JP2007114173A - 絶縁検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】中央演算処理のソフトを変えず、正確に直流電源の正負両極の地絡抵抗を検出することができる絶縁検出装置を提供する。
【解決手段】第1及び第2切替抵抗Rc1、Rc2−第3スイッチSW3間に補正抵抗Rrを設け、その補正抵抗Rrの値を第2抵抗R2の抵抗値から第1抵抗R1及び第1保護抵抗Rp1から構成される並列抵抗の抵抗値を差し引いた値と等しくして、第1及び第4スイッチSW1、SW4を閉制御して負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧でキャパシタCを充電するときの充電抵抗(Rc1+R2)と、第2及び第3スイッチSW2、SW3を閉制御して正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧でキャパシタCを充電するときの充電抵抗(Rc1+Rr+R1・Rp1/(R1+Rp1)とを等しくする。
【選択図】図1

Description

本発明は、絶縁検出装置に係り、特に、直流電源の正負両極の地絡抵抗を検出する絶縁検出装置に関するものである。
上述した従来の絶縁検出装置として、例えば、図9に示された装置が提案されている(例えば、特許文献1、2)。図中、VはN個のバッテリV1〜Vnが直列接続された高圧電源(=直流電源)であり、この高圧電源Vは後述するマイクロコンピュータ(以下マイコン:中央演算処理)10など低圧系電気回路の接地電位Gとは絶縁されている。この絶縁検出装置は、上記高圧電源Vの正極側地絡抵抗RL+及び負極側地絡抵抗RL−の両者を検出して高圧電源Vの絶縁状態を検出する装置である。
同図に示すように絶縁検出装置は、両極性のキャパシタCと、接地電位Gとは絶縁された高圧電源Vの正極をキャパシタCの一端に接続するための第1スイッチSW1(=第1スイッチ手段)と、高圧電源Vの負極をキャパシタCの他端に接続するための第2スイッチSW2(=第2スイッチ手段)とを備えている。
上記マイコン10は、入力ポートA/D(=入力端子)に供給された電圧をA/D変換して計測する電圧計測機能を有する。また、絶縁検出装置は、キャパシタCの一端を入力ポートA/Dに接続するための第3スイッチSW3(=第3スイッチ手段)と、キャパシタCの他端を接地電位Gに接続するための第4スイッチSW4(=第4スイッチ手段)とを備えている。
また、絶縁検出装置は、第3スイッチSW3の入力ポートA/D側−第4スイッチSW4の接地電位G側間に設けられた第1抵抗R1と、第4スイッチSW4−接地電位G間であって、かつ第1抵抗R1の接地電位G側−第4スイッチSW4の接地電位G側間に設けられた第2抵抗R2とを備えている。保護回路11については後述する。
また、絶縁検出装置は、第1スイッチSW1及び第3スイッチSW3の接続ライン−キャパシタC間に設けられた抵抗切替回路12を備えている。抵抗切替回路12は、第1スイッチSW1及び第3スイッチSW3の接続ラインからキャパシタCに向かって整流する第1ダイオードD1及び第1切替抵抗Rc1から構成される直列回路と、第1ダイオードD1とは逆方向に整流する第2ダイオードD2及び第2切替抵抗Rc2′から構成される直列回路とが並列に接続されて構成されている。
つまり、第1及び第2ダイオードD1及びD2は、選択手段として働き、第1及び第2切替抵抗Rc1及びRc2′のうちキャパシタCに流れる電流方向に対応する一つを選択し、選択した一つを第1スイッチSW1及び第3スイッチSW3の接続ライン−キャパシタC間に電気的に接続させる。また、上述した第1〜第4スイッチSW1〜SW4は例えば光MOSFETが用いられ、高圧電源Vと絶縁しつつマイコン10によって制御できるようになっている。
上述した構成の絶縁検出装置の動作について以下説明する。まず、第1〜第4スイッチSW1〜SW4のうち第1及び第2スイッチSW1及びSW2を閉制御すると、高圧電源V、第1スイッチSW1、ダイオードD1、第1切替抵抗Rc1、キャパシタC及び第2スイッチSW2からなる閉回路が形成され、高圧電源Vの両端電圧がキャパシタCに充電される。
また、第1〜第4スイッチSW1〜SW4のうち第1及び第4スイッチSW1及びSW4をキャパシタCが完全に充電される時間よりも短い設定時間、閉制御すると、高圧電源V、第1スイッチSW1、ダイオードD1、第1切替抵抗Rc1、キャパシタC、第4スイッチSW4、第2抵抗R2、接地電位G及び負極側地絡抵抗RL−からなる閉回路が形成され、負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧がキャパシタCに充電される。
さらに、第1〜第4スイッチSW1〜SW4のうち第2及び第3スイッチSW2及びSW3を上記設定時間、閉制御すると、高圧電源V、正極側地絡抵抗RL+、接地電位G、第1抵抗R1、第3スイッチSW3、第1ダイオードD1、第1切替抵抗Rc1、キャパシタC及び第2スイッチSW2からなる閉回路が形成され、正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧がキャパシタCに充電される。
一方、第1〜第4スイッチSW1〜SW4のうち第3及び第4スイッチSW3及びSW4を閉制御すると、キャパシタC、第2ダイオードD2、第2切替抵抗Rc2′、第3スイッチSW3、第1抵抗R1、第2抵抗R2及び第4スイッチSW4からなる閉回路が形成され、マイコン10の入力ポートA/DにはキャパシタCの両端電圧Vcを第2切替抵抗Rc2′、第1抵抗R1及び第2抵抗R2で分圧した分圧電圧(=Vc・R1/(R1+R2+Rc2′))が供給される。供給された分圧電圧はA/D変換してデジタル値とされ、その値がキャパシタCの両端電圧Vcとしてマイコン10に読み込まれる。
マイコン10は第1〜第4スイッチSW1〜SW4を各々制御して、高圧電源Vの両端電圧、正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧、負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧でキャパシタCを充電する毎に、そのときのキャパシタCの両端電圧Vcをマイコン10によって読み取ることで、マイコン10は高圧電源Vの両端電圧、正極側地絡抵抗RL+及び負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧をそれぞれ得ることができる。
そして、マイコン10は正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧と高圧電源Vの両端電圧とに基づいて正極側地絡抵抗RL+を求めると共に、負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧と高圧電源Vの両端電圧に基づいて負極側地絡抵抗RL−を求め、これにより高圧源の絶縁状態を検出する。
なお、上述した第1抵抗R1、第2抵抗R2とは同じ値に設定される(∵R1=R2)。これにより、第1及び第4スイッチSW1及びSW4を閉制御して、負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧でキャパシタCを充電するときの充電抵抗(Rc1+R2)と、第2及び第3スイッチSW2及びSW3を閉制御して、正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧でキャパシタCを充電するときの充電抵抗(Rc1+R1)とが等しくなる。つまり、負極側地絡抵抗RL−と正極側地絡抵抗RL+とが同じ値であれば、キャパシタCを充電する負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧と正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧とが等しくなる。これにより、正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧と高圧電源Vの両端電圧とに基づいて正極側地絡抵抗RL+を求める式と、負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧と高圧電源Vの両端電圧とに基づいて負極側地絡抵抗RL−を求める式とを同じにすることができる。
ところで、上述したマイコン10の入力ポートA/Dの入口にはマイコン10保護のため保護回路11が設けられることがある。特に、上述した絶縁検出装置は、第2及び第3スイッチSW2、SW3を閉制御すると、第1抵抗R1の接地電位G側が正極側地絡抵抗RL+を介して高圧電源Vのプラス側に接続され、第1抵抗R1の入力ポートA/D側が第3スイッチSW3、第1ダイオードD1、第1切替抵抗Rc1、キャパシタC、第2スイッチSW2を介して高圧電源Vのマイナス側に接続されるため、第1抵抗R1に生じる電圧降下分、マイコン10の入力ポートA/Dに負電位が供給されてしまう構成となっている。マイコン10の入力ポートA/Dに負電位が供給されるとマイコン10の故障につながってしまう。
上記保護回路11は、第1抵抗R1の第3スイッチSW3側−入力ポートA/D間に設けられた第1保護抵抗Rp1と、この第1保護抵抗Rp1の入力ポートA/D側−接地電位G間に設けられた負電位印加防止手段としてのクランプダイオードDcとから構成される。クランプダイオードDcは、その順方向が接地電位Gから入力ポートA/Dに向くように設けられている。第2及び第3スイッチSW2、SW3が閉制御して、マイコン10の入力ポートA/Dに負電位が印加されると、クランプダイオードDcに順方向電圧が印加される。これにより、クランプダイオードDcが導通して、入力ポートA/Dが接地されるため、入力ポートA/Dにマイコン10に損傷を与える負電位が印加されることがない。
また、マイコン10の入力ポートA/Dにマイコン10に損傷を与えるような過剰な正電位が印加されると、クランプダイオードDcには降伏電圧を越える逆方向電圧が印加される。これにより、クランプダイオードDcが導通して、入力ポートA/Dが接地されるため、入力ポートA/Dにマイコン10に損傷を与えるような過剰な正電位が印加されることがない。さらに、上述した第1保護抵抗Rp1は電流制限抵抗として働きマイコン10の入力ポートA/Dに過電流が流れることを防ぐことができる。
しかしながら、このような保護回路11を設けると、第2及び第3スイッチSW2、SW3を閉制御したとき、クランプダイオードDcが導通して第1保護抵抗Rp1の入力ポートA/D側が接地電位Gに接続されるため第1抵抗R1に対して上述した第1保護抵抗Rp1が並列に接続されてしまう。
このため、第1及び第4スイッチSW1及びSW4を閉制御して、負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧でキャパシタCを充電するときの充電抵抗(Rc1+R2)と、第2及び第3スイッチSW2及びSW3を閉制御して、正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧でキャパシタCを充電するときの充電抵抗(Rc1+(R1//Rp1))とに差が生じてしまう。従って、正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧に基づいて正極側地絡抵抗RL+を求める式と、負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧に基づいて負極側地絡抵抗RL−を求める式とを同じ式にすると、地絡抵抗の検出精度が低下するという問題があった。
また、第1保護抵抗Rp1が並列接続されても充電抵抗が変わらないように第1抵抗R1の値を大きくすることも考えられる。しかしながら、第1抵抗R1の抵抗値を変えると、キャパシタCの両端電圧を入力ポートA/Dに供給するときの分圧比が変わってしまう。また、第1抵抗R1の抵抗値を変えても分圧比を変えないためには第2切替抵抗Rc′及び第2抵抗R2の値を変える必要がある。
つまり、従来の回路構成では正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧でキャパシタCを充電するときの充電抵抗と負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧でキャパシタCを充電するときの充電抵抗とを同じにすること、保護回路11が設けられていない絶縁検出装置の分圧比と保護回路11が設けられた絶縁検出装置の分圧比とを同じにすることとを両立することができないという問題があった。
このため保護回路11を設けていない絶縁検出装置と保護回路11を設けた絶縁検出装置とでは同じ式を用いて地絡抵抗を求めることができず、保護回路11を設けていない絶縁検出装置と保護回路11を設けた絶縁検出装置とでは各々別々のマイコン10のソフトを用意する必要があった。
また、第1保護抵抗Rp1としては、クランプダイオードDcの漏れ電流を抑えるためには小さい値に設定する必要がある。しかしながら、第1保護抵抗Rp1の抵抗値を小さくすればするほど過電流防止が難しくなるという問題もあった。
さらに、第2スイッチSW2、第3スイッチSW3を閉制御して、正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧でキャパシタCを充電するとき、クランプダイオードDcには順方向電圧Vfが発生する関係上、クランプダイオードDcのインピーダンスRfが0Ω相当にはならない。このクランプダイオードDcのインピーダンスRfに起因して、第1及び第4スイッチSW1、SW4を閉制御して負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧でキャパシタCを充電するときの充電抵抗と、第2及び第3スイッチSW2、SW3を閉制御して正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧でキャパシタCを充電するときの充電抵抗とに差が生じてしまう。クランプダイオードDcの順方向電圧Vfは電流に関係なくほぼ一定である。つまり、高圧電源の両端電圧の変動に依存してクランプダイオードDcのインピーダンスRfも変動していると考えられるため、クランプダイオードDcのインピーダンスRfは推定できるものではない。
今、第1抵抗R1の抵抗値が第1切替抵抗Rc1の抵抗値よりも小さく(∵R1<<Rc1)、かつ第1抵抗R1<第1保護抵抗Rp1であった場合、クランプダイオードDcのインピーダンスRf、第1保護抵抗Rp1、第1抵抗R1によって形成される合成抵抗{R1・(Rp1+Rf)/(R1+Rp1+Rf)}は小さい第1抵抗R1よりもさらに小さい値となる。このため、上記充電抵抗の差に起因する地絡抵抗の検出誤差は小さくなり、クランプダイオードDcのインピーダンスRfはさほど問題とならない。
しかしながら、第1抵抗R1の抵抗値が第1切替抵抗Rc1の抵抗値よりも大きく(∵R1>>Rc1)、かつ第1抵抗R1>第1保護抵抗Rp1であった場合、クランプダイオードDcのインピーダンスRf、第1保護抵抗Rp1、第1抵抗R1によって形成される合成抵抗{R1・(Rp1+Rf)/(R1+Rp1+Rf)}は大きい第1抵抗R1に対する変動となる。このため正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧でキャパシタCを充電するときの充電抵抗>負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧でキャパシタCを充電するときの充電抵抗となってしまい、上記充電抵抗の差に起因する地絡抵抗の検出誤差が大きくなる。このため、正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧に基づいて正極側地絡抵抗RL+を求める式と、負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧に基づいて負極側地絡抵抗RL−を求める式とを同じ式にすると、地絡抵抗の検出精度が低下するという問題があった。
また、クランプダイオードDcに順方向電圧Vfが発生する関係上、第2スイッチSW2、第3スイッチSW3が閉制御されると、マイコン10の入力ポートA/DへのクランプダイオードDcの順方向電圧Vf分の負電位印加は避けられないという問題があった。
特開2004−170103号公報 特開2004−245632号公報 特許第3224977号公報
そこで、本発明は、上記のような問題点に着目し、保護回路を設けていない絶縁検出装置と同じ中央演算処理のソフトを使って、正確に直流電源の正負両極の地絡抵抗を検出することができる絶縁検出装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、キャパシタと、接地電位とは絶縁された直流電源の正極を前記キャパシタの一端に接続するための第1スイッチ手段と、前記直流電源の負極を前記キャパシタの他端に接続するための第2スイッチ手段と、入力端子に供給された電圧を計測する電圧計測手段と、前記キャパシタの一端を前記電圧計測手段の入力端子に接続するための第3スイッチ手段と、前記キャパシタの他端を前記接地電位に接続するための第4スイッチ手段と、前記第3スイッチ手段の前記電圧計測手段側−前記第4スイッチ手段の前記接地電位側間に設けられた第1抵抗と、前記第4スイッチ手段−前記接地電位間であって、かつ前記第4スイッチ手段−前記第1抵抗間に設けられる第2抵抗と、前記第1スイッチ手段及び前記第3スイッチ手段の接続ライン−前記キャパシタ間に設けられた第1及び第2切替抵抗と、該第1及び第2切替抵抗のうち前記キャパシタに流れる電流方向に対応する一つを選択し、当該選択した一つを前記第1スイッチ手段及び前記第3スイッチ手段の接続ライン−前記キャパシタ間に電気的に接続させる選択手段と、前記第1及び第4スイッチ手段を閉制御して前記キャパシタの両端電圧を前記直流電源の負極側地絡抵抗に応じた電圧とする第1スイッチ制御手段と、前記第2及び第3スイッチ手段を閉制御して前記キャパシタの両端電圧を前記直流電源の正極側地絡抵抗に応じた電圧とする第2スイッチ制御手段と、前記第3及び第4スイッチ手段を閉制御して前記キャパシタの両端電圧を前記電圧計測手段の入力端子に供給する第3スイッチ制御手段と、前記電圧計測手段が計測した電圧に基づいて前記直流電源の正極側及び負極側地絡抵抗を検出する地絡抵抗検出手段と、前記第1抵抗の前記第3スイッチ手段−前記電圧計測手段間に設けられた第1保護抵抗及び前記第2スイッチ制御手段によって前記第2及び第3スイッチ手段が閉制御されている間、前記第1保護抵抗の前記入力端子側を接地電位に接続して前記入力端子に負電位が印加するのを防止する負電位印加防止手段とを有する保護回路とを備えた絶縁検出装置において、前記第1及び第2切替抵抗−前記第1保護抵抗及び前記第1抵抗の接続ライン間に設けた補正抵抗をさらに備え、前記補正抵抗の抵抗値は、前記第2抵抗の抵抗値から前記第1抵抗及び前記第1保護抵抗から構成される並列抵抗の抵抗値を差し引いた値と等しいことを特徴とする絶縁検出装置に存する。
請求項1記載の発明によれば、第1及び第2切替抵抗−第1保護抵抗及び第1抵抗の接続ライン間に補正抵抗を設け、その補正抵抗の値を第2抵抗の抵抗値から第1抵抗及び第1保護抵抗から構成される並列抵抗の抵抗値を差し引いた値と等しくする。従って、第1及び第4スイッチ手段を閉制御して負極側地絡抵抗に応じた電圧でキャパシタを充電するときの充電抵抗と、第2及び第3スイッチ手段を閉制御して正極側地絡抵抗に応じた電圧でキャパシタを充電するときの充電抵抗とを等しくすることができる。しかも、保護回路が設けられていない絶縁検出装置に備えられた第2切替抵抗の値から補正抵抗の抵抗値分下げるだけで簡単に、入力端子に対するキャパシタ電圧の供給分圧比を保護回路が設けられていない絶縁検出装置と同じにすることができる。
請求項2記載の発明は、前記負電位印加防止手段が、前記第1保護抵抗の電圧計測手段側−前記接地電位間に設けられたダイオードであり、前記保護回路が、前記ダイオード及び前記第1保護抵抗の接続ライン−前記電圧計測手段の入力端子間に設けられた第2保護抵抗をさらに有することを特徴とする請求項1記載の絶縁検出装置に存する。
請求項2記載の発明によれば、負電位印加防止手段が、第1保護抵抗の電圧計測手段側−接地電位間に設けられたダイオードである。保護回路はダイオード及び第1保護抵抗の接続ライン−電圧計測手段の入力間に設けられた第2保護抵抗をさらに有する。従って、過電流保護用抵抗の抵抗値を第1保護抵抗と第2保護抵抗との和にすることができるため、ダイオードの漏れ電流の影響を防ぐために第1保護抵抗の抵抗値を低くしても、過電流保護用抵抗の抵抗値を十分大きな値とすることができる。
請求項3記載の発明は、前記負電位印加防止手段は、前記第1保護抵抗の電圧計測手段側−前記接地電位間に設けられた第5スイッチ手段と、前記第2スイッチ制御手段が前記第2及び第3スイッチ手段を閉制御している間、前記第5スイッチ手段を閉制御する第4スイッチ制御手段とを有していることを特徴とする請求項1記載の絶縁検出装置に存する。
請求項3記載の発明によれば、第5スイッチ手段が第1保護抵抗の電圧計測手段側−接地電位間に設けられていて、第2スイッチ制御手段が第2及び第3スイッチ手段を閉制御している間、第5スイッチ手段を閉制御する。従って、第2及び第3スイッチ手段が閉制御されている間は、第5スイッチ手段が閉制御され、電圧計測手段の入力端子が接地されるため、電圧計測手段の入力端子に対する負電位の印加を防ぐことができる。第5スイッチ手段のオン抵抗はダイオードの順方向電圧に対するインピーダンスよりもかなり低い。このため第5スイッチ手段のオン抵抗に起因して生じる負極側地絡抵抗に応じた電圧でキャパシタを充電するときの充電抵抗と正極側地絡抵抗に応じた電圧でキャパシタを充電するときの充電抵抗との差は地絡抵抗の検出誤差が生じるほど大きくない。また、第5スイッチ手段のオン抵抗に発生する電圧降下はほぼ0に近いため、電圧計測手段の入力端子に印加される負電位はほぼ0に近い。
請求項4記載の発明は、前記第5スイッチ手段は寄生ダイオードを有する半導体スイッチであり、前記半導体スイッチは、前記寄生ダイオードの順方向が前記接地電位から前記第1保護抵抗の電圧計測手段側に向くように設けられていることを特徴とする請求項3記載の絶縁検出装置に存する。
請求項4記載の発明によれば、第5スイッチ手段は寄生ダイオードを有する半導体スイッチ手段である。半導体スイッチは、寄生ダイオードの順方向が接地電位から第1保護抵抗の電圧計測手段側に向くように設けられている。従って、第5スイッチ手段とクランプダイオードとを別々に設けなくても、寄生ダイオードの降伏電圧を越えるような過剰な正電位が電圧計測手段の入力端子に供給されると寄生ダイオードが導通する。
請求項5記載の発明は、前記保護回路が、前記寄生ダイオード及び前記第1保護抵抗の接続ライン−前記電圧計測手段の入力端子間に設けられた第2保護抵抗をさらに有することを特徴とする請求項4記載の絶縁検出装置に存する。
請求項5記載の発明によれば、保護回路は寄生ダイオード及び第1保護抵抗の接続ライン−電圧計測手段の入力間に設けられた第2保護抵抗をさらに有する。従って、過電流保護用抵抗の抵抗値を第1保護抵抗と第2保護抵抗との和にすることができるため、寄生ダイオードの漏れ電流の影響を防ぐために第1保護抵抗の抵抗値を低くしても、過電流保護用抵抗の抵抗値を十分大きな値とすることができる。
以上説明したように請求項1記載の発明によれば、第1及び第4スイッチ手段を閉制御して負極側地絡抵抗に応じた電圧でキャパシタを充電するときの充電抵抗と、第2及び第3スイッチ手段を閉制御して正極側地絡抵抗に応じた電圧でキャパシタを充電するときの充電抵抗とを等しくすることができる。しかも、保護回路が設けられていない絶縁検出装置に備えられた第2切替抵抗の値から補正抵抗の抵抗値分下げるだけで簡単に、入力端子に対するキャパシタ電圧の供給分圧比を保護回路が設けられていない絶縁検出装置と同じにすることができるので、簡単な補正抵抗の追加のみで保護回路が設けられていない絶縁検出装置と同じ中央演算処理のソフトで正確に直流電源の正負両極の地絡抵抗を検出することができる。
請求項2記載の発明によれば、過電流保護用抵抗の抵抗値を第1保護抵抗と第2保護抵抗との和にすることができるため、ダイオードの漏れ電流の影響を防ぐために第1保護抵抗の抵抗値を低くしても、過電流保護用抵抗の抵抗値を十分大きな値とすることができるので、ダイオードの漏れ電流の影響を小さくしつつ、過電流保護も図ることができる。
請求項3記載の発明によれば、第2及び第3スイッチ手段が閉制御されている間は、第5スイッチ手段が閉制御され、電圧計測手段の入力端子が接地されるため、電圧計測手段の入力端子に対する負電位の印加を防ぐことができる。第5スイッチ手段のオン抵抗はダイオードの順方向電圧に対するインピーダンスよりもかなり低い。このため第5スイッチ手段のオン抵抗に起因して生じる負極側地絡抵抗に応じた電圧でキャパシタを充電するときの充電抵抗と正極側地絡抵抗に応じた電圧でキャパシタを充電するときの充電抵抗との差は地絡抵抗の検出誤差が生じるほど大きくない。また、第5スイッチ手段のオン抵抗に発生する電圧降下はほぼ0に近いため、電圧計測手段の入力端子に印加される負電位はほぼ0に近いので、正確に正負両極の地絡抵抗を検出しつつ、確実に電圧計測手段の入力端子に負電位が印加されることを防止することができる。
請求項4記載の発明によれば、第5スイッチ手段とクランプダイオードとを別々に設けなくても、寄生ダイオードの降伏電圧を越えるような過剰な正電位が電圧計測手段の入力端子に供給されると寄生ダイオードが導通するので、安価に、電圧計測手段の入力端子に過剰な正電位の供給を防止することができる。
請求項5記載の発明によれば、過電流保護用抵抗の抵抗値を第1保護抵抗と第2保護抵抗との和にすることができるため、寄生ダイオードの漏れ電流の影響を防ぐために第1保護抵抗の抵抗値を低くしても、過電流保護用抵抗の抵抗値を十分大きな値とすることができるので、寄生ダイオードの漏れ電流の影響を小さくしつつ、過電流保護も図ることができる。
第1実施形態
以下、本発明の絶縁検出装置について図面を参照して説明する。図1は本発明の絶縁検出装置の第1実施形態を示す回路図である。図中、VはN個のバッテリが直列接続された高圧電源(=直流電源)であり、この高圧電源Vは後述するマイクロコンピュータ(以下マイコン)10など低圧系電気回路の接地電位Gとは絶縁されている。この絶縁検出装置は、上記高圧電源Vの正極側地絡抵抗RL+及び負極側地絡抵抗RL−の両者を検出して高圧電源Vの絶縁状態を検出する装置である。
同図に示すように絶縁検出装置は、両極性のキャパシタCと、接地電位Gとは絶縁された高圧電源Vの正極をキャパシタCの一端に接続するための第1スイッチSW1(=第1スイッチ手段)と、高圧電源Vの負極をキャパシタCの他端に接続するための第2スイッチSW2(=第2スイッチ手段)とを備えている。
上記マイコン10は、電圧計測手段として働き、入力ポートA/D(=入力端子)に供給された電圧をA/D変換して計測する電圧計測機能を有する。また、絶縁検出装置は、キャパシタCの一端を入力ポートA/Dに接続するための第3スイッチSW3(=第3スイッチ手段)と、キャパシタCの他端を接地電位Gに接続するための第4スイッチSW4(=第4スイッチ手段)とを備えている。
また、絶縁検出装置は、第3スイッチSW3の入力ポートA/D側−第4スイッチSW4の接地電位G側間に設けられた第1抵抗R1と、第4スイッチSW4−接地電位G間であって、かつ第1抵抗R1の接地電位G側−第4スイッチSW4の接地電位G側間に設けられた第2抵抗R2とを備えている。
また、入力ポートA/Dには保護回路11を介して電圧が供給される。この保護回路11は、第1抵抗R1の第3スイッチSW3側−入力ポートA/D側間に設けられた第1保護抵抗Rp1と、この第1保護抵抗Rp1の入力ポートA/D側−接地電位G間に設けられた負電位印加防止手段及びダイオードとしてのクランプダイオードDcと、クランプダイオードDc及び第1保護抵抗Rp1の接続ライン−入力ポートA/D間に設けられた第2保護抵抗Rp2とから構成される。クランプダイオードDcはその順方向が接地電位Gから入力ポートA/Dに向くように設けられている。また、クランプダイオードDcとしては、順方向電圧が小さいショットキーバリアダイオードが用いられている。
上述した第1保護抵抗Rp1及び第2保護抵抗Rp2は電流制限抵抗として働きマイコン10の入力ポートA/Dに過電流が流れることを防ぐ。また、クランプダイオードDcによって、マイコン10の入力ポートA/Dにマイコン10に損傷を与えるような過剰な正電位や負電位が印加されるのを防ぐことができる。
また、絶縁検出装置は、第1スイッチSW1及び第3スイッチSW3の接続ライン−キャパシタC間に設けられた抵抗切替回路12を備えている。抵抗切替回路12は、第1スイッチSW1及び第3スイッチSW3の接続ラインからキャパシタCに向かって整流する第1ダイオードD1及び第1切替抵抗Rc1から構成される直列回路と、第1ダイオードD1とは逆方向に整流する第2ダイオードD2及び第2切替抵抗Rc2から構成される直列回路とが並列に接続されて構成されている。
つまり、第1及び第2ダイオードD1及びD2は、選択手段として働き、第1及び第2切替抵抗Rc1及びRc2のうちキャパシタCに流れる電流方向に対応する一つを選択し、選択した一つを第1スイッチSW1及び第3スイッチSW3の接続ライン−キャパシタC間に電気的に接続させる。また、上述した第1〜第4スイッチSW1〜SW4は例えば光MOSFETが用いられ、高圧電源Vと絶縁しつつマイコン10によって制御できるようになっている。
また、絶縁検出装置は、第1及び第2切替抵抗Rc1及びRc2−第1保護抵抗Rp1及び第1抵抗R1の接続ライン間に設けた補正抵抗Rrをさらに備えている。なお、本実施形態では、補正抵抗Rrは第3スイッチSW3よりも第1及び第2切替抵抗Rc1及びRc2側に設けられているが、第3スイッチSW3よりも第1保護抵抗Rp1及び第1抵抗R1の接続ライン側に設けても良い。この補正抵抗Rrの抵抗値は第2抵抗R2の抵抗値から第1抵抗R1及び第1保護抵抗Rp1から構成される並列抵抗の抵抗値(R1・Rp1/(R1+Rp1))を差し引いた値と等しくなっている(∵Rr=R2−R1・Rp1/(R1+Rp1))。なお、13はリセット回路であり、リセットスイッチSWrを閉制御すると、キャパシタCに蓄積された電荷が放電抵抗Rdcによって速やかに放電することができる。
上述した構成の絶縁検出装置の動作について図2〜図4を参照して以下説明する。図2は図1に示す絶縁検出装置において負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧でキャパシタCを充電するときの回路図である。図3は図1に示す絶縁検出装置において正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧でキャパシタCを充電するときの回路図である。図4は図1に示す絶縁検出装置においてキャパシタCの両端電圧を入力ポートA/Dに供給するときの回路図である。
まず、マイコン10は、全てのスイッチが開いている初期状態から第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2を閉制御する。これにより、高圧電源V、第1スイッチSW1、第1ダイオードD1、第1切替抵抗Rc1、キャパシタC及び第2スイッチSW2により閉回路が形成され、高圧電源Vの両端電圧がキャパシタCに充電される。
次に、図4に示すように第3及び第4スイッチSW3、SW4を閉制御する。これにより、太線で示すようにキャパシタC、第2ダイオードD2、第2切替抵抗Rc2、補正抵抗Rr、第3スイッチSW3、第1抵抗R1、第2抵抗R2及び第4スイッチSW4により閉回路が形成され、キャパシタCの両端電圧に応じた値がマイコン10の入力ポートA/Dに供給される。このとき、キャパシタCの両端電圧Vc、すなわち高圧電源Vの両端電圧は、第2切替抵抗Rc2、補正抵抗Rr、第1抵抗R1、第2抵抗R2で決定される分圧比で分圧されて、マイコン10の入力ポートA/Dに供給される。それにより、供給された分圧電圧(∵Vc・R1/(Rc2+Rr+R1+R2))は、A/D(アナログ/デジタル)変換してデジタル値とされ、その値が、高圧電源Vの高圧電圧としてマイコン10で読み込まれる。
次に、マイコン10はリセットスイッチSWrを閉制御してキャパシタCに充電された電圧を充分に放電させる。その後、マイコン10は、第1スイッチ制御手段として働き、図2に示すように第1及び第4スイッチSW1、SW4をキャパシタCが完全に充電される時間よりも短い設定時間、閉制御すると、太線で示すように高圧電源V、第1スイッチSW1、第1ダイオードD1、第1切替抵抗Rc1、キャパシタC、第4スイッチSW4、第2抵抗R2、接地電位G及び高圧電源Vの負極側地絡抵抗RL−により閉回路が形成される。それにより、負極側地絡抵抗RL−の値に応じた電圧がキャパシタCに充電される。従って、負極側地絡抵抗RL−検出時のキャパシタCの充電抵抗は下記の式(1)に示すようになる。
負極側地絡抵抗RL−検出時の充電抵抗=Rc1+R2 …(1)
次に、マイコン10は、第3スイッチ制御手段として働き、図4に示すように第3及び第4スイッチSW3、SW4を閉制御する。これにより、キャパシタCの両端電圧、すなわち負極側地絡抵抗RL−の値に応じた電圧は、第2切替抵抗Rc2、補正抵抗Rr、第1抵抗R1、第2抵抗R2で決定される分圧比で分圧されて、マイコン10の入力ポートA/Dに供給される。それにより、供給された分圧電圧は、A/D変換してデジタル値とされ、その値が、負極側地絡抵抗RL−の値に応じた電圧としてマイコン10で読み込まれる。
次に、マイコン10はリセットスイッチSWrを閉制御してキャパシタCに充電された
電圧を充分に放電させる。その後、マイコン10は、第2スイッチ制御手段として働き、図3に示すように第2及び第3スイッチSW2、SW3を上記設定時間、閉制御すると、太線で示すように高圧電源V、正極側地絡抵抗RL+、接地電位G、第1抵抗R1、第3スイッチSW3、補正抵抗Rr、第1ダイオードD1、第1切替抵抗Rc1、キャパシタC及び第2スイッチSW2により閉回路が形成される。それにより、正極側地絡抵抗RL+の値に応じた電圧がキャパシタCに充電される。
また、第2及び第3スイッチSW2、SW3が閉制御されると、接地電位Gよりも入力ポートA/Dの電位が低くなり、クランプダイオードDcに順方向電圧が印加される。これにより、クランプダイオードDcが導通して、第1抵抗R1に対して並列に第1保護抵抗Rp1及びクランプダイオードDcから成る直列回路が接続される。従って、正極側地絡抵抗RL+検出時のキャパシタCの充電抵抗は下記の式(2)に示すようになる。
正極側地絡抵抗RL+検出時の充電抵抗=Rc1+Rr+R1・Rp1/(R1+Rp1) …(2)
ここで、上述したように補正抵抗Rrの抵抗値は第2抵抗R2の抵抗値から第1抵抗R1及び第1保護抵抗Rp1から構成される並列抵抗の抵抗値を差し引いた値と等しく設定されている(∵Rr=R2−R1・Rp1/(R1+Rp1))。これを上記式(2)に代入すると式(3)が得られる。
正極側地絡抵抗RL+検出時の充電抵抗=Rc1+{R2−R1・Rp1/(R1+Rp1)}+R1・Rp1/(R1+Rp1)
=Rc1+R2 …(3)
以上の式(3)と上記式(1)から明らかなように
負極側地絡抵抗RL−検出時の充電抵抗=正極側地絡抵抗RL+検出時の充電抵抗=Rc1+R2となる。
次に、マイコン10は、第3スイッチ制御手段として働き、図4に示すように第3及び第4スイッチSW3、SW4を閉制御する。これにより、キャパシタCの両端電圧、すなわち正極側地絡抵抗RL+の値に応じた電圧は、第2切替抵抗Rc2、補正抵抗Rr、第1抵抗R1、第2抵抗R2で決定される分圧比で分圧されて、マイコン10の入力ポートA/Dに供給される。それにより、供給された分圧電圧は、A/D変換してデジタル値とされ、その値が、正極側地絡抵抗RL+の値に応じた電圧としてマイコン10で読み込まれる。
その後、マイコン10は、地絡抵抗検出手段として働き、読み込んだ負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧と、読み込んだ高圧電源Vの両端電圧とに基づいて負極側地絡抵抗RL−を算出すると共に、読み込んだ正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧と読み込んだ高圧電源Vの両端電圧とに基づいて正極側地絡抵抗RL+を算出する(なお、地絡抵抗の算出方法は、たとえば、出願人が先に提案している特開2004−170103号公報や特開2004−245632号公報等で開示している方法と同じであり、ここでは詳述しない。)。
最後に、マイコン10は、算出した負極側地絡抵抗RL−と正極側地絡抵抗RL+の各値から、高圧電源Vの絶縁状態を判定する。たとえば、正極側地絡抵抗RL+と、予め定められた基準抵抗値とを比較し、正極側地絡抵抗RL+の値が基準抵抗値以下になっている場合は、絶縁不良が生じていると判定する。
上述した絶縁検出装置によれば、第1及び第2切替抵抗Rc1、Rc2−第3スイッチSW3間に補正抵抗Rrを設け、その補正抵抗Rrの値を第2抵抗R2の抵抗値から第1抵抗R1及び第1保護抵抗Rp1から構成される並列抵抗の抵抗値を差し引いた値と等しくしている(∵Rr=R2−R1・Rp1/(R1+Rp1))。これにより、上述したように第1及び第4スイッチSW1、SW4を閉制御して負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧でキャパシタCを充電するときの充電抵抗と、第2及び第3スイッチSW2、SW3を閉制御して正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧でキャパシタCを充電するときの充電抵抗とを等しくすることができる。このため、正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧と高圧電源Vの両端電圧に応じた値とに基づいて正極側地絡抵抗RL+を求める式と、負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧と高圧電源Vの両端電圧に応じた値とに基づいて負極側地絡抵抗RL−を求める式とを同じにすることができる。
しかも、第1及び第2切替抵抗Rc1、Rc2−第3スイッチSW3間に補正抵抗Rrを設けることにより、保護回路11が設けられていない絶縁検出装置に備えられた第2切替抵抗Rc2′の値から補正抵抗Rrの抵抗値分下げるだけで(∵Rc2=Rc2′−Rr)、簡単に入力ポートA/Dに供給するキャパシタCの分圧比を保護回路11がないときの分圧比と同じにすることができる(∵保護回路なしの分圧比=R1/(Rc2′+R1+R2)=保護回路ありの分圧比=R1/(Rc2+Rr+R1+R2))。従って、簡単な補正抵抗Rrの追加のみでマイコン10のソフトを変える必要がなく、保護回路11が設けられていない絶縁検出装置と同じ中央演算処理のソフトで正確に直流電源の正負両極の地絡抵抗を検出することができる。
上述した絶縁検出装置によれば、クランプダイオードDc及び第1保護抵抗Rp1の接続ライン−入力ポートA/D間に第2保護抵抗Rp2が設けられている。従って、過電流保護用抵抗の抵抗値を第1保護抵抗Rp1と第2保護抵抗Rp2との和にすることができるため、クランプダイオードDcの漏れ電流の影響を防ぐために第1保護抵抗Rp1の抵抗値を低くしても、過電流保護用抵抗の抵抗値を十分大きな値とすることができるので、クランプダイオードDcの漏れ電流の影響を小さくしつつ、過電流保護も図ることができる。
第2実施形態
ところで、上述した従来で説明したように第1抵抗R1の抵抗値が第1切替抵抗Rc1の抵抗値よりも小さく(∵R1<<Rc1)、かつ第1抵抗R1<第1保護抵抗Rp1であった場合、クランプダイオードDcのインピーダンスRfはさほど問題とならずほぼ0とみなしてよい。しかしながら、第1抵抗R1の抵抗値が第1切替抵抗Rc1の抵抗値よりも大きく(∵R1>>Rc1)、かつ第1抵抗R1>第1保護抵抗Rp1であった場合、クランプダイオードDcのインピーダンスRfが地絡抵抗の検出精度に影響を与えてしまうため、以下に示す第2実施形態の方が好ましい。
次に、本発明の絶縁検出装置の第2実施形態について説明する。図5は本発明の絶縁検出装置の第2実施形態を示す回路図である。同図において、図1について上述した第1実施形態で説明した装置と同等の部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。図1に示す第1実施形態と異なるところは、保護回路11の構成である。第2実施形態において、保護回路11は、クランプダイオードDcの代わりに第1保護抵抗Rp1のマイコン10側−接地電位G間に設けられた負電位印加防止手段及び第5スイッチ手段としての電界効果トランジスタ(以下FET)Q1を用いている。
上記FETQ1は寄生ダイオードD3を有している。FETQ1は寄生ダイオードD3の順方向が接地電位Gから入力ポートA/Dに向くように設けられている。つまり、FETQ1のドレインが入力ポートA/D側に接続され、ソースが接地電位Gに接続されている。FETQ1のゲートはマイコン10に接続され、マイコン10によってオンオフが制御されている。
上述した構成の絶縁検出装置の動作について図6〜図8を参照して以下説明する。図6は図5に示す絶縁検出装置において負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧でキャパシタCを充電するときの回路図である。図7は図5に示す絶縁検出装置において正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧でキャパシタCを充電するときの回路図である。図8は図5に示す絶縁検出装置においてキャパシタCの両端電圧を入力ポートA/Dに供給するときの回路図である。
まず、マイコン10は、全てのスイッチが開いている初期状態から第1スイッチSW1及び第2スイッチSW2を閉制御する。これにより、高圧電源V、第1スイッチSW1、第1ダイオードD1、第1切替抵抗Rc1、キャパシタC及び第2スイッチSW2により閉回路が形成され、高圧電源Vの両端電圧がキャパシタCに充電される。
次に、図8に示すように第3及び第4スイッチSW3、SW4を閉制御する。これにより、太線で示すようにキャパシタC、第2ダイオードD2、第2切替抵抗Rc2、補正抵抗Rr、第3スイッチSW3、第1抵抗R1、第2抵抗R2及び第4スイッチSW4により閉回路が形成され、キャパシタCの両端電圧に応じた値がマイコン10の入力ポートA/Dに供給される。このとき、キャパシタCの両端電圧Vc、すなわち高圧電源Vの両端電圧は、第2切替抵抗Rc2、補正抵抗Rr、第1抵抗R1、第2抵抗R2で決定される分圧比で分圧されて、マイコン10の入力ポートA/Dに供給される。それにより、供給された分圧電圧(∵Vc・R1/(Rc2+Rr+R1+R2))は、A/D(アナログ/デジタル)変換してデジタル値とされ、その値が、高圧電源Vの高圧電圧としてマイコン10で読み込まれる。
次に、マイコン10はリセットスイッチSWrを閉制御してキャパシタCに充電された電圧を充分に放電させる。その後、マイコン10は、第1スイッチ制御手段として働き、図6に示すように第1及び第4スイッチSW1、SW4を上記設定時間、閉制御すると、太線で示すように高圧電源V、第1スイッチSW1、第1ダイオードD1、第1切替抵抗Rc1、キャパシタC、第4スイッチSW4、第2抵抗R2、接地電位G及び高圧電源Vの負極側地絡抵抗RL−により閉回路が形成される。それにより、負極側地絡抵抗RL−の値に応じた電圧がキャパシタCに充電される。従って、負極側地絡抵抗RL−検出時のキャパシタCの充電抵抗は下記の式(4)に示すようになる。
負極側地絡抵抗RL−検出時の充電抵抗=Rc1+R2 …(4)
次に、マイコン10は、第3スイッチ制御手段として働き、図8に示すように第3及び第4スイッチSW3、SW4を閉制御する。これにより、キャパシタCの両端電圧、すなわち負極側地絡抵抗RL−の値に応じた電圧は、第2切替抵抗Rc2、補正抵抗Rr、第1抵抗R1、第2抵抗R2で決定される分圧比で分圧されて、マイコン10の入力ポートA/Dに供給される。それにより、供給された分圧電圧は、A/D変換してデジタル値とされ、その値が、負極側地絡抵抗RL−の値に応じた電圧としてマイコン10で読み込まれる。
次に、マイコン10はリセットスイッチSWrを閉制御してキャパシタCに充電された電圧を充分に放電させる。その後、マイコン10は、第2スイッチ制御手段として働き、図7に示すように第2及び第3スイッチSW2、SW3を上記設定時間、閉制御する。また、マイコン10は、負電位印加防止手段及び第4スイッチ制御手段として働き、FETQ1を閉制御する。これにより、太線で示すように高圧電源V、正極側地絡抵抗RL+、接地電位G、第1抵抗R1、第3スイッチSW3、補正抵抗Rr、第1ダイオードD1、第1切替抵抗Rc1、キャパシタC及び第2スイッチSW2により閉回路が形成される。そして、正極側地絡抵抗RL+の値に応じた電圧がキャパシタCに充電される。
また、FETQ1が閉制御されるため、第1抵抗R1に対して並列に第1保護抵抗Rp1及びFETQ1から成る直列回路が接続され、正極側地絡抵抗RL+検出時のキャパシタCの充電抵抗は下記の式(5)に示すようになる。
正極側地絡抵抗RL+検出時の充電抵抗=Rc1+Rr+R1・(Rp1+Ron)/(R1+Rp1+Ron) …(5)
なお、RonはFETQ1のオン抵抗である。このオン抵抗Ronはダイオードの順方向電圧に対応するインピーダンスに比べても極めて小さい値であり、Ron≒0とみなすことができる。従って、正極側地絡抵抗RL+検出時のキャパシタCの充電抵抗は下記の式(6)に示すようになる。
正極側地絡抵抗RL+検出時の充電抵抗=Rc1+Rr+R1・Rp1/(R1+Rp1) …(6)
ここで、上述したように補正抵抗Rrの抵抗値は第2抵抗R2の抵抗値から第1抵抗R1及び第1保護抵抗Rp1から構成される並列抵抗の抵抗値を差し引いた値と等しく設定されている(∵Rr=R2−R1・Rp1/(R1+Rp1))。これを上記式(6)に代入すると式(7)が得られる。
正極側地絡抵抗RL+検出時の充電抵抗=Rc1+{R2−R1・Rp1/(R1+Rp1)}+R1・Rp1/(R1+Rp1)
=Rc1+R2 …(7)
以上の式(6)と上記式(4)から明らかなように
負極側地絡抵抗RL−検出時の充電抵抗=正極側地絡抵抗RL+検出時の充電抵抗=Rc1+R2となる。
次に、マイコン10は、第3スイッチ制御手段として働き、図8に示すように第3及び第4スイッチSW3、SW4を閉制御する。これにより、キャパシタCの両端電圧、すなわち正極側地絡抵抗RL+の値に応じた電圧は、第2切替抵抗Rc2、補正抵抗Rr、第1抵抗R1、第2抵抗R2で決定される分圧比で分圧されて、マイコン10の入力ポートA/Dに供給される。それにより、供給された分圧電圧は、A/D変換してデジタル値とされ、その値が、正極側地絡抵抗RL+の値に応じた電圧としてマイコン10で読み込まれる。その後は上述した第1実施形態と同様のため、ここでは詳細な説明は省略する。
上述した絶縁検出装置によれば、FETQ1が第1保護抵抗Rp1のマイコン10側−接地電位G間に設けられていて、マイコン10によって第2及び第3スイッチSW2、SW3を閉制御している間、FETQ1を閉制御する。従って、第2及び第3スイッチSW2、SW3が閉制御されている間は、FETQ1が閉制御され、マイコン10の入力ポートA/Dが接地されるため、入力ポートA/Dに対する負電位の印加を防ぐことができる。
また、FETQ1のオン抵抗RonはクランプダイオードDcの順方向電圧Vfに対するインピーダンスよりもかなり低い。このためFETQ1のオン抵抗Ronはほぼ0とみなすことができ、FETQ1のオン抵抗Ronに起因して生じる負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧でキャパシタCを充電するときの充電抵抗と正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧でキャパシタCを充電するときの充電抵抗との差は地絡抵抗の検出誤差が生じるほど大きくない。
また、FETQ1のオン抵抗Ronに発生する電圧降下もほぼ0とみなすことができ、第2スイッチSW2及び第3スイッチSW3の閉制御時に入力ポートA/Dに印加される負電位もほぼ0にすることができる。また、ショットキーバリアダイオードであるクランプダイオードDcの代わりにFETQ1を用いることにより、ショットキーバリアダイオードの温度上昇による漏れ電流増大に起因する地絡抵抗の検出精度低下も防止することができる。
また、第2実施形態の絶縁検出装置によれば、FETQ1は、寄生ダイオードD3の順方向が接地電位Gから第1保護抵抗Rp1のマイコン10側に向くように設けられている。従って、FETQ1とクランプダイオードDcとを別々に設けなくても、寄生ダイオードD3の降伏電圧を越えるような過剰な正電位がマイコン10の入力ポートA/Dに供給されると寄生ダイオードD3が導通するので、安価に入力ポートA/Dに対する過剰な正電位の供給を防止することができる。
上述した第2実施形態の絶縁検出装置によれば、寄生ダイオードD3及び第1保護抵抗Rp1の接続ライン−入力ポートA/D間に第2保護抵抗Rp2が設けられている。従って、過電流保護用抵抗の抵抗値を第1保護抵抗Rp1と第2保護抵抗Rp2との和にすることができるため、寄生ダイオードD3の漏れ電流の影響を防ぐために第1保護抵抗Rp1の抵抗値を低くしても、過電流保護用抵抗の抵抗値を十分大きな値とすることができるので、寄生ダイオードD3の漏れ電流の影響を小さくしつつ、過電流保護も図ることができる。
なお、上述した絶縁検出装置によれば、選択手段としては第1及び第2ダイオードD1及びD2を用いていたが、例えば選択手段として、第1及び第2切替抵抗Rc1、Rc2に各々直列接続され、かつ互いに並列された一対のスイッチと、この一対のスイッチのうちキャパシタCの極性方向に応じた一つをオンするスイッチ制御手段とから構成するようにしてもよい。また、上述した絶縁検出装置によれば保護回路11としては第2保護抵抗Rp2を設けていたが、例えば、図9に示すように第1保護抵抗Rp1のみのものに適用しても良い。さらに、上述した絶縁検出装置としては、マイコン10を第1〜第4スイッチ制御手段として働かせていたが、これに限らず、マイコン10とは絶縁された別の回路を第1〜第4スイッチ制御手段としてもよい。
また、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の絶縁検出装置の第1実施形態を示す回路図である。 図1に示す絶縁検出装置において負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧でキャパシタCを充電するときの回路図である。 図1に示す絶縁検出装置において正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧でキャパシタCを充電するときの回路図である。 図1に示す絶縁検出装置においてキャパシタCの両端電圧を入力ポートA/Dに供給するときの回路図である。 本発明の絶縁検出装置の第2実施形態を示す回路図である。 図5に示す絶縁検出装置において負極側地絡抵抗RL−に応じた電圧でキャパシタCを充電するときの回路図である。 図5に示す絶縁検出装置において正極側地絡抵抗RL+に応じた電圧でキャパシタCを充電するときの回路図である。 図5に示す絶縁検出装置においてキャパシタCの両端電圧を入力ポートA/Dに供給するときの回路図である。 従来の絶縁検出装置の一例を示す回路図である。
符号の説明
C キャパシタ
D1 第1ダイオード(選択手段)
D2 第2ダイオード(選択手段)
D3 寄生ダイオード
Dc クランプダイオード(ダイオード、負電位印加防止手段)
G 接地電位
R1 第1抵抗
R2 第2抵抗
Rc1 第1切替抵抗
Rc2 第2切替抵抗
RL+ 正極側地絡抵抗
RL− 負極側地絡抵抗
SW1 第1スイッチ(第1スイッチ手段)
SW2 第2スイッチ(第2スイッチ手段)
SW3 第3スイッチ(第3スイッチ手段)
SW4 第4スイッチ(第4スイッチ手段)
Q1 電界効果トランジスタ(第5スイッチ手段、負電位印加防止手段)
V 高圧電源(直流電源)
A/D 入力ポート(入力端子)
10 マイコン(電圧計測手段、第1スイッチ制御手段、第2スイッチ制御手段、第3スイッチ制御手段、第4スイッチ制御手段、地絡抵抗検出手段、負電位印加防止手段)

Claims (5)

  1. キャパシタと、接地電位とは絶縁された直流電源の正極を前記キャパシタの一端に接続するための第1スイッチ手段と、前記直流電源の負極を前記キャパシタの他端に接続するための第2スイッチ手段と、入力端子に供給された電圧を計測する電圧計測手段と、前記キャパシタの一端を前記電圧計測手段の入力端子に接続するための第3スイッチ手段と、前記キャパシタの他端を前記接地電位に接続するための第4スイッチ手段と、前記第3スイッチ手段の前記電圧計測手段側−前記第4スイッチ手段の前記接地電位側間に設けられた第1抵抗と、前記第4スイッチ手段−前記接地電位間であって、かつ前記第4スイッチ手段−前記第1抵抗間に設けられる第2抵抗と、前記第1スイッチ手段及び前記第3スイッチ手段の接続ライン−前記キャパシタ間に設けられた第1及び第2切替抵抗と、該第1及び第2切替抵抗のうち前記キャパシタに流れる電流方向に対応する一つを選択し、当該選択した一つを前記第1スイッチ手段及び前記第3スイッチ手段の接続ライン−前記キャパシタ間に電気的に接続させる選択手段と、前記第1及び第4スイッチ手段を閉制御して前記キャパシタの両端電圧を前記直流電源の負極側地絡抵抗に応じた電圧とする第1スイッチ制御手段と、前記第2及び第3スイッチ手段を閉制御して前記キャパシタの両端電圧を前記直流電源の正極側地絡抵抗に応じた電圧とする第2スイッチ制御手段と、前記第3及び第4スイッチ手段を閉制御して前記キャパシタの両端電圧を前記電圧計測手段の入力端子に供給する第3スイッチ制御手段と、前記電圧計測手段が計測した電圧に基づいて前記直流電源の正極側及び負極側地絡抵抗を検出する地絡抵抗検出手段と、前記第1抵抗の前記第3スイッチ手段側−前記電圧計測手段間に設けられた第1保護抵抗及び前記第2スイッチ制御手段によって前記第2及び第3スイッチ手段が閉制御されている間、前記第1保護抵抗の前記入力端子側を接地電位に接続して前記入力端子に負電位が印加するのを防止する負電位印加防止手段とを有する保護回路とを備えた絶縁検出装置において、
    前記第1及び第2切替抵抗−前記第1保護抵抗及び前記第1抵抗の接続ライン間に設けた補正抵抗をさらに備え、
    前記補正抵抗の抵抗値は、前記第2抵抗の抵抗値から前記第1抵抗及び前記第1保護抵抗から構成される並列抵抗の抵抗値を差し引いた値と等しいことを特徴とする絶縁検出装置。
  2. 前記負電位印加防止手段が、前記第1保護抵抗の電圧計測手段側−前記接地電位間に設けられたダイオードであり、
    前記保護回路が、前記ダイオード及び前記第1保護抵抗の接続ライン−前記電圧計測手段の入力端子間に設けられた第2保護抵抗をさらに有することを特徴とする請求項1記載の絶縁検出装置。
  3. 前記負電位印加防止手段は、前記第1保護抵抗の電圧計測手段側−前記接地電位間に設けられた第5スイッチ手段と、前記第2スイッチ制御手段が前記第2及び第3スイッチ手段を閉制御している間、前記第5スイッチ手段を閉制御する第4スイッチ制御手段とを有していることを特徴とする請求項1記載の絶縁検出装置。
  4. 前記第5スイッチ手段は寄生ダイオードを有する半導体スイッチであり、
    前記半導体スイッチは、前記寄生ダイオードの順方向が前記接地電位から前記第1保護抵抗の電圧計測手段側に向くように設けられていることを特徴とする請求項3記載の絶縁検出装置。
  5. 前記保護回路が、前記寄生ダイオード及び前記第1保護抵抗の接続ライン−前記電圧計測手段の入力端子間に設けられた第2保護抵抗をさらに有することを特徴とする請求項4記載の絶縁検出装置。
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