JP2007083364A - 切断用のノズル - Google Patents

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Abstract

【課題】砥粒を含む水を使用して対象物を切断する際に使用される切断用のノズルにおいて、砥粒による詰まりを防止して切断装置の稼働率を向上させることである。
【解決手段】砥粒42を含む水を高圧で噴射することによって対象物を切断する際に使用される切断用のノズル11であって、砥粒42を含む水が噴射される噴射口59と、噴射口59につながる小径流路58とを備え、小径流路58の内径Dは砥粒42の径dに関する規格における最大径dmax の2倍以上である。また、小径流路58における少なくとも内壁は、ダイヤモンド、サファイア、又は立方晶窒化ホウ素のいずれかを少なくとも含む材料によって構成されている。また、小径流路58の長さLは小径流路58の内径Dの2倍以上かつ20倍以下である。また、流路56から小径流路58につながる空間57は小径流路58に向かって徐々に狭くなっている。
【選択図】図5

Description

本発明は、砥粒を含む水を使用して対象物を切断する際に使用される切断用のノズルに関するものである。
従来の、砥粒を含む水を使用した切断装置及び切断方法を説明する。この方法は、対象物に高圧水を噴射してその対象物を切断する方法(いわゆるウォータージェットによる切断)に対して、加工効率を向上させる目的で案出されたものである(例えば、特許文献1参照)。これによれば、研磨材(砥粒)として、ガーネットや珪砂、鋳鉄グリットなどが使用される。そして、湿った状態の研磨材が、研磨材タンクから研磨材供給管を介してアブレイシブノズルヘッドの混合室に、研磨材供給口から送り込まれる。ここで、湿った状態の研磨材は、コンプレッサによって発生する高圧のエアによって混合室に送り込まれる(圧送される)。そして、その混合室で研磨材が高圧ウォータジェットに混合されて、研磨材を含むアブレイシブウォータジェットとしてアブレイシブノズルから噴射される。また、切断に使用されたアブレイシブウォータジェットは、ワーク(対象物)を支持するテーブル(固定台)の溝を通過した後にキャッチャによって捕集される(特許文献1の図4参照)。そして、ふるい(篩)によって研磨材が回収され、回収された研磨材は湿った状態のまま研磨材タンクに戻されて再利用される(特許文献1の図1参照)。
しかしながら、上述した従来の技術によれば、小さい切断幅(切断によって除去される部分の幅)で対象物を切断する場合に、噴射口とこれにつながる小径流路とが砥粒によって詰まるという問題がある。例えば、回路基板に実装されたチップ状部品(半導体チップ等)を一括して樹脂封止して封止体を形成し、直交する格子状の切断線に沿ってこの封止体を切断する場合においては、高精度な切断位置と200μm前後の切断幅とが要求される。そして、このような切断に使用される砥粒は、シリコンカーバイド(SiC)、アルミナ(Al)、ガーネット等であって、その径は10〜100μm程度である。ここで、切断幅が小さく、言い換えれば噴射口とこれにつながる小径流路とが小さく、かつ、小径の砥粒を使用した場合には、噴射口と小径流路とにおいて砥粒が詰まりやすい。そして、いったん噴射口又は小径流路が詰まった場合には、切断装置の動作を停止した後に、アブレイシブノズルヘッドを取り外して、ピン等によって詰まりを除去する必要がある。したがって、切断装置の稼働率が低下するという問題がある。
特開2000−000767号公報(第2−第4頁、図1−図4)
本発明が解決しようとする課題は、砥粒を含む水を使用して対象物を切断する際に使用される切断用のノズルにおいて、噴射口とこれにつながる小径流路とが砥粒によって詰まることにより、切断装置の稼働率が低下することである。
上述の課題を解決するために、本発明に係る切断用のノズルは、砥粒を含む水を高圧で噴射することによって対象物を切断する際に使用される切断用のノズルであって、砥粒を含む水が噴射される噴射口と、噴射口につながる小径流路とを備えるとともに、小径流路の内径は砥粒の径に関する規格における最大径の2倍以上であることを特徴とする。
また、本発明に係る切断用のノズルは、上述のノズルにおいて、小径流路の少なくとも内壁は、ダイヤモンド、サファイア、又は立方晶窒化ホウ素のいずれかを少なくとも含む材料によって構成されていることを特徴とする。
また、本発明に係る切断用のノズルは、上述のノズルにおいて、小径流路の長さは小径流路の内径の2倍以上かつ20倍以下であることを特徴とする。
また、本発明に係る切断用のノズルは、上述のノズルにおいて、流路から小径流路につながる空間は小径流路に向かって徐々に狭くなっていることを特徴とする。
本発明によれば、砥粒の径に対して小径流路の内径が適切に定められている。具体的には、小径流路の内径は砥粒の径に関する規格における最大径の2倍以上であることと定められている。したがって、小径流路又は噴射口における砥粒の詰まりが防止される。
また、ノズルが有する小径流路の少なくとも内壁は、ダイヤモンド、サファイア、又は立方晶窒化ホウ素のいずれかを少なくとも含む材料によって構成されている。このことにより、小径流路の内壁における摩耗が軽減される。したがって、ノズルの寿命が長くなるので、切断装置の管理・保守に要する手間が軽減される。
また、小径流路の径に対して小径流路の長さが適切に定められている。具体的には、小径流路の長さは小径流路の内径の2倍以上かつ20倍以下であることと定められている。これにより、小径流路の径に対して長さが一定値以上であるので、噴射口から噴射された高圧水が広がることによる切断効率の低下及び切断幅の拡大と、ノズルの短寿命化とが抑制される。更に、小径流路の径に対して長さが一定値以下であるので、小径流路における砥粒の詰まりが抑制されるとともに、小径流路における圧力損失が小さいことによって切断効率が良好に保たれる。
また、流路から小径流路に向かって徐々に狭くなっている空間が設けられている。したがって、この空間において、砥粒を含む水が大きな抵抗を受けることなく流動する。
砥粒を含む水を高圧で噴射することによって対象物を切断する際に使用される切断用のノズル(11)であって、砥粒(42)を含む水が噴射される噴射口(59)と、噴射口(59)につながる小径流路(58)とを備え、小径流路(58)の内径(D)は砥粒(42)の径(d)に関する規格における最大径(dmax )の2倍以上であることを特徴とする。また、小径流路(58)の少なくとも内壁は、ダイヤモンド、サファイア、又は立方晶窒化ホウ素のいずれかを少なくとも含む材料によって構成されている。また、小径流路(58)の長さ(L)は小径流路(58)の内径(D)の2倍以上かつ20倍以下である。また、流路(56)から小径流路(58)につながる空間(57)は小径流路(58)に向かって徐々に狭くなっている。
本発明に係る切断用のノズルを有する切断装置について、実施例1として図1を参照して説明する。図1は、本実施例に係る切断装置の構成を概略的に示す配管系統図である。なお、以下の説明において使用するいずれの図についても、わかりやすくするために、適宜省略し又は誇張して模式的に描かれている。また、以下の各実施例では、回路基板に実装された半導体チップ等を一括して樹脂封止して封止体を形成し、直交する格子状の切断線に沿ってこの封止体を切断する場合について説明する。この場合には、高精度な切断位置と200μm前後の切断幅とが要求される。
図1に示されている切断装置は、砥粒を含む水を高圧で噴射する系として、次の構成要素を備える。それらの構成要素とは、水源1から供給される水を高圧化する高圧ポンプ2と、高圧ポンプ2に接続された切替弁3と、切替弁3に第1の流入側水系配管4を介して接続された第1のタンク5と、切替弁3に第2の流入側水系配管6を介して接続された第2のタンク7とである。また、第1のタンク5及び第2のタンク7にそれぞれ接続された第1の流出側水系配管8及び第2の流出側水系配管9である。また、第1の流出側水系配管8と第2の流出側水系配管9とが接続された部分に接続されたノズル系配管10と、ノズル系配管10に接続されたノズル11である。このノズル11が、本発明に係る切断用のノズルに相当する。第1のタンク5と第2のタンク7とは、いずれも砥粒を含む水によって実質的に満たされている。
ここで、砥粒はシリコンカーバイド(SiC)、アルミナ(Al)、ガーネット等からなり、10〜100μm程度の粒径dを有している。これらの砥粒の比重は1よりも大きいので、通常の状態では、第1のタンク5及び第2のタンク7のそれぞれにおいて、沈殿した砥粒が高い比率で存在する高比率部12,13と、ほとんど水からなる低比率部14,15とが存在している。なお、ここでいう「比率」とは、「砥粒を含む水に対するこれに含まれる砥粒の比率」を意味する(以下同じ)。また、第1及び第2のタンク5,7が砥粒を含む水によってそれぞれ「実質的に満たされている」とは、わずかな気泡や空間がタンク内に残っている場合をも含むことを意味する(以下同じ)。また、後述するように第1のタンク5と第2のタンク7とを切り換えて使用するので、第1のタンク5と第2のタンク7とは同じ容量を有することが好ましい。
また、図1に示されている切断装置は、第1のタンク5及び第2のタンク7に砥粒を供給する系として、次の構成要素を備える。それらの構成要素とは、砥粒を高い比率で含む水(以下「高比率水」という。)を貯留する砥粒系タンク16と、加圧された水を砥粒系タンク16に供給することによって砥粒系タンク16から高比率水を押し出す押出用ポンプ17とである。また、砥粒系タンク16から押し出された高比率水を第1のタンク5及び第2のタンク7に供給する砥粒供給管18と、砥粒供給管18における第1のタンク5につながる部分に設けられた第1の砥粒供給弁19と、砥粒供給管18における第2のタンク7につながる部分に設けられた第2の砥粒供給弁20とである。また、高比率水が供給された場合に第1のタンク5及び第2のタンク7からあふれる水を砥粒系タンク16に戻す戻し管21と、戻し管21における第1のタンク5につながる部分に設けられた第1の戻し弁22と、戻し管21における第2のタンク7につながる部分に設けられた第2の戻し弁23とである。また、この系には、砥粒供給管18に外部から水を供給するための注水弁24が設けられている。ここまで説明した第1及び第2のタンク5,7に砥粒を供給する系により、第1及び第2のタンク5,7は、砥粒を含む水によって常時実質的に満たされている。
また、図1に示されている切断装置は、第1のタンク5及び第2のタンク7における砥粒の比率を適正に保つ系として、次の構成要素を備える。それらの構成要素とは、第1のタンク5及び第2のタンク7の底部に固定されそれぞれロードセルからなる第1のセンサ25及び第2のセンサ26である。また、この系には、第1及び第2のセンサ25,26から信号を受け取り、それらの信号に基づいて第1及び第2のタンク5,7内の砥粒を含む水の重量をそれぞれ算出し、切断装置が有する弁・ポンプ等を必要に応じて制御する制御部(コントローラ)CNTが設けられている。図1では、制御部CNTが高圧ポンプ2と切替弁3とをそれぞれ制御するための配線を仮想的に破線で示して、他の配線については図示を省略している。
更に、図1に示されている切断装置は、ノズル11を水平(XY)方向・垂直(Z)方向に移動させる移動機構(図示なし)と、固定台27とを備える。固定台27には、吸着等の方法によって切断の対象物である封止体28が固定されている。そして、砥粒を含む水がノズル11から高圧で噴射され、その噴射された水であって砥粒を含む水である高圧水29によって封止体28が切断される。
以下、図1の切断装置を使用して対象物である封止体28を切断する方法を説明する。1番目に、第1及び第2のタンク5,7を、砥粒を含む水によって実質的に満たされている状態にする動作を説明する。
まず、第1のタンク5と第2のタンク7とに砥粒を含む水を供給する。これによって、第1及び第2のタンク5,7を、砥粒を含む水によって実質的に満たされている状態にする。具体的には、次のような動作を行う。まず、第1のタンク5に砥粒を含む水を供給するために、第1の戻し弁22と第1の砥粒供給弁19と注水弁24とを開に、第2の砥粒供給弁20と第2の戻し弁23とを閉にする。そして、注水弁24と砥粒供給管18と第1の砥粒供給弁19とを順次介して第1のタンク5に所定の圧力で水を供給する。これによって発生する負圧(陰圧)により、砥粒系タンク16から高比率水が吸い出される。そして、吸い出された高比率水は、水とともに、砥粒供給管18と第1の砥粒供給弁19とを順次介して第1のタンク5に注入される。第1のタンク5が砥粒を含む水によって満たされれば、注水弁24と第1の砥粒供給弁19と第1の戻し弁22とを閉にする。同様の手順によって、第2のタンク7を、砥粒を含む水によって実質的に満たされている状態にすることができる。
ここで、第1及び第2のタンク5,7を満たしている砥粒を含む水における当初の比率は、50体積%以上かつ70体積%以下であることが好ましい。その理由は、比率が高いほど切断効率が向上するので好ましい反面、比率が70体積%を超えた場合にはタンク内で砥粒を均一に分布させることが困難だからである。なお、第1及び第2のタンク5,7を満たしている砥粒を含む水における当初の比率は、高比率水における砥粒の比率、注水弁24を介して注入される水の圧力・量等によって定められる。また、何らかの理由でタンクにおける比率が上述した規格(例えば、70体積%)を超えた場合には、注水弁24を開にしてそのタンクに水を注入すればよい。
2番目に、いずれも砥粒を含む水によって満たされている第1のタンク5と第2のタンク7とのうち一方のタンク、例えば、第1のタンク5から砥粒を含む水をノズル11に供給して封止体28を切断する動作を、図1を参照して説明する。図1においては、流れがある状態が実線で、流れがない状態が破線で、それぞれ示されている。ここで、第1の砥粒供給弁19と第1の戻し弁22と第2の砥粒供給弁20と第2の戻し弁23とを、いずれも閉にしておく。また、高圧ポンプ2を動作させておく。また、ノズル11を、封止体28の所定の位置に対して位置合わせするとともに、ノズル11の先端と封止体28の上面とが所定の距離になるようにして位置合わせする。
まず、切替弁3によって、高圧ポンプ2から第1の流入側水系配管4への流路を開にするとともに、高圧ポンプ2から第2の流入側水系配管6への流路を閉にする。そして、高圧ポンプ2によって、第1の流入側水系配管4を介して第1のタンク5に高圧で水を注入する。高圧で注入された水は、第1のタンク5内において砥粒を含む水を撹拌して砥粒を均一に分布させ、また、砥粒を含む水を押し出し第1の流出側水系配管8とノズル系配管10とを順次介してノズル11に高圧で供給する。これにより、砥粒を含む水をノズル11から高圧で噴射することができる。そして、高圧で噴射された水であって砥粒を含む水である高圧水29は、固定台27の上に固定された封止体28に衝突する。これにより、主として高圧水29に含まれる砥粒が封止体28に衝突する。更に、この状態で、ノズル11を水平(XY)方向に適当な速度で移動させることによって、封止体28が切断される。
次に、引き続いて、移動しているノズル11に対して第1のタンク5から砥粒を含む水を供給し、ノズル11から高圧水29を噴射して、封止体28を切断する。複数の封止体28に対してこの動作を繰り返していくと、第1のタンク5においては、第1の流入側水系配管4から高圧で注入される水によって、砥粒を含む水で満たされる状態が継続する。その一方で、第1のタンク5においては、砥粒が流出していくので砥粒の比率が徐々に低下する。そして、この比率が小さくなりすぎると切断効率が著しく低下するので好ましくない。
次に、第1のタンク5における比率が一定の値を下回った場合には、第1のタンク5の使用を取りやめて第2のタンク7を使用する。具体的には、まず、制御部CNTが、第1のセンサ25から受けとった信号に基づいて第1のタンク5における砥粒の比率が一定の値を下回ったと判定し、第1のタンク5を砥粒の補充が必要であるタンク、すなわち要補充タンクに指定する。そして、制御部CNTは、切替弁3によって、高圧ポンプ2から第1の流入側水系配管4への流路を閉にするとともに、高圧ポンプ2から第2の流入側水系配管6への流路を開にする。これにより、第2のタンク7から第2の流出側水系配管9とノズル系配管10とを順次介して砥粒を含む水をノズル11に供給し、ノズル11から高圧水29を噴射して封止体28を切断する。
ところで、上述した「比率の一定の値」とは、所定の規格として定められた値であって例えば5体積%でよく、好ましくは10体積%であればよい。5体積%にした理由は、砥粒の比率が5体積%を下回った場合には切断効率が著しく低下するからである。また、好ましくは10体積%であればよいとした理由は、規格に余裕を設けたほうが、切断の条件を管理するに当たって好ましいからである。
ここで、第1のタンク5における砥粒の比率の算出について説明する。第1のタンク5自体の重量と容量とは既知である。また、第1のタンク5は、砥粒を含む水によって常時実質的に満たされている。また、砥粒の材料に応じて砥粒の比重が決まっており、それらの比重は既知である。したがって、次のようにして、第1のタンク5における比率を制御部CNTによって算出することができる。まず、第1のセンサ25を使用して、砥粒を含む水によって満たされている状態の第1のタンク5の重量を測定する。次に、その重量から、水のみによって満たされている状態の第1のタンク5の重量(容量に基づいて算出してもよく、実測してもよい。)を差し引く。得られた差がタンク内の砥粒の重量に相当するので、その重量をその砥粒の比重で割るとタンク内の砥粒の体積が得られる。得られた砥粒の体積とタンク自体の容量とに基づいて、第1のタンク5における比率を算出することができる。したがって、砥粒を含む水によって満たされている状態の第1のタンク5の重量を第1のセンサ25が代用特性として測定することが、第1のタンク5における砥粒の比率を検出することであるといえる。第2のタンク7における比率の検出についても同様である。
これまでの説明では、第1及び第2のタンク5,7を満たしている砥粒を含む水の当初の比率がいずれも高い場合の動作、言い換えれば初期状態からの動作を説明した。ところで、第1及び第2のタンク5,7のうち一方のタンクを使用し続けてそのタンクにおける砥粒の比率が低下すると、その一方のタンクの使用を取りやめて他方のタンクを使用することになる。そして、使用を取りやめた一方のタンクに砥粒を補給する動作を行う。
3番目に、砥粒の比率が低下した一方のタンクの使用を取りやめて他方のタンクを使用することになった場合における、その一方のタンクに砥粒を補給する動作を、図1を参照して説明する。図1においては、使用されている他方のタンクが第1のタンク5であり、使用を取りやめた後に砥粒が補給されている一方のタンクが第2のタンク7である。
まず、使用を取りやめた第2のタンク7に砥粒を含む水を供給するために、第1の砥粒供給弁19と第1の戻し弁22とを閉に、第2の戻し弁23と第2の砥粒供給弁20と注水弁24とを開にする。そして、注水弁24と砥粒供給管18と第2の砥粒供給弁20とを順次介して第2のタンク7に所定の圧力で水を供給する。これによって発生する負圧(陰圧)により、砥粒系タンク16から高比率水が吸い出される。そして、吸い出された高比率水は、水とともに、砥粒供給管18と第2の砥粒供給弁20とを順次介して第2のタンク7に注入される。
次に、第2のタンク7が砥粒を含む水によって満たされれば、注水弁24と第2の砥粒供給弁20と第2の戻し弁23とを閉にする。この状態で、第2のタンク7は、第1のタンク5における比率が一定の値を下回るまで待機する。なお、第2のタンク7を満たしている砥粒を含む水における比率は、高比率水における砥粒の比率、注水弁24を介して注入される水の圧力・量等によって定められる。
以上説明したように、本実施例によれば、砥粒の比率が低下した一方のタンクの使用を取りやめて他方のタンクを使用することになる。これにより、一方のタンクに砥粒を補充している間においても、他方のタンクから砥粒を含む水をノズルに供給して切断を行うことができる。したがって、切断装置の稼働率が大幅に向上する。また、砥粒を均一に含む水をノズルに供給するので、乾燥した砥粒や湿った状態の砥粒(研磨材)を使用する場合に比べて、ノズルや配管の摩耗が抑制されるとともに、ノズルの構造が簡略化される。
本発明に係る切断用のノズルを有する切断装置について、実施例2として図2を参照して説明する。図2は、本実施例に係る切断装置の構成を概略的に示す配管系統図である。なお、以下の説明において使用するいずれの図においても、図1に示された構成要素と同じ構成要素については、同じ符号を付して説明を省略する。
図2に示された切断装置には、図1における切替弁3に代えて、第1の流入側水系配管4に第1の流入側開閉弁30が、第2の流入側水系配管6に第2の流入側開閉弁31が、それぞれ設けられている。この切断装置によっても、実施例1に係る切断装置と同様の効果が得られる。
本発明に係る切断用のノズルを有する切断装置について、実施例3として図3を参照して説明する。図3は、本実施例に係る切断装置の構成を概略的に示す配管系統図である。本実施例に係る切断装置の特徴は、第1のタンク5及び第2のタンク7よりも下流側に設けられた配管類(弁・ノズル11を含む。以下「下流側配管」という。)における砥粒の残留を防止する機構を備えていることである。第1のタンク5の側について具体的に説明すると、下流側配管、すなわち第1の流出側水系配管8からノズル11までにおける砥粒の残留を防止する目的で、これらの下流側配管に砥粒を含まない水を高圧で供給する機構が設けられている。下流側配管に砥粒が残留すると、管路における抵抗が増大する。したがって、下流側配管において砥粒が詰まりやすくなるので、切断装置の稼働率が低下するおそれがある。特に、回路基板に実装された半導体チップ等を一括して樹脂封止して形成された封止体を切断する場合のように、噴射口と小径流路とが小さく小径の砥粒を使用した場合には、砥粒が詰まるという問題が深刻になる。したがって、このような詰まりを防止するために、下流側配管において砥粒が残留しないようにすることが好ましい。
図1に示されている切断装置は、下流側配管に砥粒を含まない水を高圧で供給する系として、次のような構成要素を備える。第1のタンク5の側に関するそれらの構成要素は、以下の通りである。まず、第1の流入側開閉弁30の下流側において、第1のタンク5を介することなく第1の流入側水系配管4と第1の流出側水系配管8とを接続する第1のバイパス配管32を備える。次に、第1の流入側水系配管4において、第1のバイパス配管32と第1のタンク5との間に設けられた第1のタンク用開閉弁33を備える。次に、第1の流出側水系配管8において、第1のバイパス配管32とノズル系配管10との間に設けられた第1の流出側開閉弁34を備える。同様に、第2のタンク7の側に関する構成要素として、第2のバイパス配管35と第2のタンク用開閉弁36と第2の流出側開閉弁37とをそれぞれ備える。これらの位置については、第1のタンク5の側の場合と同様なので、説明を省略する。
以下、図3の切断装置を使用して対象物である封止体28を切断する方法を説明する。1番目に、第1のタンク5から砥粒を含む水をノズル11に供給して封止体28を切断する動作を説明する。
本実施例では、第2の流出側開閉弁37と第2のタンク用開閉弁36と第2の流入側開閉弁31とを、いずれも閉にするとともに、第1の流出側開閉弁34と第1のタンク用開閉弁33と第1の流入側開閉弁30とを、いずれも開にする。これらにより、第1の流入側水系配管4から第1のタンク5に高圧で注入された水は、第1のタンク5内において砥粒を含む水を撹拌して砥粒を均一に分布させるとともに、第1の流出側水系配管8に砥粒を含む水を押し出す。また、砥粒を含まない水が第1のバイパス配管32を介して第1の流出側水系配管8に高圧で供給され、これによって発生する負圧(陰圧)により、第1のタンク5から砥粒を含む水が吸い出される。これらの作用により、第1の流出側水系配管8とノズル系配管10とを順次介して、砥粒を含む水をノズル11に高圧で供給することができる。したがって、砥粒を含む水をノズル11から高圧で噴射することができる。
2番目に、第1のタンク5の側における下流側配管に砥粒を含まない水を高圧で供給する動作を説明する。この動作は、封止体28を切断する動作をいったん中断する場合に、下流側配管において砥粒が残留しないようにする目的で行う必要がある。
この場合には、第1の流出側開閉弁34と第1のタンク用開閉弁33と第1の流入側開閉弁30とがいずれも開であり、かつ、高圧ポンプ2が動作している状態から、第1のタンク用開閉弁33を閉にする。これらにより、第1の流入側開閉弁30と第1のバイパス配管32と第1の流出側水系配管8と第1の流出側開閉弁34とノズル系配管10とを介して、砥粒を含まない水をノズル11から高圧で噴射することができる。したがって、第1の流出側水系配管8と第1の流出側開閉弁34とノズル系配管10とノズル11とからなる下流側配管において残留していた砥粒が、高圧の水とともにノズル11から噴射される。ここまで説明した動作により、下流側配管における砥粒の詰まりが防止されるので、切断装置の稼働率が向上する。
以上説明したように、本実施例によれば、砥粒を含まない水を下流側配管に高圧で供給する機構が設けられている。これにより、下流側配管における砥粒の残留が抑制される。したがって、下流側配管における砥粒の詰まりが防止されるので、切断装置の稼働率が向上する。
なお、本実施例において図3に示された弁の構成は一例であり、例えば、次のような変形例も可能である。この変形例では、第1の流入側開閉弁30に代えて第1のバイパス配管32においてバイパス用弁を設ける。そして、このバイパス用弁を閉にするとともに、第1の流出側開閉弁34と第1のタンク用開閉弁33とをいずれも開にする。これによって、図2の切断装置と同様の動作が可能になる。また、下流側配管に砥粒を含まない水を高圧で供給する場合には、第1のタンク用開閉弁33を閉にするとともに、第1の流出側開閉弁34とバイパス用弁とをいずれも開にすればよい。
本発明に係る切断用のノズルを有する切断装置について、実施例4として図4を参照して説明する。図4は、本実施例に係る切断装置の構成を概略的に示す配管系統図である。図4においては、説明を簡単にするために第1のタンク5のみを示している。本実施例に係る切断装置の特徴は、砥粒を含む水であって対象物の切断に使用された水を収容して砥粒を回収するタンクを設け、そのタンクと砥粒系タンク(図1〜図3の砥粒系タンク16を参照)とを共通化したことである。
図4に示されている切断装置は、砥粒を含む水であって対象物の切断に使用された水を回収する系として、固定台27の下方に設けられた回収タンク38と、ふるい(篩)39と、回収タンク38とふるい39とを接続する回収用配管40とを備える。ここで、回収タンク38に収容されている切断に使用された水には、水41自体と、粒径が所定の値以下である砥粒からなる規格内砥粒42と、切断により生じた粒子であって粒径が所定の値よりも大きい粒子からなる規格外粒子43とが含まれている。
また、使用された水を回収する系を構成する他の構成要素として、規格内砥粒42を第1のタンク5に供給する再使用配管44と、規格外粒子43を回収タンク38に戻す規格外粒子用配管45と、規格外粒子用配管45に設けられた規格外粒子用ポンプ46とを備える。更に、回収タンク38にはドレン配管47が設けられている。
また、使用された水を回収する系には無関係な構成要素として、第1のバイパス配管32においてバイパス用弁48を備える。このバイパス弁48は、実施例3の変形例で説明したバイパス弁に相当する。
以下、図4の切断装置の動作を説明する。まず、第1の流出側開閉弁34と第1のタンク用開閉弁33とバイパス弁48とを、いずれも開にする。これらにより、第1の流入側水系配管4から第1のタンク5に高圧で注入された水は、第1のタンク5内において水流49を発生させる。この水流49が砥粒を含む水50を撹拌して砥粒を均一に分布させるとともに、第1の流出側水系配管8に砥粒を含む水50を押し出す。また、砥粒を含まない水が第1のバイパス配管32を介して第1の流出側水系配管8に高圧で供給され、これによって発生する負圧(陰圧)により、第1のタンク5から砥粒を含む水50が吸い出される。これらの作用によって、第1の流出側水系配管8とノズル系配管10とを順次介して、砥粒を含む水50をノズル11に高圧で供給することができる。したがって、砥粒を含む水50をノズル11から高圧で噴射することができる。
図4の切断装置において、切断に使用された水を収容して砥粒を回収する動作を説明する。まず、初期状態においては、回収タンク38に高比率水を供給しておく。これによって、回収タンク38は、第1のタンク5に高比率水を供給する砥粒系タンク(図1〜図3の砥粒系タンク16を参照)として機能する。
次に、第1の流入側水系配管4から第1のタンク5に高圧で水を注入する。これによって、砥粒を含む水50をノズル11から高圧で噴射して封止体28を切断する。そして、砥粒を含む水50であって切断に使用された水は、回収タンク38に収容される。回収タンク38に収容された水は、押出用ポンプ17によって回収タンク38に供給される加圧された水によって押し出され、回収用配管40を介してふるい39に供給される。ふるい39においてふるい分けられた規格内砥粒42は、再使用配管44を介して第1のタンク5に水とともに戻される。その一方で、ふるい39においてふるい分けられた規格外粒子43は、規格外粒子用配管45と規格外粒子用ポンプ46とを介して、水とともに回収タンク38に戻される。規格外粒子43は切断には使用できないので、回収タンク38にある程度の量の規格外粒子43が貯留されると、それらの規格外粒子43は廃棄される。
以上説明したように、本実施例によれば、まず、規格内砥粒42を回収してこれを再利用することができる。したがって、切断装置におけるランニングコストを低減することができる。また、回収タンク38と、第1のタンク5に高比率水を供給する砥粒系タンクとを共通化することができる。したがって、切断装置の簡素化が図られる。
本発明に係る切断用のノズルについて、実施例5として図5を参照しながら説明する。図5(A)は本発明の実施例5に係る切断用のノズルの要部を拡大して示す部分断面図であり、図5(B)はそのノズルの先端部を更に拡大して示す部分断面図である。
図5(A)に示されているように、切断用のノズル11は、ホルダ51と、ホルダ51の内部に固定された柱状体52と、ホルダ51の内部において柱状体52の先端に嵌装された支持体53と、支持体53の内部において一体的に嵌装された連結体54とノズルチップ55とを有する。柱状体52には、所定の径の流路56が設けられている。連結体54には、流路56につながるとともに先細のテーパ状になっている漏斗状の空間57が設けられている。ノズルチップ55には、空間57につながり一定の径Dを有する小径流路58が設けられている。ノズルチップ55の先端は支持体53とホルダ51との先端から所定の量だけ突出しており、小径流路58の先端は径Dの開口からなる噴射口59を形成している。ここで、ホルダ51と柱状体52と支持体53と連結体54とノズルチップ55とは、例えば、ステンレス鋼、セラミックス等から構成されている。そして、ノズルチップ55が有する小径流路58の内壁には耐摩耗膜60が形成されている。この耐摩耗膜60は、プラズマCVD等の周知の手法によって形成される。
図5に示されたノズル11の第1の特徴は、小径流路58の内壁に形成された耐摩耗膜60が、例えば、ダイヤモンド単結晶、サファイア単結晶、ダイヤモンド焼結体、立方晶窒化ホウ素(cBN)焼結体、ダイヤモンド又はcBNを超硬合金中に分散させた複合材料等からなる耐摩耗性材料によって構成されていることである。これにより、高圧で加圧され砥粒42を含む水が小径流路58の内部を高速で流動した場合であっても、小径流路58の内壁の摩耗が軽減される。
図5に示されたノズル11の第2の特徴は、小径流路58の径Dが、砥粒42の径dに対して次のように定められていることである。すなわち、砥粒42の径dに関して定められている規格における最大値dmax に対して、小径流路58の径Dは、D≧2dmax になるように定められている。このように定めた理由は、小径流路58のDが砥粒42の径dとして許容されている最大値dmax の2倍を下回った場合には、小径流路58又は噴射口59において砥粒42が詰まりやすいことが経験上知られているからである。このことにより、小径流路58又は噴射口59における砥粒42の詰まりが防止されるので、切断装置の稼働率が向上する。なお、封止体(図1−図4の封止体28参照)を切断する場合においては、例えば、砥粒42について径d=63μm、規格における径の最大値dmax =100μmに対して、小径流路58の径D=250μmを採用している。
ここで、砥粒42の径dに対する小径流路58の径Dの上限値は、特に定められていない。その理由は、小径流路の径Dについては、所望の切断幅が広い場合においては適宜大きくする必要があるので、径Dの上限値については定めないほうが好ましいからである。そして、その広い切断幅に応じて小径流路の径Dを大きくすることによって、広い切断幅で対象物を切断できる。
図5に示されたノズル11の第3の特徴は、小径流路58において、長さLが径Dに対して2D≦L≦20Dになるように定められていることである。この小径流路58における長さLと径Dとの間には、次のような関係がある。まず、2D>Lの場合には、噴射口59から噴射された高圧水29が広がるので、切断効率が低下するとともに切断幅が広がるという問題がある。また、この場合には、耐摩耗膜60の部分の長さ(図で上下方向の距離)が短いので、ノズルチップ55の寿命が短くなるという問題がある。次に、L>20Dの場合には、小径流路58において砥粒42が詰まりやすくなるという問題がある。また、この場合には、小径流路58において圧力損失が発生するので、切断効率が低下するという問題がある。これらの観点から、径Dに対して長さLが2D≦L≦20Dになるように定めた。なお、封止体(図1−図4の封止体28参照)を切断する場合には、小径流路の長さLが径Dに対して、10D≦L≦20Dになるように定められていることが好ましい。具体的には、小径流路58において、径D=250μmに対して長さL=4.7mmを採用している。
図5に示されたノズル11の第4の特徴は、連結体54には流路56につながるとともに先細のテーパ状になっている漏斗状の空間57が設けられ、その先細になっている先端が小径流路58につながっていることである。言い換えると、流路56と小径流路58とをつなぐ漏斗状の空間57であって、小径流路58に向かって先細のテーパ状になっている空間57が設けられている。これにより、流路56から小径流路58に至るまでにおいて、高圧で加圧され砥粒42を含む水が大きな抵抗を受けることなく流動することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、まず、小径流路58の内壁に耐摩耗膜60が形成されているので、内壁の摩耗が軽減される。したがって、ノズルチップ55の寿命が長くなるので、切断装置の管理・保守に要する手間が軽減される。また、砥粒42の径dに対して小径流路58の径Dが適切に定められているので、小径流路58又は噴射口59における砥粒42の詰まりが防止される。また、小径流路58の長さLが径Dに対して適切に定められているので、ノズルチップ55の寿命を短くすることなく、小径流路58における砥粒42の詰まりが抑制されるとともに、切断効率が良好に保たれる。また、流路56から小径流路58に向かって先細のテーパ状になっている空間57が設けられているので、砥粒42を含む水が大きな抵抗を受けることなく流動する。
なお、本実施例では、小径流路58が形成されている部材自体、すなわちノズルチップ55自体を、ダイヤモンド焼結体等からなる耐摩耗性材料によって構成してもよい。この場合においても、小径流路58の内壁が耐摩耗性材料によって構成されているので、小径流路58の内壁の摩耗が軽減される。
本発明に係る切断用のノズルを有する切断装置について、実施例6として図6と図7とを参照しながら説明する。本実施例に係る切断装置の特徴は、受け機構である固定台が使用されることである。図6は、本実施例に係る切断装置に使用される固定台と封止体との構成を概略的に示す斜視図である。図7(A)は図6の固定台を凸部においてY方向に沿って示す切断図、図7(B)は図6の固定台を溝部においてX方向に沿って示す切断図である。
図6に示されているように、切断の対象物である封止体28は、リードフレームやプリント基板等の回路基板61と封止樹脂62とを有する。そして、互いに直交する切断線63と64とが仮想的に設けられ、それらの切断線63,64によって仕切られた領域65のそれぞれが、完成品である電子部品のパッケージに相当する。
図6に示されているように、本実施例に使用される固定台66は、次の構成要素を備える。まず、封止体28の各領域65に対応してそれぞれ設けられた凸部67と、各凸部67の間においてX方向とY方向とにそれぞれ沿って設けられた溝部68X,68Yとを備える。また、Y方向に沿って各凸部67の下部をつなぐようにして設けられた土台部69と、各土台部69の両端において各土台部69をつなぐようにして設けられた枠部70(一部だけ図示)とを備える。これらにより、溝部68Xは、その下部において土台部69によって周期的に塞がれている。また、溝部68Yは、固定台66を貫通している。図6において枠部70は一部が描かれているにすぎないが、実際には固定台66の四周を取り囲むようにして設けられている。この枠部70は、切断に使用された水であって砥粒を含む水が飛散することを防止する。
各凸部67と、必要に応じて枠部70とにおいて、上面には窪み71が設けられ、窪み71の中心には貫通孔72が設けられている。これらの貫通孔72は、配管によって吸引機構(いずれも図示なし)に接続されている。そして、各溝部68X,68Yのうち1方向に沿って延びる溝部、例えば、X方向に延びる溝部68Xにおいては、土台部69の上面73をそれぞれ覆うようにして、細長い板状部材からなる保護部材74が設けられている。この保護部材74は、それぞれ溝部68Xに対して着脱自在であり、切断において使用される砥粒よりも高い硬度を有する材料によって構成されている。このような材料としては、例えば、ダイヤモンド単結晶、サファイア単結晶、ダイヤモンド焼結体、立方晶窒化ホウ素(cBN)焼結体、ダイヤモンド又はcBNを超硬合金中に分散させた複合材料等が挙げられる。
以下、封止体28を切断する際の保護部材74の機能を、図6と図7とを参照して説明する。まず、封止体28を、貫通孔72と窪み71とを順次介して吸気75によって吸着し、このことによって固定台66に、より正確には各凸部67と一部の枠部70とに固定する。
次に、X方向に沿って封止体28を切断する場合について説明する。この場合には、図7(A)に示されているように、砥粒を含む水であって切断に使用された高圧水29は、溝部68Xのすべての部分において、保護部材74には衝突するが土台部69の上面73には衝突しない。これにより、固定台66の土台部69が摩耗することが防止される。
次に、引き続いて、Y方向に沿って封止体28を切断する場合について説明する。この場合には、同じ固定台66を使用してノズル11の移動方向を変えることにより、封止体28を切断することができる。図7(B)に示されているように、切断に使用された高圧水29は次のように流れる。まず、溝部68Yが凸部67の間に挟まれている部分では、高圧水29は溝部68Yを貫通して固定台66の下方まで流れる。したがって、高圧水29は固定台66にはまったく衝突しない。また、溝部68Yが溝部68Xと交差する部分では、X方向に沿って封止体28を切断する場合と同様に、高圧水29は保護部材74には衝突するが土台部69の上面73には衝突しない。これらにより、同じ固定台66を使用してX方向とY方向とに沿って封止体28を切断する場合に、固定台66の摩耗が防止される。また、封止体28を連続して切断すれば、保護部材74が徐々に摩耗していく。この場合には、保護部材74を適宜交換すればよい。これにより、固定台66が摩耗することなく、封止体28を切断することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、同じ固定台66を使用して、X方向とY方向とに沿って封止体28を切断することができる。言い換えれば、X方向とY方向とに沿って封止体28を切断する場合において、2種類の固定台66を準備することと、固定台66を交換することと、封止体28を位置合わせすることとが不要になる。したがって、交叉する2方向の切断線にそれぞれ沿って封止体28を切断する場合に、固定台66の費用が削減されるとともに、作業効率の低下と切断の寸法精度(位置、角度等)の低下とが防止される。
以下、本実施例の変形例を、図8を参照して説明する。図8は、図6に示された固定台の変形例と封止体との構成を概略的に示す斜視図である。本変形例の特徴は、図7に示されている枠部70が着脱自在の2つの部材から構成されることである。その2つの部材とは、図8に示されている下枠部76と壁部材77とである。本変形例においては、保護部材74を交換する際に、壁部材77が図の上方(Z方向)に取り外される。また、固定台66の外周において固定台66に着脱自在に設けられた壁部材77が、切断に使用された水であって砥粒を含む水が飛散することを防止する。本変形例によれば、図7に示された構成に比べて固定台66全体の加工が容易になるので、固定台66の低価格化が可能になる。また、溝部68Xに保護部材74を挿入・嵌装等する作業が容易になる。
なお、本実施例(変形例を含む)の説明においては、切断において使用される砥粒よりも高い硬度を有する材料によって保護部材74が構成されていることとした。これに限らず、砥粒よりも低い硬度を有する材料によって保護部材74が構成されていてもよい。このような材料としては、ステンレス鋼等の金属材料、ウレタン樹脂等の樹脂材料、アルミナ等のセラミックス材料が挙げられる。これらの材料は、実施例で説明したダイヤモンド焼結体等に比べると耐摩耗性に劣る。これにより、これらの材料からなる低硬度の保護部材74は、ダイヤモンド焼結体等からなる保護部材74に比べて短時間で摩耗する。しかし、低硬度の保護部材74については低価格で入手することができる。したがって、砥粒の種類や切断条件に応じて、低硬度の保護部材74を適当に交換して使用することができる。要は、砥粒を含む水が保護部材74に当たることにより、砥粒を含む水が土台部69に当たらないようになっていればよい。
また、着脱自在である1本1本の保護部材74を、各溝部68Xに挿入して使用することとした。これに限らず、一端においてつながる櫛状の形状を有する着脱自在の保護部材74を、溝部68Xに挿入して使用してもよい。また、井桁状(#状)の形状を有する着脱自在の保護部材74を、各溝部68X,68Yに挿入して使用することもできる。これらの形状を有する集合的な保護部材は、例えば、金属材料をエッチングして製作することができる。
また、格子状の切断線63,64における異なる2方向(図6−図8ではX方向・Y方向)のいずれにも沿って保護部材74を設けてもよい。この場合には、凸部67がすべて土台部69でつながっており、その土台部69の上面73は、X方向とY方向とにそれぞれ延びる保護部材によって、又は、井桁状(#状)に設けられた保護部材によって、すべて覆われていることになる。したがって、土台部69の上面73に高圧水が衝突することはないので、土台部69が摩耗することが防止される。
また、切断の対象物である封止体28において、交叉する2つの方向に延びる切断線63,64は、図6、図8に示されるような直交する格子状でもよく、直交していなくてもよい。また、2つの切断線63,64は、曲線と直線との組合せ、又は曲線同士の組合せでもよい。いずれの場合においても、それぞれの方向に延びる切断線63,64の下方にそれらの切断線を含むようにして溝部68X,68Yが設けられ、それらの溝部68X,68Yにおいて土台部69を覆うようにして保護部材74が設けられていればよい。これにより、曲線からなる切断線に沿って切断するというウォータージェットの特長を生かすことができる。
なお、ここまで説明した各実施例においては、回路基板に実装された半導体チップ等を一括して樹脂封止して封止体を形成し、直交する格子状の切断線に沿ってこの封止体を切断する場合について説明した。これに限らず、本発明は、他の対象物を切断する場合に適用されることはいうまでもない。また、切断の目的としては、製品を完成させること以外に、不要物を廃棄するために解体する目的で本発明を適用してもよい。
また、砥粒を含む水には、何らかの目的で他の物質が含まれていてもよい。他の物質とは、例えば、洗浄剤等が挙げられる。
また、砥粒を含む水に対するこれに含まれる砥粒の比率を、重量を測定するセンサを使用して検出した。この比率については、重量以外の特性を検出する他の種類のセンサを使用して検出してもよい。そのようなセンサとしては、各タンクにおける砥粒の比率を、砥粒を含む水の光学的特性(透過光、散乱光、反射光の光量等)、化学的特性(pH等)、電気的特性(電気伝導度等)、音響特性(超音波の減衰等)等に基づいて検出するセンサが挙げられる。
また、砥粒を含む水を貯留する複数のタンクからなるタンク群として、第1のタンク5及び第2のタンク7の2個のタンクを設けた。これに限らず、N個以上(NはN≧3なる整数)のタンクからなるタンク群を設けて、各タンクのうちの一部のタンク、すなわち1個から(N−1)個までのタンクを供給タンクとして指定することもできる。
また、供給タンクとして各タンクのうちの一部を指定する場合には、各タンクにおける砥粒の比率に基づいて指定した。これに限らず、供給タンクとしてあるタンクを使用して一定時間を経過した後に、別のタンクを指定することとしてもよい。この場合には、次のようにして砥粒を補充する。まず、その一定時間の間に供給タンクから流出した水(砥粒を含む)の量を検出又は算出する。次に、その量に基づいて、供給タンクから流出した砥粒の量を算出する。次に、算出した砥粒の量に見合うだけの砥粒を、それまで供給タンクであった要補充タンクに供給する。
また、本発明は、上述の各実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、必要に応じて、任意にかつ適宜に組み合わせ、変更し、又は選択して採用できるものである。
図1は、実施例1に係る切断装置の構成を概略的に示す配管系統図である。 図2は、実施例2に係る切断装置の構成を概略的に示す配管系統図である。 図3は、実施例3に係る切断装置の構成を概略的に示す配管系統図である。 図4は、実施例4に係る切断装置の構成を概略的に示す配管系統図である。 図5(A)は本発明の実施例5に係る切断用のノズルの要部を示す部分断面図であり、図5(B)はそのノズルの先端部を拡大して示す部分断面図である。 図6は、実施例6に係る切断装置に使用される固定台と封止体との構成を概略的に示す斜視図である。 図7(A)は図6の固定台を凸部においてY方向に沿って示す切断図、図7(B)は図6の固定台を溝部においてX方向に沿って示す切断図である。 図8は、図6に示された固定台の変形例と封止体との構成を概略的に示す斜視図である。
符号の説明
1 水源
2 高圧ポンプ(ポンプ)
3 切替弁(タンク切換手段)
4 第1の流入側水系配管(水系配管)
5 第1のタンク
6 第2の流入側水系配管(水系配管)
7 第2のタンク
8 第1の流出側水系配管(水系配管)
9 第2の流出側水系配管(水系配管)
10 ノズル系配管
11 ノズル
12,13 高比率部
14,15 低比率部
16 砥粒系タンク
17 押出用ポンプ
18 砥粒供給管(砥粒系配管)
19 第1の砥粒供給弁(砥粒系切換手段)
20 第2の砥粒供給弁(砥粒系切換手段)
21 戻し管(砥粒系配管)
22 第1の戻し弁(砥粒系切換手段)
23 第2の戻し弁(砥粒系切換手段)
24 注水弁
25 第1のセンサ(センサ)
26 第2のセンサ(センサ)
27 固定台
28 封止体(対象物)
29 高圧水
30 第1の流入側開閉弁(タンク切換手段)
31 第2の流入側開閉弁(タンク切換手段)
32 第1のバイパス配管(バイパス配管)
33 第1のタンク用開閉弁(タンク切換手段、バイパス配管切換手段)
34 第1の流出側開閉弁(タンク切換手段)
35 第2のバイパス配管(バイパス配管)
36 第2のタンク用開閉弁(タンク切換手段、バイパス配管切換手段)
37 第2の流出側開閉弁(タンク切換手段)
38 回収タンク(回収手段、貯留手段、砥粒系タンク)
39 ふるい(ふるい手段)
40 回収用配管
41 水
42 規格内砥粒、砥粒
43 規格外粒子
44 再使用配管(供給手段)
45 規格外粒子用配管
46 規格外粒子用ポンプ
47 ドレン配管
48 バイパス用弁
49 水流
50 砥粒を含む水
51 ホルダ
52 柱状体
53 支持体
54 連結体
55 ノズルチップ
56 流路
57 空間
58 小径流路
59 噴射口
60 耐摩耗膜
61 回路基板
62 封止樹脂
63,64 切断線
65 領域
66 固定台
67 凸部
68X,68Y 溝部
69 土台部
70 枠部
71 窪み
72 貫通孔
73 上面
74 保護部材
75 吸気
76 下枠部
77 壁部材
CNT 制御部

Claims (4)

  1. 砥粒を含む水を高圧で噴射することによって対象物を切断する際に使用される切断用のノズルであって、
    前記砥粒を含む水が噴射される噴射口と、
    前記噴射口につながる小径流路とを備えるとともに、
    前記小径流路の内径は前記砥粒の径に関する規格における最大径の2倍以上であることを特徴とする切断用のノズル。
  2. 請求項1記載の切断用のノズルにおいて、
    前記小径流路の少なくとも内壁は、ダイヤモンド、サファイア、又は立方晶窒化ホウ素のいずれかを少なくとも含む材料によって構成されていることを特徴とする切断用のノズル。
  3. 請求項1又は2に記載の切断用のノズルにおいて、
    前記小径流路の長さは前記小径流路の内径の2倍以上かつ20倍以下であることを特徴とする切断用のノズル。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の切断用のノズルにおいて、
    前記流路から前記小径流路につながる空間は前記小径流路に向かって徐々に狭くなっていることを特徴とする切断用のノズル。
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