JP2007113791A - 一方向クラッチならびにそれを備えるプーリユニット - Google Patents

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【課題】一方向クラッチにおける保持器の位置決めについて、十分な強度を確保しながら製造コストを低く抑制できる構造とすること。
【解決手段】同心状に配設される内輪10と外輪11を構成要素として含み、内・外輪の対向環状空間に介装され、この内・外輪を同期回転させるロック状態と相対回転させるフリー状態とに切り換える一方向クラッチであって、内輪の外周面の円周数カ所に、外輪の内周面との間でくさび状空間を形成するカム面10aが設けられ、このくさび状空間にころ13が、円環状の保持器12により周方向転動範囲が規制された状態で1つずつ配置され、保持器はその内周面が内輪外周面形状に合致嵌合する形状に形成され、前記内輪のカム面に対して周方向で引っ掛かる状態で外嵌されることによって周方向に回り止めされる。
【選択図】図2

Description

本発明は、一方向クラッチならびにそれを備えるプーリユニットに関する。このプーリユニットは、例えば自動車などのエンジンのクランクシャフトからベルトを介して駆動される補機に装備することができる。補機としては、例えば自動車のエアコンディショナ用コンプレッサ、ウォーターポンプ、オルターネータ、冷却ファンなどが挙げられる。
従来のこの種のプーリユニットの一例を図8および図9に示す。図中、81はプーリ、82は軸体、83は一方向クラッチ、84は転がり軸受である。一方向クラッチ83は、内輪85、外輪86、複数のころ87、保持器88、コイルバネ89を有している(特許文献1参照)。
この一方向クラッチ83では、保持器88が内輪86に対して周方向や軸方向にがたつくことがあると、一方向クラッチ83のロック、フリー動作が不安定になるので、保持器88については、その一方軸端の円周2カ所に径方向内向きに設けられる凸部90,90と、内輪86の一方軸端の円周2カ所に設けられるスリット91,91とを軸方向から嵌合させることにより、周方向ならびに軸方向に位置決めするようになっている。
特開平11−22753号公報(図1、図3など参照)
上記従来例では、一方向クラッチ83の保持器88を位置決めする形態について改良の余地がある。
というのは、内輪85を軸体82に対して圧入外嵌することにより回り止めさせるのであるが、この圧入に伴い内輪85に作用する周方向の引張応力が、内輪85のスリット91,91の内角部に集中することになるために、そこを起点にして割れるおそれがある。
この他、スリット91,91を形成するための加工は、作業効率が悪く、バリが発生するために後処理が必要になるなど、コストが高くつく。
このような事情に鑑み、本発明は、一方向クラッチにおける保持器の位置決めについて、十分な強度を確保しながら製造コストを低く抑制できる構造とすることを目的としている。
請求項1の発明にかかる一方向クラッチは、同心状に配設される内・外輪を構成要素として含み、前記内・外輪の対向環状空間に介装され、この内・外輪を同期回転させるロック状態と相対回転させるフリー状態とに切り換える一方向クラッチであって、前記内輪の外周面の円周数カ所に、前記外輪の内周面との間でくさび状空間を形成するカム面が設けられ、このくさび状空間にころが、円環状の保持器により周方向転動範囲が規制された状態で1つずつ配置され、前記保持器はその内周面が内輪外周面形状に合致嵌合する形状に形成され、前記内輪のカム面に対して周方向で引っ掛かる状態で外嵌されることによって周方向に回り止めされる。
請求項2の発明にかかる一方向クラッチは、同心状に配設される内・外輪を構成要素として含み、前記内・外輪の対向環状空間に介装され、この内・外輪を同期回転させるロック状態と相対回転させるフリー状態とに切り換える一方向クラッチであって、前記内輪の外周面の円周数カ所に、前記外輪の内周面との間でくさび状空間を形成するカム面が設けられ、このくさび状空間にころが、円環状の保持器により周方向転動範囲が規制された状態で1つずつ配置され、前記保持器はその内周面が内輪の前記カム面の少なくとも一部に対して周方向で引っ掛かる状態で外嵌されることによって周方向に回り止めされる。
請求項3の発明にかかる一方向クラッチは、内周面が円筒形に形成される外輪と、前記外輪の前記内周面より内径側に挿通され円周数カ所に前記外輪の内周面との間でくさび状空間を形成する平坦なカム面が設けられる内輪と、前記くさび状空間それぞれに1つずつ配置されるころと、前記内・外輪の対向環状空間に介装されかつ前記ころのそれぞれが周方向での転動範囲を規制された状態で収納されるポケットを有する円環状の保持器と、この保持器のポケットに配設されて前記ころをくさび状空間の狭い側に弾発付勢する弾性部材とを含み、前記保持器はその内周面が内輪外周面形状に合致嵌合する形状に形成され、前記内輪のカム面に対して周方向で引っ掛かる状態で外嵌されることによって周方向に回り止めされる。
請求項4の発明にかかる一方向クラッチは、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の一方向クラッチにおいて、前記内輪の一方軸端側に小径円筒部を設けることによって当該一方軸端側が段付き形状とされていて、前記保持器は、その一方軸端に径方向内向きに突設される鍔部を設けており、該鍔部が前記内輪の小径円筒部に外嵌された状態で当該小径円筒部の付け根側の段壁面に当接されることによって軸方向に位置決めされている。
請求項5の発明にかかるプーリユニットは、プーリとその内周に挿通される軸体との対向環状空間に、上記請求項1ないし4のいずれか一項に記載の一方向クラッチと、この一方向クラッチの少なく軸方向一側に配設される転がり軸受とが介装されている。
請求項6の発明にかかるプーリユニットは、請求項5に記載のプーリユニットのうち請求項4に記載の一方向クラッチを備えるプーリユニットにおいて、前記転がり軸受は、前記一方向クラッチにおける保持器の鍔部が存在する側に隣り合わせに配設されて、保持器を軸方向で拘束するものとされる。
以上、要するに、本発明では、ころを用いるとともに、内輪の外周面にカム面を設けるタイプの一方向クラッチを前提とし、その内輪に対する保持器の回り止めならびに軸方向位置決めの形態について工夫している。
まず、回り止めについては、内輪のカム面に対して保持器を周方向に引っ掛ける形態として位置決めさせるようにしている。この場合、保持器を樹脂成形品とするならば、余分な工程を増やさずに製作できるようになる。
また、請求項4に係る一方向クラッチのように、軸方向位置決めについては、内輪に設ける小径円筒部と保持器に設ける鍔部とによって軸方向に引っ掛ける形態として位置決めするようにしている。この場合、内輪に小径円筒部を設けるための加工が簡単であり、従来例のような後処理が不要である。また、保持器の鍔部については、合成樹脂材とするならば、余分な工程を増やさずに製作できるようになる。
なお、請求項6のプーリユニットでは、その構成要素の1つである転がり軸受でもって一方向クラッチにおける保持器を軸方向で拘束させるようにしているから、余分な部材を用いることなく、保持器の軸方向位置決めが確実に行えるようになる。
請求項1ないし3の発明では、外周面の円周数カ所にカム面が設けられている内輪に対する保持器の回り止めの形態について、保持器の内周面に内輪のカム面に対して周方向で引っ掛かる部分を設けることで対処することによって、保持器ならびに内輪の加工が簡単で済むようになり、しかも従来例のような後処理が不要となる。特に、請求項4の発明のように、保持器の鍔部については、合成樹脂材とすれば、余分な工程を増やさずに製作できるようになる。このように、製造コストを抑制できて動作安定性に優れた構成の一方向クラッチを提供できるようになる。なお、内輪に設ける小径円筒部は、従来例のスリットと異なり、周方向に連続したものあるから、内輪を軸体などに対して圧入外嵌するような状況でも内輪に作用する周方向引張応力が局部集中することがなくなるなど、強度的に優れたものとなる。
また、請求項5のプーリユニットでは、上述した安価で動作安定性に優れた一方向クラッチを備える構成としたから、動力伝達状態の切り換えを安定的に行える構造を安価で提供できるようになる。
特に、請求項6のプーリユニットでは、その構成要素の1つである転がり軸受でもって一方向クラッチにおける保持器を軸方向で拘束させるようにしているから、余分な部材を用いることなく、保持器の軸方向位置決めが確実に行えるようになり、無駄を省ける。
本発明の詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1ないし図3に本発明の一実施形態を示している。図1は、プーリユニットの縦断面図、図2は、図1の(2)−(2)線断面の矢視図、図3は、一方向クラッチにおける内輪および保持器を示す斜視図である。
図例のプーリユニットAは、プーリ1、中空軸2、一方向クラッチ3、2つの転がり軸受4,4とを有している。
プーリ1は、例えば自動車エンジンのクランクシャフトによりベルトBを介して回転駆動されるもので、その外周にはベルトBが巻き掛けられる波状溝が形成されている。
中空軸2は、プーリ1の内周に挿通されて、図示しないが自動車エンジンの補機の入力軸(例えばオルタネータのロータ)に固定される。
一方向クラッチ3は、プーリ1と中空軸2との対向環状空間の軸方向中央に介装されるもので、内輪10、外輪11、合成樹脂製の円環状の保持器12、複数のころ13、弾性部材として楕円形のコイルバネ14とを備えている。
2つの転がり軸受4,4は、プーリ1と中空軸2との対向環状空間の軸方向両側に1つずつ介装されるもので、いずれも一般的な深溝型玉軸受などとされている。これらの転がり軸受4,4の軸方向外端側には、シール5,5が装着されている。
上記一方向クラッチ3の各構成要素を説明する。
内輪10は、上記中空軸2に対して圧入により外嵌されるもので、その外周面の円周数カ所には平坦なキー状のカム面10aが設けられている。この例では、カム面10aを八つとしており、そのために内輪10の外径形状が八角形になっている。
外輪11は、上記プーリ1に対して圧入により内嵌されるもので、その内周面は円筒形に形成されている。
保持器12は、上記内・外輪10,11の対向環状空間に配設されて内輪10に対して周方向ならびに軸方向に位置決めされた状態で外装されるもので、その円周数カ所つまり内輪10のカム面10aに対応する領域には、径方向内外に貫通形成されるポケット12aが設けられている。
ころ13は、保持器12の各ポケット12aに1つずつ周方向転動範囲が規制された状態で収納される。
コイルバネ14は、保持器12の各ポケット12aの内壁面に突設される突起12bに対して装着されて、ころ13をカム面10aと外輪11内周面とで形成するくさび状空間の狭い側(ロック側)へ押圧するものである。
次に、上記プーリユニットAの動作を説明する。要するに、プーリ1の回転速度が中空軸2よりも相対的に速くなると、一方向クラッチ3のころ13がくさび状空間の狭い側へ転動させられてロック状態となるので、プーリ1と中空軸2とが一体化して同期回転する。しかし、プーリ1の回転速度が中空軸2よりも相対的に遅くなると、一方向クラッチ3のころ13がくさび状空間の広い側へ転動させられてフリー状態となるので、プーリ1から中空軸2へ回転動力の伝達が遮断されることになって中空軸2が回転慣性力のみで回転を継続するようになる。
ちなみに、上記プーリユニットAを自動車エンジンのオルタネータに利用する場合だと、ベルトBの駆動源となるエンジンのクランクシャフトの回転変動に関係なく、オルタネータのロータの回転を高域に維持して、発電効率を高めるようにすることができる。つまり、クランクシャフトの回転数が上昇するとき、一方向クラッチ3がロック状態となって内側環体2を外側環体1と同期回転させるようにし、一方、クランクシャフトの回転数が低下するとき、一方向クラッチ3がフリー状態となって中空軸2をプーリ1の減速と無関係に自身の回転慣性力により回転継続させるようにすればよい。
そして、この実施形態では、上記一方向クラッチ3において内輪10に対する保持器12の取り付け形態に特徴があるので、以下において詳細に説明する。
まず、保持器12の内周面について、内輪10の多角形の外周面形状に合致嵌合する形状に形成することにより、保持器12を内輪10に対して周方向に回り止めするようにしている。
また、この保持器12の一方軸端側に、径方向内向きに延びる鍔部12cを設ける一方で、内輪10の一方軸端側に小径円筒部10bを設けることによって当該一方軸端側を段付き形状とし、保持器12の鍔部12cを内輪10の小径円筒部10bに外嵌させた状態で当該小径円筒部10bの付け根側の段壁面10cに対して当接させることにより、保持器12の軸方向一方(図では左側)への動きを封じている。
なお、保持器12の軸方向他方(図では右側)への動きは、一方向クラッチ3において保持器12の鍔部12cが存在する側に隣り合わせに配設してある一方の転がり軸受4の内輪20によって封じられているから、保持器12が内輪10に対して軸方向に位置決めされる結果となっている。
このように、まず、保持器12の回り止めについて、内輪10のカム面10aに対して周方向に引っ掛ける形態にしていて、合成樹脂製の保持器12の内周面の形状を多角形に成形するだけでよいから、余分な工程を増やさずに製作できて製造コストの上昇も防げる。
また、保持器12の軸方向位置決めについて、内輪10に設ける小径円筒部10bと保持器12に設ける鍔部12cとを嵌め合う形態にしていて、小径円筒部10bは回転旋削加工のような簡単な処理により形成できるから、製造コストそのものが安くなり、しかも従来例のような後処理が不要であり、その点でも製造コストの低減に貢献できる。また、保持器12の鍔部12cについても、樹脂成形で形成できるから、余分な工程を増やさずに製作できる。なお、内輪10の小径円筒部10bは、従来例のスリットと異なり、周方向に連続したものあるから、中空軸2に対して内輪10を圧入外嵌することにより発生する周方向引張応力が局部集中することがなくなるなど、強度的に優れたものとなる。
なお、本発明は上記実施形態のみに限定されるものではなく、種々な応用や変形が考えられる。
(1) 上記実施形態での一方向クラッチ3の内輪10に形成するカム面10aについて、図4ないし図7に示すような形状とすることができる。
図4および図5に示す実施形態では、カム面10aについて、上記実施形態と同様に平坦面としているが、このカム面10aにおいてコイルバネ14が配置される周方向一端側に、径方向外向きの膨出部10dを設けている点が上記実施形態と相違している。そして、このような外周面形状の内輪10の場合では、保持器12の内周面形状について、カム面10aの膨出部10dを除く領域に合致嵌合する形状に設定している。
図6および図7に示す実施形態では、カム面10aについて、ころ13の転動許容範囲に陥没状に設けられかつその底面が径方向外向きに膨出する凸曲面に形成されており、このカム面10aに対して周方向隣り合わせに平坦面からなるコイルバネ14の受け座15が設けられている。このような内輪10の場合では、保持器12の内周面の形状について、内輪10の受け座15それぞれに対して合致嵌合する形状に設定している。
このように、保持器12の周方向位置決めについて、保持器12の内周面形状を内輪10の外周面形状にほぼ完全に合致させる形状としなくても、内輪10のカム面10aの少なくとも一部に対して周方向で引っ掛かる状態で外嵌させるような形態とすればよい。
(2) 上記実施形態では、一方向クラッチ3について内・外輪10,11を備えるタイプを例示したが、この内輪10をプーリユニットAの中空軸2と一体に、また、外輪11をプーリユニットAのプーリ1と一体に形成したものも本発明に含まれる。
(3) 上記実施形態では、一方向クラッチ3の弾性部材としてコイルバネ14を例に挙げているが、それについても種々な板ばねや弾性片などで代用することができる。
本発明の一実施形態のプーリユニットの上半分の縦断面図 図1の(2)−(2)線断面の矢視図 一方向クラッチにおける内輪および保持器を示す斜視図 本発明の他の実施形態にかかり、図1に対応する図 図4の実施形態にかかり、図3に対応する図 本発明の他の実施形態にかかり、図1に対応する図 図6の実施形態にかかり、図3に対応する図 従来例のプーリユニットの縦断面図 図8の(9)−(9)線断面の矢視図
符号の説明
A プーリユニット
B ベルト
1 プーリ
2 中空軸
3 一方向クラッチ
4 転がり軸受
10 一方向クラッチの内輪
10a 内輪のカム面
10b 内輪の小径円筒部
11 一方向クラッチの外輪
12 一方向クラッチの保持器
12a 保持器のポケット
12c 保持器の鍔部
13 ころ
14 コイルバネ

Claims (6)

  1. 同心状に配設される内・外輪を構成要素として含み、前記内・外輪の対向環状空間に介装され、この内・外輪を同期回転させるロック状態と相対回転させるフリー状態とに切り換える一方向クラッチであって、
    前記内輪の外周面の円周数カ所に、前記外輪の内周面との間でくさび状空間を形成するカム面が設けられ、
    このくさび状空間にころが、円環状の保持器により周方向転動範囲が規制された状態で1つずつ配置され、
    前記保持器はその内周面が内輪外周面形状に合致嵌合する形状に形成され、前記内輪のカム面に対して周方向で引っ掛かる状態で外嵌されることによって周方向に回り止めされる、ことを特徴とする一方向クラッチ。
  2. 同心状に配設される内・外輪を構成要素として含み、前記内・外輪の対向環状空間に介装され、この内・外輪を同期回転させるロック状態と相対回転させるフリー状態とに切り換える一方向クラッチであって、
    前記内輪の外周面の円周数カ所に、前記外輪の内周面との間でくさび状空間を形成するカム面が設けられ、
    このくさび状空間にころが、円環状の保持器により周方向転動範囲が規制された状態で1つずつ配置され、
    前記保持器はその内周面が内輪の前記カム面の少なくとも一部に対して周方向で引っ掛かる状態で外嵌されることによって周方向に回り止めされる、ことを特徴とする一方向クラッチ。
  3. 内周面が円筒形に形成される外輪と、
    前記外輪の前記内周面より内径側に挿通され円周数カ所に前記外輪の内周面との間でくさび状空間を形成する平坦なカム面が設けられる内輪と、
    前記くさび状空間それぞれに1つずつ配置されるころと、
    前記内・外輪の対向環状空間に介装されかつ前記ころのそれぞれが周方向での転動範囲を規制された状態で収納されるポケットを有する円環状の保持器と、
    この保持器のポケットに配設されて前記ころをくさび状空間の狭い側に弾発付勢する弾性部材とを含み、
    前記保持器はその内周面が内輪外周面形状に合致嵌合する形状に形成され、前記内輪のカム面に対して周方向で引っ掛かる状態で外嵌されることによって周方向に回り止めされる、ことを特徴とする一方向クラッチ。
  4. 請求項1ないし3のいずれか一項に記載の一方向クラッチにおいて、
    前記内輪の一方軸端側に小径円筒部を設けることによって当該一方軸端側が段付き形状とされていて、前記保持器は、その一方軸端に径方向内向きに突設される鍔部を設けており、該鍔部が前記内輪の小径円筒部に外嵌された状態で当該小径円筒部の付け根側の段壁面に当接されることによって軸方向に位置決めされている、ことを特徴とする一方向クラッチ。
  5. プーリとその内周に挿通される軸体との対向環状空間に、上記請求項1ないし4のいずれか一項に記載の一方向クラッチと、この一方向クラッチの少なく軸方向一側に配設される転がり軸受とが介装されている、ことを特徴とするプーリユニット。
  6. 請求項5に記載のプーリユニットのうち請求項4に記載の一方向クラッチを備えるプーリユニットにおいて、
    前記転がり軸受は、前記一方向クラッチにおける保持器の鍔部が存在する側に隣り合わせに配設されて、保持器を軸方向で拘束するものとされる、ことを特徴とするプーリユニット。
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