JP2007092161A - 成膜方法及び成膜装置 - Google Patents

成膜方法及び成膜装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007092161A
JP2007092161A JP2005287134A JP2005287134A JP2007092161A JP 2007092161 A JP2007092161 A JP 2007092161A JP 2005287134 A JP2005287134 A JP 2005287134A JP 2005287134 A JP2005287134 A JP 2005287134A JP 2007092161 A JP2007092161 A JP 2007092161A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
substrate
heating
reaction
tray
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005287134A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiro Hotta
哲広 堀田
Satoshi Matsui
敏 松井
Shigeki Ishiyama
茂樹 石山
Minoru Kosukegawa
稔 小助川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Priority to JP2005287134A priority Critical patent/JP2007092161A/ja
Publication of JP2007092161A publication Critical patent/JP2007092161A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Magnetic Heads (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

【課題】層間絶縁膜を生成するためにかかる時間を大幅に短縮する成膜方法、及び当該成膜方法を実施するための成膜装置の提供。
【解決手段】成膜方法では、ALD法によって、ハードディスク等のヘッドにおいて層状に設けられた読出し用ヘッドと書込み用ヘッドとの間を絶縁するための層間絶縁膜を成膜する。成膜方法では、基板を所定の温度である略200℃に加熱する加熱工程と、基板の表面を当該所定の温度に維持しながら真空中でTMA等の反応物の交互表面反応に曝して基板上に薄膜を成長させて成膜する反応工程とを行う。反応工程において一の基板上に薄膜を成膜している時に、一の基板の次に反応工程で成膜が行われる他の基板について加熱工程を行う。成膜装置1は、ALD室40と、ALD室40とは別個に設けられた加熱+エッチング室30とALD室40とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は成膜方法及び成膜装置に関し、特に、ハードディスク等のヘッドにおいて層状に設けられた読出し用ヘッドと書込み用ヘッドとの間を絶縁するための層間絶縁膜を成膜するための成膜方法及び当該成膜方法を実施するための成膜装置に関する。
ハードディスク等のヘッドにおいては、読出し用ヘッドと書込み用ヘッドとが層状に配置されて設けられている構成が知られている。読出し用ヘッドとしては、例えばGMRヘッドやTMRヘッド等が用いられている。
層状に配置されて設けられた読出し用ヘッドと書込み用ヘッドとの間には、アルミナからなる層間絶縁膜が設けられており、読出し用ヘッドと書込み用ヘッドとを絶縁する。従って、層間絶縁膜は、ピンホールが全く形成されておらず、均一な膜であることが要求される。
このように均一な膜を生成する方法としてALD法が知られている。ALD法を行うための成膜装置は加熱室を兼ねた反応室を有している。反応室は壁部とヒーターと真空装置と反応物供給手段と反応物排出手段とを備えており、壁部は反応空間を画成する。ヒーターは、反応室内へ投入された基板を所定の温度に加熱する。また、所定の温度に加熱された基板を当該所定の温度に維持する。真空装置は反応空間内を真空にする。反応物供給手段は反応物を反応空間内へ供給する。反応物排出手段は余分な反応物を反応空間内から排出する。
ALD法を用いて基板上にアルミナの薄膜を生成する方法は以下のとおりである。先ず、基板表面にエッチングを施し、成膜がおこなわれる基板表面のクリーニングを行うエッチング工程を行う。次に、加熱室を兼ねた反応室に基板を投入し、反応室のヒーターによって基板が所定の温度である略200℃に達するまで加熱する加熱工程を行なう。この加熱工程において常温の基板を略200℃に加熱するまでに要する時間は略10分程度である。
次に、当該所定の温度に基板を維持した状態の反応室内へ反応物を導入することにより成膜を行う反応工程を行う。反応物は、HOとTMA(トリメチルアルミニウム)である。より具体的には、先ず気化したHOを反応室内へ導入し、基板上に−OH基を成膜する。次に、反応室内にNガスを導入して余分なHOを反応室内から急速に排出させ、TMAのガスを反応室内に供給する。その後、再度Nガスを反応室内に供給することにより余分なTMAのガスを反応室内から急速に排出させる。以上の工程が成膜の工程における1サイクルでありこの1サイクルにより1層の原子層のアルミナ膜が基板上に生成される。
必要な膜厚のアルミナ膜を生成するためには、この1サイクルを繰返し行う。従って1サイクル目に引続き2サイクル目を行うときには、再び気化したHOを反応室内へ導入し、−OH基を成膜する。成膜レートは約20Å/minである。層間絶縁膜としては200Å程度の膜厚が要求されるため、反応工程に要する時間は略10分程度である。層間絶縁膜は、ピンホールが全く形成されておらず、均一な膜であることが要求されるのであるが、このようにALD法により原子層1層ずつ成膜してゆくことによりこれらの要求を満たす層間絶縁膜を生成することができる。このようなALD法を行なうための反応室の具体的な構成は、例えば特開2001−20075号公報に記載されている。
特開2001−20075号公報
上述した従来のALD法による成膜方法では、加熱工程と反応工程とでそれぞれ略10分ずつ計20分かかっている。一方、これら以外の工程はこのような長時間はかからない。例えば、上述のエッチング工程は略30秒であり加熱工程、反応工程にかかる時間と比較して短い。そこで、加熱工程又は反応工程にかかる時間を短縮できれば、成膜のための全工程にかかる時間を大幅に短縮できることになる。
しかし、加熱工程では基板を所定の温度である略200℃に加熱するための時間を短縮することはできない。また、反応工程では、前述のように原子層1層ずつ膜を生成してゆくため、層間絶縁膜を所定の膜厚である200Åとするために反応にかかる時間を短縮することはできない。このため、層間絶縁膜を生成するためにかかるトータルの成膜時間を短縮することは困難であった。
そこで、本発明は、層間絶縁膜を生成するためにかかる時間を大幅に短縮する成膜方法、及び当該成膜方法を実施するための成膜装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、基板を所定の温度に加熱する加熱工程と、該所定の温度とされた該基板の表面を該所定の温度に維持しながら該基板を真空中で反応物の交互表面反応に曝すことにより該基板上に薄膜を成長させて成膜する反応工程とを有する成膜方法であって、該反応工程において一の基板上に薄膜を成膜している時に、該一の基板の次に該反応工程で成膜が行われる他の基板について加熱工程を行う成膜方法を提供している。
反応工程において一の基板上に薄膜を成膜している時に、一の基板の次に反応工程で成膜が行われる他の基板について加熱工程を行うようにしたため、成膜の全工程中で時間のかかる加熱工程を一の基板に対して行うと同時に、成膜の全工程中で時間のかかる反応工程を他の基板について行うことができ、複数の基板に成膜をする際に、一の基板に層間絶縁膜を生成した後、次の他の基板に層間絶縁膜を生成し終わるまでの時間を、略加熱工程にかかる時間の分だけ短縮することができる。
ここで、該加熱工程の前、又は該加熱工程の後であって該反応工程の前に、該反応工程において成膜が行われる該基板の表面をエッチングする工程を行うことが好ましい。
加熱工程の前、又は加熱工程の後であって反応工程の前に、反応工程において成膜が行われる基板の表面をエッチングする工程を行うため、成膜がおこなわれる基板表面のクリーニングを行うことができる。また、加熱工程を行う加熱室においてエッチング工程を行う構成とする場合には、エッチングを行うエッチング室と加熱室との間で基板を移動させる時間を短縮させることができる。
また、該反応工程ではALD法による成膜が行われることが好ましい。反応工程ではALD法による成膜が行われるため、ハードディスク等のヘッドに用いられる層間絶縁膜に要求される均一な膜質を満たす薄膜を生成することができる。
また、本発明は、基板を所定の温度に加熱するための加熱室を備えた加熱部と、該加熱室において該所定の温度とされた該基板の表面を真空の環境下で反応物の交互表面反応に曝して基板上に薄膜を成長させるための反応室を備え、該加熱部とは別個に設けられた反応部と、該加熱部と該反応部との間に設けられ、基板の投入と薄膜が形成された基板の排出とが行われると共に、該加熱室と該反応室とに連通して該加熱部に対しての基板の投入及び排出と該反応部に対する基板の投入及び排出とを実行する搬送部とを備えた成膜装置を提供している。
加熱部とは別個に反応部を設けたため、成膜の全工程中で時間のかかる加熱部における加熱の工程を一の基板に対して行うと同時に、成膜の全工程中で時間のかかる反応部における反応の工程を他の基板について行うことができる。このため、複数の基板に成膜をする際に、一の基板に層間絶縁膜を生成した後、次の他の基板に層間絶縁膜を生成し終わるまでの時間を、加熱部における略加熱の工程にかかる時間の分だけ短縮することができる。
また、加熱部と反応部との間に設けられ、基板の投入と薄膜が形成された基板の排出とが行われると共に、加熱室と反応室とに連通して加熱部に対しての基板の投入及び排出と反応部に対する基板の投入と排出を実行する搬送部を備えているため、成膜装置に対する基板の投入と薄膜が形成された基板の排出とを容易に行うことができ、また、加熱部に対しての基板の投入及び排出と反応部に対する基板の投入及び排出とを容易に行うことができる。
ここで、該搬送部は、該加熱室と該反応室とに連通する搬送室と、該搬送室に連通する投入・排出室とを有し、該投入・排出室において基板の投入と薄膜が形成された基板の排出とが行われ、該搬送室は搬送室搬送手段を備え、搬送室搬送手段は該投入・排出室に投入された基板を該搬送室内へ導入し該搬送室内で搬送し、該加熱部に対しての基板の投入及び排出と該反応部に対しての基板の投入及び排出とを実行することが好ましい。
搬送部は、加熱室と反応室とに連通する搬送室と、搬送室に連通する投入・排出室とを有し、投入・排出室において基板の投入と薄膜が形成された基板の排出とを行うようにしたため、搬送室内の気圧と投入・排出室内の気圧が異なる場合であっても、搬送室と投入・排出室との間の連通を予め遮断しておき、大気圧の状態の投入・排出室へ基板を投入し、投入・排出室を密閉状態とした後で投入・排出室内の気圧を搬送室の気圧と同一し、その後で搬送室と投入・排出室との間を連通させることで、搬送室の気圧を変化させることなく投入・排出室内へ投入された基板を搬送室内へ導入することができる。
また、搬送室は搬送室搬送手段を備え、搬送室搬送手段は投入・排出室に投入された基板を搬送室内へ導入し搬送室内で搬送し、加熱部に対しての基板の投入及び排出と反応部に対しての基板の投入と排出を実行するため、加熱室と反応室と搬送室とを真空の状態に維持したまま、基板を搬送室内で搬送し、また、真空下で加熱部に対しての基板の投入及び排出と反応部に対しての基板の投入及び排出とを行うことができる。
また、該反応室は、反応空間を画成する壁部と、該反応空間内に投入された該基板を該所定の温度に維持するための反応室ヒーターと、該反応空間を真空にするための真空装置と、反応物を該反応空間内へ供給するための少なくとも1つの反応物供給手段と、該反応空間内から反応物を排出するための少なくとも1つの反応物排出手段とを備えることが好ましい。
反応室は、反応空間を画成する壁部と、反応空間内に投入された基板を所定の温度に維持するための反応室ヒーターと、反応空間を真空にするための真空装置とを備えるため、反応空間を真空とした状態で反応物の交互表面反応を行うことができる。
また、反応物を反応空間内へ供給するための少なくとも1つの反応物供給手段と、反応空間内から反応物を排出するための少なくとも1つの反応物排出手段とを備えるため、交互表面反応を行うための反応物を反応空間内へ供給し、余分な反応物を反応空間から排出することができる。
また、該成膜が行われる前の該基板の表面をエッチングするためのエッチング装置を備えるエッチング室を有することが好ましい。
成膜が行われる前の基板の表面をエッチングするためのエッチング装置を備えるエッチング室を有するため、成膜がおこなわれる基板表面のクリーニングを行うことができる。
また、該エッチング装置は該加熱室に設けられ、該加熱室が該エッチング室をなすことが好ましい。
エッチング装置は加熱室に設けられ、加熱室がエッチング室をなすため、加熱室において所定の温度に基板を加熱した後に、加熱室からエッチング室へと搬送する必要がなく、すぐにエッチングを行うことができる。このため、加熱室からエッチング室へと搬送している間に基板の温度が低下することを防止することができる。また、加熱室からエッチング室へと搬送するためにかかる時間を節約することができる。
また、該加熱室は基板を所定の温度に加熱するための加熱室ヒーターを備え、該加熱室ヒーターと該反応室ヒーターと該真空装置と該反応物供給手段と該反応物排出手段と該エッチング装置と該搬送室搬送手段とに接続された制御装置を備え、該制御装置は、該反応部において一の基板上に薄膜を成膜している時に、該一の基板の次に該反応部において成膜が行われる他の基板について、該加熱部において加熱を行う制御をすることが好ましい。
加熱室ヒーターと反応室ヒーターと真空装置と反応物供給手段と反応物排出手段とエッチング装置と搬送室搬送手段とに接続された制御装置を備え、制御装置は、反応部において一の基板上に薄膜を成膜している時に、一の基板の次に反応部において成膜が行われる他の基板について、加熱部において加熱を行う制御をするため、反応部において一の基板上に薄膜を成膜している時に、一の基板の次に反応部において成膜が行われる他の基板について、加熱部において加熱を行うことを自動的に成膜装置で行うことができる。
以上により、層間絶縁膜を生成するためにかかる時間を大幅に短縮する成膜方法、及び当該成膜方法を実施するための成膜装置を提供することができる。
本発明の実施の形態による成膜方法及び成膜装置について図1乃至図7に基づき説明する。図1に示されるように成膜装置1は、ロードロック室(以下「L/L室」とする)10と、トランスファー室20と、加熱部を構成する加熱+エッチング室30と、反応部を構成するALD室40と、図示せぬ制御装置とを備えている。
トランスファー室20は、図1に示されるように、L/L室10と加熱+エッチング室30とALD室40とにそれぞれ接続されている。L/L室10と加熱+エッチング室30とALD室40との位置関係は、図1に示されるように、トランスファー室20内の後述のロボットハンド21が回動する図示せぬ回動軸を中心として、加熱+エッチング室30に対してL/L室10は略90°回動した位置関係にあり、L/L室10に対してALD室40は略90°回動した位置関係にある。
L/L室10は、図2に示されるように箱状のケーシング11を備えている。ケーシング11には、図示せぬゲートが2つ設けられており、図示せぬ2つのゲートを閉じることによりL/L室10内を密閉空間とすることができる。一方の図示せぬゲートを開くことにより、L/L室10内を大気と連通することができ、後述のトレー50をトレーホルダー12に投入可能となる。また、他方の図示せぬゲートはL/L室10とトランスファー室20との間に配置されている。他方の図示せぬゲートを開くことにより、L/L室10はトランスファー室20と連通し、トランスファー室20とL/L室10との間で後述のトレー50を導入・排出することができるように構成されている。
また、L/L室10には、図示せぬターボ分子ポンプとドライポンプとが設けられている。図示せぬターボ分子ポンプは、ケーシング11内に直接連通して接続されており、図示せぬドライポンプは、図示せぬターボ分子ポンプとケーシング11内とにそれぞれ連通するように2系統で接続されている。図示せぬターボ分子ポンプと図示せぬドライポンプとを駆動することにより、ケーシング11内を真空とすることができるように構成されている。また、ケーシング11の底面には鉛直方向へ指向する3つの図示せぬガイド貫通孔が形成されており、後述のトレーホルダー12の2本のガイド13、13とボールネジ14とがそれぞれ摺動可能に貫通している。
ケーシング11内には、トレーホルダー12が設けられている。トレーホルダー12は、図2に示されるように、鉛直方向で切った断面が、略ロの字形状の箱型をなしており、図2において対向する一対の側壁には、それぞれ後述のトレー50を載置可能なトレー載置用棚部12Aが略水平方向へ突出して設けられている。トレー載置用棚部12Aは鉛直方向に等間隔で5対設けられており、各トレー50が載置された状態のときに、トレー50どうしが鉛直方向において所定の距離で互いに離間するように構成されている。一対のトレー載置用棚部12Aにはそれぞれ一枚ずつトレー50が載置される。従って、トレーホルダー12内に一度に収容可能なトレー50の枚数は、図2に示されるように5枚である。ここで、説明の便宜上、図2に示される5枚のトレー50のうちの最も鉛直下方にあるものを第1のトレー50−1と呼び、上方へゆくに従い第2のトレー50−2、・・・、第5のトレー50−5と呼ぶこととする。また、後述のように各トレー50には4枚ずつ基板2が載置されるが、第1のトレー50−1に載置されている4枚の基板2を第1の基板2と呼び、第2のトレー50−2、・・・、第5のトレー50−5に載置されている基板2を、第2の基板2、・・・、第5の基板2と呼ぶこととする。
トレーホルダー12の底面には2本のガイド13、13と1本のボールネジ14とが設けられている。ガイド13、13、ボールネジ14はそれぞれ棒状をなしている。ボールネジ14は、図2に示されるように外周に雄ネジが螺刻されており、トレーホルダー12の底面に対して一端が離間当接可能であり、トレーホルダー12の底面に対して回転可能である。ガイド13、13は、トレーホルダー12に固定されている。ボールネジ14とガイド13、13とは、トレーホルダー12の底面から鉛直下方へ延出しており、ケーシング11の図示せぬガイド貫通孔を通してそれぞれケーシング11外部へ延出している。
ケーシング11の下方には、支持部材15とモーター16とが設けられており、支持部材15には鉛直方向へ指向する図示せぬ3つの支持部材貫通孔が形成されている。図示せぬ支持部材貫通孔の鉛直下方側に開口する開口端には、それぞれ開口部環状部材15Aが固定されて設けられており、開口部環状部材15Aには支持部材貫通孔と同一径の図示せぬ環状部材貫通孔が図示せぬ支持部材貫通孔と同軸的に形成されている。
ボールネジ14と2本ガイド13、13とは、それぞれ図示せぬ支持部材貫通孔と図示せぬ環状部材貫通孔とを貫通している。2本のガイド13、13が貫通している図示せぬ支持部材貫通孔及び環状部材貫通孔においては、2本のガイド13、13は支持部材15、開口部環状部材15Aに対して摺動可能である。また、ボールネジ14が貫通する図示せぬ環状部材貫通孔を画成する開口部環状部材15Aの内周面には雌ネジが螺刻されており、ボールネジ14の雄ネジと螺合している。
ボールネジ14の他端はモーター16の出力軸に駆動連結されており、モーター16が駆動することによりボールネジ14が回転するように構成されている。ボールネジ14が回転することによって、ボールネジ14が支持部材15及びケーシング11に対して鉛直上方へ移動し、トレーホルダー12の底面に当接し、更にボールネジ14が回転することによりボールネジ14がトレーホルダー12を鉛直上方へ押上げる。また、当該押上げた状態からボールネジ14が逆方向へ回転することにより、ボールネジ14が鉛直下方へ移動してゆき、これに伴い、トレーホルダー12も鉛直下方へ移動するように構成されている。モーター16は、後述のように図示せぬ制御装置に接続されており、トレー50がトレーホルダー12に対して一枚投入され又は排出されると、当該投入されたトレー50を支持するトレー載置用棚部12Aに隣接する上又は下のトレー載置用棚部12Aは、制御装置による制御によりトレー50一枚分だけ移動するように、即ち、当該投入又は排出されたトレー50を支持するトレー載置用棚部12Aの位置へ移動するように構成されている。L/L室10は投入・排出室に相当する。
トランスファー室20と、加熱+エッチング室30、ALD室40との間には、図示せぬゲートが設けられており、トランスファー室20と加熱+エッチング室30との間の図示せぬゲートが開くことにより、トランスファー室20と加熱+エッチング室30とが連通するように構成されている。トランスファー室20と加熱+エッチング室30との間の図示せぬゲートが閉じることにより、トランスファー室20と加熱+エッチング室30との連通が遮断され、加熱+エッチング室30が密閉されるように構成されている。
同様にトランスファー室20とALD室40との間の図示せぬゲートが開くことにより、トランスファー室20とALD室40とが連通するように構成されている。トランスファー室20とALD室40との間の図示せぬゲートが閉じることにより、トランスファー室20とALD室40との連通が遮断され、ALD室40が密閉されるように構成されている。
トランスファー室20には、1本のロボットハンド21(図3等)を有しトレー50を当該ロボットハンド21上に載置した状態でトランスファー室20内で搬送する図示せぬトレー搬送ロボットが設けられている。図示せぬトレー搬送ロボットのロボットハンド21は、トランスファー室20内において図示せぬ所定の回動軸を中心として回動可能であり、また、図示せぬ回動軸に対して離間・接近する方向へ延出・縮小可能である。また、鉛直方向へ10mm〜20mm程度とわずかに上下可能である。
このロボットハンド21の鉛直方向への移動は、L/L室10内に収容された後述の第1のトレー50−1の位置よりもわずかに鉛直下方の位置から、当該第1のトレー50−1の底面よりもわずかに鉛直上方の位置までに相当する。従って、後述のように、ロボットハンド21が鉛直上方へ移動してロボットハンド21上に第1のトレー50−1を載置した状態のときであっても、後述の第1のトレー50−1と後述の第2のトレー50−2とがトレーホルダー12内で当接しないように構成されている。
図示せぬトレー搬送ロボットは、後述のように図示せぬ制御装置に接続されており、トランスファー室20とL/L室10との間の図示せぬゲートが開いているときに、トランスファー室20において後述の第1のトレー50−1一枚をL/L室10に対して投入・排出する。また、トランスファー室20と加熱+エッチング室30との間の図示せぬゲートが開いているときに、トランスファー室20においてトレー50一枚を加熱+エッチング室30に対して投入・排出する。また、トランスファー室20とALD室40との間の図示せぬゲートが開いているときに、トランスファー室20においてトレー50一枚をALD室40に対して投入・排出するように構成されている。
また、トランスファー室20には、図示せぬターボ分子ポンプと図示せぬドライポンプとが設けられている。図示せぬターボ分子ポンプは、トランスファー室20内に直接連通して設けられており、図示せぬドライポンプは、図示せぬターボ分子ポンプとトランスファー室20内とにそれぞれ連通するように2系統で接続されている。図示せぬターボ分子ポンプと図示せぬドライポンプとを駆動することにより、トランスファー室20内を真空とすることができるように構成されている。図示せぬドライポンプは、後述のように加熱+エッチング室30を真空とするためにも用いられる。トランスファー室20は搬送室に相当する。また、L/L室10とトランスファー室20とは搬送部を構成する。
加熱+エッチング室30は、図3に示されるように加熱室ケーシング31を有しており、加熱室ケーシング31によって加熱空間31aが画成されている。加熱空間31a内には、加熱室トレーホルダー32が設けられており、加熱室トレーホルダー32の上面には、後述のトレー50を載置するための凹部32aが形成されている。加熱室トレーホルダー32の内部には、加熱室トレー加熱ヒーター33が設けられており、加熱室トレー加熱ヒーター33を駆動するための回路には加熱室ヒータースイッチ34が設けられている。加熱室ヒータースイッチ34をONにして加熱室トレー加熱ヒーター33により加熱室トレーホルダー32を加熱することにより、後述のトレー50上に載置されている基板2を所定の温度である略200℃に加熱することができるように構成されている。従って、加熱室トレー加熱ヒーター33自体は200℃゜以上に加熱される。加熱室トレー加熱ヒーター33は加熱室ヒーターに相当する。
後述するトレー50が加熱室トレーホルダー32に載置されているときの、略長方形状をしたトレー50の四隅に相当する加熱室トレーホルダー32の位置には、鉛直上下方向へ指向する図示せぬ加熱室ホルダー貫通孔が計4つ形成されている。図示せぬ加熱室ホルダー貫通孔には、図3に示されるように、加熱室トレーホルダー32に対して鉛直方向へ移動可能なトレー受取りピン35がそれぞれ1本ずつ計4本貫通している。なお、図3においては、トレー受取りピン35は手前の2本のみ現れている。
図3に示される加熱室トレーホルダー32の上面から鉛直上方へトレー受取りピン35が突出している状態のときに、図示せぬトレー搬送ロボットのロボットハンド21によりトレー受取りピン35の上端に対してトレー50を載置・除去することができるように構成されている。
また、トレー受取りピン35の上端は、トレー受取りピン35が鉛直下方へ移動してゆくことにより、加熱室トレーホルダー32の図3に示される上面から突出していない状態とすることができる。また、加熱室トレーホルダー32は高周波発生器36に接続されており、後述のエッチング工程を行うときに、加熱室トレーホルダー32に載置されたトレー50上の基板2に高周波を印加できるように構成されている。高周波発生器36はエッチング装置に相当する。
また、加熱+エッチング室30には、図示せぬAr供給装置と図示せぬAr排出装置とが設けられている。図示せぬAr供給装置は、Arガスを加熱空間31a内へ供給可能である。図示せぬAr排出装置は、加熱空間31a内の余分なArガス及びArイオンを加熱空間31a外部へ排出可能である。
また、加熱+エッチング室30には、図示せぬターボ分子ポンプと図示せぬドライポンプとが設けられている。図示せぬターボ分子ポンプは、加熱室ケーシング31内に直接連通して設けられている。図示せぬドライポンプは、トランスファー室20を真空にするために用いられている図示せぬドライポンプと共用であり、加熱+エッチング室30に設けられた図示せぬターボ分子ポンプと加熱室ケーシング31内とにそれぞれ連通するように2系統で接続されている。図示せぬターボ分子ポンプと図示せぬドライポンプとを駆動することにより、加熱空間31a内を真空とすることができるように構成されている。
ALD室40は、図4に示されるようにALD室ケーシング41を有しており、ALD室ケーシング41によって反応室内空間41aが画成されている。反応室内空間41a内には、ALD室トレーホルダー42が設けられている。ALD室トレーホルダー42は、上側ホルダー42Aと下側ホルダー42Bとを有しており、下側ホルダー42Bの上面には、後述のトレー50が収容される凹部42bが形成されている。また、上側ホルダー42Aの下面にも、後述のトレー50を載置するための凹部42aが形成されている。上側ホルダー42Aに対して下側ホルダー42Bは、図4の矢印cで示されるように鉛直上下方向へ移動可能であり、下側ホルダー42Bが鉛直上方へ移動してゆき、上側ホルダー42Aに当接したときに、上側ホルダー42Aの凹部42aと下側ホルダー42Bの凹部42bとにより後述のトレー50が収容される反応空間42cが画成されるように構成されている。上側ホルダー42Aと下側ホルダー42Bとは壁部に相当する。
上側ホルダー42Aの内部と下側ホルダー42Bの内部とには、ALD室トレー加熱ヒーター43がそれぞれ設けられている。上側ホルダー42Aと下側ホルダー42Bとを当接指せた状態で、ALD室トレー加熱ヒーター43の回路を構成する図示せぬALD室ヒータースイッチをONにしてALD室トレー加熱ヒーター43により上側ホルダー42Aと下側ホルダー42Bとを加熱することにより、反応空間42c内の後述のトレー50上に載置されている基板2を所定の温度である略200℃に加熱することができるように構成されている。従って、ALD室トレー加熱ヒーター43自体は200℃以上に加熱される。ALD室トレー加熱ヒーター43は反応室ヒーターに相当する。
後述するトレー50が下側ホルダー42Bに載置されているときの、略長方形状をしたトレー50の四隅に相当する下側ホルダー42Bの位置には、鉛直上下方向へ指向する図示せぬ下側ホルダー貫通孔が計4つ形成されている。図示せぬ下側ホルダー貫通孔には、ALD室トレー受取りピン48がそれぞれ1本ずつ計4つ貫通している。ALD室トレー受取りピン48は、ALD室ケーシング41に対して移動不能であるが、前述のように下側ホルダー42Bが鉛直上下方向へ移動可能であるため、ALD室トレー受取りピン48は下側ホルダー42Bに対して相対的に鉛直方向へ移動可能である。なお、図4においては、ALD室トレー受取りピン48は手前の2本のみ現れている。
下側ホルダー42Bが鉛直下方へ移動してゆき、下側ホルダー42Bの上面から鉛直上方へALD室トレー受取りピン48が突出している状態のときに、トレー搬送ロボットのロボットハンド21によりALD室トレー受取りピン48の上端に対してトレー50を載置・除去することができるように構成されている。また、ALD室トレー受取りピン48の上端は、下側ホルダー42Bが鉛直上方へ移動してゆくことにより、ALD室トレーホルダー42の上面から突出していない状態とすることができる。
また、ALD室40には、図1に示されるように、TMA供給装置44とHO供給装置45と、N供給装置46とが設けられている。TMA供給装置44は、図示せぬTMA供給源と弁44Aと流量調整機44Bと弁44Cとを備えており、この順番で管部材44Dによって互いに接続されている。弁44Cが接続されている管部材44Dの一端に対する他端は、反応空間42c(図4)に連通しており、TMA供給装置44は、図4に矢印aで示されるように、TMAを反応空間42c内へ供給可能である。
また、HO供給装置45は図示せぬHO供給源と弁45Aと流量調整機45Bと弁45Cとを備えており、この順番で管部材45Dによって互いに接続されている。弁45Cが接続されている管部材45Dの一端に対する他端は、反応空間42c(図4)に連通しており、HO供給装置45はHOを反応空間42c内へ供給可能である。
また、N供給装置46は図示せぬN供給源と弁46Aと流量調整機46Bと弁46Cとを備えており、この順番で管部材46Dによって互いに接続されている。弁46Cが接続されている管部材46Dの一端に対する他端は、反応空間42cに連通しており、N供給装置46はNを反応空間42c(図4)内へ供給可能である。TMA供給装置44とHO供給装置45と、N供給装置46とは反応物供給手段に相当する。
また、ALD室40には、図示せぬTMA排出装置と図示せぬHO排出装置と、図示せぬN排出装置とが設けられている。図示せぬTMA排出装置、HO排出装置、及びN排出装置は、一端部が反応空間42c(図4)へ連通する図示せぬ管部材をそれぞれ備えており、図4に矢印bで示されるように、反応空間42c内の余分なTMA、HO、Nを反応空間42c外部へそれぞれ排出可能である。
なお、図4においては、便宜上TMA供給装置44の管部材44Dの他端部と、TMA排出装置の管部材47Aの一端部とのみが現れているが、HO供給装置45の管部材、HO排出装置の管部材、N供給装置46の管部材、N排出装置の管部材もそれぞれ上述のように反応空間42cに連通している。
また、ALD室40には、図示せぬターボ分子ポンプと図示せぬドライポンプとが設けられている。図示せぬターボ分子ポンプは、ALD室ケーシング41内に直接連通して設けられており、図示せぬドライポンプは、図示せぬターボ分子ポンプとALD室ケーシング41内とにそれぞれ連通するように2系統で接続されている。図示せぬターボ分子ポンプと図示せぬドライポンプとを駆動することにより、ALD室ケーシング41内を真空とすることができるように構成されている。以上のALD室40の構成により、加熱室において所定の温度である略200℃とされた基板2の表面を、真空の環境下で反応物であるTMA、HO、Nの交互表面反応に曝して基板2上に薄膜を成長させるALD法を実施することができる。
図示せぬ制御装置は、L/L室10、トランスファー室20、加熱+エッチング室30、ALD室40、及び図示せぬゲートにそれぞれ接続されている。L/L室10においては、モーター16、図示せぬターボ分子ポンプ、及び図示せぬドライポンプに接続されている。トランスファー室20においては、図示せぬトレー搬送ロボット、図示せぬターボ分子ポンプ、及び図示せぬドライポンプに接続されている。加熱+エッチング室30においては、高周波発生器36、加熱室ヒータースイッチ34、トレー受取りピン35、及び図示せぬターボ分子ポンプに接続されている。
ALD室40においては、図示せぬヒータースイッチ、下側ホルダー42B、TMA供給装置44、図示せぬTMA排出装置、HO供給装置45、図示せぬHO排出装置、N供給装置46、図示せぬN排出装置、図示せぬターボ分子ポンプ、及び図示せぬドライポンプに接続されている。図示せぬ制御装置は、後述のように、ALD室40において一のトレー50に載置された基板2上に薄膜を成膜している時に、当該一の基板2の次にALD室40において成膜が行われる他の基板2について、加熱+エッチング室30において加熱を行うように、各装置を自動的に制御するように構成されている。
基板2が載置されるトレー50は、図5に示されるように、246mm×216mmの長方形状をしている。トレー50には、長方形状をしたトレー50よりも小さな略相似形状をした凹部50aが形成されている。凹部50aは、図5に示されるように、長方形の4つの角部を円弧に変えた形状をしており、当該4つの円弧に対向する位置にそれぞれ一枚ずつ計4枚の基板2が凹部50aに載置可能である。基板2は、図5に示されるように、円の一部を直線状に切取って設けられたような形状の直線状部2Aを有する略円形をしており、直線状部2Aを互いに対向させ平行とさせた状態で凹部50aに載置される。略円形をした基板2の直径は100mmである。
次に、成膜方法について、図6のフローチャート及び図1〜図5を参照しながら説明する。先ず一枚のトレー50の凹部50aに4枚の基板2を載置する。これをL/L室10内に一度に収容可能な枚数である5枚分行う。次に、基板2の載置されたトレー50をL/L室10のトレーホルダー12内のトレー載置用棚部12Aに載置する。この際、トレー50は、鉛直上方のトレー載置用棚部12Aから順番に、即ち、第5のトレー50−5、第4のトレー50−4、・・・、第1のトレー50−1の順で順番に載置される。トレー50のトレー載置用棚部12Aへの載置は、成膜方法の作業を行う作業者の手によって行われる(S1)。次に、L/L室10の2つの図示せぬゲートを閉じてL/L室10内を密閉空間とし、L/L室10に設けられた図示せぬターボ分子ポンプとドライポンプとを駆動させることにより、L/L室10内を真空排気する(S2)。
ここで、以上の工程が完了する前に、トランスファー室20と加熱+エッチング室30とALD室40とは、これらの間に設けられた図示せぬゲートが開けられた状態とされることにより連通状態とされ、トランスファー室20、加熱+エッチング室30、ALD室40に設けられた図示せぬターボ分子ポンプとドライポンプとをそれぞれ駆動することにより、真空排気される。また、加熱+エッチング室30では、加熱室ヒータースイッチ34をONにして加熱室トレー加熱ヒーター33により加熱室トレーホルダー32を加熱する。また、トレー受取りピン35を加熱室トレーホルダー32の上面から鉛直上方へ突出している状態とする。
そして、以下のような、加熱+エッチング室30へ第1のトレー50−1に載置された基板2を搬送する工程を行う(S3)。先ず、トランスファー室20とL/L室10との間のゲートを開き、トランスファー室20とL/L室10とを連通状態とする。次に、トレー搬送ロボットのロボットハンド21を、ロボットハンド21の回動軸の半径方向外方へ延出させてL/L室10内の第1のトレー50−1のわずかに鉛直下方の位置へ移動させる。そして、ロボットハンド21を鉛直上方へわずかに移動させて第1トレー50にロボットハンド21を当接させ、ロボットハンド21上にトレー50を載置させる。
次に、ロボットハンド21をトランスファー室20におけるロボットハンド21の回動軸の半径方向内方へ収縮してゆくことにより第1のトレー50−1をL/L室10からトランスファー室20内へ導入する。この際、L/L室10のモーター16が駆動して、トレーホルダー12を鉛直下方へ移動させ、第1のトレー50−1が配置されていた位置に第2のトレー50−2を配置させる。そして、ロボットハンド21をトランスファー室20内で回転軸を中心として、トランスファー室20と加熱+エッチング室30とが連通する連通位置に至るまで回動させる。そして、ロボットハンド21をロボットハンド21の回動軸の半径方向外方へ延出させ、第1のトレー50−1を、加熱+エッチング室30内へ導入してゆき、加熱+エッチング室30内のトレー受取りピン35の鉛直上方の位置とする。
次に、ロボットハンド21をわずかに鉛直下方へ移動させてトレー受取りピン35の上端位置よりもロボットハンド21を鉛直下方の位置とすることにより、第1のトレー50−1をトレー受取りピン35上に載置する。次に、ロボットハンド21がロボットハンド21の回動軸の半径方向内方へ収縮してゆくことによりロボットハンド21が加熱+エッチング室30内から退去する。そして、トランスファー室20と加熱+エッチング室30との間の図示せぬゲートを閉じる。
次に、トレー受取りピン35を鉛直下方へ移動させてゆき、トレー受取りピン35の上端を加熱室トレーホルダー32の上面から突出していない状態とする。このことにより、加熱室トレーホルダー32の上面の凹部32aにトレー50を収容して加熱室トレーホルダー32上に載置する。以上が加熱+エッチング室30へ第1のトレー50−1に載置された基板2を搬送する工程である(S3)。
次に、加熱工程(S4、S5)を行う。加熱工程では、加熱室トレーホルダー32の上面の凹部32aに、第1のトレー50−1を所定時間である略10分間載置し続けることにより(S4、S5)、第1のトレー50−1上に載置されている4枚の第1の基板2を略200℃に加熱する。所定の時間が経っていない場合には(S5:NO)、再び所定の時間が経ったか否かの判断を行う(S5)。所定の時間が経った場合には(S5:YES)、加熱室ヒータースイッチ34をOFFにしてヒーターの回路が開いた状態とし、次にエッチング工程を行う(S6)。加熱室ヒータースイッチ34をOFFにするのは、次に行うエッチング工程により高周波が印加されているときに、ヒーターの回路へ高周波電流が流れこむことを防止するためである。
エッチング工程(S6、S7)では、先ず、Arガス供給装置により、加熱+エッチング室30内の加熱空間31a内に所定の時間Arガスを導入し、Arガス排出装置により余分なArガス及びArガスを排出する。このようにArガスを導入している間に、所定の時間高周波発生器36を駆動させて、加熱室トレーホルダー32に載置されたトレー50上の基板2に高周波を印加する。このことにより、第1の基板2の表面がエッチングされる。所定の時間が経っていない場合には(S7:NO)、再び所定の時間が経ったか否かの判断を行う(S7)。所定の時間が経った場合には(S7:YES)、第1の基板2を加熱+エッチング室30からALD室40へ搬送する工程を行う(S8)。ここで、所定の時間とは略30秒である。なお、図6においてAで囲まれた工程(S4〜S7)は、加熱+エッチング室30内で行われる工程であることを示している。
ここで、エッチング工程が完了する前に、ALD室40では、図示せぬALD室ヒータースイッチをONにしてALD室トレー加熱ヒーター43によりALD室トレーホルダー42を加熱する。また、ALD室トレー受取りピン48をALD室トレーホルダー42の上面から鉛直上方へ突出している状態とする。
第1の基板2を加熱+エッチング室30からALD室40へ搬送する工程(S8)は以下のとおりである。先ず、トランスファー室20と加熱+エッチング室30との間のゲートを開き、トランスファー室20と加熱+エッチング室30とを連通状態とする。また、加熱+エッチング室30のトレー受取りピン35を加熱室トレーホルダー32の上面よりも突出した状態として、第1のトレー50−1を加熱室トレーホルダー32の上面よりも鉛直上方の位置とする。次に、トレー搬送ロボットのロボットハンド21を、鉛直下方に移動させた状態としたままロボットハンド21の回転軸の半径方向外方へ延出させてゆくことにより、加熱+エッチング室30内へ挿入してゆき、第1のトレー50−1のわずかに鉛直下方の位置へ移動させる。次に、ロボットハンド21を鉛直上方へわずかに移動させて第1のトレー50−1にロボットハンド21を当接させ、ロボットハンド21上にトレー50を載置させる。
次に、ロボットハンド21をトランスファー室20におけるロボットハンド21の回動軸の半径方向内方へ収縮してゆくことにより第1のトレー50−1を加熱+エッチング室30からトランスファー室20内へ導入し、ロボットハンド21をトランスファー室20内で回転軸を中心として、トランスファー室20とALD室40とが連通する連通位置に至るまで回動させる。そして、ロボットハンド21をロボットハンド21の回動軸の半径方向外方へ延出させ、第1のトレー50−1を、ALD室40内へ導入してゆき、ALD室40内のALD室トレー受取りピン48の鉛直上方の位置とする。
次に、ロボットハンド21をわずかに鉛直下方へ移動させてALD室トレー受取りピン48の上端位置よりもロボットハンド21を鉛直下方の位置とすることにより、第1のトレー50−1をALD室トレー受取りピン48上に載置する。次に、ロボットハンド21がロボットハンド21の回動軸の半径方向内方へ収縮してゆくことによりロボットハンド21がALD室40内から退去する。そして、トランスファー室20とALD室40との間の図示せぬゲートを閉じる。
次に、下側ホルダー42Bを鉛直上方へ移動させてゆき、ALD室トレー受取りピン48の上端を下側ホルダー42Bの上面から突出していない状態とする。このことにより下側ホルダー42B上に第1のトレー50−1を載置する。更に、下側ホルダー42Bを鉛直上方へ移動させることにより、下側ホルダー42Bを上側ホルダー42Aに当接させ、上側ホルダー42Aの凹部42aと下側ホルダー42Bの凹部42bとによって反応空間42cを画成する。反応空間42c内には第1のトレー50−1が収容されている。以上が第1の基板2を加熱+エッチング室30からALD室40へ搬送する工程である(S8)。なお、この工程において、基板2の温度の低下はほとんど問題にならない。真空中において搬送されるので、輻射熱による温度の低下の程度で済むからである。
次に、反応工程を行う(S9、S10)。反応工程ではALD法による成膜が行われる。先ず、HO供給装置45により反応空間42c内へHOガスを供給する。このことにより、第1の基板2上に−OH基を成膜する。次に、反応空間42c室内にN供給装置46によってNガスを導入し、図示せぬHO排出装置を介して余分なHOを反応空間42c内から急速に排出させる。次に、TMA供給装置44によりTMAのガスを反応空間42c内に供給する。その後、再度N供給装置46によってNガスを反応空間42c内に供給することにより、余分なTMAのガスを図示せぬTMA排出装置を介して反応空間42c内から急速に排出させる。以上の工程が成膜の工程における1サイクルでありこの1サイクルにより1層の原子層のアルミナ膜が基板2上に生成される。
この1サイクルを所定の時間である略10分間で所定のサイクル回数繰返し行うことにより、所望の膜厚である200Å程度の膜厚の層間絶縁膜を第1の基板2の表面に生成する。所定のサイクル回数に達していない場合には(S10:NO)、再び所定のサイクル回数に達したか否かの判断を行う(S10)。所定のサイクル回数に達した場合には(S10:YES)、反応ガスであるTMAのガスや、HOガスの供給を停止し、又はNガスの供給を停止する(S11)。なお、図6においてBで囲まれた工程(S9〜S10)は、ALD室40内で行われる工程であることを示している。
このように第1のトレー50−1に載置された第1の基板2に対して上述の反応工程を行っている間には、加熱+エッチング室30へ第1のトレー50−1に載置された基板2を搬送する工程(S3)と同様の工程と、加熱工程(S4、S5)と、エッチング工程(S6、S7)とを、第2の基板2が載置された第2のトレー50−2に対して行う。その後で、第2の基板2に対して図6に示されるステップS8以降の工程を、第1の基板2が載置された第1のトレー50−1に対して行ったのと同様に、第2の基板2が載置された第2のトレー50−2に対して行う。
同様に、第2の基板2、・・・、第4の基板2が載置された第2のトレー50−2、・・・、第4のトレー50−4に対して反応工程を行っている間には、加熱+エッチング室30へ第3のトレー50−3、・・・、第5のトレー50−5に載置された第3の基板2、・・・、第5の基板2を搬送する工程(S3)と、加熱工程(S4、S5)と、エッチング工程(S6、S7)とを、第3の基板2、・・・、第5の基板2が載置された第3のトレー50−3、・・・、第5のトレー50−5に対して行う。その後で、図6に示されるステップS8以降の工程を、第2の基板2、・・・、第4の基板2が載置された第2のトレー50−2、・・・、第4のトレー50−4に対して行うの同様に、第3の基板2、・・・、第5の基板2が載置された第3のトレー50−3、・・・、第5のトレー50−5に対して行う。
このため、成膜の全工程中で時間のかかる加熱工程を第2の基板2、・・・、第5の基板2に対して行うと同時に、成膜の全工程中で時間のかかる反応工程を第1の基板2、・・・、第4の基板2について行うことができる。この結果、複数のトレー50に載置された基板2に成膜をする際に、第1の基板2、・・・、第4の基板2に層間絶縁膜を生成した後、次の第3の基板2、・・・、第5の基板2に層間絶縁膜を生成し終わるまでの時間を、略加熱工程にかかる時間の分だけ短縮することができる。
再び、第1のトレー50−1に載置されている第1の基板2に対する工程についての説明に戻ると、反応ガスであるTMAのガスや、HOガスの供給を停止し、又はNガスの供給を停止(S11)した後には、第1の基板2が載置された第1のトレー50−1をL/L室10へ搬送する工程を行う(S12)。先ず、ALD室40の下側ホルダー42Bを鉛直上方へ移動させることにより、下側ホルダー42Bを上側ホルダー42Aから離間した状態とする。更に、下側ホルダー42Bを鉛直下方へ移動させてゆき、ALD室トレー受取りピン48の上端を下側ホルダー42Bの上面から突出している状態として、第1のトレー50−1をALD室トレー受取りピン48の上端に載置させる。
次に、トランスファー室20とALD室40との間のゲートを開き、ロボットハンド21がロボットハンド21の回動軸の半径方向外方へ延出してゆくことによりロボットハンド21がALD室40内へ進入し、第1のトレー50−1の鉛直下方の位置に配置させる。次に、ロボットハンド21をわずかに鉛直上方へ移動させ、ロボットハンド21を第1のトレー50−1に当接させ、ロボットハンド21上に第1のトレー50−1を載置する。
次に、ロボットハンド21をロボットハンド21の回動軸の半径方向内方へ収縮させてALD室40から退去させ、ロボットハンド21をトランスファー室20内で回転軸を中心として、トランスファー室20とL/L室10とが連通する連通位置に至るまで回動させる。次に、トランスファー室20とL/L室10との間のゲート開き、トランスファー室20とL/L室10とが連通する状態とする。次に、ロボットハンド21を鉛直上方にわずかに移動させた状態としたままロボットハンド21の回転軸の半径方向外方へ延出させてゆくことにより、ロボットハンド21及び第1のトレー50−1を、L/L室10内へ導入する。
そして、最も鉛直下方のトレー載置用棚部12Aと、下から2番目のトレー載置用棚部12Aとの間にトレー50を配置させ、ロボットハンド21をわずかに鉛直下方へ移動させることにより最も鉛直下方のトレー載置用棚部12Aに第1のトレー50−1を載置する。次に、ロボットハンド21をロボットハンド21の回動軸の半径方向内方へ収縮させてL/L室10から退去させる。以上が第1の基板2が載置された第1のトレー50−1をL/L室10へ搬送する工程である(S12)。
次に、L/L室10の図示せぬターボ分子ポンプと図示せぬドライポンプとを駆動停止させ、大気圧の状態とする(S13)。次に、L/L室10の2つのゲートのうちの、大気とL/L室10とを遮断しているゲートを開き、作業者が自らの手で第1の基板2の載置された第1のトレー50−1をL/L室10から取出す(S14)。以下、同様に、前述のように、第2のトレー50−2〜第5のトレー50−5に載置された第2の基板2〜第5の基板2に対して、図6に示されるS2〜S14の工程を行うことにより、第2の基板2〜第5の基板2に対してこの順で、層間絶縁膜を生成する。
加熱+エッチング室30とは別個にALD室40を設けたため、成膜の全工程中で時間のかかるALD室40における反応工程を第1の基板2、・・・、第4の基板2に対して行うと同時に、成膜の全工程中で時間のかかる加熱+エッチング室30における加熱工程を第2の基板2、・・・、第5の基板2に対して行うことができる。このため、複数のトレー50に載置された基板2に成膜をする際に、一のトレー50に載置された基板2に層間絶縁膜を生成した後、次の他のトレー50に載置された基板2に層間絶縁膜を生成し終わるまでの時間を、略加熱工程にかかる時間の分だけ短縮することができる。
例えば、L/L室10内に5枚のトレー50を載置した後に、L/L室10内を真空排気(S2)するのに3分かかり、トレー50の搬送(S3、S8)に1分かかり、搬送中に基板2の温度が低下した分の加熱と反応工程(S9〜S10)とに12分かかるとすると、第2の基板2〜第5の基板2は、あたかも3分+1分+12分=16分で成膜が行われるかのように成膜時間を短縮することができる。
また、加熱工程の後であって反応工程の前に、反応工程において成膜が行われる基板2の表面をエッチングする工程を行うようにしたため、成膜がおこなわれる基板2表面のクリーニングを行うことができる。また、加熱+エッチング室30として、加熱工程を行う加熱室とエッチング工程を行うエッチング室とを一体としたため、エッチングを行うエッチング室と加熱室との間で基板2を移動させる時間を短縮させることができる。また、加熱室とエッチング室との間で搬送している間に基板2の温度が低下することを防止することができる。
また、反応工程ではALD法による成膜が行われるため、ハードディスク等のヘッドに用いられる層間絶縁膜に要求される均一な膜質を満たす薄膜を生成することができる。
また、加熱+エッチング室30とALD室40との間に設けられ、基板2の投入と薄膜が形成された基板2の排出とが行われると共に、加熱+エッチング室30とALD室40とに連通して加熱+エッチング室30に対しての基板2の投入及び排出とALD室40に対する基板2の投入と排出を実行するトランスファー室20を備えているため、成膜装置1に対する基板2の投入と薄膜が形成された基板2の排出とを容易に行うことができ、また、加熱+エッチング室30に対しての基板2の投入及び排出とALD室40に対する基板2の投入及び排出とを容易に行うことができる。
また、トランスファー室20を設けたため、トランスファー室20内の気圧とL/L室10内の気圧が異なる場合であっても、トランスファー室20とL/L室10との間の連通を予めゲートで遮断しておき、大気圧の状態のL/L室10へ基板2を投入し、L/L室10を密閉状態とした後でL/L室10内の気圧をトランスファー室20の気圧と同一し、その後でトランスファー室20とL/L室10との間を連通させることで、トランスファー室20の気圧を変化させることなくL/L室10内へ投入された基板2をトランスファー室20内へ導入することができる。
また、トランスファー室20はトレー搬送ロボットを備え、トレー搬送ロボットはL/L室10に投入された基板2をトランスファー室20内へ導入しトランスファー室20内で搬送し、加熱+エッチング室30に対しての基板2の投入及び排出とALD室40に対しての基板2の投入と排出を実行するため、加熱+エッチング室30とALD室40とトランスファー室20とを真空の状態に維持したまま、基板2をトランスファー室20内で搬送し、また、加熱+エッチング室30に対しての基板2の投入及び排出とALD室40に対しての基板2の投入及び排出とを行うことができる。
本発明による成膜方法及び成膜装置は、上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、本実施の形態では、エッチング工程と加熱工程とを加熱+エッチング室30で行うようにしたが、図7に示されるように、エッチング工程を行うエッチング室160と、加熱工程を行う加熱室130とを別個に設けてもよい。この場合であっても、加熱室130とALD室40とは別個に設けられる。なお、図7において本実施の形態と同一の部材については、同一の符号を付している。
また、加熱工程を行った後にエッチング工程を行うようにしたが、これに限定されず、エッチング工程を行った後に加熱工程を行ってもよい。
また、反応工程ではALD法による成膜が行われたが、これに限定されず、基板加熱を必要とする他の方法による成膜が行われてもよい。例えば、CVD法、スパッタ法、真空蒸着法等による成膜でもよい。また、トレー50や基板2の寸法は、本実施の形態の値に限定されない。
本発明の成膜方法及び成膜装置は、基板加熱を行う必要がある成膜の分野において有用である。
本発明の実施の形態による成膜装置を示す概略図。 本発明の実施の形態による成膜装置のL/L室を示す概略断面図。 本発明の実施の形態による成膜装置の加熱+エッチング室を示す概略断面図。 本発明の実施の形態による成膜装置のALD室を示す概略断面図。 本発明の実施の形態による成膜装置で用いられるトレーに基板が載置された状態を示す平面図。 本発明の実施の形態による成膜方法を示すフローチャート。 本発明の実施の形態の変形例による成膜装置を示す概略図。
符号の説明
1 成膜装置
2 基板
10 L/L室
20 トランスファー室
30 加熱+エッチング室
33 加熱室トレー加熱ヒーター
36 高周波発生器
31a 加熱空間
40 ALD室
42 ALD室トレーホルダー
43 ALD室トレー加熱ヒーター
44 TMA供給装置
45 HO供給装置
46 N供給装置
42 トレーホルダー
42c 反応空間

Claims (9)

  1. 基板を所定の温度に加熱する加熱工程と、
    該所定の温度とされた該基板の表面を該所定の温度に維持しながら該基板を真空中で反応物の交互表面反応に曝すことにより該基板上に薄膜を成長させて成膜する反応工程とを有する成膜方法であって、
    該反応工程において一の基板上に薄膜を成膜している時に、該一の基板の次に該反応工程で成膜が行われる他の基板について加熱工程を行うことを特徴とする成膜方法。
  2. 該加熱工程の前、又は該加熱工程の後であって該反応工程の前に、該反応工程において成膜が行われる該基板の表面をエッチングする工程を行うことを特徴とする請求項1記載の成膜方法。
  3. 該反応工程ではALD法による成膜が行われることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の成膜方法。
  4. 基板を所定の温度に加熱するための加熱室を備えた加熱部と、
    該加熱室において該所定の温度とされた該基板の表面を真空の環境下で反応物の交互表面反応に曝して基板上に薄膜を成長させるための反応室を備え、該加熱部とは別個に設けられた反応部と、
    該加熱部と該反応部との間に設けられ、基板の投入と薄膜が形成された基板の排出とが行われると共に、該加熱室と該反応室とに連通して該加熱部に対しての基板の投入及び排出と該反応部に対する基板の投入及び排出とを実行する搬送部とを備えたことを特徴とする成膜装置。
  5. 該搬送部は、該加熱室と該反応室とに連通する搬送室と、該搬送室に連通する投入・排出室とを有し、
    該投入・排出室において基板の投入と薄膜が形成された基板の排出とが行われ、
    該搬送室は搬送室搬送手段を備え、搬送室搬送手段は該投入・搬出室に投入された基板を該搬送室内へ導入し該搬送室内で搬送し、該加熱部に対しての基板の投入及び排出と該反応部に対しての基板の投入及び排出とを実行することを特徴とする請求項4記載の成膜装置。
  6. 該反応室は、反応空間を画成する壁部と、該反応空間内に投入された該基板を該所定の温度に維持するための反応室ヒーターと、該反応空間を真空にするための真空装置と、反応物を該反応空間内へ供給するための少なくとも1つの反応物供給手段と、該反応空間内から反応物を排出するための少なくとも1つの反応物排出手段とを備えることを特徴とする請求項4記載の成膜装置。
  7. 該成膜が行われる前の該基板の表面をエッチングするためのエッチング装置を備えるエッチング室を有することを特徴とする請求項4記載の成膜装置。
  8. 該エッチング装置は該加熱室に設けられ、該加熱室が該エッチング室をなすことを特徴とする請求項7記載の成膜装置。
  9. 該加熱室は基板を所定の温度に加熱するための加熱室ヒーターを備え、
    該加熱室ヒーターと該反応室ヒーターと該真空装置と該反応物供給手段と該反応物排出手段と該エッチング装置と該搬送室搬送手段とに接続された制御装置を備え、該制御装置は、該反応部において一の基板上に薄膜を成膜している時に、該一の基板の次に該反応部において成膜が行われる他の基板について、該加熱部において加熱を行う制御をすることを特徴とする請求項8記載の成膜装置。
JP2005287134A 2005-09-30 2005-09-30 成膜方法及び成膜装置 Pending JP2007092161A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005287134A JP2007092161A (ja) 2005-09-30 2005-09-30 成膜方法及び成膜装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005287134A JP2007092161A (ja) 2005-09-30 2005-09-30 成膜方法及び成膜装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007092161A true JP2007092161A (ja) 2007-04-12

Family

ID=37978202

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005287134A Pending JP2007092161A (ja) 2005-09-30 2005-09-30 成膜方法及び成膜装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007092161A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013544973A (ja) * 2010-12-10 2013-12-19 ポスコ 鋼板安定化装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013544973A (ja) * 2010-12-10 2013-12-19 ポスコ 鋼板安定化装置
US9446929B2 (en) 2010-12-10 2016-09-20 Posco Steel strip stabilizing apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102493002B1 (ko) 증착 내내 웨이퍼 온도를 가변함으로써 계면 반응들 억제
JP4879509B2 (ja) 真空成膜装置
US8697189B2 (en) Method and apparatus for precision surface modification in nano-imprint lithography
JP5372779B2 (ja) 原子層堆積システム及び方法
KR101888828B1 (ko) 연속적으로 회전되는 원자층 증착 캐러셀 및 사용 방법들
WO2010035773A1 (ja) 成膜装置及び基板処理装置
TWI613312B (zh) 基板處理方法及基板處理裝置
JP4480516B2 (ja) バリア膜の形成方法
JPWO2002023614A1 (ja) ゲート絶縁体の成膜方法、ゲート絶縁体の成膜装置、クラスターツール
JP2008521261A (ja) バッチ処理チャンバを用いた基板処理装置
JP3913723B2 (ja) 基板処理装置及び半導体デバイスの製造方法
JP7256887B2 (ja) 基板処理装置、昇降機構、半導体装置の製造方法及びプログラム
WO2013146278A1 (ja) 半導体装置の製造方法、基板処理方法及び基板処理装置
JPS60184678A (ja) 真空処理装置
JP2006286716A (ja) 半導体デバイスの製造方法
JP4874984B2 (ja) 基板処理装置
KR101658270B1 (ko) 성막 방법, 기록 매체 및 성막 장치
TW202230508A (zh) 無縫間隙填充
TWI804544B (zh) 除去方法及處理方法
JP2007092161A (ja) 成膜方法及び成膜装置
JP2009049316A (ja) 半導体装置の製造方法および基板処理装置
JP2009004642A (ja) 基板処理装置
JP2003306771A (ja) グローブボックス付き成膜装置
JP5084525B2 (ja) 基板処理装置、及び基板処理方法
JP2023051251A (ja) 成膜装置および成膜方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081203

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20081209

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20090407

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02