JP2007118430A - プリンタ - Google Patents

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Abstract

【課題】ルックアップテーブルメモリの容量を大量に増やすことなく、同じ画像の連続プリント時に温度が変化しても、プリント仕上がりに違いが生じないようにする。
【解決手段】検出された温度TがTh_A以上、又はTh_I未満であると判定された場合には、温度Tに近い上下2個のルックアップテーブルから温度Tに対応するルックアップテーブル(LUT_N)が直線補間演算により算出され、フラッシュメモリに保存される。MPUは、LUT_Nを参照して画像データをプリントデータに変換してIrDA/LCS制御部にセットする。IrDA/LCS制御部は、前記プリントデータに基づいて光ヘッド部の液晶シャッタアレイの各シャッタの開口時間を制御する。各シャッタを通過するR,G,B3色の光量がそれぞれ調節され、インスタントフイルム上に書き込みが行なわれる。
【選択図】図12

Description

本発明は、記録媒体上に画像データに応じた露光を行うことにより記録媒体上に潜像を形成し、この潜像を現像することによりその記録媒体上に画像を記録するプリンタに関する。
記録媒体上に画像データに応じた露光を行うことによりその記録媒体上に潜像を形成し、その潜像を現像することによりその記録媒体上に画像を記録するプリンタがある。このようなプリンタの中には、光ヘッド部によってインスタントフイルム上に潜像を形成するものがある。
前記光ヘッド部には、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の発光色を持つ発光素子が配備され、それら発光素子で発光された光の光量が液晶シャッタアレイの各シャッタによって調節され、カラー画像の潜像が記録される。この液晶シャッタアレイの各シャッタの調節にあっては、シャッタのシャッタスピードいわゆる開口時間がシャッタごとに制御され、それらシャッタの開口中にインスタントフイルムに与えられるR,G,Bの各光量に応じた階調が得られる。
ところで、このような光ヘッド部を備えたプリンタは、環境温度の異なる地域、また四季を通じて使用される。このようにプリンタが異なる環境温度下で使用されると、記録媒体に記録された画像の階調などが変化してしまうことがある。そこで、環境温度が異なっても同じように使用することができるようにプリンタ内部に温度補正用のルックアップテーブルを設けて記録画像の出来栄えを揃える工夫が成されている。
しかし、液晶シャッタアレイ,発光素子及びインスタントフイルムのそれぞれに温度特性があるため、それぞれに応じてルックアップテーブルを作成すると、膨大なメモリ容量になってしまうという問題がある。また、ルックアップテーブル内の温度ごとの刻みを細かくすると、やはりメモリ容量が膨大になってしまう。
このようなメモリの容量が大きくなるルックアップテーブルを設ける代わりに、ヒータや冷却機構を用いて温度制御を行っているものもある。しかし、ヒータを用いるとバッテリの容量が大きくなり、冷却機構を設けると装置自体が大型化してしまうという問題がある。
そこで、例えば特許文献1記載の発明では、液晶シャッタの温度特性を予め取得しておき、その温度特性に応じて細かく補正すべき部分(5℃から15℃程度まで)は細かく分割して補正し、それ以外(15℃以上)は温度の刻み幅を大きくして大まかに補正するようにしてルックアップテーブルの容量を削減している。
特開2005−17577号公報
ところが、上記特許文献1記載の発明では、温度閾値付近で同じ画像の連続プリント時に温度が変化すると、ある枚数で参照するルックアップテーブルが切り替わり、プリント仕上がりに濃度等の違いが生じることがある。
本発明は、ルックアップテーブルメモリの容量を大量に増やすことなく、同じ画像の連続プリント時に温度が変化しても、プリント仕上がりに違いが生じないようにすることができるプリンタを提供することを目的とする。
本発明のプリンタは、記録媒体上に画像データに応じた露光を行うことにより記録媒体上に潜像を形成し、この潜像を現像することにより記録媒体上に画像を記録するプリンタにおいて、外部から画像データを取得する画像データ取得部と、この画像データ取得部によって取得された画像データを記録媒体への露光用のプリントデータに変換するデータ変換部と、前記プリントデータに基づいて記録媒体を露光する画像露光部と、この画像露光部による露光により記録媒体上に形成された潜像を現像する現像部と、少なくとも画像露光部の温度を検出する温度検出部とを備え、前記データ変換部は、使用可能温度範囲を複数の温度領域に区分し、各温度領域ごとに異なる補正量で画像データをプリントデータに変換するルックアップテーブルを有し、前記画像データの変換にあたり、前記温度検出部で検出された温度と各温度領域ごとのルックアップテーブルとを用いて、前記検出された温度に対応するルックアップテーブルを補間演算で求め、この求めたルックアップテーブルを用いて画像データの変換を行うことを特徴とする。
また、前記画像露光部は、前記温度検出部で検出された温度が前記使用可能温度範囲外であったときは、前記記録媒体への露光を停止することを特徴とする。また、前記画像露光部は、前記記録媒体を外部に送り出しながらこれを露光し、前記現像部は、前記露光により潜像が記録された記録媒体を外部に送り出しながら、前記記録媒体に現像剤を展開することを特徴とする。
また、前記画像露光部は、2色以上の各色光を発する発光素子と、前記発光素子から発光された色光を導く、前記記録媒体に沿って所定の主走査方向に延びる光ガイドと、前記光ガイドの延びる主走査方向に配列され、前記光ガイドによって導かれた色光を主走査方向に並んだ光点として記録媒体に照射する、前記プリントデータに応じて開閉するシャッタとを備えたことを特徴とする。また、前記補間演算には、検出された温度の前後のルックアップテーブルを用いることを特徴とする。
本発明のプリンタによれば、使用可能温度範囲を複数の温度領域に区分し、各温度領域ごとに異なる補正量で画像データをプリントデータに変換するルックアップテーブルを有するデータ変換部を設け、画像データの変換にあたり、温度検出部で検出された温度と各温度領域ごとのルックアップテーブルとを用いて、前記検出された温度に対応するルックアップテーブルを補間演算で求め、この求めたルックアップテーブルを用いて画像データの変換を行うので、ルックアップテーブルメモリの容量を大量に増やすことなく、同じ画像の連続プリント時に温度が変化しても、プリント仕上がりに違いが生じないようにすることができる。
また、前記画像露光部は、温度検出部で検出された温度が使用可能温度範囲外であったときは、前記記録媒体への露光を停止することが好ましい。すなわち、使用可能温度範囲を超えた高温や低温では高画質の画像が得られないので、記録を行なわないようにしている。また、前記画像露光部は、記録媒体を外部に送り出しながらこれを露光し、現像部は、前記露光により潜像が記録された記録媒体を外部に送り出しながら、記録媒体に現像剤を展開するのが好ましい。
また、前記画像露光部は、2色以上の各色光を発する発光素子と、前記発光素子から発光された色光を導く、前記記録媒体に沿って所定の主走査方向に延びる光ガイドと、前記光ガイドの延びる主走査方向に配列され、前記光ガイドによって導かれた色光を主走査方向に並んだ光点として記録媒体に照射する、前記プリントデータに応じて開閉するシャッタとを備えたものであることが好ましい。特に光ガイドを用いることで、発光素子アレイを用いるよりもばらつきが軽減され、主走査方向での濃度むらが発生し難くなる。また、前記補間演算には、検出された温度の前後のルックアップテーブルを用いることが望ましい。
本発明の一実施形態のプリンタを示す図1において、プリンタ10は、薄型で軽量かつ小型の構造を有する可搬型であり、3V用の一次電池が2個内蔵される。このプリンタ10の筐体10a内にインスタントフイルムパックが装填され、そのインスタントフイルムパック内の、積層された10枚のシート状をしたインスタントフイルムが一枚ずつ外に送り出されながら画像の記録が行われる。
プリンタ10の筐体10aの上面には操作ボタンとして、このプリンタ10の電源の投入および遮断を指示する電源スイッチ(以下、電源SWと記述する)11と、プリントスイッチ(以下プリントSWと記述する)12が設けられている。また、筐体10aの上面には、インスタントフイルムの残り枚数を示すカウンタ13が設けられている。
前記カウンタ13は機械式のカウンタであり、未使用のインスタントフイルムパックが装填されると、残り枚数が10枚であることを示す数値「10」が表示される。以下、インスタントフイルムに画像の記録が行われる度に枚数が減算された残り枚数を示す数値が表示され、10枚目のインスタントフイルムに画像の記録が行われると、残り枚数が0枚であることを示す数値「0」が表示される。なお、インスタントフイルムパックが抜かれた場合は、何も表示されないブランク状態となる。
また、プリンタ10の端部には、赤外線通信によって送受信を行う送受信部14が備えられている。この送受信部14は、赤外線通信により送信されてきた画像データを受信するとともに、受信された旨を相手側に知らせるための信号を送信する。
さらに、前記筐体10aには、電源が投入されると点灯するとともに赤外線通信時に点滅する電源用LED15、赤外線通信においてエラーが発生すると点灯する通信エラー用LED16、および内蔵された電池電圧が低下するとユーザに電池交換を促すために点灯するローバッテリ表示用のLED17が設けられている。なお、後述する画像書込部の温度がプリンタ10の使用可能温度範囲外である場合には、前記LED15〜17が一斉に点滅する。
また、プリンタ10の側面には、そのプリンタ10の下面側に設けられた後述するフイルムドアを開放するためのフイルムドア開放ノブ18が備えられており、コーナー部にはストラップ取付部19が備えられている。
図2において、カメラ付き携帯電話22の赤外線通信部をプリンタ10の送受信部14に向けた状態でカメラ付き携帯電話22を操作し、カメラ付き携帯電話22で撮影された画像の画像データを赤外線通信を用いてプリンタ10に送信する。プリンタ10は、赤外線通信により送信されてきた画像データを受信し、その受信した画像データに基づく潜像の記録を露光によりインスタントフイルム24上に行いながら、そのインスタントフイルム24を顕像しつつ、プリンタ10の送出口26から外部へ徐々に排出する。続いて、再びプリントSW12が操作されたときには、その画像と同じ画像が別のインスタントフイルム上に再記録される。
プリンタ10の下面側には、図3に示すように、フイルムドア開放ノブ18の操作により開放されるフイルムドア28が設けられており、このフイルムドア28が開けられ、インスタントフイルムパックが媒体装填室に装填される。また、フイルムドア28には、インスタントフイルムパックが装填されているか否かを確認するためのパック在否確認窓28aが設けられている。さらに、フイルムドア28に隣接して、プリンタ10の電源となる電池を実装するために開放される電池室29も設けられている。
フイルムドア28が開けられた状態を示す図4において、フイルムドア28の内側には、前述したパック在否確認窓28aと、バネ部材31,32が設けられており、これらのバネ部材31,32によってインスタントフイルムパック内に積層されたインスタントフイルムがプリンタ10の上面側に押圧される。
フイルムドア28を開けることによって、インスタントフイルムパックを装填するための媒体装填室34が露呈される。この媒体装填室34外の、図面左側には、搬送するインスタントフイルムに画像を書き込む画像書込部36および媒体搬送部38が設けられている。
また、媒体装填室34内の、図面右方には、インスタントフイルムを画像書込部36および媒体搬送部38側に送り出すための爪(クロー)39が設けられている。このような構成によって、インスタントフイルムパック内のインスタントフイルムのうちの、プリンタ10の一番上面側にあるインスタントフイルムが爪39で押し上げられて媒体搬送部38で搬送されながら画像書込部36で画像が書き込まれる。
前記媒体搬送部38の一部を示す図5において、搬送ローラ42は、バネ44で搬送ローラ41側に付勢されている。搬送ローラ41,42は、インスタントフイルムパック45から送り出されたインスタントフイルム24の両側部を挟んで搬送する。
また、展開ローラ46は、バネ48で展開ローラ47側に付勢されている。展開ローラ46,47は、インスタントフイルム24の現像溜まり24aを押し潰して現像剤を展開する。また、媒体搬送部38には、搬送ローラ41,42と展開ローラ46,47との間に位置して展開中の現像剤を制御するための制御板51,52と、インスタントフイルム24を案内するためのフイルム案内フレーム54が備えられている。また、インスタントフイルムパック45の出口近傍には、画像書込部36が設けられている。
媒体搬送部38は、インスタントフイルム24を所定の搬送開始点Psから固定書込点Pfを通過して所定の搬送終了点Peまで搬送する。画像書込部36は、搬送中のインスタントフイルム24に固定書込点Pfで画像を書き込む。
画像書込部36を構成する光ヘッド部55を示す図6において、光ガイド56の端部に配設された発光素子であるLED57R,57G,57Bの配列順序と、インスタントフイルム上に光点となって照射されるR、G、Bの光の進行方向が矢印によって模式的に示されている。
光ヘッド部55は、光の3原色であるレッド(R),グリーン(G),ブルー(B)それぞれのLED57R,57G,57Bと、光ガイド56と、液晶シャッタアレイ58と、セルフォックレンズ(登録商標)59とからなる。
LED57R,57G,57Bそれぞれが光ガイド56の端部に配設されており、LED57R,57G,57Bから発光された光が順次光ガイド56によってインスタントフイルム24側に導かれる。このインスタントフイルム24側に導かれた光の進路が光ガイド56によって変更され、インスタントフイルム24上にR,G,Bの順に照射される。
このR,G,Bの光が順次照射される度に各光が液晶シャッタアレイ58の各シャッタを通り、その先にあるセルフォックレンズ(登録商標)59を通ってインスタンフイルム24の同一点にまで達する。液晶シャッタアレイ58の各シャッタによってR,G,Bの光量がそれぞれ調節された光が、セルフォックレンズ(登録商標)59によってインスタントフイルム24上の一点に収束されて焦点のあった光点がインスタントフイルム24上に多数記録される。
ここでは480素子の液晶シャッタアレイ58を用いて画像データに応じて各シャッタの開口時間を制御することで画像データに応じた階調を持つ480の光点がインスタントフイルム24上に記録される。これが副走査方向にも640ライン分記録され、480×640の光点がインスタントフイルム上に潜像として記録される。この潜像は、R,G,Bの3色の光をセルフォックレンズ(登録商標)59によって同一の光点に記録させたカラー画像を表わす潜像である。この光ガイド56と液晶シャッタアレイ58とセルフォックレンズ(登録商標)59とを備える光ヘッド部55が、本発明の画像露光部に該当する。
プリンタ内部の制御系統を示す図7において、図面右端側にはプリンタ10の模式図が示されており、この右端部を除く全域に、このプリンタ10の制御系統を示す構成が示されている。プリンタ10には、メイン基板部60,サブ基板部62,画像書込部36,FPI部64,ENCPI部66,COUNTPI部68,カムスイッチ70,前述した送受信部14に設けられたIrDA送受信部72及び直流のモータ74が備えられている。
サブ基板部62には、前述した電源SW11,プリントSW12、および表示用LED部63が備えられている。表示用LED部63には、前述した電源用LED15,通信エラー用LED16,ローバッテリ表示用のLED17、およびカウンタ13の裏側に設けられたカウンタバックライト用のLED(図示せず)等が含まれる。
画像書込部36には、前記光ヘッド部55と、これとメイン基板部60とを接続するフレキシブルケーブル78,79とが備えられている。この画像書込部36は、搬送途中のインスタントフイルム24に、書込指示パルスに同期して送受信部14により受信した画像データに基づいて、LED57R,57G,57BからのR,G,Bの3つの色光を照射することにより、前記インスタントフイルム24に潜像を書き込む。また、プリンタ10には、3Vの一次電池86が2個内蔵される。
以下、メイン基板部60について説明する。メイン基板部60には、直列接続された一次電池86からの6Vの電源電圧VBが印加される。メイン基板部60には、MPU(Micro Processor Unit)91と、発振子92と、リセット回路93と、フラッシュメモリ(FLASH)94と、SDRAM96とが備えられている。
MPU91は、プリンタ10の動作を統括的に制御する。発振子92は、所定の周波数の発振信号を生成してMPU91に動作用のクロック信号として供給する。リセット回路93は、MPU91の初期化を行うためのリセット信号を出力する。
フラッシュメモリ94は、不揮発性のメモリであり、このフラッシュメモリ94には、工場出荷時において、液晶シャッタアレイ58の温度特性を予め取得し作成されたルックアップテーブルが記憶される。このルックアップテーブルについては詳しく後述する。
SDRAM96は、揮発性のメモリであり、このSDRAM96には、カメラ付き携帯電話22から送られた画像データ等が記憶される。
また、メイン基板部60には、6Vの電源電圧VBを入力して、2.5Vの電圧を出力する電源部98、3.3Vの電圧を出力する電源部99、および15Vの電圧を出力するDC/DCコンバータ100が備えられている。さらに、MPU91からの指示を受けてこれら電源部98,99,DC/DCコンバータ100を制御する電源制御部102も備えられている。ここで、2.5Vの電圧はMPU91に供給されるとともに3.3Vの電圧はMPU91以外の周辺回路に供給される。
さらに、メイン基板部60には、BC部104と、TPG部106と、温度検出部108と、発振子110と、IrDA/LCS制御部112と、ヘッドLED駆動部114とが備えられている。
BC部104は、一次電池86の電源電圧VBが所定の値よりも低下したか否かをチェックする。MPU91は、このチェック結果を参照して一次電池86の電源電圧VBが所定の値よりも低下していると判定した場合は、ユーザに電池交換を促すためにローバッテリ表示用のLED17を点灯する。TPG部106は、DC/DCコンバータ100から出力される15Vの電圧をオン,オフする。
温度検出部108は、画像書込部36の温度を検出する。MPU91は、この温度検出部108からの検出信号に応じて、フラッシュメモリ94に格納されているルックアップテーブルを参照して光ヘッド部55内の液晶シャッタアレイ58の各シャッタの開口時間等を制御する。発振子110は、所定の周波数の発振信号を生成してIrDA/LCS制御部112に供給する。
IrDA/LCS制御部112は、発振子110からの発振信号に基づいてIrDA送受信部72および光ヘッド部55を制御する。IrDA送受信部72には赤外線通信を行うための投光素子および受光素子が備えられており、IrDA/LCS制御部112は、前記受光素子で光電変換されたデータをMPU91に送ったり、MPU91からその旨を外部の機器に知らせるためのデータを上記投光素子経由で外部に送信したりする。また、IrDA/LCS制御部112は、MPU91からの指示に基づいて、フレキシブルケーブル78を介して光ヘッド部55の液晶シャッタアレイ58を制御する。
ヘッドLED駆動部114は、MPU91の指示に基づいた電流を、フレキシブルケーブル79を経由してLED57R,57G,57Bに流すことにより、それらLED57R,57G,57Bを駆動する。
本実施形態のプリンタ10は、インスタントフイルム24をモータ74で所定の副走査方向(インスタントフイルムが送り出される方向)に送りながら、インスタントフイルム24上にその副走査方向に関しR,G,Bの3色の色について循環的に書き込むとともに、その副走査方向に交わる主走査方向については、その主走査方向に並ぶ全画素について、同時に同じ色の書き込みを行うことにより、そのインスタントフイルム24上にカラー画像を記録するプリンタである。
カラー画像を記録するにあたり、画像書込部36を構成する光ヘッド部55には、フレキシブルケーブル78を介してIrDA/LCS制御部112から画像データに応じた制御信号が供給される。この制御信号は、光ヘッド部55内の液晶シャッタアレイ58の各シャッタの開口時間を制御する。
各シャッタの開口時間が画像データに応じて制御され、LED57R,57G,57BからのRGBそれぞれに対応する光がインスタントフイルム24上に照射され、インスタントフイルム24の幅方向に多数の光点(ドット)からなる潜像が記録される。
この幅方向つまり一次元的に各シャッタ部が配列されている方向が、主走査方向である。従って、この各シャッタ部が主走査方向に電子的に走査されて1ライン分の光点(全画素)がインスタントフイルム24上に記録される。この光ヘッド部55の電子走査によってインスタントフイルム24の主走査方向に多数のドットからなる光点が記録される。
また、上述したように、本実施形態では、モータ74によりインスタントフイルム24が副走査方向に送られている。従って、副走査方向についても画像書込部36によって多数のドット毎に光点が順次記録されていくこととなる。
さらに、メイン基板部60には、PI駆動部116が備えられている。このPI駆動部116は、FPI部64,ENCPI部66,COUNTPI部68を駆動する。ここで、FPI部64,ENCPI部66,COUNTPI部68について説明する。
FPI部64は、インスタントフイルム24の有無を検出して、後述するフイルム信号FILM_PIを出力するためのフォトインタラプタである。このFPI部64は、インスタントフイルム24がインスタントフイルムパックに収容されている初期状態では、フイルム信号FILM_PIとして‘H’レベルを出力する。また、モータ74が回転してインスタントフイルム24が搬送されてその先端が検出されると、フイルム信号FILM_PIは‘H’レベルから‘L’レベルに変化する。さらに、そのインスタントフイルム24が搬送され続けて後端が検出されるとフイルム信号FILM_PIは‘L’レベルから‘H’レベルに変化する。
ENCPI部66は、モータ74の回転に同期したパルス列からなる、エンコード信号ENCを出力するためのフォトインタラプタである。また、COUNTPI部68は、カウンタ13がリセット状態(インスタントフイルムパックが抜かれた状態)を検知するためのフォトインタラプタである。
また、メイン基板部60には、カムスイッチ70が接続されている。このカムスイッチ70は、プリンタ10の搬送機構における初期位置をモニタするためのスイッチであり、初期位置ではカムスイッチ70からカムスイッチ信号CAMSWとして‘H’レベルが出力され、モータ74の回転に伴い搬送機構が初期位置から外れるとカムスイッチ信号CAMSWは‘H’レベルから‘L’レベルに変化する。さらに、メイン基板部60には、モータ駆動部118が備えられている。
また、MPU91は、SDRAM96に格納されている画像データの輝度データY’を解析し、図8に示すように、暗い画像は明るく、明るい画像は暗く、それぞれ好ましく仕上がるような補正係数αを求め、これを輝度データY’に対し加減算する。そして、この補正された画像データをSDRAM96に格納する。
前記画像データは、光ヘッド部55の温度に応じたプリントデータに変換される。この変換に際して参照されるルックアップテーブルを図9に示す。このルックアップテーブル120は、フラッシュメモリ94内に格納され、プリンタ10の使用可能温度範囲を8個の温度領域に分けたときのスレッショルドの温度Tth_A,・・・,th_I毎、かつそれぞれについてR,G,B毎に設けたLUT_A R,G,B,LUT_B R,G,B,・・・,LUT_I R,G,Bからなる。MPU91は温度検出部108によって検出された温度に応じてルックアップテーブル120を参照し、画像データをプリントデータに変換する。
前記ルックアップテーブル120には、各温度ごとに、温度検出部108で検出された温度に対応する各シャッタの開口時間に相当する値が記録されている。
例えば温度検出部108で検出した温度がTth_A〜Tth_Bの温度領域内であれば、ルックアップテーブルA(LUT_A)とルックアップテーブルB(LUT_B)から以降説明する補間演算より検出温度に相当したルックアップテーブルN(LUT_N)を算出する。算出したルックアップテーブルNを参照し、画像データをプリントデータへ変換しIrDA/LCS制御部112にセットする。
液晶シャッタの温度に対する透過量の傾向を示す図10のグラフにおいて、低温領域では温度1℃の変化に対応して透過量が激しく変化しており、温度が高くなるにつれて温度の変化に対応して変化する透過量の割合が徐々に小さくなっている。温度5℃、15℃、25℃に破線を示してあるが、5℃から15℃の温度範囲内では透過量が激しく変化するのでスレッショルドの温度を細かく刻み、15℃から25℃の間においては若干その変化が緩やかになるので温度の刻みを拡げ、さらに25℃以上では変化がさらに緩やかになるので更に温度の刻みを拡げる、つまり透過量の間隔が等間隔となるような温度閾値Tth_A〜Tth_Iを設定すると、この図10に示す特性にあった補正を精度良く行える。
Th_A,・・・,Th_Iの具体的な温度を示す図11において、Th_Aが0℃、Th_Bが8℃、以降14℃まで3℃ごとに温度テーブルを作成し、14度以上では、4℃、5℃、6℃と順次その刻み幅を拡げている。このようにし、透過量の間隔が等間隔となるような温度閾値を設定する。このようにすると、メモリの容量を低減することができる。なお、図中、判定値として示される温度データは、温度の変換処理をどのように行うかに応じて変わるので、T.B.D(ToBe Desired:要求による)としてある。
このように構成されたプリンタ10のプリントデータ補正の処理手順を示す図12のフローチャートに従い、図13〜図15を参照して説明する。まず、このフローチャートの処理を行う前に、温度検出部108により検出した温度Tを取得する。画像の記録を行うときに、この温度Tがプリンタ10の使用可能な温度範囲内であるか否かを判定する(st1)。なお、温度範囲外となる低温、高温は、図13に示すように、Th_A未満であるか、Th_I以上であるかを指す。
温度検出部108により検出した温度がTh_A未満かTh_I以上である場合には、プリント禁止動作を行う(st2)とともに表示用LED63が点滅して警告を発した後、フローの処理を終了する。
ステップst1でTh_A以上、またはTh_I未満であると判定された場合には、温度検出部108で検出された温度Tに近い上下2個のルックアップテーブルをフラッシュメモリ94から選択し(st3)、温度Tに対応するルックアップテーブル(LUT_N)を算出する(st4)。このLUT_Nの算出について以下説明する。
例えば、温度T=10℃とすると、図11に示すように、この温度TはTth_B(8℃)とTth_C(11℃)との間にあるから、図13に示すように、MPU91は、LUT_BとLUT_Cを選択し、図14に示すように、LUT_BとLUT_Cから新たなLUT_Nを算出する。この算出に際しては、図15に示すように、LUT_BとLUT_Cでの入力値i(図14参照)のTBL出力値をDB0とDC0とすると、直線補間演算より求めるLUT_Nの出力値D0は、下記の数式(1)で表される。
D0=ΔD・Δt/ΔT+DB0 ・・・(1)
なお、ΔD=DC0−DB0,ΔT=Tth_C−Tth_B,Δt=T−Tth_B
上記数式(1)による計算を全入力値についてR,G,Bそれぞれについて行い、LUT_Nを算出する。これによって得られたLUT_NはSDRAM96またはフラッシュメモリ94に保存される。
そして、MPU91は、LUT_Nを参照して画像データをプリントデータに変換し、このプリントデータをIrDA/LCS制御部112にセットする。インスタントフイルム24が初期搬送速度で高速に搬送開始され、インスタントフイルム24の先端が検出されると、モータ74が低速回転に切り換えられ、インスタントフイルム24が低速の書込搬送速度で搬送される。
IrDA/LCS制御部112は、前記プリントデータに基づいて光ヘッド部55の液晶シャッタアレイ58の各シャッタの開口時間を制御する。これにより、各シャッタを通過するR,G,B3色の光量がそれぞれ調節され、インスタントフイルム24上に書き込みが行なわれる。この書き込みが終了すると、インスタントフイルム24は高速の送出搬送速度に変更されて搬送され、プリンタ10の送出口26から外部に排出される。
MPU91は、温度検出部108から出力された温度Tを露光動作の直前に、その都度取得し、温度Tが変化した際には、上述のように温度Tに対応したルックアップテーブル(LUT_N)を作成してプリントを行う。したがって、同じ画像の連続プリント時に温度Tが変化した場合でも、プリント仕上がりに濃度等の違いが発生することがない。
また、保存先をフラッシュメモリ94とした場合、温度Tに対応して作成されたルックアップテーブルは、一旦フラッシュメモリ94に記憶されるが、プリント前にその都度上書きされるから、フラッシュメモリ94の容量を圧迫することがない。なお、作成したルックアップテーブルを例えば3個まで記憶できるようにし、これ以降に新たにルックアップテーブルが作成された場合には、古い順番にフラッシュメモリ94から削除するようにしてもよい。
以上説明した実施形態では、補間演算として直線補間方式を用いたが、本発明はこれに限定されることなく、例えばスプライン補間方式を用いてもよい。また、上記実施形態では、インスタントフイルムに画像を露光する光源としてR,G,B(3色)のLEDを用いたが、本発明はこれに限定されることなく、1色(モノトーン)や2色、またR,G,Bに1色を加えて4色を用いてもよい。
また、上記実施形態では、ルックアップテーブルは、液晶シャッタの温度特性のみに基づいて作成したが、本発明はこれに限定されることなく、例えば液晶シャッタとインスタントフイルムの両方の温度特性に基づいて作成したり、更にLEDの温度特性を付加するなどして作成してもよい。また、上記実施形態では、画像データを赤外線通信によって取り込むようにしたが、本発明はこれに限定されることなく、例えばUSBポートを設け、USBメモリによって画像データを取り込むようにしてもよい。
また、上記実施形態では、搬送中のインスタントフイルムに画像を書き込むようにしたが、本発明はこれに限定されることなく、媒体装填室内で光ヘッド部を移動させてインスタントフイルムに画像を書き込むようにしてもよい。また、上記実施形態のプリンタではインスタントフイルムを用いたプリンタを掲げたが、感光材料に潜像を記録するプリンタであればどのようなものにでも適用可能である。
本発明の一実施形態のプリンタを斜め前方から示す斜視図である。 カメラ付き携帯電話から送られた画像データに基づいて画像をインスタントフイルムに記録して排出する様子を示すプリンタの説明図である。 プリンタの下面側を斜め上方から見た斜視図である。 フイルムドアが開けられたプリンタの状態を示す斜視図である。 媒体搬送部の一部を示す断面図である。 光学ヘッドの構成を示す模式図である。 プリンタ内部の制御系統を示す構成ブロック図である。 画像データの輝度データを補正するときの状態を示すグラフである。 ルックアップテーブルの構成を示す説明図である。 液晶シャッタの温度に対する透過量の傾向を示すグラフである。 図9のTh_A,・・・,Th_Iの具体的な温度を示す図である。 温度補正の処理手順を示すフローチャートである。 温度センサで検出した温度に応じてMPUが行なう処理を整理した表である。 図9に示すルックアップテーブルのR(レッド)成分の入力値と出力値との関係を示すグラフである。 直線補間演算を示すグラフである。
符号の説明
10 プリンタ
11 電源SW
12 プリントSW
14 送受信部
24 インスタントフイルム
36 画像書込部
38 媒体搬送部
55 光ヘッド部
57R,57G,57B LED
58 液晶シャッタアレイ
72 IrDA送受信部
86 一次電池
91 MPU
94 フラッシュメモリ
108 温度検出部
112 IrDA/LCS制御部
120 ルックアップテーブル

Claims (5)

  1. 記録媒体上に画像データに応じた露光を行うことにより記録媒体上に潜像を形成し、この潜像を現像することにより記録媒体上に画像を記録するプリンタにおいて、
    外部から画像データを取得する画像データ取得部と、
    この画像データ取得部によって取得された画像データを記録媒体への露光用のプリントデータに変換するデータ変換部と、
    前記プリントデータに基づいて記録媒体を露光する画像露光部と、
    この画像露光部による露光により記録媒体上に形成された潜像を現像する現像部と、
    少なくとも画像露光部の温度を検出する温度検出部とを備え、
    前記データ変換部は、使用可能温度範囲を複数の温度領域に区分し、各温度領域ごとに異なる補正量で画像データをプリントデータに変換するルックアップテーブルを有し、前記画像データの変換にあたり、前記温度検出部で検出された温度と各温度領域ごとのルックアップテーブルとを用いて、前記検出された温度に対応するルックアップテーブルを補間演算で求め、この求めたルックアップテーブルを用いて画像データの変換を行うことを特徴とするプリンタ。
  2. 前記画像露光部は、前記温度検出部で検出された温度が前記使用可能温度範囲外であったときは、前記記録媒体への露光を停止することを特徴とする請求項1記載のプリンタ。
  3. 前記画像露光部は、前記記録媒体を外部に送り出しながらこれを露光し、前記現像部は、前記露光により潜像が記録された記録媒体を外部に送り出しながら、前記記録媒体に現像剤を展開することを特徴とする請求項1または2記載のプリンタ。
  4. 前記画像露光部は、
    2色以上の各色光を発する発光素子と、
    前記発光素子から発光された色光を導く、前記記録媒体に沿って所定の主走査方向に延びる光ガイドと、
    前記光ガイドの延びる主走査方向に配列され、前記光ガイドによって導かれた色光を主走査方向に並んだ光点として記録媒体に照射する、前記プリントデータに応じて開閉するシャッタとを備えたことを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載のプリンタ。
  5. 前記補間演算には、検出された温度の前後のルックアップテーブルを用いることを特徴とする請求項1ないし4いずれか記載のプリンタ。
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