JP2007102260A - 警報器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】少なくとも1つの被検知対象を各別に検知する少なくとも1つの検出部10と、検出部10が所定値以上の検知出力を検知したときに被検知対象に対応した警報出力を行う警報部20と、当該警報出力の原因を記憶する警報履歴保持部30とを設けた警報器Xであって、警報履歴保持部30に記憶してある警報出力の原因を出力させるスイッチ手段50を設け、スイッチ手段50を操作したとき、警報出力の原因を出力する制御手段60を設けた。
【選択図】図1
Description
例えばガス警報器は、警報器の本体に設けたガス採取部から検知対象ガスを当該本体の内部に導入し、検知対象ガスと接触自在なガス感応部を備えたガス検知素子に所定電圧を印加する。検知対象ガスの中に被検知ガスが存在すれば、被検知ガスがガス検知素子の表面で反応して抵抗値が変化する。この抵抗値変化に基づいて被検知ガスを検知することができる。
このように特許文献1のガス警報器によれば、一般のユーザーが殆ど気付かず、不安感を抱かない状態で警報出力の原因(鳴動原因)を出力し、管理者が警報履歴を正確に把握できる。
即ち、警報器を操作しなければ、検出対象の検出終了後は警報の有無を知ることができず、スイッチ手段を操作したときに限り、警報履歴保持部に警報出力の原因が記憶してあれば、当該警報出力の原因を確認できる。そのため、検出終了後に表示ランプが自動的に点滅する等して、常に警報出力の原因を警報履歴出力として報知する状態とは異なり、警報の有無を知りたいときだけ当該警報出力の原因を得ることができる。
このような構成とすれば、管理者とユーザーとが立ち会った状態でスイッチ手段を操作したときに、管理者が何れの警報出力が鳴動したかを認識することができ、さらに、複数種類の警報出力が確実に鳴動することを認識することができる。
このとき、前記警報出力および警報履歴出力の何れも音声による報知となり、警報器を見ない状態であっても鳴動原因を認識できるため、警報履歴出力の見落としがなく、さらに、スイッチ手段を操作した直後に他の動作に迅速に移行できる。
本発明の警報器は、ガス警報器・火災警報器等のように、単一の被検知対象を検知する警報器として、或いは、ガス警報及び火災警報等の機能を併せ持つ複合型警報器のように、複数の被検知対象を検知する警報器として適用できる。本実施形態では複合型警報器として適用した場合を例示する。
一方、火災警報の場合、被検知対象は煙あるいは温度である。火災警報器は、ある濃度以上の煙や設定温度以上の温度を検知したときに、警報を発する。
そして、警報履歴保持部30に記憶してある警報出力の原因を出力させるスイッチ手段50を設け、スイッチ手段50を操作したとき、制御手段60は警報出力の原因を出力する。
検出部10は、単一或いは複数設けることができる。複数の検出部10を設けた場合、各検出部10において、種類の異なる被検知対象を検知するように構成する。本実施形態では3つの検出部10を設けた場合を例示し、それぞれを可燃性ガス検出部10a・一酸化炭素検出部10b・煙検出部10cとする。それぞれの検出部の被検知対象はメタンガス・COガス・煙である。
尚、ガス検出部を1つだけ設けて複数の被検知ガスを検知できるように構成してもよい。
ガス検知素子11としては、例えば熱線型・基板型の半導体式ガス検知素子の他、各種のガス検知素子を使用することができる。このガス検知素子に用いるガス感応部の材料は、被検知ガスとして可燃性ガスを検知できるよう任意の材料を用いる。
出力検出手段12は、被検知ガスを含んだ検知対象ガス中において、被検知ガスと接触自在に設けられたガス感応部を備えたガス検知素子11に所定電圧を印加する構成を有する。例えば、ガス検知素子11に周期的に所定電圧をパルス状に印加するパルス電圧供給装置を備え、ガス検知素子11をブリッジ回路に組み込んで、当該ガス検知素子11の電気抵抗の変化により、被検知ガスを検出する。
被検知対象が煙である検出部10cは、散乱光式煙センサ等の煙センサ(図外)を設ける。散乱光式煙センサは、発光部と受光部とからなり、発光部からの光が煙粒子にあたると生じる散乱現象を利用し、受光部の受光素子が散乱光を受けて生じる光電流の変化を煙濃度に換算するように構成してある。
被検知対象が可燃性ガスの場合、検出部10aにおける判別手段13が被検知ガスの濃度が異常レベルに達していると判断すれば、制御部60は警報部20に警報信号を送信することで警報部20は警報出力する(図2参照)。警報信号を受けた警報部20ではスピーカ21によって警報ブザーや警報音声を鳴動することで警報出力する。警報出力は音声に限らず、LEDなどのライトを設け、当該ライトを点灯或いは点滅させることにより警報出力してもよく、音声とLEDとを組み合わせて警報出力するように構成することも可能である。検出部10b〜10cの場合も同様に構成できるため、詳細な説明は省略する。
警報履歴保持部30は、警報部20が警報出力したときの原因を記憶する。警報出力の原因とは、例えば、検出部10a〜10bが検知した被検知ガスの種類・ガス濃度・センサ感度等、及び、検出部10cが検知した煙濃度・温度等の情報のことを指す。警報履歴保持部30は、例えば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)、フラッシュメモリ等の電源を切っても記憶したデータは消えないメモリ等が適用できるが、これらに限られるものではなく、公知のメモリであれば適用可能である。
制御手段60は、警報出力の判断の他に、スイッチ手段50を操作したとき、警報履歴保持部30に記憶してある警報出力の原因を履歴出力する制御を行う(図2参照)。当該原因の出力は、スイッチ手段50の操作があった後から所定時間継続するように構成することが可能である。当該原因の出力は、当該スイッチ手段50を再度操作する、或いは、別のスイッチ手段(図外)を操作することによって停止するように構成することができる。
尚、前記警報部20では、スピーカ21やLEDを用いて警報出力を行うように構成してあるため、この警報履歴通報部70は、当該警報部20の構成を利用することが可能である。ただし、一方が聴覚的な出力で、他方が視覚的な出力のときには、警報部20と警報履歴通報部70とは各別に設ける。本実施形態では、これらは各別に設けた場合を例示する。
これによれば、制御手段60を、警報器Xの警報出力の原因となった被検知ガスの種類等をLED等の視覚的な手段で報知する警報履歴出力を先に行い、音声により認識できる警報出力を後で行うように設定できる。これにより、スイッチ手段50を操作した直後に警報出力の原因を視認することができることとなり、作業者が警報出力の原因を見過ごすのを防止できる。
尚、前記原因に対応した警報出力のみとした場合は、どのような警報があった旨を確実に認識することができる。
制御手段60は、前記原因に対応した警報出力を含む少なくとも1つの警報出力を音声で発した後、前記被検知対象の検知に基づく警報出力の原因を音声で発することで履歴出力するように構成してもよい(図4参照)。
つまり、音声による警報出力を先に行い、警報器の警報出力の原因となった被検出対象の種類等をLEDやモニタ等の視覚的な手段で報知する警報履歴出力を後で行うように設定できる。
これにより、どのような警報があった旨を認識した状態で警報の原因を視覚的に確実に把握することができる。
前記制御手段は、前記原因に対応した警報出力を含む少なくとも1つの警報出力を音声で発すると共に前記被検知対象の検知に基づく警報出力の原因を表示することが可能である。
10 検出部
20 警報部
30 警報履歴保持部
50 スイッチ手段
60 制御手段
Claims (5)
- 少なくとも1つの被検知対象を各別に検知する少なくとも1つの検出部と、前記検出部が所定値以上の検知出力を検知したときに前記被検知対象に対応した警報出力を行う警報部と、当該警報出力の原因を記憶する警報履歴保持部とを設けた警報器であって、
前記警報履歴保持部に記憶してある前記警報出力の原因を出力させるスイッチ手段を設け、前記スイッチ手段を操作したとき、前記警報出力の原因を出力する制御手段を設けた警報器。 - 前記制御手段は、前記被検知対象の検知に基づく警報出力の原因を表示した後、前記原因に対応した警報出力を含む少なくとも1つの警報出力を音声で発するように構成してある請求項1に記載の警報器。
- 前記制御手段は、前記原因に対応した警報出力を含む少なくとも1つの警報出力を音声で発した後、前記被検知対象の検知に基づく警報出力の原因を音声で発するように構成してある請求項1に記載の警報器。
- 前記制御手段は、前記原因に対応した警報出力を含む少なくとも1つの警報出力を音声で発すると共に前記被検知対象の検知に基づく警報出力の原因を表示する請求項1に記載の警報器。
- 前記制御手段は、前記被検知対象の検出終了後の予め設定した時刻において、前記警報出力があったことを知らせるように構成してある請求項1〜4の何れか一項に記載の警報器。
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