JP2007105146A - 放射線画像撮影装置 - Google Patents

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裕孝 原
Tomonori Gidou
智紀 儀同
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守 梅木
Sumiya Nagatsuka
澄也 長束
Hisashi Yonekawa
久 米川
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Abstract

【課題】位相コントラスト撮影を行う放射線撮影装置において、位相コントラスト撮影が可能となる被写体位置の範囲を拡大し、より多くの患者の撮影に適用可能とする。
【解決手段】本発明に係る乳房画像撮影装置1によれば、制御装置16は、入力装置14aの位置調整スイッチが押下されると、これに応じて駆動装置17を制御して被写体台10の位置を調整する。撮影技師等の操作者により圧迫板11の位置が調整されて被写体Hが押圧、固定され、入力装置14aにより位相コントラスト撮影における拡大率が入力されると、制御装置16は、被写体台10及び圧迫板11の位置、及び入力された拡大率に応じて駆動装置19を制御して保持部材8を昇降させることにより、被写体台10に対する放射線源6及び検出器保持部12の相対的距離を、拡大率=(R1+R2)/R1を満たす距離に調節する。
【選択図】図1

Description

本発明は、本発明は、放射線画像撮影装置に係り、特に、位相コントラスト画像を撮影することが可能な放射線画像撮影装置に関する。
一般に、放射線が物質を透過する作用を利用する放射線画像撮影装置は、医療用画像診断や非破壊検査等に広く利用されている。特に乳房撮影に用いられる放射線画像撮影装置については、通常、放射線画像検出器と一体化した被写体台上に被写体を固定し、撮影する方法が行われてきた。しかし、この方法によると被写体が実寸大で撮影されることとなるが、画像のコントラストが十分に上がらず、乳房の病変部分等の特定部位の微細な構造を判読するために用いられる医療用撮影装置としては画像の鮮明さが不十分であるという問題があった。
そこで、近年、位相コントラスト画像を撮影する放射線画像撮影装置が提案されている。位相コントラスト画像とは、屈折コントラスト画像とも呼ばれるもので、以前はSPring−8など放射線源から得る単色の平行放射線による撮影や、10(μm)程度の焦点サイズをもつマイクロ焦点放射線源による撮影によって得られるものと言われていたが、一般の医療施設等で用いられる放射線源(焦点サイズが30〜300(μm)の小焦点放射線源)でも得ることが可能であることが分かってきた。
例えば、特許文献1には、大型の装置を必要とするシンクロトロン放射光や、点光源と見なせるまでX線焦点サイズの小さなX線光源を用いることなく、エッジ強調の効果を得る技術が記載されている。この特許文献1によれば、X線焦点サイズDが30(μm)以上であるとき、放射線源であるX線管から被写体までの距離R1がR1≧(D−7)/200(m)の式を満足する領域であり、かつ被写体とX線検出器との距離R2が0.15(m)以上である場合に、エッジ強調画像が得られることが示されている。このとき、拡大率=(R1+R2)/R1の拡大撮影となる。
ところで、従来、位相コントラスト撮影を行う放射線画像撮影装置において拡大率を変更する場合、例えば、特許文献2に示すように、上述のR1を固定とし、R2を変更することで行っている。
特開2001−91479号公報 特開2004−173879号公報
図7に、従来の放射線画像撮影装置において位相コントラスト撮影により乳房を撮影する際の放射線源6、被写体H、放射線画像検出器(X線検出器)を保持する検出器保持部12(図中の数字は拡大率を示す)、位相コントラスト撮影を行う撮影室における床面(floor)及び天井(ceiling)の位置関係を模式的に示す。従来の放射線画像撮影装置においては放射線源6と被写体Hとの距離R1が固定となっているため、被写体Hの位置からR1の距離だけ垂直方向上方に放射線源6が位置する。即ち、被写体位置(被写体Hが乳房である場合、床面から被写体Hまでの高さ)に応じて放射線源6のトップの位置が高くなる。一方、撮影室の空間には限度がある。従って、身長が高い患者等、被写体Hとなる乳房の位置が高く、被写体Hの位置と天井との距離がR1に満たない場合、撮影を行えないこととなる。また、検出器保持部12の位置は、被写体Hの位置と拡大率に基づき決まり、拡大率が大きくなるほどR2は大きくなる。そのため、身長が低い患者等、被写体Hとなる乳房の位置が低いと撮影可能な拡大率が制限される場合がある。
本発明の課題は、位相コントラスト撮影を行う放射線画像撮影装置において、位相コントラスト撮影が可能となる被写体位置の範囲を拡大し、より多くの患者の撮影に適用可能とすることである。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
焦点サイズDが30(μm)以上の放射線源と、被写体を透過した前記放射線源からの放射線を検出する放射線画像検出器を保持する検出器保持手段と、前記放射線源と前記検出器保持手段との間に配置された被写体固定用の被写体台と、を備え、前記放射線源から前記被写体までの距離R1をR1≧(D−7)/200(m)として位相コントラスト撮影を行う放射線画像撮影装置において、
前記放射線源と前記検出器保持手段とを一定の距離に維持するための保持手段と、
前記被写体台に対する前記放射線源及び前記検出器保持手段の相対距離を調節する調節手段と、
を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、
前記放射線源と前記検出器保持手段との距離L(m)が0.95(m)以上であることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、
焦点サイズD=100(μm)であることを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、位相コントラスト撮影を行う放射線画像撮影装置において、位相コントラスト撮影が可能となる被写体位置の範囲が拡大されるので、より多くの患者の撮影に適用可能となる。
請求項2、3に記載の発明によれば、撮影された画像の位相コントラスト効果を保証することができる。
(乳房画像撮影装置1)
本実施の形態に係る乳房画像撮影装置1は、位相コントラスト撮影を行う放射線画像撮影装置である。以下、図を参照して乳房画像撮影装置1の構成について説明する。
図1、2に、乳房画像撮影装置1の構成例を示す。図1は、乳房画像撮影装置1の外観構成例を示す図であり、図2は、図1に示す乳房画像撮影装置1の撮影装置本体部2の内部構成を模式化して示す図である。なお、図2において、操作装置14、電源部15、駆動装置17及び駆動装置19は本体部9の制御装置16(図3に図示)に接続されているが、ここでは図示しない。図1に示すように、乳房画像撮影装置1は、本体部9に支持基台3が昇降自在に設けられており、支持基台3には、支持基台3に設けられた支軸4を介して撮影装置本体部2が支持されている。支持基台3は、モータ等により構成される駆動装置17に駆動されて昇降する。撮影装置本体部2は、駆動装置17による支持基台3の昇降により昇降可能となっており、また、駆動装置17により前記支軸4を支点として回動可能となっている。
撮影装置本体部2の上部には放射線を放射するための放射線源6が設けられ、この放射線源6は、支軸4及び支持基台3を介して本体部9と接続されている電源部15に接続されている。放射線源6は、この電源部15によって管電圧及び管電流を印加されるようになっている。放射線源6の放射線放射口には、放射線照射野を調節する照射野調整装置としての絞り装置7の絞り口が、開閉自在に設けられている。
放射線源6としては、回転陽極X線管とすることが好ましい。この回転陽極X線管においては、陰極から放射される電子線が陽極に衝突することでX線が発生する。これは自然光のようにインコヒーレント(非干渉性)であり、また平行光X線でもなく発散光である。電子線が陽極の固定した場所に当り続けると、熱の発生で陽極が傷むので、通常用いられるX線管では陽極を回転して陽極の寿命の低下を防いでいる。電子線を陽極の一定の大きさの平面に衝突させ、発生したX線はその一定の大きさ陽極の平面から被写体Hに向けて放射される。この平面を焦点(フォーカス)と呼ぶ。焦点サイズD(μm)は、焦点が正方形の場合、その一辺の長さを、焦点が長方形や多角形の場合、その短辺の長さを、焦点が円形の場合、その直径をさす。
焦点サイズDが大きくなるほど照射される放射線量が多くなる。人体を透過するには実用上一定以上の放射線量が必要であるため、乳房画像撮影装置1では、人体を撮影するのに必要な放射線量を照射可能な、焦点サイズDがD≧30(μm)の放射線源6であることが好ましい。
撮影装置本体部2の下部には、被写体Hを透過した放射線を検出する放射線画像検出器(放射線検出器)として例えば輝尽性蛍光体シートを収納したカセッテを保持する検出器保持部12が被写体台10の下方であって放射線源6から略垂直に延在する位置に、放射線源6に対向するように取り付けられている。検出器保持部12に保持された放射線画像検出器の最上面は、検出器保持部12の最上面と一致する。放射線源6と検出器保持部12は、図2に示すように保持部材8に取り付けられており、この保持部材8により放射線源6と検出器保持部12との距離L(後述するR1+R2)が一定距離に維持されている。この保持部材8は、モータ等により構成される駆動装置19の駆動により昇降可能となっており、駆動装置19による保持部材8の昇降により放射線源6及び検出器保持部12が一定距離を保ちつつ昇降するようになっている。この放射線源6と検出器保持部12との距離Lは、鋭意研究の結果、撮影画像の出力時の視認性の点からL≧0.95(m)とすることが好ましいことがわかった(図6参照)。
放射線画像検出器としては、上述の輝尽性蛍光体シートを収納したカセッテの他、例えば、スクリーン(増感紙)/フィルム、FPD(flat panel detector)等を用いること
としてもよい。
撮影装置本体部2における放射線源6の下方及び検出器保持部12の上方であって放射線源6から略垂直に延在する位置には、被写体Hを下から保持する被写体台10及び被写体Hを上部から圧迫して固定するための圧迫板11が配設されている。被写体台10は、図2に示すように、撮影装置本体部2のホルダー5に取り付けられており、駆動装置17による撮影装置本体部2の昇降に応じて昇降する。これにより、被写体Hの位置(乳房位置)に応じて被写体台10の高さの調整が可能となっている。圧迫板11は、撮影装置本体部2内に設けられた図示しない支持軸に沿って昇降可能に構成されている。
圧迫板11の位置は、位置検知部18(図3に図示)により検知され、本体部9の制御装置16に出力される。位置検知部18としては、赤外線を用いた測光による方式、圧迫板11をスライドする支持軸のレールに線抵抗を設けて、その抵抗値測定から位置判別する方式などが採用できる。
検出器保持部12の被写体台10に対向する面と反対の面には、照射された放射線量の検出を行う放射線量検出部13が設けられ、この放射線量検出部13により検出された放射線量は本体部9の制御装置16に出力される。
本体部9は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RA
M(Random Access Memory)により構成される制御装置16を備えている。図3に、乳房画像撮影装置1の機能構成例を示す。図3に示すように、制御装置16には、照射された放射線量を検出する放射線量検出部13、撮影条件等の入力を行うキーボードやタッチパネル、被写体台10の位置の調整を行うための位置調整スイッチ(上方に調整する上方調整スイッチ、下方に調整する下方調整スイッチ)等を備える入力装置14a、及びCRTディスプレイや液晶ディスプレイ等の表示装置14bを有する操作装置14、装置の動力源である電源部15、支持基台3の昇降による撮影装置本体部2の昇降及び撮影装置本体部2の回転を行う駆動装置17、圧迫板11の位置を検知する位置検知部18、及び保持部材8の昇降を行う駆動装置19がバス20を介して接続されている。制御装置16のROMには、乳房画像撮影装置1各部を制御するための制御プログラムが記憶されており、CPUは、この制御プログラムとの協働により撮影装置1各部の動作を統括的に制御し、位相コントラスト撮影を行う。例えば、CPUは、入力装置14aの位置調整スイッチが押下されると、これに応じて駆動装置17を制御して被写体台10の位置を調整し、撮影技師等の操作者により圧迫板11の位置が調整されて被写体Hが押圧、固定され、入力装置14aにより位相コントラスト撮影における拡大率が入力されると、被写体台10及び圧迫板11の位置及び入力された拡大率に応じて駆動装置19を制御して保持部材8を昇降させることにより、被写体台10に対する放射線源6及び検出器保持部12の相対的距離を調節する。そして、入力装置14aにより撮影が指示されると、電源部15により、放射線源6に管電圧及び管電流を印加して被写体Hに対して放射線を照射させ、放射線量検出部13から入力された放射線量が予め設定された放射線量に達すると、電源部15により放射線源6からの放射線の照射を停止させる。
ここで、図4を参照して位相コントラスト撮影の原理について説明する。位相コントラスト撮影とは、被写体Hと放射線画像検出器との間に一定の距離R2を設けることで、図4に示すように放射線の屈折に起因するエッジ強調(屈折コントラスト強調)画像を得るものである。図4に模式的に描くように、放射線が物体を通過するときに屈折して物体の境界内側の放射線密度が疎になり、さらに物体の外側は物体を通過しない放射線と重なることから放射線密度が上昇する。このようにして被写体境界部分であるエッジが画像として強調される。これは物体と空気との放射線に対する屈折率の差から生じる現象である。これがエッジ強調画像である。
さらに図4で原理的に示す空気と被写体との境界でのエッジ強調のみならず、物体内においても屈折率の異なる部分の境界部分も同様な効果が得られる。本発明での被写体境界部分とは放射線の屈折率の異なる物質との境界部分と表現することができる。
医療施設における実用範囲の感度領域及び装置サイズでこのエッジ強調画像を得るものとして、焦点サイズD(μm)が30(μm)以上であるとき、放射線源6から被写体Hまでの距離R1がR1≧(D−7)/200(m)の式を満足する領域であり、かつ被写体Hと放射線画像検出器との距離R2が0.15m以上であることが好ましいことがわかっている(特開2001−91479号公報参照)。ここで、R1≧(D−7)/200(m)の式において代入するDは、焦点サイズをμmを単位として表したときの数値であり、例えば、焦点サイズD=30(μm)であれば、R1≧(30−7)/200=0.115(m)となる。
R1≧(D−7)/200(m)の式で示す距離よりR1が小さいときにはエッジ強調画像を得られることが難しく、もしくは認識しにくくなる。また、R1は大きくなるにつれ、放射線の強度が弱くなり、さらに広い空間を要するようになる。
被写体Hから放射線画像検出器までの距離R2を0.15(m)以上離す構成とすることにより放射線画像の鮮鋭性を劣化させる被写体Hからの散乱線の除去を行うことや、さらにエッジ強調を認識しやすくしている。
R2を0.15m以上とすれば、拡大率=(R1+R2)/R1の拡大撮影となる。ここでR1については、その起点は放射線源6の焦点の位置であり、通常の市販の放射線源6にはその場所が明示されている。また終点は被写体位置を固定する被写体台10により固定された被写体Hの中心線であり、ここでは被写体台10と圧迫板11から等距離にある位置を被写体Hの中心線としている。R2については起点は被写体Hの中心線であり、終点は放射線画像検出器の放射線を受ける平面の最上面、即ち、検出器保持部12の最上面である。
乳房画像撮影装置1は、上記位相コントラストとしての効果(エッジ強調効果)を発揮しうるよう、焦点サイズD≧30(μm)となっており、撮影時においては、制御装置16により、放射線源6から被写体Hまでの距離R1≧(D−7)/200(m)、被写体Hと放射線画像検出器との距離R2≧0.15(m)を満たす範囲で被写体台10に対する放射線源6及び検出器保持部12の位置の調節が行われる。
即ち、撮影時において、入力装置14aにより撮影方向を含む撮影条件が入力されると、制御装置16は、入力された撮影方向が撮影装置本体部2の回転を必要とする撮影方向であるか否かを判断し、回転を必要とする撮影方向である場合、例えば、乳房を斜位方向から撮影するMLO(Medio-Lateral Oblique)である場合、駆動装置17により撮影装置本体部2全体を所定量回転させる。入力装置14aの位置調整スイッチが押下されると、制御装置16は、これに応じて駆動装置17を制御して被写体台10の位置を調整する。撮影技師等の操作者により圧迫板11の位置が調整されて圧迫板11により被写体Hが押圧、固定され、入力装置14aにより位相コントラスト撮影における拡大率(本実施の形態においては、1、46倍、1.75倍、2.63倍のなかから選択)が入力されると、制御装置16は、被写体台10の移動量及び位置検知部18からの位置情報に応じて被写体Hの位置を特定し、被写体台10及び圧迫板11の位置及び入力された拡大率に応じて駆動装置19を制御して保持部材8を昇降させることにより、被写体台10に対する放射線源6及び検出器保持部12の相対的距離を調節する。このとき、(R1+R2)/R1が入力された拡大率となる放射線源6及び検出器保持部12の位置を演算し、放射線源6及び検出器保持部12が求められた位置となるように保持部材8を昇降させる。そして、入力装置14aにより撮影が指示されると、制御装置16は、電源部15により、放射線源6に管電圧及び管電流を印加して被写体Hに対して放射線を照射させ、放射線量検出部13から入力された放射線量が予め設定された放射線量に達すると、電源部15により放射線源6からの放射線の照射を停止させる。
なお、被写体台10に対する放射線源6及び検出器保持部12の相対的距離の調節は、R1≧(D−7)/200(m)、R2≧0.15(m)を満たす範囲で行う。制御装置16は、入力された拡大率ではこの範囲を満たさなくなる場合、表示装置14bにエラーメッセージを表示させる。
このように、制御装置16が駆動装置19を制御して保持部材8を昇降させることで、被写体台10に対する放射線源6と検出器保持部12の相対距離を調節する調節手段が実現される。
図5に、本実施の形態における乳房画像撮影装置1において乳房画像を撮影する際の放射線源6、被写体H、検出器保持部12(図中の数字は拡大率を示す)、位相コントラスト撮影を行う撮影室における床面及び天井の位置関係を模式的に示す。図5に示すように、本実施の形態においては拡大率が変わってもR1+R2の距離Lは一定であるので、従来のように、拡大率が大きくなるほど床面と検出器保持部12との間の距離が必要となり、被写体位置が低いとその距離が確保できずに撮影可能な拡大率が制限されてしまうといったことがなくなる。その結果、位相コントラスト撮影が可能となる被写体位置の範囲を拡大し、より多くの患者に適用することが可能となる。
(乳房画像撮影装置1の視認性の評価)
以下、放射線源6と検出器保持部12との距離Lと撮影画像の視認性評価結果について説明する。
図6に、放射線源6と検出器保持部12との距離LであるR1+R2を1555、1140、950、750(mm)とし、それぞれのR1+R2に対して拡大率を1.75倍、1.46倍にして乳房撮影を行ったときの各撮影画像の視認性の評価結果を示す。評価は目視により4段階評価により行い、◎:きわめて良い、○:良い、△:普通、まあまあ(診断に許容される程度と判断できる)、×:悪い、とした。評価は、図6に示す各項目別に行った。
評価にあたっては、乳房画像撮影装置1はコニカミノルタ株式会社で試作したものを用い、放射線画像検出器は同社製レジウスプレートRP−5PM及びレジウスカセッテRC−110Mを用いた。焦点サイズDは、D=100(μm)とした。乳房撮影後の放射線画像検出器は、コニカミノルタ株式会社製regius model 190で43.75(μm)の読取画素ピッチで読み取り、読み取った画像はdrypro model 793で25(μm)の書き込みピッチで出力した。このとき、読み取り画像の各画素と出力画像の各画素を1:1に対応させて補間処理を行わずに出力し、拡大率1.75倍の画像はライフサイズ(実寸大)で、拡大率1.46倍の画像は実寸の0.83倍で出力した。また、拡大率1.46倍の撮影時に、1.25倍の拡大補間処理を行い、拡大補間された画像を用いて書き込みピッチ25(μm)で出力を行ったが、図6に示す結果と視認性の差異は見られなかった。
ここで、「出力」項目に寄与する因子はR1の距離である。一般的に、R1が大きく、放射線画像検出器に到達する単位時間当たりの放射線量が少ないと十分な濃度が得られない。
「均一性」項目に寄与する因子はR1の距離である。一般的に、R1はR1が小さすぎると放射線画像検出器全面に放射線を照射できないため、ムラが生じ、均一性が低くなる。
「鮮鋭性」「粒状性」に寄与する因子は拡大率であり、一般的に、拡大率が大きいほど良好な画像となる。
「散乱線含有率」に寄与する因子はR2であり、一般的に、R2が大きいほど散乱線が除去され良好な画像となる。
「位相コントラスト効果(エッジ強調効果)」に寄与する因子は拡大率及びR2であり、拡大率及びR2ともに大きくするほど位相コントラスト効果が得られ、良好な画像となる。
「総合評価」は、画像全体の視認性の評価結果である。
視認性評価の結果、R1+R2≧950(mm)の場合、位相コントラスト効果及び総合評価の双方が診断に許容される評価が得られた。即ち、R1+R2≧950(mm)とすれば、R1+R2を固定として位相コントラスト撮影を行う放射線画像撮影装置において診断に許容される画像を得ることが確認された。
なお、上記評価結果では、焦点サイズD=100(μm)の例を示したが、Dは30(μm)以上であれば100(μm)以外でも効果を有する。
以上、本実施の形態における乳房画像撮影装置1について説明してきたが、上記実施の形態における記述内容は、本発明に係る乳房画像撮影装置1の好適な一例であり、これに限定されるものではない。また、乳房画像撮影装置1の細部構成及び細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
本発明に係る乳房画像撮影装置1の構成例を示す図である。 乳房画像撮影装置1の撮影装置本体部2の内部構成を模式的に示す図である。 乳房画像撮影装置1の機能的構成を示すブロック図である。 位相コントラスト撮影の原理を説明するための図である。 乳房画像撮影装置1において乳房画像を撮影する際の、放射線源6、被写体H、検出器保持部12、床面及び天井の位置関係を模式的に示す図である。 乳房画像撮影装置1において放射線源6と検出器保持部12との距離L(R1+R2)及び拡大率を変化させて撮影を行ったときの各撮影画像の視認性評価結果を示す図である。 従来の乳房撮影用の放射線画像撮影装置において乳房画像を撮影する際の、放射線源6、被写体H、検出器保持部12、床面及び天井の位置関係を模式的に示す図である。
符号の説明
1 乳房画像撮影装置
2 撮影装置本体部
3 支持基台
4 支軸
5 ホルダー
6 放射線源
7 絞り装置
8 保持部材
9 本体部
10 被写体台
11 圧迫板
12 検出器保持部
13 放射線量検出部
14 操作装置
14a 入力装置
14b 表示装置
15 電源部
16 制御装置
17 駆動装置
18 位置検知部
19 駆動装置
20 バス

Claims (3)

  1. 焦点サイズDが30(μm)以上の放射線源と、被写体を透過した前記放射線源からの放射線を検出する放射線画像検出器を保持する検出器保持手段と、前記放射線源と前記検出器保持手段との間に配置された被写体固定用の被写体台と、を備え、前記放射線源から前記被写体までの距離R1をR1≧(D−7)/200(m)として位相コントラスト撮影を行う放射線画像撮影装置において、
    前記放射線源と前記検出器保持手段とを一定の距離に維持するための保持手段と、
    前記被写体台に対する前記放射線源及び前記検出器保持手段の相対距離を調節する調節手段と、
    を備えたことを特徴とする放射線画像撮影装置。
  2. 前記放射線源と前記検出器保持手段との距離L(m)が0.95(m)以上であることを特徴とする請求項1に記載の放射線画像撮影装置。
  3. 焦点サイズD=100(μm)であることを特徴とする請求項2に記載の放射線画像撮影装置。
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