JP2007091376A - 部品水平保持搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 省スペース化および省エネルギ化を可能にでき、しかも生産性の向上に寄与できる部品水平保持搬送装置を提供する
【解決手段】 低温槽(高温槽)10内に、水平軸線の回りに回転可能な一対のスプロケット18、25を上下方向に離間して設け、一対のスプロケット間に無端チェーン27を鉛直面内で周回運動可能に装架し、無端チェーンに一定のピッチ間隔で複数の支持軸32をスプロケットの回転軸線と平行な水平軸線の回りにそれぞれ回転可能に取付け、これら複数の支持軸に部品(電子部品)Wを保持する部品支持プレート34をそれぞれ設け、部品支持プレートを常に水平状態に保持する水平保持機構(45、45A)を備えたことを特徴とする部品水平保持搬送装置。
【選択図】 図3

Description

本発明は、部品を水平に保持して鉛直面内で搬送する部品水平保持搬送装置に関するもので、特に電子部品等の部品を低温あるいは高温状態で性能テストするために、部品を冷却あるいは加熱する低温槽あるいは高温槽に適用して好適な部品水平保持搬送装置に関するものである。
ECU等の電子部品においては、電子部品を一定の温度に冷却あるいは加熱した状態で性能テストを行うために、電子部品を冷却あるいは加熱するための低温槽あるいは高温槽が用いられる。従来一般の低温槽あるいは高温槽は、槽の底部にコンベアを水平方向に設置し、このコンベアに電子部品を支持するパレットを一定のピッチ間隔に設け、コンベア上のパレットが一端から他端に水平方向に搬送される間に、パレット上の電子部品を一定の温度(例えば−40〜+80℃)まで冷却あるいは加熱し、その状態で、電子部品を低温槽あるいは高温槽より取り出して、電子部品の性能をテストするように構成されている。
上記した従来の低温槽あるいは高温槽においては、電子部品をコンベアによって水平に搬送する構成であるため、低温槽あるいは高温槽を設備するために大きなスペースを要していた。しかも、電子部品の変更に対応できるように、電子部品をパレットによって搬送する構成を採っているため、電子部品以外にパレットを温めたり、冷やしたり余分なエネルギを要し、大きなエネルギロスが発生していた。
従って、電子部品を所定温度に冷却あるいは加熱するに要するタクトタイムが必然的に長くなるため、従来の低温槽あるいは高温槽においては、大容量の温風発生機や冷凍機を必要としたり、あるいはタクトタイムを長くするためにコンベアの全長を大きくする等の必要があった。これにより、低温槽あるいは高温槽を設備するための費用が増加したり、タクトタイムに合った多くの部品をストックするコンベアの設置により、より大きなスペースを必要とする問題があった。
本発明は、上述した従来の問題を解消するためになされたもので、省スペース化および省エネルギ化を可能にでき、しかも生産性の向上に寄与できる部品水平保持搬送装置を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明は、低温槽あるいは高温槽内に、水平軸線の回りに回転可能な一対のスプロケットを上下方向に離間して設け、該一対のスプロケット間に無端チェーンを鉛直面内で周回運動可能に装架し、該無端チェーンに一定のピッチ間隔で複数の支持軸を前記スプロケットの回転軸線と平行な水平軸線の回りにそれぞれ回転可能に取付け、前記複数の支持軸に部品を保持する部品支持プレートをそれぞれ設け、前記部品支持プレートを常に水平状態に保持する水平保持機構を備えたことを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、低温槽あるいは高温槽内に、水平軸線の回りに回転可能な一対のスプロケットを上下方向に離間して設け、該一対のスプロケット間に無端チェーンを鉛直面内で周回運動可能に装架し、該無端チェーンに一定のピッチ間隔で複数の支持軸を前記スプロケットの回転軸線と平行な水平軸線の回りにそれぞれ回転可能に取付け、前記複数の支持軸に電子部品を保持する部品支持プレートをそれぞれ取付け、前記部品支持プレートを常に水平状態に保持する水平保持機構を備え、前記低温槽あるいは高温槽の上端に搬送され低温あるいは高温となった電子部品を前記部品支持プレートより搬出するとともに該部品支持プレートに新たな電子部品を搬入する電子部品搬入出手段を備えたことを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項1もしくは請求項2において、前記水平保持機構は、前記一対のスプロケットの回転軸線上に固定された固定ギヤと、前記一対のスプロケットの回転軸線上に回転可能に支持されたキャリアと、該キャリアに回転可能に支持され前記固定ギヤに常時噛合する円周方向および軸方向一部に欠歯部分を形成した遊星ギヤと、前記支持軸上に設けられ前記遊星歯車に間欠的に噛合するチェーン側ギヤとによって構成され、前記無端チェーンの回動による前記チェーン側ギヤの遊星ギヤとの噛合い開始時および噛合い終了時に前記部品支持プレートの水平状態を維持できるようにチェーン側ギヤが遊星ギヤの欠歯部分に噛合うように構成されているものである。
請求項4に係る発明は、請求項3において、前記固定ギヤ、遊星ギヤおよびチェーン側ギヤを、それぞれ同一の歯数で構成するとともに、ギヤのモジュールを2.5以上としたものである。
請求項5に係る発明は、請求項3もしくは請求項4において、前記チェーン側ギヤが前記遊星ギヤとの噛合いより離脱した状態において、前記部品支持プレートの水平状態を保持するラッチ機構を備えたものである。
請求項6に係る発明は、請求項5において、前記ラッチ機構を、スプリングによって付勢されたプランジャと係合穴とによって構成したものである。
請求項7に係る発明は、請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、一対のスプロケットの上方のスプロケットに駆動モータを連結し、下方のスプロケットを付勢手段によって下方向に付勢し、該付勢手段によって前記無端チェーンにテンションを付与するように構成したものである。
上記のように構成した請求項1に係る発明によれば、上下方向に離間して設けた一対のスプロケット間に無端チェーンを鉛直面内で周回運動可能に装架し、無端チェーンに一定のピッチ間隔で複数の支持軸を回転可能に取付け、複数の支持軸に部品を保持する部品支持プレートを設け、部品支持プレートを常に水平状態に保持する水平保持機構を備えたので、低温槽あるいは高温槽の設置スペースを小さくでき、部品の冷却あるいは加熱を省スペースおよび省エネルギの下に行うことができるようになる。
上記のように構成した請求項2に係る発明によれば、低温槽あるいは高温槽の上端に搬送された電子部品を部品支持プレートより搬出するとともに部品支持プレートに別の電子部品を搬入する電子部品搬入出手段を備えたので、請求項1で述べた効果に加えて、電子部品搬入出手段によって電子部品ラインの自動化を容易に実現できるようになる。
上記のように構成した請求項3に係る発明によれば、水平保持機構を、一対のスプロケットの回転軸線上に固定された固定ギヤと、一対のスプロケットの回転軸線上に回転可能に支持された回転体上に回転可能に支持され固定ギヤに常時噛合する円周方向および軸方向一部に欠歯部分を形成した遊星ギヤと、無端チェーンに回転可能に設けた支持軸に設けられ遊星歯車に間欠的に噛合するチェーン側ギヤとによって構成したので、チェーン側ギヤが遊星ギヤに噛合う際に相互干渉作用による噛合いずれによって部品支持プレートが傾くのを的確に防止できるようになり、しかも、このような機能を簡素な構成の遊星ギヤ機構によって達成するようになっているので、低温槽に適用しても凍結等によって作動不良を起こすことがなく、これによって設備の故障を少なく、生産性の向上に寄与できるようになる。
上記のように構成した請求項4に係る発明によれば、固定ギヤ、遊星ギヤおよびチェーン側ギヤを、それぞれ同一の歯数で構成するとともに、ギヤのモジュールを2.5以上としたので、遊星ギヤ機構による部品支持プレートの水平保持を容易にかつ確実に実現できるとともに、チェーン側ギヤと遊星ギヤとの噛合いずれを防止しながら両ギヤを安定的に噛合わせることができるようになる。
上記のように構成した請求項5に係る発明によれば、部品支持プレートの水平状態を保持するラッチ機構を備えているので、チェーン側ギヤが遊星ギヤとの噛合いより離脱した状態においても、部品支持プレートを常に水平状態を保持することができる。
上記のように構成した請求項6に係る発明によれば、ラッチ機構を、スプリングによって付勢されたプランジャと係合穴とによって構成したので、チェーン側ギヤが遊星ギヤとの噛合いより離脱した状態における部品支持プレートの水平保持をきわめて簡単な構成によって実現できる。
上記のように構成した請求項7に係る発明によれば、一対のスプロケットの上方のスプロケットに駆動モータを連結し、下方のスプロケットを付勢手段によって下方向に付勢して無端チェーンにテンションを付与するようにしたので、低温あるいは高温の状況下においても、無端チェーンが緩んだり、無端チェーンに過度のテンションが作用することを確実に防止することができ、チェーン側ギヤと遊星ギヤの噛合いずれによる部品支持プレートの傾きを的確に防止することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1および図2は、部品水平保持搬送装置を備えた低温槽10の全体を示す正面図および側面図である。低温槽10は、複数の支持脚11を介して床面上に設置された低温槽本体12を有し、低温槽本体12内には低温室13が形成されている。低温室13は通路14を介して図略の冷凍機に接続され、冷凍機によって冷却された冷気を多数の吹出口15より低温室13に供給し、低温室13内を予め定められた低温状態(例えば−40℃)に冷却するようになっている。
低温槽本体12には、固定プレート17が取付けられ、固定プレート17の上方には、図3に詳細に示されているように、駆動軸18が水平な軸線の回りに回転可能に支持されている。駆動軸18の先端には駆動スプロケット19が一体的に取付けられ、駆動スプロケット19は低温室13の外部に設置された駆動モータ20にベルト伝動装置21を介して連結されている。固定プレート17の下方には、支持プレート23が上下方向にスライド可能に案内され、支持プレート23に従動軸24が駆動軸18の回転軸線と平行な軸線の回りに回転可能に支持されている。従動軸24は駆動軸18の鉛直方向下方に所定距離離間して配置され、従動軸24の先端に従動スプロケット25が一体的に取付けられている。
駆動スプロケット19および従動スプロケット25間には、無端チェーン27が掛け渡され、無端チェーン27は駆動モータ20による駆動スプロケット19の回転によって鉛直面内で図1の矢印方向へ周回運動されるようになる。固定プレート17に位置調整可能に固定されたスプリング受け部材28と支持プレート23に固定されたスプリング受け部材29との間には、支持プレート23を下方に付勢するようにスプリング30が介挿されている。このスプリング30の付勢力によって無端チェーン27には常に一定のテンションが付与されるようになっており、いかなる温度状態においても、無端チェーン27が緩んだり、無端チェーン27に過度のテンションが作用するのを防止するようにしている。
無端チェーン27の周りには、図3に示すように、一定のピッチ間隔で多数の保持体31が取付けられ、これら保持体31に支持軸32が駆動スプロケット19の回転軸線と平行な水平軸線の回りにそれぞれ回転可能に支持されている。各支持軸32の一端には後述する遊星ギヤに噛合するチェーン側ギヤ33がそれぞれ一体的に取付けられ、他端にはEUC等の電子部品Wを載置する板状の部品支持プレート34がボルト等によってそれぞれ着脱可能に固定されている。
部品支持プレート34は、支持軸32の中心軸線とほぼ一致するように支持軸32に取付けられ、これによって、図1に示すように、隣合う部品支持プレート34同士の干渉を生ずることなく、チェーン側ギヤ33が相互にきわめて接近した小ピッチ間隔で部品支持プレート34を無端チェーン27上に配列できるようにしている。部品支持プレート34には電子部品Wの種類に応じた水平な受け面が形成され、この受け面に1個もしくは複数の電子部品Wが載置される。そして、冷却すべき電子部品Wの種類が変更された際、それに対応した受け面を持つ部品支持プレート34に変更されるようになっている。
保持体31には、部品支持プレート34を通常は水平状態に保持するラッチ機構35が設けられている。すなわち、保持体31にはチェーン側ギヤ33の側面に対応して保持軸36が位置調整可能に固着され、この保持軸36内に先端が円錐形状をなすプランジャ37が収納保持されている。保持軸36は、図略のスプリングのばね力によってチェーン側ギヤ33の側面に向けて押圧され、チェーン側ギヤ33の側面に形成された円錐形状の係合穴38に係合するようになっている。かかるプランジャ37と係合穴38との係合によって、通常は部品支持プレート34を水平状態に保持するとともに、支持軸32を回転させようとする外力が作用した場合には、プランジャ37をばね力に抗して係合穴38より離脱できるようにしている。
駆動軸18の外周には、図3に示すように、固定ギヤ41が同一の軸線上に相対回転可能に支持され、固定ギヤ41は固定プレート17に固定されている。駆動軸18上には駆動スプロケット19と固定ギヤ41との間にキャリア42が一体的に取付けられ、キャリア42の一端外周に大径のフランジ部42aが形成されている。フランジ部42aには固定ギヤ41に噛合う円周上4つの遊星ギヤ43が支軸44を介して回転可能に支持されている。遊星ギヤ43はまた、支持軸32上のチェーン側ギヤ33に噛合され、これによって遊星ギヤ43は、無端チェーン27とともに周回運動するチェーン側ギヤ33との噛合いにより、固定ギヤ41の周りを自転しながら公転し、チェーン側ギヤ33とともに支持軸32を保持体31内で水平軸線の回りに回転させるようになっている。
上記した固定ギヤ41、キャリア42上の遊星ギヤ43ならびにチェーン側ギヤ33によって、駆動スプロケット19側の遊星ギヤ機構45を構成している。かかる遊星ギヤ機構45によって、部品支持プレート34が無端チェーン27の上端円弧部を移動する際に、部品支持プレート34を水平状態に保持する水平保持機構を構成している。
遊星ギヤ機構45を構成する固定ギヤ41、遊星ギヤ43ならびにチェーン側ギヤ33は、それぞれ同一径および同一歯数に設定され、また、駆動モータ20による駆動スプロケット19の回転によって無端チェーン27が一定ピッチずつ間欠駆動されたとき、無端チェーン27上に設けられたチェーン側ギヤ33およびチェーン側ギヤ33に噛合う遊星ギヤ43が、以下に述べる関係となるように駆動スプロケット19の径および支持軸32の配列ピッチが定められている。
すなわち、無端チェーン27上に設けられたチェーン側ギヤ33およびチェーン側ギヤ33に噛合う遊星ギヤ43が、図4および図5に示すように、固定ギヤ41の軸心を通る鉛直線O1の上方(無端チェーン27の上端円弧部の中央)に位置されたとき、そのチェーン側ギヤ33の前後に隣接する2つのチェーン側ギヤ33、33、およびこれらチェーン側ギヤ33、33に噛合う2つの遊星ギヤ43、43が、それぞれ固定ギヤ41の軸心を水平方向に横切る水平線O2上に整列されるようになっている。これにより、遊星ギヤ43は180°公転運動する間に、360°(1回転)自転運動される。
ここで、固定ギヤ41、遊星ギヤ43およびチェーン側ギヤ33の各モジュールは2.5〜3.0に設定されている。
従動軸24の軸線上にも、上記したと同様な固定ギヤ(図示せず)が固定されているとともに、この固定ギヤに噛合する複数(円周上4つ)の遊星ギヤ43A(図1参照)が配置され、これら固定ギヤ、遊星ギヤ43Aおよびチェーン側ギヤ33によって、従動スプロケット25側の遊星ギヤ機構45Aを構成している。かかる遊星ギヤ機構45Aによって、部品支持プレート34が無端チェーン27の下端円弧部を移動する際に、部品支持プレート34を水平状態に保持する水平保持機構を構成している。
上記した遊星ギヤ機構45、45Aにより、部品支持プレート34が無端チェーン27の上端円弧部および下端円弧部に沿って搬送される場合においても、部品支持プレート34を常に水平状態に矯正維持できるようになる。すなわち、ラッチ機構35によって水平状態に保持されていた部品支持プレート34とともにチェーン側ギヤ33が、無端チェーン27の回動によって例えば固定ギヤ41の軸心を水平方向に横切る水平線O2上まで搬送されると、チェーン側ギヤ33が遊星ギヤ43に噛合う。かかるチェーン側ギヤ33と遊星ギヤ43との噛合いにより、チェーン側ギヤ33および部品支持プレート34が無端チェーン27の上端円弧部を通過するのに伴って、遊星ギヤ43が固定ギヤ41の周りを自転しながら公転運動する。従って、チェーン側ギヤ33、支持軸32および部品支持プレート34が、保持体31に対して図4および図5の反時計回りに回動され、この結果、部品支持プレート34が水平状態に矯正維持される。
このようにして、部品支持プレート34は無端チェーン27の上端および下端円弧部を半周する間、遊星ギヤ機構45、45Aによって水平状態に保たれる。この際、チェーン側ギヤ33および遊星ギヤ43、43Aは、無端チェーン27の上端および下端円弧部を半周する間に1回転され、上端円弧部の開始時に係合が外れたラッチ機構35のプランジャ36と係合穴37が上端円弧部の終了時に再び係合され、部品支持プレート34を水平状態に保持するように機能する。
ところで、無端チェーン27の回動によってチェーン側ギヤ33が遊星ギヤ43、43Aとの噛合いを開始するとき、およびチェーン側ギヤ33が遊星ギヤ43、43Aとの噛合いを終了するとき、チェーン側ギヤ33と遊星ギヤ43、43Aとの相互の歯の干渉によって部品支持プレート34が傾かないように、遊星ギヤ43、43Aには、図3および図4に示すように、軸方向のほぼ半分に欠歯部分46がほぼ180°の角度にわたって形成されている。
これにより、チェーン側ギヤ33が、前述した固定ギヤ41の軸心を水平方向に横切る水平線O2上に搬送されるときには、チェーン側ギヤ33の遊星ギヤ43側に対応する歯部は遊星ギヤ43の欠歯部分46に入り込み、固定ギヤ41の軸心を水平方向に横切る水平線O2上にチェーン側ギヤ33が搬送されるまでは、チェーン側ギヤ33は遊星ギヤ43に噛合わないようになっている。
同様に、チェーン側ギヤ33が、前述した固定ギヤ41の軸心を水平方向に横切る水平線O2上より下方に搬送されるときには、チェーン側ギヤ33は遊星ギヤ43との噛合いを終えて欠歯部分46に入り込むようになる。なお、遊星ギヤ43の欠歯部分46の形成に係わらず、固定ギヤ41と遊星ギヤ43はその全周で常時噛合うようになっている。
このような遊星ギヤ43の欠歯部分46によって、チェーン側ギヤ33が遊星ギヤ43に噛合う際に相互干渉作用による噛合いずれによって部品支持プレート34が傾くのが防止される。この際、各ギヤ33、41、43のモジュールが2.5〜3.0に設定されているので、チェーン側ギヤ33と遊星ギヤ43の噛合いずれを有効に防止することができる。
低温槽10の上部には、電子部品Wを搬入出するための開口部51と、この開口部51を開閉する開閉扉52が設けられている。低温槽10の上方には、電子部品Wを前工程から受取って開閉部51を通して低温槽10内に搬入するとともに、低温槽10によって冷却された電子部品Wを低温槽10より搬出して次工程に移送する電子部品搬入出装置53が水平方向に架設されたレール54に走行に装架されている。
電子部品搬入出装置53には、把持爪を備えた一対の搬入出アーム55、56がそれぞれ昇降可能に設けられている。電子部品搬入出装置53は、一方の搬入出アーム55(56)によって、無端チェーン27の上端の電子部品搬入出位置に搬送された部品支持プレート34の電子部品Wを把持して搬出するとともに、電子部品Wが取り除かれた部品支持プレート34上に、新たに低温槽10にて冷却するための電子部品Wを、他方の搬入出アーム56(55)によって搬入するようになっている。
次に、上記した実施の形態における動作について説明する。無端チェーン27上に設けられた複数の部品支持プレート34は、部品支持プレート34を支持している支持軸32上のチェーン側ギヤ33が遊星ギヤ43、43Aに噛合っていない無端チェーン27の直線移動部分においては、ラッチ機構35によって水平状態に保持されている。この状態で、チェーン側ギヤ33が遊星ギヤ43に噛合うと、後述するように、部品支持プレート34は遊星ギヤ機構45、45Aにより、無端チェーン27の周回運動につれてラッチ機構35による保持力に抗して保持体31内を水平軸線の回りに回動され、無端チェーン27の上端円弧部および下端円弧部においても、部品支持プレート34は常に水平状態に保持される。
無端チェーン27は駆動モータ20によって1ピッチずつ図1および図6の矢印方向に間欠的に駆動され、これによって無端チェーン27の上端の電子部品搬入出位置LPに、無端チェーン27を1周して定められた温度(例えば−40℃)まで冷却された電子部品Wを載置した部品支持プレート34が順次搬送される。
無端チェーン27が1ピッチ間欠駆動されると、低温槽10の開閉扉52が開かれ、搬入搬出装置53の一方の搬入出アーム55が下降され、開口部51より低温槽10内に侵入して、電子部品搬入出位置LPに位置する部品支持プレート34に載置された電子部品Wを把持する。その状態で搬入出アーム55が上昇され、電子部品Wを低温槽10内より搬出する。続いて、新たな電子部品Wを把持した他方の搬入出アーム56が下降され、電子部品搬入出位置LPに位置する部品支持プレート34上に電子部品Wを載置して開放する。しかる後、搬入出アーム56が上昇され、開閉扉52が閉止されて、電子部品Wの搬入出動作が終了する。その後、電子部費搬入出装置53は次工程に走行され、電子部品Wを低温状態における性能テストを行う図略のテスト装置に搬送する。
一方、無端チェーン27が1ピッチずつ間欠駆動されると、無端チェーン27の上端および下端に位置決めされた部品支持プレート34の後方側に隣接する部品支持プレート34を支持している支持軸32上のチェーン側ギヤ33が、遊星ギヤ43との噛合いを開始する位置にそれぞれ搬送される。この際、遊星ギヤ43には欠歯部分46が形成されているため、チェーン側ギヤ33の遊星ギヤ43側に対応する歯部は、遊星ギヤ43の歯と干渉することなく、遊星ギヤ43の欠歯部分46に容易に入り込む。これにより、チェーン側ギヤ33と遊星ギヤ43の噛合いずれが発生せず、部品支持プレート34が傾くのが防止される。
他方、無端チェーン27の上端および下端に位置決めされた部品支持プレート34の先方側に隣接する部品支持プレート34を支持している支持軸32上のチェーン側ギヤ33が、遊星ギヤ43との噛合いを終了する位置にそれぞれ搬送されるが、この際も、チェーン側ギヤ33は遊星ギヤ43との噛合いを終えて欠歯部分46に入り込むようになるので、前述したと同様に、チェーン側ギヤ33と遊星ギヤ43の噛合いずれが発生せず、部品支持プレート34が傾くのが防止される。
このように、上記した実施の形態によれば、電子部品Wを水平状態に保持する部品支持プレート34を、無端チェーン27によって鉛直面内で搬送するようにしたので、低温槽10の設置スペースをきわめて小さくすることができ、しかも、電子部品Wを保持する部品支持プレート34が支持軸32の回転軸線上で水平保持されるようになっているので、無端チェーン27に対する部品支持プレート34の取付けピッチは、図1に示すように、隣合うチェーン側ギヤ33同士が干渉しない限度で接近して配列することができ、小さな占有面積で低温槽10内の電子部品Wのストック数をより多く確保できるようになる。
また、上記した実施の形態によれば、無端チェーン27の上端円弧部および下端円弧部において、部品支持プレート34を水平に保持する水平保持機構が、ギヤ同士が噛合うだけの単純な構成の遊星ギヤ機構45、45Aによって構成されているので、相当な低温状態での使用に際しても、凍結等によって作動不良を起こすことがなく、低温槽に適用してその効果を如何なく発揮できるようになる。
しかも、水平保持機構を構成する遊星ギヤ機構45、45Aの遊星ギヤ43に欠歯部分46を形成したので、チェーン側ギヤ33と遊星ギヤ43との噛合いを常に円滑に行うことができるとともに、チェーン側ギヤ33が遊星ギヤ43に噛合う際の相互干渉作用による噛合いずれによって部品支持プレート34が傾くのを確実に防止できるようになる。
上記した実施の形態においては、本発明の部品水平保持搬送装置を、ECU等の電子部品Wの低温での性能テストのために、電子部品Wを所定の温度に冷却する低温槽10に適用にした例について述べたが、本発明は、高温での性能テストを行うために、電子部品Wを一定の温度(例えば80℃)まで加熱する高温槽にも適用できるものである。
また、上記した実施の形態においては、電子部品Wを水平状態に保持して搬送する例について述べたが、対象となる部品は必ずしも電子部品に限定されるものではなく、また、電子部品Wの搬入出についても、その手段、方法を限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の態様を採り得ることは勿論である。
本発明の実施の形態を示す低温槽の内部を正面から見た図である。 図1に示す低温槽の内部を側方から見た図である。 図1のA−A線に沿って矢視した拡大断面図である。 チェーン側ギヤと遊星ギヤとの噛合い開始時の状態を示す説明図である。 遊星ギヤ機構の作用を説明するための機構図である。
符号の説明
10…低温槽、12…低温槽本体、13…低温室、17…固定プレート、18…駆動軸、19…駆動スプロケット、20…駆動モータ、23…支持プレート、24…従動軸、25…従動スプロケット、27…無端チェーン、30…スプリング、31…保持体、32…支持軸、33…チェーン側ギヤ、34…部品支持プレート、35…ラッチ機構、37…プランジャ、38…係合穴、41…固定ギヤ、42…キャリア、43、43A…遊星ギヤ、44…支軸、45、45A…遊星ギヤ機構(水平保持機構)、46…欠歯部分、52…開閉扉、53…電子部品搬入出装置、55、56…搬入出アーム、W…電子部品。

Claims (7)

  1. 低温槽あるいは高温槽内に、水平軸線の回りに回転可能な一対のスプロケットを上下方向に離間して設け、該一対のスプロケット間に無端チェーンを鉛直面内で周回運動可能に装架し、該無端チェーンに一定のピッチ間隔で複数の支持軸を前記スプロケットの回転軸線と平行な水平軸線の回りにそれぞれ回転可能に取付け、前記複数の支持軸に部品を保持する部品支持プレートをそれぞれ設け、前記部品支持プレートを常に水平状態に保持する水平保持機構を備えたことを特徴とする部品水平保持搬送装置。
  2. 低温槽あるいは高温槽内に、水平軸線の回りに回転可能な一対のスプロケットを上下方向に離間して設け、該一対のスプロケット間に無端チェーンを鉛直面内で周回運動可能に装架し、該無端チェーンに一定のピッチ間隔で複数の支持軸を前記スプロケットの回転軸線と平行な水平軸線の回りにそれぞれ回転可能に取付け、前記複数の支持軸に電子部品を保持する部品支持プレートをそれぞれ取付け、前記部品支持プレートを常に水平状態に保持する水平保持機構を備え、前記低温槽あるいは高温槽の上端に搬送され低温あるいは高温となった電子部品を前記部品支持プレートより搬出するとともに該部品支持プレートに新たな電子部品を搬入する電子部品搬入出手段を備えたことを特徴とする部品水平保持搬送装置。
  3. 請求項1もしくは請求項2において、前記水平保持機構は、前記一対のスプロケットの回転軸線上に固定された固定ギヤと、前記一対のスプロケットの回転軸線上に回転可能に支持されたキャリアと、該キャリアに回転可能に支持され前記固定ギヤに常時噛合する円周方向および軸方向一部に欠歯部分を形成した遊星ギヤと、前記支持軸上に設けられ前記遊星歯車に間欠的に噛合するチェーン側ギヤとによって構成され、前記無端チェーンの回動による前記チェーン側ギヤの遊星ギヤとの噛合い開始時および噛合い終了時に前記部品支持プレートの水平状態を維持できるようにチェーン側ギヤが遊星ギヤの欠歯部分に噛合うように構成されている部品水平保持搬送装置。
  4. 請求項3において、前記固定ギヤ、遊星ギヤおよびチェーン側ギヤを、それぞれ同一の歯数で構成するとともに、ギヤのモジュールを2.5以上としてなる部品水平保持搬送装置。
  5. 請求項3もしくは請求項4において、前記チェーン側ギヤが前記遊星ギヤとの噛合いより離脱した状態において、前記部品支持プレートの水平状態を保持するラッチ機構を備えた部品水平保持搬送装置。
  6. 請求項5において、前記ラッチ機構を、スプリングによって付勢されたプランジャと係合穴とによって構成した部品水平保持搬送装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、一対のスプロケットの上方のスプロケットに駆動モータを連結し、下方のスプロケットを付勢手段によって下方向に付勢し、該付勢手段によって前記無端チェーンにテンションを付与するように構成した部品水平保持搬送装置。

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