JP2007111120A - X線撮影装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】この発明は、簡便にして容易に、信頼性の高い高精度なポジショニング調整を実現し得るようにすることにある。
【解決手段】被検体PにX線を照射するX線管保持装置10の可動絞り12の絞り羽121の照射軸と同一軸の光学軸を有した撮像部15を配して、この撮像部15でX線照射領域を撮影して映像データを取得し、表示部18及び表示部141に表示するように構成した。
【選択図】図1
【解決手段】被検体PにX線を照射するX線管保持装置10の可動絞り12の絞り羽121の照射軸と同一軸の光学軸を有した撮像部15を配して、この撮像部15でX線照射領域を撮影して映像データを取得し、表示部18及び表示部141に表示するように構成した。
【選択図】図1
Description
この発明は、X線を照射した被検体の投影データを収集してX線画像を取得するX線撮影装置に関する。
一般に、X線撮影装置においては、X線撮影のポジショニング時、X線管保持部の照射野ランプを被検体のX線撮像位置に照射して、その照射領域を被検体の横から目視して確認することで、X線の照射位置が決定される。そして、このポジショニングが完了した状態において、X線管保持部よりX線を被検体の撮影位置に照射して、その投影データを検出部で収集して被検体の所望の部位におけるX線画像データが取得される。
ところが、上記X線撮影装置では、X線の照射位置を被検体の横から覗き込むようにして確認し、X線の照射位置を決定しなければならないために、そのポジショニング調整作業が非常に面倒であると共に、位置ずれが生じる虞を有する。
そこで、予めポジショニングに伴う情報、いわゆるX線の透過方向を示す撮影体位と、その体位に対応した臨床写真をポジショニング情報として、データベースに用意して、このポジショニング情報を操作者に提示することにより、X線の照射位置の設定作業を行うように構成したX線撮影装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2001−429号公報
しかしながら、上記X線撮影装置では、データベースに記憶したポジショニング情報が、実際の採取画像と結びついていないために、信頼性が劣るという問題を有する。
この発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、簡便にして容易に、信頼性の高い高精度なポジショニング調整を実現し得るようにしたX線撮影装置を提供することを目的とする。
この発明は、被検体にX線を照射して投影データを収集してX線画像データを取得するX線撮影手段と、このX線撮影手段のX線の照射口よりX線照射領域を撮影して映像データを取得する撮影手段と、この撮影手段で取得した映像データを表示する表示手段とを備えてX線撮影装置を構成した。
上記構成によれば、表示手段には、撮像手段によりX線撮影手段によるX線照射の実効焦点から見たX線撮影領域を撮影した映像データが表示されることにより、この映像データに基づいて操作者がX線の照射口からの実際のX線撮影領域を認識することができる。従って、表示手段に表示される映像データを認識することで、直接的にX線撮影領域を把握することができることにより、簡便にして容易に高精度なポジショニング調整を行うことが可能となる。
以上述べたように、この発明によれば、簡便にして容易に、信頼性の高い高精度なポジショニング調整を実現し得るようにしたX線撮影装置を提供することができる。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この発明の一実施の形態に係るX線撮影装置を示すもので、X線撮像手段を構成するX線管保持装置10には、X線管11及び可動絞り12が、被検体Pの載せられる検出器13に対応して配置される。この検出器13は、X線管11からのX線が可動絞り12の絞り羽121で形成される照射口から照射されたX線が患者Pの照射部位を透過して形成される投影データを収集し、後述する画像処理装置14に出力する。
上記可動絞り12には、X線の照射口を構成する絞り羽121が絞り調整自在に配置される。そして、この可動絞り12内には、図2に示すようにその絞り羽121の照射軸上に反射鏡17が配置され、この反射鏡17の反射光軸上には、撮像手段を構成する撮像部15が配置される。この撮像部15には、映像情報管理部16が接続され、この映像情報管理部16を介してレンズ倍率等の動作状態の制御管理が行われて上記反射鏡17を介して取り込んだX線照射領域の映像を撮影する。
また、上記X線管保持装置10には、表示部18が設けられ、この表示部18には、上記映像情報管理部16が接続される。表示部18は、例えば図示しない撮像設定操作部の操作により上記映像情報管理部16を介して、例えば動画・静止画の切替設定等の表示映像の可変設定が行われる。
即ち、上記撮像部15は、図3及び図4に示すようにX線管保持装置10のX線の照射口から検出器13までの距離(SID)の変化に伴って、その光学系の撮像領域が、該撮像領域の対角線を底辺として、X線管11の実効焦点を頂点とした二等辺三角形の頂点角度である画角θが上記映像情報管理部16により可変調整される。このSIDの変化に伴う画角θは、被検体領域の対角線長を1とすると、
の式で求められる。
例えば、14インチ×17インチ(対角線:22インチ)の場合には、100cm〜200cmのSIDを満足するのに画角50°〜70°で調整可能な光学系を用いる。即ち、撮像部15は、可動絞りのSIDが図3に示すように変化された場合、その光学系が、例えば上記画像処置装置16及び映像情報管理部18を介して図4に示すように可変調整される。これにより、撮像部15は、可動絞り12のSIDの変化に対応した画角θに対応されてX線の照射領域の撮影が行われる。
そして、上記SIDを取得することができない場合には、図5に示すようにX線管保持装置10を略平行に矢印方向(上下方向あるいは左右方向)に移動させて、2点における画像を撮影し、その画像間の共線条件に基づく3次元計測から高さ分布を求める。この場合には、撮像部15を2台配置することで、移動調整することなく、体厚情報として、任意の位置におけるSIDを求めることができる。
なお、上記撮像部15は、例えば光学ズームとデジタルズームが併用されて構成され、光学ズームで補えない場合に、デジタルズームによりズーム調整が行われる。
そして、例えばSIDを変化させない被検体PのX線画像データを取得するような場合には、X線管11の実効焦点から絞り羽121までの距離Hと、絞り情報から求めた絞り領域の対角線長Lに基づいて画角θを
の式より求めて手動式に上記可動絞り12を調整することで設定する。
また、上記映像情報管理部16には、システム制御部19が接続され、システム制御部19を介してレンズ倍率、撮像位置、フォーカス、コントラスト、ブライトネスの状態設定、自動・手動撮影等の動作情報が入力される。すると、映像情報管理部16は、入力した動作情報に基づいて上記撮像部15を制御してX線の照射領域を撮像し、該X線の照射領域の映像データを取得する。この映像データは、映像情報管理部16で画像処理されて、例えば上記X線管保持装置10の表示部18に表示され(図6参照)、操作者SによるX線管保持装置10のポジショニングに供される。
上記表示部18の表示画像としては、撮影部位情報を考慮して図7に示すように映像データのX線撮影したい部位に基準線Aを重ねて表示するように構成することで、さらにポジショニング時の位置合わせ調整作業の向上を図ることが可能となる。
例えば、体格に比して肺野の大きな被検体PのX線画像を撮影するような場合等において、X線の照射領域をどの程度広げるか等の判断が容易に可能となる。そして、撮影した映像データに対して以前に撮影したX線画像データがある場合には、その以前のX線画像データを重ねて表示するようにしても良い。この以前のX線画像データは、例えば後述する記憶部20に記録され、次のX線撮影時に読み出して使用する。
さらに、上記映像情報管理部16には、上記画像処理装置14が接続され、該画像処理装置14との間で映像データ及びX線画像データの送受を実行する。そして、映像情報管理部16には、例えば被検体Pの検査名、検査条件、ID、名前、年齢、生年月日、性別等の被検体情報が記録された記憶部20が接続され、該記憶部20との間で映像データの保存及び記録データの読み出しを実行する。
また、上記画像処理装置14には、上記記憶部20が接続され、該記憶部20に記録された映像データ及び被検体情報を選択的に読み出して各種の表示画像を生成して、その表示部141及び上記X線管保持装置10の表示部18に選択的に表示する。例えば、画像処理装置14は、上記検出器13で収集した投影データを処理・解析してX線画像データを生成し、このX線画像データと上記記憶部20の被検体情報を重畳したX線画像を生成して表示部141に表示する。
そして、この画像処理装置14の表示部141に表示されたX線画像データ及び被検体情報は、例えば上記映像情報管理部16を介して上記X線管保持装置11の表示部18に選択的に表示される。そして、この画像処理装置14の表示部141には、上記映像情報管理部16を介して撮像部15で撮影した映像データが入力されると、この映像データが表示される。
また、上記X線管保持装置10には、上記システム制御部19が接続され、このシステム制御部19を介して追随制御、可動絞り12における絞り羽121の絞りサイズ、X線管11の駆動制御等が行われる。
このように、上記X線撮影装置は、被検体PにX線を照射するX線管保持装置10の可動絞り12の絞り羽121の照射軸と同一軸の光学軸を有した撮像部15を配して、この撮像部15でX線照射領域を撮影して映像データを取得し、表示部18及び表示部141に表示するように構成した。
これによれば、撮像部15によりX線管保持装置10によるX線照射の実効焦点から見たX線撮影領域を撮影した映像データを表示部18,141に表示していることにより、この映像データに基づいて操作者SがX線管保持装置10の絞り羽121の照射口からの実際のX線撮影領域を認識することができる。
この結果、表示部18,141に表示される映像データを認識することで、直接的にX線撮影領域を把握することが可能となり、簡便にして容易に高精度なポジショニング調整を実現することができる。
なお、上記実施の形態では、X線管保持装置10及び画像処理装置14に表示部18,141を配して、それぞれに撮像部15で撮影した映像データを表示するように構成した場合で説明したが、この配置構成に限ることなく、さらに、その他の場所に表示部を配するように構成したり、あるいは表示部18,141のいずれか一方のみを配するように構成したり、各種の配置構成が可能で、いずれの配置構成においても同様の効果が期待される。
また、上記実施の形態では、一つの撮像部15をX線管保持装置10に配して構成した場合で説明したが、これに限ることなく、例えば複数の撮像部を配して構成することも可能である。
よって、この発明は、上記実施の形態に限ることなく、その他、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々の変形を実施し得ることが可能である。さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組合せにより種々の発明が抽出され得る。
例えば実施形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
10…X線管保持装置、11…X線管、12…可動絞り、121…絞り羽、13…検出器、14…画像処理装置、141…表示部、15…撮像部、16…映像情報管理部、17…反射鏡、18…表示部、19…システム制御部、20…記録部、P…被検体、S…操作者。
Claims (4)
- 被検体にX線を照射して投影データを収集し、X線画像データを取得するX線撮影手段と、
このX線撮影手段のX線の照射口よりX線照射領域を撮影して映像データを取得する撮影手段と、
この撮影手段で取得した映像データを表示する表示手段と、
を具備することを特徴とするX線撮影装置。 - 前記表示手段は、分離配置される複数の表示部で構成され、これら複数の表示部には、前記撮像手段で取得した映像データが選択的に表示されることを特徴とする請求項1記載のX線撮影装置。
- 前記撮影手段は、前記X線撮影手段に連動して撮影領域が調整されることを特徴とする請求項1又は2記載のX線撮影装置。
- 前記撮影手段は、動画・静止画の切替えが可能に形成されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載のX線撮影装置。
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Cited By (3)
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WO2016208155A1 (ja) * | 2015-06-22 | 2016-12-29 | 富士フイルム株式会社 | 放射線照射装置、並びに放射線照射装置の制御方法およびプログラム |
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2005
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