JP2007110758A - 通信端末 - Google Patents

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Abstract

【課題】選択合成を採用する場合に、個別チャネル等の他の端末に割り当てられる電力が減ってしまうため、その基地局における通信容量も減ってしまうという課題があった。
【解決手段】マルチメディアデータ受信処理と個別データ受信処理を同時に実行しようとする場合、特定の通信端末の受信能力を示す受信能力情報に基づいて個別チャネルの設定を制御するチャネル設定処理とを含む。
【選択図】図7

Description

この発明は移動体通信におけるブロードキャスト又はマルチキャスト型の通信のサービスに適した通信システム、通信端末並びに通信方法に関するものである。
従来の携帯電話システムにおいては基地局対端末の1対1の関係が前提となっており、基地局が同時に複数端末へデータを送信するサービスは考えられていない。従来は報知情報とよばれる共通のチャネルを用いてセル内の端末に一斉に通知する方法が存在したが、これは制御情報を通知するためのものであり高速な通信をユーザーに提供するためのものではなかった。
近年、移動体通信のサービスとしてマルチメディアサービスが期待されており、特にスポーツ中継や天気予報、ラジオなどマルチメディア情報を同時に複数のユーザーに配信する技術に関心が高まっている。従来の1対1の通信による情報提供では必要な無線資源を端末ごとに確保する必要があった。放送型マルチメディアサービスは無線資源を節約するため1つの送信を同時に複数のユーザーに配送することを目的とし、このサービスにより基地局から共通のチャネルを用いて送信したデータを同時に複数のユーザーが受信することが可能となる。特にこの技術を3GPP(3rd Generation Partnership Project)においてはMBMS(Multimedia Broadcast Multicast Service)と読んでいる。
特開2003−188818号公報
従来のマルチメディアサービスにおいては、セルエッジにおいて電波が弱い場合の品質の確保が課題で在った。この解決方法として特許文献1に送信電力制御による品質の確保が開示されている。これによるとセルエッジにいる最小の受信電力の端末においても品質が確保できるように基地局から送信電力を制御することで品質が確保できる。しかし本来送信電力制御の機能を持たないチャネルに対して送信電力を追加するため複雑な動作になり、またセルエッジにいる最小の受信電力の端末に合わせて送信電力を制御するため、送信電力が大きくなりやすいという問題があった。
またソフトコンバイニングとは別の方法として選択合成の方法がある。この方法によれば同時に複数の基地局の信号を受信し、もっとも品質の良かった信号を選択するものであり、端末のウインドウサイズを越える遅延においてもデータ保管が可能となり優れた方法である。しかしながらこの選択合成は、選択合成をする分、端末は選択合成用のチャネルを余分に受信するため、多くの受信回路が必要となりハードウェア規模が大きくなる傾向にある。少ない数の受信回路しか持たない端末は、選択合成中に新たな個別チャネルを用いた着信があった場合、選択合成を諦め、1つの基地局からのチャネルのみに頼ってMBMSデータの受信を続けなければならない。すると、その端末における受信品質は急激に落ちるため、基地局は送信電力を上げざるを得ない。その結果、個別チャネル等の他の端末に割り当てられる電力が減ってしまうため、その基地局における通信容量も減ってしまうという大きな問題があった。
この発明は、選択合成をしている場合に、個別チャネルの新たな設定を適切に制御し、システム全体の通信容量を向上することができる通信システム、通信装置、通信端末並びに通信方法を得ることを目的としている。
この発明に係る通信端末は、共通チャネルを用いてマルチメディアデータを複数の通信端末に送信するとともに、前記複数の通信端末のうち特定の通信端末に対して設定した個別チャネルを用いて個別データを送信する基地局から前記マルチメディアデータ及び前記個別データを受信し、複数の前記基地局から受信した前記マルチメディアデータを選択合成可能な通信端末において、前記通信端末は、前記マルチメディアデータと前記個別データのうち優先的に受信するデータを指定する優先順位に基づいて、前記マルチメディアデータ受信中に前記個別チャネルが設定された場合、選択合成を停止して前記マルチメディアデータと前記個別データを同時に受信するものである。
この発明によれば、選択合成時における端末の受信能力にあわせて個別チャネルの設定を行うため、端末がセルエッジ近辺にいる場合等、受信品質が悪く選択合成が必要な場合に、個別チャネルの接続による送信電力の極端な増加を抑え、少ない送信電力でMBMSのサービスを提供することができる。そのため、他の通信を過度に圧迫し、通信システム全体の通信容量の劣化を効果的に抑制することができる。また、全ての端末がMBMSと個別チャネルの同時受信が可能な大規模なハードウェアを備える必要がないため、選択合成における受信ハードウェアの増大を抑さえ、小規模のハードウェアでユーザーのニーズに合ったマルチメディアサービスを利用できる端末を提供することができるという効果がある。
実施の形態1.
・システム構成
図1は実施の形態1に係るマルチメディア通信システムのシステム構成図である。端末100は、ユーザーにより使用され、1つまたは複数の基地局101からのデータを受信する通信装置である。各基地局101は、セル内の複数の端末100と通信を行い、データの送受信を実行する。基地局制御装置102は複数の基地局101と接続され、各基地局101を制御する機能を有する。さらに、基地局制御装置102はパケット通信を担当するSGSN(Service GPRS Support Node)103と接続され、各基地局101とSGSN103との間の通信を中継する。SGSN103は個々のユーザーに関する認証、サービス加入、ルーティング、モビリティの管理、サービス制限、コンテキスト保管、課金情報等を取り扱う。GGSN(GPRS Gateway Support Node)104は外部ネットワーク(例えばインターネット網)に対するゲートウェイの機能を有し、SGSN103から、または、SGSN103へのパケットのパス(path)を確保する。またゲートウェイの機能以外にも、GGSN104は、課金情報の集積やモビリティ管理、QoS(Quality of Service)ネゴシエーション、トラフィックを調整するポリシー制御等の処理を行う。サービスセンター105はサービス提供のためのコンテンツを保管、配送するためのものであり、ユーザーからの要求に従いGGSN104へコンテンツにかかるデータを送信する。なおW−CDMAシステムでは端末100をUE、基地局101をNode−B、基地局制御装置102をRNC(Radio Network Controller)と呼ぶことがある。
・チャネル
次に、MBMS等のパケット通信に用いられるチャネルについて図2を用いて説明する。
まず、基地局101から端末100に対する下り方向の物理チャネルを説明する。CPICH(Common Pilot Channel)202は、セル全体にすべてのタイミングの基準を報知するために用いられるチャネルである。P−CCPCH(Primary-Common Control Physical Channel)203は、その他の報知情報を各端末100へ報知するためのチャネルであり、これは報知情報用チャネルBCH(Broadcast Channel)として利用される。また各端末100へシグナリングやデータを送信するためのS−CCPCH(Secondary-Common Control Physical Channel)204があり、このチャネルは複数本持つことが許されている。また、下り方向のページング用インジケーターの送信用にPICH(Paging Indicator Channel)205が用意されている。
また、端末100から基地局101に対する上り方向の共通チャネルとしてRACH(Random Access Channel)206がある。最後に、DPCH(Dedicated Physical Channel)207は、上りチャネルまたは下りチャネルとして両方向に使用され、特定端末との通信のために個々に設定される。このDPCH207は、音声やデータ等(個別データ)の通信や上位レイヤのシグナリングのために利用される。DPCH207は、データを送信するDPDCH(Dedicated Physical Data Channel)と制御に関するビットを送信するDPCCH(Dedicated Physical Control Channel)とを有する。またDPCH207は端末個々に利用されるため個別チャネルと呼ばれ、その他のチャネルは複数端末で共通に仕様されるため共通チャネルと呼ばれる。
なお、上述の説明では、一例としてW−CDMAシステムの基地局101と端末100との間の無線区間におけるチャネル構成に基づいて説明を行ったが、他の通信システムに適用することも可能である。また、上述のチャネルは、同様のデータを送信するチャネルであればどのようなものを用いても構わない、例えば、上述の複数のチャネルを一本のチャネルに相乗りさせることも可能である。
・データ配信の動作
次に、図1及び図2を用いて、MBMSデータ配信の動作を説明する。なお端末100側からサービスをリクエストする場合もあるが、ここではコンテンツサーバー側からデータが配送される場合を説明する。
まず、コンテンツプロバイダーは、サービスセンター105に対してマルチメディアデータ等(MBMSデータ)を送信する。サービスセンター105は、マルチメディアデータを記憶するとともに、マルチメディアデータをGGSN104経由でマルチメディアサービスを利用する端末100を管理するSGSN103へ転送する。SGSN103は、基地局制御装置102経由で基地局101へマルチメディアデータを送信し、基地局101はS−CCPCH204を用いてマルチメディアデータを配信する。端末100は基地局101のどれか1つのS−CCPCHを受信して、基地局101が送信したマルチメディアデータを得る。このとき、セルエッジ等に位置し、1つの基地局101からのS−CCPCHの受信状態が良くない端末100は、他の基地局101から送信されるS−CCPCHも受信して、2本以上のチャネルについて選択合成を行い、受信品質の向上を図る。
・選択合成の動作
次に、図3を用いて選択合成の動作について説明する。基地局制御装置102は通常複数の基地局101a、101bと接続されており、それらの基地局101に同じ内容のMBMSデータを送信する。端末100がセルの端(セルエッジ)に存在する場合、どちらか一方の基地局例えば基地局101aのみと無線リンクを張っていると受信電力が弱まるなどの理由で受信品質が落ちるため、端末100は、複数の基地局101a、bから共通チャネルである複数のS−CCPCH204aを用いて同じ内容のMBMSデータを受信する。端末100は、受信した各MBMSデータを復号し、CRC(Cyclic Redundancy Check)のチェック結果など各MBMSデータに対する信頼度情報に基づいて、復号後の複数のMBMSデータのうち、信頼度の高いデータを選択し、選択したMBMSデータをアプリケーション処理などに用いる。このように選択合成をすることにより、セルエッジ等で受信品質が悪い状況にある場合でも、端末100は、正しいMBMSデータを受信できる可能性が高くなり、結果的に良好な受信品質を得ることができる。
・端末の構成
次に、図4を用いて、端末100の構成を詳細に説明する。図4は、MBMSデータの選択合成を行う端末100の構成を示している。まず、アプリケーション処理部400は音声コーデック、画像コーデックなどの変換処理、キー入力、画面表示などのマンマシンインタフェースの処理を行い、上り共通チャネル送信部402、上り個別チャネル送信部403に対して、送信するデータや送信要求などの情報を供給する。プロトコル処理部401は、アプリケーション処理部400の要求等に基づいて、チャネル設定、解放、ハンドオーバーなどの通信制御に関わる処理を行う。例えば、端末100の発信処理を説明すると、アプリケーション処理部400がユーザーより電話番号の入力を受け付け、プロトコル処理部401に対して、発信要求を行う。プロトコル処理部401では必要な制御情報を送信するために上り共通チャネル送信部402及び上り個別チャネル送信部403を制御し、通信規格で定められたプロトコルに従い基地局101との接続処理を行う。上り共通チャネル送信部402及び上り個別チャネル送信部403は、送信データに対してターボコーディング等の符号化処理や送信タイミングの制御等を行い、符号化データを変調部404へ出力する。変調部404は、コード発生器405により生成されたチャネライゼーションコード及びスクランブリングコードを用いて、上り共通チャネル送信部402や上り個別チャネル送信部403から出力された信号を拡散し、変調する。変調された信号は、D/A変換器406においてアナログ信号に変換され、周波数変換部407にてRF(Radio Frequency)信号に変換される。電力増幅部408は、変換された信号を所望の電力に増幅し、アンテナ409へ出力する。アンテナ409は、増幅された信号を無線信号として基地局101へ送信する。
次に、端末100の受信処理について説明する。アンテナ409により受信された微弱な信号は、低雑音増幅部410において増幅され、周波数変換部411によってベースバンド信号に変換される。そして、A/D変換器412は、アナログのベースバンド信号をデジタル信号に変換し、デジタル信号を受信部413及びサーチ部417へ出力する。
サーチ部417はデジタル信号に基づいてセルサーチおよびマルチパス検出を行い、検出したタイミングを各受信部413へ渡す。フィンガー割当制御部418は複数あるパスの中から有効と思われるパスを選択しフィンガー部414に割り当てる。各受信部413a、b、cは、複数のフィンガー部414と合成部415を持ち、コード発生器416が出力したチャネライゼーションコード及びスクランブリングコードを用いて各パスの受信信号を逆拡散し、逆拡散した結果をレイク合成することにより、自己に割り当てられたチャネルの信号を受信する。通常フィンガー部414は複数本用意され、フィンガー割当制御部418により割り当てられた各パスの信号を受信する。合成部415は各フィンガー部414の出力を合成し入力メモリ419に出力する。
選択合成時の受信部413の動作について以下に説明すると、サーチ部417が受信信号に基づいてセルサーチを行い、複数のセル(基地局)を見つける。そして、コード発生器426が、各セルに対応するスクランブリングコードと受信しようとするチャネルのチャネライゼーションコードを生成する。各受信部413がどのセルのどのチャネルを受信するかは、端末の各回路の動作を制御する制御部430により指示される。制御部430は、デコード部420の上り/下りチャネルのチャネル品質情報(CQI情報)、CRCチェックのエラー発生率、又は/及び、信号電力対干渉波受信電力比等の受信電力に基づいて(例えば、これらの値と所定の閾値とを比較することにより)、選択合成を行うか否かを決定する。選択合成を行う場合には、制御部430は複数の受信部413がそれぞれ異なる基地局からMBMS用S−CCPCHを受信するように、コード発生器426を制御する。この図4の端末100においては受信部413を3系統持ち、例えば受信部413aにおいては制御情報のためのS−CCPCHを受信し、受信部413bにおいてはMBMS用S−CCPCHを受信する。一方、受信部413cにおいては選択合成のために別の基地局101からのMBMS用S−CCPCHを受信する。なお、各受信部413は、これらのチャネルを独立したタイミングで受信することができる。
デコード部420は入力メモリ419の内容を読み出し、データのCRCチェックやターボデコード等の復号処理を行い、結果を出力メモリ421へ書き込む。一般にデコーダのハードウェアは回路規模が大きいために1つを時分割で利用することが多い。しかし複数のデコーダを実装している場合には、それぞれのセルまたはチャネル毎にデコーダを割り当てて行うことも可能である。なお入力メモリ419、出力メモリ421は、受信部413毎に独立したメモリを用いてもよいし、一つの大きなメモリを複数の受信部413で共有してもよい。
その後チャネルごとに必要な処理が行われ、報知情報受信部422ではBCHから必要な報知情報を得てプロトコル処理部401へ渡す。下り個別チャネル受信部423は、復号したデータがアプリケーションデータの場合には、そのデータをアプリケーション処理部400へ送り、制御情報である場合には、そのデータをプロトコル処理部401へ送る。また、選択部425は、選択合成をする必要がある場合には、複数の受信部413b、cが受信したデータをそれぞれ出力メモリ421から読み出し、デコード部420におけるCRCチェックの結果等に基づいて正しいと思われる方のデータを下り共通チャネル受信部424へ出力し、他方のデータを廃棄する。なお、選択合成を行わない場合には、選択部425は、各受信部413b、cが受信したデータを捨てずに、下り共通チャネル受信部424へ出力する。
下り共通チャネル受信部424は、下り個別チャネル受信部423と同様に、受信したデータがアプリケーションデータの場合は、アプリケーション処理部400へ、制御情報の場合はプロトコル処理部401へ受信したデータをそれぞれ出力する。
S−CCPCHは、S−CCPCHシステム情報(Secondary CCPCH system information)およびS−CCPCH情報(Secondary CCPCH info)を有し、これらの情報から端末100はS−CCPCHに関する拡散率、チャネライゼーションコード、タイミングオフセット等の復調に必要な情報を得ることができる。これらのパラメータは報知情報受信部422、下り個別チャネル受信部423、下り共通チャネル受信部424のいずれかにより制御情報として受信され、プロトコル処理部401において格納される。プロトコル処理部401は、これらのパラメータを受信部413、コード発生器416、サーチ部417、フィンガー割当制御部418等に設定される。端末100は、1つのアクティブセルからのみ制御情報用S−CCPCHを受信するため、異なるセルからの信号を合成せずフィンガー割当制御部418は1つのセルからのマルチパス成分のみフィンガー部414に割り当てる。
なお、図4では、制御部430から各部への信号線は、一部のみしか図示していないが、実際の制御部430は信号線を記載していない各部の処理をも制御する。また、制御部430は、受信部413が受信した基地局からの信号(電波)を観測し、観測結果に応じて、送信電力の増減を要求する送信電力制御情報をプロトコル処理部401へ送信する。プロトコル処理部401は、送信電力制御情報を上り共通チャネル送信部402又は上り個別チャネル送信部403を用いて、基地局101へ送信する。
・基地局の構成
次に本実施の形態1における基地局101(Node−B)を図5を用いて説明する。
まず、端末100へデータを送信する処理について説明する。まず、基地局制御装置102から送信された各種の制御情報やデータは、各チャネルの制御情報又はデータを送信する送信部500〜502へ送られる。報知情報送信部500は、基地局制御装置102から受信した報知情報をP−CCPCHに乗せられるようにコーディング処理する。下り個別チャネル送信部501は、個別チャネルを利用する端末毎に設けられ、個別チャネルのデータや制御情報をDPCHに載せられるようにコーディング処理する。下り共通チャネル送信部502も同様に、制御情報やマルチメディアデータをコーディングし、S−CCPCH上に乗せて送信する。なおS−CCPCHは1つでもよいし、複数本あってもよい。上述各送信部でコーディングされたデータは、変調部503において各チャネル毎にチャネライゼーションコード及びスクランブリングコードを用いて拡散され、D/A変換器505へ出力される。なお、チャネライゼーションコード、及びスクランブリングコードは下りコード発生器504によって生成される。D/A変換器505は、デジタル信号をアナログ信号に変換し、周波数変換部506は変換されたアナログ信号をRF(Radio Frequency)信号にさらに変換する。RF信号は、電力増幅部507により所望の電力に増幅され、アンテナ508を介して送信される。このとき、電力増幅部507は、端末100から受信した送信電力制御情報に基づき、増幅度を制御する。
次に、端末100からの信号を受信する処理について説明する。アンテナ508が受信した端末100からの微弱な信号は、低雑音増幅部509において増幅される。周波数変換部510は、増幅された信号をベースバンド信号に変換し、A/D変換器511が、ベースバンド信号をデジタル信号に変換する。復調部512は、各端末100からの信号を上りコード発生器513が生成したスクランブリングコードにて分離し、その端末100の各チャネルをチャネライゼーションコードにて分離する。復調部512によって復調された信号は、個別チャネルの信号は上り個別チャネル受信部514によって、また、共通チャネルの信号は、上り共通チャネル受信部515によって、チャネルデコード(復号)され基地局制御装置102へ送られる。
・基地局制御装置
次に、基地局制御装置102の構成を図6を用いて説明する。基地局制御装置102はコアネットワークの処理と基地局101の無線回線との間を中継するものであり、主に無線資源を管理し基地局101へチャネルの確立、解放の指示などの役割を持っている。送受信処理部600は、コアネットワークや他の基地局制御装置に接続され、RANAP(Radio Access Network Application Part )などのコアネットワークやRNSAP(Radio Network Subsystem Application Part)などの他のRNCへの通信プロトコル処理を行う。対基地局送受信処理部601はNBAP(Node B Application Part)などの基地局101への通信プロトコル処理を行う。QoSパラメータマッピング部602はコアネットワークからのQoS(Quality of Service)指示に基づいて要求を満たす無線チャネルのパラメータを得る。無線資源制御部603は無線資源に関する処理を行い、またRRCシグナリングにより端末100への制御、パラメータ通知を行う。無線リンク制御部604は無線リンクにおけるバッファリングや再送制御を行う。
なおこれらの機能分担は機能上の論理的なものであり、実際のハードウェアやソフトウェアの実装においては明確に分離しているものとは限らない。
・UE Capabilitiesの通知に基づく接続制御
次に、上述の通信システムを用いた本実施の形態1の接続制御を説明する。
MBMSの利用中に、ネットワーク側から個別チャネルを用いた接続があった場合等、MBMS用S−CCPCHの選択合成とDPCHの受信とが同時に発生する場合が考えられる。その場合、端末100は、MBMSのために、制御用S−CCPCHと、選択合成のために少なくとも2本のMBMS用S−CCPCHを受信する必要があり、加えてDPCHの受信をもする必要がある。すなわち、端末100は、合計4本のチャネルを受信するために、4つの受信部413が必要となる。しかし、端末100が、数多くの受信部413を備えることはハードウェアの増大につながり、使用頻度が少ない受信部413を余計に持つ必要があるため効率が悪い。一方、選択合成を諦め、選択合成のために用いられた2つの受信部413b、cのうち、1つの受信部413bのみがMBMS用S−CCPCHを受信し、他方の受信機413cがDPCHを受信することも可能であるが、この場合には、システム全体として通信容量に悪影響を与えてしまうという問題がある。すなわち、基地局101は、端末100における受信品質を良好に保つために、送信電力を常に制御している。端末100において受信品質が下がった場合には、基地局101は送信電力を上げて受信品質を改善する。しかし、MBMSのように、共通チャネルを介して複数の端末100にデータを送信する場合、各端末100における受信品質は多様であり、常に受信品質の悪い端末100が存在するという問題がある。ここで、上述のようにセルエッジに位置する端末100が選択合成を諦めて、1つの基地局101からのMBMS用S−CCPCHのみに頼ってデータ受信を続ける場合、その端末100における受信品質は、選択合成をしなかった場合と比べて悪くなるため、基地局101は送信電力を上げざるを得ない。その結果として、他の端末100に割り当てられる電力が減ってしまうため、その基地局101における通信容量も減らざるを得ないという大きな問題がある。そこで、この実施の形態1の通信システムでは、端末100がMBMSの選択合成をしている場合は個別チャネルのリンクを張らないように接続制御を行うことで、システム全体の通信容量が下がってしまうという問題を解決し、また、端末100に要求されるハードウェアの要求レベルも下げることができる。
以下、MBMS選択合成中に個別チャネルによる通信が発生した場合のシーケンスについて、図7を用いて説明する。一例として、MBMSを利用中に音声の着信があった場合にUE Capabilitiesに応じて個別チャネルの設定を行うかを決定する場合を説明する。
端末100は、自己のMBMS選択合成中の受信能力情報をUE Capabilitiesとして、基地局101へ送信する(ステップST100)。ここで、端末100は、受信部の能力に応じて設定された受信能力情報を内臓メモリから読み出し、共通チャネル若しくは個別チャネルを用いて送信する。受信能力情報としては、チャネル数等の具体的な値や選択合成中にS−CCPCHとDPCHの同時受信ができるかを示すYes/Noの値等、様々な情報を使用することができる。図8にその一例を示す。図8は、各端末100への要求仕様として、MBMS選択合成の機能がオプションとなる場合の受信能力情報の例である。ここでは、端末100の通信速度に応じて7つのクラスが設定されている。“Maximum number of S-CCPCH radio links for MBMS selective combining”は、MBMSの選択合成のために使用できる追加S−CCPCHの最大本数を示す。この値が1以上の場合は、選択合成をサポートする端末100である(なお追加S−CCPCHではなくはじめの1本を含む全S−CCPCH本数と数えることにするならば2以上の場合が選択合成をサポートすることになる。)。“Simultaneous reception of SCCPCH and DPCH during MBMS selective combining”は、MBMS選択合成中において個別チャネル(DPCH)の受信が可能かを示すパラメータである。Noの場合は不可能、Yes/Noの場合は選択可能、Yesの場合は常に可能を意味する。このパラメータにより選択合成をサポートする端末100において、選択合成中に個別チャネルの同時受信をするかどうかの指定ができることになる。また、選択合成中において個別チャネル(DPCH)の受信ができない場合、ユーザーがどちらのサービスを希望するかを示すオプショナルなパラメータとして“Priority of DPCH to MBMS selective combining”を定義することもできる。このパラメータを設定した場合は、単に同時利用できるかどうかの判断だけでなく、競合したときにどちらを優先できるか、つまりすでに通信中のサービスを停止させて別のものを優先するかを端末側の意思によって制御することができる。なお優先順位は端末の能力というよりはユーザーの意思でありUE Capabilitiesパラメータ以外のシグナリングで扱っても良い。なお、上述の3つのパラメータは、全てを同時に使用する必要はなく、後述の判定処理に必要なパラメータだけを送信すればよい。
図8に示したパラメータは、端末100がクラスを示す番号、又は、各パラメータを直接送信することによって、基地局101へ通知される。基地局101は、UE Capabilitiesの情報(受信能力情報)を受信すると(ステップST101)、その情報を基地局制御装置102へ送信し、基地局制御装置102は、その情報を受信するとともに記憶する(ステップST102)。
上述の通知処理が終了すると、端末100は、複数の基地局101からMBMSデータを受信し、MBMS選択合成を開始する(ステップST103)。このとき、端末100はMBMS選択合成の状況情報を基地局101に通知する(ステップST104)。具体的には、端末100は、実際に端末100が選択合成に使用しているS−CCPCHのチャネル数、又は選択合成中であるか否かを示す情報を送信する。
基地局101は、MBMS選択合成の状況情報を端末100より受信すると(ステップST105)、その情報を基地局制御装置102へ中継する。基地局制御装置102は、受信した状況情報をメモリ等に記憶する(ステップST106)。
一方、コアネットワークより基地局制御装置102へ接続要求としての着信信号が送信されると(ステップST107)、基地局制御装置102は、前述の受信能力情報とMBMS選択合成の状況情報に基づいて、個別チャネルの設定を許可するかを判断する(ステップST108)。このステップについては、後述するが、基地局制御装置102は、受信能力情報及びMBMS選択合成の状況情報を端末100毎に記憶し、接続要求がどの端末100に関係するものであるかに応じて、該当する受信能力情報及び状況情報を比較して、接続を許可するか否かを判断する。着信信号に対する個別チャネルの割当を許可しない場合、基地局制御装置102は着信を拒否して、コアネットワークに拒否を通知する(ステップST109)。一方、許可する場合、基地局制御装置102は着信信号に応答し、基地局101へDPCH(個別チャネル)起動のシグナリングを行う(ステップST110)。そして、基地局101は個別チャネルを起動する(ステップST111)。最後に、端末100は、基地局101に応答して個別チャネルを起動し、DPCHを用いた通信を開始する。
上述のステップST108における判定の処理は、以下のとおりである。
図9は、基地局制御装置102による選択合成中の判定処理を示している。まず、基地局制御装置102は、UE Capabilities(受信能力情報)を受信する(ステップST200)。次に、基地局制御装置102は受信したUE Capabilitiesから、選択合成中にDPCHの受信が可能であるかを示すパラメータ(“Simultaneous reception of SCCPH and DPCH during MBMS selective combining”)をチェックし、このパラメータに基づき選択合成中に個別チャネルとMBMS選択合成を許可するかの判断をする(ステップST201)。許可しない場合(“No”の場合)は、基地局制御装置102は個別チャネル割り当て拒否をコアネットワークに通知する(ステップST202)。一方、許可する場合(“Yes”の場合)には、基地局制御装置102は個別チャネルの設定を基地局101に指示する(ステップST203)。
なお、基地局101は、端末100の受信品質又は他のチャネルとの電力配分バランスに基づいて、MBMS用S−CCPCHの送信電力を制御するが、基地局制御装置102の制御により、個別チャネルの設定が適切に制御されるため、端末100は選択合成を維持することができ、良好な受信品質を保つことができる。そのため、基地局101が送信するMBMS用S−CCPCHの送信電力を比較的低く抑えることができる。
以上のように、この実施の形態1によれば、選択合成時における端末100の受信能力にあわせて個別チャネルの設定を行うため、端末100がセルエッジ近辺にいる場合等、受信品質が悪く選択合成が必要な場合に、個別チャネルの接続による送信電力の極端な増加を抑え、少ない送信電力でMBMSのサービスを提供することができる。そのため、他の通信を過度に圧迫し、通信システム全体の通信容量の劣化を効果的に抑制することができる。また、全ての端末がMBMSと個別チャネルの同時受信が可能な大規模なハードウェアを備える必要がないため、選択合成における受信ハードウェアの増大を抑さえ、小規模のハードウェアでユーザーのニーズに合ったマルチメディアサービスを利用できる端末を提供することができる。
実施の形態2.
次に端末100の最大選択合成数に基づいて、個別チャネル(DPCH)の設定を制御する例について説明する。基本的な動作は、実施の形態1と同様であるため、異なる点について説明する。
図10は、基地局制御装置102による判定処理を説明するフローチャートであり、図7のステップST108の詳細を示している。
まず、基地局制御装置102は、図7のステップST106で受信した端末100内のMBMS選択合成数mをメモリから読み出す(ステップST300)。また、基地局制御装置102は、図7のステップST102で受信した受信能力情報から、MBMS選択合成用に受信可能なS−CCPCHの最大本数n(“Maximum number of S-CCPCH radio links for MBMS selective combining”)をメモリから読み出す(なお、ここでnは、追加S−CCPCHの最大本数+1の値である)。続いて、基地局制御装置102は端末100が利用可能な残り受信部数n−mを計算し(ステップST302)、選択合成中に新たな個別チャネル(DPCH)の設定を許可するか否かについて判断する(ステップST303)。すなわち、n−m>0の場合には、端末100に新たな個別チャネルを受信する余裕があると判断し、個別チャネルの設定を許可する。そして、実施の形態1と同様に許可しない場合には、基地局制御装置102は個別チャネル割り当て拒否をコアネットワークに通知し(ステップST304)、許可する場合には個別チャネルの設定を基地局101に指示する(ステップST305)。
上述の判定処理は、全ての端末100がMBMS選択合成をすることができる場合に使う処理である。そのため、実施の形態1のように選択合成する/しないの能力の区別は必要ない。
なお、上述実施の形態2では、選択合成時のS−CCPCHの受信可能数を受信能力情報としたが、選択合成時に限らないS−CCPCHの受信可能数(Maximum number of simultaneous S-CCPCH radio links)でも、個別チャネルの接続を許可するかを判断することができる。すなわち、現在端末が受信しているS−CCPCHの数mを端末から基地局制御装置へ送信すれば、現在端末が受信しているS−CCPCHの数mとS−CCPCHの受信可能数nとを比較して、個別チャネルを受信する余裕が端末100あるかを判断することができる。
実施の形態3.
次に、MBMS選択合成中にUE Capabilitiesと現在の選択合成中のS−CCPCH本数、及びその個別チャネルの速度に基づいて、個別チャネルによる通信を許可するか否かを判断する実施の形態を説明する。なお、基本的な動作は、実施の形態2と同様であるため、異なる点について説明する。
端末100は、選択合成中であっても状況によってはすべての受信部413を利用していない場合がある。しかしながら、そのような場合であっても個別チャネルが高速な場合はデコード処理が、デコーダの能力を超えてしまうため個別チャネルの速度に一定の制限を設けるものである。
図11において、図10と同一の符号は、図10の処理と同一又は相当の処理を示している。従って、ステップST303までの処理は、図10の処理と同様である。ステップST303で基地局制御装置102が、個別チャネル(DPCH)の通信を許可すると、次に、個別チャネルの速度を確認し一定の閾値以下(例えば64kbps)であるか否かを判断する(ステップST400)。ここで、閾値は、任意の固定値であってもよいし、UE Capabilitiesのパラメータとして端末100から受信した値でもよい。また、ステップST300で読み出したMBMS選択合成数mに基づいて設定された閾値(例えば、mに反比例して変化する閾値)で合ってもよい。ここで、基地局制御装置102が、個別チャネルの通信を許可する場合はステップST305へ、許可しない場合はステップST306に飛ぶ。
この実施の形態3によれば、デコーダのデコード能力等に応じて、端末100へ送信するレートを調整することができ、端末100におけるオーバフローを抑制することができる。
実施の形態4.
続いて、MBMS選択合成中にユーザーの選択によるUE Capabilitiesに基づいて、個別チャネルの通信を許可するか否かの判定を行う実施の形態について説明する。この実施の形態の基本的動作は、実施の形態1と同様であるため、異なる点について以下に説明する。
この実施の形態の通信システムは、例えば、ユーザーの選択に従って、MBMS利用中は音声の着信は拒否したり、逆にMBMSの利用中であってもMBMSのサービスを低下させても音声通話をする制御を行う。
図12は、この実施の形態4の通信システムのシーケンスを示し、実施の形態1の図7と同一の符号は、同一又は相当の処理を示している。まず、端末100にMBMSと個別チャネルの優先順位をユーザーが入力し、端末100のアプリケーション処理部400がユーザーからの設定値(図8の“Priority of DPCH to MBMS selective combining”のパラメータ)を受け付ける(ステップST500)。次に、端末100は、受け付けた設定値をUE Capabilitiesのパラメータの一部として、基地局101へ送信する(ステップST501)。基地局101は、ユーザーが選択したMBMSと個別チャネルの優先順位のパラメータを受信するとともに、基地局制御装置102へ送信する(ステップST502)。基地局制御装置102は、ユーザーが選択したMBMSと個別チャネルの優先順位のパラメータを保管する(ステップST503)。
保管された優先順位のパラメータは、ステップST509の処理において、個別チャネル(DPCH)の設定を許可するか否かという判定に使用される。すなわち、パラメータが個別チャネル(DPCH)を優先する方に設定されている場合には、端末100が選択合成中であっても、ステップST110に進み、基地局101へ個別チャネルの設定を指示する。基地局101により個別チャネルが設定されると、端末100は、MBMSの受信処理を中断するか、選択合成を中止し、1つの受信部413を個別チャネル用に割り当てる処理を行う。一方、個別チャネルを優先しない場合には、基地局制御装置102は、個別チャネルの通信を許可しない(ステップST109)。
なお、上述の実施の形態1〜3の判断基準とこの優先度を組合せることができることは言うまでもない。例えば、ステップST509において、実施の形態1のように、MBMS用のS−CCPCHとDPCHとの同時受信が不可と設定されている端末に対して、優先順位に基づいてどちらの受信を行うか決定することができる。また、実施の形態2〜3の場合と同様に、それぞれの判断基準で同時受信ができないと基地局制御装置102が判断したとき、どちらを優先するかを優先順位に基づいて判断することができる。
以上のように、この実施の形態4によれば、ユーザーの意志に応じて、選択合成を継続するか、個別チャネルの設定を優先するかを選ぶことができ、ユーザーのニーズに合ったマルチメディアサービスを提供することができる。またMBMSを利用中に音声着信などに対しても対応することができる。
なお、個別チャネルの設定を優先するか否かを示すパラメータは、必ずしもUE Capabilitiesとして送信される必要はなく、他のシグナリングを用いて送信されてもよい。
なお、実施の形態1〜4の判定処理は、互いに組合せて使用することもできる。
また、各実施の形態で示したフローチャートは、専用の集積回路を用いても実現でき、また、汎用の(DSP等の)プロセッサとソフトウェアの組み合わせにおいても実現できる。
各ソフトウェアのプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記録媒体に記録することができ、また、無線又は有線の通信によってダウンロードすることもできる。
実施の形態で説明した各チャネルは、同様の制御チャネルやデータ伝送チャネルにも適用できるため、これらのチャネルの名称は上述の説明に限定されない。また、図4〜図6に示した通信システムの各構成は、現在使用されている無線通信装置の回路、その他のハードウェアをベースに処理を変更することで実現することも可能である。特に、各機能ブロック毎に専用の回路を用いずとも、汎用の(DSP等の)プロセッサとソフトウェアとの組み合わせによっても実現することが可能である。
また、受信部におけるハードウェアの節減という意味では、基地局がMBMSの電力制御を各端末の受信品質に応じて積極的に行わない場合でも、上述の実施の形態の受信能力情報や選択合成中の個別チャネルの制御は効果がある。
この発明は、MBMSデータはマルチメディアデータに限らず、放送型のデータ若しくはマルチキャスト型データであればどのようなものでも構わない。ここで、マルチキャストは、特定のサービスに加入している等、特定のグループ(複数のユーザー)に限定して送信するものをいう。
この発明の各構成は、上述の実施例に限定されず、この発明の主旨を超えない範囲で、今後規定される3GPPのMBMSに係る規格書の内容等将来の通信技術に適用することが可能である。
以上のように、本発明の実施の形態によれば、端末100がMBMSの選択合成をしている場合に、個別チャネルの新たな設定を適切に制御するため、システム全体の通信容量を向上することができる。
本発明の実施の形態1〜4に係るW−CDMAのシステム構成である。 本発明の実施の形態1〜4に係るチャネル構成図である。 本発明の実施の形態1〜4に係るMBMS選択合成の説明図である。 本発明の実施の形態1〜4に係る端末を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態1〜4に係る基地局を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態1〜4に係る基地局制御装置を示す機能ブロック図である。 本発明の実施の形態1に係るMBMS選択合成中に個別チャネルによる通信が発生した場合の処理を示すシーケンス図である。 本発明の実施の形態1に係るMBMS選択合成の場合のUE Capabilitiesの例である。 本発明の実施の形態1に係るMBMS選択合成中にUE Capabilitiesに基づいて個別チャネルを利用するかどうかの判定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2に係るMBMS利用中に空き受信部が存在するかに基づいて個別チャネルを利用するかどうかの判定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態3に係る個別チャネルの種類(通信速度)に基づいて個別チャネルを利用するかどうかの判定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係るMBMS選択合成中に個別チャネルによる通信が発生した場合の処理を示すシーケンス図である。
符号の説明
100 端末、101 基地局、102 基地局制御装置、103 SGSN、104 GGSN、105 サービスセンター。

Claims (4)

  1. 共通チャネルを用いてマルチメディアデータを複数の通信端末に送信するとともに、前記複数の通信端末のうち特定の通信端末に対して設定した個別チャネルを用いて個別データを送信する基地局から前記マルチメディアデータ及び前記個別データを受信し、複数の前記基地局から受信した前記マルチメディアデータを選択合成可能な通信端末において、
    前記通信端末は、前記マルチメディアデータと前記個別データのうち優先的に受信するデータを指定する優先順位に基づいて、前記マルチメディアデータ受信中に前記個別チャネルが設定された場合、選択合成を停止して前記マルチメディアデータと前記個別データを同時に受信することを特徴とする通信端末。
  2. 通信端末は、複数のチャネルを独立したタイミングで受信できるように複数の受信部を備えており、前記受信部が受信した受信信号の品質に基づいて、前記受信信号のうち前記共通チャネルに含まれるマルチメディアデータの選択合成を行うか判断し、選択合成を行う場合には、異なる基地局から前記共通チャネルを受信するように前記受信部を制御する制御部をさらに設けたことを特徴とする請求項1記載の通信端末。
  3. マルチメディアデータと個別データを同時に受信する場合に個別チャネルの設定制御に使用される、受信部の能力に応じて設定された受信能力情報を記憶する内蔵メモリを設けたことを特徴とする請求項2記載の通信端末。
  4. 受信部は、個別チャネルによる個別データの受信が優先される場合には、共通チャネルの選択合成処理を停止して前記個別データを受信し、前記共通チャネルによるマルチメディアデータの受信が優先される場合には、前記マルチメディアデータを受信することを特徴とする請求項3記載の通信端末。
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