JP2007109602A - 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法、有機エレクトロルミネッセンス素子、及びそれを備えた有機elディスプレイ - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法、有機エレクトロルミネッセンス素子、及びそれを備えた有機elディスプレイ Download PDF

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Abstract

【課題】容易且つ安価に製造可能な有機EL素子の製造方法を提供する。
【解決手段】アクティブマトリクス基板20上に第1のインクを吐出する第1の吐出工程S1と、第1のインクの上に第1のインクとは異なる組成の発光材料を含む第2のインクを吐出して第1のインクと混合させる第2の吐出工程S2と、第1のインクと第2のインクとを含むインク層を乾燥させることにより発光層40を形成する乾燥工程S3とを備えている。
【選択図】図3

Description

本発明は、有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法、有機エレクトロルミネッセンス素子、及びそれを備えた有機ELディスプレイに関する。
従来、液晶素子、フォトルミネッセンス素子(例えば、特許文献1)、エレクトロルミネッセンス素子(例えば、特許文献2)といった種々の平面型素子が提案されている。近年、その中でも特に、相互に発光色が異なる複数種類の発光層を有する、多色表示可能な有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、「有機EL素子」とすることがある。)が盛んに研究されている。
特開平11−74083号公報 特開平11−31581号公報
有機EL素子は、高分子有機材料を用いた高分子有機EL素子と、低分子有機材料を用いた低分子有機EL素子とに大別される。高分子有機EL素子では、一般的に、発光層は例えばインクジェット法等の湿式法により形成される。
インクジェット法に用いられるインクジェット装置は、インクを吐出するためのインクジェットノズルと、インクを貯蔵する貯蔵タンクと、貯蔵タンクからインクジェットノズルにインクを供給する供給ラインとを備えている。貯蔵タンク、インクジェットノズル、及び供給ラインは、材料のコンタミやメンテナンス性を踏まえ、各色毎に専用のものを設ける必要があるため、多種の発光層を有する高分子有機EL素子を形成する場合は、発光層の種類の数に応じた多セットの貯蔵タンク、インクジェットノズル、及び供給ラインを備えた大型のインクジェット装置が必要となり、製造コストが上昇するという問題がある。
本発明は、係る点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、容易且つ安価に製造可能な有機EL素子の製造方法を提供することにある。
本発明に係る製造方法は、第1の電極を有する基板と、第1の電極に対向して設けられた第2の電極と、第1の電極と第2の電極との間に設けられた発光層とを備えた有機エレクトロルミネッセンス素子を製造するための方法である。本発明に係る製造方法は、基板上に発光材料を含む第1のインクを吐出する第1の吐出工程と、第1のインクの上に第1のインクとは異なる組成の発光材料を含む第2のインクを吐出して第1のインクと混合させる第2の吐出工程と、第1のインクと第2のインクとを含むインク層を乾燥させることにより発光層を形成する乾燥工程とを備えている。
尚、本明細書において、「異なる組成の発光材料を含む」とは、異なる種類の発光材料を1種以上含むこと、又は同種の発光材料を異なる組成比で含むことをいう。「同種の発光材料を異なる組成比で含むこと」とは、例えば、第1のインクが異なる組成比でR(赤)の発光材料とG(緑)の発光材料とを含むことである。
本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法は、第2の吐出工程の後に、第2のインクの上に第1のインク及び第2のインクの双方と異なる組成の発光材料を含む第3のインクを吐出して第1のインク及び第2のインクと混合させる第3の吐出工程をさらに備えていていもよい。この場合、発光層は、第1のインクと、第2のインクと、第3のインクとを含むインク層を乾燥させて形成される。
本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法では、第2のインクが第1のインクに含まれない発光材料を含んでいてもよい。
本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法では、インク層を加熱減圧雰囲気中で乾燥させてもよい。
本発明に係る第1の有機エレクトロルミネッセンス素子は、本発明に係る製造方法により製造されてなる。
本発明に係る第2の有機エレクトロルミネッセンス素子は、第1の電極と、第1の電極に対向して設けられた第2の電極と、第1の電極と第2の電極との間に設けられた、複数種類の発光材料を含む発光層とを備えている。発光層は、第1の電極側の表層に位置する、発光材料を含む第1の領域と、第1の領域よりも第2の電極寄りに位置する、第1の領域と異なる組成の発光材料を含む第2の領域とを有する。
本発明に係る第2の有機エレクトロルミネッセンス素子では、発光層は2の領域が発光するように構成されているものであってもよい。
本発明に係る第2の有機エレクトロルミネッセンス素子では、第2の領域が第1の領域に含まれない発光材料を含んでいてもよい。
本発明に係る有機ELディスプレイは本発明に係る第1又は第2の有機エレクトロルミネッセンス素子を備えている。
本発明によれば、複数種類の発光層を発光層の種類よりも少ない種類のインクで形成することができる。このため、比較的小型の装置により形成することができるので、容易且つ安価に有機エレクトロルミネッセンス素子を製造することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施形態1)
本実施形態1では、2種類のインクを用いて3種類の発光層を有する有機EL素子2を形成する場合を例に挙げて説明する。
図1は本実施形態1に係る有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ(以下、「有機ELディスプレイ」とすることがある。)1の構成を表す図である。
図2は有機ELディスプレイ1に含まれる有機EL素子2の構成を表す断面図である。
まず、図1及び図2を参照しながら本実施形態1に係る有機ELディスプレイ1の構成について説明する。
有機ELディスプレイ1は、有機EL素子2、有機EL素子2を駆動するための各種回路とを備えている。有機EL素子2はアクティブマトリクス基板20と、バンク(隔壁)30と、発光層40と、上部共通電極50とを有する。アクティブマトリクス基板20は、相互に並行に延びる複数の走査線21と、複数のデータ線22と、薄膜トランジスタ(TFT)等により構成されるスイッチング素子(図示せず)と、所定配列で(典型的には、マトリクス配列で)配列された複数の画素電極23と、各画素電極23の上に設けられたバッファ層24とを備えている。複数のデータ線22は走査線21の延びる方向に角度を成して(典型的には、直交して)相互に並行に延びている。スイッチング素子(図示せず)は走査線21とデータ線22との交差部近傍のそれぞれに設けられており、走査線21及びデータ線22との双方に電気的に接続されている。画素電極23はこのスイッチング素子(図示せず)に電気的に接続されている。
アクティブマトリクス基板20上には、所定配列で配列された複数の画素電極(第1電極)23をそれぞれに区画するように格子状のバンク30が設けられている。バンク30によりそれぞれに区画された各画素電極23の上には、例えばホール輸送層やホール注入層といったバッファ層(電荷輸送層)24が設けられている。
バッファ層24の上には発光層40が設けられている。発光層40は、交互に所定配列で(典型的には、マトリクス配列で)配列された、相互に発光色が異なる3種類の発光層、第1の発光層40a、第2の発光層40b、及び第3の発光層40cを含む。すなわち、本実施形態1に係る有機EL素子2は3種類の発光層を有する多色表示が可能な有機EL素子である。
詳細には、第1の発光層40aは、発光材料として、第1の発光材料のみを含有する。第2の発光層40bは、発光材料として、第2の発光材料のみを含有する。そして、第3の発光層40cは、発光材料として、第1の発光材料と第2の発光材料との両方を含有する。
尚、本実施形態1において、第1の発光層40aの下に位置するバッファ層24を第1のバッファ層24aとし、第2の発光層40bの下に位置するバッファ層24を第2のバッファ層24bとし、第3の発光層40cの下に位置するバッファ層24を第3のバッファ層24cとする。
バンク30と発光層40の全表面を覆うように上部共通電極(第2電極)50が設けられている。尚、本実施形態1においては、画素電極23が陽極としての機能を有し、上部共通電極50が陰極としての機能を有する。すなわち、画素電極23は発光層40にホール(ホール)を注入する機能を有し、上部共通電極50は発光層40に電子を注入する機能を有する。
また、有機ELディスプレイ1は駆動制御回路70を有する。駆動制御回路70には走査側駆動回路61及びデータ側駆動回路66が電気的に接続されている。走査側駆動回路61は、駆動制御回路70に電気的に接続された走査側制御回路63と、走査側制御回路63に電気的に接続されると共に、アクティブマトリクス基板20に設けられた複数の走査線21が電気的に接続された走査側ドライバ62とを備えている。走査側ドライバ62には、書き込み駆動電圧生成回路64と書き込み電源回路65とにより構成されている変調駆動電源回路72が電気的に接続されている。
一方、データ側駆動回路66は、駆動制御回路70に電気的に接続されたデータ側制御回路68と、データ側制御回路68に電気的に接続されると共に、アクティブマトリクス基板20に設けられた複数のデータ線22が電気的に接続されたデータ側ドライバ67とを備えている。また、データ側ドライバ67には、変調電圧選択回路69と変調電源回路71とにより構成される書き込み駆動電源回路73が電気的に接続されている。
駆動制御回路70は、外部より入力される入力信号に応じ、有機ELディスプレイ1の各部の動作タイミングを制御する。変調駆動電源回路72は、外部より入力される駆動回路用電圧を変調基準電圧に変換するとともに、ランプ波を生成する。データ側駆動回路66は、変調駆動電源回路72で発生させた変調基準電圧を、同じく変調駆動電源回路72で発生させたランプ波ならびに駆動制御回路70から入力される制御信号と表示データ信号とに応じて、所望の電位でデータ線22に印加する。書き込み駆動電源回路73は、外部より入力される駆動回路用電圧を正負両極性のパルス状の書き込み電圧に変換する。走査側駆動回路61は、書き込み駆動電源回路73で発生される書き込み電圧を、駆動制御回路70からの制御信号に応じて走査線21に印加する。
次に、有機EL素子2の製造工程について詳細に説明する。尚、ここで説明する有機EL素子2の製造工程は単なる一例であり、本発明はこれに限定されるものではない。
まず、アクティブマトリクス基板20を用意する。アクティブマトリクス基板20の上に、スピンコート法等によりポリイミド等からなる樹脂膜を形成する。形成された樹脂膜をフォトリソグラフィー等のパターニング方法を用いて所望の形状にパターニングすることによりバンク30を形成する。次に、バンク30によりそれぞれに区画された画素電極23の上にバッファ層24を形成する。バッファ層24が高分子有機材料を含むものである場合はインクジェット法等の湿式法により形成することができる。また、低分子有機材料を含むものである場合は蒸着法等の乾式法により形成することができる。
尚、バッファ層24を複数層設けてもよい。例えば、バッファ層24としてホール輸送層のみを設けてもよいし、ホール注入層とホール輸送層とを両方設けてもよい。
バッファ層24の上に、後に詳述する工程により、インクジェット法等の湿式法を用いて発光層40を形成する。最後に、形成された複数の発光層40とバンク30との全表面を覆うように上部共通電極50を形成することにより有機EL素子2を完成させる。上部共通電極50は例えば蒸着法やスパッタ法等により形成することができる。
尚、上部共通電極50から発光層40への電子注入効率を向上する観点から、電子輸送層や電子注入層といったバッファ層を上部共通電極と発光層との間にさらに設けてもよい。
また、素子外の酸素や水分による劣化を抑制する観点から、上部共通電極50の上に封止基板や封止キャップをさらに設けてもよい。
次に、本実施形態1における発光層40の形成工程について、図3を参照しながら詳細に説明する。
図3は本実施形態1における発光層40の形成工程を表すフローチャートである。
まず、第1の発光材料を含む第1のインクを第1のバッファ層24aと第3のバッファ層24cとの上に吐出する(ステップ1)。
第3のバッファ層24cの上に吐出された第1のインクが乾燥する前に、第2の発光材料を含む、第1のインクとは異なる組成の発光材料を含む第2のインクを第2のバッファ層24bと第3のバッファ層24cとの上に吐出する(ステップ2)。先のステップ1において第1のインクが吐出されている第3のバッファ層24c上では、ステップ1において吐出された第1のインクとステップ2において吐出された第2のインクとが混合される。詳細には、ステップ1において吐出された第1のインクの第3のバッファ層24c側の表層部分は、第3のバッファ層24cに物理的に吸着されるため、この表層部分に位置する第1のインクは第2のインクと混合されない。表層部分以外の第1のインクがステップ2において吐出された第2のインクとほぼ均一に混合される。第1のインクの第3のバッファ層24c側の表層部分が、後述する表層領域43cとなり、第1のインクと第2のインクとが混合された部分が混合領域44cとなる。
そして、加熱減圧雰囲気中で、第1のインクと第2のインクとを含むインク層を乾燥させることにより発光層40を形成する(ステップ3)。加熱減圧雰囲気中で乾燥させることによって、加熱することのみにより乾燥させた場合や、減圧することにより乾燥させた場合と比較して発光層40ごとの発光色ムラを低減させることができる。
上記工程により形成された第1の発光層40aからは第1の発光材料の発光が出射され、第2の発光層40bからは第2の発光材料の発光が出射される。第3の発光層40cからは第1の発光材料の発光と第2の発光材料の発光とが混合された、第1の発光材料の発光及び第2の発光材料の発光とは色度(色調)が異なる光が出射される。
このように、本実施形態1における形成方法によれば、相互に発光色が異なる3種類の発光層40を2種類のインクにより形成することができる。すなわち、2セットのインク貯蔵タンク、インクジェットノズル、及び供給ラインを有する比較的小型のインクジェット装置により形成することができる。従って、容易且つ安価に有機EL素子2を製造することができる。
ところで、比較的小型のインクジェット装置を用いて発光層40を形成する別の方法として以下に示す方法も考えられる。すなわち、第1のインクを第1のバッファ層24aと第3のバッファ層24cとの上に吐出し、乾燥させる。そして、第2のインクを第2のバッファ層24bと第3のバッファ層24cとの上に吐出し、第2のインクを乾燥させることにより発光層を形成する方法(本明細書では「重ね塗り法」と称呼する。)も考えられる。
図4は重ね塗り法により形成された第3の発光層40cを表す断面図である。
図4に示すように重ね塗り法により第3の発光層40cを形成した場合、第3の発光層40cは、第1の発光材料を含む第1層41と、第2の発光材料を含む第2層42との積層となる。所定の条件で画素電極23と上部共通電極50とに電圧を印加した場合、第1層41と第2層42との両方から発光が得られ、第3の発光層40cからは第1の発光材料の発光と第2の発光材料の発光とが混合された光が出射される。
しかしながら、この重ね塗り法により第3の発光層40cを形成した場合、発光輝度を変化させるために第3の発光層40cに印加される電圧を変化させると、第3の発光層40cから得られる発光の色度が変化するという問題も発生する。すなわち、発光輝度によって得られる色度が異なるという問題も発生する。
以下、図4〜図6を参照しながら発光輝度によって得られる色度が異なる理由について詳述する。
一般的に、発光層40に所定の電圧が印加された場合、発光層40の全体が発光する訳ではなく、画素電極23から注入されるホールと上部共通電極50から注入される電子とが結合する所定の領域のみが発光する。その発光する領域は画素電極23と上部共通電極50とから印加される電圧の大きさによって変化する。従って、発光輝度が変化すると、発光する領域も変化することとなる。
重ね塗り法により形成した場合は、発光する領域が変化すると、発光する領域と第1層41とが抵触する領域の体積と、発光する領域と第2層42とが抵触する領域との比が変化する。言い換えれば、発光する領域に含まれる第1の発光材料と第2の発光材料との比が変化する。このため、第3の発光層40cから得られる発光の色度(色調)が変化してしまう。
例えば、図5に示すように、発光領域Eが第1層41と第2層42との境界を中心として位置する場合と、図6に示すように、発光領域Eが第2層42寄り(画素電極23寄り)に位置する場合とでは得られる発光色の色度が異なる結果となる。
それに対して、本実施形態1における形成方法で第3の発光層40cを形成した場合は、画素電極23と上部共通電極50とにより印加される電圧(すなわち、発光輝度)が変化しても、第3の発光層40cから得られる発光の色度(色調)が変化しないという利点がある。
図7は本実施形態1における第3の発光層40cを表す断面図である。
図7に示すように、本実施形態1における形成方法により形成された場合には、第3の発光層40cは画素電極(第1の電極)23側の表層には、発光材料として実質的に第1の発光材料のみを含む表層領域43cが形成される。且つ、第1の発光材料と第2の発光材料とが均一に混在する混合領域44cが表層領域43cよりも上部共通電極(第2の電極)50寄りに形成される。
第1の発光材料と第2の発光材料とが均一に混在する混合領域44cは、図7に示すように、表層領域43cを除く、第3の発光層40cのほぼ全域に亘る。従って、例えば、印加される電圧を変化させて発光輝度を変化させた場合であっても、常に主として均一な混合領域44cが発光することとなり、得られる発光の色度はほぼ変化しない。
上述のように、重ね塗り法により形成した場合では、図5に示す場合と図6に示す場合とでは発光輝度によって得られる発光の色度が変化したが、本実施形態1の方法により形成された有機EL素子2では、例えば、第3の発光層40cの中央部分に発光領域Eがある場合に得られる発光の色度と、発光領域Eが画素電極23にある場合に得られる発光の色度はほぼ同じである。
従って、図3に示す本実施形態1の形成方法により発光層40を形成することにより、発光輝度の変化に起因する発光の色度変化が抑制された有機EL素子2を実現することができる。
尚、重ね塗り法では、第1のインクと第2のインクの吐出順序が異なると得られる発光色が異なるが、本実施形態1における形成方法では、第1のインクと第2のインクの吐出順序に関わらず、同様の色度の発光が得られる。
また、重ね塗り法では、第1のインクの吐出量を第2のインクの吐出量に対して大過剰とした場合は、第1の発光材料の発光のみが得られ、所望の色度の光が得られない。しかし、本実施形態1の形成方法では、第1のインクの吐出量が第2のインクの吐出量に対して大過剰であっても、第1の発光材料の発光と第2の発光材料の発光とが混合された所望の色度の光が得られる。
本実施形態1では、第1の発光層40aは第1のインクのみにより形成され、第2の発光層40bは第2のインクのみにより形成されるが、本発明はこれに限定されず、例えば、第1の発光層40aと第2の発光層40bとをそれぞれ第1のインクと第2のインクとにより形成してもよい。この場合、第1の発光層40a、第2の発光層40b、及び第3の発光層40cでそれぞれ第1のインクと第2のインクとの混合比を変化させることによって、それぞれの発光色を異ならしめることができる。
(実施形態2)
本実施形態2では、3種類のインクを用いて5種類の発光層を有する有機EL素子2を形成する場合を例に挙げて説明する。
本実施形態2に係る有機EL素子2は発光層40の構成を除いては実施形態1に係る有機EL素子2と同様の形態を有する。ここでは、本実施形態2における発光層40の構成及びその形成工程について詳細に説明する。
図8は本実施形態2に係る有機EL素子2の構成を表す断面図である。
本実施形態2では、発光層40は、交互に所定配列で(典型的には、マトリクス配列で)配列された、相互に発光色が異なる第1の発光層40a、第2の発光層40b、第3の発光層40c、第4の発光層40d、及び第5の発光層40eの合計5種類の発光層を含む。
詳細には、第1の発光層40aは、発光材料として、第1の発光材料のみを含む。第2の発光層40bは、発光材料として、第2の発光材料のみを含む。第3の発光層40cは、発光材料として、第3の発光材料のみを含む。第4の発光層40dは、発光材料として、第1の発光材料と、第2の発光材料とを含む。第5の発光層40eは、発光材料として、第1の発光材料、第2の発光材料、及び第3の発光材料を含む。
尚、本実施形態2において、第1の発光層40aの下に位置するバッファ層24を第1のバッファ層24aとし、第2の発光層40bの下に位置するバッファ層24を第2のバッファ層24bとし、第3の発光層40cの下に位置するバッファ層24を第3のバッファ層24cとし、第4の発光層40dの下に位置するバッファ層24を第4のバッファ層24dとし、第5の発光層40eの下に位置するバッファ層24を第5のバッファ層24eとする。
次に、本実施形態2における発光層40の形成工程について、図9を参照しながら詳細に説明する。
図9は本実施形態2における発光層40の形成工程を表すフローチャートである。
まず、第1の発光材料を含む第1のインクを第1のバッファ層24a、第4のバッファ層24d、及び第5のバッファ層24eの上に吐出する(ステップ11)。
第4のバッファ層24d及び第5のバッファ層24eの上に吐出された第1のインクが乾燥する前に、第2の発光材料を含む、第1のインクとは異なる組成の発光材料を含む第2のインクを第2のバッファ層24bと第5のバッファ層24eとの上に吐出する(ステップ12)。先のステップ1において第1のインクが吐出されている第4のバッファ層24d及び第5のバッファ層24eの上では、ステップ1において吐出された第1のインクとステップ2において吐出された第2のインクとが混合される。詳細には、ステップ1において吐出された第1のインクのバッファ層24側の表層部分は、第3のバッファ層24cに物理的に吸着されるため、この表層部分に位置する第1のインクは第2のインクと混合されない。表層部分以外の第1のインクがステップ2において吐出された第2のインクとほぼ均一に混合される。
次に、ステップ1及びステップ2において吐出したインクが乾燥する前に、第3の発光材料を含む、第1のインク及び第2のインクと異なる組成の発光材料を含む第3のインクを第3のバッファ層24c及び第5のバッファ層24eの上に吐出する(ステップ13)。第5のバッファ層24eでは、ステップ12において混合された第1のインクと第2のインクとにさらに第3のインクが混合される。このため、第5のバッファ層24eの上には、バッファ層24側の表層部分を除いては第1のインクと第2のインクと第3のインクとが均一に混合されたインク層が形成される。
そして、加熱減圧雰囲気中で、インク層を乾燥させることにより発光層40を得る(ステップ14)。
上記工程により形成された第1の発光層40aからは第1の発光材料の発光が出射され、第2の発光層40bからは第2の発光材料の発光が出射され、第3の発光層40cからは第3の発光材料の発光が出射される。第4の発光層40dからは第1の発光材料の発光と第2の発光材料の発光とが混合された、第1の発光材料の発光、第2の発光材料、及び第3の発光材料の発光とは色度が異なる光が出射される。そして第5の発光層40eからは第1の発光材料の発光と第2の発光材料の発光と第3の発光材料の発光とが混合された上記第1〜第4の発光層から出射される光とは色度の異なる光が出射される。
このように、本実施形態2における形成方法によれば、相互に発光色が異なる5種類の発光層40を3種類のインクにより形成することができる。すなわち、3セットのインク貯蔵タンク、インクジェットノズル、及び供給ラインを有する比較的小型のインクジェット装置により形成することができる。従って、容易且つ安価に有機EL素子2を製造することができる。
図10は本実施形態2における第4の発光層40d及び第5の発光層40eを表す断面図である。
図10に示すように、第4の発光層40dの画素電極23側の表層には、発光材料として実質的に第1の発光材料のみを含む表層領域43dが形成される。且つ、第1の発光材料と第2の発光材料とが均一に混在する混合領域44dが表層領域43dよりも上部共通電極50側、第4の発光層40dのほぼ全域に亘って形成される。このため、印加される電圧を変化させて発光輝度を変化させた場合であっても、常に主として均一な混合領域44dが発光することとなり、得られる発光の色度はほとんど変化しない。
同様に、第5の発光層40eの画素電極23側の表層には、発光材料として実質的に第1の発光材料のみを含む表層領域43eが形成される。且つ、第1の発光材料と第2の発光材料と第3の発光材料とが均一に混在する混合領域44eが表層領域43eよりも上部共通電極50側、第4の発光層40eのほぼ全域に亘って形成される。このため、印加される電圧を変化させて発光輝度を変化させた場合であっても、常に主として均一な混合領域44dが発光することとなり、得られる発光の色度はほとんど変化しない。
以上、実施形態1、2において本発明の一例を説明したが、本発明はこれら形態に限定されるものではない。本発明を適用することによって、例えば2種類又は3種類といった数種類のインクの各インク塗布量をコントロールすることによって原理的に無限の種類の発光層を形成することが可能になる。
また、実施形態1、2ではアクティブマトリクス方式の有機EL素子2を例に挙げて説明したが、有機EL素子2はパッシブマトリクス方式、セグメント方式であってもよい。
(実施例1)
各発光層40の発光材料の組成が同様である点(すなわち、第1の発光層40a、第2の発光層40b、及び第3の発光層40cが同じ組成の発光材料を含む点)を除いては、図2に示す有機EL素子2と同様の形態の有機EL素子を実施例1として作製した。発光材料の組成が以下、具体的な作成工程について説明する。
まず、インジウムスズ酸化物(ITO)製の画素電極23がマトリクス状(96×64)に配列されたアクティブマトリクス基板20を用意した。その後、フォトリソグラフィー法を用いてポリイミド樹脂膜を形成し、パターニングすることによりバンク30を得た。次に、アクティブマトリクス基板20の表面にUVオゾン処理を2分間施すと共に、CF4プラズマ処理(10W)を2分間施した。処理後速やかにインクジェット装置にアクティブマトリクス基板20をセットし、画素電極23上にPEDOT/PSSを含有させたインクを吐出した。大気中、200℃で1時間乾燥させることにより、インク中の溶媒を揮発させ、バッファ層24を形成した。
次に複数設けられたすべてのバッファ層24の上に、発光の色度が(0.16、0.26)の青色発光材料を含む青色インクを吐出し、続いて、発光の色度が(0.67、0.33)の赤色発光材料を含む赤色インクを吐出した。その後、減圧乾燥(70℃、20分間)を行い、さらに乾燥窒素中にて150℃で1時間乾燥させることにより発光層40を形成した。この実施例1においては、青色インクの量を95vol%とし、赤色インクの量を5vol%とした。得られた発光層40の層厚は80nmであった。
次に、バリウム(Ba)/アルミニウム(Al)膜を成膜し、上部共通電極50を形成した。最後に封止基板により封止することにより本実施例1に係る有機EL素子を完成させた。
このデバイスに直流電流を印加し、本実施例1に係る有機EL素子の各発光層40の色度をトプコン社製BM−7を用いて測定した。その結果、発光輝度を100cd/m2とした場合も、250cd/m2とした場合も、同様にすべての発光層40の色度はほぼ同様で、(0.43、0.43)であった。
(実施例2)
実施例2として、吐出する青色インクの量を99vol%とし、赤色インクの量を1vol%とした点を除いては、上記実施例1と同様の工程で、実施例1に係る有機EL素子と同様の形態を有する有機EL素子を作製した。また、実施例1と同様の方法により、各発光層40の色度を測定した。その結果、発光輝度を100cd/m2とした場合も、250cd/m2とした場合も、同様にすべての発光層40の色度はほぼ同様で、(0.27、0.35)であった。
(実施例3)
実施例3として、1vol%の赤色インクを先に吐出し、続いて99vol%の青色インクを吐出した点を除いては、実施例2と同様の工程で、実施例1及び2に係る有機EL素子と同様の形態を有する有機EL素子を作製した。また、実施例1と同様の方法により、各発光層40の色度を測定した。その結果、発光輝度を100cd/m2とした場合も、250cd/m2とした場合も、同様にすべての発光層40の色度はほぼ同様で、(0.27、0.35)であった。
この結果から、実施例1〜3に係る発光層40の形成方法によれば、先に吐出した青色インクに含まれる青色発光材料の発光と、後に吐出した赤色インクに含まれる赤色発光材料の発光とが混合された発光が得られることがわかった。特に実施例2及び3では、赤色インクに対して大過剰の青色インクを吐出させた。しかし、この場合であっても青色発光材料の発光と赤色発光材料の発光とが混合された光が、発光輝度が100cd/m2、250cd/m2の両方の場合において得られた。また、実施例2と実施例3とで、青色インクと赤色インクとの吐出順序を逆にしたが、実施例2と実施例3との双方において同様の色度の発光が得られた。このことより、一方のインクが他方のインクに対して大過剰である場合でも、インクの吐出順番は限定されないことがわかった。また、発光層40の発光領域となりうる領域において、青色インクと赤色インクとが均一に混合されていることがわかった。
また、実施例1〜3に係る形成方法によれば、各発光層40間の色度ばらつきを小さくすることができることがわかった。
また、実施例1〜3に係る形成方法で発光層40を形成した場合、発光輝度(印加電圧)を変化させても、得られる発光の色度はほとんど変化しないことがわかった。
(比較例1)
比較例1として、発光層の形成工程を除いては、実施例1と同様の工程で、実施例1に係る有機EL素子と同様の形態を有する有機EL素子を作製した。
比較例1では、まず50vol%の赤色インクをバッファ層の上に吐出し、その後、吐出した赤色インクを加熱減圧雰囲気中で乾燥させた。そして、乾燥した赤色インクの上に50vol%の青色インクを吐出し、同様に、加熱減圧雰囲気中で乾燥させた。すなわち、比較例1では、重ね塗り法を用いて、赤色インクにより形成された赤色の発光膜と青色インクにより形成された青色の発光膜との積層膜により発光層を形成した。
比較例1に係る有機EL素子作製後、実施例1と同様の方法により、発光層40の色度を測定した。その結果、比較例1では、発光層毎に得られる発光の色度が大きくばらついていた。具体的には、得られた色度は(0.57〜0.63、0.34〜0.41)であった。このように、実施例1〜3の方法では各発光層40の色度にばらつきが見られなかったのに対して、重ね塗り法を用いて発光層を形成した場合は、発光層毎に色度がばらつくことがわかった。
(比較例2)
比較例2として、95vol%の青色インクと5vol%の赤色インクとを用いた点を除いては、比較例1と同様の形態を有する有機EL素子を比較例1と同様の形態で作成し、各発光層の色度を測定した。得られた色度は各発光層40のすべてにおいて(0.16〜0.43、0.26〜0.43)であった。比較例2においても、比較例1と同様に各発光層の色度が大きくばらつく結果となった。
(実施例4)
実施例4として、吐出する青色インクの量を85vol%とし、赤色インクの量を15vol%とした点を除いては、上記実施例1と同様の工程で、実施例1に係る有機EL素子と同様の形態を有する有機EL素子を作製した。また、実施例1と同様の方法により、各発光層40の色度を測定した。その結果を図11及び図12に示す。
尚、図11は実施例4に係る有機EL素子の発光輝度と色度(x)との相関を表すグラフである。図12は実施例4に係る有機EL素子及び比較例3に係る有機EL素子の発光輝度と色度(y)との相関を表すグラフである。
(比較例3)
比較例3として、実施例4と同様に吐出する赤色インクの量を15vol%、青色インクの量を85vol%をこの順に塗布した点を除いては、比較例1と同様の形態を有する有機EL素子を比較例1と同様の形態で作成し、各発光層の色度を測定した。図11及び図12に本比較例3の色度の測定結果を併記する。
尚、図11及び図12に表された色度データは、各発光輝度のおける各発光層の色度を平均して得られる値である。
図11及び図12に示すように、比較例3に係る有機EL素子では発光輝度(印加電圧)が変化すると得られる発光の色度が大きく変化した。それに対して、実施例4に係る有機EL素子では発光輝度(印加電圧)を変化させても得られる発光の色度がほとんど変化しないことがわかった。この結果より、実施例4に係る形成方法を用いることにより、発光輝度(印加電圧)の変化に起因する発光色度の変化が小さい有機EL素子を作製することができることがわかった。
(実施例5)
実施例5として、まず90vol%の青色インクを吐出し、青色インクが乾燥する前に、青色インクの上に1vol%の赤色インクを吐出し、さらに先に吐出したインクが乾燥する前に9vol%の緑色インクを吐出し、得られたインク層を乾燥させることにより発光層40を形成した点を除いては、実施形態1と同様の工程により、実施形態1に係る有機EL素子と同様の形態を有する有機EL素子を作製し、実施例1と同様の方法により各発光層40の色度を測定した。尚、緑色インクは色度(0.30,0.58)の緑色発光材料を含むものである。
その結果、発光輝度を100cd/m2とした場合も、250cd/m2とした場合も7、同様にすべての発光層40の色度はほぼ同様で、(0.37、0.50)であった。この結果から、3種類のインクを順次滴下した場合も、2種類のインクを順次滴下した実施例1〜4と同様に、各発光層40から得られる発光の色度ばらつきが少なく、また発光輝度によって得られる発光の色度はほとんどばらつかなかった。
以上、実施例1〜5の結果より、実施例に示した有機EL素子の製造方法によれば、用いるインクの種類よりも多くの種類の発光層が得られるだけでなく、発光輝度(印加電圧)の変化による発光の色度変化が少ない有機EL素子を製造することができることがわかった。
以上説明したように、本発明に係る有機EL素子の製造方法によれば、容易且つ安価に多色表示可能な有機EL素子を製造することができるため、携帯電話、PDA、テレビ、電子ブック、モニター、電子ポスター、時計、電子棚札、非常案内等の製造に有用である。
実施形態1に係る有機ELディスプレイ1の構成を表す図である。 有機ELディスプレイ1に含まれる有機EL素子2の構成を表す断面図である。 実施形態1における発光層40の形成工程を表すフローチャートである。 重ね塗り法により形成された第3の発光層40cを表す断面図である。 重ね塗り法により形成された第3の発光層40cにおいて、発光領域Eが第1層41と第2層42との境界を中心として位置する場合を表す断面図である。 重ね塗り法により形成された第3の発光層40cにおいて、発光領域Eが第2層42寄りに位置する場合を表す断面図である。 実施形態1における第3の発光層40cを表す断面図である。 実施形態2に係る有機EL素子2の構成を表す断面図である。 実施形態2における発光層40の形成工程を表すフローチャートである。 実施形態2における第4の発光層40d及び第5の発光層40eを表す断面図である。 実施例4に係る有機EL素子及び比較例3に係る有機EL素子の発光輝度と色度(x)との相関を表すグラフである。 実施例4に係る有機EL素子及び比較例3に係る有機EL素子の発光輝度と色度(y)との相関を表すグラフである。
符号の説明
1 有機ELディスプレイ
2 有機EL素子
20 アクティブマトリクス基板
21 走査線
22 データ線
23 画素電極
24 バッファ層
30 バンク
40 発光層
43 表層領域
44 混合領域
50 上部共通電極
61 走査側駆動回路
62 走査側ドライバ
63 走査側制御回路
64 書き込み駆動電圧生成回路
65 書き込み電源回路
66 データ側駆動回路
67 データ側ドライバ
68 データ側制御回路
69 変調電圧選択回路
70 駆動制御回路
71 変調電源回路
72 変調駆動電源回路
73 書き込み駆動電源回路

Claims (9)

  1. 第1の電極を有する基板と、該第1の電極に対向して設けられた第2の電極と、該第1の電極と該第2の電極との間に設けられた発光層とを備えた有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法であって、
    上記基板上に発光材料を含む第1のインクを吐出する第1の吐出工程と、
    上記第1のインクの上に該第1のインクと異なる組成の発光材料を含む第2のインクを吐出して該第1のインクと混合させる第2の吐出工程と、
    上記第1のインクと上記第2のインクとを含むインク層を乾燥させることにより上記発光層を形成する乾燥工程と、
    を備えた有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  2. 請求項1に記載された有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法において、
    上記第2の吐出工程の後に、上記第2のインクの上に上記第1のインク及び該第2のインクの双方と異なる組成の発光材料を含む第3のインクを吐出して上記第1のインク及び上記第2のインクと混合させる第3の吐出工程をさらに備え、
    上記乾燥工程は、上記第1のインクと、上記第2のインクと、上記第3のインクとを含むインク層を乾燥させることにより上記発光層を形成するものである有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  3. 請求項1に記載された有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法において、
    上記第2のインクは上記第1のインクに含まれない発光材料を含むインクである有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  4. 請求項1に記載された有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法において、
    上記乾燥工程は上記インク層の乾燥を加熱減圧雰囲気中で行うものである有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法。
  5. 請求項1に記載された有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法を用いて製造された有機エレクトロルミネッセンス素子。
  6. 第1の電極と、
    上記第1の電極に対向して設けられた第2の電極と、
    上記第1の電極と上記第2の電極との間に設けられた、複数種類の発光材料を含む発光層と、
    を備え、
    上記発光層は、上記第1の電極側の表層に位置する、発光材料を含む第1の領域と、該第1の領域よりも上記第2の電極寄りに位置する、該第1の領域と異なる組成の発光材料を含む第2の領域とを有する有機エレクトロルミネッセンス素子。
  7. 請求項6に記載された有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    上記発光層は上記第2の領域が発光するように構成されている有機エレクトロルミネッセンス素子。
  8. 請求項6に記載された有機エレクトロルミネッセンス素子において、
    上記第2の領域は上記第1の領域に含まれない発光材料を含む領域である有機エレクトロルミネッセンス素子。
  9. 請求項5又は6に記載された有機エレクトロルミネッセンス素子を備えた有機エレクトロルミネッセンスディスプレイ。
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