JP2007083564A - インクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 使いかけのインクタンクや容量の異なるインクタンクがインクジェット記録装置の装填部に装着された場合、インクタンクが空のレベルにまできても、インク残量率表示がまだ充分残っているという誤表示を防止する。
【解決手段】 インクを貯蔵するインクタンク6と、ノズルからインク滴として吐出して記録媒体Pに画像を形成する記録ヘッド4と、インクタンク6から記録ヘッド4にインクを供給するインク供給路と、インクタンク6内のインク残量率を表示する表示手段89と、を有し、表示手段89は、インクタンク6内のインク残量率に対して非直線型にインク残量率表示をする。
【選択図】 図1
【解決手段】 インクを貯蔵するインクタンク6と、ノズルからインク滴として吐出して記録媒体Pに画像を形成する記録ヘッド4と、インクタンク6から記録ヘッド4にインクを供給するインク供給路と、インクタンク6内のインク残量率を表示する表示手段89と、を有し、表示手段89は、インクタンク6内のインク残量率に対して非直線型にインク残量率表示をする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、インクジェット記録装置に関し、特には、インクを貯留する交換可能なインクタンク内のインク残量率検知手段とインク残量率表示手段に関するものである。
インクジェット記録装置は、インクタンク(インクカートリッジ)内の専用インクを記録ヘッドのノズルから微小なインク滴として吐出する事により、印刷媒体に対して画像を形成するものである。
インクタンク内のインクがなくなる前にインクタンクを交換する必要がある。このため、インクジェット記録装置には、通常、インクタンク内のインク残量が残り少なくなった状態を検出するインクエンド検出手段が設けられている。そして、インクエンド検出手段によりインクエンド状態を検出した場合、この旨を表示し、インクタンクの交換を促す機能を備えている。
インクエンド検出手段として最も一般的に利用されている手段としては、インク量の減算カウントを行う手段がある。これは、インクジェット記録ヘッドのノズルから吐出するインク量をカウントする事によって吐出するインク量を算出し、この吐出インク量をインクタンク内に充填されているインク総量から減算する事によって、インク残量を算出するものである。そして、インク残量が予め設定されたインク量に達したとき、インクエンド検出手段によりインクエンド状態をインクジェット記録装置に表示、または、外部のホスト手段に伝達する。
特許文献1に記載のインクジェットプリンタは、インク吐出量からインク残量を算出してLED表示するものである。
特許文献2に記載のインクジェットプリンタは、吐出インク量算出手段で算出されたインク量をインクタンク内のインク総量値から減算することによりインク残量を算出し、算出されたインク残量と実際にインクタンク内にあるインク残量との差を更新手段により低減させるものである。
その他のインクタンク内のインク残量検出方法としては、検出用の電極を用い、電極間の抵抗値からインク残量を検出する方法、袋状のインクタンクの変形を検出する方法、温度検出手段によって出力の変動を検出してインク残量を判断する方法等が知られている。
特開平3−193356号公報
特許第3603432号公報
特許文献1、特許文献2、及びその他のインクジェット記録装置においては、インクジェット記録ヘッドのノズルから吐出されるインクの吐出量は、使用環境によって大きく変化するものであり、インク滴カウント値に基づくインク残量は、実際のインク残量と完全に一致するものではない。
インク残量を検出する方法では、インクが充填された新規のインクタンクをインクジェット記録装置に装着して、消費されるインク残量を検出する事ができるが、使いかけのインクタンクを再装着した場合、吐出するインク量をカウントする事によってインク残量を推定すると、インクタンクが空のレベルまできても、残量表示はまだインクが充分残っているという表示になってしまう。
近年、ネットワークに接続された複数のホスト、入力機により大量印刷を可能にするために、インクタンクの容量が増大する傾向にある。インクタンクの容量が増大すると、インクタンク内のインク残量と実際のインク残量とのずれは、許容範囲を超えてしまい、インクエンド状態の検出に伴う誤情報を発生するおそれがある。
また、大型のインクジェット記録装置による大型の記録媒体への画像形成や、連続する記録媒体への画像形成や、高速で連続記録が可能なインクジェット記録装置による画像形成では、インクタンクの大容量化が必要である。インクタンクの大容量化に伴い、インクエンド状態の検出に伴う誤情報を発生する危険性が増大する。
このような大容量のインクタンクをインク消費中に、インクジェット記録装置から取り外して再装填する場合に、インクタンクが空のレベルまできても、残量表示はまだインクが充分残っているという表示になってしまうことがある。
上記の課題は、本発明の下記に記載のクリーニング装置により解決される。
(1) インクを貯蔵するインクタンクと、ノズルからインク滴として吐出して記録媒体に画像を形成する記録ヘッドと、前記インクタンクから前記記録ヘッドにインクを供給するインク供給路と、前記インクタンク内のインク残量率を表示する表示手段と、を有し、前記表示手段は、前記インクタンク内のインク残量率に対して非直線型にインク残量率表示をすることを特徴とするインクジェット記録装置。
(2) 前記インクタンク内のインク残量率が大きい場合には、前記表示手段によるインク残量率表示の変化の勾配が大きくなるように設定し、前記インクタンク内のインク残量率が小さい場合には、前記表示手段によるインク残量率表示の変化の勾配が小さくなるように設定することを特徴とする(1)に記載のインクジェット記録装置。
(3) 前記表示手段によるインク残量率の非直線型表示は、複数次の関数で表されることを特徴とする(1)または(2)に記載のインクジェット記録装置。
(4) 前記表示手段は、非直線型表示する複数種のインク残量率表示部を備え、前記インクタンクを装着する際に、ユーザが複数種の前記インク残量率表示部のうちから何れかを選択することが可能であることを特徴とする(1)乃至(3)の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
(5) 前記インクタンクは、インク容量の異なるものでも適用可能であることを特徴とする(1)乃至(4)の何れか1項インクジェット記録装置。
(6) 前記インク残量率表示部は、前記インクタンク内のインク残量率を複数区分に表示することを特徴とする(1)乃至(5)に記載のインクジェット記録装置。
本発明のインクジェット記録装置によれば、使いかけのインクタンクや容量の異なるインクタンクがインクジェット記録装置の装填部に装着された場合、インクタンクが空のレベルにまできても、インク残量率表示がまだ充分残っているという誤表示を防止する事ができる。
以下、本発明のインクジェット記録装置の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明が適用された実施の形態のインクジェット記録装置の要部構成を示す斜視図である。
インクジェット記録装置1には、記録媒体Pを下方から支持するプラテン2が水平に配置されている。プラテン2の上方には、ガイドレール3が水平に支持されている。複数の記録ヘッド4A,4Bを保持するキャリッジ5は、ガイドレール3に沿って記録媒体Pの搬送方向Aに直交する主走査方向Bに移動する。また、キャリッジ5は、上下方向に移動可能であり、記録ヘッド4A,4Bを昇降させる。
複数の記録ヘッド4A,4Bは、インクジェット記録装置1で使用される各色毎のインクを記録媒体Pに向けてインク滴として吐出するものであり、各記録ヘッド4A,4Bの吐出面41(図2に図示)には、インク滴を吐出するための多数のノズルが配列されている。
複数の記録ヘッド4Aには、ライトイエロー(LY)、ライトマゼンタ(LM)、ライトシアン(LC)、ライトブラック(LK)の各色のインクを貯蔵する複数のインクタンク6Aがインク供給路7Aを介して接続されている。
複数の記録ヘッド4Bには、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のインクを貯蔵する複数のインクタンク6Bがインク供給路7Bを介して接続されている。
本実施の形態のインクタンク6A,6Bは、袋状の可撓性パックで形成されており、箱状の保護容器に収容され、交換可能にインクジェット記録装置1の装填部に装填される。
インクタンク6Aに接続してインクを流通させるインク供給路7Aは、中間タンク8Aに接続している。中間タンク8Aの上流側には、中間タンク8A内へのインク流入を連通または遮断するためのインク供給弁82Aが設けられている。
インクタンク6Bに接続してインクを流通させるインク供給路7Bは、中間タンク8Bに接続している。中間タンク8Bの上流側には、中間タンク8B内へのインク流入を連通または遮断するためのインク供給弁82Bが設けられている。
プラテン2の一方の側端部付近には、複数の保湿キャップ11A,11Bが配置され、他方の側端部付近にはクリーニングユニット12が配置されている。保湿キャップ11Aは待機時に記録ヘッド4Aの吐出面41を覆って、ノズルを保湿状態に維持する。保湿キャップ11Bは、待機時に記録ヘッド4Bの吐出面41を覆って、ノズルを保湿状態に維持する。クリーニングユニット12は記録ヘッド4A,4Bの吐出面41をクリーニングする。
クリーニングユニット12には、上方に向かって延出する可撓性のワイパ13A,13Bが設けられている。ワイパ13A,13Bと記録ヘッド4A,4Bの吐出面41とが接触した状態で、クリーニングユニット12自体を水平方向(副走査方向)に移動させれば、ワイパ13A,13Bが記録ヘッド4A,4Bの吐出面41を摺擦して、吐出面41に付着したインクや紙粉等が除去される。
また、クリーニングユニット12には、記録ヘッド4A,4Bのノズル内のインクを吸引する複数のインク吸引部14A,14Bが配置されている。
図2は、インクジェット記録装置1のインクタンク6A,6Bから記録ヘッド4A,4Bに至るインク供給路7A,7B、及びクリーニングユニット12を示す説明図である。以下、インクタンクを6、記録ヘッドを4、中間タンクを8と総称して説明する。
中間タンク8には、中間タンク8内のインク量が所定量であるか否かを検知するインク量検知センサ81が設けられている。中間タンク8の下流側には、インク供給路7Cを開閉してインクの供給を制限するピンチ弁83が設けられている。ピンチ弁83の下流側には、インクが記録ヘッド4に流入する以前にインクを一旦貯留することでインクの圧力変動吸収するダンパ9が設けられている。ダンパ9はキャリッジ5に搭載されていて、キャリッジ5の走査等に起因するインクの圧力変動を吸収して、インク滴の吐出が不安定になる事を防止する。
インク吸引部14Aには、キャリッジ5の昇降に応じて、記録ヘッド4の吐出面41に接離される吸引キャップ15が設けられている。吸引キャップ15は、記録ヘッド4のノズル内のインクを吸引する際にはキャリッジ5の下降に伴って吐出面41に密着するまで近接して、吐出面41の全てのノズルを覆い、吸引が完了するとキャリッジ5の上昇に伴って吐出面41から離間する。
吸引キャップ15には、吐出面41に密着した際に吸引キャップ15と吐出面41との内部空間のエアを吸引するための吸引ポンプ16が、廃インク流路17を介して接続されている。廃インク流路17における吸引キャップ15と、吸引ポンプ16との間には、廃インク流路17内に大気を連通させる大気連通弁18が接続されている。廃インク流路17の最下流側には、排出された廃インクを貯留する廃インクタンク19が配置されている。
図3は、中間タンク8内のインク量を検出する検出手段の模式図である。
図3(a)は、中間タンク8内のインクが所定量以上入っている状態を示す。インク量検知センサ81は、インターラプタ型フォトセンサで構成されている。可撓性の袋状の容器から成る中間タンク8がインクタンク6から供給されたインクにより膨らむと、中間タンク8がアクチュエータ84を押し上げて、インク量検知センサ81をオンにする。
図3(b)は、中間タンク8内のインクが少なくなった状態を示す。中間タンク8内のインクが少なくなって、アクチュエータ84が下がると、インク量検知センサ81はオフになる。このオフ信号を後述の制御部20に送信することにより、制御部20がインク供給弁82A,82Bの開閉制御を行う。
図4は、インクタンク6の装填及び離脱を示す断面図である。
図4(a)はインクタンク6を収容した保護容器6Cをインクジェット記録装置1の装填部85に装填した状態を示す。
保護容器6Cに収容されたインクタンク6を装填部85に装填すると、インクタンク6内のインクはインク供給路7Aに連通し、中間タンク8に供給される。装填部85の底部には、アクチュエータ86が揺動可能に支持され、バネ87により付勢されている。インクタンク6が装填されると、アクチュエータ86がバネ87の付勢に抗して揺動されて、インクタンク着脱検知用のセンサ88をオンにする。センサ88はインターラプタ型フォトセンサで構成されている。
図4(b)はインクタンク6を収容した保護容器6Cをインクジェット記録装置1の装填部85から取り外した状態を示す。
保護容器6Cに収容されたインクタンク6を装填部85から取り外すと、アクチュエータ86がバネ87により付勢されて、アクチュエータ86の先端部が上昇して、センサ88をオフにする。このオフ信号を後述の制御部20に送信することにより、制御部20がインクタンク6の非装着を表示して警告を発生する。
図5は、インクジェット記録装置1の主制御構成を示すブロック図である。
インクジェット記録装置1には、各駆動部を制御する制御部20が設けられている。制御部20には、記録媒体Pを搬送方向(副走査方向)Aに沿って搬送させる搬送部21、キャリッジ5を主走査方向Bに往復移動させる走査用モータ22、キャリッジ5を上下動させる昇降用モータ23、クリーニングユニット12を水平方向に移動させるクリーニングユニット用モータ24、画像記録開始や各種指示を入力する入力部25、インク供給弁82A,82B、ピンチ弁83、大気連通弁18、吸引ポンプ16、中間タンク8用のインク量検知センサ81、インクタンク着脱検知用センサ88、記録ヘッド4、記憶装置26、インクタンク6のインク残量率などの各種情報を表示する表示手段89、等が電気的に接続されている。
インクタンク6内のインク残量率を表示する表示手段89は、インクタンク内のインク残量率に対して非直線型にインク残量率表示をする。また、表示手段89は、インクタンク6内のインク残量率推定値が所定値以下となった時にインクタンク6内のインクが空である事を表示する。更に、インクタンク着脱検知用センサ88によるインクタンク6の何れかが取り外された状態を表示する。
表示手段89としては、LCD(液晶)、LED(発光ダイオード)等の表示装置が用いられる。
また、制御部20には、これら以外にもインクジェット記録装置1の各駆動部などが接続されている。そして、制御部20は、記憶装置26中に書き込まれている制御プログラムや制御データに従い各種装置を制御する。
次に、インクジェット記録装置1による画像形成時における動作について説明する。
図6は、インク供給制御シーケンスの第1の実施の形態を示すフローチャートである。
(ステップ1) インク量検知センサ81がオンになっているか、オフになっているかの判定を行う。即ち、中間タンク8の膨らみを検知する。
(ステップ2) ここで中間タンク8が膨らんでおり、インク量検知センサ81がオンになっている場合には、インク供給弁82A,82Bの開放の累積カウント値を計測して、インクタンク6内のインク残量率を推定し、残量表示を行う。
(ステップ3) 累積カウント値、即ち、インク量の総和が規定値以下であるか否かの判定を行う。累積カウント値が規定値以上であれば、インク残量率なしと推定して、印字、ヘッドクリーニング等の通常の動作を禁止する。
(ステップ4) 累積カウント値が規定値以下であれば、印字、ヘッドクリーニング等の通常の動作を禁止する。
(ステップ5) ステップ1において、中間タンク8が膨らんでおらず、インク量検知センサ81がオフになっている場合には、インク供給弁82A,82Bを所定時間(例えば、500msec)開放状態にする。
(ステップ6) インクの種類、環境温度、色、インクタンク6と中間タンク8との高低差等による開放状態の時間(カウント量)の補正を行う。
(ステップ7) 開放状態の時間を積算して開放状態の累積時間(累積カウント量)を算出する。
(ステップ8) インク供給弁82A,82Bを所定時間(例えば、500msec)開放状態にして、インクタンク6からインクを所定量供給する。
(ステップ9) 中間タンク8へのインク供給を規定時間(例えば、10sec)以上、連続して行い、インク減状態が続いているか否かの判定を行う。
(ステップ10) インク減状態が規定時間(例えば、10sec)以上続いている時には、インクタンク6内のインクが費消されて空になったと判断し、表示手段89にインクタンク6が空になった事を表示する。
図7は、インク供給制御シーケンスの第2の実施の形態を示すフローチャートである。
(ステップ11〜14) ステップ1〜4と同様であるから説明を省略する。
(ステップ15) ステップ1において、中間タンク8が膨らんでおらず、インク量検知センサ81がオフになっている場合には、インクの種類、環境温度、色、インクタンク6と中間タンク8との高低差等による開放状態の時間(カウント量)の補正を行う。
(ステップ16) インク供給弁82A,82Bを、補正した開放状態の時間の間、開放状態にする。
(ステップ17) 開放状態の回数を+1カウントする。
(ステップ18) インク供給弁82A,82Bを、補正した開放状態の規定回数の間、開放状態にする。
(ステップ19) その後、規定回数(例えば、10回)以上、インク減状態が続いているか否かの判定を行う。
(ステップ20) インク減状態が続いている場合は、インクタンク6内のインクが費消されて空になったと判断し、表示手段89にインクタンク6が空になった事を表示する。
図8は、インクタンク6内のインク残量率と、インク残量率表示との関係を示す特性図である。図の横軸xはインク残量率、縦軸yはインク残量率表示を示す。
「例1」は従来のインク残量率とインク残量率表示との関係を示す。インクタンク6内のインク残量率が、満タン状態の100%から空状態の0%に至る迄、インク残量率表示は100%から0%まで直線的に変化していく。即ち、y1=ax1の一次式で表される。ここでy1はインク残量率表示[%]、x1はインク残量率[%]、aは勾配を示す。
このような線形のインク残量率表示では、使いかけのインクタンク6や容量の異なるインクタンク6がインクジェット記録装置1の装填部85に装着された場合、インクタンク6が空のレベルにまできても、インク残量率表示がまだ充分残っているという誤表示をしてしまう。
本発明のインク残量率表示は、「例2」、「例3」、「例4」で示すような多項式で表される曲線で形成される。即ち、表示手段89によるインク残量率の表示は、インク残量率[%]に対して、インク残量率表示[%]は非直線型の複数次の関数で表される。
「例2」の曲線は、y2=b(x2)2の二次式で表される。「例3」の曲線は、y3=c(x3)4の四次式で表される。「例4」の曲線は、y4=d(x4)9の九次式で表される。これらの式で、y2,y3,y4はインク残量率表示[%]、x2,x3,x4はインク残量率[%]を示す。b,c,dは係数である。
図示のように、インクタンク6内のインク残量率が大きい場合には、表示手段89によるインク残量率表示の変化の勾配が大きくなるように設定する。インクタンク6内のインク残量率が小さい場合には、表示手段89によるインク残量率表示の変化の勾配が小さくなるように設定する。
これらのインク残量率表示の変化の勾配のうち、例4が最も著しい。例2、例3、例4のように、インク残量率表示を非直線型の複数次の関数にする事により、使いかけのインクタンク6や容量の異なるインクタンク6がインクジェット記録装置1の装填部85に装着された場合、インクタンク6が空のレベルにまできても、インク残量率表示がまだ充分残っているという誤表示を防止する事ができる。
表示手段89は、非直線型表示する「例2」、「例3」、「例4」に示すような複数種のインク残量率表示部を備えている。ユーザは、インクタンク6を装着する際に、複数種のインク残量率表示部のうちから何れかを選択することが可能である。
即ち、ユーザがインクタンク6を装着する際に、インクタンク6が使いかけの場合には、ユーザはインクタンク6を把持してその質量を確認してインク残量率を推定する。
ユーザがインクタンク6の質量が重く、インク残量率が大きいと推定したら、「例2」を選択し、表示手段89の複数種のインク残量率表示部のうちから「例2」に対応するキーを選択して入力する。
ユーザがインクタンク6の質量がやや軽く、インク残量率が中程度と推定したら、「例3」を選択し、表示手段89の複数種のインク残量率表示部のうちから「例3」に対応するキーを選択して入力する。
ユーザがインクタンク6の質量が軽く、インク残量率が小さいと推定したら、「例4」を選択し、表示手段89の複数種のインク残量率表示部のうちから「例4」に対応するキーを選択して入力する。
インクタンク6の質量はユーザによる感覚でもよいが、図4に示す装填部85に図示しない質量検出手段を設け、インクタンク6を装填部85に装填したときにインクタンク6の質量を計測し、この計測結果を表示手段89に表示するようにしてもよい。
インクタンク6内のインク残量率[%]と、インク残量率表示[%]との関係は、非直線型の複数次の関数の表示に限定されるものではなく、直線状に変化する従来のインク残量率表示より小さい範囲内で折り線状に任意に設定してもよい。
図9は、インクタンク6内のインク残量率と、インク残量率表示との関係の他の実施の形態を示す特性図である。
表1は、インクタンク6内のインク残量率と、インク残量率表示を示し、これらの数値をグラフ表示したものが図9である。
従来例は、図8に示す「例1」と同じである。本発明のインク残量率表示は、図9の実施例1、実施例2、実施例3で示すような折り線グラフで示される。
実施例1、実施例2、実施例3の何れの場合も、インクタンク6内のインク残量率が大きい場合には、表示手段89によるインク残量率表示の変化の勾配が大きくなるように設定したものである。インクタンク6内のインク残量率が小さい場合には、表示手段89によるインク残量率表示の変化の勾配が小さくなるように設定したものである。
表2は、表示手段89のインク残量率とインク残量表示を示す。
インクタンク6内のインク残量率を複数区分、例えば「1」〜「5」の5段階表示をする。インクタンク6内のインク残量率が100〜81%の満タンに近い状態ではインク残量表示を「5」と表示する。インクタンク6内のインク残量率が20〜0%の空に近い状態ではインク残量表示を「1」と表示する。中間のインク残量率21〜80%をそれぞれ順に「4」〜「2」の3段階表示をする。
表示手段89に「1」が表示された事を目視確認、又はセンサにより検知されて警告されると、ユーザは新規のインクタンク6に交換する準備を行う。
本発明のインクジェット記録装置1に配置されたインクタンク6は、インク残量率の異なるものでも適用可能である。
以上のように、本実施の形態のインクジェット記録装置1によれば、使いかけのインクタンク6や容量の異なるインクタンク6がインクジェット記録装置1の装填部85に装着された場合、インクタンク6が空のレベルにまできても、インク残量率表示がまだ充分残っているという誤表示を防止する事ができる。
また、本実施の形態では、インクタンク6を使用途中の状態で他のインクタンク6に交換し、その後、再び使用途中のインクタンク6に取付替えるような場合に適用して、上記の誤表示を防止する事が可能である。
なお、本発明は、前記実施の形態に限定されることなく、本発明の趣旨に逸脱しない範囲において、種々の改良並びに設計変更を行っても良い。例えば、本実施の形態では、インクジェット記録装置1としてキャリッジ5が主走査方向に移動するシリアル方式のインクジェット記録装置1を用いたが、本発明はこれに限定されるものではなく、インクを吐出する複数のノズルが主走査方向Bに配列されたライン方式のインクジェット記録装置にも適用可能である。
1 インクジェット記録装置
4,4A,4B 記録ヘッド
5 キャリッジ
6,6A,6B インクタンク
7A,7B,7C インク供給路
8,8A,8B 中間タンク
12 クリーニングユニット
20 制御部
81 インク量検知センサ
82A,82B インク供給弁
85 装填部
88 インクタンク着脱検知用センサ(センサ)
89 表示手段
4,4A,4B 記録ヘッド
5 キャリッジ
6,6A,6B インクタンク
7A,7B,7C インク供給路
8,8A,8B 中間タンク
12 クリーニングユニット
20 制御部
81 インク量検知センサ
82A,82B インク供給弁
85 装填部
88 インクタンク着脱検知用センサ(センサ)
89 表示手段
Claims (6)
- インクを貯蔵するインクタンクと、
ノズルからインク滴として吐出して記録媒体に画像を形成する記録ヘッドと、
前記インクタンクから前記記録ヘッドにインクを供給するインク供給路と、
前記インクタンク内のインク残量率を表示する表示手段と、を有し、
前記表示手段は、前記インクタンク内のインク残量率に対して非直線型にインク残量率表示をすることを特徴とするインクジェット記録装置。 - 前記インクタンク内のインク残量率が大きい場合には、前記表示手段によるインク残量率表示の変化の勾配が大きくなるように設定し、
前記インクタンク内のインク残量率が小さい場合には、前記表示手段によるインク残量率表示の変化の勾配が小さくなるように設定することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。 - 前記表示手段によるインク残量率の非直線型表示は、複数次の関数で表されることを特徴とする請求項1または2に記載のインクジェット記録装置。
- 前記表示手段は、非直線型表示する複数種のインク残量率表示部を備え、前記インクタンクを装着する際に、ユーザが複数種の前記インク残量率表示部のうちから何れかを選択することが可能であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記インクタンクは、インク容量の異なるものでも適用可能であることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のインクジェット記録装置。
- 前記インク残量率表示部は、前記インクタンク内のインク残量率を複数区分に表示することを特徴とする請求項1乃至5に記載のインクジェット記録装置。
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2005
- 2005-09-22 JP JP2005275400A patent/JP2007083564A/ja active Pending
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