JP2007087795A - 誘導加熱装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アルミニウムなどよりなる被加熱物の加熱に際し、被加熱物のずれ、浮きを少なくする電気導体の位置制限が容易な誘導加熱装置を提供することを目的とする。
【解決手段】外郭を構成する本体1と、アルミニウム、銅またはこれらと同等以上の電気伝導率を有する被加熱物3を載置する、本体上部に設けたトッププレート2と、トッププレート2の下方に設けられ被加熱物を誘導加熱する加熱コイル4と、加熱コイルと被加熱物との間に設けられ、トッププレート上に被加熱物を載置した時の加熱コイルの等価直列抵抗を大きくする複数の電気導体6と、この複数の電気導体を嵌合して支持する支持台8とを備えたものである。これによって、被加熱物の加熱に際して、被加熱物のずれ、浮きを少なくする電気導体6の位置制限が容易となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、一般家庭やオフィス、レストラン、工場などで使用される誘導加熱装置に関するものである。
従来、この種の誘導加熱装置として、アルミニウムなどの低透磁率かつ高電気伝導率の材料でなる被加熱物を加熱するに際して、浮力によるずれ、浮きを少なくする技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
これは、加熱コイルの入力インピーダンスにおける等価直列抵抗(被加熱物および電気導体を加熱状態と同様の位置配置で、加熱コイル近傍の周波数を使用して測定した加熱コイルの入力インピーダンスにおける等価直列抵抗(以下単に加熱コイルの等価直列抵抗と呼ぶ))を大きくする機能を有する電気導体を、加熱コイルと被加熱物の間に設けることにより、加熱コイルに流れる電流を小さくし被加熱物に作用する浮力を低減して、入力電力が大でも浮力による被加熱物のずれ、浮きを少なくするものである。
そして、電気導体は、幅約6mmのスリットが外周から内周に渡って設けられているとともに、電気導体の位置は3箇所ある脚部と保持板により規制される。スリットは、電気導体内で加熱コイル電流の流れる方向と平行に周回して流れる誘導電流の分布を制限する周回電流制限手段の役割をなしている。
特開2003−264054号公報
しかしながら、前記従来の構成では、電気導体のスリットの本数が多いほど周回電流が制限されるため、電気導体が加熱コイル電流により誘導加熱されて発熱する発熱量を抑制することが可能であるが、スリットの本数が多いほど、電気導体が分割されることになる。分割された電気導体を固定するためには、その分、複数の脚部が必要となり、脚部と保持板とを固定する部品、手間が発生するという課題が生じた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、アルミニウムなどの材料よりなる被加熱物の加熱に際して、被加熱物のずれ、浮きを少なくする電気導体の位置制限が容易な誘導加熱装置を提供することを目的としている。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱装置は、外郭を構成する本体と、アルミニウム、銅またはこれらと同等以上の電気伝導率を有する被加熱物を載置する、本体上部に設けたトッププレートと、トッププレートの下方に設けられ被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、加熱コイルと被加熱物との間に設けられ、トッププレート上に被加熱物を載置した時の加熱コイルの等価直列抵抗を大きくする複数の電気導体と、この複数の電気導体を嵌合して支持する支持台とを備えたものである。
これによって、アルミニウムなどの材料よりなる被加熱物の加熱に際して、被加熱物のずれ、浮きを少なくする電気導体の位置制限が容易な誘導加熱装置とすることができる。
本発明の誘導加熱装置は、アルミニウムなどの材料よりなる被加熱物の加熱に際して、被加熱物のずれ、浮きを少なくする電気導体の位置制限を容易なものとすることができる。
第1の発明は、外郭を構成する本体と、アルミニウム、銅またはこれらと同等以上の電気伝導率を有する被加熱物を載置する、本体上部に設けたトッププレートと、トッププレートの下方に設けられ被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、加熱コイルと被加熱物との間に設けられ、トッププレート上に被加熱物を載置した時の加熱コイルの等価直列抵抗を大きくする複数の電気導体と、この複数の電気導体を支持する支持台とを備えた誘導加熱装置とすることにより、アルミニウムなどの材料よりなる被加熱物の加熱に際して、被加熱物のずれ、浮きを少なくする電気導体の位置制限を容易なものとすることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、支持台は、複数の電気導体が加熱コイル中心から放射状に互いに絶縁されて配置されるよう開口部または凹部よりなる支持部を設けたことにより、加熱コイル電流によって電気導体内に誘導される誘導電流は、加熱コイルと平行方向に流れるため、複数の電気導体は支持台の支持部に加熱コイル中心から放射状に配置されると、誘導電流の制限効果、誘導電流による電気導体の発熱の抑制効果が高いものである。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明において、各電気導体の加熱コイル側の面を弾性支持する弾性部材を備え、各電気導体をトッププレートへ当接させるようにしたことにより、各電気導体の高さにばらつきが生じても、弾性部材で弾性支持されているため、高さばらつきを吸収することができるとともに、各電気導体の加熱コイル側の面を保持しているため、各電気導体を均等にトッププレートへ当接させることが可能である。そのため、各電気導体で発生した発熱は、よりトッププレートに伝達されやすい状態になり、各電気導体の温度が低減されるため、各電気導体周辺の部品(例えば、加熱コイル)への負荷を減らすことが可能である。
第4の発明は、特に、第1または第2の発明において、複数の電気導体を支持する支持台の加熱コイル側の面を弾性支持する弾性部材を備え、各電気導体をトッププレートへ当接させるようにしたことにより、複数の電気導体毎に弾性部材を設ける必要がない。また、支持台が剛性を持つ材料であれば全体を押し上げなくても、数ヶ所に弾性部材を設けて押し上げればよいために、複数の電気導体の温度上昇抑制に加え、コスト抑制も可能となる。
第5の発明は、特に、第1〜第4のいずれか1つの発明において、複数の電気導体とトッププレート間に熱伝導部材を備えたことにより、複数の電気導体間の温度ばらつきを抑制し、複数の電気導体の発熱をトッププレートへ伝達しやすくなっている。したがって、より均等に複数の電気導体温度を低減することが可能である。例えば、被加熱物が加熱コイル中心よりずらして置かれて加熱された場合は、電気導体へ到達する磁界分布の偏りによって、複数の電気導体間に発熱量差、温度差が発生する場合があるが、熱伝導部材を備えたことにより、そのようなことを低減することができる。
第6の発明は、特に、第3または第4の発明において、支持台または弾性部材は、少なくとも一部を電気導体材料で構成されて安定電位部に接続される構成としたことにより、加熱コイルと被加熱物間の静電容量を切断するような構成になり、構成部品を増加させることなく、漏洩電流を低減することが可能である。すなわち、アルミニウムなどからなる被加熱物は電気伝導率が小さいため、内部に誘導電流が流れてもジュール熱の発生量が少なく、誘導加熱されにくい。そのため、加熱コイルから発生する高周波磁界の周波数を高めて被加熱物の見かけの抵抗(高周波抵抗)を高めたり、加熱コイル出力を高めたりする。特に、後者の場合、出力アップは加熱コイルにかかる電圧の増加につながる。加熱コイルにかかる電圧が非常に高圧となった場合、対向するように配置されている被加熱物と加熱コイル間の静電容量により、使用者が加熱中の被加熱物に接触すると、加熱コイル−被加熱物−使用者−アースの経路で漏洩電流が流れる恐れがある。しかし、この発明では、そのような漏洩電流を低減することができる。
第7の発明は、特に、第5の発明において、熱伝導部材は、少なくとも一部を電気導体材料で構成されて安定電位部に接続される構成としたことにより、加熱コイルと被加熱物間の静電容量を切断するような構成になり、構成部品を増加させることなく、漏洩電流を低減することが可能である。
第8の発明は、特に、第1または第2の発明において、複数の電気導体のうち、少なくとも一部は凹部または凸部よりなる嵌合部を設け、この嵌合部を支持台の支持部に設けた嵌合部と嵌合したことにより、電気導体の組み立て時の誤配置を抑止することができる。すなわち、冷却条件によっては、複数の電気導体がそれぞれ同一形状であっても温度差が生じる場合があるが、温度上昇の高い電気導体については、意図的に形状を変化させる(例えば、他に比べて小さくする)ことによって温度上昇を抑制することが可能である。その場合、少なくとも一部は凹部または凸部よりなる嵌合部を設け、電気導体を見分けるマークとして利用することで、他とは形状の異なる電気導体を見分けることを容易にし、組み立て時の誤配置が抑止できる。また、電気導体と支持台の嵌合部を嵌合することで、電気導体の位置制限をより強固なものにすることが可能である。
第9の発明は、特に、第5の発明において、複数の電気導体は、互いに絶縁された電気導体小片で構成され、支持台の支持部と熱伝導部材が構成する空隙に配置したことにより、電気導体の温度を低減し、周辺部品への影響を抑制することができる。すなわち、加熱コイル電流によって電気導体内に誘導される誘導電流を制限し、電気導体発熱を低減するためには、電気導体を小さく分割していくことが有効である。また、被加熱物が加熱コイル中心からずらして置かれた状態で加熱されるなど、電気導体への磁界分布が偏っていることによって生じる電気導体の局部的な発熱を抑制するためにも有効である。しかしながら、電気導体小片が小さいほど発熱量低減効果は高いが、位置制限が非常に難しくなる。この点、支持台の支持部と熱伝導部材が構成する空隙に電気導体小片を収めることによって位置制限を容易にしているとともに、熱伝導部材によって電気導体小片の発熱をトッププレートに伝達しやすくしている。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1〜図4は、本発明の実施の形態1における誘導加熱装置を示すものである。
図1において、外郭を構成する本体1の上部に、絶縁体であり、耐熱セラミックス製のトッププレート2が設けられている。アルミニウム、銅またはこれらと同等以上の電気伝導率を有する低透磁率材料からなる鍋などの被加熱物3は、トッププレート2上に載置される。
トッププレート2の下方には、素線を束ねた撚り線を多層にして平板状に巻き回されて構成される加熱コイル4が備えられている。加熱コイル4は、内径80mm、外径180mmのドーナツ形状をなしている。棒状のフェライト5は、加熱コイル4面と並行に配置されており、特にその両端を、トッププレート2へ向けて上方垂直に折り曲げた形状となっている。
電気導体6はアルミニウム板よりなり、複数に分割されリング状に配置され、加熱コイル4と被加熱物3との間に設けられている。また、電気導体6の厚みは、0.8mmとしている。
また、複数の電気導体6は、その加熱コイル4側の面に、電気導体6と同形状で電気導体6を弾性支持する弾性部材7が複数配置されている。本実施の形態では、この弾性部材7は、セラミックファイバーを不織布状に構成したものを使用しており、圧力が加われば変形する。セラミックファイバーは低熱伝導性であるため、弾性部材7は断熱材の役割もなしている。
また、複数の電気導体6と弾性部材7は、支持台8に嵌合してリング状に配置され支持されている。
また、複数の電気導体6とトッププレート2間には、シート状の熱伝導部材9が設けられている。本実施の形態では、複数の電気導体6材質であるアルミニウムより十分抵抗率の高いカーボンを含有したシートを使用している。つまり、熱伝導部材9は、少なくとも一部を電気導体材料で構成されている。熱伝導部材9はカーボンを含有しているため電気伝導性を持つが、アルミニウムに対して十分抵抗が高く、誘導電流が流れにくいため、発熱が問題になることはない。
熱伝導部材9にはリード線10が接続されており、リード線10の他端は誘導加熱装置の安定電位部11に接続されている。具体的には、商用電源(図示せず)を整流した出力の低電位側である。
図2は、複数の電気導体6とその周辺の構成を示し、本実施の形態では、複数の電気導体6のそれぞれは、内径60mm、外径180mmのドーナツ状のアルミ板を、放射状に8分割された形状をしている。また、その内周側には、深さ25mm、幅1mmのスリット12が多数設けられている。図2においては、簡化のため、電気導体6および弾性部材7は1つしか描かれていないが、実際には8部品で構成されている。そして、支持台8は、絶縁材料であるマイカで構成されており、加熱コイル4中心から放射状に凹部よりなる支持部13が設けられている。複数の電気導体6は、弾性部材7とともに、支持台8に設けられた支持部13へ加熱コイル4中心から放射状に互いに絶縁されて嵌合されるよう配置されている。
複数の電気導体6と支持台8間に挟まれた弾性部材7は、電気導体6の加熱コイル4側の面を保持して、複数の電気導体6をトッププレート2へ当接させている。
以上の構成において、本実施の形態の動作を説明する。
加熱コイル4には、約90kHzの高周波電流が供給される。加熱コイル4は、高周波電流が供給されると磁界を発生するが、加熱コイル4下方では高透磁率材料であるフェライト5があり、磁界がフェライト5に集中するために、磁界が被加熱物3と反対側に膨らむのを防止できる。フェライト5は、複数のフェライトコアを組み合わせて構成することでも同様の効果が得られる。
一方、加熱コイル4上方へ出た磁界は、複数の電気導体6に鎖交するため、複数の電気導体6内部には誘導電流が誘起される。この時、誘導電流の周波数は約90kHzであり、複数の電気導体6がアルミニウム製である場合の誘導電流の浸透深さδ=約0.28mmである。本実施の形態では、複数の電気導体6は放射状に分割されているために、加熱コイル4電流と平行に流れる誘導電流を制限することが可能である。従って、複数の電気導体6の発熱量が少なく、加熱コイル4をはじめとする周辺部品への影響も少ない。
また、複数の電気導体6の内周側に放射状に設けられているスリット12も同様に、誘導電流を制限する役割をなしている。
図3(a)は、電気導体6の放射状分割が少ない場合、図3(b)は本実施の形態のように、電気導体6の放射状分割が多い場合を示している。
加熱コイル4からの磁界によって誘導される誘導電流aは、図中の矢印で示されるが、周回方向に電気的につながっている形状であれば、誘導電流が流れやすいため、誘導電流量が大きく、電気導体6での発熱が大きくなる。一方で、放射状に分割されていると、誘導電流が少なくなり、電気導体6での発熱が少なくなる。
つまり、加熱コイル4電流によって電気導体6内に誘導される誘導電流は、加熱コイル4と平行方向に流れるため、複数の電気導体6は加熱コイル4中心から放射状に配置されると、誘導電流の制限効果、誘導電流による電気導体6の発熱の抑制効果が高くなる。
本実施の形態では、支持台8に、複数の電気導体6が加熱コイル4中心から放射状に互いに絶縁されて配置されるよう支持部13を設けているため、電気導体6の発熱抑制効果が高い。
加熱コイル4からの磁界は、複数の電気導体6間の空隙を通過して被加熱物3方向へ導かれる。フェライト5の両端部分は、上方垂直に折り曲げられているため、上方の被加熱物3方向へ磁界を効率よく誘導する作用をもつ。
加熱コイル4上方へ出た磁界は、複数の電気導体6の空隙を通過して被加熱物3に到達する。被加熱物3に誘起される誘導電流は、この通過した磁界により発生するものである。そのため、複数の電気導体6が介在することにより、複数の電気導体6がない場合と比較し、誘導電流分布は変化して、加熱コイル4の等価直列抵抗が大きくなり、同一出力を得る場合の加熱コイル4に流す電流を小さくすることができ、被加熱物3に作用する浮力が低減する。
このように、電気導体6を放射状に分割することにより、電気導体6の発熱低減効果と、被加熱物3に作用する浮力低減効果を両立させることが可能である。
さらに、本実施の形態では、電気導体6を分割することによって生じる新たな課題を解決するものである。
複数の電気導体6の分割が多くなるほど、複数の電気導体6の位置制限が困難となる。例えば、複数の電気導体6に端子部を設けてビスなどによって加熱コイル4周辺部品に固定する場合、電気導体6の分割数が多いほど、組み立て工数が多くなり、コストが上がる要因となる。
本実施の形態では、支持台8に設けられた支持部13に嵌合させることによって容易に電気導体6位置を制限することが可能であるため、コストを抑制することが可能であり、使用時、運搬時に振動などが発生しても電気導体6のずれは生じない。
また、電気導体6を作成した際のばらつき、支持台8の寸法ばらつきなどによって、複数の電気導体6間に高さばらつきが生じる場合がある。複数の電気導体6は、トッププレート2へ熱伝達することにより、温度上昇を抑制しているため、高さばらつきが発生すると、電気導体6の局部的な温度上昇につながる恐れがある。
本実施の形態では、複数の電気導体6を弾性部材7で保持しているため、トッププレート2が複数の電気導体6を押さえつける寸法設計にすれば、各電気導体6の加熱コイル4側の面を保持する弾性部材7の弾性によって、複数の電気導体6の高さばらつきが吸収され、均等にトッププレート2へ当接される。
さらに、トッププレート2と複数の電気導体6間には熱伝導部材9が配置されているため、複数の電気導体6間の温度ばらつきを抑制し、複数の電気導体6の発熱をトッププレート2へ伝達しやすくなっている。
従って、複数の電気導体6で発生した発熱は、より均等にトッププレート2へ伝達されやすい状態となり、かつ複数の電気導体6間の温度差を抑制する効果も得られるものである。複数の電気導体6周辺の部品(例えば、加熱コイル4)への影響を減らすことが可能である。
一般に、アルミニウム、銅またはこれらと同等以上の電気伝導率を有する低透磁率材料からなる被加熱物3は電気伝導率が小さいため、内部に誘導電流が流れてもジュール熱の発生量が少なく、誘導加熱されにくい。そのため、加熱コイル4から発生する高周波磁界の周波数を高めて被加熱物3の見かけの抵抗(高周波抵抗)を高めたり、加熱コイル4出力を高めたりする。特に、後者の場合、出力アップは加熱コイル4にかかる電圧の増加につながる。
加熱コイル4にかかる電圧が非常に高圧となった場合、対向するように配置されている被加熱物3と加熱コイル4間の静電容量により、使用者が加熱中の被加熱物3に接触すると、加熱コイル4−被加熱物3−使用者−アースの経路で漏洩電流が流れる恐れがある。
本実施の形態では、加熱コイル4と被加熱物3間に設けられる熱伝導部材9の少なくとも一部が電気導体材料であるカーボンで構成され、かつリード線10を介して安定電位部11に接続されているため、加熱コイル4と被加熱物3間の静電容量を切断するような構成になり、構成部品を増加させることなく、漏洩電流を低減することが可能である。
なお、本実施の形態では、図2に示すように、支持台8は複数の電気導体6と同一形状の凹部よりなる支持部13を設けた構成としたが、図4(a)に示すように、複数の電気導体6の内周側と外周側のみを嵌合するような側部が開放された凹部よりなる支持部13構成や、図4(b)に示すように、複数の電気導体6と同一形状の開口部(底面なし)よりなる支持部14を設けて、さらに加熱コイル4側の面を断熱材15で保持する構成としてもよい。
図4(a)のような構成であれば支持台8構成材料の削減が可能である。また、図4(b)のような構成であれば、支持台8の加熱コイル4側の一面に断熱材15が配置されるため、複数の電気導体6の熱による加熱コイル4側への影響をさらに抑制することが可能である。
また、本実施の形態では、複数の電気導体6をアルミニウム板で構成するとしたが、低電気伝導率を有する低透磁率材料で構成し、寸法、形状を設計することによって、同様の浮力低減効果が得られる。
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2における誘導加熱装置の電気導体とその周辺構成を示すものである。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態においては、複数の電気導体6は、それぞれ直径1.0mm、長さ1.0mmの円柱状をしたアルミニウム粒16の集合体で構成されている。また、アルミニウム粒16の空隙を埋めるべく、さらに寸法の小さい直径約0.1mmのアルミニウム粉17が配置されている。
アルミニウム粒16は、表面に酸化膜が形成されるよう前処理されており、アルミニウム粒16間は各々が電気的に絶縁されているが、互いに固着されていない構成としている。つまり、複数の電気導体6は、互いに絶縁された電気導体小片であるアルミニウム粒16の集合体で構成されている。
支持台8には、放射状に凹部よりなる支持部13が複数設けられており、アルミニウム粒16はその支持部13に収められている。さらに支持台8の被加熱物3側の面とトッププレート2との間には熱伝導部材9が配置されており、アルミニウム粒16が収められた支持部13の蓋をする役割をなしている。
つまり、電気導体小片であるアルミニウム粒16を、支持台8の支持部13と熱伝導部材9によって構成される空隙に配置する。
支持台8の加熱コイル4側の面には、電気導体材料であるカーボン塗料18が塗布されており、リード線10を介して誘導加熱装置内の安定電位部11に接続されている。
支持台8の加熱コイル4側の面には、弾性部材7であるばねが3ヶ所に設けられており、支持台8、熱伝導部材9および支持台8の支持部13と熱伝導部材9によって位置制限されている複数の電気導体6を上方へ押し上げている。
以上のような構成において、加熱コイル4電流によって電気導体6内に誘導される誘導電流を制限し、電気導体6発熱を低減するためには、電気導体6を小さく分割していくことが有効である。また、被加熱物3が加熱コイル4中心からずらして置かれた状態で加熱されるなど、電気導体6への磁界分布が偏っていることによって生じる電気導体6の局部的な発熱を抑制するためにも有効である。
本実施の形態では、互いに絶縁された電気導体小片であるアルミニウム粒16の集合体で複数の電気導体6を構成することで、電気導体6の発熱を抑制するとともに、そのアルミニウム粒16は、支持台8の支持部13と、熱伝導部材9によって構成される空隙に配置することで位置制限するものである。
アルミニウム粒16が小さいほど発熱量低減効果は高いが、位置制限が非常に難しくなる。しかしながら、本実施の形態では、空隙にアルミニウム粒16を収めることによって位置制限を容易にしている。
さらに、熱伝導部材9によってアルミニウム粒16の発熱をトッププレート2に伝達しやすくするとともに、弾性部材7であるばねで支持台8、熱伝導部材9および複数の電気導体6をトッププレート2に押し当てているために、さらに熱伝達を促進させることが可能である。したがって、電気導体6の温度を低減し、周辺部品への影響を抑制することができる。
また、複数の電気導体6を保持している支持台8ごと、弾性部材7で上方へ押し上げてトッププレート2へ当接させる構成としているため、複数の電気導体6毎に弾性部材7を設ける必要がなく、複数の電気導体6の温度上昇抑制に加え、コスト抑制も可能となる。
また、アルミニウム、銅またはこれらと同等以上の電気伝導率を有する低透磁率材料からなる被加熱物3を誘導加熱するに際して、加熱コイル4にかかる電圧が非常に高圧となった場合でも、加熱コイル4と被加熱物3間に設けられる支持台8の加熱コイル4側の面に電気導体材料であるカーボン塗料18が塗布されており、リード線10を介して安定電位部11に接続されているため、加熱コイル4と被加熱物3間の静電容量を切断するような構成になり、構成部品を増加させることなく、漏洩電流を低減することが可能である。
(実施の形態3)
図6、図7は、本発明の実施の形態3における誘導加熱装置を示すものである。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図6に示すように、本実施の形態においては、複数の電気導体6のうち、3ヶ所の電気導体6aは、他の電気導体6bに比べて幅が狭い形状になっており、さらに内周側と外周側に凸部よりなる嵌合部19が設けられている。なお、弾性部材7a、7bは電気導体6a、6bと同形状である。
そして、支持台8には、加熱コイル4中心から放射状に複数の電気導体6a、6bと同形状の凹部よりなる支持部13a、13bが設けられている。支持部13aには嵌合部19と嵌合する凹部よりなる嵌合部20を設けている。
複数の電気導体6a、6bは、弾性部材7a、7bとともに、支持台8に設けられた支持部13a、13bへ加熱コイル4中心から放射状に互いに絶縁されて嵌合されるよう配置されるものである。なお、嵌合部19の凸部と嵌合部20の凹部は、逆であってもよく、実施の形態に限られるものではない。
図7は、誘導加熱装置の内部構成を示しており、外郭を構成する本体1内には、回路基板20と、冷却ファン22と、複数の電気導体6、支持台8、加熱コイル4などを含む加熱コイルユニット23と、加熱コイルユニット23を載置する仕切り部24とを有する。
仕切り部24中央には、開口部25が設けられており、開口部25のほぼ直上に加熱コイルユニット23の中心が来るよう配置されている。
被加熱物3を加熱時には、冷却ファン22が動作し、誘導加熱装置内部に矢印のように冷却風Aを送出する。冷却ファン22から送出された冷却風Aは、回路基板21を冷却するとともに、加熱コイル4などを含む加熱コイルユニット23へも到達する。
このとき、冷却風Aは、冷却ファン22から風下方向へ送出されるため、加熱コイルユニット23の風下側に集中して冷却風が流れることになる。加熱コイル4ももちろんのこと、複数の電気導体6も風下側が冷却されやすい状態となる。
本実施の形態では、図6に示すように、複数の電気導体6のうち、3ヶ所の電気導体6aは他に比べて幅が狭い形状になっているため、加熱コイル4電流によって誘導電流が流れにくく、発熱が少ない。幅の狭い3箇所の電気導体6aを風上側に配置することにより、複数の電気導体6全体の温度を抑制することが可能になる。
つまり、冷却条件によっては、温度上昇の高くなる電気導体6aについては、意図的に形状を変化させて他に比べて小さくすることによって温度上昇を抑制することが可能である。
また、本実施の形態では、他に比べて小さい形状の電気導体6aに嵌合部19を設け、電気導体6aを見分けるマークとして利用することで、他とは形状の異なる電気導体6aを見分けることを容易にし、組み立て時の誤配置を抑止することができる。また、電気導体6aの嵌合部19と、支持台8の嵌合部20を嵌合することで、電気導体6aの位置制限をより強固なものにすることが可能である。
なお、本実施の形態では、他に比べて形状の小さい電気導体6aのみ、嵌合部19を設ける構成としたが、複数の電気導体6のそれぞれに嵌合部19を設けて支持台8との嵌合を強固にすることも可能である。
また、複数の電気導体6形状によっては、形状毎に複数通りの嵌合部19を設けて、組み立て時の誤配置を抑止することができる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱装置は、アルミニウムなどの材料よりなる被加熱物の加熱に際して、被加熱物のずれ、浮きを少なくする電気導体の位置制限を容易なものとすることができるので、誘導加熱調理器としてはもちろんのこと、アルミニウムや銅などの高電気伝導率かつ低透磁率材料を加熱する誘導加熱式湯沸かし器、誘導加熱式アイロン、またはその他の誘導加熱式加熱装置としても有用である。
本発明の実施の形態1における誘導加熱装置の要部断面図 同誘導加熱装置の電気導体とその周辺の構成を示す分解斜視図 (a)同誘導加熱装置の電気導体の分割が少ない場合における誘導電流の模式図(b)電気導体の分割が多い場合における誘導電流の模式図 (a)同誘導加熱装置の支持台の別構成例を示す斜視図(b)支持台のさらに別構成例を示す斜視図 本発明の実施の形態2における誘導加熱装置の電気導体とその周辺構成を示す分解斜視図 本発明の実施の形態3における誘導加熱装置の電気導体とその周辺構成を示す分解斜視図 同誘導加熱装置の内部構成を示す断面図
符号の説明
1 本体
2 トッププレート
3 被加熱物
4 加熱コイル
6、6a、6b 複数の電気導体
7、7a、7b 弾性部材
8 支持台
9 熱伝導部材
10 リード線
11 安定電位部
13、13a、13b、14 支持部
16 アルミニウム粒
19、20 嵌合部

Claims (9)

  1. 外郭を構成する本体と、アルミニウム、銅またはこれらと同等以上の電気伝導率を有する被加熱物を載置する、本体上部に設けたトッププレートと、トッププレートの下方に設けられ被加熱物を誘導加熱する加熱コイルと、加熱コイルと被加熱物との間に設けられ、トッププレート上に被加熱物を載置した時の加熱コイルの等価直列抵抗を大きくする複数の電気導体と、この複数の電気導体を嵌合して支持する支持台とを備えた誘導加熱装置。
  2. 支持台は、複数の電気導体が加熱コイル中心から放射状に互いに絶縁されて配置されるよう開口部または凹部よりなる支持部を設けた請求項1に記載の誘導加熱装置。
  3. 各電気導体の加熱コイル側の面を弾性支持する弾性部材を備え、各電気導体をトッププレートへ当接させるようにした請求項1または2に記載の誘導加熱装置。
  4. 複数の電気導体を支持する支持台の加熱コイル側の面を弾性支持する弾性部材を備え、各電気導体をトッププレートへ当接させるようにした請求項1または2に記載の誘導加熱装置。
  5. 複数の電気導体とトッププレート間に熱伝導部材を備えた請求項1〜4のいずれか1項に記載の誘導加熱装置。
  6. 支持台または弾性部材は、少なくとも一部を電気導体材料で構成されて安定電位部に接続される構成とした請求項3または4に記載の誘導加熱装置。
  7. 熱伝導部材は、少なくとも一部を電気導体材料で構成されて安定電位部に接続される構成とした請求項5に記載の誘導加熱装置。
  8. 複数の電気導体のうち、少なくとも一部は凹部または凸部よりなる嵌合部を設け、この嵌合部を支持台の支持部に設けた嵌合部と嵌合した請求項1または2に記載の誘導加熱装置。
  9. 複数の電気導体は、互いに絶縁された電気導体小片で構成され、支持台の支持部と熱伝導部材が構成する空隙に配置した請求項5に記載の誘導加熱装置。
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