JP2007114325A - 反射シート及び面光源装置 - Google Patents

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幸夫 高見澤
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Abstract

【課題】、面光源の高輝度を実質的に維持しつつ、反射板や導光板に傷が付き難くして液晶表示画面等の面光源に白点やスジ等の斑を生じ難くなるようにした反射板を与える反射シート、および、それを用いた面光源装置面を提供する。
【解決手段】片面に銀蒸着層を有するプラスチックフィルムの銀反射面側の上にシリコーン樹脂層を形成して反射シートを作成する。この反射シートを反射板として用いて液晶表示装置等の面光源装置とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、反射シート及び面光源装置に関する。本発明は、勿論、その原理が同じである限り、ワープロ、パソコン、電子手帳、携帯電話、PHS、ページャ、ハンディーターミナル、カーナビゲーター、液晶テレビ等の各種機器の表示装置用や看板等のその他の各種照明装置用の各種の面光源装置に適用できるが、以下、その代表例としての液晶表示装置に関連して主に説明する。
例えば、サイドライト型バックライト方式の液晶表示装置は、一般に、筐体の中に反射板、導光板、拡散板、通常は2枚のプリズムシート(輝度を高める)、液晶セルの順の積層構造を有し、且つ、導光板の側方に冷陰極管やLED(発光ダイオード)等の光源(ランプ)とランプリフレクタ(LEDの場合は一般にランプリフレクタは無い)が配置されており、反射板から拡散板又はプリズムシートまでの積層構造と光源(及びランプリフレクタ)とで主にバックライトは構成されている。かかる液晶表示装置のサイドライト型バックライトには、反射板とランプリフレクタが分割されている方式のバックライトが通常であるが、両者を一枚の反射シートを折り曲げて構成し、コストダウンを図った一体化方式のバックライトもある。
このようなサイドライト型バックライト方式の液晶表示装置において、プリズムシートが高価なのでこれを省略するため、一枚のプリズムシートで済ませるため、あるいは更に液晶表示面の輝度を向上させるためなどの目的で、少なくとも反射板に対向する面に下向きプリズム等の特殊パターンの成形(しぼ付け)面を形成した導光板(更に拡散板に対向する面にも上向きプリズム等の特殊パターンの成形面を形成する場合もある)が使用されるようになってきた。銀蒸着層を有する反射板の銀反射面と上記の様な導光板の下向き(場合によっては更に上向き)特殊パターンの成形面との最適の光学的マッチングを図ると、かかるプリズム等の特殊パターンの成形面が無い導光板と比べて液晶表示画面の輝度が約30%位上昇する。組み立ての際などにこの様な導光板と反射板が衝突したり擦れたりして反射板や導光板に傷が付くと液晶表示画面で白点(白く点状に光る箇所)やスジ等の斑(プリズム等の特殊パターンの成形面が無い導光板を用いた液晶表示装置においては一般に目立たない)となって見えてしまう欠点が生じる。
本発明は、上述の従来技術の問題点に鑑みて、液晶表示画面等の面光源の高輝度を実質的に維持しつつ、反射板や導光板に傷が付き難くして液晶表示画面等の面光源に白点やスジ等の斑を生じ難くなるようにした反射板を与える反射シート、および、それを用いた面光源装置を提供することを目的とする。
本発明は、片面に銀蒸着層を有するプラスチックフィルムの銀反射面側の上にシリコーン樹脂層を有することを特徴とする反射シート、および、上記の反射シートを反射板として用いたことを特徴とする面光源装置を提供するものである。本発明の反射シートの積層構造としては、例えば、(a)プラスチックフィルム、銀蒸着層、保護層、(塗工層)、シリコーン樹脂層の順に積層された構造、(b)白色反射フィルム、接着剤層、アルミニウム蒸着層、プラスチックフィルム、銀蒸着層、保護層、(塗工層)、シリコーン樹脂層の順に積層された構造、(c)白色反射フィルム、アルミニウム蒸着層、接着剤層、保護層、銀蒸着層、プラスチックフィルム、(塗工層)、シリコーン樹脂層の順に積層された構造等を挙げることができる。積層構造(b)で、アルミニウム蒸着層と銀蒸着層はプラスチックフィルムの両面のそれぞれに蒸着されたものである。積層構造(c)で、アルミニウム蒸着層は白色反射フィルムに蒸着されたものであり、銀蒸着層はプラスチックフィルムに蒸着されたものである。「(塗工層)」は、後述するが、存在する場合と存在しない場合がある。また、シリコーン樹脂層上に、弱粘着性の粘着ポリエチレンテレフタレートフィルム等の保護フィルムを一時的に設けて、使用前に保護フィルムを剥がして反射シートを用いるのが好ましい場合がある。
以下に本発明を詳細に説明する。
プラスチックフィルムは一般に透明であり、その例としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)フィルムなどが面の平滑性の点で好ましく、特にPETフィルムが好ましい。このプラスチックフィルムの厚みは、その取扱性や液晶表示画面等の面光源の輝度などの点から、12〜75μmの範囲内であるのが好ましく、16〜50μmであるのがより好ましく、20〜38μmであるのが更に好ましい。一般に、プラスチックフィルムの厚みが大きくなると取扱性は良くなるが輝度は低下する傾向にある。かかるプラスチックフィルムの片面に銀蒸着層が設けられている。銀蒸着層の厚みは、反射板として用いられる本発明の反射シートの要求特性を満たす限り特に限定されないが、例えば、40〜200nmであるのが好ましく、60〜160nmであるのがより好ましく、80〜140nmであるのが更に好ましい。本発明の反射シートにおいてアルミニウム蒸着層がある場合のその厚みも銀蒸着層の厚みと同様である。
銀蒸着層の表面上の「保護層」は、防錆処理、紫外線防止処理、シートを巻き取る際や加工の際に銀蒸着層が損傷を受けないように保護するための物理的な保護処理を併せて言うものとするし、少なくとも防錆処理は必ず行う。少なくとも防錆処理を行うのは、積層構造(c)の場合でも、銀蒸着プラスチックフィルムとアルミニウム蒸着白色反射フィルムとを接着剤層を介して貼り合わせるまでは、銀蒸着層を防錆する必要があるからである。反射シートの製造において、上記の各処理に対して別個のコーティング処理を行ってもよいし、2以上の処理に対して1コーティング処理で兼用してもよい。通常は、特殊な防錆コーティング処理を単独で行い、その上に紫外線防止コーティング処理及び/又は透明樹脂コーティング処理[積層構造(c)の場合は必ずしも必要ない]を行う。透明樹脂コーティング処理による透明樹脂層でもかなりの紫外線防止効果があるので、これのみで紫外線防止コーティング処理を省いてもよいが、紫外線防止コーティング処理及び透明樹脂コーティング処理の双方を行ったり、透明樹脂に紫外線吸収防止剤を含有させて透明樹脂コーティング処理を行って紫外線防止コーティング処理も兼ねるようにするのが紫外線防止効果に優れるので好ましい。紫外線防止コーティング材料としては、低分子紫外線吸収剤を透明樹脂に含有させて調製して用いたり、紫外線吸収剤が樹脂と化学反応した形で透明樹脂に含まれている樹脂材料を用いたりするが、紫外線吸収剤のブリードアウトを回避できたり、耐熱性が向上する点で後者が好ましい。後者の樹脂材料を100%用いてもよいが、例えば、50%以上を透明樹脂に混合して用いるようにして、紫外線防止コーティング材料または紫外線防止コーティング材料兼透明樹脂コーティング材料としてもよい。紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール系、トリアジン系、蓚酸アニリド系、ベンゾフェノン系などの低分子紫外線吸収剤を挙げることができ、紫外線吸収剤が樹脂と化学反応した形で樹脂に含まれている樹脂材料としては、例えば、2−ヒドロキシベンゾフェノン骨格、2−ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール骨格、2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−p−クレゾール骨格などの少なくとも一種を側鎖に有するアクリル系樹脂などを挙げることができる。
透明樹脂としては、例えば、溶剤可溶のポリビニールアルコール、エチレン−酢酸ビニール共重合体あるいはその鹸化物、スチレン−ブタヂエン共重合体、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂等の各種の透明樹脂類を挙げることができる。有機溶剤可溶のポリエステル系樹脂が好ましく、その例としては、線状飽和ポリエステル樹脂、これを内部可塑化したポリエステル樹脂、ウレタン変性ポリエステル樹脂、エポキシ変性ポリエステル樹脂、アクリル変性ポリエステル樹脂等を挙げることができる。なお、これらのポリエステル系樹脂を混合系として用いることもできるのは言うまでもない。上記した低分子紫外線吸収剤や紫外線吸収剤が樹脂と化学反応した形で透明樹脂に含まれている樹脂材料の他に、透明樹脂に、ヘキサメチレンジイソシアネート、ジグリシジルエーテル等の架橋剤や、シリコーン樹脂、弗素樹脂、ワックス等の滑剤などから選ばれる1種又は2種以上の添加剤を添加してもよい。溶剤としては、水や、アルコール系溶剤類、エステル系溶剤類、芳香族系溶剤等の有機溶剤類を透明樹脂の種類との関連で選択して用いることができる。保護層は、その厚みは0.5〜20μmであることが好ましく、1〜10μmであることがより好ましく、2〜6μmが更に好ましい。
シリコーン樹脂層の素材としては、例えば、アクリル系モノマーにシリコーン分子を共重合(ランダム共重合でもブロック共重合でもよい)した共重合体、アクリル系ポリマーにシリコーン分子がグラフト重合したグラフト共重合体を具体的に挙げることができるが、これらに限定されるものではない。これらは単独でも混合しても用いることができる。
シリコーン樹脂層は、(イ)シリコーン樹脂の有機溶剤の溶液を塗工、乾燥して、形成することができる。シリコーン樹脂層を設けた以上の構成において、顧客が反射シートをカット(裁断)する前に、その表面に保護フィルムを貼り、工程に投入することにより工程中のキズ防止をさせている場合が多いが、保護フィルムが剥がれ易く、加工工程で捲れ、剥がれが発生し、工程不良となるものがある。これを解決するためにカット工程では保護フィルムが良く接着し、顧客が使う時に容易に保護フィルムが剥がせるようにしたのが以下の方法である。即ち、シリコーン樹脂層は、上記方法(イ)によって形成する代わりに、(ロ)有機高分子化合物に平均分子量が10万以下のシリコーン樹脂を添加した混合物を前記銀反射面側の上に塗工して塗工層を形成し、該シリコーン樹脂の低分子量領域のオリゴマーが該塗工層からブリードアウトしてシリコーン樹脂層が経時的に形成されるようにしてもよい。前記した「(塗工層)」が存在する場合が生じるのは、この方法(ロ)を用いた時である。ここで、「有機高分子化合物」としては、透明樹脂の例として上述した様な各種の透明樹脂類を挙げることができる。この方法(ロ)においては、上記の積層構造(a)や(b)の場合、上記塗工層を保護層と別個に形成してもよいが、保護層成分中に平均分子量が10万以下のシリコーン樹脂を添加して、上記塗工層と保護層との「兼用の保護層」を形成させるのも好ましい。上述した様に、通常は、特殊な防錆コーティング処理を単独で行い、その上に紫外線防止コーティング処理及び/又は透明樹脂コーティング処理を行って「保護層」を形成するが、兼用の保護層の場合は最上層のコーティング材料に平均分子量が10万以下のシリコーン樹脂を添加しておくのが好ましい。シリコーン樹脂層の厚みは、0.01〜20μmであるのが好ましく、0.05〜10μmであるのがより好ましく、0.1〜6μmであるのが更に好ましい。シリコーン樹脂層の0.01〜0.1μmのオーダーの厚みは、シリコーン樹脂の有機溶剤の溶液を塗工、乾燥して、シリコーン樹脂層を形成する場合は、溶液の濃度と塗工面積などから推定することができるが、シリコーン樹脂の低分子量領域のオリゴマーが塗工層からブリードアウトしてシリコーン樹脂層が経時的に形成されるような場合は測定が困難である。しかし、後者の場合は塗工層(兼用の保護層の場合を含む)とシリコーン樹脂層の境界が必ずしも明確ではなく、純粋な意味でのシリコーン樹脂層が例え極めて薄くても効果的には問題が無い。上記方法(ロ)によりシリコーン樹脂の低分子量領域のオリゴマーが塗工層(兼用の保護層の場合を含む)からブリードアウトしてシリコーン樹脂層が経時的に形成されるようにする場合、塗工層上に弱粘着性の粘着PETフィルム等の保護フィルムを一時的に設けて使用前に保護フィルムを剥がして反射シートを用いる態様とする時、初期においては塗工層と保護フィルムとの接着性が高くて取り扱い易く、しかも経時的にシリコーン樹脂層が形成されてくるので、反射シートの保護フィルムとの接着性が次第に軽くなり、剥がし易くなるという利点が生じる。
上記した積層構造(b)や(c)の場合に用いる白色反射フィルムとしては、例えば、液晶表示装置バックライト用白色反射シートとして常用されている発泡によって微細セル(気泡)を形成させた白色PETフィルム(発泡白色PETフィルム)や、ポリエステル樹脂と該樹脂と非相溶性の樹脂及び/又は有機や無機の粒子(炭酸カルシウムや硫酸バリウム等)との混合物を溶融押出しし延伸させて微細気泡を形成させた白色フィルム、極薄押出し白色PETフィルムを何層にも重ね、層間に微細気泡を包含させた白色フィルムなどや、PETやPEN樹脂に白色顔料を練り込んで延伸させて微細溝(気泡溝)を形成した白色フィルムなども用いることができる。内部に微細な気泡を形成させたPETフィルムの少なくとも片面に有機や無機の粒子を添加したポリエステル系樹脂を共押出などの方法で積層し、延伸し、表層部には内層部よりも微細な気泡を形成させた複合白色PETフィルムも用いることができる。また、白色反射フィルムとして、PETやPEN等のプラスチック素材にチタンホワイト(二酸化チタン)、亜鉛華、沈降性硫酸バリウム等の白色顔料を練り込んで作成した白色フィルムも好ましく用いることができる。これらの白色反射フィルムの厚みは、特に限定されないが、通常、50〜800μm、好ましくは70〜400μm、より好ましくは90〜250μmである。
上記した積層構造(b)や(c)の場合には、接着剤層が存在するが、その説明はかかる積層構造の本発明反射シートの製造と関連して後述する。
本発明の反射シートをサイドライト型バックライト方式の液晶表示装置等の面光源装置で反射板として用いると、導光板と接触する側にシリコーン樹脂層が存在するので、滑り性が向上し、搬送工程や組み立て工程などにおいて反射板にも導光板にも傷が付き難くなり、従って、例え高輝度の液晶表示装置等の面光源装置であっても、液晶表示画面等の面光源に白点やスジ等の斑が実質的に生じない様になる。
以下、本発明の反射シートの製造方法の例を主に説明しつつ発明を実施するための最良の形態を説明するが、本発明がこれらに限定されるものではないことは言うまでもない。
プラスチックフィルム、銀蒸着層、保護層、(塗工層)、シリコーン樹脂層の順の積層構造(a)は、最も簡易な反射シートを与え、、例えば、次の手順で製造する。PET等のプラスチックフィルムの片面に銀を蒸着し、次いで銀蒸着層上に防錆コーティング処理し、次いでこの銀反射面側に、好ましくは紫外線吸収剤を含む透明樹脂の溶剤溶液を塗工し、乾燥して、保護層を形成する。この保護層の上にシリコーン樹脂の有機溶剤の溶液を塗工、乾燥して、シリコーン樹脂層を形成し、本発明の反射シートを得る。代わりに、上記の透明樹脂の溶剤溶液に平均分子量が10万以下のシリコーン樹脂を添加しておいて兼用の保護層を形成し、シリコーン樹脂の低分子量領域のオリゴマーが該保護層からブリードアウトしてシリコーン樹脂層が経時的に形成されるようにしてもよい。保護層と別個に塗工層を形成してもよいが、通常は兼用の保護層とする。
白色反射フィルム、接着剤層、アルミニウム蒸着層、プラスチックフィルム、銀蒸着層、保護層、(塗工層)、シリコーン樹脂層の順の積層構造(b)の反射シートは、例えば、次の手順で製造する。PET等のプラスチックフィルムの片面にアルミニウムを蒸着し、次いで他の片面に銀を蒸着し、次いで銀蒸着層上に防錆コーティング処理し、次いでこの銀反射面側に、好ましくは紫外線吸収剤を含む透明樹脂の溶剤溶液を塗工し、乾燥して、保護層を形成する。この様にして、銀蒸着層上に保護層を有する積層構造体を得る。上記の手順の代わりに、プラスチックフィルムの片面に銀を蒸着して銀蒸着層を形成し、蒸着面上に防錆コーティング処理し、次いで銀蒸着層側に好ましくは紫外線吸収剤を含む透明樹脂の溶剤溶液をコーティングし、乾燥して、保護層を形成し、次いでプラスチックフィルムの他の片面にアルミニウムを蒸着してアルミニウム蒸着層を形成して、上記と同様の積層構造体を得ることもできる。このような積層構造体の保護層の上にシリコーン樹脂の有機溶剤の溶液を塗工、乾燥して、シリコーン樹脂層を形成するが、後者の手順の場合はアルミニウム蒸着の前に保護層上のシリコーン樹脂層の形成を行ってもよい。代わりに、上記の透明樹脂の溶剤溶液に平均分子量が10万以下のシリコーン樹脂を添加しておいて兼用の保護層を形成し、シリコーン樹脂の低分子量領域のオリゴマーが該保護層からブリードアウトしてシリコーン樹脂層が経時的に形成されるようにしてもよい。保護層と別個に塗工層を形成してシリコーン樹脂層を形成するようにしてもよいが、通常は兼用の保護層とする。
白色反射フィルムの片面か上記積層構造体のアルミニウム蒸着層側のいずれかに接着剤を塗布して接着剤層を形成し、両者を貼り合せて本発明の反射シートを製造する。接着剤としては、ポリ酢酸ビニールやポリエステル系樹脂等のホットメルト型接着剤、エポキシ系接着剤やポリエステル−多価イソシアネート系接着剤等の自己硬化型接着剤、アクリル系等の粘着剤などを用いることができる。接着強度の点では、例えば、ポリエステル樹脂にヘキサメチレンジイソシアネート等の多価イソシアネート化合物を混合して架橋硬化接着させる自己硬化型接着剤を用いるのが好ましい(この場合、べた付いている時に上記両者を重ねて、例えば40℃以上に加熱して硬化を促進して貼り合せしてもよい)。貼り合せ操作の簡易な点では、アクリル系、ゴム系、シリコーン系等の粘着剤を用いるのも好ましく、ずれの生じない様に僅かに架橋または加硫するのが好ましい。このような接着剤層の厚みは、接着剤の種類によっても異なってくるし、その目的を達成することができる限り特に限定されるものではないが、接着力やコスト等の観点から1〜30μmであるのが好ましく、2〜20μmであるのがより好ましく、3〜10μmであるのが更に好ましい。なお、保護層の上のシリコーン樹脂層の形成を、前述の様に貼り合わせの前に行う代わりに、白色反射フィルムと上記積層構造体との貼り合わせの後に行ってもよい。
白色反射フィルム、アルミニウム蒸着層、接着剤層、保護層、銀蒸着層、プラスチックフィルム、(塗工層)、シリコーン樹脂層の順の積層構造(c)の反射シートは、例えば、次の手順で製造する。PET等のプラスチックフィルムの片面に銀を蒸着し、次いで銀蒸着層上に防錆コーティング処理する。必要に応じて、更にその上に、透明樹脂の溶剤溶液を塗工し、乾燥して、保護層を形成してもよい。透明樹脂の溶剤溶液の塗工、乾燥を行わない場合は、防錆コーティング層のみで保護層を構成する。この様にして、銀蒸着層上に保護層を有する積層構造体を得る。このような積層構造体の保護層と反対側のプラスチックフィルムの表面上にシリコーン樹脂の有機溶剤の溶液を塗工、乾燥して、シリコーン樹脂層を形成する。代わりに、透明樹脂の溶剤溶液に平均分子量が10万以下のシリコーン樹脂を添加しておいて塗工層を形成し、シリコーン樹脂の低分子量領域のオリゴマーが該塗工層からブリードアウトしてシリコーン樹脂層が経時的に形成されるようにしてもよい。
一方、白色反射フィルムの片面上にアルミニウムを蒸着し、アルミニウム蒸着層を形成する。白色反射フィルムとしては、PETに沈降性硫酸バリウム等の白色顔料を練り込んで作成した白色フィルム等が好ましい。上記アルミニウム蒸着層か上記積層構造体の保護層のいずれかに接着剤を塗布して接着剤層を形成し、両者を貼り合せて本発明の反射シートを製造する。接着剤と接着剤層の厚みなどは、積層構造(b)の反射シートの製造に関連して述べたのと同じである。なお、プラスチックフィルムの表面上のシリコーン樹脂層の形成を、前述の様に貼り合わせの前に行う代わりに、アルミニウム蒸着白色反射フィルムと上記積層構造体との貼り合わせの後に行ってもよい。
銀やアルミニウムの蒸着法としては、通常の蒸着法が好ましいが、スパッタリング法やイオンプレーティング法を用いることもできる。防錆コーティング処理、透明樹脂の溶剤溶液の塗工、(有機高分子化合物+)シリコーン樹脂の溶剤溶液などの塗工を行うコーティング法としては、バーコーティング法、ブレードコーティング法、グラビアコーティング法、ロールコーティング法、キスコーティング法などを用いることができる。
本発明の面光源装置の代表例として、次に液晶表示装置の基本的な組み立て方法を説明する。筐体中において、基本的には、本発明の反射シートを適当なサイズに裁断した反射板、下向きプリズム等の特殊パターンの成形(しぼ付け)面を形成した導光板(更に拡散板に対向する面にも上向きプリズム等の特殊パターンの成形面を形成する場合もある)、拡散板、必要に応じてプリズムシート、液晶セルをこの順で積層し、且つ、該導光板の側方に冷陰極管やLED(発光ダイオード)等の光源(ランプ)とランプリフレクタを配置した積層構造とすることにより、サイドライト型バックライト方式の液晶表示装置を組み立てる。導光板は、光源側から徐々に薄くなっている形状でも、厚みが一定の形状でもよい。LEDを用いた場合は、ランプリフレクタは必ずしも必要ではない。また、反射板とランプリフレクタは、別個であっても一体化させたものであってもよい。
図1は、サイドライト型バックライト方式の液晶表示装置の上記の積層構造の一例を説明する概略分解断面図である。図示されていない筐体の一側部に、冷陰極管1とそれを部分的に包囲するランプリフレクタ2が配置される。筐体の底部に反射板3が配置され、その上に下向きプリズム等の特殊パターンの成形面を少なくとも有する導光板4が積層され、冷陰極管1からの光が入る様に配置される。導光板4の上に、拡散板5、一枚又は2枚のプリズムシート6をこの順で積層され、更にその上に液晶セル7が積層される。なお、図1において、各要素のサイズやそれらの比などは実際のものを表す訳ではなく、理解を容易にする為の概念的なもので、また、導光板4の特殊パターンの成形面はその断面の成形形状を図中で表すことは省略した。
以下、本発明を実施例によって更に具体的に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。
厚み25μmのPETフィルムの片面に通常の蒸着法によりアルミニウムを蒸着し、約100nmのアルミニウム蒸着層を形成し、次いでPETフィルムの他の片面に通常の蒸着法により銀を蒸着し、約100nmの銀蒸着層を形成し、特殊アクリル系防錆コーティング材料を銀蒸着面に塗工、乾燥し、防錆コーティング処理した。トルエンとメチルエチルケトンの混合溶媒に溶解した2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−p−クレゾール骨格を有するメタクリレート30重量%とメチルメタクリレート70重量%との共重合体の溶液をグラビアコーティングにより銀蒸着層側に塗工、乾燥し、厚みが約3μmの紫外線防止を兼ねた保護層を形成した。アクリル系ポリマーにシリコーン分子がグラフト重合したグラフト共重合体をシリコーン樹脂として酢酸エチルに溶解した溶液をバーコーティングにより塗工、乾燥し、厚み約0.1μmのシリコーン樹脂層を形成し、シート材料を得た。
一方、トルエンに溶解したアクリル系粘着剤に少量の架橋剤を添加した粘着剤溶液を白色反射フィルムとして厚さ188μmの白色PETフィルムE−60L(東レ株式会社製)の片面上にブレードコーティングにより塗布、乾燥し、約15μmの粘着剤層を形成した。この粘着剤層を介して白色反射フィルムと上記シート材料のアルミニウム蒸着面とを貼り合わせ、本発明の反射シートを得た。
この反射シートを適当なサイズに裁断し、2000枚の反射板を作成した。反射板、下向きプリズム面を有する導光板、拡散板、プリズムシートをこの順で積層し、該導光板の側面に対向する光源(ランプ)としてLEDを配置し、更に該プリズムシートの上に液晶セルを積層した積層構造とすることにより、サイドライト型バックライト方式の液晶表示装置を組み立てた。組み立て終了後、一般搬送工程を通過し、工程の振動、圧着の過程を経た後、検査工程にまわした。LEDを点灯して液晶表示画面を調べたが、白点やスジ等の斑が現れるものは2000枚の反射板について全く無かった。
上記の反射シートのシリコーン樹脂層のみを省略した反射シートを上記と実質的に同様に作成し、適当なサイズに裁断し、2000枚の反射板を作成し、上述と同様にサイドライト型バックライト方式の液晶表示装置を組み立てた。組み立て終了後、一般搬送工程を通過し、工程の振動、圧着の過程を経た後、検査工程にまわした。2000枚の反射板について、LEDを点灯して液晶表示画面を調べた。白点が現れた画面の数は18台、スジの現れた画面の数は3台であった。
本発明の反射シートは、面光源の高輝度を実質的に維持しつつ、反射板や導光板に傷が付き難くして液晶表示画面等の面光源に白点やスジ等の斑を生じ難くなるようにした反射板を与え、ワープロ、パソコン、電子手帳、携帯電話、PHS、ページャ、ハンディーターミナル、カーナビゲーター、液晶テレビ等の各種機器の表示装置用や看板等のその他の各種照明装置用の各種の面光源装置に適用できるが、液晶表示装置において反射板として特に好適に用いることができる。
サイドライト型バックライト方式の液晶表示装置の積層構造の一例を説明する概略分解断面図である。
符号の説明
1 冷陰極管
2 ランプリフレクタ
3 反射板
4 導光板
5 拡散板
6 プリズムシート
7 液晶セル

Claims (4)

  1. 片面に銀蒸着層を有するプラスチックフィルムの銀反射面側の上にシリコーン樹脂層を有することを特徴とする反射シート。
  2. 前記シリコーン樹脂層が、アクリル系モノマーにシリコーン分子を共重合した共重合体又はアクリル系ポリマーにシリコーン分子がグラフト重合したグラフト共重合体からなることを特徴とする請求項1に記載の反射シート。
  3. 有機高分子化合物に平均分子量が10万以下のシリコーン樹脂を添加した混合物を前記銀反射面側の上に塗工して塗工層を形成し、該シリコーン樹脂の低分子量領域のオリゴマーが該塗工層からブリードアウトして前記シリコーン樹脂層が経時的に形成されることを特徴とする請求項1又は2に記載の反射シート。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の反射シートを反射板として用いたことを特徴とする面光源装置。
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