JP2007111711A - 箔ろう材の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの部材が複数箇所で部分的に当接するものをろう付けする際に、無駄の生じない箔ろう材を製造するための方法を提供する。
【解決手段】ろう材合金の溶湯をノズル220の開口221から、回転する金属製の冷却ロール230上に噴出する噴出工程と、冷却ロール230によって溶湯を冷却凝固させる冷却凝固工程と、冷却凝固された溶湯を、冷却ロール230から強制剥離して薄帯状の箔ろう材115とする強制剥離工程とを有する箔ろう材の製造方法であって、噴出工程から強制剥離工程の間に、冷却凝固される、あるいは冷却凝固された溶湯に複数の除肉部を形成する除肉部形成工程を設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えば熱交換器用のチューブおよびコルゲートフィンをろう付けする際に用いて好適な箔ろう材の製造方法に関するものである。
従来、金属薄帯を製造する方法として、例えば特許文献1に示されるように、ロール法を用いたものが知られている。ロール法とは、高速で回転する冷却ロール上に、ノズルから溶湯を帯状に連続出湯し、冷却ロールの急冷によって溶湯を急速凝固させ、凝固したものを強制的にロールから剥離した後に、薄帯として巻き取る製法である。
特開2002−126855号公報
しかしながら、上記方法で製造される金属薄帯を箔ろう材として、熱交換器用のチューブとコルゲートフィンとの間のろう付けに使用する場合、チューブにはコルゲートフィンの屈曲部のみが当接するため、箔ろう材の大部分はろう付けのために使用されずに無駄が多く生ずる。
本発明の目的は、上記問題に鑑み、2つの部材が複数箇所で部分的に当接するものをろう付けする際に、無駄の生じない箔ろう材を製造するための方法を提供することにある。
本発明は上記目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
請求項1に記載の発明では、ろう材合金の溶湯をノズル(220)の開口(221)から、回転する金属製の冷却ロール(230)上に噴出する噴出工程と、冷却ロール(230)によって溶湯を冷却凝固させる冷却凝固工程と、冷却凝固された溶湯を、冷却ロール(230)から強制剥離して薄帯状の箔ろう材(115)とする強制剥離工程とを有する箔ろう材の製造方法であって、噴出工程から強制剥離工程の間に、冷却凝固される、あるいは冷却凝固された溶湯に複数の除肉部(115a)を形成する除肉部形成工程を設けたことを特徴としている。
これにより、複数の除肉部(115a)を有する箔ろう材(115)を容易に形成することができる。即ち、通常の箔ろう材に対して、パンチ加工等の後加工を不要として、除肉部(115a)を形成することができる。
この箔ろう材(115a)は、熱交換器(100)用のチューブ(111)とコルゲートフィン(112)とをろう付けする際に用いて好適である。即ち、チューブ(111)とコルゲートフィン(112)との間に箔ろう材(115)を介在させて、ろう付け行う。この時、箔ろう材(115)のうち、コルゲートフィン(112)の屈曲部とチューブ(111)とで挟まれる部位が、起点となって毛細管現象によって、チューブ(111)とコルゲートフィン(112)との当接部間に流れ込み、ろう付けが可能となる。そして、チューブ(111)とコルゲートフィン(112)とが当接しない部位で、箔ろう材(115)の除肉部(115a)となる部位は、ろう材が不要の部位に対応するので、ろう材の無駄をなくすことができる。
請求項2に記載の発明では、ノズル(220)の開口(221)を、薄帯状の箔ろう材(115)の幅方向に並ぶ複数の開口(221)となるように形成しておき、除肉部形成工程は、噴出工程を行う際に、複数の開口(221)から噴出される溶湯の量を調整する工程としたことを特徴としている。
これにより、複数の開口(221)から噴出される溶湯の量を所定量以上とすることで、溶湯量を増加させて、複数の開口(221)間で繋がる箔ろう材(115)の肉部(115b)を形成でき、また、溶湯の量を所定量とすることで、複数の開口(221)に対応する箔ろう材(115)の肉部(115b)を形成できる。
更に、複数の開口(221)のうち、いずれかの溶湯の量をゼロとすることで、箔ろう材(115)の除肉部(115a)を形成できる。除肉部(115a)は、複数の開口(221)からの溶湯をゼロにする部位や時間(タイミング)によって、種々の除肉部(115a)の形状を設定できる。
上記溶湯の量の調整は、請求項3に記載の発明のように、複数の開口(221)を開閉したり、請求項4に記載の発明のように、ノズル(220)内の溶湯に付加する圧力を調整することで対応が可能である。
請求項5に記載の発明では、除肉部形成工程は、冷却凝固工程において、冷却凝固される、あるいは冷却凝固された溶湯を冷却ロール(230)から部分的に削り取る工程としたことを特徴としている。
これにより、箔ろう材(115)を形成する途中段階で容易に除肉部(115a)を形成することができる。
請求項6に記載の発明では、冷却ロール(230)の円周面(231)に複数の凹部(232)を形成しておき、除肉部形成工程は、強制剥離工程において、冷却凝固された溶湯のうち、複数の凹部(232)に入り込んだ溶湯を冷却ロール(230)に残す工程としたことを特徴としている。
これにより、一部の溶湯を複数の凹部(221)に残すことで、強制剥離工程を行う際に、箔ろう材(115)の除肉部(115a)として容易に形成することができる。
請求項7に記載の発明では、冷却ロール(230)の円周面(231)に相対的に冷却凝固能力の低い部分(233、234)を複数形成しておき、除肉部形成工程は、強制剥離工程を行う際に、冷却凝固能力の低い部分(233、234)での凝固不充分となる部位を箔ろう材(115)から脱落させる工程としたことを特徴としている。
これにより、冷却凝固能力の低い部分(233、234)で凝固不充分となる部位を箔ろう材(115)から脱落させることで、強制剥離工程を行う際に、箔ろう材(115)の除肉部(115a)として容易に形成することができる。
上記冷却凝固能力の低い部分(233、234)は、請求項8に記載の発明のように、冷却ロール(230)の一般部に対して高温に設定された部分(233)として形成したり、請求項9に記載の発明のように、冷却ロール(230)の一般部に対して熱伝導率が低く設定された部分(234)として形成することができる。
尚、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
本実施形態は、空冷式インタークーラ100のろう付けに用いる箔ろう材115を製造するための箔ろう材製造装置200に適用したものであり、以下、図1〜図5を用いて説明する。尚、図1はろう付けの対象となるインタークーラ100を示す正面図、図2は図1中におけるA−A部を示す断面図、図3は箔ろう材115を示す平面図、図4は箔ろう材製造装置200を示す模式図、図5はノズル220を示す斜視図である。
まず、ろう付けの対象となるインタークーラ100、およびそれに使用される箔ろう材115について、簡単に説明する。インタークーラ100は、車両用エンジン(内燃機関)に吸入される燃焼用空気(以下、吸気)を、外部からの冷却空気との熱交換により冷却する熱交換器である。このインタークーラ100は、図1、図2に示すように、主にコア部110と一対のヘッダタンク120とから成り、ここではトラック等の大型車両に搭載される大型のインタークーラ100としている。よって、以下説明する各部材は、熱伝導性および耐久性が充分得られるように、銅、銅合金あるいは鉄から成るものとしており、各部材の当接部がろう付け、あるいは溶接により接合されている。
尚、ろう付け時に使用されるろう材(後述する箔ろう材115、およびペースト状ろう材)は、例えば、銅75%、錫15%、ニッケル5%、燐5%の成分から成り、低融点で還元性を有する銅ろう材としている。
コア部110は、内部にインナーフィン114が挿入されたチューブ111とアウターフィン112とが交互に積層され、積層方向の両最外方にはサイドプレート113が配設されて形成されている。
チューブ111は、内部を吸気が流通する管部材であり、限られたスペース内でできる限り断面面積を大きくして、吸気の流通抵抗を低減させるために、断面形状は扁平四角状を成すようにしている。尚、チューブ111は、図2中での詳細断面表示は省略しているが、板材から断面コの字状で、コの字の中間部が両端部側よりも長くなるように折り曲げられたチューブ用板部材を2つ一組として、コの字の両端部側同士を重ね合わせてろう付けしたものである。尚、ここではチューブ111の材質は、亜鉛15%、鉄0.8%を含む丹銅材としている。
上記チューブ111内に挿入されるインナーフィン114は、純銅製の薄肉の帯板材から波状に成形されたコルゲートタイプのフィンであり、吸気の流れに乱流効果を与え、吸気側の熱伝達率を向上させる。尚、チューブ111の断面形状を扁平四角状にしていることから、インナーフィン114は、チューブ111内にデッドスペースを発生させること無く、効率的に収容されている。
アウターフィン112は、上記インナーフィン114と同様に、純銅製の薄肉の帯板材から波状に成形されたコルゲートタイプのフィンである。アウターフィン112の平面部には切り起こしによって鎧戸状に形成される複数のルーバ112aが設けられており、冷却空気側への放熱面積を拡大すると共に、ルーバ112aによる乱流効果を得て、吸気との熱交換を促進する。
サイドプレート113は、チューブ111の長手方向に延びる真鍮製の補強部材であり、断面形状が略コの字状に形成され、コの字の内側中央には長手方向に延びるリブが設けられている。
上記コア部110においては、チューブ111とインナーフィン114、またチューブ111とアウターフィン112、更には、アウターフィン112とサイドプレート113とは、後述する箔ろう材115(図3)によって互いにろう付けされている。即ち、チューブ111の内壁とインナーフィン114との間、チューブ111の外壁とアウターフィン112との間、最外方のアウターフィン112とサイドプレート113との間には、それぞれ組付け時に箔ろう材115が介在され、この箔ろう材115によって各部材111、112、113、114が互いにろう付けされるようにしている。尚、両フィン112、114においては、波形に成形されているため、波形の屈曲部が相手側(チューブ111、サイドプレート113)と当接して、この当接部でろう付けされている。また、チューブ111を形成するチューブ用板部材同士は、インナーフィン114用の箔ろう材115によってろう付けされている。
そして、チューブ111の両長手方向端部(以下、チューブ端部)側には、チューブ111の積層方向に延びて各チューブ111に連通する一対のヘッダタンク120が設けられている。このヘッダタンク120は、ヘッダプレート121と、タンク本体122と、パイプ123とから成る。
ヘッダプレート121は、細長平板の外周部にタンク本体122側に立てられる縁立て部が設けられた部材であり、チューブ端部と対応する部位にチューブ孔が穿設されている。ここでは上記ヘッダプレート121の材質は、鉄材としており、加えて、縁立て部を除くチューブ孔近傍の表裏面に純銅のめっき(あるいはクラッド)が施されている。
そして、チューブ端部は、このチューブ孔に挿入嵌合され、嵌合部に塗布されたペースト状ろう材(ろう材とフラックスとバインダとを混合したろう材)によって、チューブ111とヘッダプレート121は互いに当接する部位において、ろう付けされている。尚、サイドプレート113の長手方向両端部は、ヘッダプレート121との当接部に塗布されたペースト状ろう材によって、ヘッダプレート121にろう付けされている。
タンク本体122は、ヘッダプレート121と同一の鉄材から成り、ヘッダプレート121側が開口する細長の半容器体であり、その開口側がヘッダプレート121の縁立て部に溶接されてタンク内空間を形成している。
パイプ123は、鉄材から成る管部材であり、タンク内空間に連通するようにタンク本体122の長手方向の一方の端部に溶接されている。
尚、図1中の右側のヘッダタンク120は、パイプ123から流入する吸気を各チューブ111に分配供給するものであり、図1の左側のヘッダタンク120は、チューブ111から流出する吸気を集合回収してパイプ123から外部へ流出するものである。
上記インタークーラ100のコア部110のろう付けに用いられる箔ろう材115は、図3に示すように、ろう材を薄肉(例えば20μm〜50μm)の帯状としたものであり、帯状を成す肉部115bの領域内に複数の除肉部115aが形成されている。除肉部115aは、丸形状の穴としたものであり、複数列を成すようにして帯状の長手方向に沿って千鳥状配列となるように形成されている。尚、丸形状の除肉部115aは、帯状の長手方向に同一位置で並ぶものとしても良い。
そして、上記箔ろう材115を製造する装置が、箔ろう材製造装置(以下、製造装置)200である。製造装置200は、図4、図5に示すように、溶融炉210、ノズル220、冷却ロール230、剥離ガスノズル240を有している。
溶融炉210は、ろう材合金を熔解して溶湯として溜める容器体である。溶湯には例えばポンプ手段等によって、ノズル220に向けて圧力が付加されるようにしている。ポンプ手段は図示しない制御装置によって、その作動が制御されるようになっている。
ノズル220は、溶融炉210の下部に設けられて、下端側の先端部に穿設された開口221から溶融炉210内の溶湯を冷却ロール230に噴出するものである。ノズル220は扁平状を成して、先端部に向けて尖るようにくさび状に形成されており、開口221は、扁平状の長手方向に沿うように丸形状を成して複数設けられている。また、溶融炉210から複数の開口221に繋がる複数の流路内のうち、両最外方の流路に隣接する隣接流路と、隣接流路から内側に1つ飛びの位置にあたる流路には、それぞれの流路を開閉する開閉手段(例えば弁機構等)が設けられており、図示しない制御装置によって、その開閉が制御されるようになっている。
そして、ノズル220は、扁平状の長手方向が冷却ロール230の回転軸方向となるようにして、冷却ロール230の上端側で外周面231に近接して配設されている。尚、複数の開口221のうち、両最外方の開口221間の寸法が、ほぼ形成される箔ろう材115の帯状の幅寸法となる。
冷却ロール230は、熱伝導性に優れる銅製の扁平状の筒体であり、ろう材の溶湯を急冷可能な所定冷却温度に冷却保持されて、図示しない駆動源(モータ等)によって高速(例えば周速100km/h)で回転可能となっている。冷却ロール230の厚み寸法は、ノズル220の扁平状長手方向寸法よりも大きく設定されている。
剥離ガスノズル240は、空気、窒素、アルゴン等のガスを冷却ロール230に吹き付けることで、冷却ロール230の外周面231で冷却凝固された溶湯を冷却ロール230から強制剥離するノズルである。剥離ガスノズル240は、ノズル220の位置に対して、冷却ロール230の回転方向に所定距離だけ離れた位置に配設されている。
次に、上記製造装置200を用いた箔ろう材115の製造方法について説明する。
まず、ろう材合金を溶融炉210内で溶解して溶湯とし、この溶湯にポンプ手段によって所定の圧力を付加して、ノズル220の開口221から冷却ロール230の上端側円周面231に噴出させる(噴出工程)。
次に、ノズル220から噴出される溶湯の量を調整することで、基本と成る帯状の内側領域に除肉部115aを形成していく。即ち、ノズル220内の開閉手段を開閉することによって、溶湯の量を調整して除肉部115aを形成していく。具体的には、ノズル220内の開閉手段を1つおきに所定時間ずつ交互に開閉することにより、開閉手段が閉じられている流路からの溶湯の供給が停止されて、図3で説明した千鳥状配列となる丸形状の除肉部115aを形成していく(除肉部形成工程)。
上記のように噴出された溶湯は、冷却ロール230の円周面231で急冷されて冷却凝固される(冷却凝固工程)。
そして、剥離ガスノズル240からガスを吹き付けることによって、冷却ロール230の外周面231で冷却凝固された溶湯を強制的に剥離して、箔ろう材115のロール材として巻き取りしていく(強制剥離工程)。
尚、巻き取られたロール材は、所定長さに切断されて1枚ずつの箔ろう材115として形成されて、インタークーラ100のろう付けに使用される。
以上のように、本実施形態の製造装置200では、ノズル220内に設けた開閉手段を開閉することにより、噴出させる溶湯の量を調整することができるので、複数の除肉部115aを有する箔ろう材115を容易に形成することができる。即ち、通常の箔ろう材に対して、パンチ加工等の後加工を不要として、除肉部115aを形成することができる。
この箔ろう材115aをインタークーラ100用のコア部110のろう付けに用いると、部材間に介在される箔ろう材115のうち、フィン112、114の屈曲部と相手側(例えばチューブ111)とで挟まれる部位が、起点となって毛細管現象によって、当接部間(チューブ111とフィン112、114との間)に流れ込み、ろう付けが可能となる。そして、部材(チューブ111とフィン112、114)同士が当接しない部位で、箔ろう材115の除肉部115aとなる部位は、ろう材が不要の部位に対応するので、ろう材の無駄をなくすことができる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図6に示す。第2実施形態は、上記第1実施形態に対して、箔ろう材1151の除肉部1151aの形状を変更したものである。
ここでは、箔ろう材1151の除肉部1151aとして、丸形状に代えて細長形状の穴として、複数列を成すようにして帯状の長手方向に沿って形成されるようにしている。この細長形状の除肉部1151aによって、箔ろう材1151の肉部は、帯状の長手方向中間部に形成される細長の肉部1151bと、長手方向両端部に形成されて帯状の幅方向に繋がる肉部1151cとなっている。尚、帯状の長手方向の中間部にも肉部1151cを設けるようにしても良い。
上記箔ろう材1151(除肉部1151a)を形成する場合は、上記第1実施形態に対してノズル220内の開閉手段は不要として、溶融炉210内からノズル220に向かう溶湯に付加する圧力を調整することで対応する。即ち、肉部1151cを形成するために、溶湯に付加する圧力を所定時間だけ所定圧力以上にして、噴出量を増加させることで、箔ろう材1151の幅方向に溶湯が繋がるようにする。そして、溶湯に付加する圧力を所定圧力にして、ノズル220から噴出される溶湯によって肉部1151bを形成する。この時、肉部1151bの間に除肉部1151aが形成されることになる。以下、上記を繰返す。
これにより、開閉手段を不要として第1実施形態と同様に、製造装置200によって除肉部1151aを有する箔ろう材1151を容易に形成することができ、インタークーラ100(コア部110)のろう付け時に無駄のない箔ろう材1151とすることができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図7に示す。第3実施形態は、上記第1実施形態に対して、製造装置200Aのノズル220を変更し、削り工具250を追加したものである。
ノズル220の開口221Aは、扁平状の先端部に合わせた1つの開口としており、内部の開閉手段は廃止している。また、削り工具250は、冷却ロール230の円周面231上で冷却凝固される、あるいは冷却凝固された溶湯を部分的に削り落としていく工具である。削り工具250は、ノズル220と剥離ガスノズル240との間で、冷却ロール230の回転軸方向に複数並べられ、且つ、冷却ロール230の半径方向に移動可能となっている。削り工具250の半径方向の移動は図示しない制御装置によって制御されるようになっている。
上記製造装置200Aによる箔ろう材115の製造方法は、冷却凝固工程において、削り工具250を冷却ロール230の半径方向に近接させるように移動させることで、冷却ロール230の円周面231に冷却凝固される、あるいは冷却凝固された溶湯を強制的に冷却ロール230から部分的に削り取ることで、箔ろう材115に除肉部115aを形成するものである。削り工具250の大きさ、および冷却ロール230に近接させる時間設定により、除肉部115aの大きさを調整できる。尚、削り工具250を冷却ロール230から離れるように移動させることで、溶湯と削り工具250との接触が解除され、箔ろう材115には肉部115bが残ることになる。この肉部115bにつても、削り工具250を冷却ロール230から離す時間設定により、その大きさを調整できる。
これにより、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。尚、削り工具250によって削られた削りくずは、回収して溶融炉210に投入することで、再利用可能となる。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態を図8に示す。第4実施形態は、上記第1実施形態に対して、製造装置200Bのノズル220、冷却ロール230Bを変更したものである。
ノズル220は上記第3実施形態と同様に、扁平状の先端部に合わせた1つの開口を有するものとしており、内部の開閉手段は廃止している。一方、冷却ロール230Bは、箔ろう材115の除肉部115aの形状および位置に対応する複数の凹部232が円周面231に設けられたものとしている。
上記製造装置200Bによる箔ろう材115の製造方法は、剥離ガスノズル240によって強制剥離工程を行う際に、冷却ロール230の凹部232に噴出された溶湯が、そのまま凹部232に残ることにより、箔ろう材115から剥がされた形となって、箔ろう材115にとっては除肉部115aとして形成されることになる。これにより、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
尚、本実施形態においては、箔ろう材115の形成と共に、凹部232に溶湯が溜まっていく形となるので、定期的にその溜まり分を除去していくことが必要になる。
(第5実施形態)
本発明の第5実施形態を図9に示す。第5実施形態は、上記第4実施形態に対して、製造装置200Cの冷却ロール230Cを変更したものである。
冷却ロール230Cは、溶湯を凝固させる際の冷却凝固能力が相対的に低い部分(233)が円周面231に複数形成されたものとしている。相対的に冷却凝固能力の低い部分(233)は、例えば図示しない制御装置によって、冷却ロール230の一般部での所定冷却温度よりも高い温度に調整される複数のヒータ233によって形成されている。ヒータ233は、箔ろう材115の除肉部115aの形状および位置に対応するように配設されている。
上記製造装置200Cによる箔ろう材115の製造方法は、冷却凝固工程において噴出された溶湯は、ヒータ233部によって凝固不充分のままとになり、この凝固不充分の部位が、剥離ガスノズル240によって強制剥離工程を行う際に、箔ろう材115から脱落して箔ろう材115にとっては除肉部115aとして形成されることになる。
これにより、第4実施形態と同様の効果を得ることができる。尚、凝固不充分により脱落した溶湯は、回収して溶融炉210に投入することで、再利用可能となる。
尚、上記第5実施形態に対して、冷却凝固能力が相対的に低い部分(233)を、冷却ロール230の一般部よりも熱伝導率の低い部分(234)に変更しても良い。即ち、ヒータ233に代えて、冷却ロール230の円周面231に熱伝導率の低い低熱伝導部234を配設したものである。低熱伝導部234は、例えば、冷却ロール230が銅材であることから、鉄材等を選定することができる。
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、箔ろう材115は、銅ろう材として説明したが、材質についてはこれに限定されるものではなく、ろう付け対象物の母材金属に合わせて、その他アルミニウム系のろう材やニッケル系のろう材等としても良い。
また、製造装置200のノズル220の開口221は、上記各実施形態(図5)で丸形状の穴として説明したが、これに代えて、図10に示すように、形状を反転したもの、即ち、丸形状の穴部をピン状の肉部として残し、その周りが開口221となるものとしても良い。
また、対象とする製品はインタークーラ100に限らず、ラジエータ、ヒータコア、コンデンサー等、特にチューブとコルゲートタイプのフィンとをろう付けするものに用いて好適である。
ろう付けの対象となるインタークーラを示す正面図である。 図1中におけるA−A部を示す断面図である。 第1実施形態における箔ろう材を示す平面図である。 第1実施形態における箔ろう材製造装置を示す模式図である。 ノズルを示す斜視図である。 第2実施形態における箔ろう材を示す平面図である。 第3実施形態における箔ろう材製造装置を示す模式図である。 第4実施形態における冷却ロールを示す模式図である。 第5実施形態における冷却ロールを示す模式図である。 その他の実施形態におけるノズルを示す斜視図である。
符号の説明
115 箔ろう材
115a 除肉部
200 箔ろう材製造装置
220 ノズル
221 開口
230 冷却ロール
231 円周面
232 凹部

Claims (9)

  1. ろう材合金の溶湯をノズル(220)の開口(221)から、回転する金属製の冷却ロール(230)上に噴出する噴出工程と、
    前記冷却ロール(230)によって前記溶湯を冷却凝固させる冷却凝固工程と、
    前記冷却凝固された溶湯を、前記冷却ロール(230)から強制剥離して薄帯状の箔ろう材(115)とする強制剥離工程とを有する箔ろう材の製造方法であって、
    前記噴出工程から前記強制剥離工程の間に、冷却凝固される、あるいは冷却凝固された溶湯に複数の除肉部(115a)を形成する除肉部形成工程を設けたことを特徴とする箔ろう材の製造方法。
  2. 前記ノズル(220)の開口(221)を、前記薄帯状の箔ろう材(115)の幅方向に並ぶ複数の開口(221)となるように形成しておき、
    前記除肉部形成工程は、前記噴出工程を行う際に、前記複数の開口(221)から噴出される前記溶湯の量を調整する工程としたことを特徴とする請求項1に記載の箔ろう材の製造方法。
  3. 前記溶湯の量の調整は、前記複数の開口(221)を開閉することで行うことを特徴とする請求項2に記載の箔ろう材の製造方法。
  4. 前記溶湯の量の調整は、前記ノズル(220)内の前記溶湯に付加する圧力を調整することで行うことを特徴とする請求項2に記載の箔ろう材の製造方法。
  5. 前記除肉部形成工程は、前記冷却凝固工程において、冷却凝固される、あるいは冷却凝固された溶湯を前記冷却ロール(230)から部分的に削り取る工程としたことを特徴とする請求項1に記載の箔ろう材の製造方法。
  6. 前記冷却ロール(230)の円周面(231)に複数の凹部(232)を形成しておき、
    前記除肉部形成工程は、前記強制剥離工程において、冷却凝固された溶湯のうち、前記複数の凹部(232)に入り込んだ溶湯を前記冷却ロール(230)に残す工程としたことを特徴とする請求項1に記載の箔ろう材の製造方法。
  7. 前記冷却ロール(230)の円周面(231)に相対的に冷却凝固能力の低い部分(233、234)を複数形成しておき、
    前記除肉部形成工程は、前記強制剥離工程を行う際に、前記冷却凝固能力の低い部分(233、234)での凝固不充分となる部位を前記箔ろう材(115)から脱落させる工程としたことを特徴とする請求項1に記載の箔ろう材の製造方法。
  8. 前記冷却凝固能力の低い部分(233、234)は、前記冷却ロール(230)の一般部に対して高温に設定された部分(233)として形成されたことを特徴とする請求項7に記載の箔ろう材の製造方法。
  9. 前記冷却凝固能力の低い部分(233、234)は、前記冷却ロール(230)の一般部に対して熱伝導率が低く設定された部分(234)として形成されたことを特徴とする請求項7に記載の箔ろう材の製造方法。
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