JP2007100353A - 点検カメラ装置および点検装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業者が撮影している家屋構造体の損傷や被害状況の映像および温度、湿度情報と同じ映像および情報を、家屋住人も同時に観察し、家屋構造体の損傷や被害状況を正確に判断することができる家屋点検カメラ装置を提供する。
【解決手段】家屋点検カメラ装置10の把持部14の一端に首振り自在なカメラ支持部11と首振り機構12を備える。カメラ支持部11は被写体を撮影するカメラ21と、被写体を照明する照明ライト22と、被写体の温度、湿度を測定する温度センサ23、湿度センサ24を有している。把持部14は首振り機構12の動作および照明ライト22の点灯を制御するコントローラ41と、カメラ21、温度センサ23および湿度センサ24の出力を重畳するスーパインポーズ回路43と、スーパインポーズ回路43の出力を所定の搬送波で変調して無線送信する無線トランスミッタ32とを有している。
【選択図】 図1

Description

本発明は、家屋の床下や天井裏における基礎、柱、桟、配管などの家屋構造体の損傷や腐朽、シロアリやカビによる被害、水漏れ、亀裂や沈下、雨漏り、鼠による糞や木材の齧り被害、家屋の屋根や雨樋、下水配管等を点検する点検カメラ装置およびそれを利用した点検装置に関する。
地震や台風などによる家屋の倒壊や損傷を防ぎ、あるいは老朽化を防止して耐久強度を高く維持するためには、家屋を定期的に点検して損傷箇所や問題箇所の補修、修繕を早期に行うことが重要である。家屋の室内の損傷は住人が目視して判断することができるが、床下や天井裏などの住人による目視が困難な場所における損傷は、専門の業者に委託して点検する必要がある。たとえば、床下点検では、従来、台所や洗面所などの床に設けられた作業口から点検調査を行う作業者が床下空間に入り込み、床下空間の全域を移動して目視によって点検している。同様に、天井裏点検では、台所や洗面所などの天井開口部から作業者が天井裏に入り、天井裏を這いながら全域を移動して目視によって点検している。
一般に、住宅の床下や天井裏は狭いので、作業者は無理な低い姿勢で這いながら移動しなければならず、時間と労力が予想以上にかかってしまい、作業が非効率的である。また、床下は間仕切り基礎によって複数の区画に仕切られているので、間仕切り基礎で遮断された区画へは移動することができず、点検箇所が限定されてしまうことがあった。このような課題を解決するため、室内の床面から床下まで貫通する点検穴からファイバスコープ等の撮影装置と床下環境検知センサを挿入し、撮影装置から得られた点検箇所とその位置の映像と、床下環境検知センサによる測定値とをモニタに表示させて床下の点検および測定を行うことにより、床下に潜ることなく床下を点検する床下点検方法(たとえば特許文献1参照)や、家屋の基礎に設けた開口部から床下内部へ進入できる台車に遠隔操作可能なカメラおよび照明器具を搭載した作業車を、開口部外側から手操作により移動させる床下点検方法(たとえば特許文献2参照)が提案されている。
また、先端にTVカメラ及び照明ライトを設けた棒体を天井裏、壁裏、床下等に設けられた小さな孔から挿入させて、天井裏、壁裏、床下などの状態を撮影してモニタに表示させる持ち運び可能な確認点検用TVカメラ装置(たとえば特許文献3参照)が提案されている。
また、作業者が白蟻被害を観察している床下や天井裏などの住人による目視が困難な場所を、住人が直接確認可能にするために、作業者が床下等に入ってビデオカメラにより撮影した床下等の家屋の一部の画像を、家屋の住人が所有するテレビジョンに送信して表示し、白蟻の存在や被害状況等を直接モニタするようにした白蟻調査方法(たとえば特許文献4参照)が提案されている。
特開2002−349074号公報((0005)、(0019)〜(0021)および図1など) 特開2002−256565号公報((0007)、(0011)、(0013)および図1、図2など)および図1など) 特許第2595195号公報((0004)、(0011)、(0018)〜(0019)および図1、図4など) 特許第2595195号公報((0006)、(0012)〜(0013)および図1など)
しかし、特許文献1および特許文献2による床下点検方法は、作業者が床下を這いながら移動する必要が無いので作業が効率的であり、床下の間仕切り基礎で遮断された区画など狭い領域の点検が可能である反面、点検を行う作業者自体も点検箇所をファイバスコープやTVカメラで撮影した画像により間接的に観察することになるので、点検の精度に問題がある。たとえば、床柱に模様などがある場合、それが木材自体の模様であるのか、水漏れ等のしみによる模様であるのかを正確に判定することは困難である。また、木材の腐朽画像が観察された場合でも、それが触れば崩れ落ちるほどの腐朽か否かなど、どの程度の腐朽状態であるのかを判定することはできない。また、配管に水滴がついている画像が観察された場合に、それが配管からの水漏れか、周囲の湿度による影響であるか、あるいは新しい水滴であるか否かなどを判定することは困難である。
特許文献3による確認点検用TVカメラ装置は、TVカメラ及び照明ライトを設けた棒体を片手で持ちながら点検対象物を撮影するので、天井裏や床下、壁内部などを簡単に観察することができるが、特許文献1および特許文献2と同様に、点検箇所を撮影した画像により間接的に観察することになるので、点検の精度に問題がある。
特許文献4における白蟻調査方法は、作業者が床下等に入りビデオカメラにより床下等の家屋の一部を撮影しており、作業者は撮影箇所を直接目視して観察できるので作業者にとっては上記のような点検の精度の問題は無いが、モニタを見ている家屋の住人にとっては作業者の説明に頼らざるを得ないので、上記のような床柱の模様の正体、木材の腐朽状状態、配管の水滴の正体などを直接正確に確認することはできない。
本発明はこのような課題を解決するもので、作業者およびモニタを見ている家屋の住人の両者が、家屋の床下や天井裏などにおける住宅構造体の損傷や腐朽、シロアリやカビによる被害、水漏れ、基礎の亀裂や沈下、雨漏り、鼠による糞や木材の齧り被害などを、同じ映像や情報を見ることにより、正確に観察して判断することができる点検カメラ装置および点検装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の本発明の点検カメラ装置は、家屋における住宅構造体の状況を観察して家屋の現況を点検する点検カメラ装置であって、把持部の一端に着脱自在に設けられたロットと、前記ロットの先端に設けられたカメラ機構とを有し、前記カメラ機構は首振り自在なカメラ支持部と前記カメラ支持部の首振り位置を制御する首振り機構とを備え、前記カメラ支持部は被写体を撮影するカメラと、前記被写体を照明する照明ライトと、前記被写体周辺の温度を測定する温度センサと、前記被写体周辺の湿度を測定する湿度センサとを有しており、前記把持部は前記首振り機構の動作および前記照明ライトの点灯を制御するコントローラと、前記カメラ、前記温度センサおよび前記湿度センサの出力を重畳するスーパインポーズ回路と、前記スーパインポーズ回路の出力を所定の搬送波で変調して送信するトランスミッタとを有することを特徴とする。
請求項2記載の本発明は、請求項1に記載の点検カメラ装置において、前記カメラはCMOSカメラであることを特徴とする。
請求項3記載の本発明は、請求項1に記載の点検カメラ装置において、前記ロットは長さの異なる複数のロットから選ばれたいずれか一つであることを特徴とする。
請求項4記載の本発明は、請求項1に記載の点検カメラ装置において、前記ロットに長さが固定または可変の延長ロットを連結して長さを可変としたことを特徴とする。
請求項5記載の本発明は、請求項1に記載の点検カメラ装置において、前記温度センサおよび前記湿度センサは前記カメラ支持部から伸縮自在であることを特徴とする。
請求項6記載の本発明の点検装置は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の点検カメラ装置と、前記点検カメラ装置の前記コントローラおよび前記トランスミッタを駆動するバッテリ電源回路と、前記点検カメラ装置の出力を表示するモニタ装置と、前記点検カメラ装置のアンテナから送信された信号を家屋住人が観察可能な画像表示装置に表示する受信装置とを有することを特徴とする。
請求項7記載の本発明は、請求項6に記載の点検装置において、前記点検カメラ装置の操作者と前記家屋の住人との間で音声交信する手段を有することを特徴とする。
本発明によれば、点検カメラ装置を操作している作業者が観察している家屋の床下や天井裏などにおける住宅構造体の損傷や腐朽、シロアリやカビによる被害、水漏れ、基礎の亀裂や沈下、雨漏り、鼠による糞や木材の齧り被害などの映像およびそれに付随した温度、湿度情報と同じ情報を、家屋の住人も自己が観察可能な画像表示装置で同時に正確に観察することができる。したがって、家屋の住人は自己の家屋の状況を安心して確認することができる。
本発明の第1の実施の形態による点検カメラ装置は、作業者が把持した把持部の先端に設けられたカメラ機構を首振り機構で首振りさせながら点検箇所を撮影し、同時に撮影した点検箇所の温度及び湿度を温度センサ及び湿度センサでそれぞれ測定し、撮影した点検箇所の映像にその点検箇所の温度情報および湿度情報をスーパインポーズ処理して作業者および家屋の住人に送信するものである。本実施の形態によれば、作業者が観察している家屋の床下や天井裏などにおける住宅構造体の損傷や腐朽、シロアリやカビによる被害、水漏れ、基礎の亀裂や沈下、雨漏り、鼠による糞や木材の齧り被害などの映像およびそれに付随した温度、湿度情報を、家屋の住人も同時に正確に観察することができる。
本発明の第2の実施の形態は、第1の実施の形態による点検カメラ装置において、カメラをCMOSカメラとしたものである。本実施の形態によれば、カメラが小型軽量であるので、作業者は片手で操作が可能である。また、CCDカメラと比較してドライバ回路が不要で、電源回路も簡単である。更に、アナログ信号処理が不要であり、消費電力が小さい。
本発明の第3の実施の形態は、第1の実施の形態による点検カメラ装置において、ロットを長さの異なる複数のロットから選ばれたいずれかとしたものである。本実施の形態によれば、作業者と点検箇所の距離に応じて軽量で適切な長さのロットを選択して使用することができる。
本発明の第4の実施の形態は、第1の実施の形態による点検カメラ装置において、ロットに長さが固定または可変の延長ロットを連結して長さを可変としたものである。本実施の形態によれば、作業者と点検箇所の距離に応じてロットの長さを軽量で適切に調節することができる。
本発明の第5の実施の形態は、第1の実施の形態による点検カメラ装置において、温度センサおよび湿度センサをカメラ支持部から伸縮自在としたものである。本実施の形態によれば、カメラが所定の距離で家屋の点検箇所を撮影しているときにおいても、温度センサおよび湿度センサのみを点検箇所に接触ないし近接させて点検箇所の温度および湿度を直接測定することができる。
本発明の第6の実施の形態による点検装置は、第1から第5の実施の形態による点検カメラ装置と、この点検カメラ装置から出力された映像信号に温度センサおよび湿度センサの出力を重畳した信号を、作業者の手元にあるモニタ装置と、家屋の住人が観察可能な画像表示装置に送信するものである。本実施の形態によれば、作業者が観察している家屋の床下や天井裏などにおける住宅構造体の損傷や腐朽、シロアリやカビによる被害、水漏れ、基礎の亀裂や沈下、雨漏り、鼠による糞や木材の齧り被害などの映像およびそれに付随した温度、湿度情報を、家屋の住人も同時に正確に観察することができる。
本発明の第7の実施の形態は、第6の実施の形態による点検装置において、点検カメラ装置の操作者と家屋の住人との間で音声交信する手段を有するものである。本実施の形態によれば、点検カメラ装置の操作者と家屋の住人が床下と居間などの離れた場所に居ても、音声交信手段により同じ映像および情報を見ながら、その内容についての説明、質疑応答、点検内容の指示等を直接会話することができる。
以下、本発明の実施例について、図面とともに詳細に説明する。
図1は本発明の実施例における家屋点検カメラ装置10の一構成例を示した図で、(a)は全体構成図、(b)は(a)のA矢視図、(c)は(a)の分解構成図である。図2は家屋点検カメラ装置10を使用した家屋点検装置の全体構成を示すブロック図である。
図1(a)(c)において、家屋点検カメラ装置10は、家屋の点検部を撮影するカメラを内蔵した首振り自在のカメラ支持部11およびこのカメラ支持部11を首振りさせるための首振り機構12を備えたカメラ機構13と、首振り機構12によるカメラ支持部11の首振り動作を制御するためのコントローラ41を内蔵した把持部14と、カメラ機構13および把持部14を連結するロット15とにより構成される。カメラ機構13とロット15は締め付けリング16で、把持部14とロット15は締め付けリング17で着脱自在に固定されている。
カメラ支持部11は、図1(b)に示すように、被写体を撮影するカメラ21と、カメラ21の周囲の複数位置に配置された被写体を照明する白色LEDによる照明ライト22と、温度センサ23および湿度センサ24が設けられている。カメラ21はたとえば24万画素のCMOSカメラが使用され、防水用キャップにより覆われている。CMOSカメラは小型軽量であるので、作業者は片手で操作が可能である。また、CCDカメラと比較してドライバ回路が不要で、電源回路も簡単である。更に、アナログ信号処理が不要であり、消費電力が小さい。なお、高画質が必要な場合は画素数を多くすることが容易なCCDカメラの方が好ましい。
図1および図2において、把持部14の内部には、首振り機構12によりカメラ支持部11の首振り位置を制御するとともに、照明ライト22の点灯を制御するコントローラ41と、カメラ21、温度センサ23および湿度センサ24の出力をマイクロコンピュータ42で制御して重畳するスーパインポーズ回路43とが内蔵されている。
把持部14の外面には、照明ライト22を点灯させる照明スイッチ26、カメラ支持部11を所定の方向に首振りさせるカメラ首振りスイッチ27、28、コントローラ41の電源スイッチ29、コントローラ41に電源が投入されたときに電源投入状態を表示する電源投入表示用LED30、および、コントローラ41を駆動するバッテリ電源回路44の充電状況を表示する充電状況表示用LED31が設けられている。充電状況表示用LED31は、バッテリ電源回路44が十分充電されているときは連続点灯し、電圧が低下してくると点滅して要充電を知らせる。バッテリ電源回路44の電圧が低下すると、後述する無線トランスミッタ32からの無線送信はできなくなるので、家屋点検カメラ装置10の使用前にバッテリ電源回路44の充電状況をあらかじめ確認することが望ましい。
把持部14のロット15と反対側の底面には、スーパインポーズ回路43の出力であるカメラ21、温度センサ23および湿度センサ24の出力を送信する無線トランスミッタ32が設けられている。無線トランスミッタ32は、スーパインポーズ回路43の出力を所定の搬送波で変調する変調回路45と、変調回路45の出力を無線送信するアンテナ46から構成される。また、カメラ21、温度センサ23および湿度センサ24の出力が無線送信しにくい場合に、有線トランスミッタ47で有線送信するための有線ケーブルを接続する有線ケーブル接続端子48、家屋点検カメラ装置10の重量を小さくするために、家屋点検カメラ装置10とは別体で設けられた、コントローラ41に給電するためのバッテリ電源回路44との接続端子49、ならびに、カメラ21、温度センサ23および湿度センサ24の出力を表示させるためのハンドモニタ53を接続するためのハンドモニタ出力端子50などを有する中継コネクタ51が設けられている。
ロット15は、家屋点検カメラ装置10の重量を小さくして作業者が片手で操作しやすくするために、軽量とすることが好ましい。そこで、アルミニウムやカーボンファイバなどの軽量材料で作成した予め長さの異なる複数のロット15を用意し、点検箇所に応じて複数のロット15から最適な選択をして使用することが好ましい。ロット15の交換は、締め付けリング16、17で緩めて現在使用中のロット15をはずし、交換用ロットを嵌め込んで締め付けリング16、17で締め付ける。なお、ロット15内には、把持部14のコントローラ41とカメラ機構13を電気的に連結する信号線が内蔵されている。なお、長さの異なるロット15を選択する代わりに、現在使用中のロット15とは別に用意した長さが固定または可変の延長ロットを連結してもよい。
図3は、家屋点検カメラ装置10から無線送信された信号を受信して、家屋住人が観察可能な画像表示装置に出力するための制御部60の一例を示す斜視図である。制御部60では、家屋点検カメラ装置10から無線送信された信号をアンテナ61で受信し、受信部62で画像として表示可能な信号に復調する。受信部62で復調された信号はビデオ分配回路67(図2参照)によって2系統に分配される。ビデオ分配回路67の一方の出力は、液晶モニタコネクタ63に接続された液晶モニタ64に表示されるので、作業者は家屋点検カメラ装置10から離れた場所において、液晶モニタ64により点検箇所の映像に温度や湿度が重畳された画像を観察することができる。また、他方の出力は、外部モニタ端子65から取り出され、家屋の居間などに設置されているテレビ受信機やビデオカメラなどの画像表示装置66に供給されるので、家屋住人は居間などで画像表示装置66により家屋点検カメラ装置10から送信された信号、すなわち、点検箇所の映像にその温度や湿度が重畳された画像を観察することができる。
制御部60は、さらに、前述したコントローラ41を駆動するバッテリ電源回路44および制御部60を駆動するバッテリ電源回路52の充電を行う。バッテリ電源回路44、52を充電する際には、充電端子68と把持部14の中継コネクタ51をケーブルで接続し、ACアダプタ端子69にACアダプタ70を接続する。充電時は、コントローラ41の電源スイッチ29および制御部60の電源スイッチ71を切る。なお、家屋点検カメラ装置10の使用中にバッテリ電源回路44の電圧が低下したときは、ACアダプタ70からの給電により使用を継続することができる。
電源スイッチ71が投入されるとLED72が点灯し、切断されるとLED72が消灯して制御部60の動作状態及び充電状況を確認することができる。電源スイッチ71を投入してもLED72が発光しない場合や発光が弱い場合は、制御部60のバッテリ電源回路52を充電する必要がある。
つぎに、家屋点検カメラ装置10を使用して家屋点検を行う家屋点検方法について、作業者が家屋の床下に潜ってシロアリ被害や水漏れなど家屋の床下の状況を点検する場合を例に説明する。
作業者は床下等に入り家屋点検カメラ装置10により床下の基礎や柱、梁、配管などの住宅構造体を撮影する。作業者は住宅構造体の損傷や腐朽、シロアリやカビによる被害、水漏れ、基礎の亀裂や沈下などがあるか否かを目視により探索し、それらの損傷や被害がある場合は、その位置を家屋点検カメラ装置10により撮影する。家屋点検カメラ装置10の外部接続端子49に中継コネクタ51と、バッテリ電源回路44とを接続し、家屋点検カメラ装置10の電源スイッチ29を投入すると、バッテリ電源回路44が十分に充電されていれば、電源投入表示用LED30および充電状況表示用LED31が点灯する。
この時、バッテリ電源回路44の充電が不十分であれば、充電状況表示用LED31が点滅するか点灯しない。その場合、制御部60の充電端子68と家屋点検カメラ装置10の把持部14における中継コネクタ51とをケーブルでつなぎ、ACアダプタ端子69にACアダプタ70を接続して充電電流を充電端子68、ケーブル、中継コネクタ51を介してバッテリ電源回路44に供給して充電する。なお、バッテリ電源回路44の充電状況は、点検開始前に予め確認しておくことが好ましい。
充電状況表示用LED31が点灯してバッテリ電源回路44の充電が十分であれば、照明スイッチ26をオンにしてカメラ先端の照明ライト22を点灯させ、カメラ支持部11の先端を撮影すべき位置に近づける。撮影すべき位置が作業者の位置から遠い場合には、ロット15を長さの長いロットと交換、又は、ロット15に延長ロットを連結してロット15を長くする。カメラ支持部11の先端を撮影すべき位置に近づけた状態で、カメラ首振りスイッチ27、28を押圧し、コントローラ41により首振り機構12を操作してカメラ支持部11を首振りさせ、カメラ21を撮影すべき所定の点検位置に向けて停止させる。カメラ首振りスイッチ27を押圧している間、カメラ支持体11が一方向に移動し、押圧を止めると停止する。カメラ首振りスイッチ28も同様に押圧している間、カメラ支持体11がカメラ首振りスイッチ27による移動方向とは逆方向に移動し、押圧を止めると停止する。カメラ首振りスイッチを2つ設けた場合は、カメラ支持体11は上下または左右の2方向のみの移動であるが、カメラ首振りスイッチを4つ設ければ、カメラ支持体11を上下左右の4方向に移動させることができる。
カメラ21が撮影すべき点検位置に向けて停止した状態で、コントローラ41により首振り機構12を操作し、カメラ21により点検位置の被写体を撮影する。同時に、カメラ21が撮影している点検位置の被写体周辺の温度および湿度をカメラ支持体11の先端側の側面に設けた温度センサ23および湿度センサ24で測定する。この時、カメラ21による被写体映像の撮影は通常カメラと被写体位置は離れているので、その状態で測定された温度および湿度は被写体自体の温度および湿度とは厳密には異なる。そこで本実施例においては、カメラ21による映像の撮影に先立って、撮影する被写体に温度センサ23および湿度センサ24を近接させて被写体の温度および湿度を測定し、その値を記憶させた状態で被写体の映像を撮影する。
得られた被写体の映像および温度、湿度情報は、マイクロコンピュータ42の制御によりスーパインポーズ回路43でスーパインポーズ信号に処理され、この出力信号を無線トランスミッタ32の変調回路45で所定の搬送波に変調し、アンテナ46から制御部60の受信部62に無線送信される。スーパインポーズ回路43の出力信号は、さらに外部接続端子33から中継コネクタ51を介してハンドモニタ53に表示されるとともに、有線トランスミッタ47に供給される。有線トランスミッタ47はバッテリ電源回路44の充電状態が不十分である場合などの無線トランスミッタ32で送信できない場合に、スーパインポーズ回路43の出力を受信部62に送信するために使用される。
作業者はハンドモニタ53に表示された映像を見ながら被写体を撮影する。
ハンドモニタ53に表示されるスーパインポーズ映像の一例を図4に示す。図4において、点検箇所の被写体映像81の下部に温度情報82および湿度情報83が重畳して表示される。点検箇所の被写体映像81において、支柱84に腐食などによる腐朽部85と水漏れなどによるシミ86が観察されている。温度情報82および湿度情報83からの情報で、シミ86は、支柱の模様ではなく水漏れによるシミと判断できる。
受信部62で受信されたスーパインポーズ回路43の出力信号は、ビデオ分配回路67で分配されて外部モニタ端子65から出力され、家屋の居間などに設置されている画像表示装置66に表示される。したがって、家屋住人は作業者がハンドモニタ53で見ている映像および温度、湿度情報と同一の映像および温度、湿度情報を外部モニタ端子65に接続した画像表示装置66で見ることができる。
このように、作業者と家屋住人は床下と居間など互いに離れている場所で同じ映像および情報を同時に見ることができるので、携帯電話などの音声交信装置により映像を見ながら、その内容についての説明、質疑応答、撮影被写体の変更・指示等を直接会話することができる。
本実施例では、家屋の点検箇所の映像に加えて温度情報および湿度情報を使用している。したがって、映像だけでは損傷や被害を判定しにくい場合でも温度および湿度情報を加味して判定することができる。たとえば、床柱に模様などがある場合に、映像だけではそれが木材自体の模様であるのか、水漏れ等のしみによる模様であるのかを判定することが困難な場合があるが、その模様部分の湿度が他の部分よりも高ければ水漏れであると判定することができる。また、点検箇所の温度や湿度が部分的に他の箇所と異なる場合には、たとえシロアリ被害が無い場合でも、シロアリ被害を受けやすいとの判定をすることができる。また、たとえば配管に水滴がついている映像が観察された場合に、水滴の温度を測定することにより新しい水滴であるか否かなどを判定することができる。したがって、映像のみによる場合と比較して点検の精度を高くすることができる。
また、本実施例のように、作業者が家屋の床下に潜って点検する場合は、作業者が被写体を直接目視することができるので、たとえば床柱に模様などがある場合でもそれが木材自体の模様であるのか、水漏れ等のしみによる模様であるのかを判定することができる。また、被写体を指先で触ることにより官能的な温度情報および湿度情報や、硬いか柔らかいかあるいは脆いかなどの遠隔操作では得られない情報も得ることができるので点検の精度を一層高くすることができる。たとえば、木材の腐朽が観察された場合に、それが新しいものか古いものか、あるいは、触れると崩れ落ちるほどの腐朽か否かなど、どの程度の腐朽状態であるのかを判定することができる。
なお、カメラ2で撮影した点検箇所の被写体映像、温度センサ23で得た温度情報、および湿度センサ24で得た湿度情報をもとに、過去の点検箇所における損傷や被害状況、被害発生の可能性などを蓄積したデータベースと比較して、現在の点検箇所における損傷や被害状況、被害発生の可能性を判定させる機能をマイクロコンピュータ42およびスーパインポーズ回路43に持たせれば、現在点検している点検箇所における損傷や被害状況、被害発生の可能性を自動判定することができる。
また、本実施例では、作業者が家屋の床下に潜って家屋の床下の状況を点検する場合について説明したが、天井裏を這って点検する場合もまったく同様に行うことができる。また、狭い床下や天井裏、壁内部、下水配管などの作業者が進入しにくい場所や、屋根、雨樋などの高所を点検する場合は、作業者が進入せずに、ロット15を長さの長いロットと交換したり、延長ロットを接続したり、折り曲げ自在のロットと交換したりすることにより、作業者から離れた位置の被写体を進入した場合と同様にして撮影、表示させることができる。ただし、この場合は、被写体を指先で触ることができないので、官能的な情報を得ることはできない。
また、本実施例では、家屋点検カメラ装置10の電源であるバッテリ電源回路44を家屋点検カメラ装置10とは別体にして、バッテリ電源回路44と家屋点検カメラ装置10の中継コネクタ51を接続して家屋点検カメラ装置10に給電する例を説明したが、バッテリ電源回路44を家屋点検カメラ装置10に内蔵させてもよい。
本発明によれば、作業者が家屋点検カメラ装置10を把持し、把持部の先端に設けられたカメラ機構を首振り機構で首振り操作させながら家屋の点検箇所を撮影し、同時に、撮影した点検箇所またはその周囲の温度及び湿度をカメラの接眼部の周囲に配置された温度センサ及び湿度センサでそれぞれ測定し、撮影した点検箇所の映像にその点検箇所またはその周囲における温度情報および湿度情報をスーパインポーズ処理して、作業者および家屋の住人に送信するので、作業者が観察している家屋の点検箇所における住宅構造体の損傷や腐朽、シロアリ被害などの状況を、家屋の住人も同時に正確に観察することができる。したがって、家屋の住人は自己の家屋の状況を安心して確認することができる。
本発明は、地震や台風などによる家屋の倒壊や損傷を防ぎ、あるいは老朽化を防止して耐久強度を高く維持するための、家屋を定期的に点検して損傷箇所や問題箇所の補修、修繕を行う際に用いられる、家屋の床下や天井裏などにおける基礎、柱、桟、配管などの住宅構造体の損傷や腐朽、シロアリやカビによる被害、水漏れ、亀裂や沈下、雨漏り、鼠による糞や木材の齧り被害、家屋の屋根や雨樋、下水は移管等を点検する家屋点検カメラ装置、およびそれを利用して家屋を構成する家屋構造体の現況を判定し、家屋の補修の必要性を判定する家屋点検装置に関する。
本発明の実施例における家屋点検カメラ装置の一構成例を示す図で、(a)は全体構成図、(b)は(a)のA矢視図、(c)は(a)の分解構成図 本発明の実施例における家屋点検カメラ装置を使用した家屋点検装置の全体構成を示すブロック図 本発明の実施例における家屋点検カメラ装置の制御部の一例を示す斜視図 本発明の実施例における家屋点検カメラ装置により撮影された家屋点検画像の一例を示す正面図
符号の説明
10 家屋点検カメラ装置
11 カメラ支持部
12 首振り機構
13 カメラ機構
14 把持部
15 ロット
16、17 締め付けリング
21 カメラ
22 照明ライト
23 温度センサ
24 湿度センサ
26 照明スイッチ
27、28 カメラ首振りスイッチ
29 電源スイッチ
30 電源投入表示用LED
31 充電状況表示用LED
32 無線トランスミッタ
41 コントローラ
42 マイクロコンピュータ
43 スーパインポーズ回路
44 バッテリ電源回路
45 変調回路
46 アンテナ
47 有線トランスミッタ
48 有線ケーブル接続端子
49 接続端子
50 ハンドモニタ出力端子
51 中継コネクタ
52 バッテリ電源回路
53 ハンドモニタ
60 制御部
61 アンテナ
62 受信部
63 液晶モニタコネクタ
64 液晶モニタ
65 外部モニタ端子
66 画像表示装置
67 ビデオ分配回路
68 充電端子
69 ACアダプタ端子
70 ACアダプタ
71 電源スイッチ
72 LED
81 点検箇所の被写体映像
82 温度情報
83 湿度情報
84 支柱
85 腐朽部
86 シミ

Claims (7)

  1. 家屋における住宅構造体の状況を観察して家屋の現況等を点検する点検カメラ装置であって、把持部の一端に着脱自在に設けられたロットと、前記ロットの先端に設けられたカメラ機構とを有し、前記カメラ機構は首振り自在なカメラ支持部と前記カメラ支持部の首振り位置を制御する首振り機構とを備え、前記カメラ支持部は被写体を撮影するカメラと、前記被写体を照明する照明ライトと、前記被写体周辺の温度を測定する温度センサと、前記被写体周辺の湿度を測定する湿度センサとを有しており、前記把持部は前記首振り機構の動作および前記照明ライトの点灯を制御するコントローラと、前記カメラ、前記温度センサおよび前記湿度センサの出力を重畳するスーパインポーズ回路と、前記スーパインポーズ回路の出力を所定の搬送波で変調して送信するトランスミッタとを有することを特徴とする点検カメラ装置。
  2. 前記カメラはCMOSカメラであることを特徴とする請求項1に記載の点検カメラ装置。
  3. 前記ロットは長さの異なる複数のロットから選ばれたいずれか一つであることを特徴とする請求項1に記載の点検カメラ装置。
  4. 前記ロットに長さが固定または可変の延長ロットを連結して長さを可変としたことを特徴とする請求項1に記載の点検カメラ装置。
  5. 前記温度センサおよび前記湿度センサは前記カメラ支持部から伸縮自在であることを特徴とする請求項1に記載の点検カメラ装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の点検カメラ装置と、前記点検カメラ装置の前記コントローラおよび前記トランスミッタを駆動するバッテリ電源回路と、前記点検カメラ装置の出力を表示するモニタ装置と、前記点検カメラ装置のアンテナから送信された信号を家屋住人が観察可能な画像表示装置に表示する受信装置とを有することを特徴とする点検装置。
  7. 前記点検カメラ装置の操作者と前記家屋住人との間で音声交信する手段を有することを特徴とする請求項6に記載の点検装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017179954A (ja) * 2016-03-31 2017-10-05 株式会社奥村組 位置確認具
JP2019013994A (ja) * 2017-07-04 2019-01-31 若狭原子力技術シニアコンサルティング株式会社 高所遠隔点検装置
US20220217962A1 (en) * 2019-05-24 2022-07-14 Anastasiia Romanivna ROMANOVA Mosquito monitoring and counting system

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