JP2007100724A - ディスクブレーキ - Google Patents

ディスクブレーキ Download PDF

Info

Publication number
JP2007100724A
JP2007100724A JP2005287638A JP2005287638A JP2007100724A JP 2007100724 A JP2007100724 A JP 2007100724A JP 2005287638 A JP2005287638 A JP 2005287638A JP 2005287638 A JP2005287638 A JP 2005287638A JP 2007100724 A JP2007100724 A JP 2007100724A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
piston
hydraulic pressure
cylinder
diameter
lock nut
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005287638A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4521615B2 (ja
Inventor
Yasuo Karasutani
康夫 烏谷
Takuya Obata
卓也 小畑
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2005287638A priority Critical patent/JP4521615B2/ja
Publication of JP2007100724A publication Critical patent/JP2007100724A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4521615B2 publication Critical patent/JP4521615B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】 液圧補助式駐車ブレーキ機構を備えたディスクブレーキにおいて、低圧の液圧源によって作動可能とする。
【解決手段】 通常、制動力を発生させるシリンダボア8及びピストン10を有するキャリパ5に大径シリンダ13及び大径ピストン14を設ける。大径ピストン14にロックナット25を螺合し、ロックナット25に送りロッド21を螺合する。駐車ブレーキ作動時には、駆動機構31によって送りロッド21と共にロックナット25を回転させてロックナット25をピストン10に当接させ、大径シリンダ13に液圧を供給して、大径ピストン14によってロックナット25を介してピストン10を押圧して制動力を発生させる。送りロッド21を更に回転させ、回転ロッド22に当接させて制動力状態を保持し、液圧を解除する。受圧面積の大きい大径ピストン14によって低液圧での作動を可能にする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、駐車ブレーキ機構を備えた液圧式のディスクブレーキに関するものである。
従来、自動車等の車両に搭載される液圧式のディスクブレーキにおいては、例えば特許文献1に記載されているように、液圧によらず制動状態を維持することができる駐車ブレーキ機構を備えたものが知られている。特許文献1に記載されたディスクブレーキは、常用ブレーキとして使用する場合には、液圧によってシリンダ内のピストンを作動させて、ブレーキパッドをディスクロータに押圧して、制動力を発生させ、また、駐車ブレーキとして使用する場合には、電動モータによって、歯車機構を介して、ねじ機構を回転させて、ピストンを推進して制動力を発生させるものである。
特開平8−244596号公報
更に、駐車ブレーキ機構を備えた液圧式のディスクブレーキには、例えば特許文献2に記載されているように、駐車ブレーキとして使用する際、液圧ポンプ等の液圧供給源によってシリンダ内に液圧を供給し、ピストンを推進してブレーキパッドをディスクロータに押し付けた後、電動モータによってロック機構を作動させてピストンを制動状態で保持するようにした液圧補助式駐車ブレーキ機構を備えたものがある。これにより、電動モータの負荷を大幅に軽減することができ、電動モータの小型化及び省電力化を達成することができる。
特表平5−106196号公報
しかしながら、上記従来の液圧補助式駐車ブレーキ機構を備えたディスクブレーキでは、次のような問題がある。液圧補助式駐車ブレーキ機構を作動させるためには、一般的に20MPa程度の高い液圧を必要とするが、例えば車両の走行状態に応じて各車輪に適宜制動力を付与することにより横滑り等を抑制して車両を安定化させる車両運動制御(VDC)等に用いられる車載の液圧ポンプでは、通常、駐車ブレーキ機構を作動させるのに充分な高い液圧を得ることができない場合が多い。このため、液圧ポンプを高圧化すると、大型化、重量増の問題に加えて、液圧配管等の耐圧性の確保が必要となり、コストがかかる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、低圧の液圧供給源によって作動可能な液圧補助式駐車ブレーキ機構を備えたディスクブレーキを提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明に係るディスクブレーキは、ディスクを介して両側に配置された一対のブレーキパッドと、シリンダ及び該シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンを有し、前記シリンダ内への液圧の供給によって前記ピストンを移動させて前記一対のブレーキパッドを前記ディスクに接触させるキャリパと、該キャリパに設けられて前記シリンダと軸方向が同じ大径シリンダと、該大径シリンダ内に摺動可能に嵌装されて該大径シリンダ内への液圧供給によって前記ピストン側へ移動可能な大径ピストンと、該大径ピストンに螺合して該大径ピストンに対する回転によって前記シリンダの軸方向に沿って移動して前記ピストンに当接可能なロックナットと、該ロックナットに螺合して該ロックナットに対する回転によって前記シリンダの軸方向に沿って移動して前記キャリパに軸力を伝達するロック位置へ移動可能なロッド部材と、前記ロックナットに対する前記ロッド部材の回転に摩擦力を作用させる摩擦手段と、前記ロッド部材を電動アクチュエータによって回転駆動する駆動機構とを備えていることを特徴とする。
請求項2の発明に係るディスクブレーキは、上記請求項1の構成において、前記大径ピストンと前記ロックナットとが螺合するネジ部と、前記ロックナットと前記ロッド部材とが螺合するネジ部とは、互いに逆ネジであることを特徴とする。
請求項3の発明に係るディスクブレーキは、上記請求項1又は2の構成において、前記シリンダ及び前記大径シリンダへの液圧の供給を選択的に切り換える切換手段が設けられていることを特徴とする。
請求項1の発明に係るディスクブレーキによれば、駐車ブレーキとして使用する場合には、駆動機構によってロッド部材を回転させ、摩擦手段の摩擦力によってロックナットをロッド部材と一体に回転させてピストンに当接させた後、大径シリンダに液圧を供給して大径ピストンによってロックナットを介してピストンを押圧して制動力を発生させる。そして、ピストンに当接して回転がロックされたロックナットに対して、駆動機構によって摩擦手段の摩擦力に抗してロッド部材を回転させて、ロッド部材をロック位置へ移動させることにより、液圧を解除してもピストンを制動位置で保持することができる。受圧面積の大きい大径ピストンの推力によって制動力を発生させるので、低圧の液圧源によっても駐車ブレーキに必要な制動力を確保することができる。
請求項2の発明に係るディスクブレーキによれば、駆動機構によってロッド部材を一方向に回転させることにより、ロックナットをピストンに当接させ、また、ロッド部材をロック位置へ移動させることができる。
請求項3の発明に係るディスクブレーキによれば、液圧源からシリンダ及び大径シリンダへの液圧の供給を適宜切り換えることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1に示すように、本実施形態に係るディスクブレーキ1は、キャリパ浮動型液圧ディスクブレーキであって、車輪(図示せず)とともに回転するディスクロータ2(ディスク)の両側に配置された一対のブレーキパッド3、4と、ディスクロータ2を跨ぐキャリパ5と、車両の非回転部分に固定されてブレーキパッド3、4及びキャリパ5をディスクロータ2の軸方向に沿って移動可能に支持するキャリア(図示せず)とを備えている。
キャリパ5は、ディスクロータ2を跨ぐ略C型に形成されたフロントキャリパボディ6と、フロントキャリパボディ6の後部に結合される略有底円筒状のリアキャリパボディ7とから構成されている。フロントキャリパボディ6には、一方のブレーキパッド3に対向する部位にシリンダボア8(シリンダ)が設けられ、また、ディスクロータ2を跨いで他方のブレーキパッド4に対向するツメ部9が形成されている。シリンダボア8には、有底円筒状のピストン10がフォールバックシール11を介して摺動可能に嵌装されている。ピストン10とシリンダボア8との間は、ダストシール12によってシールされている。
リアキャリパボディ7には、フロントキャリパボディ6のシリンダボア8と同心(軸方向が同じ)でシリンダボア8よりも大径の大径シリンダ13が形成されている。大径シリンダ13は、フロントキャリパボディ6のシリンダボア8の端部に液密的に嵌合されている。大径シリンダ13には、凸型の大径ピストン14の基端部が摺動可能に嵌装されている。大径ピストン14の先端部には円筒部15が形成され、円筒部15は、ピストン10の内部に挿入されている。大径シリンダ13内には、環状の隔壁部材16が液密的に嵌合されてバネ17によって固定されており、隔壁部材16の内周部には、大径ピストン14の円筒部15の基端側が摺動可能かつ液密的に挿通されている。これにより、ピストン10が嵌装されたシリンダボア8の内部と、大径ピストン14が嵌装された大径シリンダ13の内部とが、隔壁部材16によって液密的に分離されている。大径ピストン14は、大径シリンダ13に液密的に嵌合されており、大径シリンダ13内の隔壁部材16に隣接する室は、大気に開放された大気室13Aとなっている。大気室13Aには、大径ピストン14を大径シリンダ13の底部側へ付勢する戻しバネ13Bが設けられている。大径ピストン14の大径シリンダ13に対する有効受圧面積は、ピストン10のシリンダボア8に対する受圧面積よりも大きくなっている。
リアキャリパボディ7には、シリンダボア8の内部に連通する第1液圧ポート18及び大径シリンダ13の内部に連通する第2液圧ポート19が設けられており、第1液圧ポート18からシリンダボア8内に液圧を供給することによってピストン10を作動させ、第2液圧ポート19から大径シリンダ13内に液圧を供給することによって大径ピストン14を作動させることができる。
大径ピストン14には、その軸心に沿って駐車ブレーキロッド20が摺動、回転可能かつ液密的に挿通されている。駐車ブレーキロッド20は、ピストン10側に挿入される送りロッド21(ロッド部材)と、大径シリンダ13の底部に回転可能かつ液密的に挿通される回転ロッド22とからなる2分割構造であり、送りロッド21と回転ロッド22とは、係合部23で係合して、互いに回転方向に固定され、かつ、軸方向に一定範囲で移動できるようになっている。
送りロッド21の先端部外周に形成されたネジ部24には、ピストン10の底部に当接可能な円筒状のロックナット25が螺合されている。ロックナット25の外周にはネジ部26が形成されており、このネジ部26は、大径ピストン14の円筒部15の内周に形成されたネジ部に螺合されている。送りロッド21のネジ部24と、ロックナット25の外周のネジ部26とは、逆ネジになっている。送りロッド24及びロックナット25には、これらの間の相対回転に所定の摩擦力を作用させる摩擦部材27(摩擦手段)が設けられている。ピストン10は、ブレーキパッド3に形成された回り止め28に係合することにより、フロントキャリパボディ6に対する回転が防止されている。回転ロッド22の中間部には、鍔部29が一体に形成されており、鍔部29と大径シリンダ13の底部との間にスラストベアリング30が設けられている。
リアキャリパボディ7の後端部には、駆動機構31が設けられている。駆動機構31は、電動モータ(電動アクチュエータ)のシャフト32に取付けられたウォーム33にウォームホイール34を噛合わせた構造であり、ウォームホイール34は、大径シリンダ13の底部を貫通して延びる回転ロッド22の端部に連結されている。これにより、電動モータの回転をウォーム33及びウォームホイール34によって減速して、回転ロッド22を駆動し、係合部23を介して、送りロッド21を回転させることができ、また、電動モータの停止時には、送りロッド21及び回転ロッド22の回転をロックすることができる。
シリンダボア8内に連通する第1ポート18は、マスタシリンダ及び液圧ポンプを含む車載の油圧源に接続されている。また、大径シリンダ13に連通する第2液圧ポート19は、常閉の電磁開閉弁35(切換手段)を介して液圧源に接続されている。液圧源には、ディスクブレーキ1を含む各車輪のブレーキ装置に供給する液圧を制御する制御バルブ、加速度、操舵角度等の車両の走行状態を検知する各種センサ及びこれらのセンサからの出力信号に基づいて制御バルブを制御するコントローラが設けられている。そして、ブレーキペダルの操作によってマスタシリンダで発生する液圧を各車輪のブレーキ装置へ供給する。また、コントローラによって、車両の走行状態に応じて各車輪のブレーキ装置に液圧供給して適宜制動力を付与することにより、横滑り等を抑制して車両を安定化させる車両運動制御(VDC)を実行することができる。更に、駐車ブレーキを作動させるために、ディスクブレーキ1の第1及び第2液圧ポート18、19への液圧の供給、並びに、駆動装置31の電動モータ及び電磁開閉弁弁35への通電の制御を実行することができる。
以上のように構成した本実施形態の作用について次に説明する。
常用ブレーキとして使用する場合には、電磁開閉弁35に通電せず、第2液圧ポート19を閉じた状態で、ブレーキペダルを操作して、マスタシリンダから第1液圧ポート18に液圧を供給する。これにより、ピストン10は、フォールバックシール11を撓ませながら前進して、一方のブレーキパッド3をディスクロータ2に押圧し、その反力によってキャリパ5が移動して、爪部9によって他方のブレーキパッド4をディスクロータ2に押圧する。そして、ブレーキパッド3、4がディスクロータ2を挟みつけて制動力を発生させる。ブレーキペダルを解放して液圧の供給を解除すると、ピストン10は、フォールバックシール11の弾性によって原位置まで後退して、制動が解除される。ブレーキパッド3、4に磨耗が生じた場合、制動時にピストン10とフォールバックシール11との間に滑りが生じることにより、ブレーキパッド3、4とディスクロータ2とのクリアランを一定に調整することができる。
駐車ブレーキとして使用する場合には、先ず、駆動機構31の電動モータに通電してシャフト32を回転させ、ウォーム33及びウォームホイール34を介して回転ロッド22及び送りロッド21を一方へ回転させる。送りロッド21が一方へ回転すると、摩擦部材27の摩擦力によってロックナット25が送りロッド21と一体に回転し、ロックナット25の外周のネジ部26と大径ピストン14の円筒部15の内周のネジ部との螺合によってロックナット25がピストン10の底部側へ前進する。このとき。送りロッド21は、ロックナット25と共に前進して、回転ロッド22との係合部23に隙間が生じる。ロックナット25が前進してピストン10の底部に当接すると、ロックナット25とピストン10の底部との間に摩擦力が生じ、この摩擦力が摩擦部材27による摩擦力に打勝つと、ロックナット25の回転がロックされる。これにより、摩擦部材27に滑りが生じて、送りロッド21とロックナット25とが相対回転する。このとき、送りネジ21のネジ部24とロックナット25のネジ部26とは逆ネジとなっているので、送りネジ21は、その回転によって後退して、回転ロッド22に当接するロック位置へ移動する。このロック位置では、送りロッド21に作用する軸力は、回転ロッド22及びスラストベアリング30を介してキャリパ5に伝達される。送りロッド21が回転ロッド22に当接したとき、電動モータを停止する。
次に、通電によって電磁開閉弁35を開き、油圧源の液圧ポンプから第1及び第2液圧ポート18、19へ液圧を供給する。これにより、シリンダボア8内の液圧によってピストン10が前進すると共に、大径シリンダ13内の液圧によって大径ピストン14が前進してロックナット25を介してピストン10を押圧する。このとき、ピストン10と共に受圧面積の大きい大径ピストン14によってブレーキパッド3を押圧するので、液圧ポンプの液圧が低くても駐車ブレーキに必要な大きな制動力を発生させることができる。また、ロックナット25は、送りロッド21の回転によって前進してピストン10の底部に当接しているので、大径ピストン14を殆どストロークさせる必要がなく、大径シリンダ13に供給するブレーキ液の量が少なくてすむ。大径ピストン14の推力によってピストン10が更に前進して送りロッド21と回転ロッド22との係合部23に隙間が生じるので、駆動装置31の電動モータによって回転ロッド22を上記と同じ方向に更に回転させ、送りロッド21を後退させて回転ロッド22に当接するロック位置とする。
その後、液圧源からの液圧の供給、駆動装置31の電動モータへの通電及び電磁開閉弁35への通電を停止する。これにより、ディスクロータ2に押圧されたブレーキパッド3、4からの反力によってピストン10に作用する軸力を送りロッド21、回転ロッド22及びスラストベアリング30を介してキャリパ5に伝達して支持することができ、制動力を保持することができる。このとき、送りロッド21のネジ部24、ロックナット25のネジ部26の摩擦力及びウォーム33とウォームホイール34との噛合いによって送りロッド21及び回転ロッド22の回転がロックされる。
このように、ディスクブレーキ1を駐車ブレーキとして使用する場合、受圧面積が大きい大径ピストン14によってピストン10を押圧するので、液圧源の液圧ポンプの負荷を軽減することができ、車両運動制御等に用いられる低圧の液圧ポンプでも必要な液圧を得ることができ、駐車ブレーキとして必要な制動力を確保することができる。
駐車ブレーキを解除する場合には、先ず、通電により電磁開閉弁35を開き、液圧源の液圧ポンプによって第1及び第2液圧ポート18、19に液圧を供給して、ピストン10及び大径ピストン14をブレーキパッド3側へ付勢して、駐車ブレーキロッド20に作用する軸力を解除する。次に、駆動機構31の電動モータのシャフト32を逆回転させると、ロックナット25は大径ピストン14によってピストン10に押圧されて回転がロックされているので、送りロッド21が摩擦部材27の摩擦力に打勝ってロックナット25に対して回転して、送りロッド21が前進して、回転ロッド22との係合部23に軸方向の隙間が生じる。この状態で、液圧源からの液圧を解除すると、ピストン10及び大径ピストン14が後退して、制動が解除される。なお、更に、回転ロッド22及び送りロッド21を回転させると、摩擦部材27の摩擦力によってロックナット25が送りロッド21と一体回転して後退する。その後、液圧源からの液圧の供給、駆動装置31の電動モータへの通電及び電磁開閉弁35への通電を停止する。このようにして、駐車ブレーキを解除することができる。
なお、上記実施形態において、送りロッド21のネジ部24とロックナット25の外周のネジ部26とを逆ネジにしない場合には、駐車ブレーキを作動させる際、送りロッド24の回転によってロックナット25がピストン10の底部に当接した後、送りロッド21を後退させるためには、駆動機構31の電動モータを逆回転させる必要があり、制御が煩雑になる。
次に、上記実施形態の変形例について、図2及び図3を参照して説明する。
上述の実施形態において、図2に示すように、第1液圧ポート18への管路に常開の電磁開閉弁36(切換手段)を設けて、駐車ブレーキとして使用する際に、電磁開閉弁36を閉じることにより、ピストン10に液圧を作用させないようにしてもよい。
また、図1に示す実施形態において、電磁開閉弁35の代りに、図3に示す液圧切換弁37(切換手段)を設けることができる。図3に示すように、液圧切換弁37は、液圧源と第1液圧ポート18とを接続する通路38と、液圧源と第2液圧ポート19とを接続する通路39と、第1液圧ポート18と第2液圧ポート19とを接続する通路40を有している。通路39には、液圧開閉弁41が設けられ、通路40には、逆止弁42が設けられている。液圧開閉弁41は、液圧源からの液圧が所定圧力に達すると開弁する常閉弁であり、逆止弁42は、第2液圧ポート19から第1液圧ポート18側への流通のみを許容する逆止弁である。
この構成により、液圧開閉弁41の開弁圧力に達する液圧を供給することにより、液圧開閉弁41を開いて第2液圧ポート19に液圧を供給することができ、また、液圧源からの供給液圧を解除することにより、逆止弁42によって、第2液圧ポート19すなわち大径シリンダ13内の液圧を解除することができる。これにより、電磁開閉弁35への通電を制御する代りに液圧源からの供給液圧を制御することにより、図1に示す実施形態と同様に、駐車ブレーキを作動させることができる。
本発明の一実施形態に係るディスクブレーキを示す縦断面図である。 図1に示すディスクブレーキに接続される電磁開閉弁の他の配置を示す回路図である。 図1に示すディスクブレーキに接続される液圧切換弁を示す縦断面図である。
符号の説明
1 ディスクブレーキ、2 ディスクロータ(ディスク)、3、4 ブレーキパッド、5 キャリパ、8 シリンダボア(シリンダ)、10 ピストン、13 大径シリンダ、14 大径ピストン、21 送りロッド(ロッド部材)、25 ロックナット、27 摩擦部材(摩擦手段)、31 駆動機構

Claims (3)

  1. ディスクを介して両側に配置された一対のブレーキパッドと、シリンダ及び該シリンダ内に摺動可能に嵌装されたピストンを有し、前記シリンダ内への液圧の供給によって前記ピストンを移動させて前記一対のブレーキパッドを前記ディスクに接触させるキャリパと、該キャリパに設けられて前記シリンダと軸方向が同じ大径シリンダと、該大径シリンダ内に摺動可能に嵌装されて該大径シリンダ内への液圧供給によって前記ピストン側へ移動可能な大径ピストンと、該大径ピストンに螺合して該大径ピストンに対する回転によって前記シリンダの軸方向に沿って移動して前記ピストンに当接可能なロックナットと、該ロックナットに螺合して該ロックナットに対する回転によって前記シリンダの軸方向に沿って移動して前記キャリパに軸力を伝達するロック位置へ移動可能なロッド部材と、前記ロックナットに対する前記ロッド部材の回転に摩擦力を作用させる摩擦手段と、前記ロッド部材を電動アクチュエータによって回転駆動する駆動機構とを備えていることを特徴とするディスクブレーキ。
  2. 前記大径ピストンと前記ロックナットとが螺合するネジ部と、前記ロックナットと前記ロッド部材とが螺合するネジ部とは、互いに逆ネジであることを特徴とする請求項1に記載のディスクブレーキ。
  3. 前記シリンダ及び前記大径シリンダへの液圧の供給を選択的に切り換える切換手段が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のディスクブレーキ。
JP2005287638A 2005-09-30 2005-09-30 ディスクブレーキ Expired - Fee Related JP4521615B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005287638A JP4521615B2 (ja) 2005-09-30 2005-09-30 ディスクブレーキ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005287638A JP4521615B2 (ja) 2005-09-30 2005-09-30 ディスクブレーキ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007100724A true JP2007100724A (ja) 2007-04-19
JP4521615B2 JP4521615B2 (ja) 2010-08-11

Family

ID=38027886

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005287638A Expired - Fee Related JP4521615B2 (ja) 2005-09-30 2005-09-30 ディスクブレーキ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4521615B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110388394A (zh) * 2018-04-23 2019-10-29 丰田自动车株式会社 盘式制动器
CN115535903A (zh) * 2022-08-25 2022-12-30 杭州大杰智能传动科技有限公司 制动系统、安全制动的塔机起升机构及制动方法

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4963391U (ja) * 1972-09-18 1974-06-04
JPH05506196A (ja) * 1990-10-11 1993-09-16 アライド−シグナル・インコーポレーテッド ディスクブレーキ/パーキングブレーキ
JP2005201338A (ja) * 2004-01-14 2005-07-28 Honda Motor Co Ltd パーキングブレーキ装置
JP2007522398A (ja) * 2004-02-09 2007-08-09 コンティネンタル・テーベス・アクチエンゲゼルシヤフト・ウント・コンパニー・オッフェネ・ハンデルスゲゼルシヤフト 車両用油圧ブレーキ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4963391U (ja) * 1972-09-18 1974-06-04
JPH05506196A (ja) * 1990-10-11 1993-09-16 アライド−シグナル・インコーポレーテッド ディスクブレーキ/パーキングブレーキ
JP2005201338A (ja) * 2004-01-14 2005-07-28 Honda Motor Co Ltd パーキングブレーキ装置
JP2007522398A (ja) * 2004-02-09 2007-08-09 コンティネンタル・テーベス・アクチエンゲゼルシヤフト・ウント・コンパニー・オッフェネ・ハンデルスゲゼルシヤフト 車両用油圧ブレーキ

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110388394A (zh) * 2018-04-23 2019-10-29 丰田自动车株式会社 盘式制动器
CN115535903A (zh) * 2022-08-25 2022-12-30 杭州大杰智能传动科技有限公司 制动系统、安全制动的塔机起升机构及制动方法
CN115535903B (zh) * 2022-08-25 2024-05-14 杭州大杰智能传动科技有限公司 制动系统、安全制动的塔机起升机构及制动方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4521615B2 (ja) 2010-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102142028B1 (ko) 브레이크 시스템
US10300895B2 (en) Brake device
US8408660B2 (en) Disc brake apparatus
KR101511437B1 (ko) 전자기계식 브레이크 장치
CN107406065B (zh) 制动控制装置
JP6129553B2 (ja) ブレーキシステム
JP2014108655A (ja) ブレーキ装置
JP2005121227A (ja) ホイールブレーキ
KR102011164B1 (ko) 브레이크 장치
JP2007126032A (ja) ブレーキ装置
WO2016104682A1 (ja) 電動ブレーキシステム
JP5229492B2 (ja) ディスクブレーキ装置
JP6478617B2 (ja) ブレーキ装置
JP2007100723A (ja) ディスクブレーキ
US20040195058A1 (en) Braking apparatus for motor vehicle
JP4521615B2 (ja) ディスクブレーキ
JPH1193991A (ja) ブレーキ装置
CN112145582B (zh) 盘式制动器、线控制动系统以及车辆
JP6498579B2 (ja) ブレーキ装置
JP2015047948A (ja) 電動ブレーキシステム
US11858490B2 (en) Brake control device
KR20090061967A (ko) 유성기어 타입 전동 브레이크 시스템
JP2005291303A (ja) ディスクブレーキ
JP2012246983A (ja) パーキングブレーキ装置
KR20180047864A (ko) 전동식 디스크 브레이크

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080627

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20080630

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20090902

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090902

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090904

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100324

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100506

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100511

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130604

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140604

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees