JP2007083603A - 画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構及びその冷却方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のインクジェット記録装置では、ファンによる記録ヘッドの冷却、又は記録ヘッドの温度が所定の温度以上になった場合に、記録ヘッドの記録速度を通常の記録速度より遅くして記録品質の劣化を抑制しているが、記録ヘッドが所定の温度以上に温度上昇した場合、余熱による温度上昇が記録ヘッドにおける複数のノズル素子等を破損してしまう。
【解決手段】画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構及びその冷却方法は、記録ヘッド15を冷却する第1の冷却機構4と、記録ヘッド15を冷却する第2の冷却機構5と、記録ヘッド15の温度を検出温度検出部2と、ユーザに少なくとも冷却モードを設定させるモード設定部3と、第1の冷却機構4及び第2の冷却機構5を少なくとも駆動制御する制御部8と、を少なくとも備え、制御部8は、画像記録に関するジョブ情報と、温度検出部の検出温度とに基づき、記録再開温度を算出して記録ヘッド15の冷却を行う。
【選択図】 図1
【解決手段】画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構及びその冷却方法は、記録ヘッド15を冷却する第1の冷却機構4と、記録ヘッド15を冷却する第2の冷却機構5と、記録ヘッド15の温度を検出温度検出部2と、ユーザに少なくとも冷却モードを設定させるモード設定部3と、第1の冷却機構4及び第2の冷却機構5を少なくとも駆動制御する制御部8と、を少なくとも備え、制御部8は、画像記録に関するジョブ情報と、温度検出部の検出温度とに基づき、記録再開温度を算出して記録ヘッド15の冷却を行う。
【選択図】 図1
Description
本発明は、画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構及びその冷却方法に関する。
近年、記録装置においては、記録ヘッドに形成される複数のノズルからインクを吐出して記録媒体に画像記録するインクジェット記録装置が一般に知られている。インクジェット記録装置には、例えば各ノズルにピエゾ素子を設け、駆動電圧の印加により各ノズル上部におけるインク経路の変形を利用してインクを吐出させる方式がある。
また、例えば記録ヘッドの各ノズル内に電熱変換素子(ヒータ)を設け、ヒータ通電時の発熱により発生する気泡の膨張力でインクを吐出させる方式がある。
前述した各インクジェット方式は、例えばノズル数を増やしてノズル列の長さを長尺化することにより、横幅のサイズアップが図られた記録媒体に対する画像記録を容易に実現することができる。
しかし、特に電熱変換素子を設けてインクを吐出させる方式においては、ノズル列の長尺化におけるノズル数の増加が、発熱量の増加を招くことになり記録ヘッド全体の温度を上昇しやすくする。これにより、温度上昇した記録ヘッドの各ノズルから吐出されるインクのドット径は、温度上昇前に比べ大きくなり、通常温度時の記録媒体に対する記録濃度よりも濃く記録されることになり、結果、記録品質に悪影響を及ぼしてしまう。
このような課題を解決するために、特許文献1では、ファンを設けて記録ヘッドを冷却するインクジェット記録装置を開示している。
また、特許文献2では、記録ヘッドの温度が所定の温度以上(記録品質に重大な影響を与える温度)になった場合に、記録ヘッドの記録速度を通常の記録速度より遅くして記録品質の劣化を抑制可能なインクジェット記録装置を開示している。
特開2004−025721号公報
特開2005−014533号公報
しかしながら、特許文献1に開示される記録ヘッドの冷却方法では、近年の記録高速化に伴う記録ヘッドの温度上昇を急速に冷却するための、より冷却効率の良い記録ヘッド冷却方法としては適していない。
これは、前述した各記録ヘッドが所定の温度以上に温度上昇した場合、記録ヘッドの記録動作を停止しても余熱による温度上昇が記録ヘッドにおける複数のノズル素子等を破損してしまう虞があるからである。
従って、このような場合には、記録ヘッドの記録動作を停止した後に、速やかに冷却効率の良い冷却方法で冷却する必要がある。
また、特許文献2に開示されているインクジェット記録装置では、記録ヘッドの温度が所定の温度上になった場合に、記録速度を通常の記録速度より遅くして、記録品質の劣化を抑制している。
また、特許文献2に開示されているインクジェット記録装置では、記録ヘッドの温度が所定の温度上になった場合に、記録速度を通常の記録速度より遅くして、記録品質の劣化を抑制している。
しかし、特許文献2に開示されているインクジェット記録装置では、記録ヘッドの冷却機構を設けていない。
従って、記録速度を通常の記録速度より遅くする頻度は、インクジェット記録装置周辺の室温に左右されて、その都度変わるため、インクジェット記録装置の設置環境により記録媒体への記録スループットが変動してしまうといった課題がある。仮に、特許文献2に開示されているインクジェット記録装置が、特許文献1に開示されるファンを装着した場合、インクジェット記録装置の設置環境により記録媒体への記録スループットが変動してしまうといった課題は解決される。
しかし、前述した余熱による温度上昇で記録ヘッドの複数ノズル素子等が破損してしまうといった課題については、解決することができない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、記録ヘッドの温度上昇に伴う画質劣化を抑止すると共に、温度上昇による記録ヘッドの破損を防止し、且つ画像記録装置の連続記録時間の延長を実現する、画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構及びその冷却方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構は、記録媒体を載置搬送する搬送機構と、搬送機構を上下移動する上下移動機構と、搬送機構の搬送面に対向して設けられた少なくとも1つの記録ヘッドと、記録ヘッドにインクを供給するインク供給系と、を有し、ユーザ指定のジョブ情報に基づき記録媒体に記録ヘッドよりインクを吐出して画像記録を行う画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構であって、少なくとも1つの記録ヘッドを冷却する第1の冷却機構と、少なくとも1つの記録ヘッドを冷却する第2の冷却機構と、記録ヘッドの温度を検出する少なくとも1つの温度検出部と、ユーザに少なくとも冷却モードを設定させるモード設定部と、第1の冷却機構及び前記第2の冷却機構を少なくとも駆動制御する制御部と、を少なくとも備え、制御部は、ジョブ情報と温度検出部の検出温度とに基づき、記録再開温度を算出して記録ヘッドの冷却を行うことを特徴とする。
本発明の画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構の冷却方法は、記録媒体を載置搬送する搬送機構と、搬送機構を上下移動する上下移動機構と、搬送機構の搬送面に対向して設けられた少なくとも1つの記録ヘッドと、記録ヘッドにインクを供給するインク供給系と、を有し、ユーザ指定のジョブ情報に基づき記録媒体に記録ヘッドよりインクを吐出して画像記録を行う画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構の冷却方法であって、ユーザに記録ヘッド冷却機構使用における冷却モードの有効、又は無効を選択させ、冷却モードの有効が選択された場合、記録ヘッドの温度が第2の判定基準温度以上か判定し、記録ヘッドが第2の判定基準温度以上だった場合、画像記録を停止し、第1の冷却機構を駆動させると共に記録再開温度を算出してから第2の冷却機構を駆動させ、記録ヘッドが第2の判定基準温度以上でなかった場合、第1の判定基準温度以上か判定し、記録ヘッドが第1の判定基準温度以上だった場合、非通常記録で画像記録を行うと共に記録再開温度を算出してから第1の冷却機構を駆動させ、記録再開温度が第1の判定基準温度以上だった場合、非通常記録で画像記録を行うと共に前記ジョブ終了を判定し、記録再開温度が前記第1の判定基準温度以上でなかった場合、通常記録で画像記録を行うと共にジョブ終了を判定し、ジョブが終了と判定された場合、冷却モードの処理を終了することを特徴とする。
本発明は、記録ヘッドの温度上昇に伴う画質劣化を抑止すると共に、温度上昇による記録ヘッドの破損を防止し、且つ画像記録装置の連続記録時間の延長を実現する、画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構及びその冷却方法を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、画像記録装置と本発明の第1の実施形態に係わる画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構との関係を示す概念的なブロック図である。
図1に示される画像記録装置11は、記録媒体を載置搬送する搬送機構13と、この搬送機構13を上下移動する上下移動機構12と、記録媒体に画像記録するための少なくとも1つの記録ヘッド15と、この記録ヘッド15を駆動するための記録ヘッド駆動部14と、記録ヘッド15に対しインクを供給するためのインク供給系16と、を少なくとも備えており、さらに本発明の記録ヘッド冷却機構1を備えている。
インク供給系16は、画像記録装置11が例えばK(ブラック),C(シアン),M(マゼンタ),及びY(イエロ)の各色インクを備える場合、この各色インクを蓄えるためのインク供給部16−1,16−2,16−3,及び16−4を備えて各色記録ヘッド15へそれぞれインクを供給する。
記録ヘッド冷却機構1は、少なくとも1つの温度検出部2と、モード設定部3と、第1の冷却機構4と、負圧生成部6及び左右移動機構7を少なくも有する第2の冷却機構5と、制御部8と、を少なくとも備えている。
この記録ヘッド冷却機構1の制御部8は、温度検出部2、モード設定部3、第1の冷却機構4及び第2の冷却機構5をそれぞれ制御すると共に、画像記録装置11も制御するように兼用で設けられている。
また、制御部8は、上位機器17における例えばホストコピュータ等から画像記録に関する情報(以下ジョブ情報と称する)の通知を受ける。
このジョブ情報には、画像データ、記録媒体サイズ指令、記録枚数指令、及び記録時の解像度指令、等が含まれる。
温度検出部2は、記録ヘッド15の発熱部におけるノズル近傍に配設、及び記録ヘッド駆動部14の発熱部におけるドライブIC等に配設される温度センサで、例えばサーミスタタイプ、熱電対タイプ等を用いる。
モード設定部3は、本発明の記録ヘッド冷却機構1の冷却モード設定に少なくとも用いられ、ユーザが操作する画像記録装置11の操作パネル内に設けても良いし、画像記録装置11に別構成の専用操作パネルとして設けても良い。
また、このモード設定部3は、上位機器17におけるホストコンピュータ等の画面上に表示されるモード設定入力画面として設けても良い。
第1の冷却機構4は、例えば少なくとも1つのファンを有する雰囲気吸引チャンバで構成され、記録ヘッド15を配設するキャリッジ33(図3参照)に配設される。
この第1の冷却機構4における雰囲気吸引チャンバは、キャリッジ33に配設された記録ヘッド15の上方において、記録ヘッド15周辺の雰囲気を少なくともキャリッジ33の外部に排気するための排気ダクト4aを有する。
第2の冷却機構5は、負圧生成部6及び左右移動機構7を少なくも有するヘッドメンテナンス機構で構成されている。
負圧生成部6は、例えば負圧ポンプ等が用いられ、制御部8の制御により、後述するヘッドメンテナンス機構の吸引ノズル31に対し所定の負圧が発生するように設けられている。
制御部8は、画像記録装置11と、本発明の記録ヘッド冷却機構1と、を統括制御する例えばコンピュータが用いられ、CPU、RAM、レジスタ、タイマ及び所定の演算プログラムを記憶するROM等を有する。
このROMには、例えば本発明の画像記録装置11が備える記録ヘッド冷却機構1の冷却方法に関する処理プログラムが記憶される。
図2は、図1に示される制御部の内部構成を示すブロック構成図である。
図2に示される制御部8は、ジョブ情報管理部21と、記録枚数レジスタ22と、画像記録率算出部23と、記録再開温度算出部24と、記録再開温度レジスタ25と、モードレジスタ26と、温度レジスタ27と、冷却動作実行判定部28と、冷却機構駆動部29と、を少なくとも備えている。
ジョブ情報管理部21は、上位機器17より通知されたジョブ情報に基づいて、画像記録動作の管理、記録ヘッド15の冷却動作の管理を少なくとも行う。
記録枚数レジスタ22は、ジョブ情報における記録枚数指令の記憶、及び実際に画像記録した記録枚数を順次記憶する。
画像記録率算出部23は、ジョブ情報管理部21から通知された記録枚数レジスタ22の情報(記録媒体のサイズ指令、及び解像度指令)に基づいて画像記録率を算出する。
この画像記録率は、所定のサイズの記録媒体をS、画像記録時の所定の解像度をr、画像記録率をβ、とすると、
S×r=βにおけるパーセントで示され、
例えばA3サイズの記録媒体の全画像記録範囲に対し、解像度300dpi
で画像記録した際の画像記録率βを100%、とすると、
A3[サイズ]×300dpi[解像度]=100%[画像記録率]となり、
例えば、A4サイズの記録媒体の全画像記録範囲に対し、解像度300dp
iで画像記録した際の画像記録率βは、
A4[サイズ]×300dpi[解像度]=50%、となり、
また、例えばA4サイズの記録媒体の全画像記録範囲に対し、解像度600
dpiで画像記録した際の画像記録率βは、
A4[サイズ]×600dpi[解像度]=100%、となる。
S×r=βにおけるパーセントで示され、
例えばA3サイズの記録媒体の全画像記録範囲に対し、解像度300dpi
で画像記録した際の画像記録率βを100%、とすると、
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例えば、A4サイズの記録媒体の全画像記録範囲に対し、解像度300dp
iで画像記録した際の画像記録率βは、
A4[サイズ]×300dpi[解像度]=50%、となり、
また、例えばA4サイズの記録媒体の全画像記録範囲に対し、解像度600
dpiで画像記録した際の画像記録率βは、
A4[サイズ]×600dpi[解像度]=100%、となる。
記録再開温度算出部24は、当該ジョブ実行中にジョブ情報管理部21から通知された実際に画像記録された記録枚数と、この時の画像記録率と、から温度上昇した記録ヘッド15の温度上昇率を算出する。
この温度上昇率は、例えば後述する第2の判定基準温度、又は第1の判定基準温度、以上となった記録ヘッド15の温度値から、画像記録開始前に予め温度レジスタ27に記憶した当該記録ヘッド15の温度値を減じ、さらにジョブ情報管理部21から通知された実際に画像記録された記録枚数を参照することで算出できる。
次に、ジョブ情報の全画像記録枚数から、実際画像記録した記録媒体の記録枚数を減じて残りの記録枚数を算出する。
さらに、残りの記録枚数と、残りの記録枚数に対する画像記録率と、温度上昇率と、から記録ヘッド15における上昇分の温度を予測し、後述する第2の判定基準温度から予測した上昇分の温度、及び所定のマージン値を減じて、記録再開温度を算出する。
ここで、第2の判定基準温度とは、第2の冷却機構5の駆動開始を判定するための基準温度である。また、画像記録装置11は、この第2の判定基準温度未満の温度を画質保証温度として設定している。
また、第1の判定基準温度とは、第1の冷却機構4の駆動開始を判定するための基準温度である。また、画像記録装置11は、この第1の判定基準温度を通常の記録速度より記録速度を遅くした非通常記録への移行判定に用いている。
以下、記録再開温度の算出例について説明する。
ジョブ情報:A4サイズ記録媒体の全面に対し、600dpiで500枚画
像記録(画像記録率:100%)の時、とし、
第2の判定基準温度:45[℃]、とし、
第1の判定基準温度:37[℃]、とし、
温度マージン値:2[℃]、とし、
画像記録開始前の記録ヘッドJの温度αA:33[℃]、とし、
温度上昇状況:上記ジョブ情報に基づいて400枚目を画像記録完了時に、
記録ヘッドJの温度が45[℃]に上昇したと、仮定すると、
温度上昇率:P[℃/記録枚数]=(45[℃]−33[℃])/400[記
録枚数]、より、
P=0.03[℃/記録枚数]、となり、
予測される記録ヘッドJの記録再開後の上昇分温度αB、とすると、
αB=0.03[℃/記録枚数]×100[記録枚数]、より、
αB=3[℃]、となる。
従って、設定される記録再開温度:αc、は、
αc=45[℃]−3[℃]−2[℃]、となり、
結果、記録再開温度:αcは、40[℃]、となる。
冷却動作実行判定部28は、冷却機構駆動部29に対し、第2の冷却機構5
で上記記録ヘッド15を40[℃]まで冷却するように指令することにより、
本ジョブの残りの記録媒体100枚に対する画像記録を、第2の判定基準温
度:45[℃]未満の温度で終了させることができる。
ジョブ情報:A4サイズ記録媒体の全面に対し、600dpiで500枚画
像記録(画像記録率:100%)の時、とし、
第2の判定基準温度:45[℃]、とし、
第1の判定基準温度:37[℃]、とし、
温度マージン値:2[℃]、とし、
画像記録開始前の記録ヘッドJの温度αA:33[℃]、とし、
温度上昇状況:上記ジョブ情報に基づいて400枚目を画像記録完了時に、
記録ヘッドJの温度が45[℃]に上昇したと、仮定すると、
温度上昇率:P[℃/記録枚数]=(45[℃]−33[℃])/400[記
録枚数]、より、
P=0.03[℃/記録枚数]、となり、
予測される記録ヘッドJの記録再開後の上昇分温度αB、とすると、
αB=0.03[℃/記録枚数]×100[記録枚数]、より、
αB=3[℃]、となる。
従って、設定される記録再開温度:αc、は、
αc=45[℃]−3[℃]−2[℃]、となり、
結果、記録再開温度:αcは、40[℃]、となる。
冷却動作実行判定部28は、冷却機構駆動部29に対し、第2の冷却機構5
で上記記録ヘッド15を40[℃]まで冷却するように指令することにより、
本ジョブの残りの記録媒体100枚に対する画像記録を、第2の判定基準温
度:45[℃]未満の温度で終了させることができる。
記録再開温度レジスタ25は、記録再開温度算出部24が算出した記録再開温度を記憶する。
モードレジスタ26は、前述したモード設定部3の設定結果を記憶し、この設定結果を冷却動作実行判定部28に通知する。
温度レジスタ27は、第2の判定基準温度、第1の判定基準温度、及び記録再開温度を算出時の所定のマージン値を少なくとも記憶し、冷却動作実行判定部28に通知する。
冷却動作実行判定部28は、ジョブ情報管理部21と、記録再開温度レジスタ25と、温度検出部2と、モードレジスタ26との通知情報に基づき、冷却機構駆動部29の駆動を判定する。
冷却機構駆動部29は、第1の冷却機構4、第2の冷却機構5、及び上下移動機構12を駆動する。
図3には、第1の冷却機構の構成例、及び第2の冷却機構におけるヘッドメンテナンス機構の構成例が示されており、図3(a)が、ヘッドメンテナンス動作を行っていない場合の正面図、図3(b)が、ヘッドメンテナンス動作を行っている場合の正面図である。
第1の冷却機構4における雰囲気吸引チャンバは、前述したように、記録ヘッド15を配設するキャリッジ33上方に配設され、排気ダクト4aを介して記録ヘッド15の周辺の雰囲気を画像記録装置11の外部に排気する。
第2の冷却機構5におけるヘッドメンテナンス機構は、画像記録装置11が画像記録スタンバイ状態において、図3(a)に示されるように、キャリッジ33のX軸方向に略等間隔に配設された記録ヘッド15(同図では、記録ヘッド15を、左から順に4つ配設)の隙間に前述した搬送機構13に載置されて収納されている。
このヘッドメンテナンス機構は、略等間隔に配設された記録ヘッド15と少なくとも同数の吸引ノズル31、及びインクパン32を有し、これらインクパン32は吸引ノズル31をそれぞれ載置している。
このヘッドメンテナンス機構は、当該ヘッドメンテナンス機構を所定の距離に左右移動させる左右移動機構7を有し、この左右移動機構7に各インクパン32を支持している。
なお、左右移動機構7の所定の距離とは、吸引ノズル31が、図3(a)に示されるヘッドメンテナンス機構の収納位置から、図3(b)に示される記録ヘッド15に当接するまでのX軸方向の移動距離である。
また、このヘッドメンテナンス機構には、吸引ノズル31に対し所定の負圧を発生させるための前述した不図示の負圧生成部6が接続される。
次に、第2の冷却機構5におけるヘッドメンテナンス機構の動作について説明する。
前述した冷却機構駆動部29は、画像記録装置11が画像記録スタンバイ状態(図3(a)の状態)より、上下移動機構12を駆動制御して、ヘッドメンテナンス機構を載置する搬送機構13を所定の距離だけZ軸方向に下降させる。
次に、冷却機構駆動部29は、左右移動機構7を駆動制御して、ヘッドメンテナンス機構の吸引ノズル31が記録ヘッド15と対向する位置へX軸方向に水平移動させる。
次に、冷却機構駆動部29は、上下移動機構12を駆動制御して、ヘッドメンテナンス機構を載置する搬送機構13を所定の距離(吸引ノズル31が記録ヘッド15に当接する距離)だけZ軸方向に上昇させて停止させる。
さらに、冷却機構駆動部29は、前述したヘッドメンテナンス機構の負圧生成部6を駆動制御して、冷却対象となった記録ヘッド15に当接する吸引ノズル31に対し所定の負圧を発生させる。
これと共に制御部8は、記録ヘッド駆動部14を駆動制御して、冷却対象となった記録ヘッド15に対し所定色のインクを冷却用として所定量吐出させる。
図4乃至図7を参照して画像記録装置と本発明に係わる画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構の冷却方法について説明する。
図4は、本実施形態に係る画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構の冷却動作及び記録動作を示すフローチャート(メインルーチン)である。
制御部8は、ステップ1において、冷却モードが設定されているか否かを判定する。
ステップ1の判定の結果、冷却モードが設定されていた場合、制御部8は、ステップ2へ処理を移行する。
また、ステップ1の判定の結果、冷却モードが設定されていなかった場合、制御部8は、本メインルーチンでの処理を行わずに本メインルーチンの終了処理(END)へ処理を移行して、その後の冷却モード設定にそなえる。
制御部8は、ステップ2において、記録再開フラグ1,2を共にOFFしステップ3へ処理を移行する。
制御部8は、ステップ3において、記録ヘッド15のいずれかが第2の判定基準温度以上か否かを判定する。
ステップ3の判定の結果、記録ヘッド15のいずれかが第2の判定基準温度以上と判定された場合、制御部8は、ステップ4へ処理を移行する。
また、ステップ3の判定の結果、記録ヘッド15のいずれかが第2の判定基準温度以上と判定されなかった場合、制御部8は、ステップ5へ処理を移行して記録再開フラグ2をOFFしてからステップ11へ処理を移行する。
制御部8は、ステップ4において、記録処理中フラグがONしているか否かを判定する。
この記録処理中フラグは、本メインルーチン内でON/OFFされるフラグではない。
この記録処理中フラグは、制御部8がジョブ情報に基づいて記録を開始した時点からON/OFFするフラグで、記録媒体1枚毎の記録に対し記録中にON、記録媒体1枚の記録が完了した時点でOFFされるフラグである。
ステップ4の判定の結果、記録処理中フラグがONしていた場合、制御部8は、この記録処理中フラグがOFF、即ち記録途中の記録媒体1枚に対する記録が完了するまで、このステップ4でループ処理させる。
また、ステップ4の判定の結果、記録処理中フラグがOFFしていた場合、制御部8は、ステップ6へ処理を移行して画像記録を停止させてからステップ7へ処理を移行する。
制御部8は、ステップ7において、記録再開フラグ2をONしてからステップ8へ処理を移行する。
制御部8は、ステップ8において、第1の冷却機構4の駆動制御におけるSBN1サブルーチン処理を行わせ、このSBN1サブルーチン処理の終了後にステップ9へ処理を移行する。
このSBN1サブルーチン処理については、図5を参照しながら後述する。
制御部8は、ステップ9において、記録再開温度の設定におけるSBN3サブルーチン処理を行わせ、このSBN3サブルーチン処理の終了後にステップ10へ処理を移行する。
このSBN3サブルーチン処理については、図7を参照しながら後述する。
制御部8は、ステップ10において、第2の冷却機構5の駆動制御におけるSBN2サブルーチン処理を行わせ、このSBN2サブルーチン処理の終了後にステップ11へ処理を移行する。
このSBN2サブルーチン処理については、図6を参照しながら後述する。
制御部8は、ステップ11において、記録再開フラグ2がONしているか否かを判定する。
ステップ11の判定の結果、記録再開フラグ2がONしていた場合、制御部8は、ステップ22へ処理を移行する。
また、ステップ11の判定の結果、記録再開フラグ2がONしていないと判定された場合、制御部8は、ステップ12へ処理を移行する。
制御部8は、ステップ12において、記録ヘッド15のいずれかが第1の判定基準温度以上か否かを判定する。
ステップ12の判定の結果、第1の判定基準温度以上と判定された場合、制御部8は、ステップ13へ処理を移行する。
また、ステップ12の判定の結果、第1の判定基準温度以上と判定されなかった場合、制御部8は、ステップ15へ処理を移行して記録再開フラグ1をOFFしてからステップ22へ処理を移行する。
制御部8は、ステップ13において、記録再開フラグ1がONしているか否かを判定する。
ステップ13の判定の結果、記録再開フラグ1がONしていた場合、制御部8は、ステップ20へ処理を移行する。
また、ステップ13の判定の結果、記録再開フラグ1がONしていないと判定された場合、制御部8は、ステップ14へ処理を移行して記録再開フラグ1をONしてからステップ16へ処理を移行する。
制御部8は、ステップ16において、記録再開温度の設定におけるSBN3サブルーチン処理を行わせ、このSBN3サブルーチン処理の終了後にステップ17へ処理を移行する。
このSBN3サブルーチン処理については、図7を参照しながら後述する。
制御部8は、ステップ17において、第1の冷却機構4の駆動制御におけるSBN1サブルーチン処理を行わせ、このSBN1サブルーチン処理の終了後にステップ18へ処理を移行する。
このSBN1サブルーチン処理については、図5を参照しながら後述する。
制御部8は、ステップ18において、記録ヘッド駆動部14に対し非通常記録指令を発令してからステップ19へ処理を移行する。
制御部8は、ステップ19において、非通常記録における画像記録を開始してからステップ20へ処理を移行する。
制御部8は、ステップ20において、前述した画像記録に関するジョブが終了したか否かを判定する。
ステップ20の判定の結果、画像記録に関するジョブが終了したと判定された場合、制御部8は、ステップ21に処理を移行して第1の冷却機構4をOFFしてから終了処理(END)へ処理を移行する。
また、ステップ20の判定の結果、画像記録に関するジョブが終了してないと判定された場合、制御部8は、ステップ22へ処理を移行する。
制御部8は、ステップ22において、記録再開フラグ1,2が共にOFFか否かを判定する。
ステップ22の判定の結果、記録再開フラグ1,2が共にOFFと判定された場合、制御部8は、ステップ23へ処理を移行して記録ヘッド駆動部14に対し通常記録指令を発令してからステップ24へ処理を移行する。
また、ステップ22の判定の結果、記録再開フラグ1,2が共にOFFしていないと判定された場合、制御部8は、ステップ3へ処理を移行する。
制御部8は、ステップ24において、第1の冷却機構4をOFFしてからステップ25へ処理を移行する。
制御部8は、ステップ25において、記録ヘッド駆動部14に対し通常の画像記録を開始させてからステップ26へ処理を移行する。
制御部8は、ステップ26において、前述した画像記録に関するジョブが終了したか否かを判定する。
ステップ26の判定の結果、画像記録に関するジョブが終了したと判定された場合、制御部8は、終了処理(END)へ処理を移行する。
また、ステップ26の判定の結果、画像記録に関するジョブが終了してないと判定された場合、制御部8は、ステップ3へ処理を移行する。
図5は、第1の冷却機構における記録ヘッドの冷却動作を示すフローチャート(サブルーチン)である。
制御部8は、ステップ31において、第1の冷却機構4の動作を開始してからステップ32へ処理を移行する。
制御部8は、ステップ32において、記録再開フラグ2がONか否かを判定する。
ステップ32の判定の結果、記録再開フラグ2がONと判定された場合、制御部8は、本サブルーチンの終了(RET)へ処理を移行する。
また、ステップ32の判定の結果、記録再開フラグ2がONしていないと判定された場合、制御部8は、ステップ33へ処理を移行する。
制御部8は、ステップ33において、全ての記録ヘッド15の温度が記録再開温度以下になったか否かを判定する。
ステップ33の判定の結果、全ての記録ヘッド15の温度が記録再開温度以下になったと判定された場合、制御部8は、本サブルーチンの終了(RET)へ処理を移行する。
また、ステップ33の判定の結果、全ての記録ヘッド15の温度が記録再開温度以下になっていないと判定された場合、制御部8は、全ての記録ヘッド15の温度が記録再開温度以下になるまで、このステップ33でループ処理させる。
図6は、第2の冷却機構における記録ヘッドの冷却動作を示すフローチャート(サブルーチン)である。
制御部8は、ステップ41において、上下移動機構12を駆動制御して搬送機構13上に載置された第2の冷却機構5におけるヘッドメンテナンス機構を所定位置まで下降させてからステップ42の処理へ移行する。
制御部8は、ステップ42において、左右移動機構7の駆動制御によりヘッドメンテナンス機構の吸引ノズルを記録ヘッド15のノズル面に対向する位置まで水平移動させてからステップ43の処理へ移行する。
制御部8は、ステップ43において、上下移動機構12を駆動制御して搬送機構13上に載置された第2の冷却機構5におけるヘッドメンテナンス機構の吸引ノズルが、記録ヘッド15のノズル面に当接する位置まで移動させてからステップ44の処理へ移行する。
制御部8は、ステップ44において、温度上昇した当該記録ヘッド15のみインク吐出させ、この吐出インクを吸引ノズル31で吸引することにより、当該記録ヘッド15を冷却しステップ45へ処理を移行させる。
制御部8は、ステップ45において、全ての記録ヘッド15の温度が記録再開温度以下になったか否かを判定する。
ステップ45の判定の結果、全ての記録ヘッド15の温度が記録再開温度以下になったと判定された場合、制御部8は、ステップ46へ処理を移行させ上下移動機構12を駆動制御して搬送機構13上に載置された第2の冷却機構5におけるヘッドメンテナンス機構を所定の位置まで下降させてからステップ47の処理へ移行する。
また、ステップ45の判定の結果、全ての記録ヘッド15の温度が記録再開温度以下になっていないと判定された場合、制御部8は、全ての記録ヘッド15の温度が記録再開温度以下になるまで、このステップ45でループ処理させる。
制御部8は、ステップ47において、左右移動機構7の駆動制御によりヘッドメンテナンス機構の吸引ノズル31を記録ヘッド15のノズル面に対向しない所定位置まで水平移動させてからステップ48の処理へ移行する。
制御部8は、ステップ48において、上下移動機構12を駆動制御して搬送機構13上に載置された第2の冷却機構5におけるヘッドメンテナンス機構を記録位置まで上昇させてから本サブルーチンの終了(RET)へ処理を移行する。
図7は、画像記録動作に係わる記録再開温度の設定を示すフローチャート(サブルーチン)である。
制御部8は、ステップ51において、前述した画像記録に関するジョブ情報に基づいて、実際画像記録した記録媒体の枚数と、その時の前述した画像記録率と、から記録ヘッド15の温度上昇率を算出させてステップ52の処理へ移行する。
制御部8は、ステップ52において、前述した画像記録に関するジョブ情報に基づいて、残りの記録枚数と、その時の前述した画像記録率と、ステップ51で算出された温度上昇率と、から前述した第2の判定基準温度以上、又は第1の判定基準温度以上と判定された当該記録ヘッド15の温度上昇分を予測させてステップ53の処理へ移行する。
制御部8は、ステップ53において、前述した第2の判定基準温度からステップ52で予測した温度上昇分と、前述したマージン値と、を減じた温度値を記録再開温度に設定してから本サブルーチンの終了(RET)へ処理を移行する。
以上説明したように、本発明の第1の実施形態によれば、制御部8は、1つ以上の記録ヘッド15が第2の判定基準温度以上に温度上昇した場合、画像記録装置11の画像記録を停止してから、第1の冷却機構4で当該記録ヘッド15の周辺の冷却を行う。
この時、制御部8は、第2の冷却機構5におけるヘッドメンテナンス機構の吸引ノズル31を記録ヘッド15のノズルに当接させた状態で、当該記録ヘッド15から所定量のインクを吐出させると共に、吸引ノズル31により吐出されたインクを吸引させることにより、温度上昇した当該記録ヘッド15を急速に冷却することができるので当該記録ヘッド15の余熱による破損を抑止できる。
本発明の第1の実施形態によれば、制御部8は、1つ以上の記録ヘッド15が第2の判定基準温度以上に温度上昇した場合、画像記録装置11の画像記録を停止してから、温度上昇した当該記録ヘッド15のインク色におけるインクのみを吐出させながら第2の冷却機構5におけるヘッドメンテナンス機構で温度上昇した当該記録ヘッド15のみを冷却させるのでインクの無駄な消費を抑止できる。
本発明の第1の実施形態によれば、制御部8は、1つ以上の記録ヘッド15が第2の判定基準温度以上に温度上昇、又は第1の判定基準温度以上に温度上昇した場合、第2の判定基準温度未満の温度に記録再開温度を設定し、その設定された記録再開温度に基づいて、記録ヘッド15の記録速度の設定を変更してから画像記録を行わせるので記録ヘッド15に負荷をかけ過ぎずに画像記録装置11の連続記録時間の延長を実現できる。
本発明の第1の実施形態によれば、制御部8は、記録再開温度の設定において、1つ以上の記録ヘッド15が第2の判定基準温度以上に温度上昇、又は第1の判定基準温度以上に温度上昇した際の当該記録ヘッド15の画像記録率を、画像記録に関するジョブ情報に基づき算出し、この算出した画像記録率に基づき記録再開後の上昇分温度を予測して設定するので、画像記録再開後に記録ヘッド15が再び第2の判定基準温度以上に温度上昇することを抑止できる。
次に、本発明の第2の実施形態について図面を参照しながら説明する。
図8は、画像記録装置と本発明の第2の実施形態に係わる画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構との関係を示す概念的なブロック構成を示す図である。
なお、本発明の第2の実施形態においては、前述した第1の実施形態と同等の構成要素には同じ符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本発明の第2の実施形態は、前述した第1の実施形態に対し、インク回収部9を備えている点が異なる。
このインク回収部9は、前述した画像記録装置11のインク供給系16に対し、蓄えたインクを供給するように設けられ、例えばインクを蓄えるインクタンク9aと、インクタンク9a内のインク液面を検出するためのインク液面センサ9b−1,9b−2と、と、蓄えたインクの不純物(ゴミ、異物等)を除去するためのフィルタ9cと、供給ポンプ9dと、供給弁9eを少なくとも備える。
これにより、制御部8は、第2の冷却機構5におけるヘッドメンテナンス機構が記録ヘッド15の冷却に使用した当該インクを、インクパン32から供給弁9eの開放によりインク回収部9におけるインクタンク9aのインク液面センサ9b−1の位置(液面)まで蓄えてフィルタ9cで不純物を除去してから、供給ポンプ9dでインク供給系16へ供給する。
なお、このインク回収部9は、画像記録装置11が前述した例えばK(ブラック),C(シアン),M(マゼンタ),及びY(イエロ)の各色インクを蓄えるインク供給系16−1,16−2,16−3,及び16−4を備える場合、各インク供給系16−1,16−2,16−3,及び16−4に対応するインク回収部9−1,9−2,9−3,及び9−4を備えて、これらからインク供給系16−1,16−2,16−3,及び16−4へそれぞれ各色インクを供給する。
インク液面センサ9bは、インクタンク9a内に蓄えられたインクが所定のインク液面以下になった場合、制御部8に通知する。
インク液面センサ9bより通知を受けた制御部8は、供給ポンプ9dの駆動を停止してインク供給系16へのインク供給を停止する。
このインク液面センサ9bには、例えばフロート方式、静電容量タイプのセンサ等を用いる。
以上説明したように、本発明の第2の実施形態によれば、前述した第1の実施形態の効果に加え、制御部8は、第2の冷却機構5におけるヘッドメンテナンス機構が、記録ヘッド15の冷却に使用した当該インクをインク回収部9のインクタンク9aに所定の量蓄えてフィルタ9cで不純物を除去してから、供給ポンプ9dでインク供給系16へ供給させるのでインクの無駄をなくすことができる。
本発明の第1,2の実施形態における記録ヘッド冷却機構の冷却方法では、制御部8が、第1の冷却機構4を1つ以上の記録ヘッド15が第2の判定基準温度以上に温度上昇、又は第1の判定基準温度以上に温度上昇した際に駆動制御したが、これに限らず、第1の冷却機構4は、画像記録装置11の起動中において常時駆動させても良い。
なお、本発明は、前述した各実施形態に限定されるものではなく、開示される要旨を逸脱しない範囲で、適宜、構成要素について変形及び組み合わせることができる。
例えば第2の冷却機構5におけるヘッドメンテナンス機構の上下移動は、搬送機構13に載置させて上下移動させる構成としたが、これに限らず、ヘッドメンテナンス機構に上下移動機構を設けても良い。
また、各構成要素の中から所望に応じて、幾つかの構成要素を削除して実施することもできる。
1…記録ヘッド冷却機構、2…温度検出部、3…モード設定部、4…第1の冷却機構、4a…排気ダクト、5…第2の冷却機構、
6…負圧生成部、7…左右移動機構、8…制御部、9…インク回収部、
9a…インクタンク、9b−1,9b−2…インク液面センサ、9c…フィルタ、
9d…供給ポンプ、9e…供給弁、11…画像記録装置、12…上下移動機構、
12a…当接アーム、13…搬送機構、14…記録ヘッド駆動部、
15…記録ヘッド、16…インク供給系、17…上位機器、
21…ジョブ情報管理部、22…記録枚数レジスタ、23…画像記録率算出部、24…記録再開温度算出部、25…記録再開温度レジスタ、
26…モードレジスタ、27…温度レジスタ、28…冷却動作実行判定部、
29…冷却機構駆動部、31…吸引ノズル、32…インクパン、
33…キャリッジ。
6…負圧生成部、7…左右移動機構、8…制御部、9…インク回収部、
9a…インクタンク、9b−1,9b−2…インク液面センサ、9c…フィルタ、
9d…供給ポンプ、9e…供給弁、11…画像記録装置、12…上下移動機構、
12a…当接アーム、13…搬送機構、14…記録ヘッド駆動部、
15…記録ヘッド、16…インク供給系、17…上位機器、
21…ジョブ情報管理部、22…記録枚数レジスタ、23…画像記録率算出部、24…記録再開温度算出部、25…記録再開温度レジスタ、
26…モードレジスタ、27…温度レジスタ、28…冷却動作実行判定部、
29…冷却機構駆動部、31…吸引ノズル、32…インクパン、
33…キャリッジ。
Claims (18)
- 記録媒体を載置搬送する搬送機構と、前記搬送機構を上下移動する上下移動機構と、前記搬送機構の搬送面に対向して設けられた少なくとも1つの記録ヘッドと、前記記録ヘッドにインクを供給するインク供給系と、を有し、ユーザ指定のジョブ情報に基づき前記記録媒体に前記記録ヘッドより前記インクを吐出して画像記録を行う画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構であって、
少なくとも1つの前記記録ヘッドを冷却する第1の冷却機構と、
少なくとも1つの前記記録ヘッドを冷却する第2の冷却機構と、
前記記録ヘッドの温度を検出する少なくとも1つの温度検出部と、
前記ユーザに少なくとも冷却モードを設定させるモード設定部と、
前記第1の冷却機構及び前記第2の冷却機構を少なくとも駆動制御する制御部と、
を少なくとも備え、
前記制御部は、前記ジョブ情報と前記温度検出部の検出温度とに基づき、記録再開温度を算出して前記記録ヘッドの冷却を行うことを特徴とする画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構。 - 前記第2の冷却機構は、前記記録ヘッドから吐出された前記インクを吸引して当該記録ヘッドを冷却するためのヘッドメンテナンス機構を有することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構。
- 前記第2の冷却機構の前記ヘッドメンテナンス機構は、負圧生成部と、左右移動機構と、を少なくとも有することを特徴とする請求項2に記載の画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構。
- 前記第2の冷却機構は、前記画像記録装置が前記インクのインク色毎に前記記録ヘッドを複数有する場合において、前記温度検出部が所定の温度以上と判定した当該記録ヘッドのみを冷却することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構における冷却方法。
- 前記第1の冷却機構は、前記記録ヘッドを配設するキャリッジに設けられた少なくとも1つのファンを有する雰囲気吸引チャンバを備えることを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構。
- 前記雰囲気吸引チャンバは、前記キャリッジに配設された前記記録ヘッドの上方において、前記記録ヘッド周辺の雰囲気を少なくとも前記画像記録装置の外部に排気するための排気ダクトを有することを特徴とする請求項5に記載の画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構。
- 前記記録ヘッド冷却機構は、前記画像記録装置の前記インク供給系に回収した前記インクを供給するためのインク回収部をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構。
- 前記インク回収部は、前記インク内の不純物を除去するためのフィルタを有することを特徴とする請求項7に記載の画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構。
- 前記インク回収部が回収した前記インクは、前記画像記録装置の画像記録時に再利用されることを特徴とする請求項7、又は8に記載の画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構。
- 記録媒体を載置搬送する搬送機構と、前記搬送機構を上下移動する上下移動機構と、前記搬送機構の搬送面に対向して設けられた少なくとも1つの記録ヘッドと、前記記録ヘッドにインクを供給するインク供給系と、を有し、ユーザ指定のジョブ情報に基づき前記記録媒体に前記記録ヘッドより前記インクを吐出して画像記録を行う画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構の冷却方法であって、
ユーザに前記記録ヘッド冷却機構使用における冷却モードの有効、又は無効を選択させ、
前記冷却モードの有効が選択された場合、前記記録ヘッドの温度が第2の判定基準温度以上か判定し、
前記記録ヘッドが前記第2の判定基準温度以上だった場合、画像記録を停止し、第1の冷却機構を駆動させると共に記録再開温度を算出してから第2の冷却機構を駆動させ、
前記記録ヘッドが前記第2の判定基準温度以上でなかった場合、第1の判定基準温度以上か判定し、
前記記録ヘッドが前記第1の判定基準温度以上だった場合、非通常記録で画像記録を行うと共に前記記録再開温度を算出してから前記第1の冷却機構を駆動させ、
前記記録再開温度が前記第1の判定基準温度以上だった場合、前記非通常記録で画像記録を行うと共に前記ジョブ終了を判定し、
前記記録再開温度が前記第1の判定基準温度以上でなかった場合、通常記録で画像記録を行うと共に前記ジョブ終了を判定し、
前記ジョブが終了と判定された場合、前記冷却モードの処理を終了することを特徴とする画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構の冷却方法。 - 前記ジョブが終了する前に、前記冷却モードが無効から有効に変更された場合は、前記冷却モードが動作を開始することを特徴とする請求項10に記載の画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構の冷却方法。
- 前記記録ヘッドが前記第2の判定基準温度以上と判定された場合、画像記録を停止させ前記記録再開温度を算出してから前記第1の冷却機構を駆動させずに前記第2の冷却機構のみ駆動させることを特徴とする請求項10に記載の画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構の冷却方法。
- 画像記録装置の起動中は、前記第1の冷却機構を常時駆動させることを特徴とする請求項10に記載の画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構の冷却方法。
- 前記第1の判定基準温度をα1、
前記第2の判定基準温度をα2、
とすると、
前記第1の判定基準温度と、前記第2の判定基準温度とは、α1<α2の関係を有することを特徴とする請求項10に記載の画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構の冷却方法。 - 前記非通常記録の速度をV1、
前記通常記録の速度をV2、とすると、
前記通常処理速度と、前記非通常処理速度とは、
V1<V2の関係を有することを特徴とする請求項10に記載の画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構の冷却方法。 - 前記記録再開温度は、当該記録再開温度の算出時点に前記ジョブ情報に基づいて実際画像記録した前記記録媒体の記録枚数と、前記画像記録時の画像記録率と、から前記記録ヘッドの温度上昇率を算出し、前記ジョブ情報の全画像記録枚数から、前記実際画像記録した前記記録媒体の記録枚数を減じた残りの記録枚数を算出し、前記残りの記録枚数と、前記残りの記録枚数に対する前記画像記録率と、前記温度上昇率と、から前記記録ヘッドにおける上昇分の温度を予測し、
前記第2の判定基準温度から前記上昇分の温度、及び所定のマージン値を減じて算出することを特徴とする請求項10に記載の画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構の冷却方法。 - 前記画像記録率は、前記記録媒体上に画像記録可能な画像記録範囲に対し、実際に前記記録媒体上に画像記録した前記画像記録範囲、及び前記実際に記録媒体上に画像記録した当該画像記録範囲の解像度から算出することを特徴とする請求項16に記載の画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構の冷却方法。
- 前記記録再開温度は、前記第2の判定基準温度未満にセットされることを特徴とする請求項10に記載の画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構の冷却方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005276258A JP2007083603A (ja) | 2005-09-22 | 2005-09-22 | 画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構及びその冷却方法 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2005276258A Withdrawn JP2007083603A (ja) | 2005-09-22 | 2005-09-22 | 画像記録装置が備える記録ヘッド冷却機構及びその冷却方法 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007229608A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Toshiba Corp | 液滴噴射塗布装置及び液滴噴射塗布方法 |
JP2008279735A (ja) * | 2007-05-14 | 2008-11-20 | Brother Ind Ltd | 液滴吐出装置 |
-
2005
- 2005-09-22 JP JP2005276258A patent/JP2007083603A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007229608A (ja) * | 2006-02-28 | 2007-09-13 | Toshiba Corp | 液滴噴射塗布装置及び液滴噴射塗布方法 |
JP2008279735A (ja) * | 2007-05-14 | 2008-11-20 | Brother Ind Ltd | 液滴吐出装置 |
US8210643B2 (en) | 2007-05-14 | 2012-07-03 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Liquid droplet jetting apparatus |
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