JP2007083278A - 湾曲棒製造方法及び湾曲棒製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の当圧体を棒の両外側から押し出しさせて湾曲させ、この押し出しを所定の時間差で順次作動させて、湾曲した棒を円滑に製造する。
【解決手段】半金型(当圧体)7…及び油圧シリンダー(押圧機構)3…は、基台2上面のレール4上に2列で互い違いに所定間隔ごとに対向するように配置されている。棒5の湾曲箇所の両隣を半金型(当圧体)7、7で「半押し」で固定し、間の半金型7を「全押し出し」し、これを所定時間差で位置を変えながら順次実行していく。
【選択図】図1

Description

本発明は、正弦曲線形状または余弦曲線形状の長尺状の棒を製造する湾曲棒製造方法または湾曲棒製造に関する。
従来、手すり・梯子の縦木などの棒につき、正弦曲線形状または余弦曲線形状などに湾曲させたものが考えられてきている。このような梯子の縦木、階段の手すりなどを、正弦曲線形状または余弦曲線形状に湾曲させることは、以下の特許文献に記載されている。
特許第3660292号公報 特願2000−336777号 米国特許6857622号公報 特願2005−245773号
本件発明の目的は、上記従来の手すりや梯子の縦木などの、正弦曲線形状または余弦曲線形状などに湾曲させた棒を、円滑に製造できる方法及び装置を提供することである。
上記目的を達成するために、本発明は、正弦曲線形状または余弦曲線形状に加工する前の棒の両外側に、凸状の複数の当圧体を複数ずつ所定間隔ごとに配置させ、この複数の当圧体を、押圧機構によってそれぞれ個別に上記棒の両外側から当接させ、当該棒の外側面を押し出しさせて湾曲させ、この複数の押圧機構の押し出し動作を所定の時間差で順次作動させるようにした。
これにより、加工前の棒を円滑に順次湾曲させて、正弦曲線形状または余弦曲線形状の湾曲棒を円滑に製造することができる。また加工される棒が無理に引き伸ばされたり、棒の断面形状がひずんだりゆがんだりすることがなくなる。
(1)湾曲棒製造装置
図1及び図2は湾曲棒製造装置1の平面と側面を示す。テーブル状の基台2の上面には、
2対4本のレール4が長手方向に延びるように配置されている。この2対のレール4の上には油圧シリンダー(押圧機構)3が多数等間隔に2列に配置されている。
この2列の油圧シリンダー3…は互いに互い違いに(交互に)対向するように配置されている。この各油圧シリンダー3…は、上記レール4を外れないように移動したり固定したりでき、互いの間隔を任意に決定できる。これにより、棒5を正弦曲線形状(余弦曲線形状を含む。以下同じ)に加工する場合の、正弦波の波長(周期・ピッチ)が任意に変更される。
この油圧シリンダー3の棒状のピストン6の先端には、半金型(当圧体)7が取り付けられている。このピストン6及び半金型7は油圧シリンダー3の作動に応じて出没・往復動され、棒5の外側面及び棒5の中心線を押し出し、下記当接ストッパー8を奥に移動すれば棒5の外側面を棒5の中心線よりさらに奥まで押し出す。
この半金型7の先には当接ストッパー8が立設されている。この当接ストッパー8には、半金型7によって湾曲加工される棒5の反対側が当接する。これにより、棒5を正弦曲線形状に加工する場合の、正弦波の振幅(大きさ・レベル)が一定かつ一律に決定される。この当接ストッパー8の位置はピストン6の長手方向に任意に変更可能であり、これによりこの棒5の正弦曲線の振幅が任意に変更される。
油圧シリンダー3…群の両端や、油圧シリンダー3…の間には、棒5が載置される載置杆(図示せず)が設けられている。棒5の長さは基台2の長さより長いことが多く、棒の湾曲加工によって棒5の長さは縮まり、湾曲加工完了後に所望の長さで切断されることもある。
上記基台2の下の中央には油圧タンク9が1つ設置されており、この油圧タンク9の両側には、油圧ポンプ10が2つ設置されている。また、基台2の両外側中央には電磁切換えバルブ11…が上記油圧シリンダー3…ごとに多数設置されている。
図2の破線に示す多数の油圧ホース12…が、油圧タンク9、油圧ポンプ10、電磁切換えバルブ11、油圧シリンダー3の間を繋いでいて、油を送受できるようになっている。油圧ポンプ10の作動・停止及び電磁切換えバルブ11の切り換えによって、油圧シリンダー3のピストン6を出没させたり、油圧タンク9に油を戻したり、油圧タンク9からの油を油圧ポンプ10によって供給したりされる。
(2)半金型(当圧体)7
図3及び図4は、上記半金型(当圧体)7の平面及び側面(断面)を示す。この半金型7は所定の厚さの凸状の扇角約80度の扇形をしており、この扇の先端の弧面には水平方向に延びる凹溝12が形成されている。
この凹溝12は半円形が正弦波状に延びた形状をしている。この凹溝12は上記棒5の側面に当接し、凹溝12の内側面は上記正弦波状の棒5の外側面にほぼ一致していて、この半金型7の上記棒5への当接面は、当該棒の加工後の側面の形状にほぼ一致している。
このような半金型7は上記ピストン6の先端から取り外して取替え可能となっている。取り替えられた半金型7の凹溝12の形状は、半円形、方形状、V字状、半楕円形、半多角形状などとなるほか、凹溝12がまったくない平坦な湾曲平面となる。
これに応じて、正弦波状に加工される棒5の断面形状も、円形、平板、正方形、長方形、方形、楕円形、多角形、田となる。凹溝12がまったくない平坦な湾曲平面は、棒5は平板状となる。棒5が平板のとき、この平板の棒5は基台2上に縦向きに設置されたり、横向きに設置されたりする。横向きに設置すると、棒5の湾曲方向と平板の断面の長手方向とが一致し、縦向きに設置すると、棒5の湾曲方向と平板の断面の長手方向とが直交する。
(3)半金型(当圧体)7及び棒5の配置
図5は棒5の加工時における、半金型(当圧体)7及び棒5の配置を示す。上記凹溝12の端つまり上記棒5への当接面の端13は、正弦波カーブより若干手前に位置し、加工後の正弦波状の棒5の外側面に対して若干の隙間14がある。これにより、対向する半金型7の互いの押し込み位置、互いの凹溝12の移動位置に若干の誤差が出ても、加工後の棒5の正弦波の節の付近で歪み、段差などの不連続部分が発生してしまうことがない。
また、このような隙間14があれば、正弦波の各山と各谷との間に直線部16を形成することもできる。この隙間14がある部分は、対向する半金型7の凹溝12のいずれからも押圧されないからである。
図5には加工後(時)・製造後(時)の棒5の一部の形状も示されている。この棒5は円筒状で、正弦曲線形状をなしており、この正弦波の周期は棒5の中心において283mmであり、正弦波の振幅は棒5の中心において26mmである。この正弦波の曲率半径は棒5の中心において93mm、棒5の湾曲外側において110mm、棒5の湾曲内側において76mmである。
このような正弦波部分は湾曲部15であり、正弦波の山と谷との間、つまり湾曲部15と湾曲部15との間には上記直線部16が形成されている。この直線部16の長さは50乃至150mm、例えば93mmまたは130mmであり、棒5の使用用途によって、この直線部16の長さは変更される。
このような直線部16は、対向する半金型7及び油圧シリンダー3の間隔を変えれば、このような棒5の直線部16の長さが変化する。また、上記当接ストッパー8の位置を変えると、棒5の正弦波の湾曲部15の振幅が大きく/小さくなる。
さらに、半金型7の大きさを変えると、正弦波の湾曲部15の波長が長く/短くなったり、湾曲部15の大きさが大きく/小さくなったりする。また、半金型7の扇角を変えると、正弦波の湾曲部15の長さが長く/短くなり、正弦波の湾曲部15の振幅も大きく/小さくなる。さらに、半金型7の曲率半径の大きさを変えると、正弦波の湾曲部15の波長が長く/小さくなったり、湾曲部15の大きさが大きく/小さくなったりする。
上記互い違いに対向する半金型7の当接面の端13同士は、互いに重なり合っていてもよいし、重なり合っていなくてもよい。重なり合っていれば、万が一半金型7が予定より置くに押し込まれても、半金型7同士の境目で棒5が切断されてしまうことがない。重なり合っていなければ、万が一半金型7が予定より置くに押し込まれても、棒5に直線部16を形成するkとができる。
(4)湾曲棒製造制御処理
図6は湾曲棒製造制御処理のフローチャートを示す。この処理は加工・製造開始のキーのオン操作によって開始される。上記2列の互い違いの複数の油圧シリンダー(押圧機構)3…及び電磁切換えバルブ11…は、一端から他端まで、「1」から「e」までの「連続番号」が振られている。
この「連続番号」の中で、開始番号「S」は、「1」から「e」の中で、棒5への押し込みを開始する位置番号を示す。また作動順番「n」は、油圧シリンダー(押圧機構)3…及び電磁切換えバルブ11…が順次作動される順番を示す。
まず、作動順番「n」が「1」とされ(ステップ01)、開始番号「S」が一端「1」から他端「e」までの任意の位置、例えば中央の位置とされ(ステップ02)、電磁切換えバルブ11…がすべて中立位置に切換えさせられる(ステップ03)。そして、電磁切換えバルブ11が往動に切換えさせられて、「S−n」「S−n+1」「S+n−1」「S+n」の位置の半金型(当圧体)7が「半押し」されて、電磁切換えバルブ11が中立位置に切換えられて静止される(ステップ04、05、06)。
この「半押し」は、棒5に当接するまでの押し出しであり、棒5を湾曲させるまでの押し出しではない。これにより、棒5の湾曲加工時に、棒5を動かないように固定できる。このような「半押し」の完了は、半金型7…またはピストン6…に近接して基台2に設けられたセンサ(図示せず)によって検出される。
ついで、電磁切換えバルブ11が再び往動に切換えさせられて、「S−n+1」「S+n−1」の位置の半金型(当圧体)7が当接ストッパー8に当接するまで「全押し出し」がなされ、電磁切換えバルブ11が中立位置に切換えさせられて静止される(ステップ11、12、13)。これにより、「S−n+1」「S+n−1」の位置において、棒5が正弦波状に加工・製造される。
この「全押し出し」は、棒5が湾曲されて当接ストッパー8に当接するまでの押し出しである。この場合、湾曲加工箇所の棒5の両側を動かないように上述のように固定でき、棒5を湾曲させる半金型7の隣の半金型7、7は当該棒5に対して当接したままとなって当該棒5を固定している。このような「全押し出し」の完了は、当接ストッパー8、半金型7…またはピストン6…に近接して基台2に設けられたセンサ(図示せず)によって検出される。
この「全押し出し」される「S−n+1」「S+n−1」の位置の半金型7は、いちばんはじめでは、「S−n+1」=「S+n−1」となって、上記中央の1つの半金型7となる。湾曲加工が順次進んでいくと、作動順番「n」が順次+1されていくので(ステップ16)、湾曲加工される位置が中心から両端に向かって所定の時間差で順次移動していく。
これにより、複数の油圧シリンダー(押圧機構)の押し出し動作が所定の時間差で順次作動され、棒5が正弦波状に加工・成形されていくとき棒5が縮んで棒5の端がスライドしても、棒5が無理に引き伸ばされたり、棒5の断面形状がひずんだりゆがんだりすることがなくなる。
このような「時間差」はタイマーなどを使って正確に計測されるものではないが、ステップ04〜06、11〜13の処理時間は、各湾曲加工部分ごとにそれほど誤差はないので、このような時間差はそれほど誤差が生じるものではない。
以上の湾曲加工・成形・製造が、棒5の端まで所定の時間差で順次進むと(ステップ16、17)、上記電磁切換えバルブ11…のすべてが復動に切換えさせられ、すべての半金型7が元に戻され、電磁切換えバルブ11が中立位置に切換えさせられて静止される(ステップ21、22、23)。これにより、湾曲成形された棒5の固定が解放され棒5の取出しが可能となる。このような「復動」の完了は、半金型7…またはピストン6…に近接して基台2に設けられたセンサ(図示せず)によって検出される。
なお、このような湾曲棒製造制御処理のフローチャートに応じたコンピュータプログラムは、メモリ/ROM/RAM(図示せず)などに記憶され、CPU/コントローラ/コンピュータ(図示せず)によって読み出されて実行される。これらメモリ/ROM/RAMと、CPU/コントローラ/コンピュータと、上記湾曲棒製造装置とは一体で構成されたり、別々に分離され互いに通信回線(インターネットなど)で接続されたりして湾曲棒製造制御処理が実行される。
この別々に分離される場合には、プログラムは、一括して送られてインストールされたり、逐次送られて湾曲棒製造制御処理がリアルタイムに実行されたりする。このような湾曲棒製造制御処理は、シーケンス処理、その他の同等の処理、同等のハードエウエア論理回路、同等のシーケンス回路によっても達成可能である。
上記ステップ21、22の半金型7の復動はすべてが一斉に行われるのではなく、順次行われてもよい。この場合、ステップ11〜13の前、後、中で、「S−n−1」「S+n+1」または「S−n−2」「S+n+2」などの電磁切換えバルブ11…のすべてが復動に切換えさせられる。
また、油圧シリンダー(押圧機構)3…のそれぞれの「全押し出し」の「時間差」は、タイマー(図示せず)によって正確に計測されてもよい。この場合、上記ステップ06または13の電磁切換えバルブ11の中立位置への切換え時点で、このタイマーがリセットされ、そしてこのタイマーが所定スピードでカウントされ、このカウント値が所定値「時間差」を超えたら、ステップ11→12→13…の処理またはステップ16→17→04→05→06→11→12→13…の処理が実行される。
(5)各湾曲加工成形の時間差
図7は各湾曲加工成形の時間差の特性を示す。この図のグラフの縦軸は「時間差」となっており、横軸は油圧シリンダー(押圧機構)3…、ピストン6…、半金型(当圧体)7…の「間隔」つまり正弦波の波長となっている。
この図7の特性では、「時間差」は「間隔」にほぼ比例している。この横軸は、棒5の中心線から当接ストッパー8までの「間隔」つまり正弦波の振幅でもよいし、また、この図7の特性は、ほぼ比例のほか、n乗(nは1を超える数値)にほぼ比例する特性でもよい。この場合nは、1.1、1.2、1.3、…、2、2.1、2.2、…、3、3.1、…、4、5、…などである。
(6)棒5の用途・材質
本件棒5は、ステンレス製、チタン製、アルミ製、その他の金属製、樹脂製、木製、セラミック製、コンクリート製、またはこれらの複合体である。棒5の用途は、種々の梯子、階段・トイレ・浴槽・洗面所・身障者用などの手すり、乗り物内のつかまり棒などである。この梯子は、特願2005−245773号特許請求の範囲、明細書及び図面に記載されたもの、その他のものである。
上記梯子は、ボート・小型船舶などの船舶用に取り付けられる梯子(タラップ)、ワゴン車・トラック・バスなどの車両に取り付けられる梯子(タラップ)、ヘリコプター・セスナ機などの航空機に取り付けられる梯子(タラップ)、その他の乗り物取り付けられる梯子(タラップ)、鉄塔、エレベータ、非常用梯子など、建造物に取り付けられる梯子(タラップ)、マンホール内、鉄塔、電柱、電線工事、電話線工事、水道工事、下水道工事、ガス工事、建築工事、土木工事などの種々の工事用・検査用の梯子(タラップ)など、種々の用途に使用される。
(7)他の実施の形態
本発明は、上記実施例に限定されず、種々変更可能である。例えば、上記棒5の湾曲加工成形は、加工される棒5の中央から両側に向かって行われるが、棒5の途中の任意の位置から両端に向かって行われてもよく、棒5の一方の端から他方の端に向かって、所定の時間差で順次実行されてもよい。中央から湾曲加工を順次行うと湾曲製造に要する時間が短くなる。一方の端から湾曲加工を順次行うと棒5の切り落とす端が他方の端だけで済む。
また、上記油圧シリンダー(押圧機構)3…、ピストン6…、半金型(当圧体)7…、当接ストッパー8…の各間隔は、一定間隔/等間隔ではなく、それぞれ異なっていてもよい。これにより、加工成形製造された棒の正弦波の波長が種々変更されて変化にとんだ湾曲棒を製造できる。また、当接ストッパー8のそれぞれの奥行き位置は、すべて一定ではなく、それぞれ異なっていてもよい。これにより、加工成形製造された棒の正弦波の振幅が種々変更されて変化にとんだ湾曲棒を製造できる。
さらに、上記棒5の断面形状は、円形、円筒形、板状(方形状)、楕円、多角形、凹みのある形、星形、X字状、N字状、Z字状、M字状、L字状、T字状、E字状、O字状、U字状、C字状、S字状、ロ字状、エ字状、コ字状、*字状、#字状などでもよく、表面に滑り止めが形成されていてもよい。
また、半金型((当圧体)7の外縁カーブは正弦波に限られず、円形カーブ、台形カーブ、三角形カーブ、方形状ストレートなど正弦波から多少歪んだカーブや歪んだ波形、その他のカーブや波形でもよく、半金型((当圧体))7の全体形状は平坦形(扇形)に限られず、半球形、楕円球形、円錐台形、立方体など、どのような凸状であってもよい。
さらに、半金型((当圧体)7の反対側に、この半金型7と対をなす、凹状の半金型が配置され、この凹状の半金型も油圧シリンダーによって出没/往復動され、この一対の半金型の間に棒5が挟持されて湾曲加工されてもよい。
上記図6のステップ04〜06は省略されてもよい。この場合、棒5を予め固定するための固定杆(固定機構)が設けられる。このような固定杆(固定機構)は、棒5の湾曲加工で棒5が縮む場合に、このような棒5のスライドを許容する。
また、棒5の湾曲加工する各箇所のステップ04〜06またはステップ11〜13の処理につき、上記実施例では1つの箇所の湾曲加工完了後に次の箇所の湾曲加工に入っていたが、1つの箇所の湾曲加工完了前に次の箇所の湾曲加工に入ってもよい。この場合、上述のタイマーを使って、1つの箇所の湾曲加工開始からの経過時間が計測され、所定時間経過後に次の箇所の湾曲加工に入る。
さらに、上記ステップ04〜06の半金型7の半押し処理は省略されてもよい。この場合、直接ステップ11〜13の処理が実行され、棒5を挟んで固定するための固定機構が所定間隔ごとに、二列の油圧シリンダー3の間に設けられる。この固定機構は、ステップ11〜13の湾曲加工処理ごとに、棒5の端に向かって順次スライドされていく。
また、ステップ11〜13の棒5の湾曲加工が1回または複数回終了するごとに、手作業その他の置き換え機構によって、棒5の正弦波の一波長ごと、または半波長ごと、半波長の整数倍ごとに、棒5が順次スライドされてもよい。これにより、用意する油圧シリンダー(押圧機構)3、ピストン6、半金型(当圧体)7のセットが少なくて済む。
上記半金型7の凹溝12の当接面の端13における棒5との間の隙間14は省略されてもよい。これにより、湾曲加工された棒5の正弦波どうしの境目に直線部16は形成されず、凹溝12どおりの湾曲棒が成形・製造される。また、凹溝12の当接面の端13は棒5の直線部16に沿った形状にされてもよい。これにより、凹溝12の当接面の端13どおりの直線部16が加工成形される。
図5に示すように、対向する半金型7…の端角同士はきわめて接近するので、この箇所にスッパー突起を突出形成してもよい。このスッパー突起同士が当接して半金型7…のスットパーの役目を果たす。これにより、上記当接ストッパー8が不要となる。むろん残してもよい。しかし、湾曲加工の開始地点の当接ストッパー8のみは必要となる。なお、油圧シリンダー3の間隔の変化と半金型7の幅の変化によって、半金型7…の端角同士が重なりあったり、当接しあったり、離れあったりする。
(8)他の発明の効果
[1]正弦曲線形状または余弦曲線形状に加工する前の棒の両外側に、凸状の複数の当圧体を複数ずつ所定間隔ごとに配置させ、 この複数の当圧体を、押圧機構によってそれぞれ個別に上記棒の両外側から当接させ、当該棒の外側面を押し出しさせて湾曲させ、 この複数の押圧機構の押し出し動作を所定の時間差で順次作動させることを特徴とする湾曲棒製造方法。これにより、加工前の棒を円滑に順次湾曲させて、正弦曲線形状または余弦曲線形状の湾曲棒を円滑に製造することができる。また加工される棒が無理に引き伸ばされたり、棒の断面形状がひずんだりゆがんだりすることがなくなる。
[2]正弦曲線形状または余弦曲線形状に加工する前の棒の両外側に複数ずつ所定間隔ごとに配置された凸状の複数の当圧体と、 この複数の当圧体をそれぞれ個別に上記棒の両外側から当接させ、当該棒の外側面を押し出して湾曲させる複数の押圧機構と、 この複数の押圧機構の押し出し動作を所定の時間差で順次作動させる制御手段とを備えたことを特徴とする湾曲棒製造装置。これにより、加工前の棒を円滑に順次湾曲させて、正弦曲線形状または余弦曲線形状の湾曲棒を円滑に製造することができる。また加工される棒が無理に引き伸ばされたり、棒の断面形状がひずんだりゆがんだりすることがなくなる。
[3]上記当圧体の上記棒への当接面は、当該棒の加工後の側面の形状にほぼ一致していることを特徴とする請求項2記載の湾曲棒製造装置。これにより、湾曲棒を予定の形状から変形させないで正確に成形製造することができる。
[4]上記複数の押圧機構の押し出し動作は、加工される棒の中央から両側に向かって、または棒の一方の端から他方の端に向かって、所定の時間差で順次実行されることを特徴とする請求項2または3記載の湾曲棒製造装置。中央から湾曲加工を順次行うと湾曲製造に要する時間が短くなる。一方の端から湾曲加工を順次行うと棒の切り落とす端が他方の端だけで済む。
[5]上記棒を湾曲させる当圧体の隣の当圧体は当該棒に対して当接したままとなって当該棒を固定していることを特徴とする請求項2、3または4記載の湾曲棒製造装置。これにより、湾曲加工する棒の両側/両隣が固定されて棒の加工が容易になる。
[6]上記当圧体の各間隔(正弦波の間隔)は任意に変更可能であり、上記棒の外側面を押し出す各押し出し量(棒の正弦波の各振幅/各当接ストッパー8の奥行き位置)も任意に変更可能であることを特徴とする請求項2、3、4または5記載の湾曲棒製造装置。これにより、加工する棒の正弦波形状の波長/周期/ピッチ、振幅/レベル/大きさを変更することができる。
[7]上記当圧体の上記棒への当接面の端は、当該棒の加工後の側面の形状に対して若干の隙間があることを特徴とする請求項2、3、4、5または6記載の湾曲棒製造装置。これにより、この隙間部分で湾曲加工されず直線部分を棒に形成することができる。
[8]上記押圧機構の押し出し動作のそれぞれの時間差は、当圧体または押圧機構のそれぞれの間隔にほぼ比例またはn乗(nは1を超える数値)にほぼ比例することを特徴とする請求項2、3、4、5、6または7記載の湾曲棒製造装置。これにより、1つ1つの湾曲加工の時間間隔を距離間隔に相関性を持たせて、棒の円滑な湾曲加工を行うことができる。
[9]上記押圧機構による、棒の外側面を押し出す押し出し量は、各押圧機構ごとにほぼ同じまたは異なっており、上記当圧体の間隔は各当圧体ごとにほぼ同じまたは異なっていることを特徴とする請求項2、3、4、5、6、7または8記載の湾曲棒製造装置。これにより、加工成形製造された棒の正弦波の波長・振幅がほぼ一定となったり、種々変更して変化にとんだ湾曲棒を製造したりできる。
複数の当圧体を棒の両外側から押し出しさせて湾曲させ、この押し出しを所定の時間差で順次作動させて、湾曲した棒を円滑に製造する。半金型(当圧体)7…及び油圧シリンダー(押圧機構)3…は、基台2上面のレール4上に2列で互い違いに所定間隔ごとに対向するように配置されている。棒5の湾曲箇所の両隣を半金型7、7で「半押し」で固定し(ステップ04〜06)、間の半金型7を「全押し出し」し(ステップ11〜13)、これを所定時間差で位置を変えながら順次実行していく(ステップ16、17)。
湾曲棒製造装置1の平面を示す。 湾曲棒製造装置1の側面を示す。 半金型(当圧体)7の平面を示す。 半金型(当圧体)7の側面(断面)を示す。 棒5の加工時における半金型(当圧体)7及び棒5の配置を示す。 湾曲棒製造制御処理のフローチャートを示す。 各湾曲加工成形の時間差の特性を示す。
符号の説明
1…湾曲棒製造装置、2…基台、
3…油圧シリンダー(押圧機構)、
4…レール、5…棒、
6…ピストン、7…半金型(当圧体)、
8…当接ストッパー、9…油圧タンク、
10…油圧ポンプ、11…電磁切換えバルブ、
12…凹溝、13…当接面の端、
14…隙間、15…湾曲部、
16…直線部。

Claims (6)

  1. 正弦曲線形状または余弦曲線形状に加工する前の棒の両外側に、凸状の複数の当圧体を複数ずつ所定間隔ごとに配置させ、
    この複数の当圧体を、押圧機構によってそれぞれ個別に上記棒の両外側から当接させ、当該棒の外側面を押し出しさせて湾曲させ、
    この複数の押圧機構の押し出し動作を所定の時間差で順次作動させることを特徴とする湾曲棒製造方法。
  2. 正弦曲線形状または余弦曲線形状に加工する前の棒の両外側に複数ずつ所定間隔ごとに配置された凸状の複数の当圧体と、
    この複数の当圧体をそれぞれ個別に上記棒の両外側から当接させ、当該棒の外側面を押し出して湾曲させる複数の押圧機構と、
    この複数の押圧機構の押し出し動作を所定の時間差で順次作動させる制御手段とを備えたことを特徴とする湾曲棒製造装置。
  3. 上記当圧体の上記棒への当接面は、当該棒の加工後の側面の形状にほぼ一致していることを特徴とする請求項2記載の湾曲棒製造装置。
  4. 上記複数の押圧機構の押し出し動作は、加工される棒の中央から両側に向かって、または棒の一方の端から他方の端に向かって、所定の時間差で順次実行されることを特徴とする請求項2または3記載の湾曲棒製造装置。
  5. 上記棒を湾曲させる当圧体の隣の当圧体は当該棒に対して当接したままとなって当該棒を固定していることを特徴とする請求項2、3または4記載の湾曲棒製造装置。
  6. 上記当圧体の各間隔は任意に変更可能であり、上記棒の外側面を押し出す各押し出し量も任意に変更可能であることを特徴とする請求項2、3、4または5記載の湾曲棒製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011245534A (ja) * 2010-05-28 2011-12-08 Toyota Motor Corp プレス金型及びその製造方法

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