JP2007123406A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 半導体装置の閾値電圧のばらつきの抑制と電流駆動力の低減の回避との両方を達成することを可能にするSOI基板上の半導体装置の製造方法を提供する。
【解決手段】 サイドウォールスペーサー6を通過させて、第1のSOI層3に、斜め方向でイオン打ち込みを行うことで、該第1のSOI層3の膜厚の基板面内平均膜厚TSOIAVから該基板面内ばらつきδTの半分の値δT/2を差し引いた値を超えない該ゲート絶縁膜4と該第1のSOI層3との界面からの深さDを有する第1及び第2の不純物導入領域7−1,7−2を、該第1のSOI層3に選択的に形成する。該サイドウォールスペーサー6が、2nm乃至4nmの範囲の幅を有するので、半導体装置の閾値電圧のばらつきの抑制と電流駆動力の低減の回避との両方を達成することが可能となる。
【選択図】 図3

Description

本発明は、半導体装置及びその製造方法に関し、特に、絶縁体上に延在するシリコン層内に、斜め方向からのイオン注入により不純物注入領域を形成する方法、並びに、該方法により形成された半導体装置に関する。
MOSFETに代表される半導体装置の微細化を実現するためには、ソース/ドレイン領域に代表される不純物注入領域を浅く形成する必要が生じる。不純物注入領域を浅く形成する方法として、斜め方向からイオン注入を行うハローイオン注入(Halo Ion−Implantation)が知られている。
該ハローイオン注入の一例が特許文献1に開示されている。イオン注入エネルギーを20eV以下に下げると、不純物の注入深さが浅くなると共に、ゲート直下への回り込みが不足することの課題を解決する方法を提案している。課題解決方法として、以下の事項が開示されている。ゲートの側壁にサイドウォールスペーサを形成し、その後、該サイドウォールスペーサを介して低エネルギーで角度5°から45°の範囲の斜め方向からイオン注入を行い、深さが60nm以下の浅い領域での不純物濃度が1E19[1/cm]の不純物拡散層からなるソース/ドレイン領域を形成する。ゲート端部の下方の拡散層中の浅い部分は、特に電流が集中する部分である。このため、この浅い部分での不純物濃度を高くして、抵抗率を下げることは、ソース/ドレイン領域間の寄生抵抗の低減に有効である。寄生抵抗の低減は、トランジスタの電流駆動能力の向上を可能にする。
特開平10−261792号公報
しかしながら、上記従来手法は、シリコン基板中の比較的浅い領域に不純物注入領域を形成する方法である。しかし、SOI(Silicon−On―Insulator)構造、SOQ(Silicon−On―Quartz)構造、或いは、SOS(Silicon−On―Sapphire)構造に代表される絶縁体上に延在するシリコン層内に、非常に浅く且つ高濃度な不純物注入領域を形成することは、未だ検討されていなかった。絶縁体上に延在するシリコン層内に半導体装置をするため、半導体装置の微細化に伴い、シリコン層の膜厚も薄くなる。例えば、シリコン層の膜厚を50nm以下と非常に薄くして、トランジスタの短チャネル効果の抑制を図る場合、ゲートパターニング後に行われるハロー(HALO)イオン注入によって、SOIボディに導入される不純物が、ウエハ面内で均一に導入されなくなってしまう。本願において、用語「SOIボディ」とは、SOI基板のSOI層においてトランジスタ等のデバイスが形成される領域を意味するものとする。即ち、SOI基板のSOI層に多数のデバイスを形成する場合、該デバイスが形成される多数の領域に相当する多数のSOIボディが形成されることになる。従って、SOIボディに導入される不純物が、ウエハ面内に均一に導入されないことは、SOI層中の多数のSOIボディ毎に、導入される不純物の量が異なる可能性があることを意味する。この導入される不純物の量が異なる状態を不純物の量が基板面内でばらつくと表現する。この不純物の量の基板面内でばらつきは、ウエハ面内でのSOI層の膜厚のばらつきに起因する。即ち、SOI層の膜厚が薄いところでは、前述のハローイオン注入によって導入される不純物の一部が、酸化膜内に達してしまうため、SOIボディに導入される不純物の量が意図した量より少なくなる。一方、SOI層の膜厚が厚いところでは、前述のハローイオン注入によって導入される不純物が、酸化膜内に達することはないため、SOIボディに全て導入される不純物の量が、前述したSOI層の膜厚が薄いところに導入される不純物の量より多くなる。
ウエハ面内での不純物の量の不均一性は、ウエハ面内でのトランジスタの短チャネル効果の不均一性を引き起こす可能性がある。結果、トランジスタの電気的特性、例えば、閾値が、SOI層の膜厚に依存してばらついてしまう。このばらつきが、許容範囲を超えるとデバイスの歩留まりを悪化させる。
SOI構造の製造方法として、SIMOX(Separation by Implanted Oxygen)法や張り合わせ法が知られているが、いずれもSOI層の膜厚のウエハ面内でのばらつきを抑制することが難しいのが実情である。例えば、張り合わせ法によりSOI層を形成した場合、面内平均値で±3乃至5nm程度の誤差が生じる。
そこで、本発明の目的は、前述した問題のない半導体装置の製造方法及び該方法により製造された半導体装置を提供することである。
本発明の第1の視点は、膜厚における面内ばらつきを有する第1のSOI層を含むSOI基板を形成する工程と、前記第1のSOI層上に、ゲート絶縁膜とゲートとからなるゲート構造体を選択的に形成する工程と、前記ゲートの第1及び第2の側壁に接すると共に、前記ゲートの長さ方向において2nm乃至4nmの範囲の寸法を有するサイドウォールスペーサを、選択的に形成する工程と、前記サイドウォールスペーサを通過させて、前記第1のSOI層に、斜め方向でイオン打ち込みを行うことで、前記ゲート絶縁膜と前記第1のSOI層との界面からの深さが、前記第1のSOI層の膜厚の面内平均値から前記面内ばらつきの半分の値を差し引いた値を超えない第1及び第2の不純物導入領域を、前記第1のSOI層に選択的に形成する工程と、を少なくとも含む半導体装置の製造方法を提供する。
本発明によれば、第1及び第2のサイドウォールスペーサを通過させて、該第1のSOI層に、斜め方向でイオン打ち込みを行うことで、該第1のSOI層の膜厚の基板面内平均値から該基板面内ばらつきの半分の値を差し引いた値を超えない該ゲート絶縁膜と該第1のSOI層との界面からの深さを有する不純物導入領域を、該第1のSOI層に選択的に形成する。該第1及び第2のサイドウォールスペーサが、2nm乃至4nmの範囲の幅を有するため、半導体装置の閾値電圧のばらつきの抑制と電流駆動力の低減の回避との両方を達成することが可能となる。
(1)第1実施形態
本発明の第1の実施形態は、SOI層に斜め方向からイオン打ち込みを行う工程を含む半導体装置の製造方法を提供する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法の一連の工程を示す部分垂直断面図である。図2は、図1に示すイオン注入工程におけるイオン飛程と打ち込み深さを示す部分垂直断面図である。
図1(a)に示すように、既知の方法によりSOI基板を形成する。該SOI基板は、支持基板1と、該支持基板1上に延在する酸化膜2と、該酸化膜2上に延在するSOI層3とから構成される。SOI基板を形成する既知の方法の典型例として、SIMOX(Separation by Implanted Oxygen)法や張り合わせ法を利用することができる。SOI層3は、単結晶シリコンからなる。SOI層3の膜厚は、基板面内ばらつきδTを有し、基板面内平均膜厚TSOIAVは、50nm以下である。
図1(b)に示すように、SOI層3上に、既知の方法で、ゲート絶縁膜4及びゲート5を選択的に形成する。その後、既知の方法で、ゲート5の側壁にサイドウォールスペーサ6を形成する。ここで、サイドウォールスペーサ6は、幅WSIDEを有する。該幅WSIDEは、ゲート長さ方向におけるサイドウォールスペーサ6の寸法である。
図1(c)に示すように、ゲート5をマスクとして、ハローイオン注入を行う。即ち、SOI基板を回転させながら、斜め方向からイオンをSOI層3中に注入する。ここで、イオンの打ち込み角度は、特に限定するものではないが、サイドウォールスペーサ6の下方に位置するSOI層3の部分に打ち込まれるべきイオンが、該サイドウォールスペーサを介して打ち込まれる必要がある。この必要を満たすための最低限の打ち込み角度が必要となる。一方、サイドウォールスペーサの下方に位置するSOI層3の部分に打ち込まれるべきイオンの飛程は、マスクとなるゲート構造体以外のSOI基板上の構造体、例えば、隣のゲート構造体により遮られないようにする必要がある。このため、典型的には、打ち込み角度は、30°乃至45°の範囲内であってもよい。
加速エネルギーに対しても特に限定する必要はないが、過剰に低いとイオンの打ち込みが難しくなり、一方、過剰に高いとイオンの打ち込み深さの高い精度での制御が難しくなる。このため、典型的には、加速エネルギーは、10keV乃至50keVの範囲内であってもよい。
ドーズ量に対しても特に限定する必要はないが、最終的に得たいトランジスタのソース/ドレイン領域のエクステンションの濃度を考慮して決定すべきである。例えば、ドーズ量1E13atm/cmであってもよい。イオン種としてP型イオン、例えば、ボロン、BF2、或いはインジウムを選択することが可能である。ハローイオン注入の結果、SOI層3中に、選択的に第1及び第2の不純物注入領域7−1、7−2を形成する。ここで、ゲート5の端部の下方に位置する第1及び第2の不純物注入領域7−1、7−2の部分が有する深さDを、該部分とゲート絶縁膜4との界面から該部分の底部までの距離と定義する。該ハローイオン注入は、該深さDがSOI層3の基板面内平均膜厚TSOIAVから基板面内ばらつきδTの1/2を引いた値を超えないように行う。即ち、該ハローイオン注入は、D≦(TSOIAV−δT/2)の関係が成立するように行う。この関係を図2に模式的に示す。図2は、図1(c)に示すイオン注入工程におけるイオン飛程と打ち込み深さを示す部分垂直断面図である。
上記深さDを調整するには、加速エネルギー及びイオンの打ち込み角度をだけでなくサイドウォールスペーサ6の幅WSIDEの調整が必要となる。加速エネルギー及びイオンの打ち込み角度を固定した場合、サイドウォールスペーサ6の幅WSIDEの増加は、上記深さDを浅くし、一方、該幅WSIDEの減少は、上記深さDを深くする。また、イオンの打ち込み角度及びサイドウォールスペーサ6の幅WSIDEを固定した場合、加速エネルギーの増加は、上記深さDを深くし、一方、該加速エネルギーの減少は、上記深さDを浅くする。また、加速エネルギー及びサイドウォールスペーサ6の幅WSIDEを固定した場合、イオンの打ち込み角度の減少は、上記深さDを深くし、一方、該イオンの打ち込み角度の増加は、上記深さDを浅くする。
そこで、イオンの打ち込み角度は、イオンの飛程が、該ゲート構造体の隣に位置するレジストマスク端部等の構造体を通過しないように決定し、該決定したイオンの打ち込み角度を基に、必要な加速エネルギーを決定すればよい。従って、イオンの打ち込み角度と加速エネルギーとは、互いにセットにして調整することが可能となる。
よって、イオンの打ち込み角度及び加速エネルギーを固定した場合、サイドウォールスペーサ6の幅WSIDEを増加すると、第1の不純物注入領域7−1の内側端部と第2の不純物注入領域7−2の内側端部との距離dが増加する。一方、サイドウォールスペーサ6の幅WSIDEを減少すると、第1の不純物注入領域7−1の内側端部と第2の不純物注入領域7−2の内側端部との距離dが減少する。第1及び第2の不純物注入領域7−1、7−2は、例えば、ソース/ドレインのエクステンションに相当する。従って、第1の不純物注入領域7−1の内側端部と第2の不純物注入領域7−2の内側端部との距離dは、トランジスタの実行チャネル長さdに相当する。実行チャネル長さdを増大させることで電流駆動力は低下する。一方、実行チャネル長さdを減少させることで電流駆動力は増大する。即ち、電流駆動力の低減を回避するには、サイドウォールスペーサ6の幅WSIDEを低減するのが有効である。
更に、トランジスタの閾値電圧は、該ハローイオン注入によりSOI層3に導入されたイオンの量に依存する。このことは、該ハローイオン注入により一部のイオンがSOI層3を通過して、酸化膜2に到達した場合、トランジスタの閾値電圧は低下する。前述したように、SOI層3の膜厚は、基板面内ばらつきδTを有する。従って、仮に第1及び第2の不純物注入領域7−1、7−2の深さDを、SOI層3の基板面内平均膜厚TSOIAVに設定した場合、トランジスタの閾値電圧は、基板面内の位置に依存する。即ち、SOI層3の膜厚が、基板面内平均値TSOIAVより薄い場所では、該ハローイオン注入により一部のイオンがSOI層3を通過して、酸化膜2に到達し、トランジスタの閾値電圧は低下する。このことは、第1及び第2の不純物注入領域7−1、7−2の深さDを、SOI層3の基板面内平均膜厚TSOIAVに設定することは、トランジスタの閾値電圧の基板面内ばらつきを許容することを意味する。
従って、トランジスタの閾値電圧のばらつきを抑制するには、前述したように、第1及び第2の不純物注入領域7−1、7−2の深さDが、SOI層3の基板面内平均膜厚TSOIAVから基板面内ばらつきδTの1/2を引いた値を超えないように、該ハローイオン注入を行うことが有効である。即ち、SOI層3の基板面内平均膜厚TSOIAVから基板面内ばらつきδTの1/2を引いた値に相当する深さより浅いイオン打ち込みが必要となる。イオンの打ち込み角度及び加速エネルギーを固定した場合、サイドウォールスペーサ6の幅WSIDEを増加すると、イオンの打ち込み深さが浅くなる。一方、サイドウォールスペーサ6の幅WSIDEを減少すると、イオンの打ち込み深さが深くなる。よって、トランジスタの閾値電圧のばらつきを抑制するには、サイドウォールスペーサ6の幅WSIDEを増加することが有効である。
前述したように、イオンの打ち込み角度及び加速エネルギーを固定した場合、トランジスタの閾値電圧のばらつきを抑制するには、サイドウォールスペーサ6の幅WSIDEを増加することが有効であり、一方、電流駆動力の低減を回避するには、サイドウォールスペーサ6の幅WSIDEを低減するのが有効である。
従って、加速エネルギー及びイオンの打ち込み角度を固定した場合に、トランジスタの閾値電圧のばらつきの抑制と電流駆動力の低減の回避との両方を達成するのに好適なサイドウォールスペーサ6の幅WSIDEを検討するため、サイドウォールスペーサ6の幅WSIDEを変化がトランジスタの閾値電圧のばらつき並びに電流駆動力に与える影響を検証した。即ち、トランジスタ特性のサイドウォールスペーサ6の幅WSIDEへの依存性につき検証した。
該検証を行う目的で、前述した製造方法を使用して、SOI基板上にMOSトランジスタを形成した。ここで、ゲート長さLを100nmとした。また、サイドウォールスペーサ6の幅WSIDEを0nm、2nm、3nm、6nm、10nmの5種類のゲート側壁構造を有する複数のトランジスタを用意した。ここで、幅WSIDEが0nmのトランジスタとは、サイドウォールスペーサを有さないトランジスタを意味する。この5種類のゲート側壁構造を有する複数のトランジスタに対し、同一の条件の下でハローイオン注入を行った。ハローイオン注入を、以下条件で行った。打ち込み角度は、30°、加速エネルギーは、35keV、ドーズ量は、2.8E13atm/cmである。
前述したサイドウォールスペーサの幅の異なる5種類のゲート側壁構造を有する複数のトランジスタの電流駆動力と閾値電圧のばらつきとを既知の方法により測定した。電流駆動力は、オフ電流Ioff=2E−9(A/μm)及び駆動電圧Vd=1.2(V)での駆動電流Ids(μA/μm)を測定することで、電流駆動力のサイドウォールスペーサの幅の依存性を検討した。電流駆動力の比は、サイドウォールスペーサの幅が0nm即ちサイドウォールスペーサが無い場合の駆動電流Idsを基準にして、各サイドウォールスペーサの幅を有する場合の駆動電流Idsを比で表した。

幅WSIDE(nm) 駆動電流Ids(μA/μm) 電流駆動力の比
0nm 516 1
2nm 513 0.994186
3nm 509 0.986434
4nm 497 0.963178
6nm 475 0.920543
10nm 416 0.806202

図3は、トランジスタの電流駆動力の比のサイドウォールスペーサの幅への依存性を示す図である。サイドウォールスペーサの幅が0nmの場合の駆動電流Ids=516(μA/μm)を1として、サイドウォールスペーサの幅が増加した場合の駆動電流Idsの低下を、相対値として示す。図3から、電流駆動能力を低下させないようにするには、出来るだけサイドウォールスペーサの幅を低減することが有効であることが判る。例えば、駆動電流Idsの低下の許容範囲を3%以内、即ち電流駆動力の比を0.97以上とするには、サイドウォールスペーサの幅WSIDEが2nm乃至3nmである必要がある。一方、駆動電流Idsの低下の許容範囲を5%以内、即ち電流駆動力の比を0.95以上とするには、サイドウォールスペーサの幅WSIDEが2nm乃至4nmである必要がある。
更に、トランジスタの閾値電圧Vtのばらつきを標準偏差(3σ)で示した。ここで、閾値電圧の正規分布曲線をとった場合、ばらついている閾値電圧の99.73%がその平均値から±3σの範囲に入る。3σの値が大きくなるほど、閾値電圧Vtが大きくばらついていることを示す。

幅WSIDE(nm) 3σ閾値電圧Vtばらつき(mV)
0nm 52.5mV
2nm 37.8mV
3nm 37.8mV
4nm 38.1mV
6nm 36.3mV
10nm 27.0mV

図4は、トランジスタの閾値電圧Vtのばらつき(3σ)のサイドウォールスペーサの幅への依存性を示す図である。サイドウォールスペーサの幅が0nmの場合、閾値電圧Vtのばらつき(3σ)は大きく、サイドウォールスペーサの幅が増加するにつれ閾値電圧Vtのばらつき(3σ)は小さくなる。特に、サイドウォールスペーサの幅が0nmから2nmへ増加することで、急激に閾値電圧Vtのばらつき(3σ)は小さくなる。このことは、サイドウォールスペーサの幅が2nm以上あれば、閾値電圧Vtのばらつき(3σ)を有効に低減可能となる。具体的には、閾値電圧Vtのばらつき(3σ)を45以下に抑制するには、サイドウォールスペーサの幅が2nm以上あればよい。
従って、図3に示す結果及び図4に示す結果から、加速エネルギー及びイオンの打ち込み角度を固定した場合に、トランジスタの閾値電圧のばらつきの抑制と電流駆動力の低減の回避との両方を達成するのに好適なサイドウォールスペーサ6の幅WSIDEは、2nm乃至4nmの範囲であり、更に好適には、2nm乃至3nmの範囲であることが判る。
本発明の第1の実施形態に係る半導体装置の製造方法を示す部分垂直断面図である。 図1に示すイオン注入工程におけるイオン飛程と打ち込み深さを示す部分垂直断面図である。 半導体装置の電流駆動力の比のサイドウォールスペーサの幅への依存性を示す図である。 トランジスタの閾値電圧Vtのばらつき(3σ)のサイドウォールスペーサの幅への依存性を示す図である。
符号の説明
1 支持基板
2 酸化膜
3 SOI層
4 ゲート絶縁膜
5 ゲート
6―1 第1のサイドウォールスペーサ
6―2 第2のサイドウォールスペーサ
7−1 第1の不純物注入領域
7−2 第2の不純物注入領域
δT 基板面内ばらつき
SOIAV 基板面内平均膜厚
SIDE 第1及び第2のサイドウォールスペーサの幅
d 実行チャネル長さ
D 深さ

Claims (5)

  1. 膜厚における面内ばらつきを有する第1のSOI層を含むSOI基板を形成する工程と、
    前記第1のSOI層上に、ゲート絶縁膜とゲートとからなるゲート構造体を、選択的に形成する工程と、
    前記ゲートの第1及び第2の側壁に接すると共に、前記ゲートの長さ方向において2nm乃至4nmの範囲の寸法を有するサイドウォールスペーサーを、選択的に形成する工程と、
    前記サイドウォールスペーサーを通過させて、前記第1のSOI層に、斜め方向でイオン打ち込みを行うことで、前記ゲート絶縁膜と前記第1のSOI層との界面からの深さが、前記第1のSOI層の膜厚の面内平均値から前記面内ばらつきの半分の値を差し引いた値を超えない第1及び第2の不純物導入領域を、前記第1のSOI層に選択的に形成する工程と、
    を少なくとも含む半導体装置の製造方法。
  2. 前記サイドウォールスペーサーは、前記ゲートの長さ方向において2nm乃至3nmの範囲の寸法を有する請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1のSOI層の膜厚の前記面内平均値は、50nm以下である請求項1又は2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記イオン打ち込みは、ハローイオン注入(Halo Ion−Implantation)である請求項1乃至3のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1及び第2の不純物導入領域を形成する工程は、ソース/ドレインのエクステンションを形成すると共に、前記第1及び第2の不純物導入領域間に実行チャネル領域を画定する請求項1乃至4のいずれかに記載の半導体装置の製造方法。
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