JP2007089858A - 保温積層体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】親水性繊維を含む紡績糸からなる高密度織物A、疎水性合成繊維マルチフィラメント糸からなる高密度織物B、親水性繊維を含む紡績糸を用いてなる立毛布帛Cを積層し、高密度織物Aと高密度織物Bの間に中綿が充填されてなり、高密度織物Aと立毛布帛Cが表皮層をなす積層体であって、積層体嵩比重が35000g/m3以上60000g/m3以下、立毛布帛Cを肌側とした際のASTM法による保温性が80%以上、Clo値(真のClo値)が4.5Clo以上である保温積層体。
【選択図】図1
Description
1.親水性繊維を含む紡績糸からなる高密度織物A、疎水性合成繊維マルチフィラメント糸からなる高密度織物B、親水性繊維を含む紡績糸を用いてなる立毛布帛Cを積層し、高密度織物Aと高密度織物Bの間に中綿が充填されてなり、高密度織物Aと立毛布帛Cが表皮層をなす積層体であって、積層体嵩比重が35000g/m3以上60000g/m3以下、立毛布帛Cを肌側とした際のASTM法による保温性が80%以上、Clo値(真のClo値)が4.5Clo以上である保温積層体。
2.疎水性合成繊維の単繊維繊度が0.1デシテックス以上2.5デシテックス以下であり、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリオレフィン繊維から選択される少なくとも1種類の素材からなり、高密度織物Bの通気度が1.5cm3/(cm2・秒)以下であることを特徴とする上記第1記載の保温積層体。
3.親水性繊維がセルロース系繊維であり、親水性繊維を含む紡績糸からなる高密度織物Aの通気度が2.5cm3/(cm2・秒)以下であることを特徴とする上記第1又は第2記載の保温積層体。
CF=T×(DT)1/2+W×(DW)1/2
特開平10−332683号公報に記載された衣服内気候シミュレーション装置により計測した。尚、衣服内気候シミュレーション装置の概要及び計測条件は以下の通りである。発汗孔を有する基体及び産熱体からなる産熱発汗機構、発汗孔に水を供給するための送水機構、産熱体の温度を制御する産熱制御機構、温湿度センサーから構成される。基体は黄銅製で面積120cm2、発汗孔が6個付与されており、面状ヒーターからなる産熱体によって一定温度に制御される。送水機構にはチューブポンプを用いて一定水量を基体の発汗孔に送り出す。基体表面に厚み0.1〜0.6mmのポリエステルフィラメント織物からなる模擬皮膚を張り付けることによって発汗孔から吐出された水が基体表面全体に広がり、発汗状態を作り出す。本基体の周囲には高さ1cmの外枠が設けられている。温湿度センサーは基体と試料の間の空間に設置され、基体が発汗状態の時の「基体と試料と外枠で囲まれた空間」の温湿度を測定し寝床内温湿度とした。測定条件は10℃、環境湿度50%RH、基体温度37℃、発汗量80g/(m2・時)で発汗時間40分とした。測定用試料は測定環境下で24時間の調温湿を実施した後、測定に供した。
ノギスを用いて積層体の端の4つの辺の中央部の厚さ(mm)を目視の厚さをなるべく変化させないようにそれぞれ3回ずつ測定した。総測定回数12回の算術平均値を積層体厚さ(mm)とした。
(積層体目付)
積層体の全重量(g)を計量し、積層体のサイズ(タテ×ヨコ)を計測して面積(m2)を算出し、全重量(g)を面積(m2)で除して目付(g/m2)を求めた。
(積層体嵩比重)
上記積層体厚さ(mm単位をm単位に換算)と上記積層体目付(g/m2)から積層体嵩比重(g/m3)を算出した。
JIS L1096記載の方法に準じて保温率を評価した。使用した装置は大栄科学精器製作所製ASTM−100型保温性試験機であり、発熱体表面温度36℃、環境温湿度20℃×65%RHの各条件において、保温率とClo値(真のClo値)を算出した。
JIS L1096 A法(フラジール形法)記載の方法に準じ通気性(cm3/cm2・秒)を評価した。環境温湿度は20℃×65%RHである。
綿コーマ紡績糸60/1(英式綿番手60番単糸、98デシテックス相当)を織物の経糸、緯糸双方に用いエアージェットルームで経糸密度150本/2.54cm、緯糸密度84本/2.54cmに平組織を製織し、得られた平織織物生機を両面ガス毛焼き、次亜塩素酸ナトリウム水溶液による精練漂白を実施した後、ヒートセッターによるプレセットを実施し、拡布及び布目矯正を行なった。得られた晒生地を用い反応染料による公知の捺染加工を実施した後、裏面にシレーカレンダー加工を施して仕上げた。(以下、綿100%平織生地Aと称する)得られた綿100%平織生地Aの通気度は1.2cm3/(cm2・秒)である。
綿コーマ紡績糸80/1(英式綿番手80番単糸、74デシテックス相当)を織物の経糸として、綿コーマ紡績糸60/1(英式綿番手60番単糸、98デシテックス相当)を織物の緯糸として用い、エアージェットルームで経糸密度190本/2.54cm、緯糸密度120本/2.54cmに製織して得られた五枚経朱子(4/1(3飛び)サテン)織物生機を両面ガス毛焼き、次亜塩素酸ナトリウム水溶液による精練漂白を実施した後、ヒートセッターによるプレセットを実施し、拡布及び布目矯正を行なった。得られた晒生地を用い反応染料による公知の捺染加工を実施した後、裏面にシレーカレンダー加工を施して仕上げた。(以下、綿100%サテン生地Aと称する)得られた綿100%サテン生地Aの通気度は2.1cm3/(cm2・秒)である。
実施例1及び実施例2で用いた綿平織生地(綿コーマ紡績糸60/1使い)、綿サテン生地(経・綿コーマ紡績糸80/1、緯・綿コーマ紡績糸60/1使い)を用いてキルト縫製し、綿平織生地と綿サテン生地からなる空間層にダウン85重量%、フェザー15重量%からなる羽毛を吹込み中綿充填材とした。得られた積層体の厚さは65mm、積層体の嵩比重は27000g/m3、綿平織生地を肌面とした際のASTM法による保温性は87.0%、真のClo値は5.7Cloであり充分な保温性を示すものであったが、嵩高く収納性に乏しいものであった。また使用した生地重量は実施例1、2対比で非常に小さく留まるが、充分な保温性、嵩高性を確保する為に中綿充填材である羽毛の使用量を多くした為、価格的にも高価なものとなった。
中綿充填材(羽毛)充填量を増加させた他は実施例1と同様の方法で積層体を得た。得られた積層体の厚さは25mm、嵩比重は89000g/m3、立毛布帛Cを肌面とした際のASTM法による保温性は87.7%、真のClo値は6.0Cloと充分な保温特性を示すものであったが、比較例1同様、中綿充填材(羽毛)の量を多くした為に価格的に高価なものとなる他、曲げ難く人体に沿って変形し難いものであった。また嵩高いため、押入れなどへの収納性に乏しい他、積層体自体の重量が大であり、寝心地を損ねるものであった。
中綿充填材(羽毛)充填量を増加させた他は実施例1と同様の方法で積層体を得た。得られた積層体の厚さは10mm、嵩比重は34000g/m3、立毛布帛Cを肌面とした際のASTM法による保温性は76.5%、真のClo値は4.0Cloと中綿充填材(羽毛)の量を少なく留めた為、積層体の重量自体が非常に軽量であり、収納性も良いものであったが保温性能に乏しく、特に冬季使用時においては冷え感を感じやすいものとなった。
2:中綿充填材
3:疎水性合成繊維マルチヂラメント糸からなる高密度織物
4:立毛布帛
Claims (3)
- 親水性繊維を含む紡績糸からなる高密度織物A、疎水性合成繊維マルチフィラメント糸からなる高密度織物B、親水性繊維を含む紡績糸を用いてなる立毛布帛Cを積層し、高密度織物Aと高密度織物Bの間に中綿が充填されてなり、高密度織物Aと立毛布帛Cが表皮層をなす積層体であって、積層体嵩比重が35000g/m3以上60000g/m3以下、立毛布帛Cを肌側とした際のASTM法による保温性が80%以上、Clo値(真のClo値)が4.5Clo以上であることを特徴とする保温積層体。
- 疎水性合成繊維の単繊維繊度が0.1デシテックス以上2.5デシテックス以下であり、ポリエステル系繊維、ポリアミド系繊維、ポリオレフィン繊維から選択される少なくとも1種類の素材からなり、高密度織物Bの通気度が1.5cm3/(cm2・秒)以下であることを特徴とする請求項1記載の保温積層体。
- 親水性繊維がセルロース系繊維であり、親水性繊維を含む紡績糸からなる高密度織物Aの通気度が2.5cm3/(cm2・秒)以下であることを特徴とする請求項1又は2記載の保温積層体。
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