ、かつ不要な周波数の電波の通過を低減することができる。
また本発明は、通信可能な方向の少なくとも一部に導電性部材が配置されている状態で、無線装置が収納されている構造であって、
前記スロットアンテナと対向するような開口部を前記導電性部材に設けたことを特徴とする無線装置の収納構造である。
本発明により、導電性部材に開口部を設けることにより、外部と通信可能な、導電性部材が通信方向に配置された無線装置を内蔵する収納構造を提供することができる。
本発明によれば、無線装置の通信方向に配置された導電性部材に、無線装置のスロットアンテナと略平行で略同じ方向に延びて対向する位置に開口部を設けることにより、無線装置は、導電性部材の影響をほとんど受けず通信を行うことが可能となる。
また、導電性部材の開口部からは、通信に用いる周波数の電波を通過させ、かつ不要な電波を極力通過させないようにできる。これにより、必要であれば、無線装置による通信が可能となることに加えて、導電性部材による電磁シールド効果をも得ることが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照して説明する。なお、以下では液晶テレビを例に説明するが、本発明は、これに限定されるものではなく、無線装置を備えた様々な機器、たとえばパーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistance)、デジタルスチルカメラ、カムコーダ、家庭用電気機器に適用可能なものである。
図1は本発明の実施形態による機器ヘの適用例の概略構成を示す斜視図である。図2は、図1の破線部分で囲った領域Xを拡大した図である。
液晶テレビ1は、液晶パネル10、導電性部材(ベゼル)11、プリント配線板14から構成される。
液晶パネル10は、受信した画像信号を表示するための出力装置である。ベゼル11は、液晶パネル10の表示面以外を覆っている金属製の筐体である。
プリント配線板14は、導電性部材11の筐体内部に取り付けられている。プリント配線板14には、無線タグ(無線装置)13と、液晶パネル10に駆動信号を出力する回路部品17が搭載されている。無線タグ13は、スロットアンテナ16を構成するスロット線路と、スロット線路の給電部に給電するICチップ15とで構成される。無線タグ13は、図示しない外部の質問器から発信された電波をスロットアンテナ16で受信し、この電波を利用して無線タグ13のL C 回路で共振起電力を発信させる。そして、この起電力を電源としてICチップ15のメモリのデータの入出力や、無線タグ外部の質問器との信号の送受信を行う。これにより無線タグ13は、無線タグ13を搭載する機器の生産管理、流通管理、リサイクル管理等の用途に利用される。
ここで、より詳細に説明すれば、生産管理においては、スロットアンテナ16が形成されたプリント配線板14にICチップ15を搭載することにより、無線タグとして動作が可能となり、これ以降の生産工程において、工程管理や作業指示に用いることができ、そのプリント配線板14を液晶パネル10に取付け後には、液晶パネル10の生産管理に用いることでき、更には液晶テレビ1の生産管理に用いることができる。また、流通管理において、製品番号等を無線タグ13のICチップ15のメモリに記憶しておくことにより、製造後の液晶テレビ1について、倉庫、輸送途中、売り場等での物品管理に用いることができる。さらに、リサイクル管理においては、無線タグ13のICチップ15のメモリに記憶された製造年月日等のデータから、適宜リサイクル可能な部品を特定するなどに利用できる。
ベゼル11には、プリント配線板14に形成されたスロットアンテナ16と対向する位置に開口部であるスロット12が開けられている。スロット12の開口部の長辺は、無線タグ13の通信に用いる周波数帯の電波を通過させ、それ以外の周波数帯の電波を極力遮断させるために、波長λの略1/2の長さであることが好ましい。なお、ここで、開口部(スロット12)は、導電性材料が存在していなければ空洞になっている必要はなく、例えば絶縁体材料が充填されていたり、表裏面のいずれか一方又は両面に絶縁体材料のシート状部材が貼り着けられていても良い。また、スロット12は、無線タグ13の通信に用いる周波数帯の電波以外の外来波による無線タグ13の誤動作を防ぐために、無線タグ13の通信に用いる周波数帯の電波の透過を許容するフィルタであっても良い。
図3は、第1の実施形態における導電性部材11と無線タグ13の位置関係を示す斜視図である。図4は、図3のA−A断面図である。
プリント配線板14は、誘電体層22と誘電体層22上の表面導体層21とで構成される。無線タグ13は、プリント配線板14の表面導体層21に形成した平面構造のタグで、表面導体層21に、両端が短絡されたスロットアンテナ16と、スロットアンテナ16の短辺をまたぎ表面導体層に接続されたICチップ15で構成される。
無線タグ13のスロットアンテナ16の通信方向にある導電性部材11に、スロットアンテナ16と略平行で略同じ方向に延びて対向する位置にスロット12が開けられている。スロット12の開口部の長辺は、無線タグ13の通信に用いる周波数帯の電波を通過させ、それ以外の周波数帯の電波を極力遮断させるために、波長λの略1/2の長さであることが好ましい。
図5は、第1の実施形態における、導電性部材11と無線タグ13の間隔Lと無線タグ13に対する通信可能距離(理論値)を示すグラフである。図6は、導電性部材11と無線タグ13の間隔Lを示す図であり、図4に対応するものである。図5のグラフは、通信周波数2.4GHz、300mWの電波を出力する質問器と、図6の無線タグ13との通信距離可能距離をシミュレートした結果のグラフである。図5で示すとおり、導電性部材11と無線タグ13の通信可能距離は間隔Lが0〜5mmでは略減衰せず1.1mであり、間隔Lが11mmでも1.0m迄通信可能である。
次に無線タグ13の動作を説明する。
図7は、第1の実施形態における、RFIDシステムの基本構成を示す図である。RFIDシステムは、質問器30と無線タグ13とから構成されており、無線タグ13は、導電性部材11の筐体内部に取り付けられている。導電性部材11には、無線タグ13のスロットアンテナ16と対向する位置にスロット12が開けられている。質問器30は、無線タグ13に対して電波信号を送出し、無線タグ13のICチップ15内のメモリのデータの入出力や、無線タグ13から返送された電波信号を受信し、無線タグ13の情報を取り出す機能を有する。
まず、図7において、質問機30から送られた電波信号は、導電性部材11に開けられたスロット12により、スロット12の長手方向と直交する偏波(図7では水平偏波)の信号を通過させ、導電性部材11の筐体内にある無線タグ13のスロットアンテナ16で受信し、この電波を利用して無線タグ13のLC回路で共振起電力を発信させる。この起電力を電源としてICチップ15のメモリの書き換えや、ICチップ15のメモリ情報により変調された信号を、再びスロットアンテナ16から送出する。このとき、スロットアンテナ16から放射される信号は、スロットアンテナ16の前後方向に水平偏波の信号が放射され、スロット12を通過し、質問器30のアンテナで受信され復調される。これにより、無線タグ13が動作して、無線タグ内の情報が質問器30で取り出される。なお、ここで、質問機30からの電波はスロット12とスロットアンテナ16との間で共振し、スロットアンテナ16から送出される電波はスロットアンテナ16とスロット12の間で共振する。
また、図8は、第1の実施形態における変形例の導電性部材11と無線タグ13の位置関係を示す斜視図である。図9は、図5のB−B断面図である。
図3、図4に示した構成では表面導体層21とICチップ15とスロットアンテナ16が、導電性部材と対向する面に形成されているが、図8、図9に示した構成では、表面導体層21とICチップ15とスロットアンテナ16がプリント配線板の反対面に形成されている。
無線タグ13のスロットアンテナ16から放射される信号は、スロットアンテナ16の面に対して垂直方向に指向性があるため、図8、図9のように、プリント配線板の導電性部材11と対向する面と反対の面に形成しても同じ効果が得られる。
図10は、第2の実施形態における導電性部材11と無線タグ13の位置関係を示す斜視図である。図11は、図10のC−C断面図である。図12は、図10および図11のプリント配線板の表面導体層21と導体層23のパターンレイアウトを示す分解斜視図である。図12においては、分かり易くするために誘電体層22を省略している。
プリント配線板14は、第1層の表面導体層21と、第2層から第4層の3層の導体層23と、それぞれの導体層の間に導体層を絶縁するための誘電体層22で構成される多層基板である。無線タグ13は、プリント配線板14の第1層である表面導体層21に形成した平面構造のタグで、表面導体層21に、両端が短絡されたスロットアンテナ16と、スロットアンテナ16の短辺をまたぎ表面導体層に接続されたICチップ15で構成される。プリント配線板14の2層目以下の導体層23は、表面導体層21に形成されているスロットアンテナ16と重なる位置に、スロット線路17が形成されている。スロット線路17は、パターンを配置する面積を大きくとれるために、スロットアンテナ16と同じ大きさであることが好ましい。
無線タグ13のスロットアンテナ16の通信方向にある導電性部材11に、スロットアンテナ16と略平行で略同じ方向に延びて対向する位置にスロット12が開けられている。スロット12の開口部の長辺は、無線タグ13の通信に用いる周波数帯の電波を通過させ、それ以外の周波数帯の電波を極力遮断させるために、波長λの略1/2の長さであることが好ましい。
なお、この例において無線タグ13の動作は前記した第1の実施形態と同じであるので、その詳細な説明は省略する。
第3の実施形態における導電性部材11と無線タグ13の関係を示す斜視図は図10と同じであるため省略する。図13は、図10のC−C断面図である。図14は、図10および図11のプリント配線板の表面導体層21と導体層23と配線パターン24のパターンレイアウトを示す分解斜視図である。図13において、分かり易くするために誘電体層22を省略している。
プリント配線板14は、第1層の表面導体層21と、第2層と第4層の導体層23と、第3層の配線パターン層24と、それぞれの導体層の間に導体層を絶縁するための誘電体層22で構成される多層基板である。無線タグ13は、プリント配線板14の第1層である表面導体層21に形成した平面構造のタグで、表面導体層21に、両端が短絡されたスロットアンテナ16と、スロットアンテナ16の短辺をまたぎ表面導体層に接続されたICチップ15で構成される。プリント配線板14の2層目と4層目の導体層23は、表面導体層21に形成されているスロットアンテナ16と重なる位置に、スロット線路17が形成されている。スロット線路17は、パターンを配置する面積を大きくとれるために、スロットアンテナ16と同じ大きさであることが好ましい。3層目の配線パターン層24は、電源、GND、信号線などの配線パターンが、第1層のスロットアンテナ16と重なる位置を除いて配線されている。3層目の配線パターン層24のスロット線路17は、配線パターンを配置する面積を大きくとれるために、スロットアンテナ16と同じ大きさであることが好ましい。
無線タグ13のスロットアンテナ16の通信方向にある導電性部材11に、スロットアンテナ16と略平行で略同じ方向に延びて対向する位置にスロット12が開けられている。スロット12の開口部の長辺は、無線タグ13の通信に用いる周波数帯の電波を通過させ、それ以外の周波数帯の電波を極力遮断させるために、波長λの略1/2の長さであることが好ましい。
なお、この例において、配線パターン層24は、2層目および4層目の導体層23に形成されていても特に問題がなく利用することができる。
また、無線タグ13の動作は前記した第1の実施形態と同じであるので、その詳細な説明は省略する。
第4の実施形態における導電性部材11と無線タグ13の関係を示す斜視図は図10と同じであるため省略する。図15は、図10のC−C断面図である。図16は、図10および図15のプリント配線板の表面導体層21と導体層23のパターンレイアウトを示す分解斜視図である。図15において、分かり易くするために誘電体層22を省略している。
プリント配線板14は、第1層の表面導体層21と、第2層と第3層の導体層23と、第4層の反射導体層25と、それぞれの導体層の間に導体層を絶縁するための誘電体層22で構成される多層基板である。表面導体層21と反射導体層25の間の誘電体層22は、プリント配線板の厚みを薄くさせるために、高誘電率な素材であることが好ましい。また、誘電体層22の効果により、スロットアンテナ16の線長を短くすることができる。無線タグ13は、プリント配線板14の第1層である表面導体層21に形成した平面構造のタグで、表面導体層21に、両端が短絡されたスロットアンテナ16と、スロットアンテナ16の短辺をまたぎ表面導体層に接続されたICチップ15で構成される。プリント配線板14の2層目と3層目の導体層23は、表面導体層21に形成されているスロットアンテナ16と重なる位置に、スロットアンテナ16以上の大きさのスロット線路17が形成されている。4層目の反射導体層25は、表面導体層21に形成されているスロットアンテナ16と重なる位置に、スロットアンテナ16の面積以上の大きさの導体パターンが形成されている。
無線タグ13のスロットアンテナ16の通信方向にある導電性部材11に、スロットアンテナ16と略平行で略同じ方向に延びて対向する位置にスロット12が開けられている。スロット12の開口部の長辺は、無線タグ13の通信に用いる周波数帯の電波を通過させ、それ以外の周波数帯の電波を極力遮断させるために、波長λの略1/2の長さであることが好ましい。
次に無線タグ13の動作を、前述の説明で参照した図9を用いて説明する。
まず、図9において、質問機30から送られた電波信号は、導電性部材11に開けられたスロット12により、スロット12の長手方向と直交する偏波(図9では水平偏波)の信号を通過させ、導電性部材11の筐体内にある無線タグ13のスロットアンテナ16で受信し、この電波を利用して無線タグ13のLC回路で共振起電力を発信させる。この起電力を電源としてICチップ15のメモリの書き換えや、ICチップ15のメモリ情報により変調された信号を、再びスロットアンテナ16から送出する。このとき、スロットアンテナ16から放射される信号は、スロットアンテナ16の前後方向に水平偏波の信号が放射されるが、反射導体層25により、後方への電波は反射され、前方向にのみ水平偏波の信号が放射される。スロットアンテナ16から送出された信号は、スロット12を通過し、質問器30のアンテナで受信され復調される。これにより、無線タグ13が動作して、無線タグ内の情報が質問器30で取り出される。
無線タグ13のスロットアンテナ16から放射される信号は、スロットアンテナ16の面に対して垂直方向に指向性があるが、4層目に反射導体層25があるため、通信に用いる信号は、スロットアンテナ13から反射導体層25と逆方向のみに放射される。
なお、この例において、反射導体層20は、2層目から4層目の導体層23のうちのいずれか1層に形成されていても特に問題がなく利用することができる。例えば、2層目に反射導体層20を形成したとき、3層目および4層目のパターン配線は制限なく利用することができる。また、3層目に反射導体層20を形成した場合には、2層目にはスロット線路17を形成しておき、4層目のパターン配線は制限なく利用することができる。つまり、スロットアンテナ16と反射導体層25との間に配置される導体層23にはスロット線路17を形成し、反射導体層25に対してスロットアンテナ16の反対側に位置する導体層については自由にパターン配線を施すことができる。
また、スロットアンテナ16は反射導体層25との間でインピーダンスマッチングされて形成されているため、プリント配線板14の反射導体層25の面を導電性部材と近接させて配置しても通信可能距離に影響がでないため、プリント配線板の配置の自由度が向上する。
なお、上記各実施形態において、機器内部に設けられた無線タグを例として用いたが、無線LANや、Bluetooth等の無線装置が設けられた機器にも利用可能である。
また、無線装置とは、機器の製造工程または機器製造後の少なくとも一部で、無線通信を行う機能を有する装置であり、製造工程で無線通信を行うだけのものや、無線機器の本来の機能として使用段階で無線通信を行うだけのもの、廃品として回収後に無線通信を行うものなど様々な装置を含むものである。
本発明の実施形態による機器ヘの適用例の概略構成を示す斜視図である。 本発明の実施形態による機器ヘの適用例を示すもので、図1の破線部分Xの拡大図である。 第1の実施形態における導電性部材と無線タグの位置関係を示す斜視図である。 第1の実施形態における導電性部材と無線タグの位置関係を示すもので、図3のA−Aにおける断面図である。 本発明の導電性部材と無線タグの間隔と通信可能距離を示す図である。 本発明の導電性部材と無線タグの間隔を示す図である。 本発明のRFIDシステムの基本構成を示す図である。 第1の実施形態における変形例の導電性部材と無線タグの位置関係を示す斜視図である。 第1の実施形態における変形例の導電性部材と無線タグの位置関係を示すもので、図5のB−Bにおける断面図である。 第2の実施形態における導電性部材と無線タグの位置関係を示す斜視図である。 第2の実施形態における導電性部材と無線タグの位置関係を示すもので、図10のC−Cにおける断面図である。 第2の実施形態における導電層のパターンレイアウトを示す分解斜視図である。 第3の実施形態における導電性部材と無線タグの位置関係を示すもので、図10のC−Cにおける断面図である。 第3の実施形態における導電層のパターンレイアウトを示す分解斜視図である。 第4の実施形態における導電性部材と無線タグの位置関係を示すもので、図10のC−Cにおける断面図である。 第4の実施形態における導電層のパターンレイアウトを示す分解斜視図である。
符号の説明
1 液晶テレビ
10 液晶パネル
11 導電性部材(ベゼル)
12 スロット
13 無線タグ
14 プリント配線板
15 ICチップ
16 スロットアンテナ
21 表面導体層
22 誘電体層
23 導体層
24 配線パターン
25 反射導体層
30 質問器

Claims (9)

  1. スロットアンテナを含む無線装置と、
    前記無線装置の通信可能な方向の少なくとも一方に配置された導電性部材とを備えており、
    前記導電性部材に、前記スロットアンテナと略平行で略同じ方向に延びて対向する開口部を設けたことを特徴とする機器。
  2. スロットアンテナを含む無線装置と、
    前記無線装置の通信可能な方向の少なくとも一方に配置された導電性部材とを備えており、
    前記導電性部材の開口部と前記スロットアンテナとの間で、通信用電波が共振することを特徴とする機器。
  3. 前記スロットアンテナは、前記無線装置以外の電子部品が配線パターンに接続されたプリント配線板に形成されていることを特徴する請求項1又は2に記載の機器。
  4. 複数の導体層を有するプリント配線板を備え、
    前記複数の導体層のうちの一層に前記スロットアンテナを構成する第1のスロット線路が形成されると共に、前記第1のスロット線路の給電部に前記無線装置を構成するICチップが接続され、
    前記複数の導体層のうちで、前記第1のスロット線路が形成された導体層以外の少なくも一層には、前記第1のスロット線路と重なる位置に、第2のスロット線路が形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の機器。
  5. 複数の導体層を有するプリント配線板を備え、
    前記複数の導体層のうちの一層に前記スロットアンテナを構成するスロット線路が形成されると共に、前記スロット線路の給電部に前記無線装置を構成するICチップが接続され、
    前記複数の導体層のうちで、前記スロット線路が形成された導体層以外の少なくも一層には、前記スロット線路と重ならないように、配線パターンが形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の機器。
  6. 複数の導体層を有するプリント配線板を備え、
    前記複数の導体層のうちの一層に前記スロットアンテナを構成するスロット線路が形成されると共に、前記スロット線路の給電部に前記無線装置を構成するICチップが接続され、
    前記複数の導体層のうちで、前記スロット線路が形成された導体層以外の少なくも一層には、前記スロット線路と重なる部分を含んで前記スロット線路よりも面積が大きい導体パターンが形成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の機器。
  7. 前記導電性部材の開口部は、長手方向の長さが無線装置での通信に用いる電波の波長λの略1/2であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の機器。
  8. 前記導電性部材は、不要な電波を遮蔽する機能を有することを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の機器。
  9. 通信可能な方向の少なくとも一部に導電性部材が配置されている状態で、無線装置が収納されている構造であって、
    前記スロットアンテナと対向するような開口部を前記導電性部材に設けたことを特徴とする無線装置の収納構造。
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