JP2007106495A - 物流箱及びそれを応用する配送システム - Google Patents

Abstract

【課題】保温及び運輸積載効率を改善し、より効率的かつ費用利得に合った配送システムを構築する保温物流箱及びそれを応用する配送システムを提供する。
【解決手段】保温物流箱１００は、箱体外枠１１０、箱体内枠１２０、断熱材１３０、及び箱体上蓋１４０を備える。箱体内枠１２０には貨物を入れるための収容空間１２１が備えられ、箱体内枠１２０は箱体外枠１１０の内部に取り付けられ、箱体内枠１２０と箱体外枠１１０との間が断熱空間１１１により隔てられ、断熱材１３０を断熱空間１１１内に入れ、箱体上蓋１４０が箱体外枠１１０に可動的開閉自在に設置されることによって、箱体内枠１２０の収容空間１２１を露出させ、被覆することができる。複数の保温物流箱１００が使われない時、箱体上蓋１４０をそれぞれ開け、複数の保温物流箱１１０を重ねて同時に貯蔵することができる。また、蓄冷器１５０を備えることが可能である。
【選択図】図１

Description

本発明は、物流箱及びその配送システムに関し、特に物流箱及びそれを応用する配送システムに関する。

今までの物流マーケットは、保存温度の異なった食品に対して、主に専用車両の方式で、即ち常温食品を常温の車両で、低温食品を冷凍車両または冷蔵車両により、それぞれ配送することになっている。しかし、多くの異なった温度の車両による物流運輸を行う方式では、その運輸効率が悪く、サービスマーケットにおける多種類少量のマーケット必需性を満足できない他、投資または運営コストを増加させる一方である。

他に、従来の物流に使用される保温箱は、何れも、その規格形態が一定な保温容器である。物を入れ配送することと、空箱での回収または貯蔵などのために積重ねることなどとの何れも可能にすることは難しい。また、使わない場合でも所定の空間体積を占めているので、運輸の積載効率が低下されるばかりでなく、配送点（例えば、店先）の空間を占めることで、空間利用上の無駄または制限をすることになる。他にも、従来の保温箱は、高温または高圧による洗淨ができないため、ばい菌が発生しやすく、食品を主な運送商品とする低温配送業者にとって、その配送品質に大きく影響することになる。そのため、保温箱の保温能力及びその耐消毒性、耐洗淨性を改善すると同時に、管理作業の便利性を増進することの、何れも当該物流業者が改進しようとする目標である。

本発明は、主に、保温物流箱及びそれを応用する配送システムを提供することを目的とし、保温物流箱の設計により、その保温及び運輸積載効率を改善すると同時に、より効率的、かつ費用利得に合った配送システムを構築することができる。

上記目的を達成するため、本発明の保温物流箱は、箱体外枠、箱体内枠、断熱材、及び箱体上蓋を備える。箱体内枠には貨物を入れるための収容空間が備えられ、箱体内枠は箱体外枠の内部に取り付けられ、箱体内枠と箱体外枠との間が断熱空間により隔てられ、断熱材を断熱空間内に入れ、箱体上蓋が箱体外枠に可動的開閉自在に設置されることによって、箱体内枠の収容空間を露出させ、被覆することができる。
複数の保温物流箱が使われない時、箱体上蓋をそれぞれ開け、箱体内枠の収容空間を露出して複数の保温物流箱を重ね、複数の保温物流箱を同時に貯蔵することができる。
また、必要に応じて、保温物流箱は、一つ以上の蓄冷器を備えることが可能であるため、保温物流箱の保冷効果を増加させることができる。

保温物流箱の設計に合せて、本発明に開示する保温物流箱の配送システムの応用は、複数のクライアント先、複数の保温物流箱、配送車、及び商品提供先を含む。商品提供先は、複数の商品を提供し、複数の保温物流箱により各品温度の商品をそれぞれ収容する。配送車は、商品提供先が提供する各品温度の商品を運送するための複数の保温物流箱を積載し、複数のクライアント先が配送車から運送されてきた各品温度の商品を引き受けることになる。前記の各品温度の商品は、常温食品、新鮮食品（１８℃）、冷蔵食品（＋５℃）、氷温食品（−２℃）、冷凍食品（−１８℃）などが含まれる。複数の保温物流箱により各品温度の商品を異なった保温物流箱に入れ、品温度を管理することができる。それによって、配送途中での必要ない開閉を無くして保温物流箱を恒温に維持することができ、さらに、同一常温車を利用して交通車として多種類の商品を積載して多品温度の商品を同時に配送できる効果が達成でき、運送コストを少なくすることができる。
本発明の目的、構造特徴及びその機能をより詳しく理解するために、図面を合せて下記のように詳しく説明する。

本発明の一実施例による保温物流箱及びそれを応用する配送システムは、保温物流箱の設計により、より効果的な配送システムで各品温度の商品を商品提供先からクライアント先に運送し、特に、常温食品、新鮮食品、冷蔵食品、氷温食品、及び冷凍食品に適用される。
また、必要に応じて、保温物流箱は蓄冷器を備えることで、保温物流箱の蓄冷効果を増加することができる。

図１は、本発明の一実施例による保温物流箱の断面図である。保温物流箱１００は箱体外枠１１０、箱体内枠１２０、断熱材１３０、箱体上蓋１４０、及び蓄冷器１５０を備える。箱体１２０は、商品を入れるための収容空間１２１を備え、箱体内枠１２０が箱体外枠１１０の内部に取り付けられ、箱体内枠１２０と箱体外枠１１０との間は断熱空間１１１で隔てられている。箱体外枠１１０は第１嵌合部１１２を備え、箱体内枠１２０は第２嵌合部１２２を備え、第１嵌合部１１２が第２嵌合部１２２に嵌合されることができる。そのため、取り付け、または取り外す際に、保守しやすくなる。

前記断熱材１３０は、断熱空間１１１内に入れられ、箱体上蓋１４０が箱体外枠１１０に可動的開閉自在に設置されることによって、箱体内枠１２０の収容空間１２１を露出させ、被覆することができる。蓄冷器１５０は箱体上蓋に設置される。気密的構造を有効に形成するため、本発明の実施例は気密構造１６０を備え、前記の第１嵌合部１１２と前記の第２嵌合部１２２との間に嵌合され、断熱空間の密封性を向上させ、箱体を洗淨する際に、水が断熱空間１１１内に入り断熱材１３０の断熱効果に影響するのを防止することができる。前記の気密構造１６０はパッドで、または熱溶接による気密構造である。

さらに、断熱材１３０を入れた箱体外枠１１０と箱体内枠１２０との間の断熱空間１１１は、断熱材１３０を独立に取り替え可能で、箱体外枠１１０及び箱体内枠１２０が高温または高圧で洗淨できるため、保温物流箱にはばい菌が発生し難くなる。箱体外枠１１０及び箱体外枠１２０は成形しやすいプラスチック材を採用することができる。また、断熱材１３０は真空断熱材またはその他の独立にパッケージした断熱材であり、保温物流箱体の断熱空間１１１が形成された気密構造に合せて箱体の厚みを薄くして使用空間を拡大し、保温能力を向上することができる。
より好ましいのは、前記箱体内枠１２０及び前記箱体外枠１１０が前記断熱材１３０を被覆して枠体側壁と枠体底壁とを形成し、かつこの枠体側壁及び枠体底壁が垂直に形成されていないことである。よって、保温箱は積重ねて貯蔵する可能であるため、貯蔵に必要な空間を小さくすることができる。

本実施例による保温物流箱は、積重ね、かつ貯蔵でき、使用空間の体積が節約できると同時に、運輸積載効率及び配送先の空間利用率を増進することができる。図２は、本発明の実施例における保温物流箱の積重ね見取図である。複数の保温物流箱１００を使わない場合、それぞれ箱体上蓋１４０を開けて箱体内枠１２０の収容空間１２１を露出するように、複数の保温物流箱１００を積重ねて、複数の保温物流箱１００を順序にその下方の保温物流箱１００の収容空間１２１に入れ、複数の保温物流箱１００を積重ねて収容することができる。

保温物流箱の設計を応用してより効果的な配送システムに実現できることで、各品温度の商品、例えば、常温食品、新鮮食品、冷蔵食品、氷温食品及び冷凍食品などを配送可能である。商品提供先は異なる商品を配送する物流センターの役割である。図３は、本発明の実施例における保温物流箱の配送システムを応用する見取図である。保温物流箱の配送システムは、物流センター２００、複数の保温物流箱１００、配送車３００、第１クライアント端４００及び第２クライアント端５００を含む。物流センター２００は複数の商品を提供し、複数の保温物流箱１００はそれぞれ各品温度の商品を収容することができる。配送車３００は複数の保温物流箱１００、例えば、配送車が運送物流センター２００から提供されてきた各品温度の商品１００を積載し、第１クライアント端４００及び第２クライアント端５００は、それぞれ配送車３００から転送された各品温度の商品を受けとる。前記のように複数の保温物流箱１００は、品温度を管理するためには、同じ品温度の商品を同一の保温物流箱１００に入れ、また配送途中での開閉を避けるため保温物流箱を恒温に維持することができ、さらに、同一常温車の交通車３００を利用し、多品温度の商品を積載して多品温度の商品を同時に配送できる効果を達成することができ、運送コストを少なくすることができる。
本発明のより好ましい実施例は、前記のように開示したが、本発明を限定するものではなく、当該技術を熟知する者は、本発明の要旨及び技術範囲内を離脱しない前提において、如何なる変動または潤飾することができるので、本発明の保護しようとする範囲は後記の特許請求の範囲に限定するものに準ずるべきである。

本発明の一実施例による保温物流箱の断面図である。 本発明の一実施例による保温物流箱を積重ねて収容する見取図である。 本発明の一実施例による保温物流箱を応用する配送システムの見取図である。

符号の説明

１００ 保温物流箱、１１０ 箱体外枠、１１１ 断熱空間、１１２ 第１嵌合部、１２０ 箱体内枠、１２１ 収容空間、１３０ 断熱材、１４０ 箱体上蓋、１５０ 蓄冷器、１６０ 気密構造、２００ 物流センター、３００ 配送車、４００ 第１クライアント端、５００ 第２クライアント端

Claims (20)

1. 箱体外枠と、
   収容空間を有し、前記箱体外枠の内部に取り付けられ、箱体外枠との間が断熱空間で隔てられる箱体内枠と、
   前記断熱空間に入れられた断熱材と、
   前記箱体外枠に設置され、可動的に開閉可能であって、さらに断熱材を有する箱体上蓋とを備え、
   前記箱体外枠には第１の嵌合部を備え、前記箱体内枠には第２の嵌合部を備え、第１の嵌合部が第２の嵌合部に嵌合されることを特徴とする保温物流箱。
2. 第１の嵌合部及び第２の嵌合部の間に嵌められ設置される気密性構造をさらに備えることを特徴とする請求項１に記載の保温物流箱。
3. 前記気密性構造は、パッドであることを特徴とする請求項２に記載の保温物流箱。
4. 前記気密性構造は、熱溶接による構造であることを特徴とする請求項２に記載の保温物流箱。
5. 一つ以上の蓄冷器をさらに備えることを特徴とする請求項１に記載の保温物流箱。
6. 複数商品を提供する商品提供先と、
   それぞれ各品温度の商品を収容するための複数の保温物流箱と、
   複数の前記保温物流箱を積載して商品提供先が提供する商品を運送する配送車と、
   を含む保温物流箱を応用する配送システム。
7. 前記商品は、常温食品、新鮮食品、冷蔵食品、氷温食品、及び冷凍食品を含むことを特徴とする請求項６に記載の保温物流箱を応用する配送システム。
8. 前記商品提供先は、物流センター、転送センター、工場、農場、または営業所であることを特徴とする請求項６に記載の保温物流箱を応用する配送システム。
9. 前記保温物流箱は、
   箱体外枠と、
   同一品温度の商品を入れるための収容空間を備え、前記箱体外枠の内部に取り付けられ、箱体外枠との間が断熱空間を隔てる箱体内枠と、
   前記断熱空間に入れられた断熱材と、
   前記箱体外枠に設置され、可動的に開閉可能であって、さらに断熱材を有する箱体上蓋とを備え、
   前記箱体外枠には第１の嵌合部を備え、前記箱体内枠には第２の嵌合部を備え、第１の嵌合部が第２の嵌合部に嵌合されることを特徴とする請求項６に記載の保温物流箱を応用する配送システム。
10. 第１の嵌合部及び第２の嵌合部の間に嵌めて設置される気密性構造をさらに備えることを特徴とする請求項９に記載の保温物流箱を応用する配送システム。
11. 一つ以上の蓄冷器をさらに備えることを特徴とする請求項９に記載の保温物流箱を応用する配送システム。
12. 前記保温物流箱は、気密性構造を備えることを特徴とする請求項に記載の保温物流箱を応用する配送システム。
13. 前記気密性構造は、熱溶接による構造であることを特徴とする請求項１２に記載の保温物流箱を応用する配送システム。
14. 前記気密性構造は、パッドであることを特徴とする請求項１０に記載の保温物流箱を応用する配送システム。
15. 箱体外枠と、
    収容空間を有し、前記箱体外枠の内部に取り付けられ、箱体外枠との間が断熱空間で隔てられる箱体内枠と、
    前記断熱空間内に入れられた断熱材と、
    前記箱体外枠に設置され、可動的に開閉可能であって、さらに断熱材を有する箱体上蓋とを備え、
    前記箱体内枠及び前記箱体外枠は、前記断熱材を被覆して枠体側壁と枠体底壁を形成し、かつ枠体側壁と枠体底壁とは垂直に形成されないことを特徴とする保温物流箱。
16. 前記箱体外枠は第１の嵌合部を備え、前記箱体内枠は第２の嵌合部を備え、第１の嵌合部が第２の嵌合部に嵌合されることを特徴とする請求項１５に記載の保温物流箱。
17. 第１の嵌合部及び第２の嵌合部の間に嵌めて設置される気密性構造をさらに備えることを特徴とする請求項１６に記載の保温物流箱。
18. 前記気密性構造は、パッドであることを特徴とする請求項１７に記載の保温物流箱。
19. 前記気密性構造は、熱溶接による構造であることを特徴とする請求項１７に記載の保温物流箱。
20. 一つ以上の蓄冷器をさらに備えることを特徴とする請求項１５に記載の保温物流箱。

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