JP2007090484A - 機械加工システム - Google Patents

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Abstract

【課題】加工機側においてクーラントを長期間に亘って安定して使用でき、洗浄機側において洗浄液の長寿命化が図れる機械加工システムを提供する。
【解決手段】加工機2-1〜2-4で機械加工されたワークを洗浄機3で洗浄する機械加工システムにおいて、主として水からなる洗浄水33を収容する洗浄水タンク34を備え、洗浄機3による洗浄に先立って、ワークに洗浄水タンク34内の洗浄水33を供給しながら循環させてワークを洗浄する粗洗浄機5と、洗浄水タンク34内の洗浄水33をクーラントタンク15-1〜15-4に選択的に補給する補給手段6を設ける。洗浄機3において洗浄剤を含む洗浄液を循環供給してワークを洗浄する際に、ワークによるクーラント及び切粉の持ち込みを抑えることができ、洗浄液の寿命を長くでき、かつ廃液処理による環境負荷を軽減が得られ、洗浄精度及び作業環境を向上することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、水溶性のクーラントをワークの加工個所に供給しながらワークを切削等の機械加工する機械加工システムに関する。
機械加工システムでは、例えばマシニングセンターやトランスファマシン等の加工機においてワークの加工個所にクーラントを供給しながらワークを機械加工し、所望の機械加工が終了したワークを洗浄機により洗浄剤を含む洗浄液で洗浄するようにしている。
ここで、クーラントは、切粉の除去及び工具の冷却等を目的として加工個所に供給されるもので、その供給方式としては、加工機自体にクーラントタンクを設けてクーラントをポンプにより吸引して加工個所に供給し、この加工個所に供給されたクーラントをクーラントタンクに回収して循環して使用する個別クーラント供給方式がある。また、加工ラインに配列されているような複数台の加工機に対して、集中クーラントタンクを備える集中クーラント装置によりそれぞれの加工個所に並列的にクーラントを供給して循環して使用する集中クーラント供給方式(集中クーラントシステム)がある。
また、洗浄機においては、洗浄効果を高めるために洗浄液タンク内の洗浄液を例えば60℃程度に加温して循環使用するようにワークに供給して洗浄するようにしている。
このような機械加工システムにおいては、加工個所に供給されたクーラントは、蒸発したり、切粉やワークに付着して持ち去られたりするため、クーラントタンクや集中クーラントタンク内のクーラント量が徐々に減少する。
そこで、従来は、クーラントタンク内のクーラント量の減少に応じて、自動的に或いは手動により給水管からクーラントタンク内に清浄な水(例えば、工業用水)を補給するようにしている。
また、加工機により機械加工されたワークには、クーラント及び切粉が付着しているため、機械加工後のワークをそのまま洗浄機に投入すると、ワークに付着しているクーラント及び切粉が洗浄機に持ち込まれることになる。
なお、洗浄機への切粉の持ち込みを低減するために、機械加工後に当該加工機において、クーラントによってワークをシャワリングする場合もあるが、この場合にも、シャワリングによってワークにクーラントが付着するため、その付着したクーラントが洗浄機に持ち込まれることになるとともに、シャワリングによって除去できなかった微細な切粉もクーラントに含まれて洗浄機に持ち込まれる。
このような洗浄機へのワークによるクーラント及び切粉の持ち込み現象は、複数台の加工機により個別クーラント供給方式や集中クーラント供給方式によってクーラントを供給しながらワークを順次機械加工して洗浄機で洗浄する場合にも、最後段の加工機によって同様にもたらされる。また、このように複数台の加工機でワークを順次機械加工する場合には、各加工機で機械加工されたワークに付着したクーラント及び切粉が、次の工程の加工機に持ち越されることになる。
ここで、ワークによって洗浄機に持ち込まれるクーラント量は、ワークの大きさや形状にもよるが、例えば自動車用シリンダヘッド等のように上面に凹部を有するワークの場合には、例えば0.1リットルにもなる。このため、例えば1万台/月のペースで機械加工すると、洗浄機に持ち込まれるクーラント量は1000リットル/月となって、洗浄機の洗浄液タンク容量とほぼ同程度となり、ほぼ1ヶ月で洗浄液タンク内の洗浄液がクーラントと入れ替わって、クーラントで洗浄する洗浄機となってしまう。
しかも、洗浄機に持ち込まれるクーラントには、切粉の他にも作動油や切削油や塵埃等の不純物も多量に含まれており、洗浄機に設けられたフィルタでは処理しきれないため、洗浄液の腐敗、劣化、コンタミの発生が急速に進んで使用に耐えられなくなる。
このため、洗浄液の早期交換を余儀なくされることになるが、交換周期を短くすると、廃液処理による環境負荷の増大を招くことになり、逆に交換周期を長くすると、洗浄精度の低下を招くとともに、嫌気性バクテリアの繁殖により悪臭が発生して作業環境の悪化を招くことになる。
このような洗浄機へのワークによるクーラントの持ち込みを防止し得るものとして、例えば洗浄機によるワークの洗浄に先立って、切削加工されたワークに空気を噴射して付着している油を吹き飛ばし、飛散した油を吸引回収して再利用可能にした油除去装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−296580号公報
ところで、加工個所に供給されるクーラントは、個別クーラント供給方式及び集中クーラント供給方式のいずれの方式においても循環して使用されるものであるため、繰り返しの使用によって徐々に汚れが進行することになる。
このため、従来のように、クーラントタンク内や集中クーラントタンク内のクーラント量の減少に応じて清浄な水を補給すると、汚れているクーラントを清浄な水で希釈することになって、クーラントの急激な濃度低下を招き、クーラント性能を低下させることが懸念される。
また、上記特許文献1に開示の油除去装置を適用して、洗浄機によるワークの洗浄に先立って、機械加工されたワークに空気を噴射して付着しているクーラント及び切粉を吹き飛ばし、飛散したクーラントを吸引回収して加工機側で再利用することも考えられる。このようにすれば、洗浄機へのワークによるクーラント及び切粉の持ち込みを防止して洗浄液の寿命を長くできるので、廃液処理による環境負荷を軽減できるとともに、洗浄精度及び作業環境の向上が図れる。
しかし、油除去装置で吸引回収されるクーラントは、直前の加工機による機械加工によってワークに付着したもので、同様に汚れたものである。このため、吸引回収されたクーラントを例えば補給用として再利用しようとすると、加工機で使用中の汚れたクーラントに、同様に汚れた補給用のクーラントを混合することになって、クーラントの性能低下を招くことが懸念される。
従って、かかる事情に鑑みてなされた本発明の目的は、加工機で使用されるクーラントの補給上の課題及び洗浄機で使用される洗浄液における課題を一挙に解決でき、加工機側においてはクーラントをその性能低下を招くことなく長期間に亘って安定して使用でき、洗浄機側においては洗浄液の長寿命化が図れて、廃液処理による環境負荷を軽減できるとともに、洗浄精度及び作業環境を向上できる機械加工システムを提供することにある。
上記目的を達成する請求項1に記載の機械加工システムの発明は、水溶性のクーラントを収容するクーラントタンクを備え、該クーラントタンク内のクーラントをワークの加工個所に供給しながら循環させてワークを機械加工する加工機と、洗浄剤を含む洗浄液を収容する洗浄液タンクを備え、該洗浄液タンク内の洗浄液をワークに供給しながら循環させてワークを洗浄する洗浄機とを有し、上記加工機で機械加工されたワークを上記洗浄機で洗浄する機械加工システムにおいて、主として水からなる洗浄水を収容する洗浄水タンクを備え、上記洗浄機による洗浄に先立って、上記加工機で機械加工されたワークに上記洗浄水タンク内の洗浄水を供給しながら循環させてワークを洗浄する粗洗浄機と、上記洗浄水タンク内の洗浄水を上記クーラントタンクに選択的に補給可能な補給手段と、上記洗浄水タンクに清浄な水を選択的に給水可能な給水手段とを設けたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1の機械加工システムにおいて、上記補給手段は、上記洗浄水タンクから上記クーラントタンクへ洗浄水を補給するための洗浄水管路と、該洗浄水管路に設けた補給用ポンプと、上記クーラントタンク内のクーラントの液面を検出するクーラント液面検出手段と、上記クーラント液面検出手段による検出液面レベルが所定の低レベルである第1レベルに達したときに上記補給用ポンプの駆動を制御して上記洗浄水タンクから上記クーラントタンクへの洗浄水の補給を開始し、所定の高レベルである第2レベルに達したときに上記補給用ポンプの駆動を制御して洗浄水の補給を停止せしめる補給制御手段とを有することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1の機械加工システムにおいて、上記粗洗浄機は、上記洗浄水タンク内の洗浄水を吸引し、かつワークに供給して粗洗浄させるための粗洗浄用ポンプを有し、上記補給手段は、上記粗洗浄用ポンプにより吸引された洗浄水を分岐して上記クーラントタンクへ補給するための洗浄水管路と、上記洗浄水管路に設けた開閉弁と、上記クーラントタンク内のクーラントの液面を検出するクーラント液面検出手段と、該クーラント液面検出手段による検出液面レベルが所定の低レベルである第1レベルに達したときに上記開閉弁の駆動を制御して上記粗洗浄用ポンプを経て上記洗浄水タンクから上記クーラントタンクへの洗浄水の補給を開始し、所定の高レベルである第2レベルに達したときに上記開閉弁の駆動を制御して洗浄水の補給を停止せしめる補給制御手段とを有することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3の機械加工システムにおいて、上記補給手段は、上記洗浄水管路から上記クーラントタンクへ補給される洗浄水の流量を計測する流量計と、上記流量計による計測値に応じて上記クーラントタンクへクーラント原液を補充するクーラント原液補充手段とを有することを特徴とする。
請求項5に記載の機械加工システムの発明は、それぞれ水溶性のクーラントを収容するクーラントタンクを備え、該クーラントタンク内のクーラントをワークの加工個所に供給しながら循環させてワークを機械加工する複数台の加工機と、洗浄剤を含む洗浄液を収容する洗浄液タンクを備え、該洗浄液タンク内の洗浄液をワークに供給しながら循環させてワークを洗浄する洗浄機とを有し、上記複数台の加工機でワークを順次機械加工した後、最後段の加工機で機械加工されたワークを上記洗浄機で洗浄する機械加工システムにおいて、主として水からなる洗浄水を収容する洗浄水タンクを備え、上記洗浄機による洗浄に先立って、上記最後段の加工機で機械加工されたワークに上記洗浄水タンク内の洗浄水を供給しながら循環させてワークを洗浄する粗洗浄機と、上記洗浄水タンク内の洗浄水を上記各クーラントタンクに選択的に補給可能な補給手段と、上記洗浄水タンクに清浄な水を選択的に給水可能な給水手段とを設けたことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項5の機械加工システムにおいて、上記補給手段は、上記洗浄水タンクから洗浄水を吸引する共通の補給用ポンプと、該補給用ポンプにより吸引された洗浄水を分岐して上記各クーラントタンクへそれぞれ補給するための複数の洗浄水分岐管路と、上記各洗浄水分岐管路にそれぞれ設けられた複数の開閉弁と、上記各クーラントタンク内のクーラントの液面をそれぞれ検出する複数のクーラント液面検出手段と、上記複数のクーラント液面検出手段の出力に基づいて上記補給用ポンプ及び上記複数の開閉弁の駆動を制御して、任意のクーラント液面検出手段による検出液面レベルが所定の低レベルである第1レベルに達したときに上記洗浄水タンクから対応する上記クーラントタンクへの洗浄水の補給を開始し、所定の高レベルである第2レベルに達したときに対応する上記クーラントタンクへの洗浄水の補給を停止せしめる補給制御手段とを有することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項5の機械加工システムにおいて、上記粗洗浄機は、上記洗浄水タンク内の洗浄水を吸引し、かつワークに供給して粗洗浄させるための粗洗浄用ポンプを有し、上記補給手段は、上記粗洗浄用ポンプにより吸引された洗浄水を分岐して上記各クーラントタンクへそれぞれ補給するための複数の洗浄水分岐管路と、上記各洗浄水分岐管路にそれぞれ設けられた複数の開閉弁と、上記各クーラントタンク内のクーラントの液面をそれぞれ検出する複数のクーラント液面検出手段と、上記複数のクーラント液面検出手段の出力に基づいて上記複数の開閉弁の駆動を制御して、任意のクーラント液面検出手段による検出液面レベルが所定の低レベルである第1レベルに達したときに上記粗洗浄用ポンプを経て上記洗浄水タンクから対応する上記クーラントタンクへの洗浄水の補給を開始し、所定の高レベルである第2レベルに達したときに対応する上記クーラントタンクへの洗浄水の補給を停止せしめる補給制御手段とを有することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項6または7の機械加工システムにおいて、上記補給手段は、上記各洗浄水分岐管路から対応する上記クーラントタンクへ補給される洗浄水の流量をそれぞれ計測する複数の流量計と、上記各流量計による計測値に応じて対応する上記クーラントタンクへクーラント原液をそれぞれ補充する複数のクーラント原液補充手段とを有することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜8のいずれか1項の機械加工システムにおいて、上記給水手段は、上記洗浄水タンクへの清浄な水の給水管路に設けた開閉弁と、上記洗浄水タンク内の洗浄水の液面レベルを検出する洗浄水液面検出手段と、上記開閉弁の駆動を制御して上記洗浄水液面検出手段による検出液面レベルが所定の低レベルである第3レベルに達したときに給水を開始し、所定の高レベルである第4レベルに達したときに給水を停止せしめる給水制御手段とを有することを特徴とする。
請求項10に記載の機械加工システム発明は、ワークを順次機械加工する複数台の加工機と、水溶性のクーラントを収容する集中クーラントタンク及び該集中クーラントタンク内のクーラントの液面レベルを検出するクーラント液面検出手段を備え、上記集中クーラントタンク内のクーラントを上記各加工機による加工個所に循環供給する集中クーラント装置と、洗浄剤を含む洗浄液を収容する洗浄液タンクを備え、該洗浄液タンク内の洗浄液をワークに供給しながら循環させてワークを洗浄する洗浄機とを有し、上記集中クーラント装置により上記各加工機による加工個所にクーラントを循環供給しながらワークを順次機械加工した後、最後段の加工機で機械加工されたワークを上記洗浄機で洗浄する機械加工システムにおいて、主として水からなる洗浄水を収容する洗浄水タンクを備え、上記洗浄機による洗浄に先立って、上記最後段の加工機で機械加工されたワークに上記洗浄水タンク内の洗浄水を供給しながら循環させてワークを洗浄する粗洗浄機と、上記集中クーラント装置の上記クーラント液面検出手段の出力に基づいて上記洗浄水タンク内の洗浄水を上記集中クーラントタンクに選択的に補給可能な補給手段と、上記洗浄水タンクに清浄な水を選択的に給水可能な給水手段とを設けたことを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項10の機械加工システムにおいて、上記補給手段は、上記洗浄水タンクから上記集中クーラントタンクへ洗浄水を補給するための洗浄水管路と、上記洗浄水管路に設けられ、上記クーラント液面検出手段の出力に基づいて駆動制御される補給用ポンプとを有することを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項11の機械加工システムにおいて、上記補給手段は、上記洗浄水管路から上記集中クーラントタンクへ補給される洗浄水の流量を計測する流量計と、上記流量計による計測値に応じて上記集中クーラントタンクへクーラント原液を補充するクーラント原液補充手段とを有することを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項10〜12のいずれか1項の機械加工システムにおいて、上記給水手段は、上記洗浄水タンクへの清浄な水の給水管路に設けた開閉弁と、上記洗浄水タンク内の洗浄水の液面レベルを検出する洗浄水液面検出手段と、上記開閉弁の駆動を制御して上記洗浄水液面検出手段による検出液面レベルが所定の低レベルである第3レベルに達したときに給水を開始し、所定の高レベルである第4レベルに達したときに給水を停止せしめる給水制御手段とを有し、上記補給手段は、上記洗浄水液面検出手段による検出液面レベルが上記第3レベルを超えている状態で、上記クーラント液面検出手段の出力に基づいて上記集中クーラントタンクへの洗浄水の補給を開始し、上記検出液面レベルが上記第3レベルに達したときは洗浄水の補給を停止することを特徴とする。
請求項14に記載の機械加工システム発明は、それぞれワークを順次機械加工する複数台の加工機を有する複数の加工機群と、各加工機群に対応して配置され、それぞれ洗浄剤を含む洗浄液を収容する洗浄液タンクを備えて、該洗浄液タンク内の洗浄液をワークに供給しながら循環させてワークを洗浄する複数台の洗浄機と、水溶性のクーラントを収容する集中クーラントタンク及び該集中クーラントタンク内のクーラントの液面レベルを検出するクーラント液面検出手段を備え、上記集中クーラントタンク内のクーラントを上記各加工機群の上記各加工機によるワークの加工個所に循環供給する集中クーラント装置とを有し、上記集中クーラント装置から上記各加工機群の上記各加工機による加工個所にクーラントを循環供給しながら上記各加工機群においてワークを順次機械加工した後、最後段の加工機で機械加工されたワークを対応する上記洗浄機で洗浄する機械加工システムにおいて、上記各加工機群に対応して配置され、それぞれ主として水からなる洗浄水を収容する洗浄水タンクを備え、対応する上記洗浄機による洗浄に先立って、上記最後段の加工機で機械加工されたワークに上記洗浄水タンク内の洗浄水を供給しながら循環させてワークを洗浄する複数台の粗洗浄機と、上記集中クーラント装置の上記クーラント液面検出手段の出力に基づいて、上記複数台の粗洗浄機の各洗浄水タンクから予め設定された順序に従って上記集中クーラントタンクに洗浄水を選択的に補給する補給手段と、上記各洗浄水タンクにそれぞれ清浄な水を選択的に給水する複数の給水手段とを設けたことを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、請求項14の機械加工システムにおいて、上記補給手段は、上記各洗浄水タンクからそれぞれ洗浄水を吸引するための複数の洗浄水分岐管路と、上記複数の洗浄水分岐管路からの洗浄水を上記集中クーラントタンクへ供給するための洗浄水共通管路と、上記各洗浄水分岐管路にそれぞれ設けられた複数の補給用ポンプと、上記各補給用ポンプの下流側において上記各洗浄水分岐管路に設けられ、それぞれ洗浄水を上記洗浄水共通管路側にのみ流出させるための複数のチェック弁と、上記クーラント液面検出手段の出力に基づいて上記複数の補給用ポンプを予め設定された順序に従って駆動制御する補給制御手段とを有することを特徴とする。
請求項16に記載の発明は、請求項14または15の機械加工システムにおいて、上記補給手段は、上記洗浄水共通管路から上記集中クーラントタンクへ補給される洗浄水の流量を計測する流量計と、上記流量計による計測値に応じて上記集中クーラントタンクへクーラント原液を補充するクーラント原液補充手段とを有することを特徴とする。
請求項17に記載の発明は、請求項14〜16のいずれか1項の機械加工システムにおいて、上記各給水手段は、対応する上記洗浄水タンクへの清浄な水の給水管路に設けた開閉弁と、対応する上記洗浄水タンク内の洗浄水の液面レベルを検出する洗浄水液面検出手段と、対応する上記洗浄水液面検出手段による検出液面レベルが所定の低レベルである第3レベルに達したときに給水を開始し、所定の高レベルである第4レベルに達したときに給水を停止するように対応する上記開閉弁の駆動を制御する給水制御手段とを有し、上記補給手段は、上記クーラント液面検出手段の出力に基づいて、順次の上記各洗浄水タンクに対して、対応する上記洗浄水液面検出手段による検出液面レベルが上記第3レベルを超えている状態で上記集中クーラントタンクへの洗浄水の補給を開始し、上記検出液面レベルが上記第3レベルに達したときは洗浄水の補給を停止して次の洗浄水タンクからの補給制御に切り替えることを特徴とする。
請求項18に記載の発明は、請求項1〜17のいずれか1項の機械加工システムにおいて、上記粗洗浄機はエアーブロー装置を有し、洗浄水によるワークの洗浄前及び/または洗浄後に上記エアーブロー装置によりワークにエアーを吹き付けることを特徴とする。
請求項1の発明によると、個別クーラント供給方式の加工機により機械加工されたワークを、洗浄機において洗浄剤を含む洗浄液を循環供給して洗浄するのに先立って、粗洗浄機により主として水からなる洗浄水を循環供給して洗浄するようにしたので、加工機による機械加工後にワークに付着しているクーラント及び切粉を、洗浄機に持ち込む前に粗洗浄機において洗い流すことができる。従って、その後、洗浄機において洗浄剤を含む洗浄液を循環供給してワークを洗浄する際に、ワークによるクーラント及び切粉の持ち込みを最小限に抑えることができるので、洗浄液の寿命を長くでき、廃液処理による環境負荷を軽減することができるとともに、洗浄精度及び作業環境を向上することができる。しかも給水手段によって粗洗浄機の洗浄水タンクに清浄な水が選択的に給水されることで、ワークから洗い流されたクーラントは水によって希釈されるので、洗浄水タンク内の洗浄水が汚れたクーラントに置き換わることがない。また、洗浄水タンク内の希釈されたクーラントを含む洗浄水が補給手段により加工機のクーラントタンクに選択的に補給されるので、クーラントタンク内のクーラントの汚れを助長したり、過度に希釈することがない。従って、クーラントタンク内のクーラントを、性能低下を招くことなく長期間に亘って安定して使用することができる。
請求項2の発明によると、クーラントタンク内のクーラント液面が第1レベルに達すると洗浄水タンクからクーラントタンクへの洗浄水の補給が自動的に開始され、第1レベルよりも高レベルである第2レベルに達すると洗浄水の補給が自動的に停止するので、クーラントタンク内のクーラント量を常に第1レベルと第2レベルとの間に自動的に維持することができ、クーラントの管理が容易になる。
請求項3の発明によると、粗洗浄機においてワークを洗浄するためにワークに洗浄水を供給する粗洗浄用ポンプを利用し、この粗洗浄用ポンプからワークに供給される洗浄水を分岐するようにして、開閉弁を介してクーラントタンクへ洗浄水を補給するようにしたので構成の簡略化が図れる。
請求項4の発明によると、洗浄水タンクからクーラントタンクへ補給される洗浄水の流量に応じて、クーラントタンクにクーラント原液が補充されるので、クーラントタンク内のクーラント濃度を常に所望の濃度範囲に維持することができ、クーラントをより長期間に亘って性能低下を招くことなく安定して使用することができる。
請求項5の発明によると、個別クーラント供給方式の複数台の加工機によりワークを順次機械加工した後、最後段の加工機で機械加工されたワークを洗浄機において洗浄剤を含む洗浄液を循環供給して洗浄するのに先立って、粗洗浄機により主として水からなる洗浄水を循環供給して洗浄するようにしたので、最後段の加工機による機械加工後にワークに付着しているクーラント及び切粉を、洗浄機に持ち込む前に粗洗浄機において洗い流すことができる。従って、その後、洗浄機において洗浄剤を含む洗浄液を循環供給してワークを洗浄する際に、ワークによるクーラント及び切粉の持ち込みを最小限に抑えることができるので、洗浄液の寿命を長くでき、廃液処理による環境負荷を軽減することができるとともに、洗浄精度及び作業環境が向上する。しかも、粗洗浄機の洗浄水タンクには給水手段により清浄な水が選択的に給水されて、ワークから洗い流されたクーラントは水によって希釈されるので、洗浄水タンク内の洗浄水が汚れたクーラントに置き換わることがない。また、洗浄水タンク内の希釈されたクーラントを含む洗浄水が補給手段により各加工機のクーラントタンクに選択的に補給されるので、各クーラントタンク内のクーラントの汚れを助長や、過度に希釈することがない。従って、各加工機において、クーラントタンク内のクーラントを、性能低下を招くことなく長期間に亘って安定して使用することができる。
請求項6の発明によると、洗浄水タンクから共通の補給用ポンプにより洗浄水を吸引して、それぞれ開閉弁を介して各クーラントタンクへ選択的に補給可能とし、各クーラントタンクにおいて、クーラント液面が第1レベルに達したら洗浄水タンクからの洗浄水の補給を開始し、第1レベルよりも高レベルである第2レベルに達したら洗浄水の補給を停止するように、共通の補給用ポンプ及び対応する開閉弁を制御するので、各クーラントタンク内のクーラント量を常に所定のレベル範囲に自動的に維持することができ、クーラントの管理が容易になる。
請求項7の発明によると、請求項6における共通の補給用ポンプに代えて、粗洗浄機においてワークを洗浄するためにワークに洗浄水を供給する粗洗浄用ポンプを利用し、この粗洗浄用ポンプからワークに供給される洗浄水を分岐するようにして、それぞれ開閉弁を介して各クーラントタンクへ洗浄水を補給するので、構成の簡略化及びコストダウンが図れるとともに、制御も容易になる。
請求項8の発明によると、洗浄水タンクから各クーラントタンクへ補給される洗浄水の流量に応じて、各クーラントタンクにクーラント原液が補充されるので、各クーラントタンク内のクーラント濃度を常に所望の濃度範囲に維持することができ、各加工機においてクーラントをより長期間に亘って性能低下を招くことなく安定して使用することができる。
請求項9の発明によると、洗浄水タンク内の洗浄水液面が第3レベルに達すると洗浄水タンクに清浄な水が自動的に給水され、その後第3レベルよりも高レベルである第4レベルに達すると清浄な水の給水が自動的に停止されるので、洗浄水タンク内の洗浄水量を常に第3レベルと第4レベルとの間に自動的に維持することができ、洗浄水の管理が容易になる。
請求項10の発明によると、集中クーラント装置により複数台の加工機にクーラントを循環供給しながらワークを順次機械加工した後、最後段の加工機で機械加工されたワークを洗浄機において洗浄剤を含む洗浄液を循環供給して洗浄するのに先立って、粗洗浄機により主として水からなる洗浄水を循環供給して洗浄するので、最後段の加工機による機械加工後にワークに付着しているクーラント及び切粉を、洗浄機に持ち込む前に粗洗浄機において洗い流すことができる。従って、その後、洗浄機において洗浄剤を含む洗浄液を循環供給してワークを洗浄する際に、ワークによるクーラント及び切粉の持ち込みを最小限に抑えることができるので、洗浄液の寿命を長くでき、廃液処理による環境負荷を軽減することができるとともに、洗浄精度及び作業環境を向上することができる。しかも、粗洗浄機の洗浄水タンクには給水手段により清浄な水が選択的に給水されて、ワークから洗い流されたクーラントは水によって希釈されるので、洗浄水タンク内の洗浄水が汚れたクーラントに置き換わることがないとともに、この洗浄水タンク内の希釈されたクーラントを含む洗浄水が補給手段により集中クーラント装置の集中クーラントタンクに選択的に補給されるので、集中クーラントタンク内のクーラントの汚れを助長したり、過度に希釈することがない。従って、集中クーラントタンク内のクーラントを、性能低下を招くことなく長期間に亘って安定して使用することができる。
請求項11の発明によると、集中クーラント装置に設けられたクーラント液面検出手段の出力に基づいて補給用ポンプにより洗浄水タンクから集中クーラントタンクに洗浄水が補給されるので、集中クーラントタンク内のクーラント量を常に所望のレベル範囲に自動的に維持することができ、クーラントの管理が容易になる。
請求項12の発明によると、洗浄水タンクから集中クーラントタンクへ補給される洗浄水の流量に応じて、集中クーラントタンクにクーラント原液が補充されるので、集中クーラントタンク内のクーラント濃度を常に所望の濃度範囲に維持することができ、クーラントをより長期間に亘って性能低下を招くことなく安定して使用することができる。
請求項13の発明によると、洗浄水タンク内の洗浄水液面が第3レベルに達すると洗浄水タンクに清浄な水が自動的に給水され、その後第3レベルよりも高レベルである第4レベルに達すると清浄な水の給水が自動的に停止されるとともに、洗浄水液面が第3レベルを越えている状態で、洗浄水タンクから集中クーラントタンクへの洗浄水の補給を可能としたので、洗浄水タンク内の洗浄水量を常に第3レベルと第4レベルとの間に自動的に維持することができ、洗浄水の管理が容易になる。
請求項14の発明によると、集中クーラント装置によりそれぞれ複数台の加工機を有する複数の加工機群にクーラントを循環供給しながら、各加工機群でワークを順次機械加工した後、各加工機群の最後段の加工機で機械加工されたワークをそれぞれ洗浄機において洗浄剤を含む洗浄液を循環供給して洗浄するのに先立って、粗洗浄機により主として水からなる洗浄水を循環供給して洗浄するので、各加工機群において最後段の加工機による機械加工後にワークに付着しているクーラント及び切粉を、対応する洗浄機に持ち込む前に粗洗浄機において洗い流すことができる。従って、その後、洗浄機において洗浄剤を含む洗浄液を循環供給してワークを洗浄する際に、ワークによるクーラント及び切粉の持ち込みを最小限に抑えることができるので、各洗浄機において洗浄液の寿命を長くでき、廃液処理による環境負荷を軽減することができる。また、洗浄精度及び作業環境を向上することができる。しかも、各洗浄水タンク内の洗浄水は、ワークから洗い流されたクーラントを清浄な水で希釈した状態で含んでおり、その各洗浄水タンクから所定の順序で集中クーラントタンクに洗浄水を補給するので、一部の洗浄水タンク内の洗浄水が汚れていたり、クーラント濃度が低くなっていたりしても、集中クーラントタンク内のクーラントの汚れを助長したり、過度に希釈したりすることはない。従って、集中クーラントタンク内のクーラントを、性能低下を招くことなく長期間に亘って安定して使用することができる。
請求項15の発明によると、各洗浄水タンクに対応して補給用ポンプ及びチェック弁を設け、集中クーラントタンク内のクーラント液面を検出するクーラント液面検出手段の出力に基づいて補給制御手段により各補給用ポンプを所定の順序で制御すればよいので、簡単に構成することができる。
請求項16の発明によると、各洗浄水タンクから集中クーラントタンクへ補給される洗浄水の流量に応じて、集中クーラントタンクにクーラント原液が補充されるので、集中クーラントタンク内のクーラント濃度を常に所望の濃度範囲に維持することができ、クーラントをより長期間に亘って性能低下を招くことなく安定して使用することができる。
請求項17の発明によると、各洗浄水タンクに対しては、その洗浄水液面が第3レベルに達すると清浄な水が自動的に給水され、その後第3レベルよりも高レベルである第4レベルに達すると清浄な水の給水が自動的に停止されるように独立して給水が制御されるので、各洗浄水タンク内の洗浄水量を常に第3レベルと第4レベルとの間に自動的に維持することができる。また、集中クーラントタンクに対しては、順次の各洗浄水タンクに対してその洗浄水液面が第3レベルを超えている状態で洗浄水の補給を可能とし、当該洗浄水タンクの洗浄水液面が第3レベルに達したときは次の洗浄水タンクからの補給制御に切り替わるので、集中クーラントタンク内のクーラント量を常に所望の範囲に維持することができる。従って、各洗浄水タンク内の洗浄水量及び集中クーラントタンク内のクーラント量の管理が容易になる。
請求項18の発明によると、洗浄水によるワークの洗浄前及び/または洗浄後にワークにエアーを吹き付けるので、洗浄前にエアーを吹き付けた場合には、予めワークに付着しているクーラントや微細な切粉等を除去されて粗洗浄機の負荷を減少させることができ、粗洗浄機の洗浄容量を軽減することができる。一方、粗洗浄機の洗浄後にエアーを吹き付けた場合には、ワークに付着している洗浄水や微細な切粉等を確実に除去されて、後段の洗浄機における洗浄液の寿命をより長くでき、廃液処理による環境負荷をより軽減できるとともに、洗浄精度及び作業環境を更に向上することができる。
以下、本発明による機械加工システムの実施の形態について、図1乃至図8を参照して説明する。
(第1実施の形態)
図1乃至図4は第1実施の形態を示すもので、図1は機械加工システムの全体構成を示す概略図、図2は補給手段及び給水手段の部分構成を示す概略図、図3は補給手段の制御ブロック図、図4は給水手段の制御ブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態は、加工ラインである搬送コンベア1によりワーク(図示せず)を搬送しながら複数台(ここでは、4台)の個別クーラント供給方式の加工機2−1〜2−4で順次機械加工した後、洗浄機3で洗浄してワークストッカ4に移送する機械加工システムにおいて、最後段の加工機2−4と洗浄機3との間に粗洗浄機5を配置し、この粗洗浄機5により加工機2−4で機械加工されたワークを主として水からなる洗浄水で粗洗浄した後、洗浄機3により洗浄剤を含む洗浄液で仕上げ洗浄するとともに、粗洗浄機5の洗浄水を補給手段6により加工機2−1〜2−4の各々に選択的に補給し、更に粗洗浄機5には給水手段7により工業用水等の清浄な水を選択的に給水するものである。
加工機2−1は、図1及び図2に示すように、ワーク引き込み装置11−1、油圧装置12−1、制御盤13−1、水溶性のクーラント14−1を収容するクーラントタンク15−1、切粉受け16−1、クーラントポンプ17−1及びクーラントフィルタ装置18−1を有している。そして制御盤13−1による制御のもとに、搬送コンベア1上を搬送されるワークをワーク引き込み装置11−1により引き込んで所定の機械加工を施し、所定の加工が終了した後、ワーク引き込み装置11−1を介して搬送コンベア1に搬出する。
また、加工機2−1によるワークの機械加工中は、クーラントポンプ17−1によりクーラントフィルタ装置18−1を経てクーラントタンク15−1内のクーラント14−1が吸引されてワークの加工個所に供給され、その加工個所を経たクーラントはクーラントタンク15−1に回収されて循環使用されるようになっている。なお、クーラントタンク15−1には、図示しないが磁気分離装置等の公知の切粉除去装置が設けられており、この切粉除去装置によりクーラント14−1に混在する切粉が分離されて切粉受け16−1に排出される。
他の加工機2−2〜2−4も、加工機2−1と同様に構成されているので、同一構成要素には同一符号に加工機の識別符号を付して、その説明を省略する。
洗浄機3は、図1に示すように、ワーク引き込み装置21、制御盤22、洗浄剤を含む洗浄液を収容する洗浄液タンク23、切粉受け24及び洗浄用ポンプ25を有している。そして、制御盤22による制御のもとに、粗洗浄機5により粗洗浄されて搬送コンベア1上を搬送されるワークをワーク引き込み装置21により引き込み、その引き込んだワークに対して洗浄用ポンプ25により図示しない洗浄液フィルタ装置を経て洗浄液タンク23から吸引した洗浄液を供給してワークを仕上げ洗浄し、洗浄後はワーク引き込み装置21を介して搬送コンベア1に搬出する。
なお、洗浄液タンク23内の洗浄液は、洗浄効果を高めるために例えば60℃程度に加温されている。また、洗浄用ポンプ25によりワークに供給された洗浄液は、洗浄液タンク23に回収されて循環使用されるようになっている。また、洗浄液タンク23には、図示しないが磁気分離装置等の公知の切粉除去装置が設けられて洗浄液に含まれる切粉が切粉受け24に分離して排出される。
一方、粗洗浄機5は、図1及び図2に示すように、ワーク引き込み装置31、制御盤32、主として水からなる洗浄水33を収容する洗浄水タンク34、切粉受け35、粗洗浄用ポンプ36及び洗浄水フィルタ装置37を有している。そして、制御盤32による制御のもとに、最後段の加工機2−4で機械加工されて搬送コンベア1上を搬送されるワークをワーク引き込み装置31により引き込み、その引き込んだワークに対して粗洗浄用ポンプ36により洗浄水フィルタ装置37を経て洗浄水タンク34から吸引した洗浄水33を供給してワークを粗洗浄し、洗浄後はワーク引き込み装置31を介して搬送コンベア1に移動するようになっている。なお、洗浄水33は加温することなく常温とし、粗洗浄用ポンプ36によりワークに供給された洗浄水は、洗浄水タンク34に回収されて循環使用される。洗浄水タンク34には、図示しないが磁気分離装置等の公知の切粉除去装置が設けられ、洗浄水33に含まれる切粉が切粉受け35に分離排出される。
補給手段6は、図1乃至図3に示すように、洗浄水タンク34から洗浄水33を吸引する共通の補給用ポンプ41と、補給用ポンプ41により吸引された洗浄水33を分岐して加工機2−1〜2−4のクーラントタンク15−1〜15−4へそれぞれ補給するための洗浄水分岐管路42−1〜42−4と、洗浄水分岐管路42−1〜42−4にそれぞれ設けた複数の開閉弁、ここでは電磁開閉弁43−1〜43−4と、クーラントタンク15−1〜15−4内のクーラントの液面をそれぞれ検出するクーラント液面検出手段44−1〜44−4と、クーラント液面検出手段44−1〜44−4の出力に基づいて補給用ポンプ41及び電磁開閉弁43−1〜43−4の駆動を制御してクーラントタンク15−1〜15−4への洗浄水33の補給を制御する補給制御手段45とを有している。
本実施の形態では、クーラント液面検出手段44−1によりクーラントタンク15−1内のクーラント14−1の液面レベルとして、所定の低レベルである第1レベルと、第1レベルよりも高い所定の第2レベルとを検出するようにし、第1レベルが検出されたときは洗浄水タンク34からクーラントタンク15−1への洗浄水の補給を開始し、第2レベルが検出されたときは洗浄水の補給を停止するように、補給制御手段45により補給用ポンプ41及び電磁開閉弁43−1の駆動を制御する。
ここで、クーラント液面検出手段44−1は、公知の静電容量式、電極式、フロート式等の液面検出センサを用いて構成することができるが、本実施の形態ではフロート式の液面検出センサを用いて構成する。すなわち、クーラントタンク15−1内のクーラント14−1の液面上にフロート48を浮かべ、クーラントタンク15−1内のクーラント液面が第1レベルにあるときに、フロート48に連結したマグネット49により駆動されるように第1リードスイッチ50−1を設けるとともに、クーラント液面が第2レベルにあるときにマグネット49により駆動されるように第2リードスイッチ50−2を設けて構成する。
他のクーラント液面検出手段44−2〜44−4も、クーラント液面検出手段44−1と同様に構成して、第1レベルが検出されたときは洗浄水タンク34から対応するクーラントタンク15−1への洗浄水の補給を開始し、第2レベルが検出されたときは洗浄水の補給を停止するように、補給制御手段45により補給用ポンプ41及び対応する電磁開閉弁43−2〜43−4の駆動を制御する。
更に、本実施の形態では、電磁開閉弁43−1〜43−4の下流側の洗浄水分岐管路42−1〜42−4にそれぞれ流量計46−1〜46−4及びクーラント原液補充手段47−1〜47−4を設け、流量計46−1〜46−4による洗浄水の供給流量の計測値に応じて対応するクーラント原液補充手段47−1〜47−4によりクーラント原液を補充する。
一方、給水手段7は、図1、図2及び図4に示すように、洗浄水タンク34への清浄な水の給水管路51に設けた開閉弁である電磁開閉弁52と、洗浄水タンク34内の洗浄水33の液面レベルを検出する洗浄水液面検出手段53と、洗浄水液面検出手段53の出力に基づいて電磁開閉弁52の駆動を制御して洗浄水タンク34への清浄な水の給水を制御する給水制御手段54とを有している。
本実施の形態では、洗浄水液面検出手段53により洗浄水タンク34内の洗浄水33の液面レベルとして、所定の低レベルである第3レベルと、第3レベルよりも高い所定の第4レベルとを検出するようにし、第3レベルが検出されたときは給水管路51から洗浄水タンク34への清浄な水の給水を開始し、第4レベルが検出されたときは給水を停止するように、給水制御手段54により電磁開閉弁52の駆動を制御する。
ここで、洗浄水液面検出手段53は、公知の静電容量式、電極式、フロート式等の液面検出センサを用いて構成することができるが、本実施の形態では、上記のクーラント液面検出手段と同様に、洗浄水タンク34内の洗浄水33の液面上に浮かぶフロート56と、洗浄水タンク34の洗浄水液面が第3レベルにあるときに、フロート56に連結したマグネット57により駆動される第3リードスイッチ58−1と、洗浄水液面が第4レベルにあるときにマグネット57により駆動される第4リードスイッチ58−2とを有するフロート式の液面検出センサを用いて構成して、第3リードスイッチ58−1がオンとなって洗浄水液面が第3レベルに達したことが検出されたときに給水を開始し、第4リードスイッチ58−2がオンとなって洗浄水液面が第4レベルに達したことが検出されたときに給水を停止するように、給水制御手段54により電磁開閉弁52の駆動を制御する。
本実施の形態によると、搬送コンベア1により搬送されるワークは、個別クーラント供給方式の4台の加工機2−1〜2−4で順次機械加工された後、洗浄機3において洗浄剤を含む洗浄液により洗浄されるのに先立って、粗洗浄機5により主として水からなる洗浄水33により洗浄されて、最後段の加工機2−4による機械加工後にワークに付着していたクーラント及び切粉が洗い流される。従って、その後、洗浄機3においてワークを洗浄する際に、ワークによるクーラント及び切粉の持ち込みが最小限に抑えられるので、洗浄液の寿命が長くなり、廃液処理による環境負荷の軽減が図れるとともに、洗浄精度及び作業環境の向上が図れる。
また、各加工機2−1〜2−4において、加工個所に供給されたクーラントが蒸発したり、切粉やワークに付着して持ち去られたりして、クーラントタンク15−1〜15−4内のクーラント量が減少し、対応するクーラント液面検出手段44−1〜44−4により液面レベルが第1レベルに達したことが検出されると、補給用ポンプ41及び対応する電磁開閉弁43−1〜43−4が作動し、その液面レベルが第2レベルに達したことが検出されるまで、洗浄水タンク34内の洗浄水33が補給される。しかも、洗浄水タンク34内の洗浄水33には、ワークから洗い流されたクーラントが清浄な水で希釈された状態で含まれているので、各クーラントタンク15−1〜15−4内のクーラントの汚れを助長したり、過度に希釈することがない。従って、各加工機2−1〜2−4において、クーラントタンク15−1〜15−4内のクーラントを容易に管理できるとともに、その性能を低下させることなく長期間に亘って安定して使用することができる。
更に、本実施の形態においては、流量計46−1〜46−4によって洗浄水タンク34から各クーラントタンク15−1〜15−4に補給される洗浄水の流量が計測され、その計測値に応じて対応するクーラント原液補充手段47−1〜47−4によりクーラント原液が補充されるので、各クーラントタンク15−1〜15−4内のクーラント濃度が常に所望の濃度範囲に維持される。従って、各加工機2−1〜2−4において、クーラントをより長期間に亘って性能低下を招くことなく安定して使用することができる。
また、粗洗浄機5においては、加工機2−1〜2−4への洗浄水33の補給により、洗浄水タンク34内の洗浄水量が減少し、洗浄水液面検出手段53によって液面レベルが第3レベルに達したことが検出されると電磁開閉弁52が作動し、その液面レベルが第4レベルに達したことが検出されるまで、給水管路51から電磁開閉弁52を経て洗浄水タンク34内に洗浄な水が給水される。従って、ワークから洗い流されたクーラントは清浄な水によって希釈されるので、洗浄水タンク34内の洗浄水33が汚れたクーラントに置き換わることがないとともに、洗浄水タンク34内の洗浄水量を常に第3レベルと第4レベルとの間に自動的に維持することができ、洗浄水33の管理が容易になる。
(第2実施の形態)
図5は本発明の第2実施の形態に係る機械加工システムにおける補給手段の要部の構成を示す概略図である。
本実施の形態は、上記第1実施の形態において、共通の専用の補給用ポンプ41に代えて、粗洗浄機5においてワークに洗浄水33を供給してワークを洗浄するための粗洗浄用ポンプ36を共用し、この粗洗浄用ポンプ36によりワークに供給される洗浄水を分岐して各加工機2−1〜2−4のクーラントタンク15−1〜15−4に対応する洗浄水分岐管路42−1〜42−4に導くようにし、その各洗浄水分岐管路42−1〜42−4にそれぞれ設けた開閉弁である電磁開閉弁43−1〜43−4を、クーラントタンク15−1〜15−4に対応するクーラント液面検出手段44−1〜44−4の出力に基づいて補給制御手段45により第1実施の形態と同様に制御して、各クーラントタンク15−1〜15−4に洗浄水33を選択的に補給するようにしたものである。その他の構成及び動作は、第1実施の形態と同様である。
本実施の形態によれば、粗洗浄機5の洗浄水タンク34から、加工機2−1〜2−4のクーラントタンク15−1〜15−4へ洗浄水33を補給するためのポンプとして、粗洗浄機5においてワークを洗浄するためにワークに洗浄水33を供給する粗洗浄用ポンプ36を共用するようにしたので、構成の簡略化及びコストダウンが図れるとともに、制御も容易になる。
(第3実施の形態)
図6乃至図9は本発明の第3実施の形態を示しすもので、図6は機械加工システムの全体構成を示す概略図、図7は補給手段及び給水手段の部分構成を示す概略図、図8は補給手段の制御ブロック図、図9は給水手段の制御ブロック図である。
図6に示す機械加工システムは、複数(ここでは、4つ)の加工ライン61−1〜61−4を有しており、各加工ライン61−1〜61−4はそれぞれワーク(図示せず)を順次機械加工する任意の複数台の加工機を有する加工機群62−1〜62−4と、各加工機群62−1〜62−4で機械加工されたワークを、それぞれ洗浄剤を含む洗浄液で洗浄する洗浄機63−1〜63−4とを有している。なお、図6では、加工機群62−1〜62−6はそれぞれ6台の加工機64−1〜64−6、65−1〜65−6、66−1〜66−6、67−1〜67−6を有している場合を示している。
加工機群62−1〜62−4の各加工機64−1〜64−6、65−1〜65−6、66−1〜66−6、67−1〜67−6には、集中クーラント装置68から対応するクーラント供給ライン69−1〜69−4を経て、それぞれの加工個所に並列的にクーラントが供給され、各加工個所に供給されたクーラントは、対応するトラフ71−1〜71〜4を経て集中クーラント装置68に回収されて循環して使用されるようになっている。
本実施の形態は、このような集中クーラント供給方式の機械加工システムにおいて、各加工機群62−1〜62−4と、対応する洗浄機63−1〜63−4との間にそれぞれ粗洗浄機72−1〜72−4を配置し、これら粗洗浄機72−1〜72−4により対応する加工機群62−1〜62−4で機械加工されたワークを主として水からなる洗浄水で粗洗浄した後、対応する洗浄機63−1〜63−4により洗浄液で仕上げ洗浄するようにするとともに、粗洗浄機72−1〜72−4の洗浄水を補給手段73により予め設定された順序に従って集中クーラント装置68に補給するようにし、更に各粗洗浄機72−1〜72−4にはそれぞれ給水手段74−1〜74−4により工業用水等の清浄な水を選択的に給水する。
ここで、各洗浄機63−1〜63−4は、第1実施の形態と同様に、洗浄液タンク75−1〜75−4内でそれぞれ例えば60℃程度に加温された洗浄液を洗浄用ポンプにより洗浄液フィルタ装置を経て吸引してワークに供給することによりワークを仕上げ洗浄し、ワークに供給された洗浄液は、対応する洗浄液タンク75−1〜75−4に回収して循環使用するようになっているが、更に本実施の形態では、各洗浄機63−1〜63−4にそれぞれエアーブロー装置76−1〜76−4が設けられ、洗浄液による洗浄後、ワークに付着している洗浄液や微細な切粉を、対応するエアーブロー装置76−1〜76−4からのエアーの噴射によって吹き飛ばすようになっている。
また、集中クーラント装置68は、集中クーラントタンク81、クーラントポンプ82及び制御盤83を有している。更に、集中クーラントタンク81内のクーラント液面を検出するクーラント液面検出手段84(図8参照)を有しており、制御盤83による制御のもとに、集中クーラントタンク81内のクーラントをクーラントポンプ82により吸引してクーラント供給ライン69−1〜69−4を経て各加工機による加工個所に供給し、各加工機からトラフ71−1〜71〜4に排出されたクーラントを集中クーラントタンク81に回収するようになっている。
一方、粗洗浄機72−1は、図6及び図7に示すように、第1実施の形態と同様に、洗浄水タンク91−1に収容されている常温の洗浄水92−1を粗洗浄用ポンプ93−1により洗浄水フィルタ装置94−1を経て吸引してワークに供給することによりワークを粗洗浄し、ワークに供給された洗浄水は洗浄水タンク91−1に回収して循環使用する。洗浄水タンク91−1には、図示しないが磁気分離装置等の公知の切粉除去装置が設けられて洗浄水92−1に含まれている切粉が切粉受け95−1に分離して排出されるようになっている。
本実施の形態では、更に、粗洗浄機72−1にエアーブロー装置96−1を設け、洗浄水による洗浄後、エアーブロー装置96−1によりワークにエアーを吹き付けて、ワークに付着している洗浄水や微細な切粉を吹き飛ばすようにしている。
他の粗洗浄機72−2〜72−4も、粗洗浄機72−1と同様に構成されているので、同一構成要素には同一符号に加工ラインの識別符号を付して、その説明を省略する。
補給手段73は、図6乃至図8に示すように、各洗浄水タンク91−1〜91−4からそれぞれ洗浄水を吸引するための洗浄水分岐管路101−1〜101−4と、これら洗浄水分岐管路101−1〜101−4からの洗浄水を集中クーラントタンク81へ供給するための洗浄水共通管路102と、各洗浄水分岐管路101−1〜101−4にそれぞれ設けられた補給用ポンプ103−1〜103−4と、これら補給用ポンプ103−1〜103−4の下流側の各洗浄水分岐管路101−1〜101−4にそれぞれ設けられて洗浄水を洗浄水共通管路102側にのみ流出させるためのチェック弁104−1〜104−4と、集中クーラント装置68に設けられたクーラント液面検出手段84の出力に基づいて補給用ポンプ103−1〜103−4を予め設定された順序に従って駆動制御する補給制御手段105とを有している。補給制御手段105は、例えば集中クーラント装置68の制御盤83に設ける。
本実施の形態では、クーラント液面検出手段84を第1実施の形態で説明した例えばクーラント液面検出手段44−1と同様に構成して、このクーラント液面検出手段84により集中クーラントタンク81内のクーラントの液面レベルとして、所定の低レベルである第1レベルと、第1レベルよりも高い所定の第2レベルとを検出し、第1レベルが検出されたときは、洗浄水タンク91−1〜91−4から所定の順番に従って集中クーラントタンク81への洗浄水の補給を開始し、第2レベルが検出されたときは洗浄水の補給を停止するように、補給制御手段105により補給用ポンプ103−1〜103−4の駆動を制御する。
更に、本実施の形態では、洗浄水共通管路102に流量計106及びクーラント原液補充手段107を設け、流量計106による洗浄水の供給流量の計測値に応じてクーラント原液補充手段107によりクーラント原液を補充するようにする。
一方、給水手段74−1は、図6、図7及び図9に示すように、対応する洗浄水タンク91−1への清浄な水の給水管路111−1に設けた電磁開閉弁112−1と、洗浄水タンク91−1内の洗浄水92−1の液面レベルを検出する洗浄水液面検出手段113−1と、洗浄水液面検出手段113−1の出力に基づいて電磁開閉弁112−1の駆動を制御して洗浄水タンク91−1への清浄な水の給水を制御する給水制御手段114−1とを有している。
洗浄水液面検出手段113−1は、第1実施の形態と同様に、洗浄水タンク91−1内の洗浄水92−1の液面レベルとして、所定の低レベルである第3レベルと、第3レベルよりも高い所定の第4レベルとを検出するようにし、第3レベルが検出されたときは給水管路111−1から洗浄水タンク91−1への清浄な水の給水を開始し、第4レベルが検出されたときは給水を停止するように、給水制御手段114−1により電磁開閉弁112−1の駆動を制御する。
なお、洗浄水液面検出手段113−1は、第1実施の形態で示した洗浄水液面検出手段53と同様に、洗浄水タンク91−1内の洗浄水92−1の液面上に浮かぶフロート116−1と、洗浄水タンク91−1の洗浄水液面が第3レベルにあるときに、フロート116−1に連結したマグネット117−1により駆動される第3リードスイッチ118−1と、洗浄水液面が第4レベルにあるときにマグネット117−1により駆動される第4リードスイッチ119−1とを有するフロート式の液面検出センサを用いて構成して、第3リードスイッチ118−1がオンとなって洗浄水液面が第3レベルに達したことが検出されたときに給水を開始し、第4リードスイッチ119−1がオンとなって洗浄水液面が第4レベルに達したことが検出されたときに給水を停止するように、給水制御手段114−1により電磁開閉弁112−1の駆動を制御する。
他の給水手段74−2〜74−4も、給水手段74−1と同様に構成されているので、同一構成要素には同一符号に加工ラインの識別符号を付して、その説明を省略する。
更に、本実施の形態では、図8に示すように、洗浄水液面検出手段113−1〜113−4の出力を補給制御手段105にも供給して、クーラント液面検出手段84の出力に基づいて洗浄水タンク91−1〜91−4から所定の順番に従って集中クーラントタンク81に洗浄水を補給するに際して、順次の洗浄水タンク91−1〜91−4に対して、対応する洗浄水液面検出手段113−1〜113−4による検出液面レベルが第3レベルを超えている状態で集中クーラントタンク81への洗浄水の補給を開始し、検出液面レベルが第3レベルに達したときは洗浄水の補給を停止して次の洗浄水タンクからの補給制御に切り替える。
本実施の形態によると、加工ライン61−1〜61−4に沿ってそれぞれ搬送されるワークは、対応する加工機群62−1〜62−4によって集中クーラント装置68からクーラントの供給を受けながら順次機械加工された後、洗浄機63−1〜63−4において洗浄剤を含む洗浄液による洗浄に先立って、粗洗浄機72−1〜72−4により主として水からなる洗浄水で洗浄されて、各加工機群62−1〜62−4による機械加工後にワークに付着していたクーラント及び切粉が洗い流され、更に洗浄水による洗浄後に、エアーブロー装置96−1〜96−4によってワークに付着している洗浄水や微細な切粉が吹き飛ばされる。従って、その後、対応する洗浄機63−1〜63−4においてワークを洗浄剤で洗浄する際に、ワークによるクーラント及び切粉の持ち込みが最小限に抑えられるので、各洗浄機63−1〜63−4における洗浄液の寿命が長くなり、廃液処理による環境負荷の軽減が図れるとともに、洗浄精度及び作業環境の向上が図れる。
なお、洗浄水による洗浄後に代えて洗浄水による洗浄前に、エアーブロー装置96−1〜96−4によって予めワークに付着しているクーラントや微細な切粉を除去することによって粗洗浄機72−1〜72−4の負荷を減少させることができ、粗洗浄機72−1〜72−4の洗浄容量を軽減することができる。
また、集中クーラントタンク81内のクーラント量が、各加工機による加工個所での蒸発や、切粉やワークによる持ち去りによって減少して、クーラント液面検出手段84により液面レベルが第1レベルに達したことが検出されると、その液面レベルが第2レベルに達したことが検出されるまで、洗浄水タンク91−1〜91−4内の洗浄水が、所定の順序に従って補給手段73により集中クーラントタンク81に補給される。ここで、洗浄水タンク91−1〜91−4内の洗浄水には、ワークから洗い流されたクーラントが清浄な水で希釈された状態で含まれており、しかも洗浄水タンク91−1〜91−4から所定の順序で補給するので、一部の洗浄水タンク内の洗浄水が汚れていたり、クーラント濃度が低くなっていたりしても、集中クーラントタンク81内のクーラントの汚れを助長したり、過度に希釈することはない。従って、集中クーラントタンク81内のクーラントを常に第1レベルと第2レベルとの間に自動的に維持することができて管理が容易になるとともに、クーラント性能を低下させることなく長期間に亘って安定して使用することができる。
また、補給手段73は、各洗浄水タンク91−1〜91−4に対応して補給用ポンプ103−1〜103−4及びチェック弁104−1〜104−4を設け、集中クーラントタンク81におけるクーラント液面検出手段84の出力に基づいて補給制御手段105により補給用ポンプ103−1〜103−4を所定の順序で制御すればよいので、簡単に構成することができる。
更に、本実施の形態においては、流量計106によって集中クーラントタンク81に補給される洗浄水の流量が計測され、その計測値に応じてクーラント原液補充手段107により集中クーラントタンク81にクーラント原液が補充されるので、クーラント濃度が常に所望の濃度範囲に維持される。従って、クーラントをより長期間に亘って性能低下を招くことなく安定して使用することができる。
また、各粗洗浄機72−1〜72−4においては、集中クーラントタンク81への洗浄水の補給により、対応する洗浄水タンク91−1〜91−4内の洗浄水量が減少して、対応する洗浄水液面検出手段113−1〜113−4によって液面レベルが第3レベルに達したことが検出されると、対応する電磁開閉弁112−1〜112−4が作動して、その液面レベルが第4レベルに達したことが検出されるまで、対応する給水管路111−1〜11−4から洗浄水タンク91−1〜91−4内に洗浄な水が給水される。しかも、洗浄水タンク91−1〜91−4から集中クーラントタンク81へ順次洗浄水を補給するのに際して、補給中の洗浄水タンクの洗浄水液面が第3レベルに達したときは次の洗浄水タンクからの補給制御に切り替わる。従って、各洗浄水タンク91−1〜91−4内の洗浄水量を常に第3レベルと第4レベルとの間に自動的に維持することができて洗浄水の管理が容易になる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、第1、第2実施の形態においては、粗洗浄機5にエアーブロー装置を設けて、洗浄水によるワークの洗浄前及び/または洗浄後にワークにエアーを吹き付けるようにすることもできる。逆に、第3実施の形態においては、粗洗浄機72−1〜72−4からエアーブロー装置96−1〜96−4を省くこともできる。
また、第1、第2実施の形態において、各加工機2−1〜2−4のクーラントタンク15−1〜15−4に対応する洗浄水分岐管路42−1〜42−4に、電磁開閉弁43−1〜43−4に代えて蛇口等の手動により開閉可能な開閉弁を設け、各クーラントタンク15−1〜15−4のクーラント液面検出手段44−1〜44−4が第1レベル及び第2レベルを検出した時に、それぞれランプ等の警報手段を作動させ、その警報により対応する開閉弁を手動で操作してクーラントタンクへ洗浄水を補給するように構成することもできる。同様に、給水管路51からの洗浄水タンク34への給水についても、電磁開閉弁52に代えて手動により開閉可能な開閉弁を設け、洗浄水タンク34の洗浄水液面検出手段53が第3レベル及び第4レベルを検出した時に、それぞれランプ等の警報手段を作動させ、その警報により開閉弁を手動で操作して給水管路51から洗浄水タンク34に清浄な水を給水するように構成することもできる。このような構成は、第3実施の形態において、各洗浄水タンク91−1〜91−4への給水にも適用することができる。
更に、第1、第2実施の形態において、洗浄水分岐管路42−1〜42−4のクーラント原液補充手段47−1〜47−4を省略して、各クーラントタンク15−1〜15−4にクーラント原液を手動により直接補充するようにすることもできる。同様に、第3実施の形態においても、洗浄水共通管路102のクーラント原液補充手段107を省略して、集中クーラントタンク81にクーラント原液を手動により直接補充するようにすることもできる。
また、第3実施の形態において、各洗浄水分岐管路101−1〜101−4の補給用ポンプ103−1〜103−4に代えてそれぞれ電磁開閉弁を設け、洗浄水共通管路102には補給用共通ポンプを設けて、補給用共通ポンプの作動下で、各電磁開閉弁を所定の順序で動作させて各洗浄水タンク91−1〜91−4から洗浄水を集中クーラントタンク81に補給するように構成することもできる。
更に、本発明は、個別クーラント供給方式の一台の加工機でワークを機械加工した後、洗浄機により洗浄剤を含む洗浄液でワークを洗浄する場合や、集中クーラント装置が一つの加工ラインを構成する複数台の加工機に対してのみクーラントを供給して、その最後段の加工機で機械加工されたワークを洗浄機により洗浄剤を含む洗浄液で洗浄する場合等にも適用することができる。
また、本発明に従って粗洗浄機を設けた場合において、洗浄水タンクから個別クーラント供給方式のクーラントタンク或いは集中クーラント供給方式の集中クーラントタンクへの洗浄水の補給量に対して、ワークによるクーラントの持ち込み量が多く、洗浄水タンクから洗浄水が溢れる恐れがある場合には、洗浄水液面検出手段により洗浄水液面の上限レベルを検出するようにし、その上限レベルが検出されたときは、例えば粗洗浄機の直前の加工機に洗浄水を戻すようにすることもできる。
本発明の第1実施の形態に係る機械加工システムの全体構成を示す概略図である。 第1実施の形態における補給手段及び給水手段の部分構成を示す概略図である。 同じく、補給手段の制御ブロック図である。 同じく、給水手段の制御ブロック図である。 本発明の第2実施の形態に係る機械加工システムにおける補給手段の要部の構成を示す概略図である。 本発明の第3実施の形態に係る機械加工システムの全体構成を示す概略図である。 第3実施の形態における補給手段及び給水手段の部分構成を示す概略図である。 同じく、補給手段の制御ブロック図である。 同じく、給水手段の制御ブロック図である。
符号の説明
1 搬送コンベア
2−1〜2−4 加工機
3 洗浄機
5 粗洗浄機
6 補給手段
7 給水手段
14−1 クーラント
15−1〜15−4 クーラントタンク
17−1〜17−4 クーラントポンプ
23 洗浄液タンク
25 洗浄用ポンプ
33 洗浄水
34 洗浄水タンク
36 粗洗浄用ポンプ
41 補給用ポンプ
43−1〜43−4 電磁開閉弁(開閉弁)
44−1〜44−4 クーラント液面検出手段
45 補給制御手段
46−1〜46−4 流量計
47−1〜47−4 クーラント原液補充手段
51 給水管路
52 電磁開閉弁(開閉弁)
53 洗浄水液面検出手段
54 給水制御手段
61−1〜61−4 加工ライン
62−1〜62−4 加工機群
63−1〜63−4 洗浄機
64−1〜64−6、65−1〜65−6、66−1〜66−6、67−1〜67−6 加工機
68 集中クーラント装置
69−1〜69−4 クーラント供給ライン
72−1〜72−4 粗洗浄機
73 補給手段
74−1〜74−4 給水手段
75−1〜75−4 洗浄液タンク
76−1〜76−4 エアーブロー装置
81 集中クーラントタンク
82 クーラントポンプ
84 クーラント液面検出手段
91−1〜91−4 洗浄水タンク
92−1 洗浄水
93−1〜93−4 粗洗浄用ポンプ
96−1〜96−4 エアーブロー装置
102 洗浄水共通管路
103−1〜103−4 補給用ポンプ
105 補給制御手段
106 流量計
107 クーラント原液補充手段
111−1〜111−4 給水管路
112−1〜112−4 電磁開閉弁(開閉弁)
113−1〜113−4 洗浄水液面検出手段
114−1〜114−4 給水制御手段

Claims (18)

  1. 水溶性のクーラントを収容するクーラントタンクを備え、該クーラントタンク内のクーラントをワークの加工個所に供給しながら循環させてワークを機械加工する加工機と、
    洗浄剤を含む洗浄液を収容する洗浄液タンクを備え、該洗浄液タンク内の洗浄液をワークに供給しながら循環させてワークを洗浄する洗浄機とを有し、
    上記加工機で機械加工されたワークを上記洗浄機で洗浄する機械加工システムにおいて、
    主として水からなる洗浄水を収容する洗浄水タンクを備え、上記洗浄機による洗浄に先立って、上記加工機で機械加工されたワークに上記洗浄水タンク内の洗浄水を供給しながら循環させてワークを洗浄する粗洗浄機と、
    上記洗浄水タンク内の洗浄水を上記クーラントタンクに選択的に補給可能な補給手段と、
    上記洗浄水タンクに清浄な水を選択的に給水可能な給水手段と、
    を設けたことを特徴とする機械加工システム。
  2. 上記補給手段は、
    上記洗浄水タンクから上記クーラントタンクへ洗浄水を補給するための洗浄水管路と、
    該洗浄水管路に設けた補給用ポンプと、
    上記クーラントタンク内のクーラントの液面を検出するクーラント液面検出手段と、
    上記クーラント液面検出手段による検出液面レベルが所定の低レベルである第1レベルに達したときに上記補給用ポンプの駆動を制御して上記洗浄水タンクから上記クーラントタンクへの洗浄水の補給を開始し、所定の高レベルである第2レベルに達したときに上記補給用ポンプの駆動を制御して洗浄水の補給を停止せしめる補給制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の機械加工システム。
  3. 上記粗洗浄機は、
    上記洗浄水タンク内の洗浄水を吸引し、かつワークに供給して粗洗浄させるための粗洗浄用ポンプを有し、
    上記補給手段は、
    上記粗洗浄用ポンプにより吸引された洗浄水を分岐して上記クーラントタンクへ補給するための洗浄水管路と、
    上記洗浄水管路に設けた開閉弁と、
    上記クーラントタンク内のクーラントの液面を検出するクーラント液面検出手段と、
    該クーラント液面検出手段による検出液面レベルが所定の低レベルである第1レベルに達したときに上記開閉弁の駆動を制御して上記粗洗浄用ポンプを経て上記洗浄水タンクから上記クーラントタンクへの洗浄水の補給を開始し、所定の高レベルである第2レベルに達したときに上記開閉弁の駆動を制御して洗浄水の補給を停止せしめる補給制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載の機械加工システム。
  4. 上記補給手段は、
    上記洗浄水管路から上記クーラントタンクへ補給される洗浄水の流量を計測する流量計と、
    上記流量計による計測値に応じて上記クーラントタンクへクーラント原液を補充するクーラント原液補充手段と、
    を有することを特徴とする請求項2または3に記載の機械加工システム。
  5. それぞれ水溶性のクーラントを収容するクーラントタンクを備え、該クーラントタンク内のクーラントをワークの加工個所に供給しながら循環させてワークを機械加工する複数台の加工機と、
    洗浄剤を含む洗浄液を収容する洗浄液タンクを備え、該洗浄液タンク内の洗浄液をワークに供給しながら循環させてワークを洗浄する洗浄機とを有し、
    上記複数台の加工機でワークを順次機械加工した後、最後段の加工機で機械加工されたワークを上記洗浄機で洗浄する機械加工システムにおいて、
    主として水からなる洗浄水を収容する洗浄水タンクを備え、上記洗浄機による洗浄に先立って、上記最後段の加工機で機械加工されたワークに上記洗浄水タンク内の洗浄水を供給しながら循環させてワークを洗浄する粗洗浄機と、
    上記洗浄水タンク内の洗浄水を上記各クーラントタンクに選択的に補給可能な補給手段と、
    上記洗浄水タンクに清浄な水を選択的に給水可能な給水手段と、
    を設けたことを特徴とする機械加工システム。
  6. 上記補給手段は、
    上記洗浄水タンクから洗浄水を吸引する共通の補給用ポンプと、
    該補給用ポンプにより吸引された洗浄水を分岐して上記各クーラントタンクへそれぞれ補給するための複数の洗浄水分岐管路と、
    上記各洗浄水分岐管路にそれぞれ設けられた複数の開閉弁と、
    上記各クーラントタンク内のクーラントの液面をそれぞれ検出する複数のクーラント液面検出手段と、
    上記複数のクーラント液面検出手段の出力に基づいて上記補給用ポンプ及び上記複数の開閉弁の駆動を制御して、任意のクーラント液面検出手段による検出液面レベルが所定の低レベルである第1レベルに達したときに上記洗浄水タンクから対応する上記クーラントタンクへの洗浄水の補給を開始し、所定の高レベルである第2レベルに達したときに対応する上記クーラントタンクへの洗浄水の補給を停止せしめる補給制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項5に記載の機械加工システム。
  7. 上記粗洗浄機は、
    上記洗浄水タンク内の洗浄水を吸引し、かつワークに供給して粗洗浄させるための粗洗浄用ポンプを有し、
    上記補給手段は、
    上記粗洗浄用ポンプにより吸引された洗浄水を分岐して上記各クーラントタンクへそれぞれ補給するための複数の洗浄水分岐管路と、
    上記各洗浄水分岐管路にそれぞれ設けられた複数の開閉弁と、
    上記各クーラントタンク内のクーラントの液面をそれぞれ検出する複数のクーラント液面検出手段と、
    上記複数のクーラント液面検出手段の出力に基づいて上記複数の開閉弁の駆動を制御して、任意のクーラント液面検出手段による検出液面レベルが所定の低レベルである第1レベルに達したときに上記粗洗浄用ポンプを経て上記洗浄水タンクから対応する上記クーラントタンクへの洗浄水の補給を開始し、所定の高レベルである第2レベルに達したときに対応する上記クーラントタンクへの洗浄水の補給を停止せしめる補給制御手段とを有することを特徴とする請求項5に記載の機械加工システム。
  8. 上記補給手段は、
    上記各洗浄水分岐管路から対応する上記クーラントタンクへ補給される洗浄水の流量をそれぞれ計測する複数の流量計と、
    上記各流量計による計測値に応じて対応する上記クーラントタンクへクーラント原液をそれぞれ補充する複数のクーラント原液補充手段と、
    を有することを特徴とする請求項6または7に記載の機械加工システム。
  9. 上記給水手段は、
    上記洗浄水タンクへの清浄な水の給水管路に設けた開閉弁と、
    上記洗浄水タンク内の洗浄水の液面レベルを検出する洗浄水液面検出手段と、
    上記開閉弁の駆動を制御して上記洗浄水液面検出手段による検出液面レベルが所定の低レベルである第3レベルに達したときに給水を開始し、所定の高レベルである第4レベルに達したときに給水を停止せしめる給水制御手段とを有することを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の機械加工システム。
  10. ワークを順次機械加工する複数台の加工機と、
    水溶性のクーラントを収容する集中クーラントタンク及び該集中クーラントタンク内のクーラントの液面レベルを検出するクーラント液面検出手段を備え、上記集中クーラントタンク内のクーラントを上記各加工機による加工個所に循環供給する集中クーラント装置と、
    洗浄剤を含む洗浄液を収容する洗浄液タンクを備え、該洗浄液タンク内の洗浄液をワークに供給しながら循環させてワークを洗浄する洗浄機とを有し、
    上記集中クーラント装置により上記各加工機による加工個所にクーラントを循環供給しながらワークを順次機械加工した後、最後段の加工機で機械加工されたワークを上記洗浄機で洗浄する機械加工システムにおいて、
    主として水からなる洗浄水を収容する洗浄水タンクを備え、上記洗浄機による洗浄に先立って、上記最後段の加工機で機械加工されたワークに上記洗浄水タンク内の洗浄水を供給しながら循環させてワークを洗浄する粗洗浄機と、
    上記集中クーラント装置の上記クーラント液面検出手段の出力に基づいて上記洗浄水タンク内の洗浄水を上記集中クーラントタンクに選択的に補給可能な補給手段と、
    上記洗浄水タンクに清浄な水を選択的に給水可能な給水手段と、
    を設けたことを特徴とする機械加工システム。
  11. 上記補給手段は、
    上記洗浄水タンクから上記集中クーラントタンクへ洗浄水を補給するための洗浄水管路と、
    上記洗浄水管路に設けられ、上記クーラント液面検出手段の出力に基づいて駆動制御される補給用ポンプとを有することを特徴とする請求項10に記載の機械加工システム。
  12. 上記補給手段は、
    上記洗浄水管路から上記集中クーラントタンクへ補給される洗浄水の流量を計測する流量計と、
    上記流量計による計測値に応じて上記集中クーラントタンクへクーラント原液を補充するクーラント原液補充手段と、
    を有することを特徴とする請求項11に記載の機械加工システム。
  13. 上記給水手段は、
    上記洗浄水タンクへの清浄な水の給水管路に設けた開閉弁と、
    上記洗浄水タンク内の洗浄水の液面レベルを検出する洗浄水液面検出手段と、
    上記開閉弁の駆動を制御して上記洗浄水液面検出手段による検出液面レベルが所定の低レベルである第3レベルに達したときに給水を開始し、所定の高レベルである第4レベルに達したときに給水を停止せしめる給水制御手段とを有し、
    上記補給手段は、上記洗浄水液面検出手段による検出液面レベルが上記第3レベルを超えている状態で、上記クーラント液面検出手段の出力に基づいて上記集中クーラントタンクへの洗浄水の補給を開始し、上記検出液面レベルが上記第3レベルに達したときは洗浄水の補給を停止することを特徴とする請求項10〜12のいずれか1項に記載の機械加工システム。
  14. それぞれワークを順次機械加工する複数台の加工機を有する複数の加工機群と、
    各加工機群に対応して配置され、それぞれ洗浄剤を含む洗浄液を収容する洗浄液タンクを備えて、該洗浄液タンク内の洗浄液をワークに供給しながら循環させてワークを洗浄する複数台の洗浄機と、
    水溶性のクーラントを収容する集中クーラントタンク及び該集中クーラントタンク内のクーラントの液面レベルを検出するクーラント液面検出手段を備え、上記集中クーラントタンク内のクーラントを上記各加工機群の上記各加工機によるワークの加工個所に循環供給する集中クーラント装置とを有し、
    上記集中クーラント装置から上記各加工機群の上記各加工機による加工個所にクーラントを循環供給しながら上記各加工機群においてワークを順次機械加工した後、最後段の加工機で機械加工されたワークを対応する上記洗浄機で洗浄する機械加工システムにおいて、
    上記各加工機群に対応して配置され、それぞれ主として水からなる洗浄水を収容する洗浄水タンクを備え、対応する上記洗浄機による洗浄に先立って、上記最後段の加工機で機械加工されたワークに上記洗浄水タンク内の洗浄水を供給しながら循環させてワークを洗浄する複数台の粗洗浄機と、
    上記集中クーラント装置の上記クーラント液面検出手段の出力に基づいて、上記複数台の粗洗浄機の各洗浄水タンクから予め設定された順序に従って上記集中クーラントタンクに洗浄水を選択的に補給する補給手段と、
    上記各洗浄水タンクにそれぞれ清浄な水を選択的に給水する複数の給水手段と、
    を設けたことを特徴とする機械加工システム。
  15. 上記補給手段は、
    上記各洗浄水タンクからそれぞれ洗浄水を吸引するための複数の洗浄水分岐管路と、
    上記複数の洗浄水分岐管路からの洗浄水を上記集中クーラントタンクへ供給するための洗浄水共通管路と、
    上記各洗浄水分岐管路にそれぞれ設けられた複数の補給用ポンプと、
    上記各補給用ポンプの下流側において上記各洗浄水分岐管路に設けられ、それぞれ洗浄水を上記洗浄水共通管路側にのみ流出させるための複数のチェック弁と、
    上記クーラント液面検出手段の出力に基づいて上記複数の補給用ポンプを予め設定された順序に従って駆動制御する補給制御手段と、
    を有することを特徴とする請求項14に記載の機械加工システム。
  16. 上記補給手段は、
    上記洗浄水共通管路から上記集中クーラントタンクへ補給される洗浄水の流量を計測する流量計と、
    上記流量計による計測値に応じて上記集中クーラントタンクへクーラント原液を補充するクーラント原液補充手段と、
    を有することを特徴とする請求項14または15に記載の機械加工システム。
  17. 上記各給水手段は、
    対応する上記洗浄水タンクへの清浄な水の給水管路に設けた開閉弁と、
    対応する上記洗浄水タンク内の洗浄水の液面レベルを検出する洗浄水液面検出手段と、
    対応する上記洗浄水液面検出手段による検出液面レベルが所定の低レベルである第3レベルに達したときに給水を開始し、所定の高レベルである第4レベルに達したときに給水を停止するように対応する上記開閉弁の駆動を制御する給水制御手段とを有し、
    上記補給手段は、上記クーラント液面検出手段の出力に基づいて、順次の上記各洗浄水タンクに対して、対応する上記洗浄水液面検出手段による検出液面レベルが上記第3レベルを超えている状態で上記集中クーラントタンクへの洗浄水の補給を開始し、上記検出液面レベルが上記第3レベルに達したときは洗浄水の補給を停止して次の洗浄水タンクからの補給制御に切り替えることを特徴とする請求項14〜16のいずれか1項に記載の機械加工システム。
  18. 上記粗洗浄機はエアーブロー装置を有し、洗浄水によるワークの洗浄前及び/または洗浄後に上記エアーブロー装置によりワークにエアーを吹き付けることを特徴とする請求項1〜17のいずれか1項に記載の機械加工システム。
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