JP2007117028A - 底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴを用いた釣り具及び釣り方 - Google Patents

底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴを用いた釣り具及び釣り方 Download PDF

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Abstract

【課題】 小さな魚信を棒浮きで感知し、釣り具が正常に作動したことが判り、かつ、所望の水深で一度に全ての撒き餌を撒きつけ餌の近くに撒き餌を置き去りにして浮上することができる事により、ダゴチン釣りのような釣りができる事が課題である。
【解決手段】 特開2004−173702に記載しているサブマリンカゴの技術を用いることにより、小さな魚信を棒浮きで感知し、釣り具が正常に作動したことが判る、という課題は解決している。なおかつ、サブマリンカゴの下部でカゴ内に引っ掛け金具を設け、撒き餌を詰めるところの円筒部を縦に半分に分けてA部とB部にし、A部とB部は共に開こうとする弾性力を有し、該A部とB部を咬合させ、A部とB部に輪ゴムを巻き付け、引っ掛け金具の根元にある爪に掛ける。この釣り具を海水へ投げて、所望の水深に達して、竿をシャクルと、重りが引っ掛け金具に引っ掛かり、爪から輪ゴムが外れ、釣り具は縦にパカッと割れて開く、これで課題は解決する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、魚釣り用の撒き餌を水中に撒くために使用される撒き餌カゴに関し、従来の撒き餌カゴではできなかった魚の小さなアタリを感知することができるようにした釣り具で、なおかつ希望の水深で一度に全ての撒き餌を撒くことができる釣り具及び新しい釣り方に関するものである。
従来の撒き餌カゴ釣りは、釣り竿の先端から道糸を伸ばし道糸には浮き止めを止着して、該道糸をシモリ(ビ−ズ)に通して、エバ浮きあるいは大きなどんぐり浮き(エバ浮き以外の素材でできた中通し浮き)の糸孔に通し、道糸の先端を撒き餌カゴに結んで接続させ、該撒き餌カゴと一体となっているア−ムあるいは撒き餌カゴの別の一端にハリス糸を結び、ハリス糸の先端に釣り針を止着する。以上の如く構成された釣り具である。ここでの道糸とは、つまり、リ−ルに巻いた糸を釣り竿の先端へ伸ばし、さらに、釣り竿の先端から糸を伸ばして撒き餌カゴまでの釣り糸のことで、仕掛けを止着したり通したりしてセットする釣り糸で丈夫で切れにくい糸である。ハリス糸とは上記の如く撒き餌カゴと釣り針との間の釣り糸のことで、魚が直接目にする糸なので目立たない細い釣り糸である。道糸は太い糸をハリス糸は細い糸を用いている。シモリとは、浮き止めと浮きの間にスライド可能に設けて、道糸に固着された浮き止めが浮きの中に入っていかないようにする役割をしている、シモリを貫通している糸穴は道糸の外径(太さ)より十分大きく、浮き止めの直径より十分小さくできている。つまり、浮き止めがシモリに引っ掛かり、シモリが浮きの糸孔に引っ掛かりことにより、浮きに釣り仕掛けがぶら下がった状態で安定する。上記釣り具を用いて、魚を釣るときには釣り針につけ餌を付け、撒き餌カゴに撒き餌を詰めて蓋をし、リ−ルで道糸を巻き上げて投げる、撒き餌といっしょにつけ餌が海底へ沈み、魚が掛かると魚はつけ餌といっしょに撒き餌カゴを引っ張り込む、そしてエバ浮きは海底へと沈む、上記釣り具では警戒心が強い魚あるいはつけ餌をくわえて弱く引く習性がある魚を釣ることは不可能なのは明白である。
従来の撒き餌カゴ釣り具で最新の従来の技術として、特開2004−173702で公開されている中通し撒き餌カゴがある。それは、魚の小さな魚信を棒浮きで感知することができるという改善が見られるが、所望の水深で一度に全ての撒き餌を撒いてダゴチン釣りのような釣りができないという問題は残る。
特開2004−173702
従来の撒き餌カゴ釣りでは魚の小さな魚信を撒き餌カゴに妨げられることなく浮きに伝えることができなかった。そして、従来の撒き餌カゴ釣りではつけ餌が撒き餌カゴから無事離れて、撒き餌が撒き餌カゴより無事離れて、魚が掛かるのを待っている状態に成っているかどうか分からなかった。これら2つの課題は特開2004−173702に記載の中通し撒き餌カゴにより解決していると云える。しかし、警戒心が強く、かつ、つけ餌を弱く引く習性がある魚を釣るには、つけ餌の近くに撒き餌を一度に撒く必要がある。上記中通し撒き餌カゴではそれができない。ゆえに新しい課題として、所望の水深で一度に全ての撒き餌を撒くことにより、つけ餌の近くに撒き餌を置き去りにして中通し撒き餌カゴが浮上する(ダゴチン釣りのような釣り)、という課題が生じてくる。上記中通し撒き餌カゴでは網の目の間から撒き餌をこぼしながら沈降し、撒き餌をこぼしながら浮上する。また、別のタイプとして載っているサブマリンカゴで筒体が合成樹脂でできているものは、確かに撒き餌をこぼさず沈降することができるが、沈降後、突き飛ばしオモリで一気に撒き餌を拡散させて撒こうとするが、どうしても撒き餌が残ってしまい、浮上する時にその残りがこぼれながら浮上してしまう。つまり、特開2004−173702に記載の中通し撒き餌カゴでは所望の水深で一度に全ての撒き餌を撒くことができない。ゆえに、小さな魚信を棒浮きで感知し、釣り具が正常に作動したことが判り、かつ、所望の水深で一度に全ての撒き餌を撒きつけ餌の近くに撒き餌を置き去りにして浮上することができる事により、ダゴチン釣りのような釣りができる事が課題である。
釣り針からの魚の小さな魚信を撒き餌カゴに妨げられることなく棒浮きに伝えることができる事と、撒き餌が撒き餌カゴより無事離れて、魚が掛かるのを待っている状態に成っているかどうか目で見て分かる事に関しては、特開2004−173702に記載している如くで、その中でもサブマリンカゴの技術を用いることにより、課題はすでに解決していると云える。サブマリンカゴを用いた釣り具の中で、サブマリンカゴが網カゴでできていて、底蓋の下面にはつけ餌ポケット及び重り掛合用堤を設けているタイプで、その底蓋を開口部縁に接続している接続具はコイル状バネ付蝶番により、重りは第2のタイプの突き飛ばしオモリで、棒浮きは従来の棒浮きを用いた釣り具。このような構成要素にすることにより、本発明の底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴとよく似た構成に成り。しかも、遠投して着水後のサブマリンカゴの一連の動きは、本発明の底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴとよく似た一連の動きに成る。しかし、所望の水深で一度に全ての撒き餌を撒くことに関しては、特開2004−173702に記載のサブマリンカゴの構造では不十分で、所望の水深に到達したときに竿をシャクルことにより突き飛ばしオモリをサブマリンカゴ内に打付けることにより撒き餌を撒いていたが、これでは効率が悪く、何度もシャクルしないと中通し撒き餌カゴ内の撒き餌を空にすることができない、何度もシャクルことは、その度につけ餌とハリス糸が上下を繰り返すことを意味するので絡みの原因になる。そこで、1回シャクルと網カゴ本体(円筒の形)が半分に割れてパカッと開くようすれば、課題である「所望の水深で一度に全ての撒き餌を撒くことにより、つけ餌の近くに撒き餌を置き去りにして浮上する」ことができる。その課題を解決するための手段は、中通し撒き餌カゴの撒き餌を詰める部分(中央円筒部)を縦に半分に割り、網カゴA部と網カゴB部に分けて、網カゴA部と網カゴB部を対面の位置にして底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの浮力材がある天井部の下にコイル状バネ付蝶番によって開閉可能に接続させる事により、接続具のコイル状バネ付蝶番の弾性力によって、接続具を支点として網カゴA部も網カゴB部も鈍角に開くようにすることができる、網カゴA部と網カゴB部を咬合させる力により形成していた開口面(円形)が、咬合させる力を無くすことにより網カゴA部と網カゴB部に分かれ開口面が割れて口を開ける。つまり、遠投時には網カゴA部と網カゴB部を咬合させて円筒を形成し、着水後、所望の水深に到達したときに竿をシャクルことにより網カゴA部と網カゴB部を咬合させていた力を無くすことにより、網カゴA部と網カゴB部とがコイル状バネ付蝶番の弾性力によってパカッと割れて開くようにすることができる。その咬合させる力は輪ゴムの縮む力である、その縮む力を無くすには輪ゴムを引っ掛ける引っ掛け金具を用いる。引っ掛け金具とは、本発明の釣り具の主要構成である底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの主要部品であり、[請求項1]においては、図2に示す如く網カゴB部の下部でカゴの内側に蜘蛛が糸を張るように線材を開口面と切断面に対して平行になるように張って固着して設け、その線材を支点として回動可能に二股の松の葉の形をしている引っ掛け金具を設ける、そのときの引っ掛け金具の向きは先が2つに分かれている方をカゴの内側に置いて根元がカゴの外側を向くように、かつ、2つに分かれている二股が縦ではなく横になるように設ける。切断面に対して直角に交わる状態に戻る弾性力を有するように(開口面に平行)設ける。二股の松の葉の形の引っ掛け金具の根元は網カゴB部の外側に伸ばして曲げて網カゴB部の外に爪として突設するようにする。[請求項4]においては、図3に示す如く網カゴB部の下部でカゴの内側に蜘蛛が糸を張るように線材を開口面と切断面に対して平行になるように張って固着して設け、その線材を支点として回動可能に二股の松の葉の形をしている引っ掛け金具を設ける、そのときの引っ掛け金具の向きは先が2つに分かれている方をカゴの内側に置いて根元がカゴの外側を向くように、かつ、2つに分かれている二股が縦ではなく横になるように設ける。切断面に対して直角に交わる状態に戻る弾性力を有するように(開口面に平行)設ける。二股の松の葉の形の引っ掛け金具の根元は網カゴB部の外側に伸ばしてその先端にシャベル(shovel)の取っ手の形状の継ぎ手を形成する。そして、網カゴB部の内側で引っ掛け金具の上の位置に、さらにもう1本開口面と切断面に対して平行になるように線材を張って固着して設け、該線材と渦巻き状のバネを渦巻き状のバネを該線材の中央の位置で、渦巻き状のバネの中心で直角に交差するよう固着して設ける、そして、渦巻き状のバネの外輪を屈曲して曲げて網カゴB部の外に爪として突設して、渦巻き状のバネの先端を伸ばして、上記のシャベル取っ手状継ぎ手に、回動可能に接続する。上記どちらか一方の引っ掛け金具を設けた本発明の底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴを用いる、図4に示す如く、輪ゴムの一端を網カゴA部あるいは網カゴB部の構造物である任意の縦の1線材に結びつけて固定し、輪ゴムのもう一方の一端を伸ばして網カゴA部及び網カゴB部の外周に巻きつけ、網カゴB部の外に突出して設けてある引っ掛け金具の爪に引っ掛ける。爪は釣り具を海中に投げるときは網カゴB部の外に突き出ていて、着水後、本発明の底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴが所望の水深に到達したときに竿をシャクルことにより重りが引っ掛け金具に引っ掛かり、引っ掛け金具は張って設けた線材を支点として回動する、そのことにより爪がカゴ内に引っ込み、輪ゴムが爪から外れることにより網カゴA部と網カゴB部を咬合させていた力が無くなる、すると天井部の下に接続されている網カゴA部と網カゴB部はコイル状バネ付蝶番の弾性力によって一気に開口面が割れてパカッと口を開いたような状態になる。つまり、1回シャクルと網カゴ本体(円筒の形)が半分に割れてパカッと開くようになる。以上、上記の如く、特開2004−173702に記載しているサブマリンカゴの技術を全くそのまま用い、かつ、カゴ本体で中央円筒部を縦に半分に割り網カゴA部と網カゴB部に分け、網カゴB部の下部でカゴの内側に二股の松の葉の形をしている引っ掛け金具を設けることにより網カゴB部の外に爪を突設する、このことを特徴とする底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴを組み立てて、[請求項2]の釣り方をすることにより。魚の小さな魚信を浮きで感知し、かつ、所望の水深で一度に全ての撒き餌を撒くことができ、つけ餌の近くに撒き餌を置き去りにして浮上することができ、ダゴチン釣りのように釣りをする事ができる。なお、特開2004−173702に記載しているサブマリンカゴの技術とは、撒き餌カゴの天井部の中心軸上に棒浮きを抵抗なく挿通できる大きさの孔を開け、かつ、該中心軸上に開けた孔の周囲あるいは撒き餌カゴ上部の外周に浮力材を設けることにより、撒き餌カゴに撒き餌を詰めて海面へ投げると海底へと沈むが、撒き餌が海中に散らばってカゴ内に撒き餌が無くなると海面へと浮上するようにする(これを中通し撒き餌カゴと名づける)。中通し撒き餌カゴは1回きりではなく、何回も使用できるようにしなければならないので、釣り具の構成要素の重りは重錘を浮力材でなおかつ衝撃・磨耗に強い材料で包みことにより横幅を大きくしている。また、中通し撒き餌カゴの天井部の中心軸上に開けた孔の周囲にカゴ内側に向かって窪みを形成して、その窪んだ天井面に棒浮きの色とは明らかに違う色で目立つ色に着色する。中通し撒き餌カゴの底部の開口面の縁には接続具によって開閉可能に底蓋を設ける、底蓋は睡蓮の葉の形をしていて(小さな穴が開いてその穴から放射状に切欠き部がある)下面には、小さな穴を囲って重り掛合用堤そして切欠き部の横につけ餌ポケットを設けている。遠投時に中通し撒き餌カゴに詰めた撒き餌が落ないで、かつ、加わる大きな力により変形しないような丈夫な材料で底蓋は作られている。
本発明の釣り具は以下に記載される効果を奏する。釣り針からの魚信を撒き餌カゴに妨げられることなく棒浮きに直接に伝えることができるようにしたことにより、従来の撒き餌カゴ釣りではできなかった、魚の小さなアタリを浮きで感知することができるようになった。なおかつ、撒き餌を海中に撒いた後、中通し撒き餌カゴが浮上して天井面が海面上に姿を表すことにより、ハリス糸が釣り具に絡んだり釣り針が釣り具に針掛かりしたりせずに無事、海中において所望の一連の動きをして、つけ餌が撒き餌カゴから離れて浮遊し、魚が掛かるのを待っている状態になったことを知ることができるようになった。また、底蓋の下面につけ餌ポケットを設けることにより、つけ餌をつけ餌ポケットに収めることにより、釣り具を遠投するときのトラブル、つまり、ハリス糸のハリス糸自身への絡みや釣り具への絡み、及び釣り針の釣り具やその他の周囲に在るものへの針掛かり、を防止することができるようになった。また、[請求項1]に記載の本発明の釣り具の構成要素である底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴを用いて、[請求項2]の釣り方をすることにより、釣るのが難しいとされている、警戒心が強く、かつ、つけ餌を弱く引く習性のある魚を釣ることができるようになる。[請求項1]に記載の本発明の釣り具の構成要素である重りにおいて、[請求項3]に記載の重りを用いることにより、釣り具を遠投後、重りが海底へと沈降するときに、ハリス糸が釣り具に絡んだり釣り針が釣り具に針掛かりしたりし難くなった。なぜならば、重りが海底へと沈降するとき、重りの下端の輪に窪みに填まった状態で遊動可能に連結されている長い線材が、沈降方向に対して直角に横に突き出た状態に成るので、つけ餌をつけ餌ポケットから引き摺り出した後、ハリス糸がつけ餌を中通し撒き餌カゴから離そう離そうとする、つまり、つけ餌は道糸及び中通し撒き餌カゴから離された状態で重りに引っ張られ海底へと沈降する、ゆえに、釣り具を遠投後、重りが海底へと沈降するときの上記トラブルを防止することができるようになった。[請求項1]に記載の本発明の釣り具の構成要素である底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの部品である引っ掛け金具において、[請求項4]に記載の引っ掛け金具を用いることにより、釣り具を遠投し、重りが海底近くで係止した後、本発明の中通し撒き餌カゴが重りに追い着き、さらに、棒浮きに係止している重りを海底へと引き込もうとするとき、竿を1回シャクルことにより確実に中通し撒き餌カゴの網カゴA部及び網カゴB部は一気に開口面が割れて口を開くことができる。なぜならば、[請求項1]の引っ掛け金具は構造上どうしても撒き餌の中に埋まった形になる(網カゴB部の下端の輪郭の線材に巻き込んで曲げることにより爪を突出しても)ので撒き餌が邪魔をする、それに比べて[請求項4]の引っ掛け金具は網カゴB部の最下端部に設ける事が出来るので埋まることは無い、つまり撒き餌によって邪魔されることは無い。それに加えて、[請求項4]の引っ掛け金具は渦巻き状のバネの外輪を屈曲して曲げる形、および渦巻きの巻き回数や外輪の形を工夫することにより[請求項1]の引っ掛け金具よりも早く爪をカゴ内に引っ込めることができる。本発明の釣り具の構成要素である底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの部品であるコイル状バネ付蝶番を網カゴA部と底蓋との連結に用いることにより、コイル状バネ付蝶番のコイル状バネが元の状態に戻ろうとする捩じれの弾性力により強制的に底蓋を開けて、底蓋が底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの開口面に対して90度に開いた状態を保つ、つまりつけ餌ポケットの開口部を強制的に真下を向かせる、このことにより重りがハリス糸を引っ張りつけ餌ポケットからつけ餌を引き摺りだすとき、スム−ズに引っ張り出すことができる、なおかつ、釣り具を遠投後、重りが棒浮きに係止し、底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴが重りに追い着き重りを海底へと引き込もうとするとき、竿を1回シャクルことにより重りを確実に引っ掛け金具の葉先に当接させることができる、なぜならば、底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴが沈降するとき底蓋はすでに開口面に対して90度に開いた状態であるからである。
本発明の最良の釣り具は、[請求項1]記載の底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴを用いた釣り具の構成要素の重りに代えて[請求項3]記載の重りを用い、なおかつ、[請求項1]記載の底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの部品である引っ掛け金具に代えて(チ)[請求項4]記載の引っ掛け金具を用いた、[請求項1]記載の釣り具である。また、最良の釣り方は下記[0026]に記載の釣り方である。
まず、本発明の最良の釣り具について、[請求項1]の文章を基にして、その中に記載の語句の詳細を以下に順番に説明していく。
釣り竿の先端から道糸を伸ばし、その道糸には浮き止め、(ア)遊動の棒浮き、(イ)道糸を中心軸にして上下動の底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴ、(ウ)重り及び釣り針を止着したハリス糸を設けた釣り具において、上記底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴは(エ)天井部に棒浮きを抵抗なく挿通できる大きさの孔を中心軸上に有し、該(オ)天井部中央の中心軸上の孔の外周に浮力材を固着して設けるか(カ)パッチン爪により固定して設けている、また、中通し撒き餌カゴの(キ)中央円筒部を縦に割って(ク)網カゴA部と網カゴB部に分け(分かれる面を切断面と名づける)、天井部の下に接続具である(ケ)コイル状バネ付蝶番によって開閉可能に接続されている、網カゴA部と網カゴB部は互いに対面に位置し、コイル状バネ付蝶番の弾性力によって口を開いたような状態に戻る力を有している、網カゴA部の開口部枠にはコイル状バネ付蝶番により開閉可能に(コ)底蓋が接続されている、該底蓋の形状は睡蓮の葉の形をしていて下面に(サ)つけ餌ポケット及び(シ)重り掛合用堤を設けている、網カゴB部の下部でカゴの内側には開口面と切断面に対して平行になるように線材を張って固着して設け、その線材を軸(支点)として二股の松の葉の形をしている引っ掛け金具が回動可能になるように、かつ、(ス)切断面に対して直角に交わる状態に戻る弾性力を有するように設ける、引っ掛け金具の向きは二股のもと(根元と名づける)がカゴの外側を向く方向、(セ)二股の松の葉の形の引っ掛け金具の根元は伸ばして曲げて網カゴB部の外側に爪として突設するようにする、このような構造になっている(ソ)底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの用い方は、輪ゴムの一端を網カゴA部あるいは網カゴB部の構造物の任意の縦の1線材に結びつける事により固定して、輪ゴムのもう一方の一端を伸ばして網カゴA部と網カゴB部の外周に巻きつけ、引っ掛け金具の根元にある爪に引っ掛ける、こうすることにより輪ゴムの縮む弾性性質により網カゴA部と網カゴB部は咬合することにより筒体の形を形成する、そして底蓋の下面に設けた重り掛合用堤に重りを掛合して道糸を引っ張ることにより底蓋を閉止する、該(タ)底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの動きは、海中に投入後、内部に詰めた撒き餌の重みにより海底へと沈み、所望の水深に到達すると竿をシャクル、すると重りが引っ掛け金具に引っ掛かり、引っ掛け金具が回動することにより爪がカゴ内に引っ込み、輪ゴムが爪から外れ、網カゴA部と網カゴB部は接続具であるコイル状バネ付蝶番の弾性力によって一気に開口面が割れて口を開く、このことによりカゴ内の撒き餌をいちどに海中に撒き、天井部浮力材の量を調節することにより撒き餌が無くなると浮上するようにしている……………
(ア)遊動の棒浮きとは、スイベルやシモリペット等により棒浮きと道糸とを遊動可能に連結することであるが、従来のスイベルやシモリペットの構造は、中心軸に糸孔を有するパイプの形状をしている本体の胴部があり、それに、線材を巻きつけて固定し、該線材を本体の横(直角方向)に突出させて、その先にサルカン及びスナップを連結したものである。ここで注意しなければならないのは、従来のスイベルは線材が横に直角に突出していることである。底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴが海面へ浮上して来たときに棒浮きの根元つまりスイベルやシモリペットが底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの天井部中央の中心軸上の孔をスム−ズに通過しなければならない。そうするためには、カゴの内側に向かって、天井部中央の中心軸上に開けた孔に向かって急激な傾斜に窪ませる図5(22)ことは当然であるが、それと、スイベルやシモリペットが急激な傾斜に窪ませた窪みの壁面図5(23)に引っ掛からないようにすることである。そのためには、スイベルやシモリペットの本体の胴部に線材を巻きつけて固定する旧来の方法ではだめで。線材をスイベルやシモリペットの本体の胴部に回動してクルクル回るが抜け出ないように枢着(74)し、なおかつ、その線材を曲げて輪を形成(77)して、その輪に別の線材を挿入して曲げて揺動可能に接続(75)させる。つまり、図14拡大図のように、スイベル等の本体の胴部を形成することである。そうすることにより棒浮きを遊動可能にすることができ、また、そのことがスイベルやシモリペットが急激な傾斜に窪ませた天井面の壁面(23)に引っ掛からないようにすることができる。
(イ)道糸を中心軸にして上下動の底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴとは、図13及び図14に示すごとく、本発明の釣り具の主要構成要素の底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴが、着水後に海底近くまで道糸を中心軸にして沈降して撒き餌をし、そして浮上して道糸を中心軸にして棒浮きの上まで移動する。このことを指しているのですが、ここで注意しなければならないのは、網カゴA部と網カゴB部の重さを同じにしなければ底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴは傾いてしまうことである。底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴが傾いて浮上すると、天井部中央の中心軸上の孔に道糸を挿通して底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの中心軸としているので、浮上の際に道糸に底蓋があるいは引っ掛け金具が引っ掛かる可能性があることである。また、底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴが海面へ浮上して来たときに、天井部中央の中心軸上に開けた孔に向かって急激な傾斜に窪ませたその傾斜角度が左右でアンバランスとなり、棒浮きが天井面の壁面(23)に引っ掛かり易くなる。
(ウ)重りとは、図12(a)及び図12(b)に示す如く、本発明の釣り具の構成要素である。[請求項1]記載の重りは図12(a)[請求項3]記載の重りは図12(b)である。[請求項1]記載の重りと[請求項3]記載の重りに共通して言えることは、重錘(63)を浮力材でなおかつ衝撃・磨耗に強い材料(64)で包むことにより横幅を大きくした中心孔(62)のあいた重りであること、色は黒色が最良であること。何故、重錘を浮力材で包むことにより横幅を大きくするかといえば、釣りが終わって道糸をリールに巻き戻すとき底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴを回収しなければならないから。つまり、重りが底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの天井部中央の孔を挿通することなく引っ掛かるようにしなければならない、そのために重錘を浮力材で包むことにより横幅を大きくしている。また、重錘を浮力材でなおかつ衝撃・磨耗に強い材料で包むのであるが、一般的に浮力材は衝撃・磨耗に弱いので、その材料は限られてくる。軽い合成樹脂. 軽いプラスチック. 軽いゴム類.その他には黒壇.カーボン.木材でその表面をコーティング剤でコーティングして傷つかないようにしたもの等々が考えられる。また、最良と思われる形態は、図12示す如く、重りをドングリの形にして、錘をドングリの形の尻部に位置することにより重心を尻部に置くことである。何故そのほうが良いか、重りが沈むときに尻部を下にして沈むし、また、道糸を引っ張り重りを上げるときにもドングリの形の尻部を下にして上がるので安定しているし、水の抵抗が少なくかつ絡みにくくなるためである。本発明の最良と思われる実施の形態は[請求項3]記載の重りを用いた釣り具である。[請求項3]記載の重りとは、図12(b)に示す如く、上記[請求項1]記載の重りと[請求項3]記載の重りに共通して言えることの特徴に加えて、錘の中心軸と浮力材の中心軸との両方中心軸が同じ中心軸上になるようにして、中心軸上に大きめの中心孔を貫通する。大きめの中心孔とは下記のシャベル取っ手状継ぎ手(65)が楽に挿通できる大きさである、尻部の中心孔(68)を中心に尻部を半球形に窪ませ、該半球形に窪ませた面に嵌合するように、中心孔と同じ位置に穴を開けた半球形に窪ませた金属板(66)を固着あるいは固定して設ける、そして、中心孔にステンレス線材を挿通し、該線材の上端にはシャベルの取っ手の形状の継ぎ手を形成する、これをシャベル取っ手状継ぎ手と名づける、該線材の下端には丸い輪(72)を形成し、この丸い輪は尻部の中心孔(68)より十分に大きくて、かつ、半球形に窪んだ金属板の窪みに填まり込む状態にする、そして、中心孔に挿通した線材の下端の輪(72)には長いステンレス線材(69)を、長い線材の一方の先端を下端の輪に挿入・曲げて輪を形成することにより、揺動可能に接続(71)させ、もう一方の先端には小さな輪(73)を形成してハリス糸を結合するための輪とする。こうすることにより、下端の輪に遊動可能に接続された長い線材は、重りが着水後に海底近くまで沈降するときに、道糸及び沈降方向に対して直角になる図13(い)(う)及び図14(き)。何故か、上記の如く重りが尻部を下にして沈むとき、海水と長い線材との抵抗の力が、沈んでいく重りよりも長い線材が軽いため、重りに対して長い線材を持ち上げようとする力になる、そして、持ち上げられた長い線材の根元(70)が半球形に窪ませた金属板の縁(67)に当接するのでそれ以上持ち上げられない、そのときの状態は、重りの尻部から長い線材が直角に横に突き出た状態である、それは道糸に対して直角になった状態と同じである。沈降方向に対して直角に横に突き出た状態に成ることにより、つけ餌をつけ餌ポケットから引っ張り出した後図13(う)、ハリス糸を介してつけ餌を長い線材の長さの分だけ中通し撒き餌カゴから離そう離そうとする力になる、つまり、つけ餌は道糸及び中通し撒き餌カゴから離された状態で重りに引っ張られ海底へと沈降する。また、何故シャベル取っ手状継ぎ手は中心孔を楽に挿通できる大きさにしなければならないかというと、図14(さ)に示す如く、魚がつけ餌をくわえて逃げるとき、道糸及び中心孔に挿通の線材が重りを通過することができるようにすることにより、魚信を重りに妨げられることなく棒浮きに直接伝えることができるようにするためである。
(エ)天井部とは、撒き餌カゴの頭部で浮力材が固着あるいは固定されているところと言い換えることができるが、棒浮きを抵抗なく挿通できる大きさの孔(19)を中心軸上に有する、発明を実施するための最良の形態となると図5の如く、天井部の外枠が上方に向かって直径が徐々に小さくすることによりドームの形状を途中まで形成(20)して、その縁(21)からカゴの内側に向かって、つまり、天井部中央の中心軸上に開けた孔に向かって、急激な傾斜に窪ませている(22)。これを表現するには少し無理がありますが、ロケット弾の形の先頭部(信管部)を切り落とした形状、と表現する。急激な傾斜に窪ませている理由は[0009](ア)遊動の棒浮きに記載しているので省略。何故、天井部をドームの途中まで形成した形か、本発明の底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴが海面へ浮上するとき海水の抵抗を少なくするためである。一般的に先細のロケット弾の形が空気や水の抵抗が少ないとされているからである。なおかつ、天井面(急激な傾斜に窪ませた窪みの面)(22)を棒浮きとは違う色で目立つ色に着色しなければならない。そうすることにより、本発明の底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴが浮上して海面へ姿を現したとき図14(け)、着水後の底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの一連の動きが正常に作動したこと、また、魚を釣る状態になったこと、を知ることができるのである。
(オ)天井部中央の中心軸上の孔の外周に浮力材をとは、浮力材の中央で中心軸上に棒浮きを抵抗なく挿通できる大きさの孔を開け(19)て最良の形状とされているロケット弾の形の先頭部を切り落とした形状(図5の如く)に加工した浮力材を、同じくロケット弾の形の先頭部を切り落とした形状の天井部の外枠である網の目の線材図1(1)の内側に、下から上へ挿入して押し付けて上記[0012]の如く形成することを前提として言っているからである。しかし、浮力材には空気も考えられる、その場合でも図5(a)の如く、最良の形状とされているロケット弾の形の先頭部を切り落とした形状の空洞部(24)を有する外枠を一体成形して形成し、その中に空気を閉じ込める図5(b)。その浮力材を天井部の外枠である網の目の線材図1(1)の内側に固着する。つまり、浮力材を固着して設けるとは、浮力材を加工して上記最良の形状にした浮力材を、同じくロケット弾の形の先頭部を切り落とした形状にした網の目のカゴの天井部の内側に押し付けて、外枠と浮力材を合わせて接着剤等で固着することである。その他の天井部に浮力材を設ける方法、つまり、パッチン爪により固定して設けとは、図5(a)の如く浮力材を加工して上記最良の形状にした浮力材を、直径(25)を網カゴ本体の円筒の直径より少し小さくして統一して、高さ(26)の大小を変えることにより、種々用意する。そして、その中のどれか1つを下から上に挿入して、同じくロケット弾の形の先頭部を切り落とした形状の網目カゴの内側天井部に押し付けて置く、そして、パッチン爪の連結軸の部分を持って網カゴの内側の方向に回動する図6下(あ)と臨界点に到達して(い)、パッチン爪はその臨界点を過ぎるとパッチン爪内のバネ板の反発力により回動される方向にさらに回動しようとする(う)、ゆえに、浮力材はパッチン爪により天井部に押し付けられる。このパッチン爪の動作により、浮力材は天井部に固定される。固着よりもパッチン爪による固定のほうが発明を実施するための最良の形態であるといえる。何故ならば下記[0027]に記載の如く、釣り場の状況に合わせて浮力材を選定することができる事が大きな理由であるが、その他に、浮力を大きくすることにより、天井部中央の孔を棒浮きが挿通しようとするとき、挿通しようとする力が大きくなる。また、釣り具の一連の作動が正常に行われたことを早く分かることができる、という従たる効果も期待できるので、そのときの好みにより選択できる。
(カ)パッチン爪とは、図6の如く、底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの天井部外枠の構造物である下部の横の線材に設ける。位置は横の線材上の対称となる位置で複数個(発明を実施するための最良の形態は2個である)設けて、ロケット弾の形の先頭部を切り落とした形状の浮力材を下から上へ天井部の外枠に押し付ける部品である図6中右。弾性材料でできたバネ板(27)及びカゴの外側に凸部がくるように曲がった硬い材料でできた爪(28)とから出来ている。まず、バネ板を網カゴの構造物である横の線材に固着して設け(33)、爪の端を横の線材が軸となるように横の線材を巻き込んで曲げて軸受部(29)を形成する、このことにより爪を回動可能に接続する。そして、バネ板を曲げた状態にしてバネ板のもう一方の端を爪のもう一方の端によって押さえ込んだ形にする(図6右側面図を参照)。その方法は、バネ板を連結軸(30)の中央に固着し、その両側の連結軸が軸となるように爪のもう一方の端を巻き込んで軸受部(29)を形成し、爪を回動可能に接続する。言い方をかえると、バネ板は曲げられることにより平板に戻ろうとする反発の弾性力を生じた状態で横の線材と連結軸の両方に溶接・ハンダ付・ロウ付等により固着して設け、爪はステンレス等の硬い材料によって曲げて作り、カゴの外側に凸部がくるように曲がった形に形成して、爪の両端を回し曲げて横の線材と連結軸の両方に軸受部(29)を形成し、爪の両端共に回動可能に設ける。図6右側面図の如くである。ここで大事な事は、バネ板の長さや爪の曲がり具合、それとバネ板を横の線材のどこに固着するかにより、種々のパッチン爪ができるが、要は、浮力材を天井部に下から上へ挿入するときはパッチン爪の先端は真下を向いて図6下(あ)いて、パッチン爪の連結軸の部分を持ってカゴ内側に回動し終わったときは、パッチン爪の先端が真横を向くようになるように図6下(う)、バネ板の長さや爪の曲がり具合およびバネ板を横の線材に固着する位置を調節する、具体的には、始めから適切なバネ板の長さや爪の曲がり具合が分かっているわけではないので、爪をカゴの外側に凸部がくるように90度近くカーブして曲げ、その爪の内側にピッタリと着くか着かないかの状態の長さにバネ板の長さを調整し、バネ板の先端を連結軸に固着させ、そして、内側にピッタリと着くか着かないかの状態で爪の先端が真横を向くようにしてバネ板のもう一方の先端を横の線材に固着する。そうすることにより爪の先端により押さえ込まれた形に成り。かつ、爪を内側に引き込もうとする反発力は無い状態である。このようにして作れば、バネ板の長さや爪の曲がり具合およびバネ板を横の線材に固着する状態は適切な状態になる。また、何故、浮力材を天井部に下から上へ押し付けることができるか、図6下作動状態図のように、まず(あ)パッチン爪を開けた状態で浮力材をカゴの下から上へ挿入して天井部のカゴ内側に押し付けて置く、(い)連結軸の部分を持ってカゴ外側からカゴ内側に向かって回動する、するとバネ板が一瞬S字に曲がる臨界点に達する。この臨界点とは、カゴ内側に凸部がくるように曲がっていたバネ板が、この一瞬の点を界として、バネ板はカゴ外側に凸部がくるように曲がるようになる、その境界となる点である。このことは、バネ板が押さえ込まれている力に反発して伸びようとする反発力によって、爪をカゴ外側に押していたのが、この臨界点を界として反発力が爪をカゴ内側に引き込もうとする力に変化することを意味する。この性質を利用して、(う)浮力材を天井部に下から上へ押し付ける状態になる。なお、浮力材は一般的に軟らかい材料でできているので、爪が浮力材を傷つける可能性が大きい、ゆえに、連結軸にオサエ板(31)を設ける。図6下面図の如く、連結軸の中央にはバネ板が固着して設けられ(33)ていて、その両側には爪の端が曲げられて軸受部(29)を形成することにより爪が連結軸(30)に回動可能に接続されている、さらにその爪の外側の連結軸の両端部にはオサエ板を、同じく軸受部を形成することにより回動可能にを接続する。オサエ板はゴム等の軟らかい材料で作るが図5(b)の如く浮力材を包み込むタイプの場合はプラスチック等で作ることができる。ここで注意しなければならないのは、オサエ板の軸受部の外側つまり連結軸の両端部を太くするかあるいは両端にストッパー板(32)を固着して設けるかすることにより、オサエ板の軸受部が連結軸から抜け出ないようにしなければならない。
(キ)中央円筒部を縦に割って(分かれる面を切断面と名づける)とは、図1及び図4を参照、もちろん製作の過程で実際に割って作るのではなく、形をちょうど円筒形を縦に半分に割った形に金属メッシュの輪郭を形づくるのである。もとろん切断面という面があるわけではなく、開口面(図7の36aと図8の36bが合わされることによりできる、円形の面)に直角に交わる面でなおかつ網カゴA部と網カゴB部とが咬合する部分を含む面の意味です。表現するときにこのように表現したほうが分かりやすいと思ってこう書きました。
(ク)網カゴA部と網カゴB部とは、図7及び図8の如くである、網カゴA部と網カゴB部の両方に共通していえることは、底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの天井部の外枠を形成している最下部の横の線材にコイル状バネ付蝶番(34a)の一方の平板(41)を固着し、もう一方の平板(41)を網カゴA部の最上部の横の線材(37a)に固着することにより天井部と網カゴA部を接続し、また、同じくコイル状バネ付蝶番(34b)を最下部の横の線材と網カゴB部の最上部の横の線材(37b)とに固着することにより天井部と網カゴB部とを接続する。位置は、網カゴA部と網カゴB部の最上部の横の線材は半円形の弧になっているがその半円形の弧の真中の位置(38)である。また、二つのコイル状バネ付蝶番を天井部の枠との接続具として用いることになるが、その位置関係は最下部の横の線材上で対称となる位置、つまり180度反対側である。また、コイル状バネ付蝶番の元に戻る弾性力を利用して網カゴA部と網カゴB部の両方がパカッと開くようになるのであるが、その角度は鈍角(40)である。ここで注意しなければならないのは、コイル状バネ付蝶番を天井部と網カゴA部及び天井部と網カゴB部とに固着する方法は溶接・ハンダ付け・ロウ付等により強固に固着しなければならない。何故ならば、何かトラブルが生じたときに一番に力が加わるところであり、一番壊れやすいところであるからである。網カゴA部は、輪郭を形成している最下部の横の線材(開口部枠と名づける)に底蓋をコイル状バネ付蝶番(35)の接続具により接続するのであるがその位置は、開口部枠(36a)の半円形の弧の真中(38)の位置と、底蓋の切欠き部(51b)と反対側の底蓋の輪郭とである(図7を参照)。網カゴB部については、下部でカゴ内側に引っ掛け金具を設けて、網カゴB部の外に爪を突設している。引っ掛け金具については、[0025](チ)及び[0022](セ)に詳細を記載しているので参照して下さい。ここで注意しなければならないのは網カゴA部と網カゴB部との間で重さのバランスをとらなければならないということである、バランスをとらないならば、網カゴA部と網カゴB部がパカッと開いて底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴが海面へと浮上するとき(図14)、種々のトラブルの原因になるからである、[0010](イ)を参照して下さい。ところが、網カゴA部の開口部枠(36a)には底蓋を接続しているために重くなるのを避けられない、底蓋の材料が真鍮等の金属板あるいはステンレス等の金属線材(発明を実施するための最良の形態である)であるとなおさらである。バランスをとる方法の最良の形態は網カゴB部の構造物である線材に板おもりを巻きつける方法である。そのとき注意しなければならないのは、外に突設している爪及び引っ掛け金具の動きの邪魔にならない板おもりを設けなければならないということである。
(ケ)コイル状バネ付蝶番とは、図9の如く、旧来の蝶番には2枚の羽根を接続する軸受け部がある、該軸受け部中央にコイル状バネ(42)を設けたものがコイル状バネ付蝶番である。蝶番の2枚の平板を接続する軸受部(44)に挿入した軸(43)がコイル状バネの中心軸を兼ねるように軸を挿入して設け(軸の両端は太くして抜け出ないようにする)、蝶番の2枚の平板(41)を所望の角度に広げた状態で(底蓋と網カゴA部の間で接続具として用いる場合は180度)、弾性線材でできたコイル状バネの両端を各々別の平板の方向に曲げて(47)伸ばし、各々別の平板に当接して固着(溶接・ハンダ付け・ロウ付等)したものである。そのときコイル状バネには捩じれの弾性力が生じないようにしなければならない。蝶番の2枚の平板の片方を回転させるとコイル状バネに捩じれの弾性力が生じて、回転させる力が無くなると元の状態の2枚の平板が所望の角度に広がった状態に戻る(図7及び8の40を参照)。元の状態に戻るという形状記憶の機能を持った蝶番である。このコイル状バネ付蝶番を天井部と網カゴA部(34a)及び天井部と網カゴB部(34b)との間の接続具として用いなければならない、理由は、上記コイル状バネ付蝶番の元の状態に戻るという形状記憶の機能を生かして網カゴA部と網カゴB部がパカッと開くようにするためである。このことは容易に理解できるが、底蓋と網カゴA部との間では必ずしもコイル状バネ付蝶番を用いる必要はないと思えるが、底蓋と網カゴA部との間でもコイル状バネ付蝶番を接続具として用いるのは、発明を実施するための最良の形態であるからである。何故か、遠投時にすでに底蓋が開いていると、撒き餌が飛び出たり、着水時に撒き餌が飛び散りそうに思えるが、[請求項2]に記載の理由で実際には飛び出ることは無いし、着水時の衝撃で幾分かの撒き餌が散らばることは否めないが、[0028](テ)撒き餌に書いているようにアミと集魚剤の混ぜる割合で硬くしたり粘り強くしたりすることができるので飛び散るのを抑制できる、飛び散ることは他の種類の撒き餌カゴ全てに大小の違いはあるが言えることである、ゆえに、許容範囲内であると言える。それより、つけ餌ポケットからつけ餌をスムーズに引っ張り出すこと図13(う)と、竿をシャクルして重りを引っ掛け金具に引っ掛けようとするとき確実に重りが引っ掛け金具に当たる図13(か)ようにすることの方が重要である。底蓋と網カゴA部の間でコイル状バネに捩じれの弾性力が生じないようになる状態を180度開いた状態にする。このことは開口面(図7の36aと図8の36bが合わされることによりできる、円形の面)に対して底蓋が90度開いた状態である、この状態を保持して本発明の底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴは海底へと沈んでいく図13(い)ので、つけ餌ポケットは[0019](サ)つけ餌ポケットに書いているように開口面(55)を真下に向けているのでつけ餌はスムーズに引っ張り出されるし、所望の水深で係止している重りに追い付いたとき、竿をシャクルことにより確実に重りが引っ掛け金具に当たるようになる図13(お)。
(コ)底蓋とは、図10の如く、睡蓮の葉の形に似た形をしたもので、睡蓮の葉の形は中央に茎があり、その茎の横より放射状に切欠きがあるが、本発明の実施するための最良の形態は中央からではなく、接続具(コイル状バネ付蝶番)と反対側に寄ったところに小さな穴(50)を設けて、その穴を中心にして接続具と反対側に放射状に切欠き部(51aと51b)を設けた方が良い。そして、底蓋の下面には、小さな穴を囲むように重り掛合用堤(56)があり、それと、切欠き部の横で底蓋の下面にはつけ餌ポケット(53)が設けられている(重り掛合用堤とつけ餌ポケットの詳細については、下記、[0019]と[0020]を参照)。何故、接続具と反対側に寄ったところに小さな穴を設けその穴を中心にして接続具と反対側に放射状に切欠き部を設けるかというと、釣り具を遠投時には底蓋の穴を貫通していた釣り糸(17)が、底蓋が開くことにより切欠きに沿って道糸が底蓋の外に出るので、切欠き部が短いと容易に外に出やすい。それと、接続具であるコイル状バネ付蝶番は底蓋を開こうとする弾性力を生じさせているので、重りを重り掛合用堤に掛けて道糸を引っ張り底蓋を閉めるときの支点である接続具より遠いところに重り掛合用堤がある方が梃子の原理により、蓋を閉めるときの力が小さくして閉めることができる。それと、竿をシャクルして重りを引っ掛け金具に引っ掛けようとするとき図13(か)、二股の松の葉の形の引っ掛け金具の奥の方に(二股の根元に近い方に)重りが在るほうが引っ掛かり易い。以上3つの理由による。底蓋は網カゴA部と網カゴB部を咬合してできる丸い開口面(図7の36aと図8の36bが合わされることによりできる、円形の面)よりも十分に大きな直径でなければならない。何故なら、もし底蓋のほうが小さいなら底蓋は底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの中に埋没してしまうからである。また、輪ゴムを網カゴA部と網カゴB部の外周に巻き付けて引っ掛け金具の爪に引っ掛けることにより、網カゴA部と網カゴB部を咬合させて丸い開口面にすることができる図4(う)が、底蓋はその丸い開口面の枠(36aと36b)に釣り具を遠投するときに強く当接させられる、その大きな力に耐えて曲がったり壊れたりしない材料で作らなければならない。底蓋の材料は硬い合成樹脂やプラスチック(49)あるいは真鍮等の金属板で作る事が考えられるが、最良の材料となるとステンレス等の金属線材でできた網の目構造(図11下を参照)ということになる。底蓋は撒き餌が振り出ないようにする役割もあるので、底蓋を荒目の金属メッシュで作ると網の目の間から撒き餌が漏れ落ちるので荒目の金属メッシュを用いることは出来ない。また、投げられたり岩にぶつかったりするので、接続具は外れないように強固に接続しなければならない、底蓋が真鍮等の金属板あるいはステンレス等の金属線材でできた網の目構造の場合は、接続具であるコイル状バネ付蝶番の平板(41)の部分を底蓋と網カゴA部の両方に固着するとき溶接・ハンダ付け・ロウ付等にする必要がある。底蓋の材料を軽くて硬い合成樹脂やプラスチックで作る場合は、溶接やハンダ付ができないのでリベットやボルト.ナット(45)により強く締付けて固定する必要がある(図10及び図9下の状態図を参照)。網カゴA部の開口部枠が合成樹脂やプラスチックでできてる場合(48)もリベットやボルト.ナットで強固に平板を固定する必要がある。
(サ)つけ餌ポケットとは、図10及び図11の如く、つけ餌ポケットを底蓋の下面に設けるとき、底蓋が90度開くと口面(55)が真下の海底を向くような向きに設ける。それと、つけ餌ポケットの最奥部つまりつけ餌ポケットの開口面と反対側の壁には、空気抜き穴(54)を設けなければならない。そして、つけ餌ポケットの開口面が真下の海底を向くような向きに設けなければならない、理由は上記[0017]に書いているように、つけ餌がスムーズに引っ張り出されるようにするためである。また、つけ餌ポケットの最奥部に空気抜き穴を設けなければならない理由は、着水後、底蓋が90度開いた状態を保持して本発明の底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴは海底へと沈んでいく、つまり、つけ餌ポケットの開口面が真下を向くので、つけ餌ポケットの中にはつけ餌だけでなく空気も残ろうとする、その空気を抜くために空気抜き穴を設ける。そうしないと空気の浮力により底蓋を開ける方向かあるいは閉める方向に力が加わり、底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの動きを不安定にしてしまう。最悪の場合、一連の正常な動きができないという事になるからである。つけ餌ポケットを底蓋の下面に設ける方法には図10(53)の如く固着するタイプと図11(58)の如く固定するタイプとの2種類があるが、つけ餌の大きさに合わせてつけ餌ポケットの大きさを変えなければならない事を考えると図11の固定するタイプが発明を実施するための最良の形態であるといえる。つけ餌ポケットの形には、図10の如く切れ込み部が無いタイプと、図11の如く切れ込み部が有るタイプとが在り、切れ込み部が無いタイプは、つけ餌ポケットの材料は金属類でなければならない。何故ならば、つけ餌ポケットにつけ餌と一緒に釣り針が収められるので針先がつけ餌ポケットに刺さってしまうと、つけ餌がつけ餌ポケットから出ないという失敗になるからである。切れ込み部が有るタイプは、つけ餌ポケットの材料は合成樹脂やプラスチック等で作ることができる。ここで注意しなければならないのは、つけ餌をつけ餌ポケットに挿入するとき、釣り針の先端が切れ込み部の中に納まるように入れなければならない図10右下の状態図を参照。固着の場合は、上記つけ餌ポケットを底蓋に固着するわけであるが、その方法で最良の方法は底蓋と同じ材料で一体成形する方法である。その他には溶接・ハンダ付け・接着剤等が考えられる。固定の場合は図9あるいは図11の如く底蓋の下面に鉤状レール(46)を固着し、該鉤状レールに挿着できるようにつけ餌ポケットに台座を固着して設ける。台座の両サイドを平板の形状にして、該平板の横幅を鉤状レールの幅の内しろと同じにし、該平板の厚さを鉤状レール(90度に曲がっている)の高さの内しろと同じにすることにより台座を鉤状レールに挿入できるようにする。そして、台座を挿入口から底蓋の切欠き部側に向かって鉤状レールに挿入する。台座の平板の縦の長さを鉤状レールの長さよりほんの少し短くし、鉤状レールの先端にはエンド(60)を鉤状レールの挿入口にはパッチン爪(57)を設けることにより、つけ餌ポケットの台座が通り過ぎないように、なおかつ、鉤状レールの挿入口をパッチン爪等によって塞ぐことにより抜け出ないようにして、つけ餌ポケットの台座を固定することによりつけ餌ポケットを固定する。つけ餌ポケットを台座に固着する方法はロウ付・接着剤等であるが、その方法で最良の方法は台座及びつけ餌ポケットを合成樹脂やプラスチック等で一体成形して作り、切れ込み部(59)が有るタイプ(図11中の台座付つけ餌ポケット)にする方法である。ここで注意しなければならないのは金属類で作ってしまうと重くなるので避けなければならない、何故なら、網カゴA部と網カゴB部のバランスをとるのが難しくなるから。鉤状レールの材料も底蓋の材料と同じぐらい多くの種類が考えられるが、金属類で作ると上記と同様に網カゴA部と網カゴB部のバランスをとるのが難しくなる。最良の材料は底蓋と同じ合成樹脂やプラスチック等硬い材料である。固着する最良の方法は鉤状レールと底蓋を一体成形して作ることである(図9下)。がしかし、底蓋の最良の材料はステンレス等の金属線材でできた網の目構造(61)であるので、一体成形することはできない。その場合は鉤状レールを底蓋と同じ金属類で作って網目の線材に溶接あるいはハンダ付にする方法である(図11下)。上記のことによりつけ餌ポケットを底蓋に固定することができる。
(シ)重り掛合用堤とは、図10の如く、底蓋の下面に、小さな穴を中心にして接続具と反対側に放射状に切欠きを設けるが、その小さな穴を囲むように円筒形でかつ、中心の小さな穴より放射状に切欠き部を設けたその形に沿って道糸が底蓋の外に出れるように、その方向が切欠けている形(51a)である。何故重り掛合用堤を設けるか、釣り糸を上方に牽引することにより釣り糸に結合された重りを重り掛合用堤の凹部に掛合することにより、重りが揺動しないようにする、それと、遠投時に重りを介して底蓋に衝撃が伝わるが、その衝撃を和らげるためである。重り掛合用堤の材質はゴム系で底蓋の下から上に向かって円錐形に窪み(52)をつくる、これにより、上記目的を達成することができる。それと、従たる目的を達成することができる、その目的とは、[請求項3]に記載の重りを重り掛合用堤の凹部に掛合すると、重りの下端の輪(72)に長いステンレス線材(69)を遊動可能に接続させているので、遠投時に長いステンレス線材が揺れ動いて(18)つけ餌ポケットに強く当たろうとする、重り掛合用堤の堤の高さをある程度高くすることによりつけ餌ポケットに当たるのを防ぐ事ができる、つまり長いステンレス線材がつけ餌ポケットに当たる前に、長い線材の根元(70)が半球形に窪ませた金属板の縁(67)に当たる。
(ス)切断面に対して直角に交わる状態に戻る弾性力を有するように設けるとは、図2の如く、網カゴB部の下部で開口面と切断面に対して平行になるように張って固着して設けた線材が中心軸となるようにパイプ{必ずしもパイプでなくても、引っ掛け金具の根元(4)の線材を張って設けた線材(3a)に巻き込むことにより軸受部を形成したものでも良いが、実施するための最良の形態と云う事でパイプにした}を設け、該パイプに(二股の松の葉の形をしている引っ掛け金具の向きを、先が2つに分かれている方をカゴの内側に置いて根元がカゴの外を向くように、かつ、2つに分かれている二股が縦ではなく横になるようにして)引っ掛け金具を根元の位置で固着して設ける。そうすることにより張って設けた線材を軸(支点)として上下方向に回動可能になるように引っ掛け金具を設けることができる。そして、該引っ掛け金具の横(パイプの横)には同じ張って設けた線材が中心軸となるようにコイル状バネ(7)を設ける、その方法は、引っ掛け金具が切断面に対して直角に交わる状態で、コイル状バネの端の一線を張って設けた線材に固着し、コイル状バネのもう一方の端の一線を二股の松の葉の形をしている引っ掛け金具の葉先の線材に固着する。このときコイル状バネには捩じれの弾性力が生じないようにしなければならない。こうする事により切断面に対して直角に交わる状態(開口面と平行)に戻る弾性力有するようにすることができる。コイル状バネの主たる目的は上記であるが、従たる目的として、引っ掛け金具の軸受部つまりパイプが左右に移動するのを防ぐという目的がある、そのためにはコイル状バネを片方だけに設けるのではなく、軸受部(パイプ)の両側に設けることが実施するための最良の形態と云う事ができる。
(セ)二股の松の葉の形の引っ掛け金具の根元(4)は伸ばして曲げて網カゴB部の外に爪として突設するとは、図2の如く、二股の松の葉の形をしている引っ掛け金具は根元がカゴの外を向くように設けてある、そのまま根元を伸ばして網カゴB部の外に爪(2a)として突設したのでは、引っ掛け金具が軸(3a)を支点として回動したときに網カゴB部の構造物である線材にすぐにぶつかってしまう。そこで、図2の如く、網カゴB部に当たる直前で90度真下に曲げ(5)網カゴB部の任意の横の線材すぐ下のところで90度真横に曲げて(6)外に爪として突出する(網カゴB部の任意の横の線材を巻き込むように外に曲げて爪として突出する)のである。90度真下に曲げ網カゴB部の任意の横の線材すぐ下までの距離が長ければ長いほど引っ掛け金具が回動したときに突出している爪が早く網カゴB部内に引っ込むので、その距離を長くしようと引っ掛け金具を網カゴB部の中程に設けると、使用するとき撒き餌の中に引っ掛け金具が埋没してしまい、いざ竿をシャクルして重りを引っ掛け金具に引っ掛けようとするとき図13(お)、撒き餌が邪魔をして、思うように引っ掛け金具を引っ掛け上げることができないことになる。ゆえに、実施するための最良の形態となると、なるべく引っ掛け金具を下部に設けて、もうこれ以上距離を長くできない網カゴB部の最下部の横の線材、つまり、最下端の開口部枠(36b)の線材に巻き込むように曲げるのが最良の形態と云える。ここで注意しなければならないのは、引っ掛け金具は軸を支点として上下方向の縦に回動するが、引っ掛け金具の先端の爪に引っ掛ける輪ゴム(16)は、網カゴをグルッと巻き込んでいているので左右方向の横に引っ張ると云う事である。ゆえに、先端の爪が輪ゴムに引っ張られて横に行かないように、U字の形のガード(これをU字ガードと名づける)を設けなければならない。U字ガード(39)を爪の上下動の邪魔にならないように、また爪がU字ガードの中に入るように、下端の開口部枠の線材に固着して設ける事により、輪ゴムが先端の爪を左右方向に引っ張っても横に行かないようにすることができる。これは最良の形態である最下端の開口部枠の線材の下に爪を突設した場合で、網カゴB部の中程の横の線材の下に爪を突設する場合は、網カゴB部の構造物である縦の線材のすぐ横{図3(8)}の位置に爪を突設することにより、爪が横に行かないようにすることができる。縦の線材の右に爪を突設するか左に爪を突設するかによって、輪ゴムを左巻きに巻くか右巻きに巻くかどちらにするかが決まる。
(ソ)底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの用い方は、図4の如く、用い方とは、本発明の底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの組み合わせ方を云うのか、あるいは釣り方を云うのか、どちらを云うのか分からないが、釣り方を云うのであれば請求項2で書いているので[0026]を参照すれば理解できると思う。釣り具を遠投する準備ができるまでの手順を云うのだと解釈して、図4の如く本発明の底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴを組み立てる手順を説明する。請求項2に書いていることを引用して詳説する。まず、底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの天井部に浮力材を固着あるいは固定する。固着の場合は初めから固着されているので選択の余地はないが、固定の場合は、その釣り場の状況に合わせて浮力材を選定して、天井部に挿入してパッチン爪により固定する(図6の取り付け状態図と動作状態図を参照)、そして、網カゴA部を下にして網カゴB部が上で口を開けた状態にして、開口部より撒き餌カゴ内に適当な質及び量の撒き餌を投入し、網カゴA部と網カゴB部を閉鎖位置へ回動させて咬合させる図4(い)、そして、網カゴA部あるいは網カゴB部の構造物である縦の線材の任意の1線材に輪ゴム(16)の一端を結びつけて固定して{実施するための最良の形態は網カゴA部の輪郭を形成している縦の線材に結びつける図4(あ)参照}、輪ゴムのもう一方の一端を伸ばして網カゴA部と網カゴB部の外周に巻きつけるのであるが、ここを詳説すると、輪ゴムと一言で言っても太さ・長さ・縮む力・これらの違いで種々の輪ゴムが考えられる。輪ゴムを網カゴA部か網カゴB部か任意の縦の1線材に結び付ければよいのであるが、要は輪ゴムの縮む力により、互いに開こうとする網カゴA部と網カゴB部を抱き合わせて咬合した状態を維持できればよいのであるから、発明を実施するための最良の形態となると、網カゴB部の縦の輪郭の線材の下部にひばり結びあるいはうきどめ結びにより結び付けて固定し、右回りあるいは左回り(網カゴB部を外側から見て右端の縦の輪郭に結び付けた場合は、上から見て左回りに、その逆の場合は、右回りに)に抱き込むかたちに1回転以上巻き付けて網カゴA部及び網カゴB部の外周に巻き付ける、そして、網カゴB部の下部の中ほどで外に突出している爪に引っ掛ける図4(う)(引っ掛け金具は請求項4の引っ掛け金具が最良の形態である)。ここで、適度の爪の突出の大きさ・適度の輪ゴムの縮む力・適度の輪ゴムの長さにして、釣り具を遠投するときから、底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴが所望の水深まで到達し、竿をシャクリして重りにより引っ掛け金具を引き上げるまで、爪から輪ゴムが外れないようにする。輪ゴムの縮む力が強すぎると、輪ゴムが引っ掛かりにくいので爪の突出を大きくしなければならない、輪ゴムの縮む力が弱すぎると、着水時の衝撃で咬合部が割れて割れ目から撒き餌が散らばることになる。かと云って咬合部が割れないように強くし、爪の突出を大きくすると、なかなか爪がカゴの中に引っ込まないことになる。ゆえに、適度の爪の突出の大きさ・適度の輪ゴムの縮む力・適度の輪ゴムの長さにしなければならない。そして、底蓋を閉めて底蓋の下面に設けた重り掛合用堤に重りを掛合して道糸を引っ張ることにより底蓋を閉止する図4(え)のであるが、ここで注意しなければならないのは、底蓋の下面に設けた重り掛合用堤に重りを掛合するときに、道糸が二股に分かれている引っ掛け金具の葉先の間を通るようにして、重りを重り掛合用堤に掛合する。そして、道糸を引っ張ることにより底蓋を閉止し、そして、ハリス糸の先端に止着した釣り針につけ餌を刺して底蓋の下面に設けたつけ餌ポケットに収める、そして、道糸を持ち上げることにより底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴが道糸にぶら下がった状態にして、リールを巻き上げる。以上、上記手順により本発明の底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴは組み立てられ、釣り具を遠投することができる。
(タ)底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの動きは、図13及び図14の如く、(あ)釣り具の海中への投入はリールを用いる、竿を振ると釣り具は遠心力により飛んで行き道糸をリールより引っ張り出す。(い)着水後、底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴに詰めた撒き餌は重たいので、撒き餌と底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの網の目との間の抵抗・摩擦により重たい撒き餌に連れられて海底へと沈んでいく。(う)重りは重たいので、重りの海底へ沈む速さは底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの海底へ沈む速さよりも速い。ゆえに、重りはハリス糸を引っ張り、そのハリス糸の先端には釣り針がつけ餌を刺した状態でつけ餌ポケットに装填されているが、底蓋が90度開いていて、かつ、つけ餌ポケットの開口面は真下をむいているので、つけ餌はハリス糸に引っ張られてつけ餌ポケットから引き摺り出される。チヌ釣りの場合は[0026]の下の方に記載している如くこの時点では引き摺り出されない。(え)重りは所望の水深まで沈むと、浮き止めがシモリを介してスイベル(シモリペット)に引っ掛かる、このことにより重りは棒浮きに係止する。そのとき底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴは重たい撒き餌に連れられて海底へと引き続き沈んでいる。(お)やがて、底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴは係止している重りに追い着いて、重りを海底へと引っ張る、そのときは立っている棒浮きが沈むので判る。このことは、重りが引っ掛け金具に引っ掛かり棒浮きを引っ張ることをも意味する。(か)それに合わせて竿をシャクルと重りが引っ掛け金具を引き上げ、爪がカゴ内に引っ込む、すると、輪ゴムが爪から外れて網カゴA部と網カゴB部は接続具であるコイル状バネ付蝶番の弾性力により一気にパカッと開口面が割れて口を開く。(き)重りは再び沈んで棒浮きに係止する。底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴは撒き餌を一度に撒き、撒き餌をつけ餌の近くに置き去りにして海面へと浮上する。(く)魚が撒き餌に群がって魚が釣れるのを待っている間も、底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴは上昇を続けるが、釣り針からの魚信(アタリ)を底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴに妨げられることはない。もちろん魚が掛かれば動作の途中でも棒浮きは沈む。(け)底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴはさらに浮上を続けて釣り人に見えるようになる。底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの天井面つまり窪みの上面が棒浮きと違う色に着色されているので、海面近くに来たことが判る。このことは、ハリス糸が釣り具に絡んだり釣り針が釣り具に引っ掛かったりせずに、無事に釣り具の一連の作動が行われたことを意味し、また、魚が掛かるのを待つ状態に成っていることを知らせることでもある。(こ)底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴは浮上を続けて棒浮きを下から上へ抵抗なく挿通して海面に達する、その後、底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴは波の上下動に合わせ、棒浮きを中心軸としてスムーズに上下動をする。そのとき、棒浮き及び重りとつけ餌の動きに影響を与えない。(さ)魚が掛かり、つけ餌を銜えて引っ張って逃げると、底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴを置き去りにして、棒浮きだけを引っ張り棒浮きは海中へと姿を消す。と同時に重りを請求項3の重りを用いていた場合は(さ)の如く、ハリス糸を結びつけている長い線材を介して中心孔に有る線材(シャベル取っ手状継ぎ手を形成している線材)だけを引っ張り、重りを置き去りにして、棒浮きだけを引っ張る。このことにより、魚が掛かると、底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴ及び重りに影響されることなく、魚が引っ張る魚信が棒浮きだけに伝わり、棒浮きが海中に姿を消すことになるので、魚の小さな魚信を棒浮きで感知する事ができる。
(チ)[請求項4]記載の引っ掛け金具とは、図3の如くである、請求項1記載の底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの部品である引っ掛け金具は、網カゴB部の下部でカゴの内側に開口面と切断面に対して平行になるように線材を張って固着して設け、その線材を軸(支点)として上下方向に回動可能になるように、また、引っ掛け金具の向きは先が2つに分かれている方をカゴの内側に置いて根元がカゴの外を向くように、かつ、2つに分かれている二股が縦ではなく横になるように設け、かつ、二股の松の葉の形をしている引っ掛け金具が切断面に対して直角に交わる状態(開口面と平行)に戻る弾性力を有するようにしたもので、その方法は、請求項1の引っ掛け金具においては、張って設けた線材を軸として回動可能になるように設けた引っ掛け金具の両側には、同じ張って設けた線材が中心軸となるようにコイル状バネを設ける方法であるが。ここ請求項4の引っ掛け金具では、上記の直角に交わる状態に戻る弾性力を有するようにする方法が違っていて、その方法は、上記の如く向きに設けた引っ掛け金具の根元を伸ばしてその先端部にシャベル(shovel)の取っ手の形状の継ぎ手(9)を形成する。そして、網カゴB部の内側でかつ引っ掛け金具の上の位置に、さらにもう1本開口面と切断面に対して平行になるように線材を張って固着して設け(10)、該線材の真中に渦巻き状のバネ(11)を該線材が中心軸(渦巻き状のバネの中心に直角に線材が交差する)となるように固着して設け、該渦巻き状のバネの外輪(12)を屈曲して曲げ(13)て網カゴB部の外に爪(2b)として突設し、そして、渦巻き状のバネの先端をさらに先に伸ばして、上記のシャベル取っ手状継ぎ手の取っ手の部分にグルグル巻き込むことにより回動可能に接続する(必ずしもこのようにする必要はなく、取っ手の部分が中心軸となるようにパイプを設け。該パイプに渦巻き状のバネの先端を固着しても良い)。この方法でも切断面に対して直角に交わる状態に戻る弾性力を有するようにすることができる。何故シャベル取っ手状継ぎ手を設けて回動可能に接続する必要があるのか、継ぎ目無しに直接(請求項1の引っ掛け金具と同じように)根元を伸ばして網カゴB部の外側に伸ばして曲げて渦巻きバネを形成したのでは、何回も使用しているうちに大きく曲がっている部分、上記シャベル取っ手状継ぎ手の部分が金属疲労で折れてしまうからである。このような構造の引っ掛け金具は、釣り具が海中に沈み所望の水深に達したとき、竿をシャクルことにより重りが引っ掛け金具の二股の間に引っ掛かり、引っ掛け金具の葉先が上に引き上げられ、反対側の根元の先のシャベル取っ手状継ぎ手は下に回動され。回動可能にシャベル取っ手状継ぎ手に接続されていた渦巻き状のバネの先端が下に引っ張られることにより、屈曲して曲げることにより網カゴB部の外に突設していた爪はカゴ内に引っ込められる。請求項1の釣り具の底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの引っ掛け金具では爪がカゴ内に引っ込まる早さを網カゴB部の最下部の開口部枠の線材に巻き込んで曲げることにより早くしたが、ここ請求項4の引っ掛け金具では、渦巻き状のバネの外輪を屈曲して曲げる形、および渦巻きの外輪の形を工夫することにより早くすることができる。また、請求項1の引っ掛け金具と同じく、輪ゴムが先端の爪を左右方向に引っ張っても横に行かないように、網カゴB部の中程の縦の線材のすぐ横の位置(8)に爪を突設する。ここで注意しなければならないのは、[0021](ス)に記載の如く、網カゴB部の下部でカゴの内側に開口面と切断面に対して平行になるように線材を張って固着して設け、その線材の真中の位置に、張って設けた線材が中心軸となるようにパイプ(必ずしもパイプでなくても、線材をコイル状に巻くことにより軸受部を形成したものでも良いが実施するための最良の形態と云う事でパイプにした)を設け、該パイプに引っ掛け金具を(根元の位置で)固着して設けるのであるが、請求項1の引っ掛け金具では、パイプが左右に移動するのをコイル状バネ(7)が防いでくれるので良いが、請求項4の引っ掛け金具ではコイル状バネを用いないので、左右に移動してしまう、そこで、それを防ぐのにストッパー(15)をパイプの両側に固着して設ける、ストッパーは円盤の形をしていて、円盤の中心を張って設けた線材が貫通して、パイプの横の両側の位置で固着して設けることにより、パイプが左右に移動するのを防ぐことができる。なお、渦巻き状のバネの外輪が屈曲して曲げられてる部分を金属の輪(14)で締め付けて固着する。こうすることにより爪(2b)が金属疲労で折れるのを防ぐし、輪ゴムを爪に引っ掛けるとき引掛け易くなり、かつ、輪ゴムがずれて外れるのを防ぐという効果もある。
次に、最良の釣り方について、[請求項2]の文章を基にして、その中に記載の語句の詳細を説明しながら、説明していく。釣り竿の先端から道糸を伸ばし、道糸には重りが所望の水深で係止するように浮き止めを固定し、道糸をシモリに挿通し、棒浮き用スイベルの糸孔に挿通し、底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの天井部中央の孔に挿通し、道糸の先端には重りを止着する、さらに、重りからサルカンを介してハリス糸を伸ばし、先端に釣り針を止着する、そして、底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの天井部に浮力材を固着あるいは固定する、固着の場合は初めから固着されているので選択の余地はないが、固定の場合は、(ツ)その釣り場の状況に合わせて浮力材を選定して、天井部に挿入してパッチン爪により固定する、そして、網カゴA部を下にして網カゴB部が上で口を開けた状態にして、開口部より撒き餌カゴ内に(テ)適当な質及び量の撒き餌を投入し、網カゴA部と網カゴB部を閉鎖位置へ回動させて咬合させる、そして、網カゴA部あるいは網カゴB部の構造物である縦の線材の任意の1線材に輪ゴムの一端を結びつけて固定して、輪ゴムのもう一方の一端を伸ばして網カゴA部と網カゴB部の外周に巻きつけ、網カゴB部の外側に突出して設けてある爪に引っ掛ける、こうすることにより輪ゴムの縮む弾性性質により網カゴA部と網カゴB部は咬合することになり円筒の形を形成する、そして底蓋の下面に設けた重り掛合用堤に重りを掛合して道糸を引っ張ることにより底蓋を閉止する、そして、ハリス糸の先端に止着した釣り針につけ餌を刺して底蓋の下面に設けたつけ餌ポケットに収める、このような状態で釣り具を海中へ投入すると、網カゴA部の底部に接続された底蓋はコイル状バネ付蝶番の弾性力によって開くが、撒き餌カゴ内の撒き餌は網カゴとの摩擦と慣性力によりカゴ外に飛び出ることは無い、着水後、重りは所望の水深まで沈降するが、その際ハリス糸の先端に付けたつけ餌をつけ餌ポケットから引き摺り出す、つけ餌を追うように底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴは沈んで行き、所望の水深で係止している重りに追いつき、さらに、棒浮きに係止している重りを海底へと引き込もうとする、そのとき竿をシャクルことにより重りが引っ掛け金具に引っ掛かり、引っ掛け金具が回動することにより爪がカゴ内に引っ込み、輪ゴムが爪から外れる、すると網カゴA部と網カゴB部はコイル状バネ付蝶番の弾性力によって一気に開口面が割れて口を開く、このことにより撒き餌カゴ内の撒き餌は一度に海中に撒かれ、撒き餌を失くした底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴは海面へと浮上し、海面にある棒浮きの上部まで釣り糸に沿って円滑に移動及び通過して底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの天井部が海面上に姿を表すことにより、釣り具の一連の作動が正常に行われたことが判る、なおかつ、上記沈降から棒浮きの上部まで浮上するまで釣り針からの魚信を撒き餌カゴに妨げられることなく棒浮きに伝えることができる、つけ餌ポケットから重りによって引き摺り出されたつけ餌は一度に撒かれた撒き餌の近くに留め置かれている、つまり、海底すれすれに撒き餌とつけ餌を留め置くことにより、魚を夢中にさせて魚の目を晦ませることにより警戒心の強い魚も釣ることができる。最良の釣り方は警戒心の強い魚であるチヌを釣る釣り方だと思うが、その場合は棒浮き及び重りを軽いものにしなければならない。棒浮き及び重りを0.5号とか0.7号とかの軽すぎる棒浮き及び重りだと、上記の如く着水後、重りがハリス糸の先端に付けたつけ餌をつけ餌ポケットから引き摺り出すことができず、底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴといっしょに所望の水深まで沈降してしまう、しかし、それで良いのである、その後棒浮きが沈むのに合わせて竿をシャクルことにより重りが引っ掛け金具に引っ掛かる。以下上記と同じ一連の動きをする。ここで底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴが浮上するときにつけ餌をつけ餌ポケットから引き摺り出すことができないのではないか、と思えるだろうが、浮上するときは沈降時に比べて、カゴが浮上する力が加わるのでつけ餌ポケットからつけ餌を引き摺り出すことができるのである。
(ツ)その釣り場の状況に合わせて浮力材を選定とは、釣りの対象魚が回遊魚あるいは青物魚の場合は浮き下、つまり浮き止めの位置に注意すれば良い、あと棒浮きと重りのバランスや本発明の底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの浮力材の大きさはあまり考えなくて良いが。一般に云われていることであるが、警戒心の強い魚や底物釣りの場合は微妙な調節が必要で、棒浮き及び重りを軽くしているために、海の流れの速さや波の高さの影響をおおいに受けると。しかし、波の高さの影響は受けない、何故なら本発明の釣り具は、海面にある棒浮きの上部まで釣り糸に沿って円滑に移動及び通過した底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴは、棒浮きを中心軸にして波の上下動に合わせて上下運動をするだけ、もし波が高いときは棒浮きの頭頂部を通過してしまい、波間に揺られて棒浮きから離れて遠ざかって行くだけだから。後に残るのは棒浮きと重りだけ、そのほうが魚のアタリがはっきりして良いともいえる。問題は海の流れの速さである、海の流れが遅い場合は問題無いが早い場合は、底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴは早く沈んで早く浮上するほうが流れの影響が少なくて済むといえる、そのためには撒き餌を重くしてなおかつ浮力材の浮力を大きくすればよい。
(テ)適当な質及び量の撒き餌とは、アミと呼ばれる撒き餌と集魚剤を混合したものである。アミと集魚剤の混合比を選択することにより硬くすることも軟らかくすることもでき、比重の重い集魚剤を選ぶか軽い集魚剤を選ぶかを選択することによって、撒き餌を重くすることも軽くすることもできる。底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴが沈んでいくスピードを早くしたければ重い集魚剤を選ぶし、海底まで飛び散らずかつバラケないようにしたいなら、アミを少なく集魚剤を多くして硬くする。アミは比重が軽く水分を多く含む、集魚剤は海水よりも比重が重く乾いている、この2つの性質の違いにより上記のことができる。また、集魚剤を選ぶことにより、粘り気のある撒き餌にするかサラサラの撒き餌にするか選ぶことができる。あまりに撒き餌を詰め込み過ぎると、竿をシャクルことにより重りが引っ掛け金具に引っ掛かり引っ掛け金具を回動するはずが、回動しきれずに([0022](セ)を参照)何回もシャクルことになる。釣りの対象魚が警戒心の強い魚のチヌで、ダゴチン釣りのような釣りがしたければ、重い集魚剤を選んで硬くしてカゴに入れる、すると、カゴがパカッと開いた時点でもバラケないですむ。本発明の底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴを用いた釣り具は、警戒心の強い魚や底物釣りだけに用いるものではないので、そのときそのときの対象魚によって集魚剤を選定する、これは重要なことである。
海釣りを想定し、とりわけ磯釣りの深場の魚釣り仕掛けとして開発していますが、磯以外の釣り場でも使えるのはあたりまえで、海以外に湖・川の淡水魚(フナ・こい・ナマズ・ウナギ等)を釣るときの釣り仕掛けとして用いることができる。[請求項5]に記載のパッチン爪については、扉あるいは引き戸のストッパーとして用いることができる。あるいは本発明の底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴ以外の仕掛けまたは装置・設備に用いることにより、物を上下あるいは横に押さえ込むための器具・部品として用いることができる。
本発明の釣り具の斜視図 請求項1に記載の引っ掛け金具 上:正面図・下面図・右側面図 右下:取り付け状態図 請求項4の引っ掛け金具 上:正面図・下面図・右側面図 右下:取り付け状態図 左下:引っ掛け金具が引っ張り上げられた状態図 本発明の釣り具の主要構成要素である底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの組み立て方説明図 (a):ロケット弾の形の先頭部を切り落とした形状に加工した浮力材の立体図及びA−A′断面図 (b):ロケット弾の形の先頭部を切り落とした形状の中に空気を閉じ込めた浮力材の立体図及びB−B′断面図 パッチン爪 上:正面図・下面図・右側面図 中右:取り付け状態図 下:パッチン爪の動作状態図 網カゴA部の正面図・下面図・右側面図〔網カゴA部の開口部枠を線材で作り、同じ線材(網目)でできた底蓋に接続する場合、なおかつ、金属類で作ったつけ餌ポケットを網目でできた底蓋に固着する場合〕 網カゴB部の正面図・下面図・右側面図 コイル状バネ付蝶番 上:正面図及び右側面図 下:網カゴA部の開口部枠を合成樹脂等で縁取りし、同じ合成樹脂等でできた底蓋に接続する場合の状態図 底蓋 上:正面図・下面図・右側面図 右下:つけ餌をつけ餌ポケットに装填するときの状態図 つけ餌ポケットを固定する場合の図 左上:台座付つけ餌ポケットを鉤状レールに装着するときの状態図 右上:種々の大きさの台座付つけ餌ポケット 中:台座付つけ餌ポケットの正面図・下面図・右側面図 下:網カゴA部の開口部枠を合成樹脂等で縁取りし、網目でできた底蓋に接続する場合の状態図 (a):請求項1に記載の重りの使用状態図・正面図・C−C′断面図 (b):請求項3の重りの使用時の内部説明図・D−D′断面図 本発明の釣り具の海中での正常な動きの前半 本発明の釣り具の海中での正常な動きの後半(スイベルの拡大図含む)
符号の説明
1 天井部の外枠である網の目の線材
2a 爪(請求項1に記載の引っ掛け金具の爪)
2b 爪(請求項4に記載の引っ掛け金具の爪)
3a 張って設けた線材(請求項1に記載の引っ掛け金具の軸)
3b 張って設けた線材(請求項4に記載の引っ掛け金具の軸)
4 根元
5 直前で真下に曲げ
6 巻き込むように外に曲げ
7 コイル状バネ
8 縦の線材のすぐ横
9 シャベル取っ手状継ぎ手(引っ掛け金具の)
10 もう1本張って設けた線材
11 渦巻き状のバネ
12 外輪
13 屈曲して曲げ
14 金属の輪
15 ストッパー((引っ掛け金具の)
16 輪ゴム
17 底蓋の穴を貫通している釣り糸
18 長いステンレス線材が揺れ動く
19 棒浮きを抵抗なく挿通できる大きさの孔
20 ドームの形状を途中まで形成
21 縁(天井部の)
22 天井面(急激な傾斜に窪ませた窪み)
23 急激な傾斜に窪ませた窪みの壁面
24 空洞部
25 直径(網カゴ本体の円筒の直径より少し小さい直径)
26 高さ
27 バネ板
28 爪(パッチン爪の)
29 軸受部(パッチン爪の)
30 連結軸
31 オサエ板
32 ストッパー板(パッチン爪の)
33 バネ板を固着して設け
34a コイル状バネ付蝶番(天井部と網カゴA部を接続する)
34b コイル状バネ付蝶番(天井部と網カゴB部を接続する)
35 コイル状バネ付蝶番(底蓋と網カゴA部を接続する)
36a 開口部枠(網カゴA部の半円形の弧の形)
36b 開口部枠(網カゴB部の半円形の弧の形)
37a 最上部の横の線材(網カゴA部の)
37b 最上部の横の線材(網カゴB部の)
38 半円形の弧の真中の位置
39 U字ガード
40 鈍角
41 平板(コイル状バネ付蝶番の)
42 コイル状バネ
43 軸(コイル状バネ付蝶番の)
44 軸受部(コイル状バネ付蝶番の)
45 リベットあるいはボルト.ナットの穴
46 鉤状レール
47 コイル状バネの両端を各々別の平板の方向に曲げて
48 合成樹脂やプラスチック等でできた開口部枠
49 合成樹脂やプラスチック等でできた底蓋
50 小さな穴
51a 重り掛合用堤の切欠き部
51b 底蓋の切欠き部
52 円錐形の窪み
53 固着タイプのつけ餌ポケット
54 空気抜き穴
55 つけ餌ポケットの開口面
56 重り掛合用堤
57 パッチン爪(鉤状レールに用いる)
58 固定タイプのつけ餌ポケット
59 切れ込み部
60 エンド
61 網の目構造の底蓋
62 中心孔
63 重錘
64 浮力材でなおかつ衝撃・磨耗に強い材料
65 シャベル取っ手状継ぎ手(請求項3の重りの)
66 半球形に窪ませた金属板
67 金属板の縁
68 尻部の中心孔
69 長いステンレス線材
70 長い線材の根元
71 揺動可能に接続
72 下端の輪
73 小さな輪
74 回動可能に枢着して設けた線材(スイベル本体に)
75 挿入して曲げて揺動可能に接続させた線材
76 棒浮きを遊動可能に接続
77 スイベル本体胴部の線材を曲げて形成した輪


Claims (5)

  1. 釣り竿の先端から道糸を伸ばし、その道糸には浮き止め、遊動の棒浮き、道糸を中心軸にして上下動の底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴ、重り及び釣り針を止着したハリス糸を設けた釣り具において、上記底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴは天井部に棒浮きを抵抗なく挿通できる大きさの孔を中心軸上に有し、該天井部中央の中心軸上の孔の外周に浮力材を固着して設けるかパッチン爪により固定して設けている、また、中通し撒き餌カゴの中央円筒部を縦に割って網カゴA部と網カゴB部に分け(分かれる面を切断面と名づける)、天井部の下に接続具であるコイル状バネ付蝶番によって開閉可能に接続されている、網カゴA部と網カゴB部は互いに対面に位置し、コイル状バネ付蝶番の弾性力によって口を開いたような状態に戻る力を有している、網カゴA部の開口部枠にはコイル状バネ付蝶番により開閉可能に底蓋が接続されている、該底蓋の形状は睡蓮の葉の形をしていて下面につけ餌ポケット及び重り掛合用堤を設けている、網カゴB部の下部でカゴの内側に開口面と切断面に対して平行になるように線材を張って固着して設け、その線材を軸(支点)として上下方向に回動可能になるように、かつ、切断面に対して直角に交わる状態に戻る弾性力を有するように二股の松の葉の形をしている引っ掛け金具を設ける、そのときの引っ掛け金具の向きは先が2つに分かれている方をカゴの内側に置いて二股のもと(根元と名づける)がカゴの外側を向くように、かつ、2つに分かれている二股が縦ではなく横になるように設ける、二股の松の葉の形の引っ掛け金具の根元は網カゴB部の外側に伸ばして曲げて網カゴB部の外に爪として突設するようにする、このような構造になっている底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの用い方は、輪ゴムの一端を網カゴA部あるいは網カゴB部の構造物である任意の縦の1線材に結びつけて固定し、輪ゴムのもう一方の一端を伸ばして網カゴA部及び網カゴB部の外周に巻きつけ、網カゴB部の外に突出して設けてある爪に引っ掛ける、こうすることにより輪ゴムの縮む弾性性質により網カゴA部と網カゴB部は咬合することになり円筒の形を形成する、そして底蓋の下面に設けた重り掛合用堤に重りを掛合して道糸を引っ張ることにより底蓋を閉止する、該底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの動きは、海中に投入後、内部に詰めた撒き餌の重みにより海底へと沈み、所望の水深に到達すると竿をシャクル、すると重りが引っ掛け金具に引っ掛かり、引っ掛け金具が回動することにより爪がカゴ内に引っ込み、輪ゴムが爪から外れ、網カゴA部と網カゴB部は接続具であるコイル状バネ付蝶番の弾性力によって一気に開口面が割れて口を開く、このことによりカゴ内の撒き餌をいちどに海中に撒き、天井部浮力材の量を調節することにより撒き餌が無くなると浮上するようにしている底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴは浮力材の働きにより海面へと浮上する、浮上して棒浮きの上部の海面まで釣り糸に沿って円滑に移動及び通過して底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの天井部が海面上に姿を表すことにより、釣り具が正常に作動したことが判る、釣り針からの魚信を撒き餌カゴに妨げられることなく棒浮きに伝えることのできる底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴである、釣具の構成要素である重りは重錘を浮力材でなおかつ衝撃・磨耗に強い材料で包むことにより横幅を大きくした中心孔のあいた重りである、上記底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴを用いることを特徴とする釣り具。
  2. 請求項1記載の底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴを用いた釣り方は、釣り竿の先端から道糸を伸ばし、道糸には重りが所望の水深で係止するように浮き止めを固定し、道糸をシモリに挿通し、棒浮き用スイベルの糸孔に挿通し、底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの天井部中央の孔に挿通し、道糸の先端には重りを止着する、さらに、重りからハリス糸を伸ばし、先端に釣り針を止着する、そして、底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの天井部に浮力材を固着あるいは固定する、固着の場合は初めから固着されているので選択の余地はないが、固定の場合は、その釣り場の状況に合わせて浮力材を選定して、天井部に挿入してパッチン爪により固定する、そして、網カゴA部を下にして網カゴB部が上で口を開けた状態にして、開口部より撒き餌カゴ内に適当な質及び量の撒き餌を投入し、網カゴA部と網カゴB部を閉鎖位置へ回動させて咬合させる、そして、網カゴA部あるいは網カゴB部の構造物である縦の線材の任意の1線材に輪ゴムの一端を結びつけて固定して、輪ゴムのもう一方の一端を伸ばして網カゴA部と網カゴB部の外周に巻きつけ、網カゴB部の外側に突出して設けてある爪に引っ掛ける、こうすることにより輪ゴムの縮む弾性性質により網カゴA部と網カゴB部は咬合することになり円筒の形を形成する、そして底蓋の下面に設けた重り掛合用堤に重りを掛合して道糸を引っ張ることにより底蓋を閉止する、そして、ハリス糸の先端に止着した釣り針につけ餌を刺して底蓋の下面に設けたつけ餌ポケットに収める、このような状態で釣り具を海中へ投入すると、網カゴA部の開口面縁に接続された底蓋はコイル状バネ付蝶番の弾性力によって開くが、撒き餌カゴ内の撒き餌は網カゴとの摩擦と慣性力によりカゴ外に飛び出ることは無い、着水後、重りは所望の水深まで沈降するが、その際ハリス糸の先端に付けたつけ餌をつけ餌ポケットから引き摺り出す、つけ餌を追うように底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴは沈んで行き、所望の水深で係止している重りに追いつき、さらに、棒浮きに係止している重りを海底へと引き込もうとする、そのとき竿をシャクルことにより重りが引っ掛け金具に引っ掛かり、引っ掛け金具が回動することにより爪がカゴ内に引っ込み、輪ゴムが爪から外れることにより網カゴA部と網カゴB部を咬合させていた力が無くなる、すると天井部の下に接続されている網カゴA部と網カゴB部はコイル状バネ付蝶番の弾性力によって一気に開口面が割れて口を開いたような状態になる、このことにより撒き餌カゴ内の撒き餌は一度に海中に撒かれ、撒き餌が無くなった底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴは海面へと浮上し、海面にある棒浮きの上部まで釣り糸に沿って円滑に移動及び通過して底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの天井部が海面上に姿を表すことにより、釣り具の一連の作動が正常に行われたことが判る、なおかつ、上記沈降から棒浮きの上部まで浮上するまで釣り針からの魚信を撒き餌カゴに妨げられることなく棒浮きに伝えることができる、つけ餌ポケットから重りによって引き摺り出されたつけ餌は一度に撒かれた撒き餌の近くに留め置かれている、つまり、海底すれすれに撒き餌とつけ餌を留め置くことにより、魚を夢中にさせて魚の目を晦ませることにより警戒心の強い魚も釣ることができる(ダゴチン釣りと同じ効果)、請求項1記載の底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴを用いて警戒心の強い魚も釣ることができることを特徴とする、本発明の魚を釣る方法。
  3. 請求項1記載の釣り具で用いる重りは、錘を浮力材でなおかつ衝撃・磨耗に強い材料で包み込んで横幅を大きくし中心孔のあいた重りで黒色のものであるが、この請求項1の重りの特徴に加えてさらに錘を尻部に設けて、錘の中心軸と浮力材の中心軸との両方中心軸が同じ中心軸上になるように大きめの中心孔を貫通している、尻部の中心孔を中心に尻部を半球形に窪ませ、半球形に窪ませた面に嵌合するように中心孔と同じ位置に穴の開いた半球形窪みの有る金属板を固着する、そして、中心孔に線材を挿入し、該線材の上端にはシャベルの取っ手の形状の輪を形成する(これをシャベル取っ手状継ぎ手と名づける)、このシャベル取っ手状継ぎ手は中心孔を楽に挿通できる大きさである、中心孔に挿入した線材の下端には丸い輪を形成し、この丸い輪は中心孔より十分に大きくて、かつ、半球形に窪んだ金属板の窪みに填まり込む状態にする、そして、中心孔に挿通した線材の下端の輪には長い線材を、長い線材の一方の先端を下端の輪に挿入・曲げて輪を形成することにより、遊動可能に連結させ、もう一方の先端には小さな輪を形成してハリス糸を結束するための輪とする、この様な構造をした重りを請求項1記載の釣り具の構成要素である重りに代えて用いることを特徴とする請求項1記載の釣り具。
  4. 網カゴB部の下部でカゴの内側に開口面と切断面に対して平行になるように線材を張って固着して設け、該線材を軸(支点)として回動可能に、かつ、切断面に対して直角に交わる状態に戻る弾性力を有するように二股の松の葉の形をしている引っ掛け金具を設ける、そのときの引っ掛け金具の向きは先が2つに分かれている方をカゴの内側に置いて根元がカゴの外側を向くように、かつ、2つに分かれている二股が縦ではなく横になるように設ける、根元を網カゴB部の外側に伸ばしてその先端部にシャベル(shovel)の取っ手の形状の継ぎ手を形成する(これをシャベル取っ手状継ぎ手と名づける)、そして、網カゴB部の内側でかつ引っ掛け金具の上の位置に、さらにもう1本開口面と切断面に対して平行になるように線材を張って固着して設け、渦巻き状のバネを該線材の中央の位置で、かつ、線材が渦巻き状のバネの中心軸となるように(渦巻き状のバネの中心に直角に線材が交差する)固着して設け、そして、渦巻き状のバネの外輪を屈曲して曲げて網カゴB部の外に爪として突設し、そして、渦巻き状のバネの先端を伸ばして、上記のシャベル取っ手状継ぎ手に、回動可能に接続する、用いるときは、海中で竿をシャクルことにより重りが引っ掛け金具の二股の間に引っ掛かり松の葉の形の引っ掛け金具の二股の葉先が上に引き上げられる、根元の先端のシャベル取っ手状継ぎ手は下に回動される、すると、回動可能にシャベル取っ手状継ぎ手に接続されている渦巻き状のバネの先端は下に引っ張られる、このことにより、屈曲して曲げることにより網カゴB部の外に突設していた爪はカゴ内に引っ込み、輪ゴムが爪から外れる。請求項1記載の釣り具の主要構成要素である底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの部品である引っ掛け金具に代えて上記記載の引っ掛け金具用いることを特徴とする請求項1記載の釣り具。
  5. 本発明の釣り具の構成要素である底蓋及び引っ掛け金具を有する中通し撒き餌カゴの部品で請求項1に記載の浮力材を天井部に固定する部品パッチン爪である、弾性材料でできたバネ板及びカゴの外側に凸部がくるように曲がった硬い材料でできた爪とから出来ている、バネ板は曲げられることにより平板に戻ろうとする反発の弾性力を生じる(これを反発力と名づける)、その状態でバネ板の両端を爪の両端(網カゴの構造物である横の線材と連結軸)によって反発力を押さえ込んだ形にする、つまり、バネ板は横の線材と連結軸の両方に溶接やハンダ付等により固着して設け、爪は硬い材料によって作られカゴの外側に凸部がくるように曲がった形に形成していて、爪の両端をクルッと回して曲げることにより横の線材と連結軸の両方に軸受部を形成し、両方共に回動可能に設けることができる、このことにより反発力を押さえ込んだ形にすることができる、ここで大事な事は、バネ板の長さや爪の曲がり具合、それとバネ板を横の線材のどこに固着するかにより、種々のパッチン爪ができるが、要は、浮力材を天井部に下から上へ挿入するときはパッチン爪の先端は真下を向いていて、パッチン爪の連結軸の部分を持ってカゴ内側に回動したときには、パッチン爪の先端が真横を向くようになるように、バネ板の長さや爪の曲がり具合およびバネ板を横の線材に固着する位置を調節する、また、浮力材は一般的に軟らかい材料でできているので、爪が浮力材を傷つける可能性が大きい、ゆえに、連結軸にオサエ板を設ける、バネ板・爪・オサエ板を連結している連結軸の構造は、連結軸の中央にはバネ板が固着して設けられていて、その両側には爪の端が曲げられて軸受部を形成することにより爪が連結軸に回動可能に接続されている、さらにその爪の外側の連結軸の両端部には同じく軸受部を形成することにより回動可能にオサエ板を接続するか、あるいはオサエ板を固着して設ける、このパッチン爪の用い方は、パッチン爪を下に下げた状態で、浮力材を下から上へカゴ内側に挿入して天井部に押し付けて置く、そして、下に下げていたパッチン爪の連結軸の部分を持ってカゴ外側からカゴ内側に向かって回動する、するとバネ板が一瞬S字に曲がる臨界点に達する、この臨界点とは、カゴ内側に凸部がくるように曲がっていたバネ板が、この一瞬の点を界として、カゴ外側に凸部がくるように曲がるようになる境界となる点で、このことは、バネ板が押さえ込まれている力に反発して伸びようとする反発力によって、爪をカゴ外側に押していた力が、この臨界点を界として逆に、反発力が爪をカゴ内側に引き込もうとする力に変化することを意味する、この性質を利用して、浮力材を天井部に下から上へ押し付けることができる。

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