JP2007098794A - プリント装置、プリントシステム、プリント方法及びプリントプログラム - Google Patents

Abstract

【課題】プリント中にユーザを飽きさせることなく、かつ、別のプリントの促進につながる表示を行う。
【解決手段】プリント関連画像表示部７２ｂは、関連情報抽出部７２ａがプリント中の画像から抽出した関連情報の全部または一部と一致する関連情報に対応づけられている記憶画像を、ＨＤＤ７５から検索し、該当する記憶画像を抽出してワークメモリ７６に一時的に保存する（Ｓ３）。プリント関連画像表示部７２ｂは、ワークメモリ７６に一時的に保存された記憶画像を、撮影日の新しいものから１枚ずつ順次表示装置８０に表示していく（Ｓ５）。プリント管理部７２ｃは、ワークメモリ７６に保存されている記憶画像をサムネイル化し、これをプリントすべき画像のサムネイル画像としてプリント画面に表示する（Ｓ１０）。
【選択図】 図４

Description

本発明はプリント動作進行中の画像表示技術に関する。

近年の写真のプリント方法は、店頭でのプリントや街頭キオスク端末でのプリント、家庭用プリンタでのプリントなど多岐に渡っている。キオスク端末では、店頭プリントと異なり、選択した画像がプリントされるまでその場で１枚につき１分前後待つ必要がある。また、家庭用プリンタでも１枚につき１分以上を要するものが多く、ユーザは待っている間多少のストレスを感じる。

従来でも、画像のプリント中にユーザのストレス感を解消するための技術が様々開発されている。例えば特許文献１によると、フイルム画像をプリンタでプリントしている間、第１の画像データに基づいてフイルムの全コマの画像を１コマずつ画像表示装置に表示させる。
特開平９−１４９３５２号公報

特許文献１では、プリント中にユーザを退屈させないような表示が可能であるが、そこから新たなプリントの発注を促進させるような効果は薄い。本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、プリント中にユーザを飽きさせることなく、かつ、別のプリントの促進につながる表示動作を目的とする。

上記課題を解決するため、本発明は、プリント用の第１の画像を記憶する第１記憶部と、第１記憶部に記憶されている第１の画像と異なる第２の画像を記憶する第２記憶部と、第１記憶部に記憶された第１の画像の中からプリントすべき画像の選択及びプリント枚数の指定を含むプリント指示を受け付けるプリント受付部と、プリント受付部によって選択されたプリントすべき画像であるプリント画像および第２の画像から、画像に関連する情報である関連情報を抽出する関連情報抽出部と、プリント画像をプリントするプリント部と、プリント画像から抽出された関連情報の全部又は一部が共通する関連情報が抽出された第２の画像を第２記憶部から抽出する抽出部と、プリント部がプリント画像をプリントしている間、抽出部の抽出した第２の画像である関連画像を表示する表示部と、を備えるプリント装置を提供する。

この発明によると、画像に関連する関連情報が、プリント用の第１の画像およびそれ以外の第２の画像から抽出され、第１の画像がプリントされている間、第１の画像の関連情報と一部または全部が共通する第２の関連情報の抽出された第２の画像が表示される。ユーザは、プリント中、そのプリントしている画像と関連する画像を閲覧することができ、待ち時間中に退屈しない。しかも、いまプリントしている画像のプリントが終わったら、ついでに関係する画像もプリントしようという気になり、新たなプリントの促進につながる。従来技術では、プリント画像と関係あるなしの選別をまったくせぬまま画像を単にコマ送り表示するだけであり、このような効果は期待できない。

プリント受付部は関連画像からプリントすべき画像の選択を受け付けてもよい。すなわち、第１の画像のプリント中に第２の画像が映し出され、その中で気に入ったものがあればその場で即座にプリントでき、新たなプリントを行わせる契機となり、プリントの促進につながる。

特に、関連情報は撮影日時を含んでいてもよい。

さらに、表示部は関連画像を撮影日時に従った順序で表示するとよい。

こうすると、例えば、前年あるいはそれ以前の、同じ月に撮った画像を徐々に遡って表示することができ、以前の同じ時期にどのような撮影を行ったのかを、興味深く追っていくことができる。このため、プリント中にユーザを退屈させないし、あらたなプリントの契機となる可能性がさらに高まる。

また、上記課題を解決するため、本発明は、プリント用の第１の画像を記憶する第１記憶部と、第１記憶部に記憶された画像の中からプリントすべき画像の選択及びプリント枚数の指定を含むプリント指示を受け付けるプリント受付部と、プリント受付部によって選択されたプリントすべき画像であるプリント画像から、画像に関連する情報である第１関連情報を抽出する第１関連情報抽出部と、プリント画像をプリントするプリント部と、表示装置と、ネットワークを介して第１関連情報を送信する第１送信部とを備えるプリント装置と、第１記憶部に記憶されている第１の画像と異なる第２の画像を記憶する第２記憶部と、第２記憶部に記憶された第２の画像から画像に関連する情報である第２関連情報を抽出する第２関連情報抽出部と、プリント装置から第１関連情報を受信する第２受信部と、第２受信部の受信した第１関連情報の全部又は一部が共通する第２関連情報が抽出された第２の画像を第２記憶部から抽出する抽出部と、抽出部の抽出した第２の画像である関連画像をプリント装置に送信する第２送信部と、を備えるサーバと、を備え、プリント装置は、サーバから関連画像を受信する第１受信部を備え、表示装置は、プリント部がプリント画像をプリントしている間、第１受信部の受信した関連画像を表示する。

この発明によると、プリントに指定する第１の画像をプリント装置に取り込むと、第１の画像から関連情報が抽出されてサーバに送られる。サーバは、第１の画像以外の第２の画像をサーバに記憶しており、プリント装置から送られてきた第１の画像の関連情報と全部または一部が共通する関連情報の抽出された第２の画像を抽出してプリント装置に返す。プリント装置はサーバから第２の画像を受け取ると、これを第１の画像のプリント中に表示する。

すなわち、プリント装置がサーバに対し、現にプリントする画像の関連情報を示せば、サーバがこれに応じて関連画像を検索して配信することができ、各店舗に点在するプリント装置への関連画像の一元的な配信を実現できる。

ここで、第２記憶部は各ユーザに固有のユーザ識別情報と第２の画像とを対応づけて記憶し、プリント装置はユーザ識別情報を入力するユーザ識別情報入力部をさらに備え、第１送信部はユーザ識別情報入力部に入力されたユーザ識別情報をサーバに送信し、第２受信部は第１送信部の送信したユーザ識別情報を受信し、抽出部は第２受信部の受信したユーザ識別情報に対応する第２の画像を抽出する。

すなわち、サーバから配信すべき第２の画像をユーザ識別情報ごとに区別することができ、他人の撮った画像が配信されることはない。

また、第２の画像とユーザ識別情報とを対応づけてサーバに送信する端末をさらに備え、第２受信部は端末から送信された第２の画像とユーザ識別情報とを受信し、第２記憶部は第２受信部の受信した第２の画像とユーザ識別情報とを対応づけて記憶するとよい。

プリント時に表示する画像は、各ユーザの保有する端末からサーバにアップロードすることができる。

本発明に係るプリント方法は、プリント用の第１の画像を記憶するステップと、第１の画像と異なる第２の画像を記憶するステップと、記憶された第１の画像の中からプリントすべき画像の選択及びプリント枚数の指定を含むプリント指示を受け付けるステップと、選択されたプリントすべき画像であるプリント画像および第２の画像から、画像に関連する情報である関連情報を抽出するステップと、プリント画像をプリントするステップと、プリント画像から抽出された関連情報の全部又は一部が共通する関連情報が抽出された第２の画像を抽出するステップと、プリント画像をプリントしている間、抽出した第２の画像である関連画像を表示するステップと、を含む。

本発明に係るプリントプログラムは、プリント用の第１の画像を記憶するステップと、第１の画像と異なる第２の画像を記憶するステップと、記憶された第１の画像の中からプリントすべき画像の選択及びプリント枚数の指定を含むプリント指示を受け付けるステップと、選択されたプリントすべき画像であるプリント画像および第２の画像から、画像に関連する情報である関連情報を抽出するステップと、プリント画像をプリントするステップと、プリント画像から抽出された関連情報の全部又は一部が共通する関連情報が抽出された第２の画像を抽出するステップと、プリント画像をプリントしている間、抽出した第２の画像である関連画像を表示するステップと、をコンピュータに実行させる。

この発明によると、画像に関連する関連情報が、プリント用の第１の画像およびそれ以外の第２の画像から抽出され、第１の画像がプリントされている間、第１の画像の関連情報と一部または全部が一致する第２の関連情報の抽出された第２の画像が表示される。ユーザは、プリント中、第２の画像を閲覧することができ、待ち時間中に退屈しない。

以下、添付した図面を参照し本発明の好ましい実施の形態を説明する。

＜第１実施形態＞
図１は、本発明に係るプリント装置７０の外観図である。このプリント装置７０は、個人ユーザが挿入口８９にスマートメディアなどの記録媒体５０を挿入し、記録媒体５０に格納されているデジタル画像をＴＡペーパーなどの印刷媒体にプリントするマシンである。プリント装置７０は、個人ユーザの自宅などに設置された電子機器であり、平常はユーザ自身が単独で使用する。

このプリント装置７０には、表示装置８０が配設されており、ユーザは表示装置８０を見ながらリモコンやタッチパネルなどで構成された操作部９８の操作キーを操作してプリントサイズ、プリント枚数などの必要な情報を入力する。プリント装置７０の内部には、プリンタ９０が設置されており、プリンタ９０がデジタル画像をプリントするようになっている。本実施形態のプリント装置７０には、複数のプリンタ９０が配設されてもよい。プリント装置７０の正面外側には、プリントされた印刷媒体が排出される排出口８８が設けられる。

図２は、プリント装置７０のハードウェア構成を示したブロック図である。

ユーザが、記録媒体５０をメディア挿入口８９に挿入すると、ハードディスクコントローラ７４は、ハードディスク（ＨＤＤ）７５に記録されている制御ソフトウェアをプログラムメモリ７１にロードする。記録媒体５０には、画像データが所定の形式で圧縮された状態で記録されており、ＣＰＵ７２は、メディアリーダコントローラ８２に画像データの読み出しを指示して記録媒体５０から所要の画像データを取得すると、画像処理部８１によりこの画像データを伸張して元の画像データに復元し、更に、画像処理部８１で所要の画像処理を施してその画像データをＨＤＤ７５に記憶させる。

なお、画像データは、ＵＳＢコネクタ９３に接続されたデジタルカメラ９５等の各種電子機器から、ＵＳＢ制御部９２経由で読み出されてもよい。

ユーザは、プリントする画像の選択、プリント枚数、プリント種類など、プリント注文に関する各種の情報を操作部９８から入力する。プリントの種類としては、＜デジカメプリント／分割プリント／シールプリント／インデックスプリント＞などを指定できる。なお、分割プリントについては画面分割数として、＜１６分割／４分割／２分割／分割無し＞などを指定できる。プリントサイズについては、＜カードサイズ／Ｌサイズ／ＣＤサイズ／２Ｌサイズ＞などを選択できる。以下、操作部９８から入力されたプリントに関する情報をプリント情報という。

プリントサイズ、プリント枚数などのプリント情報は、ユーザが操作部９８の所望の操作キーを押圧することでその位置に対応した電気信号に変換され、ＣＰＵ７２に入力される。

入力された情報は表示装置８０に表示される。表示装置８０は、表示制御部７８によって作動される。必要な金額が投入されたら、プリントデータ処理部９１は、ワークメモリ７６に格納されている画像データからプリントジョブデータを作成し、プリンタＩ／Ｆ部８４を介してプリントジョブデータをプリンタ９０に送る。これらの一連の制御はＣＰＵ７２が行う。

プリンタ９０は、ＴＡ方式と呼ばれる印画方式を採用したもので、熱を加えると発色し、所定の波長の光を照射すると定着するという特性を有するＴＡペーパーを使用する。プリントが終了すると、プリント媒体が排出口８８から排出される。

図３はＣＰＵ７２の実行するプログラムを示すブロック図である。ＣＰＵ７２は、関連情報抽出部７２ａ、画像分類部７２ｂ、プリント管理部７２ｃを実行する。これらのプログラムはＨＤＤ７５に記憶されており、ＣＰＵ７２が適宜プログラムメモリ７１に読み込んで実行する。

関連情報抽出部７２ａは、記録媒体５０やデジタルカメラ９５などから読み込んだ画像から、画像に関連する情報である関連情報を抽出する。例えば、関連情報抽出部７２ａは、顔の画像上に目、鼻および口などの顔器官の特徴点を配置し、各特徴点において解像度と方位とを変化させたＧａｂｏｒフィルタを畳み込むことにより、その特徴点周辺における濃淡特徴の周期性と方向性とを特徴量として取り出し、その特徴点間の空間的位置情報と、各特徴点の特徴量とを統合して弾性的な位置関係を持つ顔グラフを生成し、顔グラフを用いて顔の位置を検出し、さらに顔器官の特徴点を検出する。そして、その特徴点周辺の特徴量を、関連情報として抽出する。抽出した関連情報は、その抽出元となった画像と対応づけてＨＤＤ７５に記憶される。説明の便宜上、ＨＤＤ７５に関連情報と対応づけられて記憶された画像を記憶画像と称す。

関連情報と画像の対応づけの方法は様々考えられるが、一例として、画像ファイルのヘッダ部分やデータ部分に関連情報を埋め込んだり、あるいは各々の関連情報に対応して作成されたフォルダ内に、その関連情報に対応する画像ファイルを分類して格納したり、画像ファイル名と関連情報との対応関係を規定するテーブルを別途作成しておくことが挙げられる。

関連情報は画像データそのものから抽出される必然性はなく、Exif(Exchangeable ImageFile Format)準拠の画像ファイルに記憶されたタグ情報に含まれる、撮影日時、撮影者、撮影位置情報、画像と関連づけて録音された音声ファイルの名称などの付帯情報も、関連情報として抽出してもよい。要するに、関連情報は、画像の特徴を示す情報や、画像の撮影状況に関する情報、画像データの記録に付帯して記録された付帯情報など、幅広い概念を包含する。ここでは一例として、関連情報抽出部７２ａは、撮影日時を画像ファイルから抽出するものとする。

図４はこれらのプログラムにより実行される処理の流れを示すフローチャートである。

まず、プリント装置７０の電源がオンにされると、プリント管理部７２ｃは、所定のオープニング画面を表示装置８０に表示し、その後、画像データの取得やプリントの実行に必要な諸情報の入力を指示したり受け付けたりする画面（プリント画面）を表示装置８０に表示する。図示しないが、この画面では、プリントすべき画像のサムネイル画像、プリントすべき画像として選択された各画像のプリント枚数を入力するテキストボックス、プリントの開始を指示するボタンなどが表示されている。

プリント画面上で、プリントすべき所望の画像のサムネイル画像が選択され、プリントの開始が指示されると、プリント動作が開始する（Ｓ１）。プリント動作が開始すると、選択された画像ごとのプリントジョブデータが作成されて順次プリンタ９０に送られる。以下、プリントジョブデータがプリンタ９０に送られた画像をプリント中の画像と称す。

関連情報抽出部７２ａは、プリント動作が開始したことに応じ、プリント中の画像の関連情報を抽出する（Ｓ２）。

プリント関連画像表示部７２ｂは、関連情報抽出部７２ａが上記ステップＳ２で抽出した関連情報の全部または一部と一致する関連情報に対応づけられている記憶画像を、ＨＤＤ７５から検索し、該当する記憶画像を抽出してワークメモリ７６に一時的に保存する（Ｓ３）。

ここでは一例として、関連情報の一部に含まれるタグ情報の、撮影日時の「月」が一致し、かつ「年」がＮ年分前の記憶画像を検索する。ここで、Ｎは、Ｎ＝１、２．．と増分するパラメータであり、初期値は１とする。

検索の結果、Ｎ年分前の画像がひとつでもあればＳ５に進み、ひとつもなければＳ８に進む（Ｓ４）。

ただし、関連情報に含まれている情報であれば何でも検索キーに設定でき、撮影日時に限定する必然性はない。例えば、プリント画像から抽出された顔の特徴量に対応づけられた記憶画像を検索して抽出してもよい。あるいは、撮影日時の「月」が一致し、かつ顔の特徴量が一致する記憶画像を検索してもよい。また、撮影日時の「月」が一致する記憶画像が全くないか、一定量未満であれば、その「月」の前後の「月」の撮影日時を有する記憶画像もあわせて抽出してもよい。

プリント関連画像表示部７２ｂは、ワークメモリ７６に一時的に保存された記憶画像を、撮影日の新しいものから１枚ずつ順次表示装置８０に表示していく（Ｓ５）。

記憶画像の表示中、並行してプリント動作が進行しており、記憶画像の表示は、プリント中の画像についてのプリント動作が完了するまで続行される。すなわち、プリント開始後は、プリント動作が完了したか否かが常時監視され、完了すればＳ９、完了していなければＳ７に進む。

Ｓ７では、プリント関連画像表示部７２ｂは、「年」がＮ年分前の記憶画像が全て表示されたか否かを判断する。全て表示されていなければ、Ｓ５に戻り、引き続き抽出された記憶画像を順次表示していく。

「年」がＮ年分前の記憶画像が全て表示されていれば、Ｓ８に進み、Ｎを１だけインクリメントし、Ｓ３の処理を続行する。こうすると、例えば、１年前の記憶画像が全て表示され尽くされると、２年前の記憶画像が抽出されて表示されていき、これが表示し尽くされると、３年前の記憶画像が抽出されて表示されていき、徐々に表示される記憶画像の撮影年が遡っていく。このため、ユーザは、前年以前の同じ時期に撮った画像を徐々に遡って閲覧でき、飽きがこない。

Ｓ９では、プリント管理部７２ｃは、プリント動作が完了した画像以外の画像のプリントジョブデータがプリンタに送られたか否かを判断する。新たなプリントジョブデータが送られたら、Ｓ１に戻り、プリント動作を行う。新たなプリントジョブデータが送られなければＳ１０へ進む。

Ｓ１０では、プリント管理部７２ｃは、ワークメモリ７６に保存されている記憶画像をサムネイル化し、これをプリントすべき画像のサムネイル画像としてプリント画面に表示する。ユーザは、操作部９８を操作して、プリント画面に表示された記憶画像の中から、プリントしたい所望の画像に対応するサムネイルを選択し、選択が完了してプリント実行が指示されると、Ｓ１に戻り、選択されたサムネイルに対応する記憶画像のプリントジョブデータが作成されてプリンタ９０に送られる。プリント実行が指示されなければこの処理は終了する。

以上説明した通り、本発明では、プリントしたい画像として選択された画像のプリント動作進行中に、関連情報によってプリント中の画像と関連する記憶画像が表示される。ユーザは、プリント中の画像と関係する画像を鑑賞でき、興味を引きつけられるため、退屈する可能性が小さい。また、表示されている画像をプリントしたいと思えば、その中から任意にプリントしたい画像を選択することができる。こうすることで、プリント中の画像に関連する別の画像の新たなプリントの契機にもなる。

特に、過去の同じ時期に撮影された画像を徐々に遡って表示することもできる。ユーザは、１年前の４月に撮影した画像、２年前の４月に撮影した画像など、同じ時期に撮影した画像を徐々に遡って鑑賞でき、プリントの待ち時間中退屈しない。あるいは、特定の被写体が写っている画像を徐々に遡って表示されることもできる。こうすると、プリント中の画像の撮影時期と同時期に撮影された同じ被写体の以前の様子を鑑賞でき、退屈しない。

＜第２実施形態＞
図５は本発明の第２実施形態に係るプリントシステムの構成図である。このプリントシステムは、プリント装置７０、ネットワークストレージ２００、およびパソコン１００がインターネットなどのネットワーク５を介して接続されることで構成される。この図では示していないが、実際はプリント装置７０は多数存在しており、各プリント装置７０が並列的にネットワークストレージ２００に接続している。

ネットワークストレージ２００は、第１実施形態で説明した記憶画像を記憶する大容量記憶媒体である。ただし、各記憶画像は、予め規定されているユーザ固有の識別情報および該記憶画像から予め抽出された関連情報（この関連情報の抽出を行う手段として、ネットワークストレージ２００に関連情報抽出部７２ａを設けてもよい）と対応づけられて記憶されており、各記憶画像がどのユーザの所有に属するかが識別情報によって区別される。

パソコン１００は、各ユーザの家庭内に設置されており、ネットワーク５と接続されている。パソコン１００も実際は多数存在しうる。パソコン１００は、ユーザがネットワークストレージ２００に記憶したい記憶画像を任意にアップロードするために用いられる。この際、図示しない認証サーバに蓄えられた識別情報によって各ユーザが認証され、認証されたユーザの識別情報が、アップロードされた記憶画像および関連情報と対応づけられてネットワークストレージ２００に記憶される。なお、ユーザごとにネットワークストレージ２００の記憶容量を制限してもよい。

図６に示すように、プリント装置７０は、ネットワーク５を介してパソコン１００やネットワークストレージ２００との間でデータを送受信するネットワーク制御部９６を備えている。

プリント装置７０は、ユーザが個人的に保有するのではなく、店頭プリント端末として写真サービス店舗に設置される。このため、プリント装置７０は、プリント料金を決済するコインマシンなどの決済手段を備えていてもよい。その他の構成は第１実施形態と同様であるため、説明は省略する。

図７は本システムで実行される処理の流れを示すフローチャートである。

まず、Ａ０では、プリント装置７０の設置された店舗に訪れたユーザが、自分に固有の識別情報をプリント装置７０に入力して、プリント装置７０からネットワーク２００に接続する。この識別情報は、予め記憶媒体５０に記憶させてもよいし、ユーザが来店の都度操作部９８から入力してもよい。

Ａ１では、ユーザが店頭に任意に持参した記憶媒体５０やデジタルカメラ９５からプリント装置７０に画像データを取り込む。画像データが取り込まれるとプリント画面が表示される。ユーザは、プリント画面で、プリントしたい画像とプリント枚数を指定する。指定されたプリント枚数に相当する決済が終了すると、プリントジョブデータが作成されてプリンタ９０に送られる。

Ａ２では、関連情報抽出部７２ａは、プリント動作が開始したことに応じ、プリント中の画像の撮影日時や被写体の特徴量などの各種の関連情報を抽出する。この処理は第１実施形態のＳ２と同様である。

Ａ３では、関連情報抽出部７２ａは、抽出した関連情報を、ネットワーク５経由でネットワークストレージ２００に通知する。

Ｂ１では、ネットワークストレージ２００は、通知された関連情報の全部または一部およびＡ０で入力された識別情報をキーに、記憶画像を検索し、通知された関連情報の全部または一部と一致する関連情報および入力された識別情報に対応づけられた記憶画像を抽出する。この処理は、図８に示すような処理ステップＢ２〜Ｂ６からなるが、Ｂ２〜Ｂ６はそれぞれ、第１実施形態のＳ３〜Ｓ８（ただしＳ６は除く）と同様であるため、詳細は省略する。抽出された記憶画像は、ネットワーク５経由でプリント装置７０に送られる。

Ａ４では、プリント装置７０は、ネットワークストレージ２００から受信した記憶画像をワークメモリ７６に記憶し、１枚ずつ順次表示装置８０に表示していく。

Ａ５では、プリント装置７０は、プリント動作が完了したか否かを判断し、完了すればＡ６へ進み、完了していなければ記憶画像の表示を続行する。なお、図示しないが、第１実施形態と同様、プリントが完了する前にすべての記憶画像の表示が完了してしまった場合は、プリント装置７０からその旨をネットワークストレージ２００に通知し、ネットワークストレージ２００はこの通知を受信したことに応じて新たな記憶画像を抽出してプリント装置７０に送信するようにしてもよい。

Ａ６では、プリント装置７０は、プリントが完了した旨をネットワークストレージ２００に通知する。ネットワークストレージ２００この通知を受信すると記憶画像の抽出と送信を停止する。

Ａ７では、プリント管理部７２ｃは、プリント動作が完了した画像以外の画像のプリントジョブデータがプリンタに送られたか否かを判断する。新たなプリントジョブデータが送られたら、Ａ１に戻り、プリント動作を行う。新たなプリントジョブデータが送られなければＡ８へ進む。

Ａ８では、プリント管理部７２ｃは、ワークメモリ７６に保存されている記憶画像をサムネイル化し、これをプリントすべき画像のサムネイル画像としてプリント画面に表示する。ユーザは、操作部９８を操作して、プリント画面に表示された記憶画像の中から、プリントしたい所望の画像に対応するサムネイルを選択し、選択が完了してプリント実行が指示されると、Ａ１に戻り、選択されたサムネイルに対応する記憶画像のプリントジョブデータが作成されてプリンタ９０に送られる。プリント実行が指示されなければＡ１０に進む。

Ａ１０では、記憶媒体５０の画像データを、ネットワークストレージ２００に送信する。ネットワークストレージ２００は、画像データを受信すると、Ａ０で入力された識別情報と対応づけて記憶する。これは、パソコン１００からネットワークストレージ２００に画像データが全くアップロードされず、プリント中に表示する記憶画像を全然確保できないような場合に行うような形にしてもよく、ユーザがパソコン１００から多量に画像をアップロードしていれば実行する必要はない。

以上の処理の後、プリント装置７０とネットワークストレージ２００との接続の切断や、釣銭の返却、プリント媒体の排出など必要な処理を行い、処理を終了する。

このように、本実施形態では、ネットワーク５を介して予めユーザがネットワークストレージ２００にアップロードしておいた画像を、店頭でのプリント注文の際に表示させることで、プリント中にユーザを退屈させず、かつ、その中から新たなプリント注文を受けることができ、プリントサービスの利用促進にもつながる。

なお、プリント装置７０とネットワークストレージ２００を一体に構成してもよいが、各店舗に点在する複数のプリント装置７０のいずれにも並列して接続可能にするには、ネットワークストレージ２００はプリント装置７０と独立別個の構成にした方がよい。

第１実施形態に係るプリント装置の正面図 プリント装置のブロック構成図 プリント装置の実行するプログラムを示したブロック図 第１実施形態に係るプリント処理の流れを示すフローチャート 第２実施形態に係るプリントシステムの概略構成図 第２実施形態に係るプリント装置のブロック構成図 第２実施形態に係るプリント処理の流れを示すフローチャート 関連画像検索のサブルーチン処理の流れを示すフローチャート

符号の説明

５０：記録媒体、７０：プリント装置、７１：プログラムメモリ、７２：ＣＰＵ、７４：ハードディスクコントローラ、７５：ハードディスク、７６：ワークメモリ、７８：表示制御部、８０：表示装置、８１：画像処理部、８２：メディアリーダコントローラ、８４：プリンタインターフェイス部、９０：プリンタ、９１：プリントデータ処理部

Claims (9)

1. プリント用の第１の画像を記憶する第１記憶部と、
   前記第１記憶部に記憶されている第１の画像と異なる第２の画像を記憶する第２記憶部と、
   前記第１記憶部に記憶された第１の画像の中からプリントすべき画像の選択及びプリント枚数の指定を含むプリント指示を受け付けるプリント受付部と、
   前記プリント受付部によって選択されたプリントすべき画像であるプリント画像および前記第２の画像から、画像に関連する情報である関連情報を抽出する関連情報抽出部と、
   前記プリント画像をプリントするプリント部と、
   前記プリント画像から抽出された関連情報の全部又は一部が共通する関連情報が抽出された第２の画像を前記第２記憶部から抽出する抽出部と、
   前記プリント部が前記プリント画像をプリントしている間、前記抽出部の抽出した第２の画像である関連画像を表示する表示部と、
   を備えるプリント装置。
2. 前記プリント受付部は前記関連画像からプリントすべき画像の選択を受け付ける請求項１に記載のプリント装置。
3. 前記関連情報は撮影日時を含む請求項１又は２に記載のプリント装置。
4. 前記表示部は前記関連画像を前記撮影日時に従った順序で表示する請求項３に記載のプリント装置。
5. プリント用の第１の画像を記憶する第１記憶部と、前記第１記憶部に記憶された画像の中からプリントすべき画像の選択及びプリント枚数の指定を含むプリント指示を受け付けるプリント受付部と、前記プリント受付部によって選択されたプリントすべき画像であるプリント画像から、画像に関連する情報である第１関連情報を抽出する第１関連情報抽出部と、前記プリント画像をプリントするプリント部と、表示装置と、ネットワークを介して前記第１関連情報を送信する第１送信部とを備えるプリント装置と、
   前記第１記憶部に記憶されている第１の画像と異なる第２の画像を記憶する第２記憶部と、前記第２記憶部に記憶された第２の画像から画像に関連する情報である第２関連情報を抽出する第２関連情報抽出部と、前記プリント装置から前記第１関連情報を受信する第２受信部と、前記第２受信部の受信した第１関連情報の全部又は一部が共通する第２関連情報が抽出された第２の画像を前記第２記憶部から抽出する抽出部と、前記抽出部の抽出した第２の画像である関連画像を前記プリント装置に送信する第２送信部と、を備えるサーバと、
   を備え、
   前記プリント装置は、前記サーバから前記関連画像を受信する第１受信部を備え、前記表示装置は、前記プリント部が前記プリント画像をプリントしている間、前記第１受信部の受信した関連画像を表示するプリントシステム。
6. 前記第２記憶部は各ユーザに固有のユーザ識別情報と第２の画像とを対応づけて記憶し、
   前記プリント装置は前記ユーザ識別情報を入力するユーザ識別情報入力部をさらに備え、
   前記第１送信部は前記ユーザ識別情報入力部に入力されたユーザ識別情報を前記サーバに送信し、
   前記第２受信部は前記第１送信部の送信したユーザ識別情報を受信し、
   前記抽出部は前記第２受信部の受信したユーザ識別情報に対応する第２の画像を抽出する請求項５に記載のプリントシステム。
7. 前記第２の画像と前記ユーザ識別情報とを対応づけて前記サーバに送信する端末をさらに備え、
   前記第２受信部は前記端末から送信された第２の画像とユーザ識別情報とを受信し、
   前記第２記憶部は前記第２受信部の受信した第２の画像とユーザ識別情報とを対応づけて記憶する請求項６に記載のプリントシステム。
8. プリント用の第１の画像を記憶するステップと、
   第１の画像と異なる第２の画像を記憶するステップと、
   記憶された第１の画像の中からプリントすべき画像の選択及びプリント枚数の指定を含むプリント指示を受け付けるステップと、
   選択されたプリントすべき画像であるプリント画像および前記第２の画像から、画像に関連する情報である関連情報を抽出するステップと、
   前記プリント画像をプリントするステップと、
   前記プリント画像から抽出された関連情報の全部又は一部が共通する関連情報が抽出された第２の画像を抽出するステップと、
   前記プリント画像をプリントしている間、抽出した第２の画像である関連画像を表示するステップと、
   を含むプリント方法。
9. プリント用の第１の画像を記憶するステップと、
   第１の画像と異なる第２の画像を記憶するステップと、
   記憶された第１の画像の中からプリントすべき画像の選択及びプリント枚数の指定を含むプリント指示を受け付けるステップと、
   選択されたプリントすべき画像であるプリント画像および前記第２の画像から、画像に関連する情報である関連情報を抽出するステップと、
   前記プリント画像をプリントするステップと、
   前記プリント画像から抽出された関連情報の全部又は一部が共通する関連情報が抽出された第２の画像を抽出するステップと、
   前記プリント画像をプリントしている間、抽出した第２の画像である関連画像を表示するステップと、
   をコンピュータに実行させるプリントプログラム。

Images