JP2007109756A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 導光体が複数の導光部を有していても、この導光体をケース内に固定する作業を簡単にすることができる電子機器を提供する。
【解決手段】 隣同士で間隔を置いて配置される複数の光源16と、内部空間を有して前記複数の光源を当該内部空間内に保持すると共に、前記複数の光源の各々に対応して外部に開口する複数の発光窓18、及び当該発光窓同士の中間位置から内部空間側に突出する遮光板20aを有するケース4と、一方の端部が前記複数の発光窓の各々に位置して、前記複数の光源が発する各々の光を当該複数の発光窓に導く複数の導光部32、及び当該複数の導光部を当該導光部における中間位置で互いに連結し、前記遮光板と嵌合するスリット40が設けられた連結部36を有する導光体14とを備えるようにした。
【選択図】 図4
【解決手段】 隣同士で間隔を置いて配置される複数の光源16と、内部空間を有して前記複数の光源を当該内部空間内に保持すると共に、前記複数の光源の各々に対応して外部に開口する複数の発光窓18、及び当該発光窓同士の中間位置から内部空間側に突出する遮光板20aを有するケース4と、一方の端部が前記複数の発光窓の各々に位置して、前記複数の光源が発する各々の光を当該複数の発光窓に導く複数の導光部32、及び当該複数の導光部を当該導光部における中間位置で互いに連結し、前記遮光板と嵌合するスリット40が設けられた連結部36を有する導光体14とを備えるようにした。
【選択図】 図4
Description
本発明は、ケース内部の光源が発する光を、ケース表面上に開口する発光窓まで導く導光体を有する電子機器に関するものである。
従来において、透光性を有する導光体が、ケース内部に固定される構造の電子機器があった(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に係る電子機器は、図示しないが、ケース内部の基板上に等間隔に並んで配置される3つのLED(発光ダイオード)を有しており、この3つのLEDの各々が発する光を、導光体がケース表面上に並んで開口する3つの発光窓まで導くようになっている。
この導光体は、LEDの個数に対応して3枚の板状の導光部を有している。各導光部は一定の厚さを有しており、その平面形状は略L字状であって、略L字の縦画(長い方の長さ部分)の先端部には、この縦画の長さ方向と直角の向きであってL字の横画(短い方の長さ部分)の部分と反対側に膨らむ拡幅部が形成されている。そして、各導光部は、互いの厚さ方向に重なり合うように等間隔で配置されている。
また、導光体は、上記各導光部の厚さ方向に長さを有する1本の棒状の連結部を有しており、この連結部は、各導光部の略L字の縦画と横画の両方に接するように配置されている。導光体は、このような3枚の導光部と1本の連結部が一体的に成型されている。
また、導光体はその3枚の導光部が、これら導光部の各々に対応してケース内壁に立設される各ガイド部に嵌め込まれることにより、ケース内壁に固定される構造になっている。各ガイド部は、3枚の導光部が嵌め込まれた後は、各導光部から漏れる光が互いに他の導光部に入り込まないように、遮光する役割を果たすようになっている。
導光体は、各導光部の略L字の縦画の部分がケース内壁に沿うように取付けられ、略L字の縦画の先端部に設けられた拡幅部が、ケース表面上の3つの発光窓から外部に露出される。LEDの光は、各導光部の略L字の横画の先端部から入り、縦画の拡幅部からケースの外部に放射される。
特開2005−191269号公報
しかしながら、前記特許文献1に係る電子機器では、導光体をケース内壁に固定する作業の際に、導光体の3枚の導光部と、この3枚の導光部に対応するガイド部との各々の相対位置や角度を同時に調整して一致させる必要があるため、取付作業が非常に煩わしいという問題があった。
また、前記特許文献1に係る電子機器とは異なる他の電子機器であって、前記特許文献1に係る電子機器と同様に、複数の導光部が一体的に形成された導光体を、ケース内壁に各導光部に対応して立設される各ガイド部に嵌め込むようになっている構造のものにおいても、前記特許文献1に係る電子機器と同様の問題があった。
そこで本発明は、上記問題点に鑑みて、導光体が複数の導光部を有していても、この導光体をケース内に固定する作業を簡単にすることができる電子機器を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の電子機器は、
隣同士で間隔を置いて配置される複数の光源と、
内部空間を有して前記複数の光源を当該内部空間内に保持すると共に、前記複数の光源の各々に対応して外部に開口する複数の発光窓、及び当該発光窓同士の中間位置から内部空間側に突出する遮光板を有するケースと、
一方の端部が前記複数の発光窓の各々に位置して、前記複数の光源が発する各々の光を当該複数の発光窓に導く複数の導光部、及び当該複数の導光部を当該導光部における中間位置で互いに連結し、前記遮光板と嵌合するスリットが設けられた連結部を有する導光体とを備えることを特徴とするものである。
隣同士で間隔を置いて配置される複数の光源と、
内部空間を有して前記複数の光源を当該内部空間内に保持すると共に、前記複数の光源の各々に対応して外部に開口する複数の発光窓、及び当該発光窓同士の中間位置から内部空間側に突出する遮光板を有するケースと、
一方の端部が前記複数の発光窓の各々に位置して、前記複数の光源が発する各々の光を当該複数の発光窓に導く複数の導光部、及び当該複数の導光部を当該導光部における中間位置で互いに連結し、前記遮光板と嵌合するスリットが設けられた連結部を有する導光体とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明による電子機器は、
前記遮光板は、基部側の厚さ寸法が先端部側の厚さ寸法よりも大きい寸法で形成されていると共に、
前記スリットは、少なくとも当該スリットの長さ方向における前記遮光板に嵌合する長さ範囲の幅寸法が、前記遮光板における基部の厚さ寸法と同じ若しくはそれよりも小さくて先端部の厚さ寸法よりも大きい寸法で形成されていることを特徴とするものである。
前記遮光板は、基部側の厚さ寸法が先端部側の厚さ寸法よりも大きい寸法で形成されていると共に、
前記スリットは、少なくとも当該スリットの長さ方向における前記遮光板に嵌合する長さ範囲の幅寸法が、前記遮光板における基部の厚さ寸法と同じ若しくはそれよりも小さくて先端部の厚さ寸法よりも大きい寸法で形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明による電子機器は、前記スリットが、当該スリットの長さ方向における前記遮光板に嵌合する長さ範囲よりも開放側の長さ範囲が狭窄して形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明による電子機器は、
隣同士で間隔を置いて配置される複数の光源と、
内部空間を有して前記複数の光源を当該内部空間内に保持すると共に、前記複数の光源の各々に対応して外部に開口する複数の発光窓、及び当該発光窓同士の中間位置から内部空間側に突出する遮光板を有するケースと、
一方の端部が前記複数の発光窓の各々に位置して、前記複数の光源が発する各々の光を当該複数の発光窓に導く複数の導光部、及び当該複数の導光部を当該導光部における中間位置で互いに連結し、前記遮光板と嵌合する長孔が形成された連結部を有する導光体とを備えることを特徴とするものである。
隣同士で間隔を置いて配置される複数の光源と、
内部空間を有して前記複数の光源を当該内部空間内に保持すると共に、前記複数の光源の各々に対応して外部に開口する複数の発光窓、及び当該発光窓同士の中間位置から内部空間側に突出する遮光板を有するケースと、
一方の端部が前記複数の発光窓の各々に位置して、前記複数の光源が発する各々の光を当該複数の発光窓に導く複数の導光部、及び当該複数の導光部を当該導光部における中間位置で互いに連結し、前記遮光板と嵌合する長孔が形成された連結部を有する導光体とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明による電子機器は、
前記遮光板は、基部側の厚さ寸法が先端部側の厚さ寸法よりも大きい寸法で形成されていると共に、
前記長孔は、幅寸法が前記遮光板の基部の厚さ寸法と同じ若しくはそれよりも小さい寸法で形成されることを特徴とするものである。
前記遮光板は、基部側の厚さ寸法が先端部側の厚さ寸法よりも大きい寸法で形成されていると共に、
前記長孔は、幅寸法が前記遮光板の基部の厚さ寸法と同じ若しくはそれよりも小さい寸法で形成されることを特徴とするものである。
また、本発明による電子機器は、前記遮光板は、先端部側の厚さ寸法が基部側の厚さ寸法よりも小さい寸法で形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明による電子機器は、前記遮光板が、当該遮光板の厚さ方向に高さを有し、当該遮光板の高さ方向に伸びる側面リブを含んで構成されていることを特徴とするものである。
また、本発明による電子機器は、
前記ケースは、内部空間内に突出するピンを有すると共に、
前記連結部は、前記ピンに対応する通し孔を有し、
前記連結部が前記ピンに固着されることを特徴とするものである。
前記ケースは、内部空間内に突出するピンを有すると共に、
前記連結部は、前記ピンに対応する通し孔を有し、
前記連結部が前記ピンに固着されることを特徴とするものである。
また、本発明による電子機器は、前記複数の導光部が、前記光源側の端部が前記回路基板に当接することを特徴とするものである。
このような本発明の電子機器によれば、導光体が複数の導光部を有していても、この導光体をケース内に固定する作業を簡単にすることができる。
以下、本発明に係る電子機器の実施の形態について、図面に基づいて具体的に説明する。
図1ないし図6は、本発明の第1の実施の形態に係る無線通信カード2(電子機器に相当)について説明するために参照する図である。本実施の形態に係る無線通信カード2は、例えば、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)規格に適合するように作成することができるものである。
図1ないし図6は、本発明の第1の実施の形態に係る無線通信カード2(電子機器に相当)について説明するために参照する図である。本実施の形態に係る無線通信カード2は、例えば、PCMCIA(Personal Computer Memory Card International Association)規格に適合するように作成することができるものである。
図1に示すように、本実施の形態に係る無線通信カード2は、合成樹脂製のケース4を備えている。ケース4は、その厚さ方向に接合する上側ケース6と下側ケース8を備えて構成されている。この上側ケース6と下側ケース8の間に形成される内部の空間には、図2に示すように、回路基板10、コネクタ12及び導光体14が収納されている。
コネクタ12は、回路基板10の長さ方向(図2中、紙面の左右方向)の一方の端部に固定されており、この回路基板10上に印刷された電気回路と回路接続している。そして、コネクタ12は、図1に示すように、ケース4の上側ケース6と下側ケース8に挟まれた組立て後の状態において、その多数のピン差込口が、このケース4の長さ方向の一方の端面から露出するようになっている。これにより、無線通信カード2は、パーソナルコンピュータ等のスロットに挿込まれたときに、このスロット内のプラグとコネクタ12が回路接続するようになっている。
また、図2に示す回路基板10の上側ケース6側の面10a上には、この回路基板10の幅方向(図2中、紙面に直角の方向)に、一定の間隔を置いて並ぶ2つのLED(発光ダイオード)16(光源に相当)が固定されている。この回路基板10には、図示しないが、LED16以外にも、アンテナ、着信報知用バイブレータ、及びその他の多数の電子部品が実装されている。
また、上側ケース6は、その長さ方向におけるコネクタ12とは反対側の端部に、組立て後において回路基板10と互いに略平行に一定距離だけ離隔する平板部6aを有している。そして、この平板部6aには、図2ないし図4に示すように、回路基板10上の2つのLED16の各々に対向する位置に開口する2つの発光窓18が形成されている。
また、平板部6aの内壁面には、図3に示すように、平面形状が略「H」字状であって、図2及び図4に示すように、内部空間側に高さを有するリブ20が形成されている。このリブ20は、図3に示すように、その平面形状の「H」字における2本の縦画部分(図中にて縦に伸びる部分)が、互いの対向方向に2つの発光窓18を挟むように配置され、「H」字の横画部分(図中にて横に伸びる部分)が2つの発光窓18間の中間位置を通るように配置されている。
また、リブ20は、その平面形状の「H」字における横画部分の長さ中間部分が、図2及び図4に示すように、他の部分よりも高く形成されている。以後の説明において、このリブ20の高く形成されている部分(遮光板に相当)を他の部分と区別して、符号「20a」で表わすものとする。
上記他の部分よりも高く形成されているリブ20aは、図2ないし図4に示すように、その長さ方向(リブ20の平面形状の「H」字における横画部分の長さ方向)の両方の端部寄りの位置の側面上であって、このリブ20aの長さ方向に略直角の両方向に突出し、かつリブ20aの高さ方向に伸びる計4本の側面リブ20bを含んで構成されている。
リブ20aは、平板部6aの内壁面からの任意の高さにおいて、その両側面上の側面リブ20bの発光窓18に対向する各面により挟まれる部分の寸法が、この任意の高さでのリブ20aの実質的な厚さ寸法として機能する。リブ20aは、その基部側(平板部6a側)の実質的な厚さ寸法が、高さ方向における先端部側の実質的な厚さ寸法よりも大きくなるように、側面リブ20bの発光窓18に対向する各面は傾斜して形成されている。
また、図3に示すように、リブ20の平面形状の「H」字における2本の縦画部の、互い違いに位置する各一方の端部上(リブ20の高さ方向の先端面上)には、内部空間側に一定高さを有するピン24が植設されている。
次に、導光体14は、透光性を有する合成樹脂製であって、図2及び図4に示すような、2枚の導光板32(導光部に相当)を有している。この2枚の導光板32の各々は、その長さ方向が上側ケース6の平板部6aと直角方向に向くと共に、幅方向が上側ケース6の長さ方向と平行に向いており、発光窓18の位置に対応して互いに平行に並んでいる。
後述するように、この導光体14は、各導光板32の上側ケース6側の端部が、上側ケース6の発光窓18に位置する。その具体例としては、各導光板32の上側ケース6側の端部が発光窓18に入り込むようになっている(図6参照)。また、各導光板32には、図2に示すように、回路基板10側の端面からこの導光板32の長さ方向において一定深さを有する凹部34が、導光板32の幅方向の略中央の位置に形成されている。
また、導光体14は、この2枚の導光板32の長さ方向の中間位置において、これら2枚の導光板32を一体的に連結する1枚のフランジ状の連結板36(連結部に相当)を有している。導光体14は、2枚の導光板32と1枚の連結板36との一体成型品として製作することができる。
連結板36は、図5に示すように、その平面形状が略矩形状であって、一方のほぼ対角線上の各隅部に、ピン24に対応する通し孔38が形成されている。また、連結板36は、導光板32の幅方向(図5中、紙面の左右方向)と平行方向に長さを有し、2枚の導光板32間の中間位置を通り、一端部が開放されているスリット40が形成されている。
このスリット40の幅寸法は、図4に示すリブ20aの基部の実質的な厚さ寸法よりも狭くて、同じくリブ20aの高さ方向における先端部の実質的な厚さ寸法よりも広く形成されている。ここで、本実施の形態においてスリット40とは、図5に示すように、長さ方向の一端が開放され他端が閉止されるよう形成されたものをいうこととし、長さ方向の両端が閉止されるように形成された長孔(図8の符号64を参照)を含まないものとする。
本実施の形態に係る無線通信カード2の組立て作業の際に、導光体14を上側ケース6に取付けるには、まず、図4に示すように、導光体14を上側ケース6のリブ20aの高さ延長上の位置に持っていき、上側ケース6側に近付けていく。そして、導光体14の連結板36のスリット40に上側ケース6のリブ20aを緩く入り込ませてから、そのまま連結板36が、リブ20のリブ20a以外の部分の先端面(ピン24が植設されている面)に当接するまで押し進める(図6参照)。
これにより、導光体14における各導光板32の上側ケース6側の端部が、上側ケース6の発光窓18に入り込むと共に、図示しないが、連結板36の通し孔38には、上側ケース6のピン24が入り込む(図2参照)。ピン24の連結板36から突き出た部分は、熱したコテ等を当てて溶解させることにより、図6に示すような大径部24aに変形させ、導光体14の連結板36と溶着させる。
そして、導光体14を上側ケース6に取付けた後は、上側ケース6と下側ケース8との間の内部空間に回路基板10を収納させて、上側ケース6と下側ケース8とを接合する。導光体14は、各導光板32のLED16側の端面が回路基板10に当接するようになると共に、凹部34がLED16を覆うようになる。また、上側ケース6のリブ20aは、各LED16の光のうち、各LED16に対向する導光板32に反射等で入射しなかった光あるいは各導光板32から漏れる光が他方の導光板32に入射しないように遮光するようになる。
このような本実施の形態に係る無線通信カード2によれば、図4に示すように、導光体14の連結板36が、各導光板32をこの導光板32におけるLED16と発光窓18を結ぶ方向の中間位置で互いに連結するように設けられると共に、この連結板36にリブ20aと嵌合するスリット40を設けたので、導光体14を上側ケース6に固定する作業の際には、各導光板32の上側ケース6側の端部が、上側ケース6の発光窓18に位置する前(入り込む前)に、連結板36のスリット40に上側ケース6のリブ20aが緩やかに入り込むようになるため、発光窓18に対するおおよその位置が簡単に定まり、この導光体14を上側ケース6に固定する作業を簡単にすることができる。
また、リブ20aは、その基部側の実質的な厚さ寸法が、高さ方向における端面側の実質的な厚さ寸法よりも大きくなるように形成されているので、導光体14は、押し進められるに従って、そのスリット40とリブ20aとの間のがたつきが徐々に小さくなり、上側ケース6の発光窓18に対する位置がほぼ正確に定まってから、各導光板32の上側ケース6側の端部が、この発光窓18に入り込むようになるため、導光体14を上側ケース6に固定する作業を簡単にすることができる。
また、連結板36のスリット40の幅寸法は、上側ケース6のリブ20aの基部の厚さ寸法よりも小さいため、リブ20aの基部側においてスリット40はその幅寸法が若干広がることにより、弾性力でリブ20aを挟持するように作用するため、無線通信カード2の組立て作業中に導光体14が脱落してしまうのを防止することができる。
また、リブ20aは、連結板36のスリット40に嵌合すると、側面リブ20bの発光窓18側の傾斜面だけがスリット40の内壁に接触して(図3ないし図5参照)、この側面リブ20bに加わる接触応力が大きくなるので、側面リブ20bが、リブ20aの厚さ方向に変形する。このため、リブ20a又はスリット40を製作誤差を含んで形成してしまっても、この製作誤差をスリット40の弾性力や側面リブ20bの変形により吸収して、導光体14を上側ケース6に確実に固定することができる。
なお、製作誤差を無視できる程度の高い精度でリブ20a及びスリット40を製作する場合には、スリット40の幅寸法はリブ20aの基部の厚さ寸法(側面リブ20bを含む厚さ寸法)と同じにしてもよく、その場合スリット40とリブ20aはぴったり嵌まり固定できる。
また、導光体14の連結板36とリブ20のピン24を溶着させるようにしたため、無線通信カード2の組立て終了後においても、導光体14がケース4の内部に脱落してしまうのを防止することができる。
また、上側ケース6のリブ20aは、導光体14における2枚の導光板32間の中間位置に設けられたスリット40と嵌合するため、各導光板32から漏れる光が他方の導光板32に入り込まないように遮光することができる。
また、無線通信カード2の組立て後は、導光体14は、図6に示すように、その導光板32のLED16側の端面が回路基板10に当接しているので、ケース4の外部から発光窓18を通って導光体14に直接外力が加わった場合でも、導光体14は回路基板10から支持反力を受けるため、導光体14がケース4の内部に脱落してしまうのを防止することができる。
次に、図1ないし図4、図6及び図7に基づいて本発明の第2の実施の形態に係る無線通信カード50(電子機器に相当)について説明する。これらの図に示す無線通信カード50は、前記第1の実施の形態に係る無線通信カード2と同様の部分には同じ符号を付して説明し、同様の構成についての重複する説明は省略するものとする。
本実施の形態に係る無線通信カード50は、図1に示すように、前記第1の実施の形態に係る無線通信カード2と同様に、ケース4を備えており、このケース4の上側ケース6と下側ケース8の間の空間には、図2に示すように、やはり前記第1の実施の形態に係る無線通信カード2と同様の回路基板10及びコネクタ12が収納されている。
そして、本実施の形態に係る無線通信カード50では、前記第1の実施の形態に係る無線通信カード2の導光体14の代わりに、導光体52を備えている。この導光体52の連結板36は、図7に示すように、スリット54の長さ方向(図7中、紙面の左右方向)における、リブ20aに嵌合する長さ範囲よりも開放側の長さ範囲が、狭窄して形成されている。また、導光体52の連結板36には、通し孔38が形成されていない。図示しないが、これに対応して上側ケース6には、ピン24(図2参照)が形成されない。
このような本実施の形態に係る無線通信カード50によれば、前記第1の実施の形態と同様に、図4に示すように、導光体14の連結板36が、各導光板32をこの導光板32におけるLED16と発光窓18を結ぶ方向の中間位置で互いに連結するように設けられると共に、この連結板36にリブ20aと嵌合するスリット54を設けたので、導光体52を上側ケース6に固定する作業の際には、各導光板32の上側ケース6側の端部が、上側ケース6の発光窓18に位置する前(入り込む前)に、連結板36のスリット54に上側ケース6のリブ20aが緩やかに入り込むようになるため、発光窓18に対するおおよその位置が簡単定まり、この導光体52を上側ケース6に固定する作業を簡単にすることができる。
また、前記第1の実施の形態と同様に、リブ20aは、その基部側の実質的な厚さ寸法が、高さ方向における端面側の実質的な厚さ寸法よりも大きくなるように形成されているので、導光体52は、押し進められるに従って、そのスリット54とリブ20aとの間のがたつきが徐々に小さくなり、上側ケース6の発光窓18に対する位置がほぼ正確に定まってから、各導光板32の上側ケース6側の端部が、この発光窓18に入り込むようになるため、導光体52を上側ケース6に固定する作業を簡単にすることができる。
また、前記第1の実施の形態と同様に、連結板36のスリット54におけるその長さ方向のリブ20aに対応する長さ範囲の幅寸法は、上側ケース6のリブ20aの基部の厚さ寸法よりも小さいため、リブ20aの基部側においてスリット54はその幅寸法が若干広がることにより、弾性力でリブ20aを挟持するように作用するため、無線通信カード2の組立て作業中に導光体14が脱落してしまうのを防止することができる。
また、導光体52の連結板36は、スリット54の長さ方向における、リブ20aに嵌合する長さ範囲よりも開口側の長さ範囲が狭窄して形成されていることにより、導光体52の上側ケース6への取り付け作業中に、リブ20aとスリット54が、このスリット54の長さ方向にずれてしまうことを防止することができる。
また、前記第1の実施の形態と同様に、リブ20aは、連結板36のスリット54に嵌合すると、側面リブ20bの発光窓18側の傾斜面だけがスリット54の内壁に接触して(図3、図4及び図7参照)、この側面リブ20bに加わる接触応力が大きくなるので、側面リブ20bが、リブ20aの厚さ方向に変形する。このため、リブ20a又はスリット54を製作誤差を含んで形成してしまっても、この製作誤差をスリット54の弾性力や側面リブ20bの変形により吸収して、導光体14を上側ケース6に確実に固定することができる。
なお、製作誤差を無視できる程度の高い精度でリブ20a及びスリット54を製作する場合には、スリット54の幅寸法(側面リブ20bに嵌合する長さ範囲における幅寸法)はリブ20aの基部の厚さ寸法(側面リブ20bを含む厚さ寸法)と同じにしてもよく、その場合スリット54とリブ20aはぴったり嵌まり固定できる。
また、前記第1の実施の形態と同様に、上側ケース6のリブ20aは、導光体14における2枚の導光板32間の中間位置に設けられたスリット54と嵌合するため、各導光板32から漏れる光等の光が他方の導光板32に入り込まないように遮光するようになる。
また、前記第1の実施の形態と同様に、無線通信カード50の組立て後は、導光体52は、図6に示すように、その導光板32のLED側の端面が回路基板10に当接しているので、ケース4の外部から発光窓18を通って導光体52に直接外力が加わった場合でも、導光体52は回路基板10から支持反力を受けるため、導光体52がケース4の内部に脱落してしまうのを防止することができる。
次に、図1ないし図4、図6及び図8に基づいて本発明の第3の実施の形態に係る無線通信カード60(電子機器に相当)について説明する。
本実施の形態に係る無線通信カード60では、前記第1の実施の形態に係る無線通信カード2の導光体14の代わりに、導光体62を備えている。この導光体62の連結板36は、図8に示すように、導光板32の幅方向(図8中、紙面の左右方向)と平行方向に長さを有し、2枚の導光板32間の中間位置を通る長孔64が形成されている。
この長孔64の幅寸法は、前記第1の実施の形態と同様に、図4に示すように、リブ20aの基部の実質的な厚さ寸法よりも狭く、同じくリブ20aの高さ方向における先端部の実質的な厚さ寸法よりも広く形成されている。また、長孔64の長さ寸法は、リブ20aの長さ寸法に対応している。
このような本実施の形態に係る無線通信カード60によれば、前記第1及び第2の実施の形態と同様に、図4に示すように、導光体14の連結板36が、各導光板32をこの導光板32におけるLED16と発光窓18を結ぶ方向の中間位置で互いに連結するように設けられると共に、この連結板36にリブ20aと嵌合する長孔64を設けたので、導光体62を上側ケース6に固定する作業の際には、各導光板32の上側ケース6側の端部が、上側ケース6の発光窓18に位置する前(入り込む前)に、連結板36の長孔64に上側ケース6のリブ20aが緩やかに入り込むようになるため、発光窓18に対するおおよその位置が簡単に定まり、この導光体62を上側ケース6に固定する作業を簡単にすることができる。
また、前記第1及び第2の実施の形態と同様に、リブ20aは、その基部側の実質的な厚さ寸法が、高さ方向における端面側の実質的な厚さ寸法よりも大きくなるように形成されているので、導光体62は、押し進められるに従って、その長孔64とリブ20aとの間のがたつきが徐々に小さくなり、上側ケース6の発光窓18に対する位置がほぼ正確に定まってから、各導光板32の上側ケース6側の端部が、この発光窓18に入り込むようになるため、導光体62を上側ケース6に固定する作業を簡単にすることができる。
また、導光体62における連結板36の長孔64は、その長さ寸法がリブ20aの長さ寸法に対応しているため、導光体62の上側ケース6への取り付け作業中に、リブ20aと長孔64が、この長孔64の長さ方向にずれてしまうことを防止することができる。
また、前記第1及び第2の実施の形態と同様に、リブ20aは、連結板36の長孔64に嵌合すると、側面リブ20bの発光窓18側の傾斜面だけが長孔64の内壁に接触して(図3、図4及び図8参照)、この側面リブ20bに加わる接触応力が大きくなるので、側面リブ20bが、リブ20aの厚さ方向に変形する。このため、リブ20a又は長孔64を製作誤差を含んで形成してしまっても、この製作誤差を側面リブ20bの変形により吸収して、導光体14を上側ケース6に確実に固定することができる。
なお、製作誤差を無視できる程度の高い精度でリブ20a及び長孔64を製作する場合には、長孔64の幅寸法はリブ20aの基部の厚さ寸法(側面リブ20bを含む厚さ寸法)と同じにしてもよく、その場合長孔64とリブ20aはぴったり嵌まり固定できる。
また、前記第1の実施の形態と同様に、導光体62の連結板36とリブ20のピン24を溶着させるようにしたため、無線通信カード2の組立て終了後においても、導光体62がケース4の内部に脱落してしまうのを防止することができる。
また、前記第1及び第2の実施の形態と同様に、上側ケース6のリブ20aは、導光体14における2枚の導光板32間の中間位置に設けられた長孔64と嵌合するため、各導光板32から漏れる光等の光が他方の導光板32に入り込まないように遮光するようになる。
また、前記第1及び第2の実施の形態と同様に、無線通信カード60の組立て後は、導光体62は、図6に示すように、その導光板32のLED16側の端面が回路基板10に当接しているので、ケース4の外部から発光窓18を通って導光体62に直接外力が加わった場合でも、導光体62は回路基板10から支持反力を受けるため、導光体62がケース4の内部に脱落してしまうのを防止することができる。
なお、前記第1及び第3の実施の形態では、上側ケース6にピン24を設けると共に、導光体14,62の連結板36に通し孔38を設けたが、これらを設けないようにしてもよい。また、前記第2の実施の形態では、上側ケース6にピン24を設けないようにすると共に、導光体14,62の連結板36に通し孔38を設けないようにしたが、これらを設けるようにしてもよい。
また、前記第1及び第3の実施の形態では、無線通信カード2がケース4の回路基板10上にLED16を2つだけ保持するようになっていたが、3つ以上のLED16を保持するようになっていてもよい。
このような場合には、この3つ以上のLED16に対応して、上側ケース6に発光窓18が3つ以上形成されるようになると共に、各発光窓18の中間位置にリブ20aが形成されるようになり、また、導光体14が3枚以上の導光板32を有するようになると共に、各導光板32の中間位置にスリット40,54又は長孔64が形成されるようになることはいうまでもない。
また、前記第1及び第3の実施の形態では、リブ20aは、側面リブ20bを含んで構成されていたが、リブ20aは、側面リブ20bを含まないように構成されて、側面が平坦に形成されていてもよい。このような場合でも、リブ20aは、その基部側の厚さ寸法が、高さ方向における先端部側の厚さ寸法よりも大きくなるように形成されていてもよい。
また、前記第1及び第3の実施の形態では、導光体14,52,62は、板状の導光板32を有していたが、この導光板32の代わりに、例えば棒状のような、他の形状の導光部を有するようになっていてもよい。
また、前記第1の実施の形態において、図5に示す導光体14のスリット40は、その長さ方向のほぼ全体にわたって、上側ケース6のリブ20aの実質的な厚さ寸法に対応する幅を有するように形成されていたが、スリット40は、少なくとも、その長さ方向におけるリブ20aに嵌合する長さ範囲だけが、このリブ20aの厚さ寸法に対応する幅を有するように形成されて、他の長さ範囲において幅寸法がリブ20aの厚さ寸法に対応しないようになっていてもよい。
また、前記第1ないし第3の実施の形態では、無線通信カード2,50,60に対して本発明を適用した場合について説明したが、無線通信カード2,50,60以外の他のPCカードについても本発明を適用することができる。また、例えば、携帯電話機、PHS(Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)、ポータブルナビゲーション装置等のような、無線通信カード2,50,60以外の他の電子機器についても本発明を適用することができることはいうまでもない。
2 無線通信カード
4 ケース
6 上側ケース
6a 平板部
8 下側ケース
10 回路基板
12 コネクタ
14 導光体
16 LED
18 発光窓
20,20a リブ
20b 側面リブ
24 ピン
24a 大径部
32 導光板
34 凹部
36 連結板
38 通し孔
40 スリット
50 無線通信カード
52 導光板
54 スリット
60 無線通信カード
62 導光体
64 長孔
4 ケース
6 上側ケース
6a 平板部
8 下側ケース
10 回路基板
12 コネクタ
14 導光体
16 LED
18 発光窓
20,20a リブ
20b 側面リブ
24 ピン
24a 大径部
32 導光板
34 凹部
36 連結板
38 通し孔
40 スリット
50 無線通信カード
52 導光板
54 スリット
60 無線通信カード
62 導光体
64 長孔
Claims (9)
- 隣同士で間隔を置いて配置される複数の光源と、
内部空間を有して前記複数の光源を当該内部空間内に保持すると共に、前記複数の光源の各々に対応して外部に開口する複数の発光窓、及び当該発光窓同士の中間位置から内部空間側に突出する遮光板を有するケースと、
一方の端部が前記複数の発光窓の各々に位置して、前記複数の光源が発する各々の光を当該複数の発光窓に導く複数の導光部、及び当該複数の導光部を当該導光部における中間位置で互いに連結し、前記遮光板と嵌合するスリットが設けられた連結部を有する導光体と
を備えることを特徴とする電子機器。 - 前記遮光板は、基部側の厚さ寸法が先端部側の厚さ寸法よりも大きい寸法で形成されていると共に、
前記スリットは、少なくとも当該スリットの長さ方向における前記遮光板に嵌合する長さ範囲の幅寸法が、前記遮光板における基部の厚さ寸法と同じ若しくはそれよりも小さくて先端部の厚さ寸法よりも大きい寸法で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子機器。 - 前記スリットは、当該スリットの長さ方向における前記遮光板に嵌合する長さ範囲よりも開放側の長さ範囲が狭窄して形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の電子機器。
- 隣同士で間隔を置いて配置される複数の光源と、
内部空間を有して前記複数の光源を当該内部空間内に保持すると共に、前記複数の光源の各々に対応して外部に開口する複数の発光窓、及び当該発光窓同士の中間位置から内部空間側に突出する遮光板を有するケースと、
一方の端部が前記複数の発光窓の各々に位置して、前記複数の光源が発する各々の光を当該複数の発光窓に導く複数の導光部、及び当該複数の導光部を当該導光部における中間位置で互いに連結し、前記遮光板と嵌合する長孔が形成された連結部を有する導光体と
を備えることを特徴とする電子機器。 - 前記遮光板は、基部側の厚さ寸法が先端部側の厚さ寸法よりも大きい寸法で形成されていると共に、
前記長孔は、幅寸法が前記遮光板の基部の厚さ寸法と同じ若しくはそれよりも小さい寸法で形成されることを特徴とする請求項4に記載の電子機器。 - 前記遮光板は、先端部側の厚さ寸法が基部側の厚さ寸法よりも小さい寸法で形成されていることを特徴とする請求項1又は4に記載の電子機器。
- 前記遮光板は、当該遮光板の厚さ方向に高さを有し、当該遮光板の高さ方向に伸びる側面リブを含んで構成されていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一に記載の電子機器。
- 前記ケースは、内部空間内に突出するピンを有すると共に、
前記連結部は、前記ピンに対応する通し孔を有し、
前記連結部が前記ピンに固着されることを特徴とする請求項1又は4に記載の電子機器。 - 前記複数の導光部は、前記光源側の端部が前記回路基板に当接することを特徴とする請求項1又は4に記載の電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005297189A JP2007109756A (ja) | 2005-10-12 | 2005-10-12 | 電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005297189A Withdrawn JP2007109756A (ja) | 2005-10-12 | 2005-10-12 | 電子機器 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020017567A (ja) * | 2018-07-23 | 2020-01-30 | サクサ株式会社 | Ledの破損防止構造 |
-
2005
- 2005-10-12 JP JP2005297189A patent/JP2007109756A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020017567A (ja) * | 2018-07-23 | 2020-01-30 | サクサ株式会社 | Ledの破損防止構造 |
JP7205098B2 (ja) | 2018-07-23 | 2023-01-17 | サクサ株式会社 | Ledの破損防止構造 |
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