JP2007093273A - 反射特性測定装置及び反射特性測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】SCI及びSCEの反射率係数を同時測定可能な反射特性測定装置において、反射率係数の繰り返し精度の向上、並びに安定性を改善する。
【解決手段】反射特性測定装置Sは、積分球2、第1照明手段3、第2照明手段4、受光手段5及び制御演算手段6を備える。また積分球2は、試料開口2aと、該試料開口2aに配置される試料面1の法線2nに関して対称な位置に設けられた受光開口2b及び鏡面反射開口2tとを備える。制御演算手段6は、第1照明手段3及び第2照明手段4により順次試料面を照明させ、そのときの前記受光手段の出力から求められる第1、第2の反射特性を、所定の重み係数を用いて線形結合することで、SCIの反射特性と、SCEの反射特性とを算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、鏡面反射を含む条件(SCI)の反射特性と、鏡面反射が除去された条件(SCE)の反射特性とを同時測定可能な、積分球照明を用いた反射特性測定装置及び反射特性測定方法に関するものである。
照明光で試料面を照明すると、照明光の一部は試料と空気の境界で反射され、残る部分は試料内部に入射して、試料内部で吸収、反射され一部が再び外部に射出される。境界面での反射特性は空気及び試料の屈折率で決定され、通常殆ど波長依存性をもたないが、試料内部での反射特性は試料に固有の波長依存性をもつ。試料内部での反射は通常拡散反射である一方、境界面での反射は境界面の性状によって、拡散反射(拡散面の場合)から鏡面反射(光沢面の場合)までの様々な様相を呈する。
積分球照明を用いた反射特性測定装置は、積分球による拡散照明光で試料面を照明し、反射光の試料面法線から8度方向の成分を受光するd/8ジオメトリー(照明受光光学系)をもつものが一般的である。これは、特に光沢試料面の場合に、鏡面反射成分を含む条件(Specular Component Included;以下、SCIと略す)の反射率特性と、鏡面反射成分を含まない条件(Specular Component Excluded;以下、SCEと略す)の反射率特性との双方が測定できるようにするためである。
従来、d/8ジオメトリーによるSCI及びSCE条件での反射率特性測定は、以下の2つの方法で行われている。
(1)鏡面反射トラップによる方法
図9は、鏡面反射トラップが採用された反射特性測定装置P1の構成図である。この反射特性測定装置P1は、積分球80、光源85及び受光系86を備えている。そして、前記積分球80は、試料開口81と、該試料開口81に配置される試料面84の法線84aから8度の方向にある受光開口82と、法線84aに関して受光開口82と対称な位置にある鏡面反射開口83とを有し、さらに鏡面反射開口83を開閉する鏡面反射トラップ83Tを具備してなる。
かかる構成において、光源開口85aから入射した光源85からの光束は、積分球80内で拡散多重反射され、試料面84を拡散照明し、試料面反射光のうちの試料面法線84aに対して8度の成分82Lが、受光開口82を通して受光光学系及び分光手段等を有する受光系86によって受光される。ここで、鏡面反射トラップ83Tにより鏡面反射開口83が閉じられている場合は、鏡面反射トラップ83Tは積分球内壁80aの一部となり、当該部分において試料面84を照明した光束は、試料面84によって受光系86の光軸方向に鏡面反射される。つまり、鏡面反射トラップ83Tは受光される鏡面反射光の光源となるため、鏡面反射トラップ83Tを閉じた状態ではSCIの、開いた状態ではSCEの反射率係数が測定されるものである。
(2)線形結合による方法(特許文献1に係る方法)
図10は、線形結合による方法を実現可能な反射特性測定装置P2の構成図である。この反射特性測定装置P2は、積分球90、試料面94を拡散成分が強調された照明光で照明する第1の光源部95、8度方向の指向性成分が強調された照明光で照明する第2の光源部96及び受光系97を備えている。前記積分球90には、試料面94の法線94aから8度の方向にある受光開口82が設けられているが、鏡面反射トラップは備えられていない(符号93で示す部分が鏡面反射トラップ相当部分である)。
かかる構成において、先ず第1の光源部95により試料開口91に配置された試料面94を拡散照明し、試料面反射光のうちの試料面法線94aに対して8度の成分92Lを受光系97で受光して、第1の反射率係数rを求める。次に、第2の光源部96により前記鏡面反射トラップ相当部分93を照明し、ここからの拡散反射光によって試料面94を8度方向の指向性成分が強調された照明光で照明し、同様に受光系97で受光して、第2の反射率係数rを求める。そして、前記第1、第2の反射率係数r、rを、予め与えられている重み係数で線形結合することでSCI及びSCEにおける反射率係数が求められるものである。
特開平9−61243号公報
上記(2)の特許文献1に係る方法は、鏡面反射トラップを機械的に動作させる上記(1)の方法に比較して、機械的な可動部分が不要であるため信頼性が高くコストを抑えられる、SCI及びSCEの測定を同時に行える等の利点がある。しかしながら、SCEにおける反射率係数の繰り返し精度(同条件で測定を行った場合における測定値のバラツキ)や経時変化に問題があった。以下にその要因を説明する。
上述した通り、特許文献1に係る反射特性測定装置P2においては、8度方向の指向性成分が強調された照明光を生成する第2光源部96は、積分球90のトラップ相当部分93を選択的に照明し、その反射光にて試料面94を照明するものである。かかる照明方式を採用していることから、第2光源部96からの光束の利用効率は低くならざるを得ず、また、鏡面反射トラップ相当部分93で拡散光が生じてしまうことから、十分な照明光量を得ることが難しい。従って、第2の反射率係数rは、少ない光量に基づいて求められることからS/N比が悪くなり、第1の反射率係数rに比べて繰り返し精度が低くなってしまう。
上記第1の反射率係数rはSCIの反射率係数に近く、第2の反射率係数rは鏡面反射率係数に近い。ここで、SCIの反射率係数を求めるための線形結合では第2の反射率係数rの重みが小さく、SCEの反射率係数を求めるための線形結合では第2の反射率係数rの重みが大きい。従って、第2の反射率係数rの低い繰り返し精度の影響は、SCEの反射率係数において大きくなる。つまり、特許文献1に係る方法は、SCIの反射率係数と鏡面反射率係数とを測定してSCEの反射率係数を導出する方法であることから、SCEの反射率係数が主たるノイズ要因である第2の反射率係数rの影響を受け易い方法である。
とりわけ、黒色、或いは高彩度の赤色やオレンジ色の光沢試料の場合、全波長域、或いは短波長域の反射率係数は、SCIでは概ね4%以上あるものの、SCEでは0〜0.2%と極めて低いことから、このようなSCEの反射率係数においては、その相対的な繰り返し誤差が著しく大きくなる。このため、反射率係数に基づき例えば色彩値を求める場合にあっても、色彩値の繰り返し精度に大きな影響を及ぼすという問題があった。
また、反射特性測定装置P2の他の問題として、第2光源部96で積分球90の鏡面反射トラップ相当部分93を一様な輝度の面光源になるように照明することの困難性が挙げられる。すなわち、第2光源部96のように通常の結像光学系を用いて鏡面反射トラップ相当部分93を照明した場合、一般に光軸中心付近の輝度が高く、周辺の輝度が低くなるような輝度分布が生じる。従って、試料面の傾きや凹凸によって、受光される鏡面反射光の光源となる領域が鏡面反射トラップ相当部分93内で変化する(例えば、元々光軸中心付近の輝度で照明されていた部分が、その周辺の低輝度部分で照明されるようになる)と、上述のような輝度分布の影響を受けて第2の反射率係数rも変化する。つまり、試料開口91を含む照明受光光学系の経時あるいは熱的な変化で試料面94が傾くことによって、さらに表面に凹凸のある光沢試料では試料の部位や方向が変ることによって第2の反射率係数rが変化し、結果としてSCE反射率係数の長期的および短期的な安定性に影響を与えるという経時変化の問題が生じることがある。
本発明は以上のような問題点に鑑みてなされたもので、SCI及びSCEの反射率係数を同時測定可能な反射特性測定装置において、SCEにおける反射率係数等の繰り返し精度の向上、並びに安定性を改善することができる反射特性測定装置及び反射特性測定方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1にかかる反射特性測定装置は、試料開口と、該試料開口に配置される試料面の法線に関して対称な位置に設けられた受光開口及び鏡面反射開口とを備える積分球と、所定の照明光を発生する第1光源及び第2光源を有する第1照明手段及び第2照明手段と、前記第1照明手段又は第2照明手段で照明された前記試料面の反射光の一部を、前記受光開口を通して受光する受光手段と、測定動作を制御すると共に反射特性を算出する演算を行う制御演算手段とを具備する反射特性測定装置であって、前記第1照明手段は、前記積分球と第1光源とから構成され、前記試料面を拡散照明するものであり、前記第2照明手段は前記第2光源と所定の光学系とから構成され、前記積分球の鏡面反射開口から試料面を直接照明するものであり、前記制御演算手段は、前記第1光源及び第2光源を順次点灯して試料面を照明させ、そのときの前記受光手段の出力である第1の受光手段出力及び第2の受光手段出力に基づいて、鏡面反射を含む反射特性と、鏡面反射が除去された反射特性とを算出することを特徴とする。
この構成によれば、積分球に受光開口だけでなく鏡面反射開口が設けられていることから、第1照明手段により試料面が拡散照明された場合、鏡面反射光の光源となる領域が欠落していることになる。従って、第1照明手段による照明光はSCEでの照明光に近いものとなり、このとき制御演算手段にて第1の受光手段出力から求められる反射特性は、SCEの反射特性に近いものとなる。つまり、本発明では、第1照明手段を用いてSCIではなくSCEの反射特性が測定される点において、特許文献1の方法と相違する。一方、第2照明手段は鏡面反射開口から試料面を直接照明することから、このとき制御演算手段にて第2の受光手段出力から求められる反射特性は、鏡面反射の反射特性に近いものとなる。
そして、例えば特許文献1の手法と同様にして、制御演算手段により第1の受光手段出力と第2の受光手段出力とを線形結合することでSCE及びSCIの反射特性が求められるのであるが、この場合特許文献1の方法とは逆に、SCEの反射特性(例えば反射率係数)を求めるための線形結合では第2の受光手段出力から求められる反射特性(鏡面反射の反射特性;ここでは「第2の反射率係数」という)の重みが小さく、SCIの反射特性を求めるための線形結合では第2の反射率係数の重みが大きくなる。従って、第2の反射率係数の低い繰り返し精度の影響は、SCIの反射率係数において大きくなる。
しかし、SCIの反射率係数は、最低でも(例えば、黒色の光沢試料の場合)4%程度以上あるため、第2の反射率係数の繰り返し誤差が支配する相対的な繰り返し誤差は、最低値が0〜0.2%程度になってしまうSCEの反射率係数に比べ大幅に(20倍程度以上)改善されるようになる。すなわち、主たるノイズ要因である第2の反射率係数の影響を受ける測定値が、低いときには0〜0.2%程度になるSCEの反射率係数ではなく、低くとも4%程度と相対的に高いSCIの反射率係数となることから、S/N比を大幅に好転させることができるものである。
上記構成において、前記制御演算手段が、所定の重み係数を記憶する記憶部と、前記第1の受光手段出力及び第2の受光手段出力から第1の反射特性及び第2の反射特性を求める基礎反射特性演算部と、前記第1の反射特性及び第2の反射特性を、前記記憶部に記憶されている重み係数を用いて線形結合することで、鏡面反射を含む反射特性と、鏡面反射が除去された反射特性とを算出するSCI/SCE反射特性演算部と、を具備する構成とすることができる(請求項2)。この構成によれば、先ず第1の受光手段出力及び第2の受光手段出力に基づき、基礎反射特性演算部により第1の反射特性及び第2の反射特性が求められ、続いてSCI/SCE反射特性演算部により前記第1の反射特性及び第2の反射特性を、記憶部から読み出された重み係数を用いて線形結合することで、SCIの反射特性とSCEの反射特性とが求められる。
また、上記構成において、前記制御演算手段が、所定の重み係数を記憶する記憶部と、前記第1の受光手段出力及び第2の受光手段出力から第1の反射特性及び第2の反射特性を求める基礎反射特性演算部と、前記第1の反射特性及び第2の反射特性を、前記記憶部に記憶されている重み係数を用いて線形結合することで、鏡面反射が除去された反射特性と、鏡面反射の反射特性とを求める第1演算と、前記鏡面反射が除去された反射特性と前記鏡面反射の反射特性とを加算して、鏡面反射を含む反射特性を求める第2演算とを行うSCI/SCE反射特性演算部と、を具備する構成とすることができる(請求項3)。この構成によれば、前記第1の反射特性及び第2の反射特性を線形結合してSCEの反射特性と鏡面反射の反射特性とが求められ、続いて両者を加算することでSCIの反射特性が求められる。
さらに、上記構成において、前記第2照明手段が、面光源と、前記面光源の光束を収束して試料面に照射するコリメーターレンズとからなり、当該第2照明手段による照明域及び配光が、前記コリメーターレンズ及び面光源の有効径によって与えられる構成とされていることが望ましい(請求項4)。この構成によれば、照明域がコリメーターレンズの有効径で、また配光が面光源の有効径で与えられるので、鏡面反射されて受光手段によって受光される照明光を発生する第2照明手段の照明域と配光とを、十分な均一性をもつように構成することができる。また、特許文献1の方法では鏡面反射トラップ相当部分で反射させるため拡散光束となるが、上記第2照明手段によれば指向性光束となるため、光束の利用効率が高くなる。さらに、鏡面反射トラップ相当部分内の輝度分布が、面光源の法線方向近傍の配光に依存するので分布が生じにくく、たとえ経時変化で試料面が傾いたとしても影響が少なく、短期的にも長期的にも安定した測定が可能になる。
この場合、前記面光源が、拡散板と、前記拡散板を照明する白色LEDとで構成されることが望ましい(請求項5)。この構成によれば、点光源としての白色LEDの光束が拡散板により拡散されることで、面光源に変換される。
上記いずれかの構成において、前記制御演算手段により求められる反射特性が、分光反射率係数であることが望ましい(請求項6)。この構成によれば、求められたSCI及びSCEの分光反射率係数から試料の色彩値や色差を算出することができる。
この場合、前記制御演算手段は、鏡面反射の分光反射率係数を求めるに際し、一部の波長における前記分光反射率係数を、内挿或いは外挿により求めるよう構成することができる(請求項7)。この構成によれば、鏡面反射の分光反射率係数の波長依存性が小さいことを利用して、一部の波長につき内挿或いは外挿を用いて実測によらず分光反射率係数を求めることができる。
また、前記制御演算手段は、各波長についての鏡面反射の分光反射率係数を求めるに際し、前記波長近傍の波長について重みつき平均により求めるよう構成することができる(請求項8)。この構成によれば、鏡面反射の分光反射率係数の波長依存性が小さいことを利用して、各波長における鏡面反射の反射率係数測定値の繰り返し精度を上げることができる。
上記構成において、前記重み係数が、2つ以上の基準試料についての既知の鏡面反射を含む反射特性と鏡面反射が除去された反射特性、若しくは鏡面反射が除去された反射特性と鏡面反射の反射特性と、前記基準試料を実際に測定し、前記基礎反射特性演算部により求められる前記第1の反射特性及び第2の反射特性とから求められるように構成することが望ましい(請求項9)。この構成によれば、2つ以上の基準試料を用いて、正確な重み係数を事前に設定することが可能となる。
本発明の請求項10にかかる反射特性測定方法は、鏡面反射光の光源となる部分が除かれた態様で試料面を拡散照明する第1照明手段で試料面を拡散照明し、前記試料面の反射光の少なくとも一部を受光手段で受光し、第1の受光手段出力を取得するステップと、鏡面反射光の光源となる部分から試料面を直接照明する第2照明手段で試料面を直接照明し、前記試料面の反射光の少なくとも一部を前記受光手段で受光し、第2の受光手段出力を取得するステップと、前記第1照明手段で試料面を拡散照明して前記受光手段から第1の受光手段出力を取得するステップと、前記第2照明手段で試料面を直接照明して前記受光手段から第2の受光手段出力を取得するステップと、前記第1の受光手段出力及び第2の受光手段出力から第1の反射特性及び第2の反射特性を演算により求めるステップと、前記第1の反射特性及び第2の反射特性に基づいて、鏡面反射を含む反射特性と、鏡面反射が除去された反射特性とを演算により求めるステップと、を含むことを特徴とする。
請求項1若しくは請求項10にかかる発明によれば、可動式の鏡面反射トラップ等を用いることなく、簡単な演算でSCI及びSCEの反射特性を同時に得ることができると共に、SCEにおける反射率係数等の繰り返し精度を向上させた反射特性測定装置が提供できるようになる。
請求項2にかかる発明によれば、基礎反射特性演算部及びSCI/SCE反射特性演算部による簡単な演算にて、SCI及びSCEの反射特性を同時に得ることができる。
請求項3にかかる発明によれば、基礎反射特性演算部及びSCI/SCE反射特性演算部により、SCEの反射特性及び鏡面反射の反射特性を線形結合により求め、続いて両者を加算することでSCIの反射特性を求めるという簡単な演算にて、SCI及びSCEの反射特性を同時に得ることができる。
請求項4にかかる発明によれば、SCEの反射特性の長期的および短期的な安定性に優れた反射特性測定装置が提供できるようになる。
請求項5にかかる発明によれば、第2照明手段が、高効率で指向性をもつ白色LEDの光束を有効に利用して構成されるので、当該反射特性測定装置の消費電流や発熱を抑えることができる。
請求項6にかかる発明によれば、SCI及びSCEの分光反射率係数から試料の色彩値や色差を算出することができるので、当該反射特性測定装置を色彩計や色差計として活用できるようになる。
請求項7にかかる発明によれば、一部の波長について、鏡面反射の分光反射率係数を内挿あるいは外挿で求めるので、第2の照明光学系の光源として、可視域の一部で放射強度をもたないか、非常に小さい光源を用いることができる。従って、安価な光源を用いることができる。
請求項8にかかる発明によれば、各波長における鏡面反射の反射特性測定値の繰り返し精度を上げることができ、結果として、SCIの反射率係数の測定精度を上げることができる。
請求項9にかかる発明によれば、予め求められた重み係数を用いて線形結合することで、容易に試料のSCIとSCEの反射特性を算出することができる。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態につき詳細に説明する。
[装置構成の説明]
図1は、本発明の一実施形態に係る反射特性測定装置Sの全体構成を示す構成図である。この反射特性測定装置Sは、測定対象とされる試料面1に所定の照明光を照射したときの反射特性を求めるものであって、積分球2、該積分球2を構成要素として含む第1照明手段3、第2照明手段4、受光手段5及び制御演算手段6を備えて構成されている。
積分球2は、その内壁20に高拡散、高反射率の例えばMgOやBaSO4等の白色拡散反射塗料が塗布された中空の球で、試料面1を照明するための試料開口2a、試料面1からの反射光を受光手段5に入射させるための受光開口2b、及び第2照明手段4からの光束を入射させるための鏡面反射開口2t(トラップ開口)が備えられている。前記受光開口2b及び鏡面反射開口2tは、試料開口2aに配置される試料面1の法線2nに対して、各々−8度、+8度だけ傾いた位置に設けられており、両者は前記法線2nに関して対称な位置関係とされている。
第1照明手段3は、試料面1を拡散照明するための照明手段であり、上述の積分球2と、該積分球2の内部に取り付けられる第1光源31と、この第1光源31を発光させる第1発光回路32とを含んで構成されている。第1光源31は、例えばXeフラッシュランプ等からなり、第1発光回路32を介して制御演算手段6により発光動作が制御され、積分球2内に光束を供給するものである。当該第1光源31からの光束は、積分球2の内壁20で多重反射され、拡散照明光(以下、「第1照明光」という)となって試料開口2aに配接された試料面1と、試料開口2a近傍の積分球壁である参照域2rとを照明する。
第1照明手段3からの第1照明光は、積分球2に受光開口2bと対象に鏡面反射開口2tが設けられていることから、試料面1からの鏡面反射光の光源となる領域が欠落している照明光となる。従って、第1照明手段による第1照明光は、SCEでの照明光に近いものとなる。
第2照明手段4は、積分球2の鏡面反射開口2tから試料面1を略平行な光束で直接照明するための照明手段であり、第2光源41と、この第2光源41を発光させる第2発光回路42と、所定の光学系とから構成されている。本実施形態では、前記所定の光学系として、前記第2光源41からの光束を拡散させる拡散板43、該拡散板43の前方に配置され所定面積の開口部を有する光源開口44、及びコリメーターレンズ45を有する構成を例示している。
第2光源41は、例えばXeフラッシュランプ等からなり、第2発光回路42を介して制御演算手段6により発光動作が制御され、拡散板43に向けて光束を供給するものである。拡散板43は、入射光を拡散透過させる性質を有する光学部材からなり、第2光源41からの光束を拡散させて均一な面光源に変換するものである。光源開口44は、前記拡散板43からの光束による照射域を制限するものである。コリメーターレンズ45は、前記光源開口44を透過した光束を、略平行な光束(第2照明光)として、鏡面反射開口2tを通して試料面1に導くものである。
第2照明手段4からの第2照明光は、鏡面反射開口2tから試料開口2aに配接された試料面1及び参照域2rを直接照明する。従って第2照明光は、前述の第1照明光とは逆に、鏡面反射光の光源となる領域のみが強調された態様で、試料面1及び参照域2rを照明する照明光となる。
受光手段5は、前記第1照明光及び第2照明光で照明された試料面1及び参照域2rからの反射光の一部を、積分球2の受光開口2bを介して受光するもので、ポリクロメータ51と対物レンズ52とを備えて構成されている。この受光手段5の光軸Lは、試料面1の法線2nに対して+8度傾斜した方向に設定されており、d/8ジオメトリーを形成している。
ポリクロメータ51は、試料面1の反射光の分光強度を測定するもので、試料光スリット51s及び参照光スリット51rの他、図略の回折格子、結像光学系、受光センサアレイ等を有して構成されている。対物レンズ52は、前記第1、第2照明光で照明された試料面1からの反射光の、受光開口2bへ向かう試料面法線2nから略8度方向の成分を、ポリクロメータ51の試料光スリット51sに収束させるものである。また、対物レンズ52は同時に、参照域2rからの反射光の前記光軸Lに近い方向の成分を、ポリクロメータ51の参照光スリット51rに収束させる。ポリクロメータ51は、このように試料光スリット51s及び参照光スリット51rから入射した被測定光を前記回折格子で分散させ、前記結像光学系で試料光スリット51s及び参照光スリット51rの波長分散像を前記受光センサアレイ上に作る。そして、被測定光の分光強度に応じた受光センサアレイの各画素の出力は、所定の処理回路を経て制御演算手段6に取り込まれ、分光強度に変換される。これにより、測定域及び参照域の全波長の反射光強度分布が同時に測定される。
制御演算手段6は、CPU(Central Processing Unit)等からなり、当該反射特性測定装置Sの動作を制御するものである。すなわち、制御演算手段6は、第1発光回路32及び第2発光回路42を介して第1光源31及び第2光源41を順次点灯して試料面1を照明させ、そのときの受光手段5(ポリクロメータ51)の出力である第1の受光手段出力及び第2の受光手段出力に基づいて、SCIの反射特性と、SCEの反射特性とを算出する。この制御演算手段6の機能構成については、図4に基づき後記で詳述する。
以上の通り構成された反射特性測定装置Sにおいて、第2照明手段4の受光手段5に対する関係について、さらに詳しく説明する。ポリクロメータ51の試料光スリット51sと第2照明手段4の光源開口44とは、対物レンズ52、鏡面としての試料面1及びコリメーターレンズ45で構成される光学系に関して略共役な位置関係とされている。第2照明手段4の光軸は試料面法線2nに関し、受光手段5の光軸Lと対称であり、従って第2照明手段4の照明光束が照射された場合に受光手段5によって受光される試料面1からの反射光は鏡面反射光となる。
ここで、第2照明手段4による照明域及び配光は、コリメーターレンズ45の有効径及び面光源の有効径(つまり二次的な光源(面光源)となる拡散板43からの光束による照射域を制限する光源開口44の有効径)によって与えられる構成とされている。換言すると、コリメーターレンズ45と光源開口44とは、試料面1で鏡面反射されてポリクロメータ51の試料光スリット51sに入射する全ての光束の光源となるように構成される。具体的には、試料光スリット51sをポリクロメータ51の受光角と等しい発散角の仮想的な光源としたとき、鏡面反射開口2t並びにコリメーターレンズ45、光源開口44は、前記仮想光源が発し、対物レンズ52、鏡面としての試料面1及びコリメーターレンズ45を経て光源開口44の面に到達する光束を遮らない有効径を具備している。
また、第2照明手段4の拡散板43は、第2光源41からの光束を拡散し、一定の面範囲において均一性のある照明光を発生する。このように二次的な光源となる拡散板43からの照明光は、光源開口44内の位置と鏡面反射開口2tを見込む角度内で必要な光量とその均一性をもつことが望ましく、これらが得られるように第2光源41及び拡散板43が選択、配置される。これにより、第2照明手段4による第2照明光の照明域と配光とを、十分な均一性をもつように構成することができる。また、経時変化等で試料面1が傾いたとしてもその影響が少なく、短期的にも長期的にも安定した測定が可能になる。
ここで、受光手段5の対物レンズ52を光軸Lに沿って移動させることで、試料面1における測定径を可変させることができる。図2及び図3は、このような測定径可変機構を備えた反射特性測定装置S’を示す構成図であり、対物レンズ52が図中の矢印52aに沿って図略の駆動機構により移動可能に構成されている。この場合でも、鏡面反射開口2t並びにコリメーターレンズ45、光源開口44は、試料光スリット51sの仮想光源からの光束が、対物レンズ52がどの移動位置に存在しても遮られることがない大きさの有効径を具備するように構成される。なお、この反射特性測定装置S’では、対物レンズ52と試料光スリット51sとの間に光束規制板53が備えられている。
図2は、対物レンズ52が受光開口2bから離間した位置Aにある状態を示している。この位置Aは、対物レンズ52の焦点位置に試料光スリット51sが存在する関係の位置である。この場合、前述した仮想光源からの光束は、光束規制板53の有効径で決まる径の平行光束となって試料面1に到達し、この光束径が最大の測定域を与えるようになる。そして、この光束は、試料面1で鏡面反射してコリメーターレンズ45によって光源開口44の面に収束する。従って、図3の状態では、大きな測定径で試料面1の測定を行うことができる。
次に図3は、対物レンズ52が受光開口2bに接近した位置Bにある状態を示している。この場合、試料光スリット51sの対物レンズ52による像が試料面1に結像し、結像倍率で決まる大きさの試料光スリット51sの像で、最小の測定域を与えるようになる。対物レンズ52が位置Bにある状態では、前記仮想光源からの光束は試料面1で鏡面反射し、コリメーターレンズ45によって光源開口44の面に前記位置Aの場合より大きな範囲で収束する。従って、光源開口44は、この最小の測定域を与える位置Bでの収束範囲を遮らない大きさをもつような開口径を有している。
続いて、制御演算手段6の機能構成について説明する。図4は、本実施形態にかかる反射特性測定装置Sの電気的構成を示すブロック図である。制御演算手段6は機能的に、測定制御部61、演算処理部62及び記憶部63を備えている。
測定制御部61は、第1発光回路32及び第2発光回路42を介して第1光源31及び第2光源41を順次点灯して試料面1を照明させ、そのときのポリクロメータ51により取得された受光データを演算処理部62へ出力させる。
演算処理部62は、第1光源31が点灯されたときのポリクロメータ51の出力(第1受光手段出力)と、第2光源41が点灯されたときのポリクロメータ51の出力(第2受光手段出力)とに基づき、SCIの反射特性と、SCEの反射特性とを算出するもので、基礎反射特性演算部621とSCI/SCE反射特性演算部622とを備えている。
基礎反射特性演算部621は、後述の演算手法に従って、前記第1の受光手段出力及び第2の受光手段出力から第1の反射率係数(第1反射特性)及び第2の反射率係数(第2の反射特性)を求める演算を行う。ここで、前記第1の反射率係数は、SCEの照明光に近い第1照明光を試料面1に照射したときの反射率係数である。また、前記第2の反射率係数は、鏡面反射光の光源となる部分が強調された第2照明光を試料面1に照射したときの反射率係数である。
SCI/SCE反射特性演算部622は、基礎反射特性演算部621で算出された前記第1の反射率係数及び第2の反射率係数を、記憶部63に記憶されている所定の重み係数を用いて線形結合することで、SCIの反射率係数及びSCEの反射率係数を求める演算を行う。
記憶部63は、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)からなり、測定のための制御プログラム、後述する図6のフローに従って予め設定された重み係数などを記憶すると共に、ポリクロメータ51から送られる受光データなどを一時的に記憶するバッファとして機能するものである。
[算出手法の説明]
次に、制御演算手段6の演算処理部62において実行される演算の際に用いられる第1、第2の反射率係数の算出手法、及びSCI及びSCEの反射率係数の算出手法について説明する。
[A]第1、第2反射率係数の算出手法
先ず、基礎反射特性演算部621で行われる第1の反射率係数r及び第2の反射率係数rの算出手法について説明する。測定制御部61により第1光源31及び第2光源41が順次点灯され、それぞれ第1、第2照明光で照明された試料面1及び参照域2rの反射光の、試料光スリット51s及び参照光スリット51rに入射した成分である、試料光S1、S2及び参照光R1、R2の分光分布S1(λ)、S2(λ)及びR1(λ)、R2(λ)がポリクロメータ51により測定される。
そして、基礎反射特性演算部621において、分光分布S1(λ)、S2(λ)及びR1(λ)、R2(λ)が、測定に先立って予め求められ記憶部63に保存されている校正係数C1(λ)、C2(λ)を用いて、次の(1−1)式、(1−2)式によって第1、第2の反射率係数r1(λ)、r2(λ)に変換される。
r1(λ)=C1(λ)・S1(λ)/R1 (λ) ・・・(1−1)
r2(λ)=C2(λ)・S2(λ)/R2 (λ) ・・・(1−2)
但し、上記校正係数C1(λ)、C2(λ)は、第1、第2照明光による反射率係数W1(λ)、W2(λ)が与えられた白色校正試料の試料光S1、S2及び参照光R1、R2の測定値に基づいて、次の(2−1)式、(2−2)式によって求められる。
C1(λ)=W1(λ)・R1(λ)/S1(λ) ・・・(2−1)
C2(λ)=W2(λ)・R2(λ)/S2(λ) ・・・(2−2)
因みに、本発明にかかる反射特性測定装置Sでは、第1、第2照明光による第1、第2の反射率係数r、rを、別途求めた重み係数で線形結合してSCEの反射率係数rとSCIの反射率係数rに変換するので、第1、第2の反射率係数r、rの絶対精度に意味はない。また、当該反射特性測定装置Sにおける数値的な処理は全て波長毎に行われるので、以下の説明においては、(λ)の表記を省略する。
ここで、第1照明光をI、第2照明光をIとし、これらが各々8度方向(鏡面反射方向)の指向性成分I1s、I2sと、拡散成分I1d、I2dからなるものとすると、次の(3−1)式、(3−2)式のように表すことができる。
=I1s +I1d ・・・(3−1)
=I2s +I2d ・・・(3−2)
従って、固有の拡散反射率係数rと鏡面反射率係数rをもつ試料面1を、第1、第2照明光I、Iで照明したときの第1、第2の反射率係数r、rは、拡散反射率係数rと鏡面反射率係数rとの線形結合で近似でき、次の(4−1)式、(4−2)式で表すことができる。これらの式において、Kは、全拡散反射光に対してポリクロメータ51で受光される拡散反射光の比率を表す定数である。
=K・(I・r+I1d・r)/I+I1s・r/I
=K・r+(K・I1d+I1s)/I・r
=D1・r+S1・r ・・・(4−1)
=K・(I・r+I2d・r)/I+I2s・r/I
=K・r+(K・I2d+I2s)/I・r
=D2・r+S2・r ・・・(4−2)
但し、D1、D2、S1、S2は重み係数であり、いずれも照明受光光学系に固有のものであって、次の通り表される。
D1=D2=K
S1=(K・I1d+I1s)/I
S2=(K・I2d+I2s)/I
[B]SCI及びSCEの反射率係数の算出手法
続いて、SCI/SCE反射特性演算部622で行われるSCIの反射率係数r及びSCEの反射率係数rの算出手法について説明する。SCIの反射率係数r及びSCEの反射率係数rは、前掲の拡散反射率係数r、鏡面反射率係数r及び定数Kを用いて、それぞれ次の(5−1)式、(5−2)式で表すことができる。
=K・r+K・r ・・・(5−1)
=K・r ・・・(5−2)
つまり、実際に第1、第2照明光I、Iで照明したときに得られる第1、第2の反射率係数r、rと、SCI及びSCEの仮想的な照明光による反射率係数r及びrとが、全て拡散反射率係数rと鏡面反射率係数rとの線形結合で表されることになる。これは各々が他の2つの線形結合で表されることを意味するので、SCIの反射率係数r及びSCEの反射率係数rは、照明受光系に固有の重み係数A1、A2、B1、B2を用い、それぞれ次の(6−1)式、(6−2)式で示すように、第1、第2の反射率係数r、rの線形結合で表すことができる。
=A1・r+A2・r ・・・(6−1)
=B1・r+B2・r ・・・(6−2)
ここで、重み係数A1、A2、B1、B2は、当該反射特性測定装置Sの製造時等に、SCI、SCEの反射率係数ri0、e0が既知である2つ以上の基準試料を測定し、該測定により基礎反射特性演算部621で算出される第1、第2の反射率係数r、rと、既知のSCI、SCEの反射率係数ri0、e0とから求められ、記憶部63に保存される。そして、実際の測定時においては、SCI/SCE反射特性演算部622により記憶部63に保存されている重み係数A1、A2、B1、B2が読み出され、基礎反射特性演算部621で算出された試料面1の第1、第2の反射率係数r、rを、上記(6−1)式、(6−2)式にて線形結合することで、SCI、SCEの反射率係数ri、が求められる。
このような算出方式によれば、上記(6−2)式に示す、SCEの反射率係数rを求めるための線形結合では、第2の反射率係数rの重みが小さく、上記(6−1)式に示す、SCIの反射率係数rを求めるための線形結合では、第2の反射率係数rの重みが大きくなる。第2の反射率係数rは、その繰り返し精度が高いとは言えないが、この第2の反射率係数rの低い繰り返し精度の影響は、SCIの反射率係数rにおいて大きくなる。
しかし、SCIの反射率係数rは、黒色の光沢試料の場合でも4%程度以上あるため、第2の反射率係数rの繰り返し誤差が支配する相対的な繰り返し誤差は、最低値が0〜0.2%程度になってしまうSCEの反射率係数rに比べ20倍程度以上改善されるようになる。すなわち、主たるノイズ要因である第2の反射率係数rの影響を受ける測定値が、低いときには照明光の0〜0.2%程度となるSCEの反射率係数rではなく、低くとも4%程度と相対的に高いSCIの反射率係数rとなることから、S/N比が大幅に改善されるようになる。
[動作フローの説明]
以上説明した反射特性測定装置Sの動作について説明する。図5は、反射特性測定装置Sによる測定フローを示すフローチャートである。積分球2の測定開口2aに、被測定対象となる試料面1をセットした上で、先ず測定制御部61により第1光源31がパルス点灯され、前記試料面1が第1照明光にて拡散照明される。このときにポリクロメータ51で検出される受光データ(第1の受光手段出力)に基づき、演算処理部62の基礎反射特性演算部621において、第1の反射率係数rが求められる(ステップS11)。
次に、測定制御部61により第2光源41がパルス点灯され、前記試料面1が第2照明光にて鏡面反射の光源方向から照明される。このときにポリクロメータ51で検出される受光データ(第2の受光手段出力)に基づき、演算処理部62の基礎反射特性演算部621において、第2の反射率係数rが求められる(ステップS12)。
そして、SCI/SCE反射特性演算部622により、記憶部63に格納されている重み係数A1、A2、B1、B2が読み出され(ステップS13)、このうち重み係数A1、A2を用い上記(6−1)式に基づいて、上記ステップS11、ステップS12で求められた第1、第2の反射率係数r、rを線形結合することで、SCIの反射率係数rが求められる(ステップS14)。続いて、重み係数B1、B2を用い上記(6−2)式に基づいて、第1、第2の反射率係数r、rを線形結合することで、SCEの反射率係数rが求められる(ステップS15)。
次に、重み係数A1、A2、B1、B2を求める重み係数校正フローを、図6に基づいて説明する。この重み係数校正フローを実行するに際しては、SCI、SCEの反射率係数(基準値)ri0、e0が既知である基準試料Nが2つ以上用意される。そして、基準試料Nのうちの一つを積分球2の測定開口2aにセットした上で、図5に基づき説明した測定フローにおけるステップS11、ステップS12と同様の手順で、基準試料Nについて第1、第2の反射率係数r1N、r2Nが求められる(ステップS21)。このステップS21と同様の測定が、準備された残りの基準試料Nについて繰り返される(ステップS22)。
このようにして2つ以上の基準試料Nの全てについての第1、第2の反射率係数r1N、r2Nが得られたら、演算処理部62(SCI/SCE反射特性演算部622)により、先ずSCIの反射率係数rを与える重み係数A1、A2が求められる。すなわち、重み係数A1、A2の初期値としてA1=1、A2=1が与えられ(ステップS23)、次の(7−1)式に基づき、各基準試料NのSCI反射率係数riNを求める演算がそれぞれ行われる(ステップS24)。
iN=A1・r1N+A2・r2N ・・・(7−1)
そして、このステップS24で算出されたSCI反射率係数riNと、各基準試料Nの既知の基準値(ri0)との差の平方和E1が次の(7−2)式により求められる(ステップS25)。
E1=Σ(riN−ri0N ・・・(7−2)
続いて、記憶部63に格納されている所定の閾値E1thが演算処理部62により読み出され、上記ステップS25で求められた平方和E1が閾値E1thより小さいか否かが判定される(ステップS26)。平方和E1が閾値E1thより大きい場合(ステップS26でNO)、重み係数A1、A2の設定値を修正し(ステップS27)、ステップS24に戻って同様な演算が行われる。一方、平方和E1が閾値E1thより小さい場合(ステップS26でYES)、演算処理部62はこのときの重み係数A1、A2を採用して記憶部63に記憶させる(ステップS28)。
次に、SCEの反射率係数rを与える重み係数B1、B2が同様な手法で求められる。重み係数B1、B2の初期値としてB1=1、B2=0が与えられ(ステップS29)、次の(7−3)式に基づき、各基準試料NのSCE反射率係数reNを求める演算がそれぞれ行われる(ステップS30)。
eN=B1・r1N+B2・r2N ・・・(7−3)
そして、このステップS24で算出されたSCE反射率係数reNと、各基準試料Nの既知の基準値(re0)との差の平方和E2が次の(7−4)式により求められる(ステップS31)。
E2=Σ(reN−re0N ・・・(7−4)
続いて、記憶部63に格納されている所定の閾値E2thが演算処理部62により読み出され、上記ステップS31で求められた平方和E2が閾値E2thより小さいか否かが判定される(ステップS32)。平方和E2が閾値E2thより大きい場合(ステップS32でNO)、重み係数B1、B2の設定値を修正し(ステップS33)、ステップS30に戻って同様な演算が行われる。一方、平方和E2が閾値E2thより小さい場合(ステップS32でYES)、演算処理部62はこのときの重み係数B1、B2を採用して記憶部63に記憶させ(ステップS34)、処理が完了する。
[変形実施形態1]
上記実施形態では、演算処理部62の基礎反射特性演算部621により算出された第1、第2の反射率係数r、rに、上記(6−1)式、(6−2)式を適用して、直接SCIの反射率係数rとSCEの反射率係数rとを求める場合について説明したが、先ずSCEの反射率係数rと鏡面反射の反射率係数rとを求め、その後にSCIの反射率係数rを求めるようにすることもできる。
この場合、図4に示すSCI/SCE反射特性演算部622は、第1、第2の反射率係数r、rを、記憶部63に記憶されている所定の重み係数を用いて線形結合することで、SCEの反射率係数rと鏡面反射の反射率係数rとを求める第1演算と、この第1演算により得られたSCEの反射率係数rと鏡面反射の反射率係数rとを加算して、SCIの反射率係数rを求める第2演算とを順次行うものとなる。なお、その他の構成については、先に説明した実施形態と同様であるので、説明を省略する。
上記第1演算において、SCEの反射率係数rは上記(6−2)式を用いて求められる。一方、前記鏡面反射の反射率係数rも、重み係数をC1、C2とすると、次の(8−1)式に示すように、第1、第2の反射率係数r、rの線形結合で表すことができる。
rs=C1・r+C2・r ・・・(8−1)
上述の実施形態と同様に、ここでの重み係数B1、B2、C1、C2は、当該反射特性測定装置Sの製造時等に、SCEの反射率係数re0と鏡面反射の反射率係数rs0とが既知である2つ以上の基準試料を測定し、該測定により基礎反射特性演算部621で算出される第1、第2の反射率係数r、rと、既知のSCEの反射率係数re0及び鏡面反射の反射率係数rs0とから求められ、記憶部63に保存される。この場合、基準試料における鏡面反射の反射率係数rs0は、次の(8−2)式に示すように、既知のSCI、SCEの反射率係数ri0、e0の差から求められる。
s0=ri0−re0 ・・・(8−2)
上記第2演算では、上記(6−2)式、(8−1)式に基づき求められたSCEの反射率係数r、鏡面反射の反射率係数rを用い、次の(8−3)式により、SCIの反射率係数rが求められる。
=r+r ・・・(8−3)
一般に、塗料製品、プラスチック製品など多くの工業製品の鏡面反射率係数は、波長依存性が小さく、なだらか分光特性をもつ。この変形実施形態1では、一旦鏡面反射の反射率係数rを算出するので、波長依存性が小さいことを利用すれば、各波長の鏡面反射率係数を前後の波長の重みつき平均で求めることができるようになる。従って、各波長における鏡面反射率係数の繰り返し精度を上げることができ、ひいてはSCIの反射率係数rの繰り返し精度を上げることができる。このような重みつき平均演算を行わせるために、図4に示す演算処理部62に、上記第1演算により求められた鏡面反射の反射率係数rに基づき、各波長の鏡面反射率係数を重みつき平均で求める重みつき平均処理部を具備させることが望ましい。
図7は、変形実施形態1の演算処理を行う場合の測定フローを示すフローチャートである。先ず、図5に示したフローのステップS11、ステップS12と同様にして、基礎反射特性演算部621により、第1の反射率係数rが求められ(ステップS41)、続いて第2の反射率係数rが求められる(ステップS42)。
そして、SCI/SCE反射特性演算部622により、記憶部63に格納されている重み係数B1、B2、C1、C2が読み出され(ステップS43)、このうち重み係数B1、B2を用い上記(6−2)式に基づいて、上記ステップS41、ステップS42で求められた第1、第2の反射率係数r、rを線形結合することで、SCEの反射率係数rが求められる(ステップS44)。続いて、重み係数C1、C2を用い上記(8−1)式に基づいて、第1、第2の反射率係数r、rを線形結合することで、鏡面反射の反射率係数rが求められる(ステップS45)。以上が第1演算である。
しかる後、第2演算として、上記ステップS41、ステップS42で求められたSCEの反射率係数r、鏡面反射の反射率係数rを用い、上記(8−3)式に基づいてSCIの反射率係数rが求められ(ステップS46)、処理が完了する。
[変形実施形態2]
上記実施形態では、第2照明手段4に備えられる拡散板43を照明する第2光源41として、Xeフラッシュランプ等を用いる例について示したが、これに代えて、限定された立体角で効率よく光束を放射する白色LEDランプを用いることができる。この場合、第2光源41の電力消費や発熱を抑えることができるという利点がある。
ところで、白色LEDランプ(例えばGaN系青色LEDチップを黄色蛍光物質を分散配合した樹脂材料で封止したもの)には、図8に示すように400〜700nmの可視域の一部(図8の例では400〜420nm)で放射がないか、極めて弱いものがある。従って、これらの波長域では、反射率係数を実測値に基づいて求められないことになるが、先に変形実施形態1で説明したように、先ず波長依存性が小さい鏡面反射の反射率係数rを求める手法を採れば、放射がない波長域の鏡面反射率係数rを内挿、あるいは外挿によって大きな誤差を伴わずに与えることができる。従って、第2光源41として白色LEDランプを用いた場合でも、全ての波長域についてSCIの反射率係数rとSCEの反射率係数rとを求めることが可能となる。
本発明の一実施形態に係る反射特性測定装置Sの全体構成を示す構成図である。 測定径可変機構を備えた反射特性測定装置S’を示す構成図であって、対物レンズ52が受光開口2bから離間した位置Aにある状態を示す図である。 測定径可変機構を備えた反射特性測定装置S’を示す構成図であって、対物レンズ52が受光開口2bに接近した位置Bにある状態を示す図である。 反射特性測定装置Sの電気的構成を示すブロック図である。 反射特性測定装置Sによる測定フローを示すフローチャートである。 重み係数A1、A2、B1、B2を求める重み係数校正フローを示すフローチャートである。 変形実施形態1の演算処理を行う場合の測定フローを示すフローチャートである。 白色LEDの分光分布を示すグラフである。 従来技術にかかる、鏡面反射トラップが採用された反射特性測定装置P1の構成図である。 従来技術にかかる、線形結合による方法を実現可能な反射特性測定装置P2の構成図である。
符号の説明
1 試料面
2 積分球
2a 試料開口
2b 受光開口
2t 鏡面反射開口
2n 試料面の法線
3 第1照明手段
31 第1光源
4 第2照明手段
41 第2光源
43 拡散板(面光源)
44 光源開口
45 コリメーターレンズ
5 受光手段
51 ポリクロメータ
6 制御演算手段
61 測定制御部
62 演算処理部
621 基礎反射特性演算部621
622 SCI/SCE反射特性演算部
63 記憶部
S,S’ 反射特性測定装置

Claims (10)

  1. 試料開口と、該試料開口に配置される試料面の法線に関して対称な位置に設けられた受光開口及び鏡面反射開口とを備える積分球と、
    所定の照明光を発生する第1光源及び第2光源を有する第1照明手段及び第2照明手段と、
    前記第1照明手段又は第2照明手段で照明された前記試料面の反射光の一部を、前記受光開口を通して受光する受光手段と、
    測定動作を制御すると共に反射特性を算出する演算を行う制御演算手段とを具備する反射特性測定装置であって、
    前記第1照明手段は、前記積分球と第1光源とから構成され、前記試料面を拡散照明するものであり、
    前記第2照明手段は前記第2光源と所定の光学系とから構成され、前記積分球の鏡面反射開口から試料面を直接照明するものであり、
    前記制御演算手段は、前記第1光源及び第2光源を順次点灯して試料面を照明させ、そのときの前記受光手段の出力である第1の受光手段出力及び第2の受光手段出力に基づいて、鏡面反射を含む反射特性と、鏡面反射が除去された反射特性とを算出することを特徴とする反射特性測定装置。
  2. 前記制御演算手段が、
    所定の重み係数を記憶する記憶部と、
    前記第1の受光手段出力及び第2の受光手段出力から第1の反射特性及び第2の反射特性を求める基礎反射特性演算部と、
    前記第1の反射特性及び第2の反射特性を、前記記憶部に記憶されている重み係数を用いて線形結合することで、鏡面反射を含む反射特性と、鏡面反射が除去された反射特性とを算出するSCI/SCE反射特性演算部と、
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の反射特性測定装置。
  3. 前記制御演算手段が、
    所定の重み係数を記憶する記憶部と、
    前記第1の受光手段出力及び第2の受光手段出力から第1の反射特性及び第2の反射特性を求める基礎反射特性演算部と、
    前記第1の反射特性及び第2の反射特性を、前記記憶部に記憶されている重み係数を用いて線形結合することで、鏡面反射が除去された反射特性と、鏡面反射の反射特性とを求める第1演算と、前記鏡面反射が除去された反射特性と前記鏡面反射の反射特性とを加算して、鏡面反射を含む反射特性を求める第2演算とを行うSCI/SCE反射特性演算部と、
    を具備することを特徴とする請求項1に記載の反射特性測定装置。
  4. 前記第2照明手段が、面光源と、前記面光源の光束を収束して試料面に照射するコリメーターレンズとからなり、
    当該第2照明手段による照明域及び配光が、前記コリメーターレンズ及び面光源の有効径によって与えられる構成とされていることを特徴とする請求項1に記載の反射特性測定装置。
  5. 前記面光源が、拡散板と、前記拡散板を照明する白色LEDとで構成されることを特徴とする請求項4に記載の反射特性測定装置。
  6. 前記制御演算手段により求められる反射特性が、分光反射率係数であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の反射特性測定装置。
  7. 前記制御演算手段は、鏡面反射の分光反射率係数を求めるに際し、一部の波長における前記分光反射率係数を、内挿或いは外挿により求めることを特徴とする請求項6に記載の反射特性測定装置。
  8. 前記制御演算手段は、各波長についての鏡面反射の分光反射率係数を求めるに際し、前記波長近傍の波長について重みつき平均により求めることを特徴とする請求項6に記載の反射特性測定装置。
  9. 前記重み係数が、2つ以上の基準試料についての既知の鏡面反射を含む反射特性と鏡面反射が除去された反射特性、若しくは鏡面反射が除去された反射特性と鏡面反射の反射特性と、
    前記基準試料を実際に測定し、前記基礎反射特性演算部により求められる前記第1の反射特性及び第2の反射特性とから求められることを特徴とする請求項2又は3に記載の反射特性測定装置。
  10. 鏡面反射光の光源となる部分が除かれた態様で試料面を拡散照明する第1照明手段で試料面を拡散照明し、前記試料面の反射光の少なくとも一部を受光手段で受光し、第1の受光手段出力を取得するステップと、
    鏡面反射光の光源となる部分から試料面を直接照明する第2照明手段で試料面を直接照明し、前記試料面の反射光の少なくとも一部を前記受光手段で受光し、第2の受光手段出力を取得するステップと、
    前記第1照明手段で試料面を拡散照明して前記受光手段から第1の受光手段出力を取得するステップと、
    前記第2照明手段で試料面を直接照明して前記受光手段から第2の受光手段出力を取得するステップと、
    前記第1の受光手段出力及び第2の受光手段出力から第1の反射特性及び第2の反射特性を演算により求めるステップと、
    前記第1の反射特性及び第2の反射特性に基づいて、鏡面反射を含む反射特性と、鏡面反射が除去された反射特性とを演算により求めるステップと、
    を含むことを特徴とする反射特性測定方法。
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