JP2007104374A - 携帯電話試験システム - Google Patents

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Abstract

【課題】携帯電話の上り及び下り回線の試験作業を自動的に実施し、さらには、実施した試験結果をも自動的に取得して解析を行うことで、試験全体を完全自動化する
【解決手段】電話回線網に接続されたループバック装置と、携帯電話試験装置と、からなる携帯電話試験システムを提供する。ループバック装置は、携帯電話試験装置側から送信される上りデータを受信するための上りデータ受信部と、受信した上りデータの全部又は一部を下りデータとして携帯電話に対して送信する。かかる構成により、下り回線のみならず上り回線の試験を片側からの操作によって判定することができる。また、上りデータと下りデータとを用いることで、試験の解析を実施することができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、携帯電話試験システムに関する。さらに詳しくは、試験作業を自動的に実施することを可能とした携帯電話試験システムに関する。
従来、携帯電話の試験においては、試験担当者が直接試験端末を操作して音声通信などの確認作業を行っている。このため、無線基地局から電波が届く範囲に試験担当者が赴いて試験を行う必要があり、効率的な試験を行うことができなかった。
かかる問題を解決するために、特許文献1では、試験装置側に試験担当者を配置せずに保守センタ側から任意の音声送出を行い、下り音声系統の試験を単独で簡便に実施することが可能な基地局試験装置に関する発明が開示されている。この発明は、下り回線の受話音をデジタル信号に変換し、その変換結果に基づいて受話音が正しく再生されているか否かの判定をPCM変換コードを参照して行う、というものである。
特開2003−218783号公報
しかしながら、従来技術では、結局のところ下り回線側に関する試験のみしか行うことができず、上り回線側の試験について実施することはできない、という課題がある。また、試験端末が接続する無線通信網の先に位置する電話機においては、依然として試験担当者が手作業で音声やデータなどを送信する必要があり、試験を自動化することができない、という課題がある。
そこで、本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、携帯電話の上り及び下り回線の試験作業を自動的に実施し、さらには、実施した試験結果をも自動的に取得して解析を行うことで、試験全体を完全自動化した携帯電話試験システムを提供することを目的とする。
そこで、本発明においては、かかる課題を解決するために、電話回線網に接続されたループバック装置と、携帯電話試験装置と、からなる携帯電話試験システムを提供する。前記ループバック装置は、試験対象の携帯電話から送信される上りデータを受信するための上りデータ受信部と、上りデータ受信部にて上りデータを受信した場合には、受信した上りデータの全部又は一部を下りデータとして上りデータを送信した携帯電話に対して送信する下りデータ送信部と、を有し、前記携帯電話試験装置は、試験の対象となる携帯電話に対して前記ループバック装置に対して送信すべき上りデータを形成するための上りデータ生成情報を入力する上りデータ生成情報入力部と、試験の対象となる携帯電話が受信する前記下りデータを分析するための情報である下りデータ分析情報をその携帯電話から取得するための下りデータ分析情報取得部と、を有する。かかる構成により、下り回線のみならず上り回線の試験を片側からの操作によって判定することができる。
また、前記ループバック装置は、電話回線網として固定回線網に接続されてもよい。かかる構成により、エラー発生要因を無線上り下り回線に限定することができる。また、携帯電話試験装置は、上りデータ生成情報を一以上保持する上りデータ生成情報保持部と、上りデータ生成情報保持部に保持された上りデータ生成情報に基づく上りデータを試験対象となる携帯電話に送信させるためのスケジュールを定めるスケジュール情報を一以上保持するスケジュール情報保持部と、前記スケジュール情報保持部に保持されるスケジュール情報を管理するスケジュール情報管理部と、スケジュール情報保持部に保持されたスケジュール情報の一に基づいて試験対象となる携帯電話に対して上りデータを送信させるための命令である試験命令を出力する試験命令出力部と、を有してもよい。かかる構成により、各種の試験を自動で行うことができる。また、前記携帯電話試験装置は、前記下りデータ分析情報に基づいて試験対象となる携帯電話又は/及び携帯電話回線網の機能解析をするための第一解析部を有してもよい。かかる構成により試験結果の自動解析を行うことができる。また、前記携帯電話試験装置は、前記第一解析部にて解析した機能解析結果を保持するための第一機能解析結果保持部を有してもよい。かかる構成により、複数種類の試験を試験を連続的に行い、その結果を一度に確認することができる。また、携帯試験装置外に、さらに解析装置を有し、前記携帯電話試験装置は、下りデータ分析情報を識別情報と関連付けて送信する下りデータ分析情報送信部を有し、前記解析装置は、一以上の携帯電話試験装置から送信される下りデータ分析情報を受信する下りデータ分析情報受信部と、前記下りデータ分析情報受信部にて受信した下りデータ分析情報に基づいて試験対象となる携帯電話又は/及び携帯電話回線網の機能解析をするための第二解析部と、第二解析部での機能解析結果を識別情報と関連付けて保持する第二機能解析結果保持部と、を有してもよい。かかる構成により、試験拠点と離れた場所で解析を行うことができるため、解析部門を一極集中させることが可能となる。また、前記ループバック装置は、試験対象となる携帯電話を識別するための情報を取得するための試験対象携帯電話識別情報取得部と、試験対象携帯電話識別情報取得部にて取得した試験対象となる携帯電話に発呼するための発呼部と、を有し、前記上りデータ受信部は、前記発呼部での発呼に応じた回線の確立により試験対象となる携帯電話から送信される上りデータを受信するための発呼対応受信手段を有してもよい。かかる構成により、試験対象となる携帯電話の着信試験を携帯電話試験装置側の操作にて行うことができる。
本発明は、試験対象となる携帯電話の接続先にループバック装置を設けることで、上り及び下りの回線の試験を片側からの操作のみによって実現することができる。さらには携帯電話試験装置から試験対象の携帯電話に対してデータを入力することで、人手を介さずに試験の自動化を実現することができる。また、ループバックされたデータを基に解析を行い、その結果を保存することで、試験全体の完全自動化を実現することができる。このため、試験に要するコストを大幅に削減することが可能となる。
以下に、各発明の実施の形態を説明する。なお、本発明はこれら実施の形態に何ら限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施しうる。
なお、以下の実施形態と請求項の関係は次の通りである。実施形態1は、主に請求項1、8などについて説明する。実施形態2は、主に請求項2などについて説明する。実施形態3は、主に請求項3、9などについて説明する。実施形態4は、主に請求項4、10などについて説明する。実施形態5は、主に請求項5などについて説明する。実施形態6は、主に請求項6、11などについて説明する。実施形態7は、主に請求項7、12などについて説明する。実施形態8は、主に請求項13について説明する。実施形態9は、主に請求項14について説明する。実施形態10は、主に請求項15について説明する。
<<実施形態1>>
<実施形態1の概要>
本実施形態は、携帯電話試験システムに関するものである。図1は、本実施形態の概念の一例を示す図である。携帯電話試験装置は、試験対象となる携帯電話と接続しており、その携帯電話に試験のデータを送信させたり、その携帯電話が受信した試験のデータを受け取る装置である。ループバック装置は、電話回線網に接続されている装置であり、送られてきたデータをそのままその送り元に対してループバックさせる装置である。ここで、携帯電話試験装置側からループバック装置側に対するデータの方向を、「上り」とし、ループバック装置側から携帯電話試験装置側に対するデータの方向を「下り」とする(以下、本明細書において同様のものとする)。携帯電話から無線基地局を介してループバック装置に対して送られる上りの試験データは、ループバック装置によってループバックされ、下りの試験データとしてその携帯電話が受信することになる。かかる仕組みにより、上り回線と下り回線に関する試験を携帯電話試験装置側からの操作のみで実施することが可能となる。
<実施形態1の構成>
図2に本実施形態における機能ブロック図の一例を示す。図2に示すように、本実施形態の「携帯電話試験システム」(0200)は、「ループバック装置」(0210)と、「携帯電話試験装置」(0220)と、からなる。ループバック装置(0210)は、「上りデータ受信部」(0211)と、「下りデータ送信部」(0212)と、を有する。携帯電話試験装置(0220)は、「上りデータ生成情報入力部」(0221)と、「下りデータ分析情報取得部」(0222)と、を有する。
本件発明の構成要素である各部は、ハードウエア、ソフトウエア、ハードウエアとソフトウエアの両者、のいずれかによって構成される。例えば、これらを実現する一例として、コンピュータを利用する場合には、CPU、メモリ、バス、インターフェイス、周辺装置などから構成されるハードウエアと、これらのハードウエア上にて実行可能なソフトウエアを挙げることができる。具体的には、メモリ上に展開されたプログラムを順次実行することで、メモリ上のデータや、インターフェイスを介して入力されるデータの加工、蓄積、出力などにより各部の機能が実現される(本明細書の全体を通じて同様である)。
最初にループバック装置(0210)の各構成について説明をする。「ループバック装置」
(0210)は、電話回線網に接続された装置である。即ち、試験を行う携帯電話の端末からループバック装置に接続する際には、無線基地局を介して通信がなされることになる。従って、携帯電話の端末が、ループバック装置とデータのやり取りを行うことによって、無線の上り下り回線の試験を実施することができる。
「上りデータ受信部」(0211)は、試験対象の携帯電話(0230)から送信される上りデータを受信するためのものである。「試験対象の携帯電話」とは、試験を実施する携帯電話の試験端末のことである。「上りデータ」とは、携帯電話側から送られる試験データのことである。「上りデータ」の具体例としては、音声情報やテレビ電話用の動画情報などが挙げられる。「下りデータ送信部」(0212)は、上りデータ受信部(0211)にて上りデータを受信した場合には、受信した上りデータの全部又は一部を下りデータとして上りデータを送信した携帯電話に対して送信する。「上りデータの一部」とは、上りデータ受信部にて受信したデータのうち、例えば受信開始時から所定の時間帯までのデータが挙げられる。即ち、下りデータ送信部(0212)から送信される下りデータは、必ずしも受信した上りデータの全てでなくてもよい。
また、「受信した上りデータの全部又は一部を下りデータとして」とは、受信した上りデータを、何ら処理などを行うことなくそのまま下りデータとすることを意味する。このようにループバック装置は、上りデータを送信した試験対象の携帯電話に対して、その上りデータを下りデータとしてループバックさせて送信する装置である。受信した上りデータを下りデータとして送信する方法としては、例えば、上りデータ受信部に含まれるデータを受信するデータ受信回路と、下りデータ送信部に含まれるデータを送信するデータ送信回路とを連結させることが挙げられる。これにより、受信した上りデータが、そのまま下りデータとして送信元の携帯電話に対して送信されることになる。このように、ループバック装置においては、受信した上りデータを加工、変更処理等をしないため、仮に下りデータを受信した携帯電話側にてそのデータの破損などを発見した場合には、途中の経路にて何らかの障害が発生したと判断することができる。
次に、携帯電話試験装置(0220)の各構成について説明する。「上りデータ生成情報入力部」(0221)は、試験の対象となる携帯電話(0230)に対して前記ループバック装置(0210)に対して送信すべき上りデータを形成するための上りデータ生成情報を入力する。なお、例えば携帯電話試験装置(0220)は、試験の対象となる携帯電話(0230)と制御線を介して接続しており、携帯電話(0230)に対して上りデータ生成情報を入力可能な状態になっているものとして以下説明を行う。「上りデータ生成情報」とは、ループバック装置に対して送信すべき上りデータを形成するための情報であり、具体的には、上りデータの他に、ループバック装置に対して上りデータを送信させるための送信命令などが含まれる。図3は携帯電話試験装置とループバック装置との間における情報の概要を示す図である。図3の例では、携帯電話試験装置(0320)から「上りデータ」「送信命令」などの情報が含まれた「上りデータ生成情報」が携帯電話(0330)に対して入力されている。そして、携帯電話からは上りデータがループバック装置に対して送信されることになる。なお、下りデータについては後述する。
図2に戻って説明する。次に、「下りデータ分析情報取得部」(0222)は試験の対象となる携帯電話(0230)が受信する前記下りデータを分析するための情報である下りデータ分析情報をその携帯電話(0230)から取得するためのものである。「携帯電話が受信する前記下りデータ」とは、ループバック装置から携帯電話に対して送信される下りデータのことである。「下りデータ分析情報」とは、下りデータを分析するための情報であり、一例としては、下りデータの他に、通話時間や電波受信状態などの情報が含まれる。図3の例で説明すると、「ループバック装置」(0310)は、携帯電話(0330)から受信した上りデータを下りデータとしてその携帯電話(0330)に対して送信する。そして、携帯電話試験装置(0320)は、携帯電話(0330)が受信する下りデータを分析するための情報として、「下りデータ」「通話時間情報」「電波受信状況情報」などが含まれた「下りデータ分析情報」を取得する。
以上説明したように、携帯電話試験装置が試験対象の携帯電話に送信させる上りデータは、基本的にはループバック装置からループバックされてその携帯電話が受信する下りデータと同じデータであるため、これらのデータを比較することで、上り下り回線の試験結果を把握することができる。図4は、上りデータが音声情報の場合の一例を示す図である。図4(a)においては、上りデータAと下りデータAとは同じPCMの波長を示しており、同一のデータである。従って、図4(a)の例では、上り回線及び下り回線ともに正常であり、かつ、試験対象の携帯電話自身も正常動作を行っていることがわかる。一方、図4(b)においては、上りデータBと下りデータBとが一部異なってしまっている。かかる場合には、上り回線・下り回線・携帯電話自身のいずれかにて異常があると考えられるため、例えば下りデータ分析情報に含まれる他の電波状況などを確認して異常個所を検出することもできる。
<実施形態1の処理の流れ>
図5から図7に、本実施形態における処理の流れの一例を示す。図5は本実施形態の全体の処理のシーケンスの一例を示す図である。まず、携帯電話試験装置から携帯電話に対して上りデータ生成情報を入力する(S0501)。上りデータ生成情報を入力された携帯電話は、ループバック装置に対して上りデータを送信する(S0502)。ループバック装置においては、携帯電話から上りデータを受信し(S0503)、その受信した上りデータを下りデータとして携帯電話に送信する(S0504)。携帯電話はループバック装置から下りデータを受信する(S0505)。そして、携帯電話試験装置は、携帯電話が受信した下りデータを分析するための下りデータ分析情報を取得する(S0506)。
次に、各装置における処理の流れを説明する。なお、以下に示す処理の流れは、計算機に実行させるためのプログラム、またはそのプログラムが記録された読み取り可能な記録媒体として実施されうる(以下、本明細書における処理の流れの記載についても同様である)。図6は、本実施形態におけるループバック装置の処理の流れの一例を示す図である。ループバック装置は、試験対象の携帯電話から送信される上りデータを受信したかを判断する(S0601)。上りデータを受信しない場合には、そのまま上りデータを受信するまで待機する。一方、上りデータを受信した場合には、受信した上りデータの一部又は全部を下りデータとして上りデータを送信した携帯電話に対して送信する(S0602)。以上の処理を試験が終了するまで繰り返す(S0603)。
図7は、本実施形態における携帯電話試験装置の処理の流れの一例を示す図である。まず、試験の対象となる携帯電話に対して上りデータ生成情報を入力する(S0701)。その後、携帯電話から下りデータ分析情報を取得する(S0702)。なお、携帯電話試験装置は、下りデータ分析情報を受信した後に解析処理を行ってもよいし、あるいは他の解析装置に対して下りデータ分析情報を送信してもよい。これらについては後の実施形態にて説明する。
<実施形態1の効果>
本実施形態における携帯電話試験システムは、試験の対象となる携帯電話と接続するループバック装置を備えており、ループバック装置に対して携帯電話側から上りデータを送信するとそのデータがそのままループバックされて携帯電話に対して返送されるため、無線の上り・下り回線の試験を携帯電話側からの操作のみによって実施することが可能となる。
<<実施形態2>>
<実施形態2の概要>
本実施形態における携帯電話試験システムは、ループバック装置が固定回線網に接続されていることを特徴とするものである。ループバック装置が固定回線網に接続されていることで、エラー要因を携帯電話から無線の上り下り回線間に限定することができる。
<実施形態2の構成及び効果>
図8は、本実施形態におけるブロック図の一例を示す図である。本実施形態における携帯電話試験システムは、実施形態1にて説明したループバック装置(0810)が、電話回線網として固定回線網に接続されたことを特徴とする。その他の構成及びその内容については実施形態1で説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。固定回線網は、無線通信を行う携帯電話網と比較して通信環境の劣化によるエラー要因が少ないため、固定回線網に接続されたループバック装置を用いることで、エラーが発生した場合の要因を、試験対象の携帯電話側から無線の上り下り回線間に限定することができる。従って、携帯電話の試験とは別要素のエラー要因を排除することが可能となるため、より精度の高い携帯電話の試験を実現することが可能となる。
<<実施形態3>>
<実施形態3の概要>
本実施形態における携帯電話試験システムは、携帯電話試験装置が試験のスケジュールに関する情報を保持しており、そのスケジュールに応じて試験を実施することが可能であることを特徴とする。このため、携帯電話側からも人手を介さずに各種の試験を実施することが可能となり、試験の自動化を実現することができる。
<実施形態3の構成>
図9は、本実施形態におけるブロック図の一例を示す図である。本実施形態における携帯電話試験システム(0900)は、「ループバック装置」(0910)と、「携帯電話試験装置」(0920)と、からなる。ループバック装置(0910)は、「上りデータ受信部」(0911)と、「下りデータ送信部」(0912)と、を有する。携帯電話試験装置(0920)は、「上りデータ生成情報入力部」(0921)と、「下りデータ分析情報取得部」(0922)と、「上りデータ生成情報保持部」(0923)と、「スケジュール情報保持部」(0924)と、「スケジュール情報管理部」(0925)と、「試験命令出力部」(0926)と、を有する。
本実施形態の携帯電話試験システムは、実施形態1又は2で説明した携帯電話試験装置が、さらに「上りデータ生成情報保持部」(0923)と、「スケジュール情報保持部」(0924)と、「スケジュール情報管理部」(0925)と、「試験命令出力部」(0926)と、を有することを特徴とする。「上りデータ生成情報保持部」(0923)と、「スケジュール情報保持部」(0924)と、「スケジュール情報管理部」(0925)と、「試験命令出力部」(0926)と、を除く各構成については実施形態1又は2で説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
「上りデータ生成情報保持部」(0923)は、上りデータ生成情報を一以上保持する。上りデータ生成情報は既に説明したように、例えば音声情報や動画情報などの上りデータを形成するための情報である。そして、上りデータ生成情報保持部(0923)は、これらを一以上保持しているために、様々な試験データを利用することができる。例えば、上りデータの音質、画質などの変更した試験データを用いて試験を行うことができる。このように多様な上りデータ生成情報を利用することで、無線の劣化試験・携帯電話の品質試験等の各種の試験を実施することができる。「スケジュール情報保持部」(0924)は、上りデータ生成情報保持部(0923)に保持された上りデータ生成情報に基づく上りデータを試験対象となる携帯電話に送信させるためのスケジュールを定めるスケジュール情報を一以上保持する。スケジュール情報には、例えば試験を実施する時間、試験内容、試験に用いる上りデータ生成情報、試験をする際に携帯電話が接続するループバック装置の識別番号などが含まれる。このスケジュール情報を利用することで、様々な試験を自動的に行うことが可能となる。例えば夜間などの通話料金の安い時間帯に試験を行うという設定がされたスケジュール情報を利用する場合には、接続料金を低減させることが可能となり、試験コストを削減することが可能となる。また、複数の試験を実施するように設定されたスケジュール情報を利用する場合には、異なる試験を実施することができるため、各種の試験を自動的に実施することができる。
図9に戻って説明を続ける。「スケジュール情報管理部」(0925)は、前記スケジュール情報保持部(0924)に保持されるスケジュール情報を管理する。「スケジュール情報を管理」とは、スケジュール情報の追加、変更、削除や、これらの履歴情報の保持をすることができることを意味する。スケジュール情報を管理することで試験の内容を柔軟に変更することが可能となる。一例としては、後の実施形態で説明する試験結果の解析を行った結果、試験結果がNGであった場合には、その試験を重点的に行うためにスケジュール情報をその試験の内容に変更することが挙げられる。また、試験結果がNGである場合に、その原因が複数の試験を組み合わせて実施したことに起因する場合などにおいては、試験実施履歴をスケジュール情報として管理、保持することで、原因解決を速やかに行うことができる。このようにスケジュール情報を管理することで、各種の試験内容等を柔軟に変更することができる。図10は、スケジュール情報の概念の一例を示す概念図である。図10に示すスケジュール情報においては、最初に上りデータAを送信し、続いて上りデータBを送信し、その後インターバルを置いた後に、上りデータCを送信する、という内容が記載されている。このように、スケジュール情報によって、実施する試験の内容を自由に制御することが可能となるため、様々な試験を実施することが可能となる。
次に、スケジュール情報の保持、管理などを、具体的なハードウエアを利用して行う例について説明する。スケジュール情報保持部は、メモリ・ハードディスクなどの記録媒体から構成されており、各種のスケジュール情報が記録保持されている。スケジュール情報管理部がスケジュール情報保持部に保持されているスケジュールの管理を行う場合には、まず、メモリなどに格納されているスケジュール管理プログラムを起動する。このスケジュール管理プログラムによって、CPUが所定の命令を出力し、その命令に応じたスケジュール情報の追加、削除、変更等が実行される。スケジュール情報の追加等は、スケジュール保持部の所定の記録領域にスケジュール管理プログラムがアクセスを行い、その記録領域の書換えを行うことで実行される。
「試験命令出力部」(0926)は、スケジュール情報保持部(0924)に保持されたスケジュール情報の一に基づいて試験対象となる携帯電話に対して上りデータを送信させるための命令である試験命令を出力する。「試験命令」は、試験対象となる携帯電話に対して上りデータを送信させるための命令であり、例えば、上りデータ生成情報入力部(0921)に対して出力される。具体的には、試験命令出力部(0924)から上りデータ生成情報入力部(0921)に対して、試験命令として、試験対象の携帯電話(0930)に入力する上りデータ生成情報を送信させるための命令が出される。そして、試験命令を受けた上りデータ生成情報入力部(0921)は、上りデータ生成情報保持部(0923)から、該当する上りデータ生成情報を取得し、それを試験対象の携帯電話(0930)に入力する。このように、本実施形態においては、スケジュールを保持、管理し、そのスケジュールに基づいて試験を実施することが可能であるため、試験の自動化を実現することができる。
スケジュール情報に基づいて試験命令を出力する処理を、具体的なハードウエアを利用して実行する例について説明する。試験命令出力部は、例えば現在時刻を取得するタイマ回路を有している。そして、メモリに格納された試験命令プログラムを起動すると、CPUから指令が出され、このタイマ回路から現在時刻情報を読み出すとともに、スケジュール情報が格納されている記憶領域にアクセスし、スケジュール情報の中から試験を実行する時刻を示す試験実行時刻情報を取得する。そして、タイマ回路の現在時刻情報と、スケジュール情報にて示される試験実行時刻情報とを比較し、両者が一致した場合には、試験命令を出力する。このようにして、スケジュール情報に基づいて試験命令が出力される。
<実施形態3の処理の流れ>
図11に本実施形態における処理の流れの一例を示す。図11は、携帯電話試験装置における処理の流れの一例を示す図である。その他の装置等の処理の流れについては実施形態1又は2と同様であるため、ここでの説明は省略する。
まず、上りデータを試験対象となる携帯電話に送信させるためのスケジュールを定めるスケジュール情報を管理する(S1101)。ステップS1101では、スケジュール情報
に変更等がない場合には、そのまま次のステップに進み、スケジュール情報に変更等がある場合には、該当するスケジュール情報の書換え等を行う。次に、スケジュール情報の一に基づいて試験対象となる携帯電話に対して上りデータを送信させるための命令である試験命令を出力する(S1102)。次に、保持されている上りデータ生成情報を取得し(S1103)、試験対象の携帯電話に対して上りデータ生成情報を入力する(S1104)。以降の処理の流れについては実施形態1で説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
<実施形態3の効果>
本実施形態の携帯電話試験システムは、携帯電話試験装置にスケジュール情報を保持、管理させることにより、各種の試験を様々なタイミングで自動的に実施することが可能となる。従って、従来人手を介して実施していた携帯電話の試験を自動化させることを実現できるため、試験に要するコストを削減することが可能となる。また、スケジュール情報を利用することにより、通話料金の安い夜間帯に集中的に試験を実施することが可能となるため、試験コストをさらに削減することが可能となる。さらには、特定の試験を集中的に繰り返し行うことをスケジュール情報として管理することで、解析に困難な内容の不具合についても早期に解決を図ることができる。
<<実施形態4>>
<実施形態4の概要>
本実施形態における携帯電話試験システムは、携帯電話試験装置が試験の結果を解析する機能を有することを特徴とする。試験の実施のみならず、試験の解析をも自動的に実施することが可能となるため、試験に要するコストをさらに削減することが可能となる。
<実施形態4の構成>
図12に本実施形態における機能ブロック図の一例を示す。図12に示すように、本実施形態の「携帯電話試験システム」(1200)は、「ループバック装置」(1210)と、「携帯電話試験装置」(1220)と、からなる。ループバック装置(1210)は、「上りデータ受信部」(1211)と、「下りデータ送信部」(1212)と、を有する。携帯電話試験装置(1220)は、「上りデータ生成情報入力部」(1221)と、「下りデータ分析情報取得部」(1222)と、「第一解析部」(1223)と、を有する。
本実施形態における構成は、実施形態1から3のいずれかで説明した携帯電話試験装置がさらに「第一解析部」(1223)を有することを特徴とする。「第一解析部」(1223)を除く各構成については実施形態1から3のいずれかで説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
「第一解析部」(1223)は、前記下りデータ分析情報に基づいて試験対象となる携帯電話又は/及び携帯電話回線網の機能解析をするためのものである。「機能解析」とは、試験を実施した結果、本来動作すべき機能が動作しているか、あるいは、本来効果を奏するはずである性能どおりに動作しているかなどの解析を行うことである。「携帯電話回線網」とは、無線基地局を有する無線通信網を含む携帯電話回線の網のことである。「下りデータ分析情報に基づいて」とは、試験対象の携帯電話から下りデータ分析情報取得部(1222)が下りデータ分析情報を取得した場合に、その下りデータ分析情報を用いて機能解析を行うことを示す。具体的な解析方法としては、送信した上りデータ生成情報と、取得した下りデータ分析情報から、試験用のデータである上りデータ及び下りデータを取り出して、両者の差分などを比較することで解析を実施することができる。下りデータは、無線回線を通じて接続されたループバック装置からループバックされた上りデータであるため、両者に差分が生じていた場合には、携帯電話の不具合、無線回線の不具合、無線環境の劣化などの各種の問題が生じたことに起因すると考えられるからである。さらに詳細に解析を実行する場合には、一例としては、実施形態3で説明したスケジュール情報などを利用して再度同様の試験を実施することなどが考えられる。再度の試験で差分が生じなかった場合には、無線環境の劣化が原因と考えられるため、不具合箇所をより細部まで特定することが可能となる。無線環境の劣化の原因を解析する場合には、SN比を用いる。SN比は、
SN比=10log10(信号電力S(W)/雑音電力N(W))
にて現される。
その他、下りデータに生じている時間軸の間延び、縮小に基づいて原因を解析したり、あるいは、遅延によるタイムラグに基づいて原因を解析したりすることもできる。このように、第一解析部を設けることで、試験の結果についての解析処理を自動的に実施することが可能となるため、試験コストの削減を実現することができる。
また、試験対象の携帯電話は、下りデータを受信する際に、無線基地局から、下り回線状況を確認するための固定的な下り回線状況確認データを併せて受信してもよい。この下り回線状況確認データは、常に同一のデータとなっているものである。そして、この下り回線状況確認データを用いることで、下り回線にてエラーが発生しているか否かを解析することができる。例えば、携帯電話が受信した下り回線状況確認データが、通常使用している固定値と異なっている場合には、上り回線側の正常・異常は別にして、少なくとも下り回線側にて異常が発生していると判断できる。一方、受信した「下りデータ」が上りデータと異なっている場合において、「下り回線状況確認データ」が、通常使用している正常な固定値を示している場合には、下り回線側は正常であり、上り回線側にて異常が発生していると判断できる。このように、無線基地局から固定的な下り回線状況確認データを、下りデータと共に携帯電話に対して送信する場合には、より詳細な解析を実行することも可能となる。
<実施形態4の処理の流れ>
図13に、本実施形態における処理の流れの一例を示す。図13は、携帯電話試験装置における処理の流れの一例を示す図である。その他の装置等における処理の流れについては実施形態1から3のいずれかで説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。また、ステップS1302までの処理の流れについては実施形態1から3のいずれかで説明したものと同様である。
ステップS1303においては、ステップS1302にて取得した下りデータ分析情報に基づいて試験対象となる携帯電話又は/及び携帯電話回線網の機能解析をする。機能解析を行った結果は、図外の装置に対して出力してもよいし、あるいは後述する保持部に保持してもよい。
<実施形態4の効果>
本実施形態における携帯電話試験システムは、携帯電話試験装置が下りデータ分析情報に基づいて携帯電話や携帯電話回線網の機能解析を実施することが可能であるため、試験の実施のみならず、結果の解析をも自動的に行うことができる。このため、試験全体を完全自動化させることが可能となり、試験に要するコストをさらに削減することができる。
<<実施形態5>>
<実施形態5の概要>
本実施形態における携帯電話試験システムは、携帯電話試験装置が機能解析結果を保持することが可能であることを特徴とする。試験の解析結果を保持しておくことで、複数の試験を連続して実施しても、その解析結果を別個に保持することが可能となるため、集中的に試験を実施することができる。
<実施形態5の構成>
図14に本実施形態における機能ブロック図の一例を示す。図14に示すように、本実施形態の「携帯電話試験システム」(1400)は、「ループバック装置」(1410)と、「携帯電話試験装置」(1420)と、からなる。ループバック装置(1410)は、「上りデータ受信部」(1411)と、「下りデータ送信部」(1412)と、を有する。携帯電話試験装置(1420)は、「上りデータ生成情報入力部」(1421)と、「下りデータ分析情報取得部」(1422)と、「第一解析部」(1423)と、「第一機能解析結果保持部」(1424)と、を有する。
本実施形態における構成は、実施形態4で説明した携帯電話試験装置がさらに「第一機能解析結果保持部」(1424)を有することを特徴とする。「第一機能解析保持部」(1424)を除く各構成については実施形態4で説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
「第一機能解析結果保持部」(1424)は、前記第一解析部(1423)にて解析した機能解析結果を保持するためのものである。第一機能解析結果保持部を携帯電話試験装置が有していることにより、試験を実施し、その解析結果を保持することが可能となる。これにより、各種の試験を実施する場合に、連続して試験を実施してもその解析結果を消失することがないため、集中的に試験を実施することが可能となる。なお、第一機能解析結果保持部(1424)は、解析した結果を一時的に保持し、その解析結果を例えば外部装置に対して自動的に送信し、送信が完了した場合には所定のタイミングで保持しているその機能解析結果を削除してもよい。このような処理を行う場合には、携帯電話試験装置に大容量の記録媒体などが不要となるため、小規模な携帯電話試験装置を用いて試験を実施することが可能となる。
<実施形態5の処理の流れ>
図15に本実施形態における処理の流れの一例を示す。図15は、携帯電話試験装置における処理の流れの一例を示す図である。ステップS1503までの処理の流れについては実施形態4で説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。ステップS1504においては、ステップS1503にて行った機能解析結果を記録媒体に書き込む。かかる処理により試験の結果を自動的に記録することが可能となるため、試験の解析処理に関しても自動化を実現することができる。
<実施形態5の効果>
本実施形態における携帯電話試験システムは、機能解析結果を保持することが可能となるため、機能解析結果の分析等を行うことなく、各試験を連続して実施することが可能となる。
<<実施形態6>>
<実施形態6の概要>
本実施形態における携帯電話試験システムは、実施形態4及び5で説明した第一解析部及び第一機能解析結果保持部と同様の機能が携帯電話試験装置の外部の解析装置に備わっていることを特徴とする。解析装置を利用する具体例としては、試験の実施拠点と試験の解析拠点とが異なる場合が想定される。試験実施拠点と解析拠点とを分けることで、効率的な解析作業を実施することができる。
<実施形態6の構成>
図16に本実施形態における機能ブロック図の一例を示す。図16に示すように、本実施形態の「携帯電話試験システム」(1600)は、「ループバック装置」(1610)と、「携帯電話試験装置」(1620)と、「解析装置」(1640)と、からなる。ループバック装置(1610)は、「上りデータ受信部」(1611)と、「下りデータ送信部」(1612)と、を有する。携帯電話試験装置(1620)は、「上りデータ生成情報入力部」(1621)と、「下りデータ分析情報取得部」(1622)と、「下りデータ分析情報送信部」(1623)と、を有する。「解析装置」(1640)は、「下りデータ分析情報受信部」(1641)と、「第二解析部」(1642)と、「第二機能解析結果保持部」(1643)と、を有する。
本実施形態における構成は、実施形態1から3のいずれかで説明した携帯電話試験装置が「下りデータ分析情報送信部」(1623)を有し、さらに、「解析装置」(1640)を備えており、その「解析装置」(1640)が、「下りデータ分析情報受信部」(1641)と、「第二解析部」(1642)と、「第二機能解析結果保持部」(1643)と、を有することを特徴とする。「下りデータ分析情報送信部」(1623)と、「解析装置」(1640)と、「下りデータ分析情報受信部」(1641)と、「第二解析部」(1642)と、「第二機能解析結果保持部」(1643)と、を除く各構成については実施形態1から3のいずれかで説明したものと同様であるため、ここので説明は省略する。
「下りデータ分析情報送信部」(1623)は、下りデータ分析情報を識別情報と関連付けて送信する。「識別情報」とは、実施した試験を識別するために用いられる情報である。本実施形態においては各地の試験拠点に設置してある携帯電話試験装置から後述する解析装置に対して試験データとして下りデータ分析情報が送信される場合があるため、識別情報を関連付けて送信することで、どの携帯電話試験装置からの情報かを解析装置側で判別することが可能となる。識別情報は、例えば、携帯電話試験装置に付与される識別番号であってもよいし、あるいは、携帯電話試験装置と、試験対象の携帯電話を識別する情報とを組み合わせた情報であってもよいし、さらには接続先のループバック装置の識別番号とを組み合わせた情報であってもよい。なお、携帯電話試験装置(1620)は、下りデータ分析情報に加えて、使用した上りデータ生成情報についても解析装置(1640)に対して送信してもよい。
「解析装置」(1640)は、携帯電話試験装置(1620)からの下りデータ分析情報を利用して実施形態4で説明した機能解析を実施したり、また、実施形態5で説明した機能解析結果を保持するための装置である。本実施形態の構成例としては、一台の解析装置を有し、複数台の携帯電話試験装置からの試験のデータをその解析装置が処理する場合が想定される。解析装置のみを単独で有することで、例えば解析装置を高性能化させることのみで、結果として試験全体についての処理能力を向上させることができる。
「下りデータ分析情報受信部」(1641)は、一以上の携帯電話試験装置から送信される下りデータ分析情報を受信する。受信する下りデータ分析情報は、携帯電話試験装置(11620)にて識別情報と関連付けて送信されるため、どの携帯電話試験装置から送られた情報であるかを判別することができる。
「第二解析部」(1642)は、前記下りデータ分析情報受信部(1641)にて受信した下りデータ分析情報に基づいて試験対象となる携帯電話又は/及び携帯電話回線網の機能解析をするためのものである。第二解析部は、実施形態4で説明した第一解析部と同様の機能を有するものであるため、ここでの説明は省略する。「第二機能解析結果保持部」(1643)は、第二解析部(1642)での機能解析結果を識別情報と関連付けて保持する。解析装置(1640)には、複数の携帯電話試験装置からの情報が送られ得るため、どの携帯電話試験装置から送信された下りデータ分析情報を解析したかを明らかにするためである。
<実施形態6の処理の流れ>
図17に本実施形態における携帯電話試験システムの全体シーケンスを示す。図17において、ステップS1706までについては実施形態1で説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。ステップS1707においては、携帯電話試験装置から解析装置に対して下りデータ分析情報が識別情報と関連付けて送信される。解析装置では、携帯電話試験装置から送信される下りデータ分析情報を受信する(S1708)。次に、図18を用いて、解析装置の処理の流れを説明する。最初に、一以上の携帯電話試験装置から送信される下りデータ分析情報を受信する(S1801)。次に、ステップS1801にて受信した下りデータ分析情報に基づいて試験対象となる携帯電話又は/及び携帯電話回線網の機能解析をする(S1802)。次に、ステップS1802での機能解析結果を識別情報と関連付けて記録媒体に書き込む(S1803)。
<実施形態6の効果>
本実施形態における携帯電話試験システムは、携帯電話試験装置と別個の装置として解析装置を有することにより、試験実施拠点と解析拠点とを分散させることができる。このため、複数の試験実施拠点で試験を行い、その結果を解析拠点の解析装置に集約することで、試験の実施と解析との分別処理を行うことができ、試験全体の効率を向上させることができる。
<<実施形態7>>
<実施形態7の概要>
本実施形態における携帯電話試験システムは、ループバック装置から試験対象となる携帯電話に対して発呼処理を行わせることで、携帯電話の着信試験を実施することができることを特徴とする。携帯電話側からの操作に応じてループバック装置が発呼処理を行うため、片側からの操作で着信試験を実施することができ、さらには着信試験の自動化を実施することができる。
<実施形態7の構成>
図19に本実施形態における機能ブロック図の一例を示す。図19に示すように、本実施形態の「携帯電話試験システム」(1900)は、「ループバック装置」(1910)と、「携帯電話試験装置」(1920)と、からなる。ループバック装置(1910)は、「上りデータ受信部」(1911)と、「下りデータ送信部」(1912)と、「試験対象携帯電話識別情報取得部」(1913)と、「発呼部」(1914)と、を有する。上りデータ受信部(1911)は、「発呼対応受信手段」(1915)を有する。携帯電話試験装置(1920)は、「上りデータ生成情報入力部」(1921)と、「下りデータ分析情報取得部」(1922)と、を有する。
本実施形態における構成は、実施形態1から6のいずれかで説明したループバック装置がさらに「試験対象携帯電話識別情報取得部」(1913)と、「発呼部」(1914)と、を有し、上りデータ受信部(1911)がさらに「発呼対応受信手段」(1915)を有することを特徴とする。「試験対象携帯電話識別情報取得部」(1913)と、「発呼部」(1914)と、「発呼対応受信手段」(1915)と、を除く各構成については実施形態1から6のいずれかで説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
「試験対象携帯電話識別情報取得部」(1913)は、試験対象となる携帯電話を識別するための情報を取得するためのものである。「携帯電話を識別するための情報」としてはその携帯電話の電話番号が挙げられる。なお、電話番号の他、IP(Internet Protocol)電話などにおける識別情報であるURI(Uniform Resource Identifier)であってもよい。携帯電話を識別するための情報である携帯電話識別情報を取得する方法としては様々な態様が挙げられる。例えば、ループバック装置内に携帯電話識別情報や、それを用いて発呼をするための管理情報などを保持し、これらの情報に基づいて取得されてもよい。あるいは、試験対象となる携帯電話から予め携帯電話識別情報を送信することで、携帯電話識別情報を取得してもよい。具体的には、DTMF(Dial Tone Multi Frequency)音が試験対象の携帯電話や、あるいは、他の電話装置などから送られた場合には、そのDTMF音と、事前に登録してあるDTMF対応表などに基づいて、携帯電話識別番号を取得することができる。また、さらにはDTMF音に基づいて発呼の回数などを取得することも可能である。
「発呼部」(1914)は、試験対象携帯電話識別情報取得部(1913)にて取得した試験対象となる携帯電話に発呼するためのものである。このようにループバック装置から発呼処理を行うことで試験対象の携帯電話における着信試験を実施することも可能となる。携帯電話側においては、自らの操作によって着信試験を実施することが可能であるため、着信試験などの試験バリエーションを増やすことができる。なお、試験対象の携帯電話は、例えば着信を検知した場合には、その着信に呼応する処理を行うことで、通信を確立することができる。また、ループバック装置からの所定の信号の受信をトリガーにして上りデータを送信することで、その後の試験を実施することができる。
「発呼対応受信手段」(1915)は、前記発呼部(1914)での発呼に応じた回線の確立により試験対象となる携帯電話から送信される上りデータを受信するためのものである。発呼対応受信手段(1915)にて上りデータを受信しない場合には、発呼部(1914)に対して、再度発呼させるように再発呼命令を出力してもよい。
<実施形態7の処理の流れ>
図20は、本実施形態における携帯電話試験システムの全体シーケンスの一例を示す。ループバック装置が試験対象となる携帯電話の携帯電話識別情報を取得する(S2001)。次に、その携帯電話に対して発呼をする(S2002)。発呼を受けた携帯電話は、ループバック装置と通信を確立する(S2003)。その後、ループバック装置は、所定のタイミングで試験開始を示す試験開始信号を携帯電話に対して送信する(S2004)。携帯電話は、試験開始信号をトリガーに、携帯電話試験装置に対して上りデータを要求する(S2005)。携帯電話試験装置は、上りデータの要求を受けて、上りデータ生成情報を携帯電話に入力する(S2006)。以降の処理の流れは実施形態1から6のいずれかで説明したものと同様である。なお、ステップS2004にて送る試験開始信号に代えて、携帯電話が所定のタイマに応じて上りデータを要求するステップS2005を実行してもよい。次に、図21に本実施形態におけるループバック装置の処理の流れの一例を示す。まず、試験対象となる携帯電話を識別するための情報を取得する(S2101)。次に、ステップS2101にて取得した試験対象となる携帯電話に発呼する(S2102)。次に、発呼ステップでの発呼に応じた回線の確立により試験対象となる携帯電話から送信される上りデータを受信する(S2103)。以降の処理の流れについては実施形態1から6で説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
<実施形態7の効果>
本実施形態における携帯電話試験システムは、ループバック装置から試験対象となる携帯電話に対して発呼することが可能であるため、着信試験を実施することができる。また、ループバック装置は携帯電話側からの着信指示を基に発呼することも可能であるため、着信試験をも自動化させることができ、試験のバリエーションを増やすことができる。
<<実施形態8>>
<実施形態8の概要>
本実施形態における携帯電話試験システムは、ループバック装置が上りデータを検証するための検証データを保持しており、試験対象の携帯電話から受信する上りデータと、検証データとを比較して、その結果を携帯電話試験装置側に送信できることを特徴とするものである。この比較結果と、下りデータ分析情報を利用することで、無線回線の上り、下りのどちら側に問題があるかの切り分けが可能となる。
<実施形態8の構成>
図22に本実施形態における機能ブロック図の一例を示す。図22に示すように、本実施形態の「携帯電話試験システム」(2200)は、「ループバック装置」(2210)と、「携帯電話試験装置」(2220)と、からなる。ループバック装置(2210)は、「上りデータ受信部」(2211)と、「下りデータ送信部」(2212)と、「検証データ保持部」(2213)と、「比較部」(2214)と、「比較結果情報送信部」(2215)と、を有する。携帯電話試験装置(2220)は、「上りデータ生成情報入力部」(2221)と、「下りデータ分析情報取得部」(2222)と、を有する。下りデータ分析情報取得部(2222)は、「比較結果情報取得手段」(2223)を有する。
本実施形態における構成は、実施形態1から7のいずれかで説明したループバップ装置が、さらに「検証データ保持部」(2213)と、「比較部」(2214)と、「比較結果情報送信部」(2215)とを有し、また、携帯電話試験装置がさらに「比較結果情報取得手段」(2223)を有することを特徴とするものである。「検証データ保持部」と、「比較部」と、「比較結果情報送信部」と、「比較結果情報取得手段」と、を除く各構成については実施形態1から7のいずれかで説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
「検証データ保持部」(2213)は、試験対象となる携帯電話から送信されるべき上りデータと比較することで受信する上りデータを検証するための検証データを保持する。検証データは、上りデータと同一の音声情報や動画情報であってもよいし、あるいは、上りデータの所定のダイジェスト値などであってもよい。この検証データと、上りデータとを比較することで上りデータの検証が可能となる。「上りデータを検証する」とは、上りデータが、上りの無線回線にて欠落することなく正常な上りデータとして送信されたものであるかを確認したり、あるいは、データに欠落がある場合にはその欠落量などを確認したりすることである。なお、検証データは、事前に携帯電話試験装置からループバック装置に対して固定回線網を通じて送信することで、検証データ保存部が保存していてもよい。
「比較部」(2214)は、前記上りデータ受信部にて受信した上りデータと、前記検証データ保持部にて保持する検証データとを比較する。検証データが上りデータと同種のデータである場合には、両者のデータをそのまま比較する。また、検証データが所定のダイジェスト値である場合には、比較部は、上りデータ受信部にて受信した上りデータに所定の演算を行い、その結果導き出したダイジェスト値を検証データと比較することもできる。
「比較結果情報送信部」(2215)は、前記比較部での比較結果情報を前記比較の対象となった上りデータ又は/及びその上りデータに対応する下りデータと関連付けて前記試験対象となる携帯電話に対して送信する。「比較結果情報」とは、比較部での比較結果に関する情報である。例えば、上りデータと検証データを比較した結果の相違データの有無やその割合に関する情報などが挙げられる。比較結果情報が上りデータや、その上りデータに対応する下りデータと関連付けて送信することで、どの上りデータについての比較結果情報であるかが明確になる。このようにして試験対象の携帯電話に対して送信される比較結果情報は、携帯電話試験装置によって取得されることになる。
次に、携帯電話試験装置の説明を行う。「比較結果情報取得手段」(0223)は、試験の対象となる携帯電話が受信する前記比較結果情報を取得する。このように取得された比較結果情報は、例えば実施形態4で説明した第一解析部などにおいて下りデータ分析情報とともに解析に用いられる。具体的には、下りデータ分析情報を解析した結果、エラーが発生している場合において、比較結果情報を用いることで、上り、下りのいずれの無線通信回線にてデータが劣化したかを容易に判断することが可能となる。例えば、下りデータ分析情報がエラーを示している場合において、比較結果情報が正常を示す場合には、下り無線回線にてエラーが発生したと判断できる。一方、比較結果情報が異常を示す場合には、少なくとも上り無線回線にてエラーが発生したと判断できる。このように、比較結果情報を用いることで、上り、下りの無線回線のいずれにてエラーが生じているかを把握することができるため、問題の切り分け作業を容易に行うことができる。
<実施形態8の処理の流れ>
図23は、本実施形態のループバック装置における処理の流れの一例を示す図である。ステップS2302までの処理の流れは、実施形態1から7のいずれかで説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。ステップS2303においては、受信した上りデータと検証データとを比較する。そして、ステップS2304においては、ステップS2303にて比較した結果の比較結果情報を比較の対象となった上りデータ又は/及びその上りデータに対応する下りデータと関連付けて試験対象となる携帯電話に対して送信する。
<実施形態8の効果>
本実施形態における携帯電話試験システムは、ループバック装置にて上りデータを検証するための検証データを保持し、その検証データと、受信した上りデータとを比較する。そして、その比較結果情報を携帯電話試験装置が取得することで、エラーが発生した場合に上り、下りの無線回線のどちらに問題が発生しているかの切り分けを行うことが可能となり、より精度の高い試験を実施することができる。
<<実施形態9>>
<実施形態9の概要>
本実施形態における携帯電話試験システムは、上りデータを送信する際に、パケット通信を同時に行うマルチ接続状態にて試験を実施することを可能とするものである。
<実施形態9の構成>
本実施形態における携帯電話試験システム(2400)は、「ループバック装置」(2410)と、「携帯電話試験装置」(2420)と、からなる。ループバック装置(2410)は、「上りデータ受信部」(2411)と、「下りデータ送信部」(2412)と、を有する。携帯電話試験装置(2420)は、「上りデータ生成情報入力部」(2421)と、「下りデータ分析情報取得部」(2422)と、「上りデータ生成情報保持部」(2423)と、「スケジュール情報保持部」(2424)と、「スケジュール情報管理部」(2425)と、「試験命令出力部」(2426)と、「マルチ接続スケジュール情報保持手段」(2427)と、を有する。
本実施形態は、実施形態3から8のいずれかで説明した携帯電話試験装置が、さらに「マルチ接続スケジュール情報保持手段」(2427)を有することを特徴とするものである。「マルチ接続スケジュール情報保持手段」を除く各構成については、実施形態3から8のいずれかで説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。
「マルチ接続スケジュール情報保持手段」(2427)は、スケジュール情報として、パケット通信接続を上りデータ送信を行う際に実行させるためのスケジュール情報を含むマルチ接続スケジュール情報を保持する。スケジュール情報には、既に説明したように試験内容に関するスケジュールなども含まれる。本実施形態においては、スケジュール情報として試験対象の携帯電話に対してパケット通信接続を行わせるスケジュール情報を保持しており、そのスケジュール情報に基づいて試験を実施することができる。「パケット通信接続」は、上りデータ送信時に使用する回線交換方式の通信ではなく、パケット交換方式の通信における接続のこという。上りデータを送信する際に、パケット通信を行うことで、両方の回線が開いている状態のいわゆるマルチ接続状態となる。本実施形態は、このようなマルチ接続状態での試験を実施するために、スケジュール情報としてパケット通信接続を行うスケジュール情報を保持するものである。なお、パケット通信を行う接続先は、ループバック装置であってもよいし、他のサーバ装置などであってもよい。また、パケット通信によって試験に関連する他の情報などを送信するように構成されていてもよい。
<実施形態9の効果>
本実施形態は、上りデータを送信する際に、パケット通信接続を行い、マルチ接続状態にて試験を実施することができるため、様々なバリエーションの試験を実施することができる。また、パケット通信接続を行う場合であっても、無線基地局を経由してデータ通信を行うことになる。このため、サーバ装置との送受信のパケットデータを分析することによって、エラーが発生した場合には、無線回線の劣化によるものか、あるいは、その先のループバック装置にてエラーが発生したかの切り分けを行うこともできる。
<<実施形態10>>
<実施形態10の概要>
本実施形態における携帯電話試験システムは、携帯電話試験装置を実際に携帯電話を販売もしくは使用する者の所在地などに設置し、その設置場所に適した携帯電話端末を用いて試験を行うことで、試験が完了した携帯電話を特定することができることを特徴とするものである。
<実施形態10の構成>
本実施形態における携帯電話試験システム(2500)は、「ループバック装置」(2510)と、「携帯電話試験装置」(2520)と、からなる。ループバック装置(2510)は、「上りデータ受信部」(2511)と、「下りデータ送信部」(2512)と、を有する。携帯電話試験装置(2520)は、「上りデータ生成情報入力部」(2521)と、「下りデータ分析情報取得部」(2522)と、「上りデータ生成情報保持部」(2523)と、「スケジュール情報保持部」(2524)と、「スケジュール情報管理部」(2525)と、「試験命令出力部」(2526)と、「試験適合管理部」(2527)と、を有する。試験命令出力部(2526)は、「設置場所識別情報選択手段」(2528)と、「機器識別情報取得手段」(2529)と、「試験適合判断手段」(2540)と、を有する。
本実施形態は、実施形態3から9のいずれかで説明した携帯電話試験装置が、さらに「試験適合管理部」(2527)と、「設置場所識別情報選択手段」(2528)と、「機器識別情報取得手段」(2529)と、「試験適合判断手段」(2540)と、を有することを特徴とするものである。「試験適合管理部」と、「設置場所識別情報選択手段」と、「機器識別情報取得手段」と、「試験適合判断手段」と、を除く各構成については実施形態3から9のいずれかで説明したものと同様であるため、ここので説明は省略する。
「試験適合管理部」(2527)は、設置場所識別情報と、試験対象となる携帯電話の機器識別情報とを関連付けて管理する。「設置場所識別情報」とは、携帯電話試験装置が設置される場所を識別するための情報である。「機器識別情報」とは、試験対象となる携帯電話を一意に識別するための情報である。図26に、設置場所識別情報と、試験対象となる携帯電話の機器識別情報とを関連付けた例を示す。図26では、例えば携帯電話試験装置が東京の銀座に設置されている場合には、機器識別情報が「02222222222」から「02222230000」までで示される携帯電話を用いることを示している。「管理」とは、別の実施形態にて既に説明したように、情報の追加、変更、削除などを行うことである。つまり、設置場所識別情報と関連付ける機器識別情報の追加などを行うことが可能である。
「設置場所識別情報選択手段」(2528)は、設置場所識別情報を選択する。図26の例では、例えば東京の銀座地区における無線通信基地局の電波を受信した場合には、東京銀座の設置場所識別情報が選択されることになる。「機器識別情報取得手段」(2529)は、試験の対象となる携帯電話から機器識別情報を取得する。「試験適合判断手段」(2540)は、機器識別情報取得手段が取得した機器識別情報が設置場所識別情報選択手段にて選択された設置場所識別情報と関連付けられた機器識別情報のいずれか一に含まれるか判断する。この判断は、つまりは携帯電話試験装置が設置される場所にて試験が予定されている携帯電話であるかを判断するものである。設置場所識別情報と関連付けられた機器識別情報に含まれると判断した場合には、その後の試験を実施することができる。一方、設置場所識別情報と関連付けられた機器識別情報に含まれないと判断した場合には、その設置場所においては試験の対象とはならない携帯電話と判断し、その後の試験を実施しなくてもよい。このように、試験適合管理部にて管理されている情報には、携帯電話試験装置を設定して、その場所にて試験を行った/行う予定の携帯電話が管理されているため、所定の場所で試験を行った携帯電話を特定することが可能となる。
<実施形態10の処理の流れ>
図27に本実施形態における携帯電話試験装置の処理の流れの一例を示す。まず、設置場所識別情報を選択する(S2701)。次に、試験対象となる携帯電話から機器識別情報を取得する(S2702)。次に、機器識別情報が設置場所識別情報と関連付けられた機器識別情報のいずれか一に含まれるかを判断する(S2703)。機器識別情報が設置場所識別情報と関連付けられた機器識別情報のいずれか一に含まれると判断した場合には、ステップS2704に進む。ステップS2704以降の処理の流れについては実施形態3から9のいずれかで説明したものと同様であるため、ここでの説明は省略する。一方、ステップS2703にて含まれないと判断した場合には、例えば試験を中止するという処理を行うことができる(S2709)。
<実施形態10の効果>
本実施形態における携帯電話試験システムは、設置場所識別情報と、試験の対象となる携帯電話の機器識別情報とを関連付けて管理していることにより、携帯電話試験装置が設置された場所にて試験を行った携帯電話を把握することができる。このため、本発明の携帯電話試験システムにて試験を行った携帯電話を特定することが出来るため、他の携帯電話とその品質などにおける差別化を図ることができる。
実施形態1を説明するための概念図 実施形態1を説明するための機能ブロック図 実施形態1の各情報の概要を説明するための図 実施形態1の試験結果の一例を示す図 実施形態1の全体シーケンスを示す図 実施形態1のループバック装置の処理の流れを説明するための図 実施形態1の携帯電話試験装置の処理の流れを説明するための図 実施形態2を説明するための機能ブロック図 実施形態3を説明するための機能ブロック図 実施形態3のスケジュール情報の一例を示す図 実施形態3の携帯電話試験装置の処理の流れを説明するための図 実施形態4を説明するための機能ブロック図 実施形態4の携帯電話試験装置の処理の流れを説明するための図 実施形態5を説明するための機能ブロック図 実施形態5の携帯電話試験装置の処理の流れを説明するための図 実施形態6を説明するための機能ブロック図 実施形態6の全体シーケンスを示す図 実施形態6の解析装置の処理の流れを説明するための図 実施形態7を説明するための機能ブロック図 実施形態7の全体シーケンスを示す図 実施形態7のループバック装置の処理の流れを説明するための図 実施形態8を説明するための機能ブロック図 実施形態8のループバック装置の処理の流れを説明するための図 実施形態9を説明するための機能ブロック図 実施形態10を説明するための機能ブロック図 設置場所識別情報と機器識別情報との関連付けの一例を示す図 実施形態10の携帯電話試験装置の処理の流れを説明するための図
符号の説明
0200 携帯電話試験システム
0210 ループバック装置
0220 携帯電話試験装置
0230 携帯電話

Claims (15)

  1. 電話回線網に接続されたループバック装置と、携帯電話試験装置と、からなる携帯電話試験システムであって、
    前記ループバック装置は、
    試験対象の携帯電話から送信される上りデータを受信するための上りデータ受信部と、
    上りデータ受信部にて上りデータを受信した場合には、受信した上りデータの全部又は一部を下りデータとして上りデータを送信した携帯電話に対して送信する下りデータ送信部と、を有し、
    前記携帯電話試験装置は、
    試験の対象となる携帯電話に対して前記ループバック装置に対して送信すべき上りデータを形成するための上りデータ生成情報を入力する上りデータ生成情報入力部と、
    試験の対象となる携帯電話が受信する前記下りデータを分析するための情報である下りデータ分析情報をその携帯電話から取得するための下りデータ分析情報取得部と、
    を有する携帯電話試験システム。
  2. 前記ループバック装置は、電話回線網として固定回線網に接続されたことを特徴とする請求項1に記載の携帯電話試験システム。
  3. 携帯電話試験装置は、
    上りデータ生成情報を一以上保持する上りデータ生成情報保持部と、
    上りデータ生成情報保持部に保持された上りデータ生成情報に基づく上りデータを試験対象となる携帯電話に送信させるためのスケジュールを定めるスケジュール情報を一以上保持するスケジュール情報保持部と、
    前記スケジュール情報保持部に保持されるスケジュール情報を管理するスケジュール情報管理部と、
    スケジュール情報保持部に保持されたスケジュール情報の一に基づいて試験対象となる携帯電話に対して上りデータを送信させるための命令である試験命令を出力する試験命令出力部と、
    を有する請求項1又は2に記載の携帯電話試験システム。
  4. 前記携帯電話試験装置は、
    前記下りデータ分析情報に基づいて試験対象となる携帯電話又は/及び携帯電話回線網の機能解析をするための第一解析部を有する請求項1から3のいずれか一に記載の携帯電話試験システム。
  5. 前記携帯電話試験装置は、
    前記第一解析部にて解析した機能解析結果を保持するための第一機能解析結果保持部を有する請求項4に記載の携帯電話試験システム。
  6. さらに解析装置を有し、
    前記携帯電話試験装置は、下りデータ分析情報を識別情報と関連付けて送信する下りデータ分析情報送信部を有し、
    前記解析装置は、
    一以上の携帯電話試験装置から送信される下りデータ分析情報を受信する下りデータ分析情報受信部と、
    前記下りデータ分析情報受信部にて受信した下りデータ分析情報に基づいて試験対象となる携帯電話又は/及び携帯電話回線網の機能解析をするための第二解析部と、
    第二解析部での機能解析結果を識別情報と関連付けて保持する第二機能解析結果保持部と、を有する、
    請求項1から3のいずれか一に記載の携帯電話試験システム。
  7. 前記ループバック装置は、
    試験対象となる携帯電話を識別するための情報を取得するための試験対象携帯電話識別情報取得部と、
    試験対象携帯電話識別情報取得部にて取得した試験対象となる携帯電話に発呼するための発呼部と、を有し、
    前記上りデータ受信部は、前記発呼部での発呼に応じた回線の確立により試験対象となる携帯電話から送信される上りデータを受信するための発呼対応受信手段を有する請求項1から6のいずれか一に記載の携帯電話試験システム。
  8. 電話回線網に接続されたループバック装置と、携帯電話試験装置と、からなる携帯電話試験方法であって、
    前記ループバック装置に、
    試験対象の携帯電話から送信される上りデータを受信するための上りデータ受信ステップと、
    上りデータ受信ステップにて上りデータを受信した場合には、受信した上りデータの全部又は一部を下りデータとして上りデータを送信した携帯電話に対して送信する下りデータ送信ステップと、を実行させ、
    前記携帯電話試験装置に、
    試験の対象となる携帯電話に対して前記ループバック装置に対して送信すべき上りデータを形成するための上りデータ生成情報を入力する上りデータ生成情報入力ステップと、
    試験の対象となる携帯電話が受信する前記下りデータを分析するための情報である下りデータ分析情報をその携帯電話から取得するための下りデータ分析情報取得ステップと、
    を実行させる携帯電話試験方法。
  9. 携帯電話試験装置に、
    一以上保持された上りデータ生成情報に基づく上りデータを試験対象となる携帯電話に送信させるためのスケジュールを定めるスケジュール情報を管理するスケジュール情報管理ステップと、
    スケジュール情報の一に基づいて試験対象となる携帯電話に対して上りデータを送信させるための命令である試験命令を出力する試験命令出力ステップと、
    を実行させる請求項8に記載の携帯電話試験方法。
  10. 前記携帯電話試験装置に、
    前記下りデータ分析情報に基づいて試験対象となる携帯電話又は/及び携帯電話回線網の機能解析をするための第一解析ステップを実行させる請求項8又は9に記載の携帯電話試験方法。
  11. さらに解析装置を有し、
    前記携帯電話試験装置に、
    下りデータ分析情報を識別情報と関連付けて送信する下りデータ分析情報送信ステップを実行させ、
    前記解析装置に、
    一以上の携帯電話試験装置から送信される下りデータ分析情報を受信する下りデータ分析情報受信ステップと、
    前記下りデータ分析情報受信ステップにて受信した下りデータ分析情報に基づいて試験対象となる携帯電話又は/及び携帯電話回線網の機能解析をするための第二解析ステップと、
    第二解析ステップでの機能解析結果を識別情報と関連付けて記録媒体に書き込む機能解析結果書込みステップと、実行させる、
    請求項8又は9に記載の携帯電話試験方法。
  12. 前記ループバック装置に、
    試験対象となる携帯電話を識別するための情報を取得するための試験対象携帯電話識別情報取得ステップと、
    試験対象携帯電話識別情報取得ステップにて取得した試験対象となる携帯電話に発呼するための発呼ステップと、を実行させ、
    前記上りデータ受信ステップは、前記発呼ステップでの発呼に応じた回線の確立により試験対象となる携帯電話から送信される上りデータを受信するための発呼対応受信ステップを有する請求項8から11のいずれか一に記載の携帯電話試験方法。
  13. 前記ループバック装置は、
    試験対象となる携帯電話から送信されるべき上りデータと比較することで受信する上りデータを検証するための検証データを保持する検証データ保持部と、
    前記上りデータ受信部にて受信した上りデータと、前記検証データ保持部にて保持する検証データとを比較する比較部と、
    前記比較部での比較結果情報を前記比較の対象となった上りデータ又は/及びその上りデータに対応する下りデータと関連付けて前記試験対象となる携帯電話に対して送信する比較結果情報送信部を有し、
    前記携帯電話試験装置の下りデータ分析情報取得部は、試験の対象となる携帯電話が受信する前記比較結果情報を取得する比較結果情報取得手段を有する請求項1から7のいずれか一に記載の携帯電話試験システム。
  14. 前記スケジュール情報保持部は、
    スケジュール情報として、パケット通信接続を上りデータ送信を行う際に実行させるためのスケジュール情報を含むマルチ接続スケジュール情報を保持するマルチ接続スケジュール情報保持手段を有する請求項3から7のいずれか一、又は請求項13のうち請求項3から7のいずれか一に従属する部分に記載の携帯電話試験システム。
  15. 携帯電話試験装置は、設置場所識別情報と、試験対象となる携帯電話の機器識別情報とを関連付けて管理する試験適合管理部を有し、
    前記試験命令出力部は、
    設置場所識別情報を選択する設置場所識別情報選択手段と、
    試験の対象となる携帯電話から機器識別情報を取得する機器識別情報取得手段と、
    機器識別情報取得手段が取得した機器識別情報が設置場所識別情報選択手段にて選択された設置場所識別情報と関連付けられた機器識別情報のいずれか一に含まれるか判断する試験適合判断手段と
    を有する請求項3から7のいずれか一、又は請求項13のうち請求項3から7のいずれか一に従属する部分に記載の携帯電話試験システム。
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