JP2007082438A - 微生物による有価物生産方法および有価物生産装置 - Google Patents

微生物による有価物生産方法および有価物生産装置 Download PDF

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Abstract

【課題】気体状物質を基質として、微生物を用いて効率的に有価物を生産する技術を提供する。
【解決手段】有価物生産装置100には、供給気体101の基質濃度および流量を測定して基質供給量を得るガス濃度・流量センサ109aが設けられている。また、培養槽103内の培養液中から排出される排出気体106の基質濃度および流量を測定して基質排出量を得るガス濃度・流量センサ109bが設けられている。さらに、基質供給量および基質排出量から求められる基質の除去速度が所定の範囲内になるように、培養槽103内の培養液中への供給気体101の流量を調整するコントローラ110および流量調整バルブ111が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、微生物による有価物生産方法および有価物生産装置に関する。
微生物を用いた有価物生産は、通常、水を媒体として、微生物の増殖あるいは生存に必要な栄養塩類等を溶解させた水溶液(培養液)中に微生物細胞を保持させた反応槽の中で、微生物に原料(基質)から生産物への物質変換を行わせるものである。基質の水に対する溶解度が高い場合は、微生物の物質変換速度そのものが反応律速となるが、基質の水に対する溶解度が低い場合は、基質の溶解速度が反応律速となる。
気体状物質を基質として、微生物を用いて有価物を生産する技術としては、空気中の二酸化炭素(CO2)を利用して光合成を行う微細藻類を生産し、微細藻類の細胞そのものを水産生物の餌料として利用したり、あるいは微細藻類の生産するカロテノイドなどのような色素やドコサヘキサエン酸(DHA)などのような不飽和脂肪酸を抽出して利用したりすることが古くから行われてきた。また、嫌気性の酢酸生産菌を利用して、CO2を基質として酢酸を生産させる技術も開発されている。
一方、水素(H2)やCO2から酢酸を生産する嫌気性細菌は1970年代後半から報告されており、1980年代初期には一酸化炭素(CO)から酢酸を生産する細菌が報告されている。しかしながら、H2やCOは水に対する溶解度がCO2に比べて極めて低いため、H2やCOから酢酸を生産する技術は実用化が見込める段階に至っていない。
この実用化の課題に対して、特許文献1では、一酸化炭素や水素などの水への溶解度が低い気体状物質を基質として、微生物による有価物生産効率を向上するために、例えば発酵槽内に設置した撹拌羽根の回転数を800rpm以上に上げて気体の溶解を促進する方法や、加圧型発酵槽を利用する方法などが提唱されている。しかし、撹拌羽根の回転数を大きくすると、剪断力により微生物細胞が破壊されやすい。一方、加圧型発酵槽は耐圧構造のため発酵槽のイニシャルコストが高くなりやすく、また高圧容器にあたるため法律上の資格を持った作業主任者の設置や法定点検等が必要である。
また、気体を液体に溶解する技術の一つとして、気体と液体の接触面積を大きくできる微小気泡として気体を供給する方法がある。しかし、微生物の培養への微小気泡の応用技術に関しては、好気性微生物が有機物を分解してエネルギーを得るための最終電子受容物質としての酸素供給に関する研究がもっぱら行われており、一酸化炭素や水素などの基質としての気体供給に関する報告例はみあたらない。
なお、好気性微生物にとっての酸素は、不足すると増殖が阻害されるのに対し、過剰量供給される場合については特に支障がない。そのため、非特許文献1では、酸素供給技術に関しては効率化すなわち消費エネルギー(コスト)削減という実用面から評価されている。これに対し、一酸化炭素や水素などの基質として利用する気体の供給技術においては、基質阻害という課題も解決しなければならないが、微小気泡の応用技術に関して基質阻害の観点からの報告例はみあたらない。
2やCO2あるいはCOから酢酸を生産する嫌気性細菌のなかには、酢酸と同時に微量のエタノールを生産するものがあることが知られていたが、近年、非特許文献2、3、4に示すように、培養条件によってはエタノールを多量に生産することができる細菌が報告されている。しかし、エタノールの生産においては、特許文献1、非特許文献5に示すように、基質、特にH2による増殖阻害あるいはエタノール生産阻害が著しいことが報告されている。そのため、基質供給速度が高すぎても、菌体の増殖速度の低下あるいはエタノール生産活性の低下が起こりやすく、一旦増殖速度あるいは活性が低下した菌体の回復は極めて困難であるという課題があった。
特表2004−504058号公報 R.M. Worden, et al.; Engineering issues in synthesis-gas fermentations, ACS Symp. Ser. (Am. Chem. Soc.), No.666, 320-335, 1997 J. l. Vega, et al.; The biological production of ethanol from synthesis gas, Appl. Biochem. & Biothecnol., 20/21, 781-797, 1989 J. Abrini, et al.; Clostridium autoethanogenum, sp. Nov., an anaerobic bacterium that produces ethanol carbon monoxide, Arch. Microbiol, 161, 345-351, 1994 S.Rajagopalan, et al.; Formation of ethanol from carbon monoxide via a new microbial catalyst, Biomass & Bioenergy, 23, 487-493, 2002 R.P. Datar, et al.; Fermentation of biomass-generated producer gas to ethanol, Biotechnol. & Bioeng., 86, 587-594, 2004
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、気体状物質を基質として、微生物を用いて効率的に有価物を生産する技術を提供することを目的とする。
本発明によれば、培養槽内の培養液中の微生物により気体状の基質から有価物を生産する方法であって、基質を含む供給気体を微細気泡として培養液中に供給する工程と、供給気体の基質濃度および流量を測定して基質供給量を得る工程と、培養液中から排出される排出気体の基質濃度および流量を測定して基質排出量を得る工程と、基質供給量と基質排出量とから求められる基質の除去速度が所定の範囲内になるように、培養液中への供給気体の流量を調整する工程と、を含むことを特徴とする有価物生産方法が提供される。
この方法によれば、培養液中へ基質を含む供給気体が微細気泡として供給されるため、培養液中への基質の溶解速度が向上する。また、培養液中への基質の単位時間あたりの供給量を、微生物による有価物の生産に適度な量となるように調整することができる。そのため、供給気体に含まれる基質の供給不足または供給過剰を抑制し、微生物による有価物の生産効率を向上することができる。その結果、気体状物質を基質として、微生物を用いて効率的に有価物を生産することができる。
本発明によれば、微生物により気体状の基質から有価物を生産する装置であって、微生物を培養する培養液を入れる培養槽と、培養槽に付属して設けられており、気体を微細気泡化する微細気泡発生部と、微細気泡発生部に基質を含む供給気体を供給する気体供給部と、培養槽内から気体を排出する気体排出部と、供給気体の基質濃度および流量を測定して基質供給量を得る基質供給量測定部と、培養液中から排出される排出気体の基質濃度および流量を測定して基質排出量を得る基質排出量測定部と、基質供給量と基質排出量とから求められる基質の除去速度が所定の範囲内になるように、培養液中への供給気体の流量を調整する供給量調整部と、を備えることを特徴とする有価物生産装置が提供される。
この構成によれば、培養液中へ基質を含む供給気体が微細気泡として供給されるため、培養液中への基質の溶解速度が向上する。また、培養液中への基質の単位時間あたりの供給量が、微生物による有価物の生産に適度な量となるように調整することができる。そのため、供給気体に含まれる基質の供給不足または供給過剰を抑制し、微生物による有価物の生産効率を向上することができる。その結果、気体状物質を基質として、微生物を用いて効率的に有価物を生産することができる。
本発明によれば、微生物により気体状の基質から有価物を生産する装置であって、微生物を培養する培養液を入れる培養槽と、培養槽外に設けられており、気体を培養液中に供給させる気体供給槽と、気体供給槽に付属して設けられており、気体を微細気泡化する微細気泡発生部と、微細気泡発生部に基質を含む供給気体を供給する気体供給部と、培養槽内から気体を排出する気体排出部と、供給気体の基質濃度および流量を測定して基質供給量を得る基質供給量測定部と、培養液中から排出される排出気体の基質濃度および流量を測定して基質排出量を得る基質排出量測定部と、基質供給量と基質排出量とから求められる基質の除去速度が所定の範囲内になるように、培養液中への供給気体の流量を調整する供給量調整部と、を備えることを特徴とする有価物生産装が提供される。
この構成によれば、培養液中へ基質を含む供給気体が微細気泡として供給されるため、培養液中への基質の溶解速度が向上する。また、培養液中への基質の単位時間あたりの供給量が、微生物による有価物の生産に適度な量となるように調整することができる。そのため、供給気体に含まれる基質の供給不足または供給過剰を抑制し、微生物による有価物の生産効率を向上することができる。その結果、気体状物質を基質として、微生物を用いて効率的に有価物を生産することができる。
本発明によれば、微生物により気体状の基質から有価物を生産する装置であって、微生物を培養する培養液を入れる培養槽と、培養槽外に設けられており、気体を培養液中に供給させる気体供給槽と、気体供給槽に付属して設けられており、気体を微細気泡化する微細気泡発生部と、気体供給槽内の培養液および培養槽内の培養液を互いに循環させる培養液循環部と、微細気泡発生部に基質を含む供給気体を供給する気体供給部と、培養槽内から気体を排出する気体排出部と、供給気体の基質濃度および流量を測定して基質供給量を得る基質供給量測定部と、培養槽内の培養液中から排出される排出気体の基質濃度および流量を測定して基質排出量を得る基質排出量測定部と、基質供給量と基質排出量とから求められる基質の除去速度が所定の範囲内になるように、培養槽内から気体供給槽内への前記培養液の流量を調整する供給量調整部と、を備えることを特徴とする有価物生産装置が提供される。
この構成によれば、培養液中へ基質を含む供給気体が微細気泡として供給されるため、培養液中への基質の溶解速度が向上する。また、培養液中への基質の単位時間あたりの供給量が、微生物による有価物の生産に適度な量となるように調整することができる。そのため、供給気体に含まれる基質の供給不足または供給過剰を抑制し、微生物による有価物の生産効率を向上することができる。その結果、気体状物質を基質として、微生物を用いて効率的に有価物を生産することができる。
本発明によれば、気体状物質を基質として、微生物を用いて効率的に有価物を生産することができる。
本発明において、供給気体を培養液中に供給する工程は、培養槽の外部に設けられている気体供給槽内で、供給気体を微細気泡として気体供給槽内の培養液中に供給する工程を含んでもよい。
この方法によれば、培養槽の外部に設けられている気体供給槽内で供給気体を微細気泡として培養液中に供給するので、培養槽の内部構造などにかかわらず、容易に培養液中に微細気泡として供給気体を供給することができる。
本発明において、供給気体を培養液中に供給する工程は、気体供給槽内の培養液および培養槽内の培養液を互いに循環させ、供給気体を培養槽内の培養液中に供給する工程を含んでもよい。
この方法によれば、気体供給槽内で供給気体を供給された培養液と培養槽内の培養液とを循環させることができるので、培養槽の内部構造などにかかわらず、容易に培養液中に供給気体を供給することができる。
本発明において、供給気体の単位時間あたりの供給量を調整する工程は、培養槽内から気体供給槽内への培養液の供給量を調整する工程を含んでもよい。
この方法によれば、培養槽内から気体供給槽内への培養液の供給量を調整することにより、培養槽内の培養液への供給気体の単位時間あたりの供給量を容易に調整することができる。
本発明において、微細気泡の気泡径は10μm以上70μm以下であってもよい。
この方法によれば、培養液中へ基質を含む供給気体が適度な大きさの微細気泡として供給されるため、培養液中への基質の溶解速度が向上する。
本発明において、上記基質は、一酸化炭素および/または水素を含んでもよい。
この方法によれば、水への溶解速度の小さい一酸化炭素および/または水素を基質として用いる場合であっても、培養液中へ基質を含む供給気体が微細気泡として供給されるため、培養液中への基質の溶解速度が向上する。また、培養液中への一酸化炭素および/または水素の単位時間あたりの供給量を、微生物による有価物の生産に適度な量となるように調整することができる。そのため、一酸化炭素および/または水素の供給不足または供給過剰を抑制し、微生物による有価物の生産効率を向上することができる。その結果、一酸化炭素および/または水素を基質として、微生物を用いて効率的に有価物を生産することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
<第一の装置の構成>
図1は、本実施形態の微生物による有価物生産装置の構成の一例を示すプロセスフローである。有価物生産装置100は、微生物により気体状の基質(一酸化炭素および/または水素など)から有価物(酢酸またはエタノールなど)を生産する装置である。
有価物生産装置100は、微生物を培養する培養液を入れる培養槽103を備える。培養槽103内には、図示されない撹拌機構が設けられている。また、培養槽103に付属して、供給気体を微細気泡化する微細気泡発生装置104が設けられている。なお、この有価物生産装置100における培養槽103は、いわゆる発酵槽に相当する。
有価物生産装置100は、微細気泡発生装置104に基質を含む供給気体101を供給する気体供給部(図中の基質を含む供給気体101を導入する配管として示される、気体を導入する機構)を備える。さらに、有価物生産装置100は、培養槽103内から気体(排出気体106)を排出する気体排出部(図中の培養槽103の排出気体106を外部に導く配管として示される、気体を排出する機構)を備える。
有価物生産装置100は、微細気泡発生装置104を介して培養槽103内に培養液102を導入する配管(培養液を導入する機構)と、培養槽103から排出液105を抜き出す配管(培養液を排出する機構)と、を備える。
有価物生産装置100は、供給気体101の基質濃度および流量を測定して基質供給量を得る基質供給量測定部(ガス濃度・流量センサ109a)を備える。すなわち、このガス濃度・流量センサ109aは、供給気体101中の基質の濃度にくわえて、供給気体101の流量を測定して供給流量測定値を得ることもできる。また、有価物生産装置100は、培養槽103内の培養液中から排出される排出気体106の基質濃度および流量を測定して基質排出量を得る基質排出量測定部(ガス濃度・流量センサ109b)を備える。すなわち、このガス濃度・流量センサ109bも、排出気体106中の基質の濃度にくわえて、排出気体106の流量を測定して供給流量測定値を得ることもできる。
有価物生産装置100は、基質供給量および基質排出量から求められる基質の除去速度が所定の範囲内になるように、培養槽103内の培養液中への供給気体101の流量を調整する供給量調整部(コントローラ110および流量調整バルブ111)を備える。
図1の有価物生産装置100では、培養槽103に付属する微細気泡発生装置104から、培養槽103内の培養液中に微細気泡が供給される。そして、微細気泡を含む培養液が攪拌機構により攪拌されて、微細気泡が培養槽103内に拡散する。よって、この構成によれば、微細気泡を培養槽103内全体に均一に行き渡らせることができる。
また、一酸化炭素および/または水素などを含む供給気体101は、図中の配管で示される気体供給部を通って、微細気泡発生装置104に供給され、微細気泡化されて培養槽103内の培養液中に供給される。培養槽103内の培養液中に供給された気体は、培養槽103の上部から外部に排出気体106として排出される。
また、上記の配管は、バッチ発酵プロセスの場合には、バッチ発酵プロセス前に微細気泡発生装置104を介して培養槽103内に培養液102を供給し、バッチ発酵プロセス後に培養槽103内から排出液105を抜き出すのに用いる。一方、これらの配管は、連続発酵プロセスの場合には、連続的または間欠的に微細気泡発生装置104を介して培養槽103内に培養液102を供給し、培養槽103内から排出液105を抜き出すのに用いる。
さらに、供給気体101は、流量調整バルブ111の手前の配管中において、ガス濃度・流量センサ109aにより一酸化炭素および/または水素などの濃度および流量を測定される。一方、培養槽103内の培養液中から排出される排出気体106は、培養槽103の上部の配管中でガス濃度・流量センサ109bにより一酸化炭素および/または水素などの濃度および流量を測定される。
このため、コントローラ110により流量調整バルブ111の開閉を調節することにより、培養液中への基質の単位時間あたりの供給量を、微生物による酢酸またはエタノールなどの有価物の生産に適度な量となるように調整することができる。そのため、供給気体101に含まれる一酸化炭素および/または水素などの基質の供給不足または供給過剰を抑制し、微生物による有価物の生産効率を向上することができる。その結果、一酸化炭素および/または水素などの気体状物質を基質として、微生物を用いて効率的に酢酸またはエタノールなどの有価物を生産することができる。
<第二の装置の構成>
図2は、本実施形態の微生物による有価物生産装置の構成の別の一例を示すプロセスフローである。なお、有価物生産装置200は、基本的には、有価物生産装置100と同様の構成である。そのため、以下、有価物生産装置200に特有の点を中心に説明する。
有価物生産装置200は、微生物を培養する培養液を入れる発酵槽203を備える。発酵槽203内には、図示されない撹拌機構が設けられている。なお、この有価物生産装置200の発酵槽203は、いわゆる培養槽に相当する。また、発酵槽203に付属して、供給気体を微細気泡化する微細気泡発生装置204および微細気泡化した供給気体を培養液中に溶解させる気体溶解装置207が設けられている。なお、微細気泡発生装置204は、微細気泡発生部に相当する。また、気体溶解装置207は、気体供給槽に相当する。
有価物生産装置200は、微細気泡発生装置204に基質を含む供給気体201を供給する気体供給部(図中の基質を含む供給気体201を導入する配管として示される、気体を導入する機構)を備える。すなわち、気体供給部は、微細気泡発生部に前記基質を含む供給気体を供給する。
さらに、有価物生産装置200は、発酵槽203内および気体溶解装置207内から気体(排出気体206a)を排出する気体排出部(図中の発酵槽203および気体溶解装置207の排出気体206aを外部に導く配管として示される、気体を排出する機構)を備える。
また、有価物生産装置200は、気体溶解装置207を介して発酵槽203内に培養液202を導入する配管(培養液を導入する機構)と、発酵槽203から排出液205を抜き出す配管(培養液を排出する機構)と、を備える。
図2の有価物生産装置200では、微細気泡発生装置204から、気体溶解装置207内の培養液中に微細気泡が供給される。そして、気体溶解装置207内で微細気泡中の基質が培養液中に溶解する。続いて、基質が溶解した培養液は、発酵槽203内に移行し、発酵槽203内で攪拌機構により攪拌されて、溶解した基質が発酵槽203内に拡散する。よって、この構成によれば、基質を発酵槽203内全体に均一に行き渡らせることができる。
このため、一酸化炭素および/または水素などを含む供給気体201は、図中の配管で示される気体供給部を通って、微細気泡発生装置204に供給され、微細気泡化されて気体溶解装置207内の培養液中に供給される。気体溶解装置207内で培養液中に溶解しなかった気体の一部は、気体溶解装置207の上部から外部に排出気体206bとして排出される。なお、図2では、排出気体206bの基質濃度および流量は測定されていないが、より正確な基質消費量を求めるためには、排出気体206bの基質濃度および流量を測定してもよい。
一方、気体溶解装置207内で微細気泡内から培養液中に溶解した基質および微細気泡の一部は、発酵槽203内に供給される。発酵槽203内の培養液中に供給された基質は、発酵槽203の上部から外部に排出気体206aとして排出される。
また、上記の配管は、バッチ発酵プロセスの場合には、バッチ発酵プロセス前に発酵槽203内に培養液202を供給し、バッチ発酵プロセス後に発酵槽203内から排出液205を抜き出すのに用いる。一方、これらの配管は、連続発酵プロセスの場合には、連続的または間欠的に発酵槽203内に培養液202を供給し、発酵槽203内から排出液205を抜き出すのに用いる。
また、有価物生産装置200では、気体溶解装置207内で微細気泡中の基質が培養液中に溶解するため、培養液中への基質の溶解が促進される。また、不要な大きな気泡からなる気体が培養液中に混入して発酵槽203に供給されることを抑制できる。そのため、発酵槽203に供給される培養液中の基質の溶解濃度および気泡のサイズを、適切な範囲に調節することができる。
<第三の装置の構成>
図3は、本実施形態の微生物による有価物生産装置の構成の別の一例を示すプロセスフローである。なお、有価物生産装置300は、基本的には、有価物生産装置200と同様の構成である。そのため、以下、有価物生産装置300に特有の点を中心に説明する。
有価物生産装置300は、気体供給槽(気体溶解装置307)内の培養液および発酵槽303内の培養液を互いに循環させる培養液循環部(循環培養液308を通過させる配管として示される)を備える。すなわち、発酵槽303内の培養液の一部を気体溶解装置へ導入する配管を備えていてもよい。
このため、気体溶解装置307内の培養液および発酵槽303内の培養液の組成などが互いに均一化されるので、供給気体301の微細気泡を気体溶解装置307内で培養液中に供給しても、供給気体301に含まれる基質を培養槽303内の全体に均一に行き渡らせることができる。
<第四の装置の構成>
図4は、本実施形態の微生物による有価物生産装置の構成の別の一例を示すプロセスフローである。なお、有価物生産装置400は、基本的には、有価物生産装置300と同様の構成である。そのため、以下、有価物生産装置400に特有の点を中心に説明する。
有価物生産装置400は、2つの流量調節バルブ411a、411bを備える。2つのガス濃度・流量センサ409a、409bが測定する供給気体401および気体溶解装置407からの排出気体406bの基質濃度および流量に基づいて、コントローラ410が2つの流量調節バルブ411a、411bを制御する。流量調節バルブ411aは、供給気体401を微細気泡発生装置404に供給するための配管に設けられている。
一方、流量調節バルブ411bは、発酵槽403内の培養液の一部を気体溶解装置407へ循環する配管に設けられている。すなわち、供給気体401および発酵槽403からの排出気体406a中の基質濃度によって制御された流量調節バルブ411bを備えた発酵槽403内の培養液の一部を気体溶解装置407へ導入する配管を有する装置である。
このため、コントローラ410により、供給気体401を微細気泡発生装置404に供給するための配管に設けられている流量調節バルブ411を開閉するので、供給気体401の微細気泡発生装置404への供給量を調整することができる。また、コントローラ410により、循環培養液408の流量を調節する流量調節バルブ411bを開閉するので、気体溶解装置407内から発酵槽403内への培養液の供給量を調整することができる。その結果、発酵槽403内の培養液への基質の単位時間あたりの供給量を容易に調整することができる。
<微細気泡発生装置>
本実施形態において、基質を含む気体が微細気泡として供給される際に利用される微細気泡発生装置としては、微細気泡を形成し得る装置であればよく、特に限定するものではないが、例えば、気液二相流を形成し、この気液二相流を吐出口から発酵槽周壁に沿って槽内を旋回する旋回流となる噴射方向で拡散噴射して、気泡を剪断して微細気泡として発酵槽内の培養液中に供給する装置を利用できる。
また、微細気泡発生装置としては、気液二相流を突起物や衝突体に衝突させて、気泡を剪断して微細気泡として発酵槽内の培養液中に供給する装置も用いることができる。さらに、微細気泡発生装置としては、基質を含む気体を加圧溶解した水を減圧して、微細気泡を発生させて発酵槽内の培養液中に供給する装置も用いることができる。あるいは、微細気泡発生装置としては、気液二相流に超音波を印加して、気泡を剪断して微細気泡として発酵槽内の培養液中に供給する装置など、いずれの装置も用いることができる。
なお、微細気泡の気泡径は10μm〜70μmであることが好ましく、10μm〜50μmであることが特に好ましい。この範囲内の気泡径であれば、培養液中へ基質を含む供給気体が適度な大きさの微細気泡として供給されるため、培養液中への基質の溶解速度が向上する。
このように基質を含む気体が微細気泡として供給されることにより、気体の溶解のために加圧型発酵槽を利用したり、撹拌羽根の回転数を大きくしたりする必要が少なくなるため、簡易な装置により、気体状物質を基質として、微生物を用いて効率的に有価物を生産することができる。
<気体溶解装置>
また、本実施形態においては、上述のように、発酵槽の前段に、基質を含む気体が好ましくは気泡径10μm〜70μmである微細気泡として供給される気体溶解装置を設け、気体溶解装置を経て微細気泡を含んだ培養液を発酵槽に供給することができる。
気体溶解装置において基質を含む気体を微細気泡として供給するための方法としては、前述のいずれの微細気泡発生装置も用いることができる。また気体溶解装置の構造としては、気泡塔、機械式撹拌槽等の、気体溶解のために一般的に用いられる構造の装置であれば、いずれの装置も用いることができる。
<基質、微生物、有価物>
本実施形態における有価物生産工程で用いる基質は、特に限定するものではないが、例えば、一酸化炭素、水素、二酸化炭素などを挙げることができる。これらの中でも、水に対する溶解性が小さい、一酸化炭素および/または水素に対して、本実施形態は特に有効である。
本実施形態における有価物生産工程で生産される有価物は、微生物の菌体そのもの、あるいは微生物の菌体内に生産される有価物、あるいは微生物の菌体外に生産される有価物のいずれでもよいが、微生物の菌体外に生産される有価物であることが好ましい。特に好ましい有価物としては、酢酸、酪酸、エタノール、ブタノールなどが挙げられる。
本実施形態において利用される微生物は、気体状の基質を利用して有価物を発酵生産する微生物であればいずれの微生物も利用することができるが、気体状の基質を利用して有価物を発酵生産する通性あるいは偏性嫌気性細菌が好ましい。例えば、Acetobacterium carbinolicum、Acetobacterium woodii、Acetobacterium weiringae、Acetogenium kivui、Butyribacterium methylotrophicum、Eubacterium limosum、Clostridium aceticum、Clostridium autoethanogenum、Clostridium formicaceticum、Clostridium ljungdahlii、Clostridium thermaceticam、Clostridium thermautotrophicum、Peptostreptococcus productus、Sporomusa acidovorans、Sporomusa ovata、Sporomusa spheroidesなどが挙げられる。
<運転制御条件>
本実施形態においては、基質を含む供給気体の基質濃度および流量と培養槽103、203、303、403からの排出気体106、206a、306a、406aの基質濃度および流量とをモニタリングすることによって、供給気体101、201、301、401の流量を制御することが好ましい。
特に連続培養運転において、発酵槽103、203、303、403内の微生物濃度が定常状態になった後は、基質の除去速度(消費速度)が予め測定した最大比基質吸収速度(mg−基質/g−細胞/日)から計算した最大基質除去速度の95%以下、より好ましくは95〜75%となるように供給気体101、201、301、401の流量を制御することが好ましい。この範囲内の供給気体101、201、301、401の流量であれば、一酸化炭素および/または水素などの基質の供給不足または供給過剰を抑制することができるので、微生物による有価物の生産効率を向上することができる。
なお、基質の除去速度(消費速度)は、供給気体101、201、301、401の基質濃度および流量に基づいた基質供給量と排出気体106、206a、306a、406aの基質濃度および流量に基づいた基質排出量とから単純な算術計算により求めることができる指標である。最大比基質吸収速度(mg−基質/g−細胞/日)とは、一日あたりに1gの細胞が何mgの基質を吸収・消費するかを示す指標であり、予め測定した結果から基質の除去速度(消費速度)と同様の計算により求められる。
また、本実施形態においては、第二の装置の構成、第三の装置の構成および第四の装置の構成の場合には、気体溶解装置207、307、407内で微細気泡中の基質が培養液中に溶解するため、培養液中への基質の溶解が促進される。また、不要な大きな気泡からなる気体が培養液中に混入して発酵槽203、303、403に供給されることを抑制できる。そのため、発酵槽203、303、403に供給される培養液中の基質の溶解濃度および気泡のサイズを、適切な範囲に調節することができる。
また、本実施形態においては、第三の装置の構成および第四の装置の構成の場合には、発酵槽303、403の外部に、微細気泡発生装置304、404が付属する気体溶解装置307、407を設け、培養液の一部を気体溶解装置307、407と発酵槽303、403の間を循環させることができる。
このため、気体溶解装置307、407内の培養液および発酵槽303、403内の培養液の組成などが互いに均一化されるので、供給気体301、401の微細気泡を気体溶解装置307、407内で培養液中に供給しても、供給気体301、401に含まれる基質を培養槽303、403内の全体に均一に行き渡らせることができる。
さらに、本実施形態においては、第四の装置の構成の場合には、基質を含む供給気体401中の基質濃度と発酵槽403からの排出気体406a中の基質濃度とをモニタリングすることによって、該気体溶解装置407に循環される循環培養液408の流量を制御することが好ましい。培養液の循環率を制御することにより、培養液の発酵槽内滞留時間(HRT)を変化させずに、基質の供給量を変化させることができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
例えば、上記のいずれの実施形態においても、排出気体を回収して供給気体に戻して再利用することは有効である。この構成によれば、排出気体中に含まれる基質を再利用できるため、基質から有価物を生産する効率が向上する。
また、排出気体を回収して再利用する場合には、排出気体中の水蒸気、二酸化炭素を除去する装置を付加することが有効である。この構成によれば、排出気体中に含まれる水蒸気、二酸化炭素を除去できるため、再利用された排出気体を含む供給気体の品質を向上することができる。その結果、基質から有価物を生産する効率が向上する。
以下、本発明を実施例によりさらに説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
<実施例>
集積培養体の作成
容積250mLのバイアル瓶に表1に示す培地を150mL入れ、生ゴミを処理しているメタン発酵槽より採取した汚泥10mLを添加し、気相部を64%CO、14%CO2、22%H2の組成のガスで置換し、37℃、pH6.0で振とう培養した。
気相部のガス組成を定期的に分析し、CO濃度が初期濃度の20%以下に低下したバイアル瓶から培養液を1mL採取し、新しい培地を入れたバイアル瓶に添加し、同様に培養した。同様の操作を繰り返し、安定的にCO除去が認められた集積培養体を以下の実験に用いた。なお、本集積培養体の主たる生成物は酢酸及びCO2であった。
Figure 2007082438
回分培養試験
気泡径が10〜20μmである微細気泡発生装置及び撹拌装置を備えた有効容積1500mLのジャーファーメンターに表1の培地を1000mL入れ、前記集積培養体を20mL添加した。64%CO、14%CO2、22%H2の組成のガスを100mL/分の速度で供給し、pH6.0、37℃、撹拌速度200rpmで培養をした。
菌体濃度を定期的に測定し、3日後に300mg/Lになった後、供給気体のCO濃度および流量とジャーファーメンターからの排出気体のCO濃度および流量とから算出されるCO除去速度(mg−CO/L/日)が、最大比CO吸収速度(mg−CO/g−細胞/日)と菌体濃度(mg/L)の積から計算した最大CO除去速度(mg−CO/L/日)の95〜80%となるように供給気体の流量を制御しながら、供給気体流量を徐々に上げていった。
回分培養の培養開始から10日には菌体濃度が1200mg/Lで安定し、そのときの供給気体流量は200 mL/分、酢酸濃度は4.8g/Lとなった。
<対照例>
実施例の対照として、基本的に実施例と同様の回分培養を行い、菌体濃度が300mg/Lになった後、供給気体の流量を180mL/分に上げて運転した系列では、供給気体の流量を上げてから2日後に菌体増殖が停止した。そのときの酢酸濃度は3.2g/Lであった。
<比較例>
回分培養の際に、通常の散気装置及び撹拌装置を備えた有効容積1500mLのジャーファーメンターに表1の培地を1000mL入れ、前記集積培養体を20mL添加した。64%CO、14%CO2、22%H2の組成のガスを100mL/分の速度で供給し、pH6.0、37℃、撹拌速度200rpmで培養をした。
菌体濃度と酢酸濃度を定期的に測定した。菌体濃度190 mg/Lで増殖が停止し、そのときの酢酸濃度は1.3 g/Lであった。
以上、本発明を実施例に基づいて説明した。この実施例はあくまで例示であり、種々の変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
以上のように、本発明にかかる有価物生産方法は、気体状物質を基質として、微生物を用いて効率的に有価物を生産することができるという効果を有し、微生物による有価物生産方法および有価物生産装置等として有用である。
本実施形態の微生物による有価物生産装置の構成の一例を示すプロセスフローである。 本実施形態の微生物による有価物生産装置の構成の別の一例を示すプロセスフローである。 本実施形態の微生物による有価物生産装置の構成の別の一例を示すプロセスフローである。 本実施形態の微生物による有価物生産装置の構成の別の一例を示すプロセスフローである。
符号の説明
100 有価物生産装置
101 供給気体
102 培養液
103 発酵槽
104 微細気泡発生装置
105 排出液
106 排出気体
109 ガス濃度・流量センサ
110 コントローラ
111 流量調整バルブ
200 有価物生産装置
201 供給気体
202 培養液
203 発酵槽
204 微細気泡発生装置
205 排出液
206 排出気体
207 気体溶解装置
209 ガス濃度・流量センサ
210 コントローラ
211 流量調整バルブ
300 有価物生産装置
301 供給気体
302 培養液
303 発酵槽
304 微細気泡発生装置
305 排出液
306 排出気体
307 気体溶解装置
308 循環培養液
309 ガス濃度・流量センサ
310 コントローラ
311 流量調整バルブ
400 有価物生産装置
401 供給気体
402 培養液
403 発酵槽
404 微細気泡発生装置
405 排出液
406 排出気体
407 気体溶解装置
408 循環培養液
409 ガス濃度・流量センサ
410 コントローラ
411 流量調整バルブ

Claims (9)

  1. 培養槽内の培養液中の微生物により気体状の基質から有価物を生産する方法であって、
    前記基質を含む供給気体を微細気泡として前記培養液中に供給する工程と、
    前記供給気体の基質濃度および流量を測定して基質供給量を得る工程と、
    前記培養液中から排出される排出気体の基質濃度および流量を測定して基質排出量を得る工程と、
    前記基質供給量と前記基質排出量とから求められる前記基質の除去速度が所定の範囲内になるように、前記培養液中への前記供給気体の流量を調整する工程と、
    を含むことを特徴とする有価物生産方法。
  2. 請求項1記載の有価物生産方法において、
    前記供給気体を前記培養液中に供給する工程は、
    前記培養槽の外側に設けられている気体供給層内で、前記供給気体を前記微細気泡として前記培養液に供給する工程を含むことを特徴とする有価物生産方法。
  3. 請求項2記載の有価物生産方法において、
    前記供給気体を前記培養液中に供給する工程は、
    前記気体供給槽内の培養液および前記培養槽内の培養液を互いに循環させ、前記供給気体を前記培養槽内の培養液中に供給する工程を含むことを特徴とする有価物生産方法。
  4. 請求項3記載の有価物生産方法において、
    前記供給気体の流量を調整する工程は、
    前記培養槽内から前記気体供給槽内への前記培養液の供給量を調整する工程を含むことを特徴とする有価物生産方法。
  5. 請求項1乃至4いずれかに記載の有価物生産方法において、
    前記微細気泡の気泡径が10μm以上70μm以下であることを特徴とする有価物生産方法。
  6. 請求項1乃至5いずれかに記載の有価物生産方法において、
    前記基質は、一酸化炭素および/または水素を含むことを特徴とする有価物生産方法。
  7. 微生物により気体状の基質から有価物を生産する装置であって、
    前記微生物を培養する培養液を入れる培養槽と、
    前記培養槽に付属して設けられており、気体を微細気泡化する微細気泡発生部と、
    前記微細気泡発生部に前記基質を含む供給気体を供給する気体供給部と、
    前記培養槽内から気体を排出する気体排出部と、
    前記供給気体の基質濃度および流量を測定して基質供給量を得る基質供給量測定部と、
    前記培養液中から排出される排出気体の基質濃度および流量を測定して基質排出量を得る基質排出量測定部と、
    前記基質供給量と前記基質排出量とから求められる前記基質の除去速度が所定の範囲内になるように、前記培養液中への前記供給気体の流量を調整する供給量調整部と、
    を備えることを特徴とする有価物生産装置。
  8. 微生物により気体状の基質から有価物を生産する装置であって、
    前記微生物を培養する培養液を入れる培養槽と、
    前記培養槽外に設けられており、気体を前記培養液中に供給させる気体供給槽と、
    前記気体供給槽に付属して設けられており、気体を微細気泡化する微細気泡発生部と、
    前記微細気泡発生部に前記基質を含む供給気体を供給する気体供給部と、
    前記培養槽内から気体を排出する気体排出部と、
    前記供給気体の基質濃度および流量を測定して基質供給量を得る基質供給量測定部と、
    前記培養液中から排出される排出気体の基質濃度および流量を測定して基質排出量を得る基質排出量測定部と、
    前記基質供給量と前記基質排出量とから求められる前記基質の除去速度が所定の範囲内になるように、前記培養液中への前記供給気体の流量を調整する供給量調整部と、
    を備えることを特徴とする有価物生産装置。
  9. 微生物により気体状の基質から有価物を生産する装置であって、
    前記微生物を培養する培養液を入れる培養槽と、
    前記培養槽外に設けられており、気体を前記培養液中に供給させる気体供給槽と、
    前記気体供給槽に付属して設けられており、気体を微細気泡化する微細気泡発生部と、
    前記気体供給槽内の培養液および前記培養槽内の培養液を互いに循環させる培養液循環部と、
    前記微細気泡発生部に前記基質を含む供給気体を供給する気体供給部と、
    前記培養槽内から気体を排出する気体排出部と、
    前記供給気体の基質濃度および流量を測定して基質供給量を得る基質供給量測定部と、
    前記培養槽内の培養液中から排出される排出気体の基質濃度および流量を測定して基質排出量を得る基質排出量測定部と、
    前記基質供給量と前記基質排出量とから求められる前記基質の除去速度が所定の範囲内になるように、前記培養槽内から前記気体供給槽内への前記培養液の流量を調整する供給量調整部と、
    を備えることを特徴とする有価物生産装置。

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