JP2007085698A - 空調システム、そのプログラム - Google Patents

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省吾 藤吉
Masao Hosokawa
正男 細川
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Abstract

【課題】 複数の換気扇の一元制御において、省エネと快適性とをバランス良く両立させるように制御する。
【解決手段】 COセンサ2、人感センサ3、及び換気扇4が、各部屋毎又は各エリア毎に設置され、ネットワーク1に接続されている。コントローラ5は、ネットワーク1を介して、各COセンサ2、各人感センサ3によるCO濃度値、人の有無の検出結果と、予め設定される4種類の閾値とに基づいて、各部屋毎又は各エリア毎に、その換気扇4を運転させるか否かを判定し、判定結果により必要に応じて換気扇4をネットワーク1を介してON/OFF制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ビル等の施設内の空調を一括管理制御する空調システムに関する。
従来より、空調システムに関しては、エアコン等による冷暖房を管理制御するものが数多く提案されているが、換気に関するものは少ない。換気に関しては、特許文献1において冷暖房と換気の複合制御が提案されている。
特開平9−184649号公報
上記特許文献1の発明では、各部屋毎に人体検知センサを設け、入退出情報を得て、人の居ないときには緩い換気を行っておき、人が入室すると、換気の程度を強めるようにしている。しかしながら、換気の主な目的は、室内に外部の新鮮な空気を取り入れることで、室内のCO(二酸化炭素)濃度値を下げることであるので、人が居る/居ないに係らずCO濃度値が十分に下がっているにも係らず換気を続けることは、省エネの観点から無駄である。
これに対して、特許文献1では、更に、寝室に、炭酸ガスを検出する汚れ検知センサを設け、その検出値により、換気が不十分であることや換気過剰であることが判別され、この検出値に応じた換気量となるように制御することが提案されている。しかしながら、快適性を損なわずに省エネ効果を上げる為に、具体的に、どの様な制御を行うべきかについては提案されておらず、省エネと快適性との両立を図るうえで未だ不十分である。
また、比較的広い部屋である為、複数の換気扇が設けられている場合において、快適性を損なわずに省エネ効果を上げつつも効率的な換気を行うようにすることについては、従来では、何等考えられていなかった。
また、従来では、施設全体を管理制御する空調システムは、比較的大規模なビル等では導入されているが、中小のビル等のような比較的小規模な施設においては、単に各部屋に個別に空調機が設置されているだけで全体を管理制御するようなシステムが無い場合が殆どである。これは、コスト的な問題が一因としてあると共に、各部屋毎に異なるメーカの空調機が既に設置されている場合、これらをネットワークに接続して一括管理制御するシステムを構築することが容易ではないからである。
本発明の課題は、CO濃度値と人の有無の検出結果に基づき、複数の閾値を用いることで、省エネと快適性とをバランス良く両立させるように換気扇をON/OFF制御し、更に、比較的大きな室内に複数の換気扇がある場合において、換気効率を上げて短時間で快適な環境とすることと省エネとを適切なバランスで両立させることができる空調システム、そのプログラム等を提供することである。
本発明の空調システムは、各部屋毎又は1つの部屋を複数に分割した各エリア毎に配置されてネットワークに接続される、COセンサ、人感センサ、及び換気扇と、前記ネットワークに接続されるコントローラとを有し、前記コントローラは、前記各人感センサによって検出される前記各部屋内又は各エリア内の人の有無と、前記各COセンサによって計測される前記各部屋内又は各エリア内のCO濃度値とを、前記ネットワークを介して入力し、該CO濃度値を予め設定される複数の閾値と比較し、該比較結果と前記人の有無とに応じて、前記換気扇をON又はOFFすべきかを判定し、該判定結果により必要に応じて前記ネットワークを介して前記換気扇をON制御又はOFF制御する。
上記空調システムでは、例えばビル内の各部屋や、比較的広い部屋を分割した各エリア毎に、COセンサ、人感センサ、及び換気扇が設置され、これらはネットワークに接続され、コントローラによって一括管理制御する。コントローラは、各センサによって測定されたCO濃度値と人の有無に基づいて、換気扇をON/OFF制御するが、特に複数の閾値を用いることで、きめ細かい制御を行い、省エネと快適性とをバランス良く両立させるようにできる。
上記複数の閾値を用いたきめ細かい制御としては、例えば、前記複数の閾値は、強制換気閾値、強制換気解除閾値、換気運転閾値、換気停止閾値の4種類であり、前記コントローラは、前記計測されたCO濃度値が前記強制換気閾値以上であれば、人の有無に係らず前記換気扇をON制御し、人が居ない場合において、前記計測されたCO濃度値が前記強制換気解除閾値未満となったら、前記換気扇をOFF制御し、人が居る場合において、前記計測されたCO濃度値が、前記換気運転閾値以上であれば前記換気扇をON制御し、前記換気停止閾値未満となったら前記換気扇をOFF制御する。
また、上記空調システムにおいて、例えば、前記ON/OFF制御対象が前記エリア内に配置された換気扇である場合、前記コントローラは、各エリア毎に、該エリアと同じ部屋内の他のエリアの中で連動運転を依頼するエリアである連動エリアを記憶しておく記憶手段を有し、前記コントローラは、任意の制御対象エリアの前記換気扇のON制御後、予め設定される所定時間経過しても前記計測されるCO濃度値が所定の閾値未満とならなかった場合、前記記憶手段を参照し、該制御対象エリアの連動エリアにおける換気扇をON制御するようにしてもよい。
比較的広い室内に複数の換気扇がある場合、1台の換気扇のみを運転させてもCO濃度値がなかなか下がらない場合もあり得る。一方、常に複数の換気扇を運転させるのは、省エネの観点から望ましくない。この為、上記空調システムでは、あるエリアの換気扇を運転開始後、所定時間経過してもCO濃度値が閾値未満とならなかったら、他のエリアの換気扇も運転させて換気効率を上げるようにすることで、省エネと快適性とをバランス良く両立させるようにする。
本発明の空調システムによれば、CO濃度値と人の有無の検出結果に基づき、複数の閾値を用いて換気扇をON/OFF制御することで、省エネと快適性とをバランス良く両立させるようにできる。更に、比較的大きな室内に複数の換気扇がある場合において、換気効率を上げて短時間で快適な環境とすることと省エネとを適切なバランスで両立させることができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本例の空調システムの概略的なシステム構成図である。
図示のネットワークシステムでは、複数(N個)のCO(二酸化炭素)センサ2、複数(N個)の人感センサ3、複数(N個)の換気扇4、及び1台のコントローラ5が、ネットワーク1に接続されている。尚、換気扇4に関しては、実際には、換気扇を駆動するアクチュエータが、ネットワーク1に接続されている。
COセンサ2、人感センサ3、換気扇4は、それぞれ、各部屋又は後述する各エリア毎に、一台ずつ配置されている。同じ部屋又は同じエリアに設けられているCOセンサ2、人感センサ3、換気扇4は、後述する図5(b)に示すセンサ−換気扇対応付けテーブルを参照すれば分かるようになっている。つまり、任意のCOセンサ又は人感センサ3による測定データに基づいて換気扇のON/OFF切り替えを判定した場合に、どの換気扇に対してON/OFF切り替え指示を出すのか、分かるようになっている。
コントローラ5は、特に図示しないが、ネットワーク1を介して各COセンサ2、人感センサ3からデータ収集したり各換気扇4に対してON/OFF指示を送信する為の通信機能と、CPU等の処理部と、メモリ等の記憶部とを備えている。記憶部には、後述する各種閾値やセンサ−換気扇対応付けテーブルや連動エリアテーブルや所定時間等のデータが予め記憶されている。また、上記各種センサ2,3や換気扇4を識別する為のデータ(ID等)やこれらのアドレス等も予め記憶されている。また、後述する図2、図6に示すフローチャート図の処理を、上記処理部によって実行させる為のアプリケーションプログラムが予め記憶されている。尚、この処理の際には、上記各種閾値、各種テーブル、所定時間等が参照される。
尚、図1には示していないが、ネットワーク1にはエンジニアリングツール(パソコン等)も必要に応じて接続することができ、上記各種閾値や各種テーブル、所定時間等のデータは、このエンジニアリングツールから設定・変更できる。上記プログラムも、このエンジニアリングツールにおいて作成されてコントローラ5に転送されて格納される。
上記アプリケーションプログラムは、図2に示すように、各換気扇4毎に対応する複数の制御プログラムであり、上記処理部は、図2に示すように、換気扇1用制御プログラム→換気扇2用制御プログラム→・・・→換気扇N用制御プログラムというように、各制御プログラムを順次実行する。但し、各制御プログラムによる処理内容(図6の処理)は、同一であり、制御対象となる換気扇4が異なるだけである。
各制御プログラムの処理フローチャート図を、図6に示す。
但し、図6の説明の前に、図3〜図5を参照して、図6の処理内容について概略的に説明しておく。
図3には、上記各種閾値とCOセンサによって検出されるCO濃度値の具体例を示す。
本例では、上記各種閾値は、図示の4種類である。すなわち、強制換気閾値a、強制換気解除閾値b、換気運転閾値c、及び換気停止閾値dである。そして、ここでは一例として、a=800(ppm)、b=750(ppm)、c=700(ppm)、d=600(ppm)としている。また、図示の例では、人が居る場合における本例の換気扇4運転制御によるCO濃度値の推移を示してある。
コントローラ5は、上記各種閾値等の設定データを用いて、概略的には、以下の制御を実行する。
上記測定されたCO濃度値が、強制換気閾値aを越えた場合には、人の有無に係らず、対応する換気扇4へON指示する。更に、人がいない場合には、その後、CO濃度値が強制換気解除閾値bを下回った場合には、換気扇へOFF指示する。一方、人がいる場合には、CO濃度値が換気停止閾値dを下回るまでは、換気扇はOFFしない。
また、人が居る場合において、CO濃度値が換気運転閾値cを越えた場合には、対応する換気扇へON指示する。そして、CO濃度値が換気停止閾値dを下回ったら、換気扇へOFF指示する。
上記強制換気閾値a、強制換気解除閾値bは、主に人が居ない場合に対する閾値である。人が居ない場合には、CO濃度値は、ある程度高めであっても良いが、あまり高い濃度値であると、人が入ってきたときに不快に感じるし、更に換気を開始しても、快適な状態になるまでに時間が掛かることになる。その一方で、人が居ないにも係らず、例えば換気運転閾値c及び換気停止閾値dを用いて換気扇の制御を行うことは、省エネの観点から適切ではない(勿論、常時換気運転を行うことは省エネの観点からは論外である)。
以上のことから、省エネと快適性とをバランス良く両立させる為に、本例では、4つの閾値を用いている。但し、閾値は4種類に限るものではない。
ここで、上記人の有無とは、一組のCOセンサ2・人感センサ3・換気扇4が設けられた任意の部屋又はエリア内に、現在、人が誰も居ないか否かを意味し、当然、人感センサ3によって検知する。このエリアとは、例えば図4に示すように、1つの比較的大きな部屋を複数のエリアに分割したものである。エリアの分割の仕方は任意に決めてよく、図4の例では4分割して4つのエリアが形成されているが、この例に限らない。但し、図示の通り、各エリア毎に、一組のCOセンサ2・人感センサ3・換気扇4が設けられている必要がある。制御対象が上記エリアである場合には、上記CO濃度値が強制換気閾値aを越えた場合、換気運転閾値cを越えた場合の何れの場合においても、上記換気扇4へのON指示後、以下の処理を行う。
すなわち、例えば図4に示す例のように4つのエリアがある場合において、例えば1つのエリアのみ換気扇4をONする状況になった場合に、部屋が比較的広いことから、1台の換気扇4のみでは換気効率が悪く、なかなかCO濃度値が下がらないという事態が起こり得る。この様な事態に対応する為に、本例では、上記換気扇4へのON指示後、予め設定される所定時間経過しても、CO濃度値が所定値未満にならない場合には、同じ部屋内の他のエリア(連動エリアという)の換気扇4に対して、当該他のエリアのCO濃度値に関係なく、ON指示を出すようにする(連動運転という)。この様にすることで、換気効率を上げて、短い時間で快適な環境とすることができる。尚、最初から他のエリアの換気扇も一緒に動作させることも考えられるが、省エネの観点からは適切ではない。換気効率を上げて短時間で快適な環境とすることと省エネとを適切なバランスで両立させる為に、本手法では、上記の方法を提案している。
ここで、上記省エネとは、単に換気扇4の消費電力のみを考慮するものではない。エアコン等で冷暖房を行っている場合、換気扇4を運転させることは、冷暖房効率を悪化させ、室内の快適性を悪化させ、エアコンの消費電力を増大させることになる。例えば夏において冷房を行っている場合、換気扇4を運転させれば、外部の高温の空気を流入させることになるので、当然、エアコンの負担が増大し、消費電力が増大することになり、また室内の温度を下げるのに時間が掛かることになるので、快適性にも影響する。
本手法では、この点を考慮して、CO濃度値に係る快適性を考慮しつつも出来るだけ換気扇4を運転させないように制御することで、快適性と省エネとを適切なバランスで両立させるようにしている。換言すれば、快適性を損なわずに省エネ効果を図ることができる。
上記連動運転を行う他のエリアは、任意に決めてもよいし、他の全てのエリアを連動運転させるようにしてもよいが、ここでも、換気効率と省エネとの両立を考えて、例えば図5(a)に示す例のように設定しておくことが望ましい。図5(a)には、連動エリアテーブルの一例を示す。この連動エリアテーブルは、予め設定されて、コントローラ5内の上記記憶部に記憶されている。上記連動運転を行う際には、この連動エリアテーブルを参照することで連動エリアを知ることができる。図示の○が連動エリアを意味する。尚、実際には、○ではなく、例えばフラグであり、フラグONとなっているエリアが連動エリアである。図5(a)においては、例えばエリアAに関しては、エリアBとエリアDが連動エリアである。その理由は、エリアBとエリアDがエリアAに隣接するエリアであるからである。この様に、対象エリアに近いエリアを連動エリアとすることで、連動エリアの換気扇4にも運転指示した場合の対象エリアの換気効率が良くなる。尚、図示の例では、1つのエリア当たり2つの連動エリアがあるが、勿論、この例に限らない。連動エリアが1つであってもよい。
また、図5(b)には、上記センサ−換気扇対応付けテーブルの一例を示してある。図示の通り、具体的なデータ例は示さないが、センサ−換気扇対応付けテーブルには、各部屋又はエリアの識別番号に対応付けて、その部屋又はエリアに設置されるCOセンサ2、人感センサ3、換気扇4の識別番号やアドレス等が格納される。これより、コントローラ5は、センサ−換気扇対応付けテーブルを参照することで、データ収集したCOセンサ2、人感センサ3が、どの部屋又はエリアに設置されているのかを判別し、必要に応じて、これらセンサと同じ部屋又はエリアに設置されている換気扇4に対して、ON/OFF指示を送信することができる。センサ−換気扇対応付けテーブルは、上記連動エリアの換気扇に対してON/OFF指示を送信する際にも参照される。
以下、図6の処理について説明する。
図6に示す処理は、制御対象が上記エリアである場合の処理である。制御対象が部屋(エリアに分割されていない、比較的小さな部屋)である場合には、図6の処理から、連動運転に係る処理を削除した処理を実行すればよい。また、図6では、上記各種閾値の具体的な数値(800ppm等)を用いて処理を説明しているが、勿論、この数値に限定されるわけではない。
図6の処理は、上述してあるように、各換気扇4毎にそれぞれ実行され、換言すれば、各エリア毎にそれぞれ実行される。
図6の処理では、まず最初に、他のエリアからの連動運転指示中であるか否かを判定する(ステップS11)。これは、例えば、特に図示しないが、各換気扇4毎に対応付けて、現在、他のエリアからの連動運転指示中か否かを記憶する連動指示テーブルを、上記記憶部に格納しておき、この連動指示テーブルを参照して判定する。この連動指示テーブルの内容は、後述するステップS18、S26、S36、S38、S43、S45の処理の際に更新される。例えば、連動指示テーブルには、各エリアに対応付けてフラグが格納されており、他のエリアに対して連動運転指示する場合には、当該フラグをONする。その後、当該他のエリアを処理対象とする図6の処理が実行されると、このフラグを参照することで、他のエリアからの連動運転指示中であるか否かを判別できる。例えば、エリアAを処理対象とする図6の処理中に、ステップS18の処理を実行した場合、エリアBとエリアDに対応する上記フラグがセットされる。その後、エリアBを処理対象とする図6の処理を実行すると、ステップS11の判定はYESとなり、連動運転を開始することになる。これは、エリアDについても同じである。
もし、他のエリアからの連動運転指示中である場合には(ステップS11,YES)、換気扇4が運転状態になっていない場合には(ステップS12,NO)、当該処理対象エリアの換気扇4に対してON指示を出す(ステップS13)。つまり、ステップS18等で連動エリアに連動運転指示を出しても、直ちに連動運転が行われるのではなく、当該連動エリアを処理対象とする図6の処理が実行される段階で初めて、連動運転が行われることになる。
既に動作状態となっていれば(ステップS12,YES)、そのままとする。そして、上記の通り、他のエリアからの連動運転指示中である場合には、当該処理対象エリアのCO濃度値が幾つであっても関係なく、必ず換気扇4を動作状態とするので、ステップS14以降の処理は実行せずに、当該処理を終了する。
他のエリアからの連動運転指示中ではない場合には(ステップS11,NO)、ステップS14以降の処理に移る。
まず、CO濃度値が800(ppm) (強制換気閾値a)以上であるか否かを判定し(ステップS14)、800(ppm)以上であれば(ステップS14、YES)、上記の通り人の有無に関係なく換気扇4を運転させるので、もし換気扇4が運転状態でなければ(ステップS15,NO)、当該処理対象エリアの換気扇4に対してON指示を出す(ステップS16)。尚、ON指示を出したときに、例えばタイマーを起動する。これによって、ステップS17の判定は、このタイマーを参照して行う。すなわち、このタイマーを参照することで、当該処理対象エリアの換気扇4の運転時間が、上記予め設定される所定時間を経過しているか否かを判定し、所定時間以上運転している場合には(ステップS17,YES)、例えば図5(b)の連動エリアテーブルを参照して、上記連動エリアの換気扇連動運転指示を出す(ステップS18)。これは、上記の通り、上記連動指示テーブルにおいて当該連動エリアに対応するフラグをONにする。これによって、当該連動エリアを処理対象とする図6の処理が実行されたときに、ステップS13によってその換気扇4が運転開始されることになる。
尚、ステップS17の判定がYESとなるのは、換気扇4を所定時間以上運転しても、CO濃度値が800(ppm) 未満とならなかったことを意味する。同様に、後述するステップS25の判定がYESとなるのは、換気扇4を所定時間以上運転しても、CO濃度値が750(ppm) 未満とならなかったことを意味する。これらは、人の有無に関係ないが、主に人が居ない場合において、換気扇4を所定時間以上運転しても、CO濃度値が750(ppm) 未満にならなかったら、連動運転を開始することを意味する。同様に、後述するステップS35,S36及びS42、S43の処理は、人が居る場合において、換気扇4を所定時間以上運転しても、CO濃度値が600(ppm) 未満にならなかったら、連動運転を開始することを意味する。尚、ここでは、連動運転を開始するか否かを判断する為のCO濃度値の閾値として、上記の通り、4種類の閾値の中の750(ppm)と600(ppm)とを用いているが、この例に限らず、上記4種類の閾値以外の他の閾値を用いてもよい(何らかの所定の閾値を用いればよい)。
ステップS18の処理を実行したら、本処理は終了する。換気扇4の運転時間が所定時間未満であれば(ステップS17,NO)、そのまま、本処理を終了する。ステップS16の処理を実行した場合には、当然、ステップS17の判定はNOとなるが、図2の処理は、繰り返し実行されるので、今回の処理対象エリアに対する図6の処理も、繰り返し実行される。よって、その後に何度も図6の処理が実行されるうちに、CO濃度値が未だ800(ppm)以上で、換気扇が所定時間以上運転されているときには、連動運転が行われることになる。
CO濃度値が750(ppm) (強制換気解除閾値b)以上、800(ppm)未満である場合(ステップS21,YES)、人が居る場合には(ステップS22,YES)、換気扇4が運転状態でなければ(ステップS23,NO)、換気扇4に対してON指示を出す(ステップS24)。この場合にも、上記と同様、例えばタイマーを起動する。一方、人がいない場合には(ステップS22,NO)、何も行わない。つまり、換気扇4が運転状態であればそのまま運転続行され、停止状態であればそのまま停止させておく。
その後のステップS25,S26の処理は、上記ステップS17,S18の処理とほぼ同じであり、その意味は既に説明してあるので、説明は省略する。
CO濃度値が700(ppm) (換気運転閾値c)以上、750(ppm)未満である場合(ステップS31,YES)、人が居る場合には(ステップS32,YES)、換気扇4が運転状態でなければ(ステップS33,NO)、換気扇4に対してON指示を出す(ステップS34)。その後のステップS35,S36の処理は、上記ステップS17,S18の処理とほぼ同じであり、その意味は既に説明してあるので、説明は省略する。
一方、人がいない場合には(ステップS32,NO)、上記強制換気解除閾値b未満となっていることから、もし換気扇4が運転中であれば(ステップS39,NO)、換気扇4を停止させる(ステップS40)。また、処理対象エリアの換気扇4を停止させるのであれば、他のエリアに連動運転させる必要もないので、連動エリアに連動運転を指示しているのであれば(ステップS37,YES)、連動運転指示を解除する(ステップS38)。すなわち、例えば、上記連動指示テーブルにおいて当該連動エリアに対応するフラグをOFFにする。
CO濃度値が600(ppm) (換気停止閾値d)以上、700(ppm)未満である場合(ステップS41,YES)、ステップS42、S43の処理を実行する。これは、上記ステップS17,S18の処理とほぼ同じであり、その意味は既に説明してあるので、説明は省略する。尚、人がいない場合、CO濃度値が750(ppm)未満となったら換気扇4を停止させるので、ここでは、人がいない場合にはCO濃度値は700(ppm)未満とはならないものと見做している。よって、ステップS41〜S43の処理は、人が居る場合において、換気扇4を運転開始から所定時間経過しているにも係らずCO濃度値が600(ppm)未満とならなかった場合には、連動運転を指示するものである。
そして、CO濃度値が600(ppm)未満となったら(ステップS41,NO)、もし換気扇4が運転中であれば(ステップS46,NO)、換気扇4を停止させる(ステップS47)。また、この場合も、上記ステップS37,S38と同様、連動エリアに対して連動運転指示しているのであれば(ステップS44,YES)、連動運転指示を解除(フラグOFF等)する(ステップS45)。
以上述べたように、本手法では、例えば4つの閾値を用いてCO濃度値に応じて、更に人の有無に応じて、肌理細やかな換気扇運転制御を行うことで、快適性を損なうことなく省エネ効果を得ることができる。人が居ないときには、人が入ってきたときに不快にならない程度の最小限の換気を行っておき、人が入ってきたら、快適な状態となるように換気扇運転制御を行う。その際、例えば、図4に示す例のように室内を複数のエリアに分割し、各エリアに換気扇4等がある場合には、省エネ効果を図りつつも、換気効率が悪い場合には、他のエリアの換気扇4も運転させることで、換気効率をアップさせ、短時間で快適な状態となるようにできる。
最後に、図1のネットワークシステムについて説明する。このネットワークシステムの具体例については特に限定しないが、LonWorks(ロンワークス)技術を用いることが望ましい。LonWorksは、例えば特開2002−333196号公報等で紹介されているように、米国エシェロン社によって開発された、設備機器用のオープンネットワークであり、その適用分野はビルディング・オートメーション等である。LonWorks技術は、高度に分散化されたピア・ツー・ピア(P2P)アーキテクチャを実現するものであり、ネットワークに接続された各ノードには、単純なアプリケーションプログラムを配置し、制御ロジックをシステム全体に分散させる。原則的には、システム内のセンサーやアクチュエータの全てが、上記ノードと成り得る。ノードで実行するアプリケーションプログラムは、独自にプログラミングするのではなく、パラメータを設定してカスタマイズする。また、LonWorksは、あらゆる物理媒体を介しての通信が可能であり、例えば中小/雑居ビル等で既に各部屋毎(各中小企業毎)に独自に空調機・換気扇を設置されており、これらが様々なメーカーのものであったとしても、何等問題なく容易に、図1のネットワークシステムを構築できる。
この例の場合、各COセンサ2、人感センサ3、換気扇4、及びコントローラ5には、固有のアドレスが割り当てられて記憶されており、各COセンサ2、人感センサ3は、各々、自律的に、例えば定周期で、測定結果データをコントローラ5に対してパケット送信する。このパケットには、送信先であるコントローラ5のアドレス、及び送信元のセンサのアドレスが含まれる。あるいは、各センサは、各々、コントローラ5の異なるポート宛にパケットを送信するようにしてもよい。何れにしても、コントローラ5は、受信したデータが、どのセンサからのデータであるのは判別できるようになっている。コントローラ5は、任意の換気扇4のアドレスに対して、ON/OFF指示データが入ったパケットを送信する。
勿論、LonWorksに限定するものではなく、例えばゲートウェイ、PLC(プログラマブルコントローラ)等を用いて、図1のネットワークシステムを構築するようにしてもよい。但し、上記の通り、低コスト、システム構築の容易性の観点から、LonWorks技術を採用することが望ましい。
本例の空調システムの概略的なシステム構成図である。 コントローラによる空調制御処理全体の概略フローである。 各種閾値と検出されるCO濃度値の具体例を示す図である。 エリアの一例を示す図である。 (a)はセンサ−換気扇対応付けテーブル、(b)は連動エリアテーブルの一例を示す図である。 図2に示す各ステップの詳細フローチャート図である。
符号の説明
1 ネットワーク
2 COセンサ
3 人感センサ
4 換気扇
5 コントローラ

Claims (5)

  1. 各部屋毎又は1つの部屋を複数に分割した各エリア毎に配置されてネットワークに接続される、COセンサ、人感センサ、及び換気扇と、
    前記ネットワークに接続されるコントローラとを有し、
    前記コントローラは、前記各人感センサによって検出される前記各部屋内又は各エリア内の人の有無と、前記各COセンサによって計測される前記各部屋内又は各エリア内のCO濃度値とを、前記ネットワークを介して入力し、該CO濃度値を予め設定される複数の閾値と比較し、該比較結果と前記人の有無とに応じて、前記換気扇をON又はOFFすべきかを判定し、該判定結果により必要に応じて前記ネットワークを介して前記換気扇をON制御又はOFF制御することを特徴とする空調システム。
  2. 前記複数の閾値は、強制換気閾値、強制換気解除閾値、換気運転閾値、換気停止閾値の4種類であり、
    前記コントローラは、
    前記計測されたCO濃度値が前記強制換気閾値以上であれば、人の有無に係らず前記換気扇をON制御し、
    人が居ない場合において、前記計測されるCO濃度値が前記強制換気解除閾値未満となったら、前記換気扇をOFF制御し、
    人が居る場合において、前記計測されるCO濃度値が、前記換気運転閾値以上であれば前記換気扇をON制御し、前記換気停止閾値未満となったら前記換気扇をOFF制御することを特徴とする請求項1記載の空調システム。
  3. 前記ON/OFF制御対象が前記エリア内に配置された換気扇である場合、
    前記コントローラは、各エリア毎に、該エリアと同じ部屋内の他のエリアの中で連動運転を依頼するエリアである連動エリアを記憶しておく記憶手段を有し、
    前記コントローラは、任意の制御対象エリアの前記換気扇のON制御後、予め設定される所定時間経過しても前記計測されるCO濃度値が所定の閾値未満とならなかった場合、前記記憶手段を参照し、該制御対象エリアの連動エリアにおける換気扇をON制御することを特徴とする請求項1又は2記載の空調システム。
  4. 前記COセンサ、人感センサ、換気扇、コントローラがネットワークに接続されたネットワークシステムは、LonWorks技術を用いることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の空調システム。
  5. 各部屋毎又は1つの部屋を複数に分割した各エリア毎にCOセンサ、人感センサ、及び換気扇が配置され、該各COセンサ、人感センサ、及び換気扇とコントローラがネットワークに接続されたシステムにおける該コントローラに、
    前記各人感センサによって検出される前記各部屋内又は各エリア内の人の有無と、前記各COセンサによって計測される前記各部屋内又は各エリア内のCO濃度値とを、前記ネットワークを介して入力し、該CO濃度値を予め設定される複数の閾値と比較し、該比較結果と前記人の有無とに応じて、前記換気扇をON又はOFFすべきかを判定し、該判定結果により必要に応じて前記ネットワークを介して前記換気扇をON制御又はOFF制御する機能
    を実現させる為のプログラム。
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