JP2007090494A - 加工装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】加工精度をより向上させることができる加工装置を提供する。
【解決手段】ベッド(10)上には手前側に支持された被加工物(W)に対して左右方向を示す水平方向にスライド移動可能なテーブル(20a)が設けられ、テーブル上にはテーブルのスライド方向と直交する水平方向に且つ手前側に支持された被加工物に対して進退する方向に進退移動可能な加工台(20b)が設けられており、加工台に電力及び流体を供給する配線及び配管(Ka、Kb、Kc)を、ベッドに並設した固定部材から一旦中継部材に接続し、更に中継部材から加工台に接続する。そして中継部材(C)を加工台(20b)に固定するとともに固定部材をベッドの左右に設け、左右に設けた固定部材(30a、30b)から中継部材に接続される配線及び配管(Ka、Kb)の重量が左右で均等となるように、左右に設けた固定部材へ配線及び配管を配置する。
【選択図】 図1
【解決手段】ベッド(10)上には手前側に支持された被加工物(W)に対して左右方向を示す水平方向にスライド移動可能なテーブル(20a)が設けられ、テーブル上にはテーブルのスライド方向と直交する水平方向に且つ手前側に支持された被加工物に対して進退する方向に進退移動可能な加工台(20b)が設けられており、加工台に電力及び流体を供給する配線及び配管(Ka、Kb、Kc)を、ベッドに並設した固定部材から一旦中継部材に接続し、更に中継部材から加工台に接続する。そして中継部材(C)を加工台(20b)に固定するとともに固定部材をベッドの左右に設け、左右に設けた固定部材(30a、30b)から中継部材に接続される配線及び配管(Ka、Kb)の重量が左右で均等となるように、左右に設けた固定部材へ配線及び配管を配置する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、加工装置に関する。
従来より、数値制御装置等を備えた加工装置を用いてワーク(被加工物)の加工を行う場合、一般的には加工工具を移動させて加工を行う。そして加工工具の駆動には、一般的には電動モータが用いられ、当該電動モータを駆動するための複数の配線が接続されている。
また、加工工具の近傍には、加工工具の潤滑や冷却等を行う流体(オイル等)を供給する配管や、加工工具と被加工物の接触部の冷却を行う流体(クーラントやエア等)を供給する配管等、複数の配管も接続されている。
これらの複数の配線及び配管は、ベッド上の固定位置から取り出されて加工工具の近傍に接続されている。また、加工工具はベッド上の種々の位置に移動する。従って、加工工具の近傍に接続された複数の配線及び配管は、ベッド上における加工工具の位置に応じて「たるみ量」が変化する。この「たるみ量」の変化により、ベッド上における加工工具の位置に応じて、加工工具は「たるみ量」に応じた応力を受け、加工精度に影響を与える可能性がある。
また、加工工具の近傍には、加工工具の潤滑や冷却等を行う流体(オイル等)を供給する配管や、加工工具と被加工物の接触部の冷却を行う流体(クーラントやエア等)を供給する配管等、複数の配管も接続されている。
これらの複数の配線及び配管は、ベッド上の固定位置から取り出されて加工工具の近傍に接続されている。また、加工工具はベッド上の種々の位置に移動する。従って、加工工具の近傍に接続された複数の配線及び配管は、ベッド上における加工工具の位置に応じて「たるみ量」が変化する。この「たるみ量」の変化により、ベッド上における加工工具の位置に応じて、加工工具は「たるみ量」に応じた応力を受け、加工精度に影響を与える可能性がある。
ここで、図6(A)〜(C)に、特許文献1に記載された従来技術を示す。図6(A)及び(B)は従来の加工装置の右側面図を示しており、図6(C)は従来の加工装置の背面図を示している。
ベッド70上に、X軸に沿った水平方向にスライド可能なサドル80aを設け、サドル80a上に、Z軸に沿った水平方向にスライド可能なコラム80bを設ける。主軸82(加工工具の取付部)はコラム80b内でY軸に沿って鉛直方向にスライド可能である。
固定部90d、90eはベッド70の後方に固定されており、固定部90d、90eからは複数の配線及び配管を示すケーブルKd、Keが中継箱Caに接続されている。中継箱Caは案内レールR(図6(C)参照)に乗せられており、案内レールRに沿ってX軸方向にスライド可能である。また中継箱Caから配線及び配管を示すケーブルKfがコラム80bの各所に接続されている。
またサドル80aには連動ブラケットBaが固定されており、連動ブラケットBaは、サドル80aのスライド方向に応じた位置に中継箱Caを移動させる。
以上の構成にて、サドル80aから中継箱Caに関する重量物を撤去してサドル80aにかかる重量、負荷を軽減する工作機械の配線・配管装置が提案されている。
特開平11−58156号公報
ベッド70上に、X軸に沿った水平方向にスライド可能なサドル80aを設け、サドル80a上に、Z軸に沿った水平方向にスライド可能なコラム80bを設ける。主軸82(加工工具の取付部)はコラム80b内でY軸に沿って鉛直方向にスライド可能である。
固定部90d、90eはベッド70の後方に固定されており、固定部90d、90eからは複数の配線及び配管を示すケーブルKd、Keが中継箱Caに接続されている。中継箱Caは案内レールR(図6(C)参照)に乗せられており、案内レールRに沿ってX軸方向にスライド可能である。また中継箱Caから配線及び配管を示すケーブルKfがコラム80bの各所に接続されている。
またサドル80aには連動ブラケットBaが固定されており、連動ブラケットBaは、サドル80aのスライド方向に応じた位置に中継箱Caを移動させる。
以上の構成にて、サドル80aから中継箱Caに関する重量物を撤去してサドル80aにかかる重量、負荷を軽減する工作機械の配線・配管装置が提案されている。
特許文献1に記載した従来技術では、加工工具(主軸82)と中継箱Caとの間の距離が、コラム80bの位置に応じて変化するため(図6(A)及び(B)参照)、ケーブルKfのたわみ量が変化する。
ケーブルKfは加工工具(主軸82)を駆動する配線(電線)のみでなく、加工工具の潤滑や冷却等を行う流体(オイル等)を供給する配管や、加工工具と被加工物の接触部の冷却を行う流体(クーラントやエア等)を供給する配管等も存在する。これらの配管は、たわみ量の変化が激しいと内部で流体の脈動等が発生し、流体の吐出口にて吐出量が変動する可能性があり、流体を安定供給できなくなる可能性がある。
また、中継箱Caに関する重量を軽減するために、中継箱Caと連動ブラケットBaとは固着されていないため、中継箱Caと連動ブラケットBaとの間には必ず間隙が存在する。例えば[μm]レベルの高精度の加工を行う場合、この連動ブラケットBaは、この間隙を移動した後、中継箱Caに衝突することになるので、衝突による振動、負荷の急激な変化等が発生し、加工精度に影響を与える可能性がある。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、加工精度をより向上させることができる加工装置を提供することを課題とする。
ケーブルKfは加工工具(主軸82)を駆動する配線(電線)のみでなく、加工工具の潤滑や冷却等を行う流体(オイル等)を供給する配管や、加工工具と被加工物の接触部の冷却を行う流体(クーラントやエア等)を供給する配管等も存在する。これらの配管は、たわみ量の変化が激しいと内部で流体の脈動等が発生し、流体の吐出口にて吐出量が変動する可能性があり、流体を安定供給できなくなる可能性がある。
また、中継箱Caに関する重量を軽減するために、中継箱Caと連動ブラケットBaとは固着されていないため、中継箱Caと連動ブラケットBaとの間には必ず間隙が存在する。例えば[μm]レベルの高精度の加工を行う場合、この連動ブラケットBaは、この間隙を移動した後、中継箱Caに衝突することになるので、衝突による振動、負荷の急激な変化等が発生し、加工精度に影響を与える可能性がある。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、加工精度をより向上させることができる加工装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段として、本発明の第1発明は、請求項1に記載されたとおりの加工装置である。
請求項1に記載の加工装置は、ベッド上の手前側に支持された被加工物を、加工台に設けられた加工工具を用いて加工する加工装置であって、前記ベッド上には前記手前側に支持された被加工物に対して左右方向を示す水平方向にスライド移動可能なテーブルが設けられ、前記テーブル上には前記テーブルのスライド方向と直交する水平方向に且つ前記手前側に支持された被加工物に対して進退する方向に進退移動可能な前記加工台が設けられている。
前記加工台に電力及び流体を供給する配線及び配管を、前記ベッドに並設した固定部材から一旦中継部材に接続し、更に前記中継部材から前記加工台に接続する。
そして前記中継部材を前記加工台に固定するとともに前記固定部材を前記ベッドの左右に設け、左右に設けた前記固定部材から前記中継部材に接続される前記配線及び配管の重量が左右で均等となるように、前記左右に設けた固定部材へ前記配線及び配管を配置する。
請求項1に記載の加工装置は、ベッド上の手前側に支持された被加工物を、加工台に設けられた加工工具を用いて加工する加工装置であって、前記ベッド上には前記手前側に支持された被加工物に対して左右方向を示す水平方向にスライド移動可能なテーブルが設けられ、前記テーブル上には前記テーブルのスライド方向と直交する水平方向に且つ前記手前側に支持された被加工物に対して進退する方向に進退移動可能な前記加工台が設けられている。
前記加工台に電力及び流体を供給する配線及び配管を、前記ベッドに並設した固定部材から一旦中継部材に接続し、更に前記中継部材から前記加工台に接続する。
そして前記中継部材を前記加工台に固定するとともに前記固定部材を前記ベッドの左右に設け、左右に設けた前記固定部材から前記中継部材に接続される前記配線及び配管の重量が左右で均等となるように、前記左右に設けた固定部材へ前記配線及び配管を配置する。
また、本発明の第2発明は、請求項2に記載されたとおりの加工装置である。
請求項2に記載の加工装置は、請求項1に記載の加工装置であって、前記中継部材は前記加工台の後端部に設けられており、前記固定部材は前記ベッドの後端部に設けられている。
請求項2に記載の加工装置は、請求項1に記載の加工装置であって、前記中継部材は前記加工台の後端部に設けられており、前記固定部材は前記ベッドの後端部に設けられている。
また、本発明の第3発明は、請求項3に記載されたとおりの加工装置である。
請求項3に記載の加工装置は、請求項1または2に記載の加工装置であって、前記配線及び配管における前記固定部材への接続位置の高さ、及び前記配線及び配管における前記中継部材への接続位置の高さは、前記配線及び配管が最もたわんだ場合に前記加工台に干渉しない高さに設定されている。
請求項3に記載の加工装置は、請求項1または2に記載の加工装置であって、前記配線及び配管における前記固定部材への接続位置の高さ、及び前記配線及び配管における前記中継部材への接続位置の高さは、前記配線及び配管が最もたわんだ場合に前記加工台に干渉しない高さに設定されている。
請求項1に記載の加工装置を用いれば、中継部材が加工台に固定されているため中継部材と加工台との間の距離が一定である。従って、中継部材から加工台に接続される配線及び配管は、加工台がどのような位置に移動してもたわみ量が変化しない(図3(A)及び(B)参照)。これにより、加工台に接続した配管の吐出口から吐出される流体の吐出量の変動を抑制して、より安定的に流体を供給することができる。
また、中継部材は加工台に固定してあるので、加工台またはテーブルの移動時に中継部材に衝突する部材が存在しない。これにより、振動や負荷の急激な変動を抑制することができ、加工精度をより向上させることができる。
また、左右に設けた固定部材から中継部材に接続する配線及び配管の重量が、左右で均等となるように振り分けることで、中継部材(すなわち中継部材が固定されている加工台)が左右方向に受ける応力を相殺し、更に加工精度を向上させることができる。
また、中継部材は加工台に固定してあるので、加工台またはテーブルの移動時に中継部材に衝突する部材が存在しない。これにより、振動や負荷の急激な変動を抑制することができ、加工精度をより向上させることができる。
また、左右に設けた固定部材から中継部材に接続する配線及び配管の重量が、左右で均等となるように振り分けることで、中継部材(すなわち中継部材が固定されている加工台)が左右方向に受ける応力を相殺し、更に加工精度を向上させることができる。
また、請求項2に記載の加工装置によれば、固定部材と中継部材との距離をより短くすることができるため、ベッド上の任意の位置に加工台が移動した場合の配線及び配管のたわみ量をより小さくすることができる。
これにより、配線及び配管の長さをより短くすることができる。
これにより、配線及び配管の長さをより短くすることができる。
また、請求項3に記載の加工装置によれば、配線及び配管が最もたわんだ場合であっても、加工台に干渉しない高さ(たわんで垂れ下がった配線及び配管が加工台に触れない高さ)となるように、配線及び配管を固定部材及び中継部材に接続するため、配線及び配管の破損を抑制することができる。
以下に本発明を実施するための最良の形態を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の加工装置1の一実施の形態における概略形状を示す斜視図の例を示している。また図2は、図1に示した加工装置1からベッド10、ワークW(被加工物)、ワーク支持部材14a、14b、V型案内部材13、平型案内部材12等を省略した詳細図を示している。
図1は、本発明の加工装置1の一実施の形態における概略形状を示す斜視図の例を示している。また図2は、図1に示した加工装置1からベッド10、ワークW(被加工物)、ワーク支持部材14a、14b、V型案内部材13、平型案内部材12等を省略した詳細図を示している。
●[加工装置1の全体構成(図1、図2)]
加工装置1は、ベッド10、ワークW(被加工物)の一端を支持するワーク支持部材14a、ワークWの他端を支持するワーク支持部材14b、V型案内部材13、平型案内部材12、テーブル20a、加工台20b、工具駆動手段21(この例では電動モータ)、加工工具22(この例では回転する砥石)、固定部材30a、30b、電力を供給する配線及び流体(オイル、クーラント、エア等)を供給する配管を示すケーブルKa、Kb、Kc、中継部材C、ブラケットB等で構成されている。なお、図1に示す例では、NC制御装置や流体のタンク等を省略している。
なお、全ての図においてX軸とY軸とZ軸は互いに直交しており、Y軸は鉛直上方の方向であり、Z軸はワークWに加工工具22が切り込む水平方向であり、X軸はZ軸に直交する水平方向を示している。以下、加工台20bがワークWに対して進退移動する水平方向(Z軸方向)を進退方向と記載し、テーブル20aがスライド移動する水平方向(進退移動方向と直交する方向であり、X軸方向)をスライド方向と記載する。
加工装置1は、ベッド10、ワークW(被加工物)の一端を支持するワーク支持部材14a、ワークWの他端を支持するワーク支持部材14b、V型案内部材13、平型案内部材12、テーブル20a、加工台20b、工具駆動手段21(この例では電動モータ)、加工工具22(この例では回転する砥石)、固定部材30a、30b、電力を供給する配線及び流体(オイル、クーラント、エア等)を供給する配管を示すケーブルKa、Kb、Kc、中継部材C、ブラケットB等で構成されている。なお、図1に示す例では、NC制御装置や流体のタンク等を省略している。
なお、全ての図においてX軸とY軸とZ軸は互いに直交しており、Y軸は鉛直上方の方向であり、Z軸はワークWに加工工具22が切り込む水平方向であり、X軸はZ軸に直交する水平方向を示している。以下、加工台20bがワークWに対して進退移動する水平方向(Z軸方向)を進退方向と記載し、テーブル20aがスライド移動する水平方向(進退移動方向と直交する方向であり、X軸方向)をスライド方向と記載する。
ワーク支持部材14a及び14bはベッド10に固定され、ワークWをベッド10の手前側に支持する。
V型案内部材13、平型案内部材12はベッド10上、かつワークWに対して平行な位置に設けられており、テーブル20aのスライド方向の移動を案内する(テーブル20aの駆動手段の図示は省略)。
テーブル20aには加工台20bが載置されており、加工台20bはテーブル20a上にて、ワークWに対して進退方向(テーブル20aの移動方向に直交する水平方向)に進退移動する(加工台20bの駆動手段の図示は省略)。
加工工具22と工具駆動手段21は加工台20bに固定されており、加工工具22は工具駆動手段21にて駆動される。
V型案内部材13、平型案内部材12はベッド10上、かつワークWに対して平行な位置に設けられており、テーブル20aのスライド方向の移動を案内する(テーブル20aの駆動手段の図示は省略)。
テーブル20aには加工台20bが載置されており、加工台20bはテーブル20a上にて、ワークWに対して進退方向(テーブル20aの移動方向に直交する水平方向)に進退移動する(加工台20bの駆動手段の図示は省略)。
加工工具22と工具駆動手段21は加工台20bに固定されており、加工工具22は工具駆動手段21にて駆動される。
中継部材CはブラケットBを介して加工台20bに固定されている。そしてベッド10の左右に固定部材30a、30bが設けられている(ベッド10に対して固定部材30a、30bが並設されている)。そして固定部材30a、30bから引き出されたケーブルKa、Kbは、一旦、中継部材Cに接続されている。そして中継部材CからケーブルKcが加工台20bの所定個所に接続されている。ケーブルKc(ケーブルKa及びKb)は、工具駆動手段21に電力を供給する配線や、加工工具22の潤滑等を行うオイルや加工工具22とワークWの接触部分を冷却するクーラントやエア等の流体を供給する配管である。
●[進退方向に移動した場合の効果(図3)]
次に図3を用いて、加工台20bが進退方向(Z軸方向)に移動した場合について、本発明の加工装置1の効果について説明する。図3(A)及び(B)は加工装置1の右側面図を示している。
中継部材Cは、ブラケットBを介して加工台20bに固定されているので、図3(A)及び(B)に示すように、加工台20bが進退移動しても、中継部材Cと加工台20bの相対位置は変化しない。従って、中継部材Cから加工台20bに接続されたケーブルKcのたるみ量は変化しない。
これにより、流体の吐出口にて吐出量が変動することを抑制し、流体を安定供給することができる。これにより、加工工具22の潤滑や加工工具22とワークWとの接触個所の冷却等を安定的に行うことができるため、加工精度をより向上させることができる。
なお、固定部材30aから中継部材Cに接続されるケーブルKa、Kbは、加工台20bの進退位置に応じてたわみ量が変化する(図3(A)及び(B)参照)。最もたわみが大きいときに、たわんだケーブルKa、Kbが加工台20bやテーブル20aに干渉しないように、固定部材30aの高さ、中継部材Cの高さが設定される。
次に図3を用いて、加工台20bが進退方向(Z軸方向)に移動した場合について、本発明の加工装置1の効果について説明する。図3(A)及び(B)は加工装置1の右側面図を示している。
中継部材Cは、ブラケットBを介して加工台20bに固定されているので、図3(A)及び(B)に示すように、加工台20bが進退移動しても、中継部材Cと加工台20bの相対位置は変化しない。従って、中継部材Cから加工台20bに接続されたケーブルKcのたるみ量は変化しない。
これにより、流体の吐出口にて吐出量が変動することを抑制し、流体を安定供給することができる。これにより、加工工具22の潤滑や加工工具22とワークWとの接触個所の冷却等を安定的に行うことができるため、加工精度をより向上させることができる。
なお、固定部材30aから中継部材Cに接続されるケーブルKa、Kbは、加工台20bの進退位置に応じてたわみ量が変化する(図3(A)及び(B)参照)。最もたわみが大きいときに、たわんだケーブルKa、Kbが加工台20bやテーブル20aに干渉しないように、固定部材30aの高さ、中継部材Cの高さが設定される。
●[スライド方向に移動した場合の効果(図4)]
次に図4を用いて、加工台20b(テーブル20a)がスライド方向(X軸方向)に移動した場合について、本発明の加工装置1の効果について説明する。図4(A)〜(C)は加工装置1の正面図を示している。
中継部材Cは、ブラケットBを介して加工台20bに固定されているので、図4(A)及び(B)に示すように、テーブル20aがスライド移動しても、中継部材Cと加工台20bの相対位置は変化しない。従って、中継部材Cから加工台20bに接続されたケーブルKcのたるみ量は変化せず、図3の説明と同様の効果が得られる。
次に図4を用いて、加工台20b(テーブル20a)がスライド方向(X軸方向)に移動した場合について、本発明の加工装置1の効果について説明する。図4(A)〜(C)は加工装置1の正面図を示している。
中継部材Cは、ブラケットBを介して加工台20bに固定されているので、図4(A)及び(B)に示すように、テーブル20aがスライド移動しても、中継部材Cと加工台20bの相対位置は変化しない。従って、中継部材Cから加工台20bに接続されたケーブルKcのたるみ量は変化せず、図3の説明と同様の効果が得られる。
また、ベッド10の後方の左右に配置した固定部材30a、30bから中継部材Cに接続される右側のケーブルKaと左側のケーブルKbは、その重量が左右で均等をなるように、左右の固定部材30a、30bに、配線及び配管が配置されている。
これにより、テーブル20aがベッド10に対して左右方向の中央部に位置している場合(図4(A))、中継部材Cにおいて、ケーブルKaによる右側への応力FRとケーブルKbによる左側への応力FLとが相殺され、中継部材Cに偏荷重がかからない。
このため、加工工具22の位置をより高精度に制御可能であるとともに、中継部材C及びブラケットBの振動を抑制することができるので、更に精度を向上させることができる。
これにより、テーブル20aがベッド10に対して左右方向の中央部に位置している場合(図4(A))、中継部材Cにおいて、ケーブルKaによる右側への応力FRとケーブルKbによる左側への応力FLとが相殺され、中継部材Cに偏荷重がかからない。
このため、加工工具22の位置をより高精度に制御可能であるとともに、中継部材C及びブラケットBの振動を抑制することができるので、更に精度を向上させることができる。
また、ブラケットBに必要な剛性をより低くすることができるので、ブラケットBのサイズ及び重量を、より小さくすることができる。
なお、固定部材30a、30bから中継部材Cに接続されるケーブルKa、Kbは、テーブル20aのスライド位置に応じてたわみ量が変化する(図4(B)及び(C)参照)。最もたわみが大きいときに、たわんだケーブルKa、Kbが加工台20bやテーブル20aに干渉しないように(たわんで垂れ下がったケーブルKa、Kbが加工台20bに触れないように)、固定部材30aの高さ(ケーブルKa、Kbと固定部材30a及び30bとの接続部の高さ)、及び中継部材Cの高さ(ケーブルKa、Kbと中継部材Cとの接続部の高さ)が設定される。従って、ケーブルKa、Kbの破損を抑制することできる。
なお、固定部材30a、30bから中継部材Cに接続されるケーブルKa、Kbは、テーブル20aのスライド位置に応じてたわみ量が変化する(図4(B)及び(C)参照)。最もたわみが大きいときに、たわんだケーブルKa、Kbが加工台20bやテーブル20aに干渉しないように(たわんで垂れ下がったケーブルKa、Kbが加工台20bに触れないように)、固定部材30aの高さ(ケーブルKa、Kbと固定部材30a及び30bとの接続部の高さ)、及び中継部材Cの高さ(ケーブルKa、Kbと中継部材Cとの接続部の高さ)が設定される。従って、ケーブルKa、Kbの破損を抑制することできる。
●[その他の効果(図5)]
次に図5を用いて、本発明の加工装置1の効果(小型化)について説明する。図5(A)〜(C)は加工装置の平面図を示している。
また、図5(A)はケーブルKa及びKbをベッド10の左(または右)側のみに配置した従来の加工装置の例を示し、図5(B)はケーブルKa及びKbをベッド10の左右に配置した本発明の加工装置1を示し、図5(C)は、本発明の別の形態を示している。
図5(A)と図5(B)を比較して判るように、本発明の加工装置1(図5(B))は、ベッド10に対して並設した固定部材30a、30bを左右に対向するように配置してケーブルKa及びKbを左右の固定部材30a、30bに振り分けているため、全長Dがより短くなり、コンパクト化が可能であるとともに設置スペースも少なくて済む効果がある。
また本発明の加工装置1(図5(B))では、中継部材Cを加工台20b(図1参照)の後端部(手前側に支持したワークWに対して後端部)に設け、固定部材30a及び30bをベッド10の後端部の左右に設けている。これにより、固定部材30a及び30bと中継部材Cとの距離をより短くすることができるため、配線及び配管の長さをより短くすることができる。従って、ベッド10上の任意の位置に加工台20bが移動した場合のケーブルKa、Kbのたわみ量をより小さくすることができる。
次に図5を用いて、本発明の加工装置1の効果(小型化)について説明する。図5(A)〜(C)は加工装置の平面図を示している。
また、図5(A)はケーブルKa及びKbをベッド10の左(または右)側のみに配置した従来の加工装置の例を示し、図5(B)はケーブルKa及びKbをベッド10の左右に配置した本発明の加工装置1を示し、図5(C)は、本発明の別の形態を示している。
図5(A)と図5(B)を比較して判るように、本発明の加工装置1(図5(B))は、ベッド10に対して並設した固定部材30a、30bを左右に対向するように配置してケーブルKa及びKbを左右の固定部材30a、30bに振り分けているため、全長Dがより短くなり、コンパクト化が可能であるとともに設置スペースも少なくて済む効果がある。
また本発明の加工装置1(図5(B))では、中継部材Cを加工台20b(図1参照)の後端部(手前側に支持したワークWに対して後端部)に設け、固定部材30a及び30bをベッド10の後端部の左右に設けている。これにより、固定部材30a及び30bと中継部材Cとの距離をより短くすることができるため、配線及び配管の長さをより短くすることができる。従って、ベッド10上の任意の位置に加工台20bが移動した場合のケーブルKa、Kbのたわみ量をより小さくすることができる。
また、図5(C)に示すように、ベッド10に対して並設した固定部材30a、30bの一方をベッド10の前方に固定してもよい。この場合、固定部材30a、30bは、ベッド10に対して対角位置の左右となる。なお、前方に移動させた固定部材(図5(C)の例では右側の固定部材30a)は、テーブル20a及び加工台20b、ワークW等に干渉しない位置に配置する。
本発明の加工装置1は、本実施の形態で説明した外観、構成、構造等に限定されず、本発明の要旨を変更しない範囲で種々の変更、追加、削除が可能である。
本実施の形態にて説明した加工装置は、回転する砥石を加工工具22として備えた加工装置の例で説明したが、種々の加工工具の加工装置に適用することが可能である。
また、ケーブルKa、Kb、Kcの配線及び配管の本数は特に限定しない。
本実施の形態にて説明した加工装置は、回転する砥石を加工工具22として備えた加工装置の例で説明したが、種々の加工工具の加工装置に適用することが可能である。
また、ケーブルKa、Kb、Kcの配線及び配管の本数は特に限定しない。
1 加工装置
10 ベッド
12 平型案内部材
13 V型案内部材
14a、14b ワーク支持部材
20a テーブル
20b 加工台
21 工具駆動手段
22 加工工具
30a、30b 固定部材
B ブラケット
C 中継部材
Ka、Kb、Kc ケーブル
W ワーク(被加工物)
10 ベッド
12 平型案内部材
13 V型案内部材
14a、14b ワーク支持部材
20a テーブル
20b 加工台
21 工具駆動手段
22 加工工具
30a、30b 固定部材
B ブラケット
C 中継部材
Ka、Kb、Kc ケーブル
W ワーク(被加工物)
Claims (3)
- ベッド上の手前側に支持された被加工物を、加工台に設けられた加工工具を用いて加工する加工装置であって、
前記ベッド上には前記手前側に支持された被加工物に対して左右方向を示す水平方向にスライド移動可能なテーブルが設けられ、
前記テーブル上には前記テーブルのスライド方向と直交する水平方向に且つ前記手前側に支持された被加工物に対して進退する方向に進退移動可能な前記加工台が設けられ、
前記加工台に電力及び流体を供給する配線及び配管を、前記ベッドに並設した固定部材から一旦中継部材に接続し、更に前記中継部材から前記加工台に接続し、
前記中継部材を前記加工台に固定するとともに前記固定部材を前記ベッドの左右に設け、左右に設けた前記固定部材から前記中継部材に接続される前記配線及び配管の重量が左右で均等となるように、前記左右に設けた固定部材へ前記配線及び配管を配置する、
ことを特徴とする加工装置。 - 請求項1に記載の加工装置であって、
前記中継部材は前記加工台の後端部に設けられており、前記固定部材は前記ベッドの後端部に設けられている、
ことを特徴とする加工装置。 - 請求項1または2に記載の加工装置であって、
前記配線及び配管における前記固定部材への接続位置の高さ、及び前記配線及び配管における前記中継部材への接続位置の高さは、前記配線及び配管が最もたわんだ場合に前記加工台に干渉しない高さに設定されている、
ことを特徴とする加工装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005284190A JP2007090494A (ja) | 2005-09-29 | 2005-09-29 | 加工装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005284190A JP2007090494A (ja) | 2005-09-29 | 2005-09-29 | 加工装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007090494A true JP2007090494A (ja) | 2007-04-12 |
Family
ID=37976755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005284190A Withdrawn JP2007090494A (ja) | 2005-09-29 | 2005-09-29 | 加工装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007090494A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011117552A (ja) * | 2009-12-04 | 2011-06-16 | Denso Wave Inc | 移動体案内装置 |
JP2011115863A (ja) * | 2009-12-01 | 2011-06-16 | Disco Abrasive Syst Ltd | 加工装置 |
JP5982535B1 (ja) * | 2015-06-19 | 2016-08-31 | Dmg森精機株式会社 | 工作機械 |
-
2005
- 2005-09-29 JP JP2005284190A patent/JP2007090494A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011115863A (ja) * | 2009-12-01 | 2011-06-16 | Disco Abrasive Syst Ltd | 加工装置 |
JP2011117552A (ja) * | 2009-12-04 | 2011-06-16 | Denso Wave Inc | 移動体案内装置 |
JP5982535B1 (ja) * | 2015-06-19 | 2016-08-31 | Dmg森精機株式会社 | 工作機械 |
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