JP2007092795A - 電磁弁 - Google Patents

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JP2007092795A
JP2007092795A JP2005280193A JP2005280193A JP2007092795A JP 2007092795 A JP2007092795 A JP 2007092795A JP 2005280193 A JP2005280193 A JP 2005280193A JP 2005280193 A JP2005280193 A JP 2005280193A JP 2007092795 A JP2007092795 A JP 2007092795A
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Kenichi Suzuki
健一 鈴木
Kaoru Koyaizu
薫 小柳津
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Fujikoki Corp
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Fujikoki Corp
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Abstract

【課題】プランジャの摺動抵抗を低減できるとともに、吸引子とプランジャとの間に形成される間隙空間に滞留する流体・油の均圧・排出を円滑に行うことができ、もって、プランジャの応答性を向上できるようにされた電磁弁を提供する。
【解決手段】通電励磁用のコイル22と、該コイル22の内周側に配在された吸引子25と、該吸引子25に対向配置されたプランジャ30と、弁座14を有する弁室13が設けられた弁本体10と、前記プランジャ30に一体移動可能に取り付けられた弁体15と、前記プランジャ30が摺動自在に嵌挿されるガイドパイプ32と、を備え、前記プランジャ30の外周面に螺旋溝50が形成されてなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、通電励磁用のコイル、該コイルの内周側に配在された吸引子、及び前記吸引子に対向配置されたプランジャを備えた電磁弁に関する。
この種の電磁弁の従来例を図3に示す。図示の電磁弁1’は、弁座(弁口)14を有する弁室13が設けられた弁本体10と、この弁本体10の弁室13に接続された入口継手(流入口)11及び弁本体10における弁座14より下流に接続された出口継手(流出口)12と、前記弁本体10の上側に取り付けられた、前記弁座14にボール弁体15を接離(開閉)させるための電磁式アクチュエータ20とを備える。
電磁式アクチュエータ20は、通電励磁用のコイル22、該コイル22の上部内周側に配在された有底円筒状の吸引子25、吸引子25の外周段差部と弁本体10の上部内周段差部にそれぞれ上下端部が溶接等の方法によって密封接合されたガイドパイプ32、このガイドパイプ32の内周側に上下方向に摺動自在に、かつ、吸引子25の下方に所定の間隙長(無通電時)をあけて対向配置されたプランジャ30、及び、前記コイル22の外周を覆うように配在されたハウジング21を備えている。
プランジャ30の先端(下端)には、保持穴31が設けられ、この保持穴31にボール弁体15が、その下面の一部を露出させた状態で収納されてかしめ固定(かしめ部31a)されている。プランジャ30の上部には、コイルばねからなる閉弁ばね26が挿入係止される縦穴(ばね室)30aと横穴(均圧穴)30bが形成されている。
このような構成とされた電磁弁1’においては、コイル22が通電されると、吸引子25にプランジャ30が引き寄せられて吸着し、これに伴い、ボール弁体15が弁座14から離間(リフト)せしめられて開弁する。また、コイル22への通電が停止されると、閉弁ばね26の付勢力によりプランジャ30及びボール弁体15が下方に押し戻されて閉弁
する。
前記従来例の電磁弁1’においては、入口継手(流入口)11から弁室13に導入された流体(冷媒)とそれに混入している冷凍機油(潤滑油)の一部が、ガイドパイプ32の内周面とプランジャ30の外周面との間(摺動面間)を通って、吸引子25とプランジャ30との間に形成される間隙空間Sに導かれて滞留する。そして、コイル22が通電されて吸引子25にプランジャ30が吸引されると、間隙空間Sに滞留する流体や油はプランジャ30により圧縮されるので、横穴30bから前記摺動面間をすり抜けて均圧・排出される。
この場合、プランジャ30の吸引時(通電時)には、間隙空間Sの流体や油は急激に圧縮されるので、プランジャ30に対してダンパーのように働く。したがって、流体・油の均圧・排出が円滑に行われないと、応答性(レスポンス)が悪くなったり、弁開度が不十分となる。
ところが、電磁弁1’においては、その構造上、プランジャ30には脈動・ビビリや摺動抵抗が発生するのは避けられないので、プランジャ30の角部等が摩耗して微粒子となり、この微粒子や流体中に含まれる塵埃等が異物となって前記摺動面間に詰まり、プランジャ30の摺動抵抗が増大するとともに、前記間隙空間Sに滞留する流体・油の均圧・排出が円滑に行われなくなることがある。このように、摺動抵抗が増大したり、流体・油の均圧・排出が円滑に行われないと、プランジャ30の応答性が低下し、電磁弁としての性能低下を招く。
また、従来例の電磁弁1’では、円柱状のプランジャ30に横穴30bを穿設する必要があるため、加工コストが高くなる嫌いがあり、さらに、摺動面間に異物が詰まりやすいという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、摺動面間に異物が詰まり難くできるとともに、プランジャの摺動抵抗を低減でき、さらに、吸引子とプランジャとの間に形成される間隙空間に滞留する流体・油の均圧・排出を円滑に行うことができ、もって、プランジャの応答性を向上できるようにされた電磁弁を提供することにある。
前記の目的を達成すべく、本発明に係る電磁弁は、基本的には、通電励磁用のコイルと、該コイルの内周側に配在された吸引子と、該吸引子に対向配置されたプランジャと、弁座を有する弁室が設けられた弁本体と、前記プランジャに一体移動可能に取り付けられた弁体と、前記プランジャが摺動自在に嵌挿されるガイドパイプと、を備える。
そして、前記ガイドパイプに摺接する前記プランジャの外周面に、上端から下端までその全長にわたって連続的に溝が形成されていることを特徴としている。
前記溝は、好ましくは、螺旋溝とされる。
本発明に係る電磁弁では、吸引子にプランジャが吸引されると、吸引子とプランジャとの間に形成される間隙空間に滞留する流体・油はプランジャにより圧縮されるので、プランジャの外周面に形成された螺旋溝等の溝を通って弁室・出口側に導出され、これにより、流体・油が均圧・排出される。この場合、ガイドパイプの内周面とプランジャの外周面との摺動面間に詰まりやすい摩耗微粒子等の異物も、流体・油と一緒に前記螺旋溝等の溝を通って排出されるので、摺動面間に異物が詰まり難くなり、また、螺旋溝内を流れる流体・油により摺動抵抗が減じられることもあって、プランジャの摺動抵抗を大幅に低減できるとともに、吸引子とプランジャとの間に形成される間隙空間に滞留する流体・油の均圧・排出を円滑に行うことができ、その結果、プランジャの応答性を格段に向上させることが可能となる。
以下、本発明の電磁弁の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る電磁弁の一実施形態を示す縦断面図である。
図示実施形態の電磁弁1において、前述した図3に示される従来例の電磁弁1’の各部と同一構成ないし同一機能を有する部分には、共通の符号を付して、重複説明を省略し、以下においては相違点を重点的に説明する。
本実施形態の電磁弁1も、例えばエアコン等の冷凍サイクルに使用されるもので、前述した従来例とは、プランジャ30の構成が異なる。
すなわち、本実施形態のプランジャ30は、前記従来例の横穴30bが設けられておらず、その代わりに、図2に拡大図示されているように、プランジャ30の外周面(ガイドパイプ32との摺接面)30sに螺旋溝50が形成されている。この螺旋溝50は、外周面50sの上端から下端までその全長にわたって連続的に形成されている。
このような構成とされた本実施形態の電磁弁1においては、コイル22が通電されて、吸引子25にプランジャ30が吸引されると、吸引子25とプランジャ30との間に形成される間隙空間Sに滞留する流体・油はプランジャ30により圧縮されるので、プランジャ30の外周面に形成された螺旋溝50を通って弁室13側に導出され、これにより、流体・油が均圧・排出される。
この場合、ガイドパイプ32の内周面とプランジャ30の外周面との摺動面間に詰まりやすい摩耗微粒子等の異物も、流体・油と一緒に螺旋溝50を通って排出されるので、摺動面間に異物が詰まり難くなり、また、螺旋溝50内を流れる流体・油により摺動抵抗が減じられることもあって、プランジャ30の摺動抵抗を大幅に低減できるとともに、吸引子25とプランジャ30との間に形成される間隙空間Sに滞留する流体・油の均圧・排出を円滑に行うことができ、その結果、プランジャ30の応答性を向上させることが可能となる。
本発明に係る電磁弁の一実施形態を示す縦断面図。 図1に示される電磁弁の要部拡大図。 電磁弁の従来例を示す縦断面図。
符号の説明
1 電磁弁
10 弁本体
11 入口継手(流入口)
12 出口継手(流出口)
13 弁室
14 弁座
15 弁体
20 電磁式アクチュエータ
25 吸引子
26 閉弁ばね
30 プランジャ
32 ガイドパイプ
50 螺旋溝

Claims (2)

  1. 通電励磁用のコイルと、該コイルの内周側に配在された吸引子と、該吸引子に対向配置されたプランジャと、弁座を有する弁室が設けられた弁本体と、前記プランジャに一体移動可能に取り付けられた弁体と、前記プランジャが摺動自在に嵌挿されるガイドパイプと、を備えた電磁弁であって、
    前記ガイドパイプに摺接する前記プランジャの外周面に、上端から下端までその全長にわたって連続的に溝が形成されていることを特徴とする電磁弁。
  2. 前記溝は、螺旋溝であることを特徴とする請求項1に記載の電磁弁。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012241733A (ja) * 2011-05-16 2012-12-10 Denso Corp ソレノイドバルブ
JP2021125633A (ja) * 2020-02-07 2021-08-30 日本電産コパル電子株式会社 プランジャとその製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6357879U (ja) * 1986-10-01 1988-04-18

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