JP2007119461A - 8−フルオロ−ナフタレン−1−イルアミン及び関連化合物 - Google Patents

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Abstract

【課題】8-フルオロ-ナフタレン-1-イルアミンを製造する方法が提供される。7-{4-[4-(8-フルオロ-ナフタレン-1-イル)-ピペラジン-1-イル]-ブトキシ}-3,4-ジヒドロ-1H-[1,8]ナフチリジン-2-オン、つまり統合失調症の治療における使用可能性に適用されるD2の部分的アゴニスト、の製造中間体として使用されうる1-(8-フルオロ-ナフタレン-1-イル)-ピペラジンの製造において、上記方法により生成された8-フルオロ-ナフタレン-1-イルアミンを使用する方法も提供される。
【解決手段】1H-ナフト[1,8-de][1,2,3]トリアジンを、フッ化水素又はフッ化水素とn-ドナー塩基との複合体と反応させることによる。
【選択図】なし

Description

[0001] 本発明は、8-フルオロ-ナフタレン-1-イルアミン、8-ハロ-ナフタレン-1-イルアミンの製造方法に関し、そして7-{4-[4-(8-フルオロ-ナフタレン-1-イル)-ピペラジン-1-イル]-ブトキシ}-3,4-ジヒドロ-1H-[1,8]ナフチリジン-2-オンの合成における中間体としてかかる化合物を使用することに関する。
[0002] 米国特許出願公開2005/0043309A1(実施例A66)は、7-{4-[4-(8-フルオロ-ナフタレン-1-イル)-ピペラジン-1-イル]-ブトキシ}-3,4-ジヒドロ-1H-[1,8]ナフチリジン-2-オン、つまり統合失調症の治療における使用に適用されるドーパミンD2の部分的アゴニストの合成方法であって、1-(8-フルオロ-ナフタレン-1-イル)-ピペラジンを中間体として使用する方法を開示する。残念なことに、その特定された中間体を製造するために使用される合成方法は、その値段が高いこと並びに工程の制御の難しさのため、多量の生成物を製造するために適していない。具体的に、製造の第1ステップである8-ブロモ-ナフタレン-1-カルボン酸はかなり高価な化合物であり、Curtis反応の変法(Curtis rearrangement reaction)を介して8-ブロモ-ナフタレン-1-イルアミンを製造するために使用された。当該方法において放出される大量の熱は、安全な操作を難しくする。当該方法の第二ステップにおいて、Schiemannジアゾ化/フルオロ-脱ジアゾ化反応を使用して、1-ブロモ-8-フルオロ-ナフタレンを生成した。当該反応の生成物は、1-(8-フルオロ-ナフタレン-1-イル)-ピペラジン中間体を製造するために使用された。
[0003] 高価でない化合物を用いてピペラジンを形成することにより、別の8-ハロ-ナフタレン-1-イルアミン中間体である8-フルオロ-ナフタレン-1-イルアミンから1-(8-フルオロ-ナフタレン-1-イル)-ピペラジンを製造することが考慮されうる。しかしながら、文献に開示される特定の中間体を製造する方法は、多くのステップを含み、多くの不純物を産生し、又は不安定な化合物を利用する。以下のスキーム1は、当該文献に開示される8-フルオロ-ナフタレン-1-イルアミン(1)の幾つかの製造方法を例示する。1のかかる参考文献は、鉄還元により1-フルオロ-8-ニトロナフタレンから化合物1を製造する方法を記載する(Bull. Soc. Chim. Belg, 1966, 75, 577-581)。スキーム1はまた、当該文献において開示される化合物4から化合物1を製造する方法を記載する。
[0004]
Figure 2007119461
[0005] スキーム1において記載される1の方法では、化合物3は、1-フルオロナフタレン(6)のニトロ化(Israel Journal of Chemistry, 1977, 16, 299-303)により製造された。しかしながら、ニトロ化は、1-フルオロ-2-ニトロナフタレン、1-フルオロ-4-ニトロナフタレン、及び化合物3の混合物を与え、そして当該生成物は、カラム・クロマトグラフィーにより分離された。
[0006] スキーム1に記載される別の方法において、化合物3は、Schiemann反応(Bull. Soc. Chim. Belg, 1966 75, 577-581)をとおして、8-ニトロ-1-ナフタリルアミン(5)から調製された。しかしながら、1-ナフチルアミン(8)のニトロ化は、5-ニトロ-1ナフチルアミンの生成を伴い、化合物5について38%の収率しか与えなかった(Journal of the Chemical Society, 1939, 348)。化合物5は、1,8-ジニトロナフタレン(7)の一方の還元(mono-reduction)により調製された(Collection of Czechoslovak Chemical Communications, 1929, 1, 360)。化合物7は、熱及び衝撃の両方に弱く、これにより、特に大規模製造における有用性が制限される。
[0007] スキーム1に記載される別の方法では、化合物1は、Curtis 又はHoffmann反応の変法を通して8-フルオロ-1-ナフタレンカルボン酸(2)から調製されうる。しかしながら、エチル(o-フルオロフェニル)酢酸(4)から化合物2を製造するために5個の合成ステップを要することが、ある参考文献により開示される(Journal of Organic Chemistry, 2002, 67, 1171-1177)。
[0008] 以上のように、上に例示又は記載された反応スキームのどれも、8-フルオロ-ナフタレン-1-イルアミン、つまり1-(8-フルオロ-ナフタレン-1-イル)-ピペラジン又は7-{4-[4-(8-フルオロ-ナフタレン-1-イル)-ピペラジン-1-イル]-ブトキシ}-3,4-ジヒドロ-1H-[1,8]ナフチリジン-2オンなどの化合物の合成において使用されうる有用な中間体、の実用的、安全、そして経済的な調製に適していない。
[0009] 独国特許DE 147852により、1H-ナフト[1,8-de][1,2,3]トリアジンが銅の存在下で加熱を伴って濃塩酸及び塩化水素ガスに暴露された際に8-クロロ-1-アミノナフタレンに変換されうるということが開示された。しかしながら、フッ素が塩素よりも求核性が低いという事実を考慮すると、当該トリアジンをフッ素で置換して8-フルオロ-ナフタレン-1-イルアミンを製造するように当該方法を改変できるということは予期されない。
[0010] 本発明は、8-フルオロ-ナフタレン-1-イルアミンを製造する方法に関する。当該方法は、1H-ナフト[1,8-de][1,2,3]トリアジンを、フッ化水素又はフッ化水素とn-ドナー塩基との複合体と反応させることを含む。本発明は、さらに、8-フルオロ-ナフタレン-1-イルアミンから1-(8-フルオロ-ナフタレン-1-イル)-ピペラジンを製造する方法に関する。
[0011] 「アルキル」という用語は、本明細書に使用されるとき他に記載がない限り、直鎖、分枝鎖、又は環状部分、或いはその組合せを有する飽和一価炭化水素ラジカルを含む。「アルキル」基の例は、非限定的に、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソ-、sec-及びtert-ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、3-エチルブチル、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、ノルボルニルなどを含む。
[0012] 「アルコキシ」という用語は、本明細書に使用されるとき他に記載がない限り、「アルキル-O-」を意味し、ここで「アルキル」は上で定義されるとおりである。「アルコキシ」基の例は、非限定的に、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、及びペントキシを含む。
[0013] 「ハロ」及び「ハロゲン」という用語は、本明細書に使用されるとき、他に記載がない限り、フルオロ、クロロ、ブロモ、及びヨードを含む。
[0014] 一の実施態様では、本発明は、1H-ナフト[1,8-de][1,2,3]トリアジンから、8-フルオロ-ナフタレン-1-イルアミンを製造する方法であって、当該トリアジンをフッ化水素又はフッ化水素とn-ドナー塩基との複合体と反応させることによる方法に関する。
[0015] 別の実施態様では、n-ドナー塩基は、テトラヒドロフラン、アミン、アミド、カルバミン酸、エステル、トリアルキルホスフィン、又はアルコールからなる群から選ばれる。nドナー塩基は、より好ましくは以下の式1:
Figure 2007119461
[式中、R1は水素、ヒドロキシル、アミノ、ニトロ、ハロ、C1-C5アルキル、又はC1-C5アルコキシである]
で表される化合物である。式1の化合物は好ましくはピリジンである。フッ化水素及びフッ化水素とnドナー塩基との複合体を他の化合物をフッ素化する試薬として使用する方法の議論については、Journal of Organic Chemistry, 1979, 44, 3872及びそこで引用される文献を参照のこと。
[0016] 以下の実施例2に例示されるように、本発明の方法に従って1H-ナフト[1,8-de][1,2,3]トリアジンを、8-フルオロ-ナフタレン-1-イルアミンに変換することは、DE 147852に記載されるように同じトリアジンを8-クロロ-ナフタレン-1-イルアミンへと変換するために使用される条件よりもより温和な反応条件下で、フッ化水素とピリジンとの複合体を用いて達成されうる。これは、フッ素が塩素よりも求核性が低いので驚くべきことである。さらに、本発明の方法において、1H-ナフト[1,8-de][1,2,3]トリアジンは、安定化されたジアゾニウム化合物のように振る舞い、熱不安定性をかなり低減してフッ素基の導入を許容するようである。以下の実施例1に記載されるように行われる1H-ナフト[1,8-de][1,2,3]トリアジンの示唆走査熱量測定法(DSC)分析は、240℃の開始温度で、817J/gのエネルギーを示した。これは、当該化合物が他のジアゾニウム化合物よりも取り扱いにおいてかなり優れた安全性マージンを有するということが示唆される。さらに、1H-ナフト[1,8-de][1,2,3]トリアジンから8-フルオロ-ナフタレン-1-イルアミンへの変換を完了するために、カラム精製は必要とされない。
[0017] ピリジンが上記本発明の実施態様においてフッ化水素/n-ドナー塩基複合体中のn-ドナー塩基として使用される場合、当該複合体中に使用されるフッ化水素対ピリジンの比率は、好ましくは70%フッ化水素及び30%ピリジン〜57%フッ化水素及び43%ピリジン、より好ましくは70%フッ化水素及び30%ピリジンである(複合体の総重量に対するw/w)。
[0018] 本発明の別の実施態様では、1H-ナフト[1,8-de][1,2,3]トリアジンは、上で記載されるようにフッ化水素又はフッ化水素とn-ドナー塩基との複合体と反応される場合、当該反応は、-30℃〜150℃の温度で、より好ましくは約5℃〜55℃の温度で、さらにより好ましくは約20℃〜30℃の温度で行われる。
[0019] 別の実施態様では、1H-ナフト[1,8-de][1,2,3]トリアジンを、フッ化水素又はフッ化水素とnドナー塩基との複合体と反応させることは、溶媒の存在下で行われうる。当該溶媒は、好ましくは、2-メトキシエタノール、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、2-メチルテトラヒドロフラン、1,2-ジメトキシエタン、ジエチレングリコール・ジメチル・エーテル、トルエン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、及びジクロロエタンからなる群から選ばれる。
[0020] 当業者に周知の多くの方法のうちのいずれかが、本発明において使用される1H-ナフト[1,8-de][1,2,3]トリアジンを製造する際の使用に適している。1H-ナフト[1,8-de][1,2,3]トリアジンは、好ましくは1,8-ジアミノナフタレンから製造される。1,8-ジアミノナフタレンから1H-ナフト[1,8-de][1,2,3]トリアジンを製造する適切な方法は、Journal of the Chemical Society, 1969, 756に記載される。1,8-ジアミノナフタレンは、US2005/0043309A1の実施例A66に開示される1-(8-フルオロ-ナフタレン-1-イル)ピペラジンを製造する方法の開始物質である8-ブロモナフタレン-1-カルボン酸に比較して、(1H-ナフト[1,8-de][1,2,3]トリアジン中間体を介して)8-フルオロ-ナフタレン-1-イルアミンを製造するための高価でない開始物質である。さらに、本発明の方法を用いた8-フルオロ-ナフタレン-1-イルアミンの合成は、当該文献に記載される方法よりも少ない合成ステップ、少ない精製ステップ、及び温和な反応条件を必要とする。
[0021] 別の実施態様では、本発明の製法は、上で記載されたように産生される8-フルオロ-1-アミノナフタレンを、ビス(2-クロロエチル)アミン・ヒドロクロリドと反応させて、1-(8-フルオロ-ナフタレン-1-イル)ピペリジンを生成することをさらに含む。1,8-ジアミノナフタレンから開始する本方法の好ましい実施態様は、以下のスキーム2の反応スキームに記載される。
[0022]
Figure 2007119461
[0023] スキーム1に記載される8-フルオロ-ナフタレン-1-イルアミンの製造方法において、8-フルオロ-ナフタレン-1-イルアミンは、テトラブチルアンモニウム・ヨージドの存在下で、ビス(2-クロロエチル)アミン・ヒドロクロリドと反応される。最後の反応ステップは、スキーム2に示されるように、好ましくは還流下でヘキシル・アルコールとクロロベンゼンとの混合物中で行われる。
[0024] 本発明は、さらに以下の実施例により例示される。これらの実施例は、本発明を例示することを意図し、そしてその範囲を制限又は限定するものとして意図されず、そしてその範囲を制限又は限定するために使用すべきでない。以下の実施例において、「室温」は、20℃〜27℃の温度を指す。
[0025] 実施例1- 1H-ナフト[1,8-de][1,2,3]トリアジンの製法
Figure 2007119461
[0026] 1,8-ジアミノナフタレン(250g、1.58mol)を、室温にて窒素雰囲気下で酢酸(500ml)及びエタノール(2500ml)の混合液中に溶解した。次に、亜硝酸イソアミル(208.1ml、1.55mol、0.98eq)を、反応混合液の温度を18℃〜21℃に維持して3.5時間かけて滴下して加えた。加えた後、得られた赤色の懸濁液を室温で19時間攪拌した。固体をろ過して取り除き、エタノールで洗浄し(2×500ml)、そして吸引下で乾燥させて1H-ナフト[1,8-de][1,2,3]トリアジンを赤色結晶固体として与えた(235.86g、88%)。
Figure 2007119461
[0027] 実施例2- 8-フルオロ-ナフタレン-1-イルアミンの製法
Figure 2007119461
[0028] フッ化水素-ピリジン(70%HF/30%ピリジン、400ml)を容器内に入れ、そして氷浴で冷却した。1H-ナフト[1,8-de][1,2,3]トリアジン(100g、0.59mol)をゆっくり加えた。加えた後に、当該容器をさらに100gのフッ化水素-ピリジンで洗浄して、容器の側壁上の固体を洗い落とした。容器を密封し、そして窒素源につないだ。当該溶液を窒素雰囲気下で室温にて7日間攪拌した。高圧液体クロマトグラフィー(HPLC)分析により、当該期間の終わりにおいて全ての開始物質が消失し、生成物の純度が94%であったことが示された。当該反応を氷浴中で冷却した。温度が10℃以下になったら、温度を35℃以下に維持して水酸化カリウム(KOH)(45w%、1.35L)をゆっくり加えた。最終pHは約11であった。
[0029] 得られた混合液を酢酸エチルで希釈し(EtOAc)(500ml)、そして20分間攪拌し、そして一連の分離ステップを介して混合物から生成物を単離した。混合液を、吸引を介した6Lの分液漏斗に移した。水相を分離し、そして取り除いた。有機相及び乳濁界面をCelite(登録商標)(珪藻土)を通して固体をろ過した。ろ過ケーキを酢酸エチルで洗浄した(2×200ml)。(上手く分離された)二重層ろ液を分離した。有機層を飽和塩化ナトリウム水溶液(300ml)、水(300ml)、及び飽和炭酸水素ナトリウム水溶液(300ml)の混合液で2回洗浄し;次に飽和塩化ナトリウム水溶液(300ml)で洗浄した。有機層を次に20分間窒素をバブリングすることにより脱気して、酸素を取り除きそして酸化を予防した。溶液を窒素雰囲気下で活性炭(Sigma-Aldrich, 242276, Darco, G-60, 100メッシュ、50g)を伴って5時間攪拌し、そして更に活性炭(50g)を加えて一晩攪拌した。活性炭は、Celite (登録商標)を通してろ過することにより取り除き、固体ケーキをEtOAcで洗浄した(2×300ml)。ろ液(赤ワイン色)を濃縮して油を与えた。当該油をクロロベンゼンと2回共沸させた(2×500ml)。油を室温で一晩攪拌させた後に固化させた。さらに固体を吸引下で乾燥させて、8-フルオロ-ナフタレン-1-イルアミンを赤茶色の固体として与えた(86.1g、90.4%)。
Figure 2007119461
[0030] 実施例3- 1-(8-フルオロ-ナフタレン-1-イル)ピペラジン・ヒドロクロリドの製法
Figure 2007119461
[0031] 8-フルオロ-ナフタレン-1-イルアミン(168.86g、1.048mol)を、ビス(2-クロロエチル)アミン・ヒドロクロリド(Aldrich, B38503、202.0g、1.13mol、1.08eq)、テトラブチルアンモニウム・ヨージド(Aldrich, 140775、193.5g、0.524mmol、0.5eq)及びヘキシル・アルコール(Aldrich,100ml)を含む無水クロロベンゼン(Aldrich, 1950ml)と混合した。窒素を20分間バブリングすることにより、混合液を脱気した。混合液を熱して次に窒素雰囲気下で74時間還流して、薄茶色の懸濁液を与えた。反応の進行をHPLCによりチェックした。懸濁液をゆっくり室温に冷却し、一晩ゆっくり攪拌して、茶色の良好な懸濁液を与えた。
[0032] 固体をろ過により回収し、クロロベンゼン(300ml)、トルエン(300ml)で洗浄し、室温にて吸引下で24時間乾燥させて、黄色固体を与えた。粗製生成物を室温で4〜5時間、CH3CN(2×500ml)中でスラリー状にした。固体をろ過により回収し、室温にて吸引下で乾燥させて、1-(8-フルオロ-ナフタレン-1-イル)ピペラジン・ヒドロクロリドを黄色固体として与えた(213.52g、76.4%)。
Figure 2007119461

Claims (11)

  1. 8-フルオロ-ナフタレン-1-イルアミンの製造方法であって、1H-ナフト[1,8-de][1,2,3]トリアジンを、フッ化水素又はフッ化水素とn-ドナー塩基との複合体と反応させて、8-フルオロ-ナフタレン-1-イルアミンを生成することを含む、前記方法。
  2. 前記n-ドナー塩基が、置換テトラヒドロフラン、アミン、アミド、カルバミン酸、エステル、トリアルキルホスフィン、及びアルコールからなる群から選ばれる、請求項1に記載の方法。
  3. 前記n-ドナー塩基が、以下の式1:
    Figure 2007119461
    [式中、R1が水素、ヒドロキシル、アミノ、ニトロ、ハロ、C1-C5アルキル、又はC1-C5アルコキシである]
    で表される化合物である、請求項2に記載の方法。
  4. 前記n-ドナー塩基がピリジンである、請求項3に記載の方法。
  5. 前記フッ化水素とピリジンとの複合体が、約70%フッ化水素(w/w)及び30%ピリジン(w/w)を有する、請求項4に記載の方法。
  6. 1H-ナフト[1,8-de][1,2,3]トリアジンを、フッ化水素又はフッ化水素とn-ドナーとの複合体と反応させることが、-30℃〜150℃で行われる、請求項1に記載の方法。
  7. 1H-ナフト[1,8-de][1,2,3]トリアジンを、フッ化水素又はフッ化水素とn-ドナーとの複合体と反応させることが、20℃〜30℃で行われる、請求項6に記載の方法。
  8. 1H-ナフト[1,8-de][1,2,3]トリアジンを、フッ化水素又はフッ化水素とn-ドナーとの複合体と反応させることが、溶媒の存在下で行われる、請求項1に記載の方法。
  9. 前記溶媒が、2-メトキシエタノール、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、2-メチルテトラヒドロフラン、1,2-ジメトキシエタン、ジエチレングリコール・ジメチル・エーテル、トルエン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン、ジクロロメタン、及びジクロロエタンからなる群から選ばれる、請求項8に記載の方法。
  10. 1-(8-フルオロ-ナフタレン-1-イル)-ピペラジンの製造方法であって、
    a) 請求項1に記載される方法に従って8-フルオロ-ナフタレン-1-イルアミンを製造し、
    b) 8-フルオロ-ナフタレン-1-イルアミンをビス(2-クロロエチル)アミン・ヒドロクロリドと反応させる
    を含む、前記方法。
  11. 前記8-フルオロ-ナフタレン-1-イルアミンを、テトラブチルアンモニウム・ヨージドの存在下で、ビス(2-クロロエチル)アミン・ヒドロクロリドと反応させる、請求項10に記載の方法。
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