JP2007123441A - ボール搭載装置およびボール搭載方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 1つのボールを基板に搭載するために必要とする時間の短縮と、ボールを搭載する位置精度の向上を両立できるボール搭載装置を提供する。
【解決手段】 ボール搭載装置1は、半導体ウエハ9を支持し水平方向に移動可能な基板支持機構62と、複数の導電性ボールBを支持可能なボール供給トレイ21と、ボール供給トレイ21から導電性ボールBを吸い上げて、半導体ウエハ9の搭載面9aに載せるヘッド11と、ヘッド11を上下に動かす移動機構19と、ヘッド11と基板支持機構62との間で、ボール供給トレイ21を水平方向に移動する移動機構29とを有する。
【選択図】図2
【解決手段】 ボール搭載装置1は、半導体ウエハ9を支持し水平方向に移動可能な基板支持機構62と、複数の導電性ボールBを支持可能なボール供給トレイ21と、ボール供給トレイ21から導電性ボールBを吸い上げて、半導体ウエハ9の搭載面9aに載せるヘッド11と、ヘッド11を上下に動かす移動機構19と、ヘッド11と基板支持機構62との間で、ボール供給トレイ21を水平方向に移動する移動機構29とを有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、たとえば直径が1mm以下となるような微小な導電性ボールを基板の所定の位置に搭載するための装置および方法に関し、特に、半導体デバイス、光学デバイス、集積回路装置、あるいは表示装置などを製造する際に、基板上に搭載される導電性ボールの搭載抜けを補充するのに好適なボール搭載装置およびボール搭載方法に関するものである。
半導体チップの電極を構成するための導電性ボールを基板にマウントする方法の1つとして、多数のマウント用の開口を備えたマスクを用いて多数の導電性ボールを基板の所定の位置に配置する方法がある。それに続いて、基板に対する導電性ボールの搭載状況を判定し、導電性ボールの配置漏れがある場合は、その位置に対して個別に導電性ボールを配置する。この搭載抜けを補う作業を含む作業をリペアと称する。
特許文献1に記載された装置は、搭載ミスのあったバンプ形成位置上に半田ボールを新たに載せる半田ボール載置装置と、バンプ形成装置上に新たに載せられた半田ボールをレーザ光により溶解させて仮止めするレーザ光照射手段とを備えている。
特開2003−309139号公報
導電性ボールの搭載抜けを補うリペア作業は、導電性ボールを搭載する予定の多数の位置の中で、導電性ボールが搭載されていない位置(ボール抜け位置)に、導電性ボールを1つ1つ配置する動作の繰り返しになる。したがって、時間がかかる。また、リペア作業は、既に配置済みの導電性ボールに影響を与えないように、ボール抜け位置に対し、高い精度でボールを位置合わせして搭載する必要がある。このため、リペア作業では、個々のボールを基板に搭載するために必要とする時間(タクトタイム)の短縮と、個々のボールを搭載する位置精度の向上の両立が求められている。
本発明の一つの形態は、導電性ボールを搭載する、あるいは搭載された基板を支持し、水平方向に移動可能な基板支持機構と、複数の導電性ボールを支持可能なボール供給トレイと、ボール供給トレイから導電性ボールをピックアップして、基板の搭載面に載せるヘッドと、ヘッドを上下に動かすヘッド移動機構と、ヘッドと基板支持機構との間で、ボール供給トレイを水平方向に移動するトレイ移動機構とを有するボール搭載装置である。
このボール搭載装置によれば、ヘッドは、ヘッド移動機構によって、上下方向に移動し、ボール供給トレイが、ヘッドと基板支持機構との間で水平方向に動く。そして、ボール搭載の位置は、基板支持機構による基板の水平方向(x−y方向)の位置決めにより管理される。したがって、ヘッドは上下方向に動くだけで、ボールを基板の所望の位置に配置できる。
ボールを搭載する際の位置精度を向上するには、位置決めのために動かすものが少ないことが好ましい。動かすものが少なければ少ない程、その移動に関わる誤差が少なくなるためである。ボールをピックアップして基板に搭載する場合、ボールをハンドリングするヘッドの位置を管理する精度は、基板上のボール搭載位置の精度に大きく影響を与えるものの1つである。したがって、ヘッドの動きを上下に限定することは、ボール搭載位置の精度向上に大きく寄与する。さらに、ヘッドの動きが上下に限定されることにより、ヘッドの移動距離は小さくなりタクトタイムの短縮につながる。
このボール搭載装置では、ヘッドの動きを上下に限定する代わりに、ボール供給トレイを、ヘッドと基板支持機構との間で水平方向に動かす。このボール供給トレイの移動の位置精度は、ボールを搭載するための位置精度には直に影響を与えない。したがって、ボール供給トレイに支持された個々のボールがヘッドにより支障なくピックアップされる程度の位置精度の動作で良く、その誤差は、ボールを搭載するための位置精度に影響を与えない。
さらに、ボール供給トレイの移動と、基板支持機構による基板の移動とを並列に実行することが可能となる。すなわち、基板支持機構が、ボール搭載位置を詳細に管理するために要する移動時間と、ボール供給トレイからヘッドがボールをピックアップする時間とを、これらの動きを並列させることにより重複させることが可能となる。これにより、タクトタイムを短縮できると共に、ボール搭載位置の精度も向上できる。すなわち、精度の高い詳細な位置決めを行おうとすると、そのための移動速度は遅くする必要がある。ボールをピックアップする時間と、基板の移動時間とが重複できることにより、タクトタイムの短縮と、移動時間の確保を両立させることが可能となる。
さらに、ボール供給トレイが移動することにより、ヘッドの動きを上下に限定でき、水平方向に移動しないので、ヘッドにピックアップされたボールが水平移動の際の加速度により落下する危険を排除できる。加えて、ヘッドがボールをピックアップした状態で下降動作に入るまで、ボール供給トレイによりヘッドからボールが落下して基板に誤搭載されることを防止できる。したがって、このボール搭載装置は、不意のボールの落下に対する保護も図られており、リペア作業における信頼性が高い。
本発明の他の一つの形態は、水平方向に動くボール供給トレイに支持された導電性ボールを、上下に動くヘッドを用いて、水平方向に動く基板支持機構に支持された基板に搭載する方法であって、以下のステップを有する。
a. ボール供給トレイを、基板とヘッドとの間の供給位置に移動させて、ヘッドを下降および上昇させてボール供給トレイから導電性ボールをピックアップする、
b. ボール供給トレイをヘッドと干渉しない退避位置に移動させ、ヘッドを下降させて導電性ボールを基板に配置する。
a. ボール供給トレイを、基板とヘッドとの間の供給位置に移動させて、ヘッドを下降および上昇させてボール供給トレイから導電性ボールをピックアップする、
b. ボール供給トレイをヘッドと干渉しない退避位置に移動させ、ヘッドを下降させて導電性ボールを基板に配置する。
このボール搭載装置のヘッドは、ボールをピックアップして離すことができれば良い。したがって、メカニカルな方法でボールをピックアップしても良く、また、磁力によりボールをピックアップしても良い。真空引きによりボールを吸い上げて吸着することによりピックアップする方式のヘッドは本発明の好ましい形態の1つである。エアーフローによりボールを吸い上げる吸着式のヘッドを用いると、当該ヘッドから吸込まれるフローを検出することで、ヘッドの先端にボールが吸着されているか否かを判断することができる。
ボール搭載装置は、基板にフラックスを転写するための転写ピンと、フラックスを保持するフラックス供給トレイとさらに有するようにしてもよい。フラックスを転写する転写ピンも、ヘッドと同様に上下に移動するだけで良い。したがって、ヘッドと転写ピンと共通のキャリッジに搭載し、それをキャリッジ移動機構により上下に駆動することによりキャリッジ移動機構がヘッド移動機構を兼ねるようにして駆動機構を削減できる。さらに、ボール供給トレイとフラックス供給トレイとを搭載する共通のパレットを用意し、そのパレットをパレット移動機構により水平方向に動かし、さらに、トレイ移動機構を兼ねさせることにより、移動機構を省略でき、さらに、トレイの切り替えも可能となる。キャリッジは、ヘッドおよび転写ピンの上下方向の位置を上下に動かす駆動機構を備えていることがさらに好ましい。
さらに、転写ピンを備えたボール搭載装置においては、パレットが、転写ピンをクリーニングするようなクリーニングユニットをさらに搭載することが好ましい。クリーニングユニットは、フラックスを、熱、真空吸着、溶剤、圧縮空気などにより転写ピンから除去できるものであれば良い。
ボール搭載装置が、基板のボールの搭載状況を検査する検査用カメラと、この検査用カメラが取り付けられたフレームとを有する場合、ヘッド移動機構は、フレームに対してヘッドを上下方向に移動するように構成することが好ましい。
図1に、リペア作業用のボール搭載装置の概略構成を平面図により示してある。図2に、図1のボール搭載装置の概略構成を側面図により示してある。このボール搭載装置1は、たとえば、8インチあるいは12インチ程度の半導体ウエハを基板(ワークピース)として、この半導体ウエハ9の搭載面である上面9aの所定の位置に微細な導電性ボールBを個別に搭載することができる装置である。本装置1は、搭載されるべき場所であって、導電性ボールBが搭載されていないボール抜け位置に対して、個別に導電性ボールBの搭載を行うことができる。
導電性ボールBは、たとえば、導電性微細ボール(導電性微小粒子)であり、直径30〜300μm程度の半田ボール、金ボールまたは銅ボールである。さらに、この明細書で開示する技術は、スペーサなどの微細ボールを配置するためにも利用することができ、微小ボール、たとえば直径が1mm以下、さらには、数10〜数100μm程度のボールをハンドリングする技術として有効である。
このボール搭載装置1では、ウエハハンドラー(図示略)を用いて供給用ストッカ31から取り出されたウエハ9は、まず、軸調整機構3へ移載されて、ウエハ9の向きが調整され、ウエハハンドラーにより搬送装置60にセットされる。搬送装置60によりウエハ9は搭載装置1の内部の各場所を移動し、検査用カメラ7で、半導体ウエハ9の搭載面9aに対する導電性ボールBの搭載抜けが無いかどうかがチェックされ、ボール抜け位置に、必要に応じてフラックスが塗布され、さらに、導電性ボールBが搭載される。このようなリペア処理された後の半導体ウエハ9は、収納用ストッカ32に自動的に収納される。
このボール搭載装置1は、半導体ウエハ9を支持してボール搭載装置1の内部を移動する搬送装置60と、半導体ウエハ9の反りを矯正する反り矯正装置5と、半導体ウエハ9の搭載面9aにおける導電性ボールBのボール抜け位置を決定する検査用カメラ7と、半導体ウエハ9の搭載面9aのボール抜け位置に導電性ボールBを搭載するための補填装置50と、検査用カメラ7および補填装置50が搭載されたフレーム(ベースフレーム)6とを有している。
搬送装置60は、ガイド40に支持されながら、搭載装置1の内部をフレーム6の方向(x方向)に任意に移動する移動機構61と、その移動機構61の上に搭載され、半導体ウエハ9を支持すると共に、その支持面65を水平方向、すなわち、フレーム6に沿った方向(x方向)およびフレーム6に対して直交する方向(y方向)の水平な2次元方向に移動することができる支持機構62と、支持面65の高さ(z方向)を変える高さ調整機構63とを備えている。したがって、支持機構62を用いて、支持面65に搭載された半導体ウエハ9の上面9aの任意の位置を、検査カメラ7および補填装置50の下にセットできる。さらに、支持面65は、半導体ウエハ9を吸着によって支持するための複数の孔(図示せず)を備えており、半導体ウエハ9の搭載面(上面)9aの平坦度を向上できる。なお、半導体ウエハ9を密着させる機構は吸着に限定されず、たとえば、静電チャックなどのようなものであっても良く、また、複数の機構を併用することも可能である。
検査用カメラ7は、光源8を備えており、半導体ウエハ9の搭載面9aにおける導電性ボールBの搭載抜けを検査し、ボール抜け位置を決定できるように構成されている。ボール抜け位置を求めるために高精度の画像データを取得する必要がある。したがって、移動によるがたつきあるいは位置ずれなどを防止するために、検査用カメラ7は、フレーム6に固定されている。
補填装置50は、複数の導電性ボールを支持可能なボール供給トレイ21などが搭載されたパレット20と、このパレット20を水平な2次元方向(x−y方向)に移動するためのパレット移動機構29と、ボール供給トレイ21から導電性ボールBをピックアップして半導体ウエハ9の搭載面9aに載せるためのヘッド11などが搭載されたキャリッジ10と、このキャリッジ10を上下(z方向)に移動するためのキャリッジ移動機構19とを備えている。キャリッジ10には、半導体ウエハ9の搭載面9aにフラックスを転写するための転写ピン12と、この転写ピン12を上下方向に動かして、転写ピン12の先端とヘッド11の先端との上下関係を切り替えるための駆動機構13と、ヘッド11から吸込まれる流量を検出することで、ヘッド11の先端に導電性ボールBが有るか無いかを判断するための流量計14とが搭載されている。すなわち、ヘッド11は、真空吸着式のヘッドであって、ヘッド11の先端から空気を吸い込むことにより、ボール供給トレイ21に並べられた導電性ボールBを吸い上げるエアーフロータイプであり、エアーフローを検出することによりヘッド11の先端に導電性ボールBが有るか無いかが判断できる。
図3に、パレット20を拡大して示してある。パレット20の上面には、ボールを保持するためのボール供給トレイ21と、転写ピン12により転写されるフラックスを保持するためのフラックス供給トレイ22と、転写ピン12を加熱クリーニングするためのクリーニングユニット23とが配置されている。このパレット20は、これらのトレイを水平方向に移動する機構となるパレット駆動機構29を介してフレーム6に取り付けられており、フレーム6を中心に、キャリッジ10と基板支持機構62との間で、水平な2次元方向(x−y方向)に移動する。
パレット駆動機構29は、x方向にパレットを動かすアクチュエータ29xと、y方向にパレットを動かすアクチュエータ29yとを備えている。それらのアクチュエータ29xおよび29yの移動範囲内において、パレット20をx方向およびy方向の任意の位置に移動できる。したがって、フラックスを転写する必要があるときはフラックス供給トレイ22が転写ピン12の下になるようにパレット20を移動し、転写ピン12をクリーニングする必要があるときはクリーニングユニット23が転写ピン12の下になるようにパレット20を移動し、ボールをピックアップする必要があるときはボール供給トレイ21がヘッド11の下になるようにパレット20を移動する。
クリーニングユニット23は、転写ピン12の先端に残留したフラックスを溶かして除去することができる。したがって、転写ピン12の先端にフラックスを必要な量だけ付けて半導体ウエハ9の搭載面9aのボール抜け位置に、フラックスを塗布することができる。このため、既に搭載されている導電性ボールBに影響を与えずにフラックスを個別に塗布できる。また、クリーニング方法は、フラックスを真空吸着する真空吸着方法、溶剤で溶かす溶剤方法や空圧で吹き飛ばす方法等でも良い。クリーニングユニットをパレットに搭載することは好ましいが、クリーニングを長周期で間欠的に行えば良い場合、パレットに搭載しなくても良い。
なお、処理する基板によっては、フラックスの再転写が必要な基板と、不要な基板がある。したがって、フラックスの転写が必要なときは、駆動機構13により転写ピン12の先端をヘッド11の先端より下げて、まず、フラックスを転写する。その後に、駆動機構13により転写ピン12の先端をヘッド11の先端より上げる。これにより、転写ピン12が、基板、ボール供給トレイ、フラックス供給トレイ又はパレット等と干渉することなく、ヘッド11はボール供給トレイ21からボールBをピックアップして基板9に搭載できる。
ヘッド11は直接、転写ピン12は駆動機構13を介してキャリッジ10に搭載され、キャリッジ10がその移動機構19によりフレーム6に対して上下に動く。したがって、転写ピン12の先がヘッド11の下にあるときは、キャリッジ移動機構19が転写ピン12を上下に移動してフラックスを転写するための移動機構として機能する。一方、転写ピン12の先がヘッド11の先よりも上にあるときは、キャリッジ移動機構19がヘッド11を上下に移動してボールBをトレイから基板へ載せ替えるヘッド移動機構として機能する。
図4に、ボール供給トレイ21の内部の構造を拡大断面により示してある。ボール供給トレイ21は、適当な間隔で2次元にマトリクス状に配置された開口21oを備えており、それぞれに開口21oは導電性ボールBが収まる程度のサイズとなっている。したがって、ボール供給トレイ21にμmオーダのボール(導電性微小粒子)Bを入れると、それら複数のボールBが平面的に、2次元にマトリクス状に配列される。このボール供給トレイ21は、導電性ボールBの直径より若干大きな第1の開口を有する部材21aと、その下に積層された、第1の開口よりも小さい第2の開口を有する部材21bとを有し、導電性ボールBが、入り易く且つ開口部の中でのボールの偏りが小さくなるように構成されている。
パレット20は、パレット移動機構であるアクチュエータ29xおよび29yを駆動させることで、水平な2次元方向、すなわち、x−y方向に移動し、個々のボールをヘッド11によりピックアップできる。したがって、パレット移動機構は、ボール供給トレイ21を2次元方向に動かすトレイ移動機構を兼ねており、ボール供給トレイ21のマトリクス状に配置された導電性ボールBのいずれかがヘッド11の下に位置するようにパレット20を移動することができる。このため、ヘッド11を水平方向に移動しなくとも、ヘッド11により、ボール供給トレイ21の内部の導電性ボールBを順番にピックアップして、基板9のボール抜け位置に配置することができる。
図5および図6に、半導体ウエハ9のボール抜け位置に導電性ボールBを個別に補填するリペア作業の過程を示してある。図7に、その過程の概要をフローチャートにより示してある。
まず、ステップ100において、図5(a)に示すように、半導体ウエハ9を搭載した搬送装置60を検査用カメラ7の下方まで搬送し、支持機構62により半導体ウエハ9をカメラ7の下で移動し、その搭載面9aにおける導電性ボールBの搭載状況を検査する。導電性ボールBを搭載する予定の場所のうち、導電性ボールBが搭載されていないボール抜け位置が1つあるいは複数ある場合には、それらのボール抜け位置を、ボール搭載装置1のメインコントロールユニット(不図示)に記憶する。
次に、搬送装置60を補填装置50の位置へ移動して、導電性ボールBの補填を行う。ステップ101において、キャリッジ移動機構19によって、ヘッド11をキャリッジ10とともに上昇させる。ステップ102において、図5(b)に示すように、パレット20をヘッド11の下方に前進させ、ボール供給トレイ21をヘッド11の下方の供給位置に移動する。図5(b)の例では、パレット駆動機構29のうち、y方向のアクチュエータ29yを伸び縮みさせてパレット20を動かしているが、x方向のアクチュエータ29xを伸び縮みさせても良い。
ステップ103において、図5(c)に示すように、キャリッジ移動機構19によりキャリッジ10を上下動させ、ボール供給トレイ21からヘッド11により導電性ボールBを吸い上げる。導電性ボールBがヘッド11によりピックアップされたか否かは、流量計14によって検出されるエアーフローによって判断する。導電性ボールBを吸い上げる際に、万一、ヘッド11から導電性ボールBが落下しても、ヘッド11の下方にパレット20があり、受け皿となる。このため、導電性ボールBの吸い上げ時において、半導体ウエハ9の搭載面9aに不意に落下する導電性ボールBにより、既に搭載済みの導電性ボールBの状況に影響を与えることを防止できる。
ステップ104において、図6(a)に示すように、パレット移動機構29を駆動することにより、パレット20を元の位置、すなわち、ヘッド11の下降位置から外れる退避位置に向けて退避させる。ステップ101から104の作業と並行して、基板支持機構62により半導体基板9をx−y方向に動かし、ボール抜け位置がヘッド11の下になるように半導体基板9とヘッド11とを位置あわせする。パレット20を移動する作業と、基板支持機構62により半導体基板9を移動する作業とは独立して、並行に行うことが可能であり、リペア作業に要する時間を短縮できる。さらに、基板支持機構62を移動している間、パレット20により補填用のボールBが半導体基板9の表面9aに落下することは防がれる。
ステップ105において、図6(b)に示すように、キャリッジ移動機構19により、ヘッド11の先端の吸着されたボールBを搭載面9aに配置するためにキャリッジ10を下降する。ステップ106において、導電性ボールBをヘッド11の先端から離し、導電性ボールBを半導体ウエハ9のボール抜け位置に補填する。
そして、図6(c)に示すように、キャリッジ移動機構19によりキャリッジ10を元の位置まで上昇させる。半導体ウエハ9のボール抜け位置に導電性ボールBがリリースされ、マウントされたか否かは、ヘッド11の先端から空気を吸い込み、そのときのエアーフローを流量計(流量スイッチ)14により検出できる。以上により、半導体ウエハ9の搭載面9aのボール抜け位置への導電性ボールBの補填が完了する。複数のボール抜け位置が検知された場合には、以上の工程を繰り返すことにより、全ての抜け位置に導電性ボールBを補填することができ、リペア作業が終了する。
導電性ボールBを補填する前に、ボール抜け位置へフラックスを転写する必要がある場合がある。そのときは、補填する作業を行う前に、ヘッド11を転写ピン12に代え、ボール供給トレイ21をフラックス供給トレイ22に代えて、図5(b)から図6(c)に示した工程を行う。それぞれのボール抜け位置に対して、フラックスの転写と、ボールBの補填を繰り返しても良く、全てのボール抜け位置にフラックスを転写してから、全てのボール抜け位置にボールBを補填しても良い。また、ボールが欠落している個所にフラックスが正常に塗布されているかどうかをカメラ7で画像認識することが困難な場合、ボール補填の前に必ずフラックスを転写ピン12により塗布するようになっている。フラックスを転写した後に、転写ピン12のクリーニングが必要となったときは、パレット移動機構29により、転写ピン12の下にクリーニングユニット23を移動して転写ピン12を上下して、転写ピン12の先端をクリーニングする。
このボール搭載装置1においては、ヘッド11は、キャリッジ10によりフレーム6に対して上下に移動するだけで、ボールBを基板9のボール抜け位置に補填する。したがって、ヘッド11はx−y方向に移動しないので、x−y方向の移動により誤差の発生を防ぐことができ、ボールBを搭載する位置精度を向上できる。さらに、ヘッド11が上下移動可能に取り付けられているフレーム6は、ボール抜け位置を検出するカメラ7も固定されている。したがって、検出されたボール抜け位置に対して、ヘッド11とカメラ7との水平距離は、リペア作業中一定に設定されており、この点でもボールBを搭載する位置精度を向上できる。
なお、このボール搭載装置1においては、ヘッド11は転写ピン12と共にキャリッジ10に搭載されているが、フラックスの転写が要求されない場合、あるいはヘッド11によりボールを搭載する作業とは独立してフラックスを転写する場合は、ヘッド11は単独で上下に駆動しても良く、その場合は、ヘッド11を独立して上下に駆動するヘッド駆動機構を採用できる。また、パレット20もボール供給トレイ21が搭載されていれば良い。さらに、ヘッドに対する導電性ボールの供給手段はボールが2次元に予め配列されているトレイに限られることはなく、ヘッドに対しボールを個別に供給するものであっても良い。また、ヘッドに対して、導電性ボールを供給し、その後、基板の搭載面に対する導電性ボールの搭載の妨げにならないようにボール供給トレイを逃げるだけであれば、ボール供給トレイの移動機構の動きは一次元でもよい。さらに、このボール搭載装置およびボール搭載方法は、リペア作業だけではなく、新規にボールを基板の所定の位置に搭載する作業にも適用できる。
1 ボール搭載装置
6 ベースフレーム(フレーム)、 7 検査用カメラ
9 半導体ウエハ(基板)、 9a 半導体ウエハ(基板)の搭載面
10 キャリッジ、 11 ボール吸着ヘッド(ヘッド)
12 転写ピン、 13 転写ピンの位置を上下に切り換える駆動機構
14 フロースイッチ、 19 キャリッジ移動機構(ヘッド移動機構)
20 パレット、 21 ボール供給トレイ
22 フラックス供給トレイ、 23 クリーニングユニット
29 パレット移動機構(トレイ移動機構)
50 補填装置
60 搬送装置、 62 基板支持機構
B 導電性ボール
6 ベースフレーム(フレーム)、 7 検査用カメラ
9 半導体ウエハ(基板)、 9a 半導体ウエハ(基板)の搭載面
10 キャリッジ、 11 ボール吸着ヘッド(ヘッド)
12 転写ピン、 13 転写ピンの位置を上下に切り換える駆動機構
14 フロースイッチ、 19 キャリッジ移動機構(ヘッド移動機構)
20 パレット、 21 ボール供給トレイ
22 フラックス供給トレイ、 23 クリーニングユニット
29 パレット移動機構(トレイ移動機構)
50 補填装置
60 搬送装置、 62 基板支持機構
B 導電性ボール
Claims (7)
- 基板を支持し、水平方向に移動可能な基板支持機構と、
複数の導電性ボールを支持可能なボール供給トレイと、
前記ボール供給トレイから導電性ボールをピックアップして、前記基板に載せるヘッドと、
前記ヘッドを上下に動かすヘッド移動機構と、
前記ヘッドと基板支持機構との間で、前記ボール供給トレイを水平方向に移動するトレイ移動機構とを有するボール搭載装置。 - 請求項1において、前記ヘッドは、エアーフローにより導電性ボールを吸い上げるタイプである、ボール搭載装置。
- 請求項1において、前記基板にフラックスを転写するための転写ピンと、
フラックスを保持するフラックス供給トレイと、
前記ヘッドと前記転写ピンとを搭載したキャリッジと、
前記キャリッジを上下に動かすキャリッジ移動機構と、
前記ボール供給トレイと前記フラックス供給トレイとを搭載したパレットと、
前記パレットを水平方向に動かすパレット移動機構とを有し、
前記キャリッジ移動機構は、前記ヘッド移動機構を兼ね、
前記パレット移動機構は、前記トレイ移動機構を兼ねている、ボール搭載装置。 - 請求項3において、前記キャリッジは、前記ヘッドおよび前記転写ピンの上下方向の位置を独立に切り替え可能な駆動機構を備えている、ボール搭載装置。
- 請求項3において、前記パレットは、前記転写ピンをクリーニングするクリーニングユニットをさらに搭載する、ボール搭載装置。
- 請求項1において、前記基板のボールの搭載状況を検査する検査用カメラと、
この検査用カメラが取り付けられたフレームとを有し、
前記ヘッドは、前記ヘッド移動機構により、前記フレームに対して上下方向に移動可能であり、
前記検査用カメラは、前記フレームに固定されている、ボール搭載装置。 - 水平方向に動くボール供給トレイに支持された導電性ボールを、上下に動くヘッドを用いて、水平方向に動く基板支持機構に支持された基板に搭載する方法であって、以下のステップを有する。
a. 前記ボール供給トレイを、前記基板と前記ヘッドとの間の供給位置に移動させて、前記ヘッドを下降および上昇させて前記ボール供給トレイから前記導電性ボールをピックアップする。
b. 前記ボール供給トレイを前記ヘッドと干渉しない退避位置に移動させ、前記ヘッドを下降させて前記導電性ボールを前記基板に配置する。
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