JP2007080580A - カードコネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】 カードが挿入されていないときにエジェクトバーが操作されても、放熱板がカードに対して離間する位置に保持され、コネクタへのカード挿入に際してカードと放熱板との干渉を回避できるカードコネクタを提供する。
【解決手段】 カードCがコネクタ本体3に挿入されてカードCの接触子C1が上記本体3の端子部2に接続されるとき、カードCを上昇させて放熱板4に圧接させると共にエジェクトバー5をカードCの排出方向Yに移動させてセット位置に位置付け、セット位置のエジェクトバー5をカードCの挿入方向Xに押し込んでエジェクト位置に位置付けてカードCを上記本体3から排出するとき、カードCを下降させて放熱板4から離間させる連動手段6を有し、この連動手段6は、カード排出時に、エジェクト位置にあるエジェクトバー5をセット位置の方向に引き出しても、上記カードCと放熱板4の離間状態を保持し得る離間保持機能を有する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、PCカード等のカードが挿入されて接続されるカードコネクタに係り、特に、挿入されたカードから発生した熱を放出するための放熱板を備えたカードコネクタに関する。
ノート型のパーソナルコンピュータ(以下パソコン)等には、その機能を拡張するため、PCカードが挿抜されるカードスロットが設けられているものが多くあり、そのスロットにはPCカードと接続されるカードコネクタが配置されている。
PCカード(以下カード)は、例えばLSI、IC等の電子部品を実装した基板の周囲を、合成樹脂等の非電導材で覆ってカード状に成すと共に(或いはその周囲を更にアルミ等の薄い金属板で覆うこともある)、その先端部に接触子が設けられている。そして、このカードをパソコン等のカードスロットに挿入して、そのカードの接触子をカードコネクタの端子部に接続するようになっている。
この種のカードにあっては、その作動中、IC等からの発熱により、カードそのものの温度が高くなり、誤作動を引き起こしたり、故障すると言った問題があり、これが更なる回路の高集積化への阻害要因にもなっている。このため、効率的にカードの熱を外部に放出できる技術の開発が望まれている。
従来、カードの熱を放熱するための放熱板を備えたカードコネクタとして、カードが挿入可能に形成されると共にカードの接触子が接続される端子部を有するコネクタ本体と、該本体にカードが挿入されたときそのカードの一側面に対向するように配置された放熱板と、上記本体に挿入されたカードを排出するために上記本体にカードの挿入・排出方向にスライド可能に取り付けられたエジェクトバーとを備えたカードコネクタが知られている(特許文献1)。
このカードコネクタは、コネクタ本体にカードが挿入されてカードの接触子がコネクタ本体の端子部に接続されるとき、放熱板が下降されてカードに圧接されると共にエジェクトバーがカードの排出方向に移動されてセット位置とされ、セット位置のエジェクトバーをカードの挿入方向に押し込んでエジェクト位置としてカードをコネクタ本体から排出するときには、放熱板が上昇されてカードから離間されるようになっている。
これにより、カードがコネクタ本体に挿入され、そのカードの接触子がコネクタ本体の端子部に接続される前は、放熱板がカードと干渉しない位置まで上昇されているので、カードを容易にスムーズに挿入できる。そして、更に挿入が進んでカードが奥に突き当たり、カードの接触子がコネクタ本体の端子部に接続されるときには、放熱板が下降されてカードに圧接されるので、良好な放熱性を発揮できる。
特開2005−116564号公報
上述のカードコネクタにおいては、エジェクトバーにカム山が、放熱板にカムフォロアが設けられていて、エジェクトバーがカード挿入方向に押し込まれてエジェクト位置に移動されたときカムフォロアがカム山に乗り上がって放熱板がカードから離間する位置に上昇し、エジェクトバーがカード排出方向に移動されてセット位置に移動されたときにはカムフォロアがカム山から滑り降りて放熱板がカードに圧接する位置に下降するようになっている。すなわち、エジェクトバーの移動位置に応じて放熱板が昇降するようになっている。
このため、エジェクトバーをエジェクト位置に押し込んでカードを排出した後、そのエジェクトバーが誤って又は悪戯的に操作されて前方(セット位置の方向)に引き出された場合、カードが排出されている状態で放熱板が下降してしまう。そして、このように放熱板が下降していることは、カードコネクタが内蔵されたパソコンの外部からは見えない。このため、かかるカードコネクタにカードを挿入しようとすると、カードが下降している放熱板に衝突してカードの接触子が損傷したり、カードが放熱板の下面に貼付された伝熱シートを剥離させてしまうという問題が生じ得る。
以上の事情を考慮して創案された本発明の目的は、カードが挿入されていないときにエジェクトバーが操作されても、放熱板がカードに対して離間する位置に保持され、カードと放熱板との干渉を回避できるカードコネクタを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、カードが挿入されてそのカードの接触子が接続される端子部を有するコネクタ本体と、該本体に挿入されたカードの一側面に対向するように配置された放熱板と、上記本体に挿入されたカードを排出するためにカードの挿入・排出方向にスライド可能に設けられたエジェクトバーとを備えたカードコネクタであって、カードが上記本体に挿入されてカードの接触子が上記本体の端子部に接続されるとき、上記放熱板を下降させる又は上記カードを上昇させることで両者を圧接すると共に上記エジェクトバーをカードの排出方向に移動させてセット位置とし、セット位置のエジェクトバーをカードの挿入方向に押し込んでエジェクト位置としてカードを上記本体から排出するとき、上記放熱板を上昇させる又は上記カードを下降させることで両者を離間する連動手段を有し、該連動手段は、一旦エジェクト位置に押し込まれたエジェクトバーがセット位置の方向に引っ張られても、上記コネクタ本体に挿入されるカードを下降位置とする状態又は上記放熱板を上昇位置とする状態を保持することで両者を離間させる離間保持機能を有するものである。
上記連動手段は、上記コネクタ本体に対しカードの挿入・排出方向に移動可能に取り付けられたスライダと、該スライダがカードの挿入方向に移動されたとき上記本体に挿入されたカードを上昇させる又は上記放熱板を下降させることで両者を圧接し、上記スライダがカードの排出方向に移動されたとき上記カードを下降させる又は上記放熱板を上昇させることで両者を離間する圧接離間機構と、上記スライダに設けられカードと係合して上記スライダをカードの挿入方向に移動させるための係合部と、上記スライダと上記エジェクトバーとの間に介設されたリンク機構とを備え、該リンク機構は、上記スライダがカード挿入方向に移動されたとき上記エジェクトバーをカード排出方向に移動させてセット位置とし、そのセット位置のエジェクトバーがカード挿入方向に押し込まれてエジェクト位置に移動されたとき上記スライダをカード排出方向に押し出し、エジェクト位置のエジェクトバーがセット位置の方向に引っ張られたとき上記スライダから切り離されてスライダを移動させないものである。
上記リンク機構は、上記スライダにカード挿入方向の前方側から当接する当接部を有し、上記エジェクトバーがセット位置からカード挿入方向に押し込まれてエジェクト位置に移動されたとき上記当接部が上記スライダをカード排出方向に押圧して移動させ、エジェクト位置のエジェクトバーがセット位置の方向に引っ張られたとき上記当接部が上記スライダから離間するものである。
本発明に係るカードコネクタによれば、カードが挿入されていないときにエジェクトバーが操作されても、コネクタ本体に挿入されるカードと放熱板とが離間される状態に保持されるので、爾後、上記本体にカードを挿入するとき、カードと放熱板との干渉を回避できる。
本発明の好適実施形態を添付図面に基づいて説明する。
図1〜図8に示すように、本実施形態に係るカードコネクタ1は、ノートパソコン等に装備されるもので、その概要を説明すると、カードC(PCカード等)が挿入可能に形成されると共にカードCの接触子C1(図4)が接続される端子部2を有するコネクタ本体3と、該本体3にカードCが挿入されたときそのカードCの一側面(上面C2)に対向するように配置された放熱板4と、上記本体3に挿入されたカードCを排出するためにカードCの挿入方向X及び排出方向Yにスライド可能に設けられたエジェクトバー5とを備えている。
エジェクトバー5と、放熱板4と、カードCとの夫々の位置関係は、連動手段6によって、次のように連動されるようになっている。すなわち、連動手段6は、カードCがコネクタ本体3に挿入されてカードCの接触子C1(図4)が上記本体3の端子部2に接続されるとき、カードCを上昇させて放熱板4に圧接(図8)させると共にエジェクトバー5をカードCの排出方向Yに移動させてセット位置(図6)に位置付け、後にセット位置のエジェクトバー5をカードCの挿入方向Xに押し込んでエジェクト位置(図5)としてカードCをコネクタ本体3から排出せんとするとき、カードCを下降させて放熱板4から離間(図7)させるものである。
かかる連動手段6によれば、コネクタ本体3に挿入されたカードCが奥に突き当たってカードCの接触子C1がコネクタ本体3の端子部2に接続されるとき、カードCが上昇されて放熱板4に圧接(図8)されるので、カードCの熱を放熱板4に効率よく伝達できる。そして後に、カードCを奥まで挿入することでカード排出方向Yのセット位置(図6)に突出されたエジェクトバー5を、カード挿入方向Xに押し込んでエジェクト位置(図5)まで移動させてカードCをコネクタ本体3から排出せんとすると、カードCが下降されて放熱板4から離間(図7)されるので、カードCをスムーズに抜去できる。
また、連動手段6は、エジェクト位置(図5)に押し込まれてカードCを排出した後のエジェクトバー5が、セット位置(図6)の方向に引っ張られても、カードCが載置されるスライダ12を、放熱板4から所定距離(スライダ12にカードCを載置したときそのカードCが放熱板4と接触しない距離)離間した状態に保持する離間保持機能を有する。これにより、カード排出後、エジェクト位置(図5)のエジェクトバー5が誤って又は悪戯的にセット位置(図6)の方向に引っ張られても、スライダ12が放熱板4から所定距離離間される状態(図7)に保持されるので、爾後、コネクタ本体3にカードCを挿入する際、それが放熱板4と干渉することを回避できる。
以下、本実施形態に係るカードコネクタ1について、前記連動手段6及びその離間保持機能を中心に説明する。
図1及び図2に示すように、カードコネクタ1は、図示しない回路基板に装着される一対の装着部材8を有する。各装着部材8は、カードCの挿入・排出方向X、Yに沿って細長く形成された略断面L字状の部材(金属製)からなり、カードコネクタ1を回路基板に装着するための固定部材としての機能を有する。
また、カードコネクタ1は、カードCが挿入されるコネクタ本体3を有する。コネクタ本体3は、装着部材8のカード挿入方向Xの前端側に配置された端子ブロック3a(樹脂製)と、端子ブロック3aに接続されカード排出方向Yに延出された支持プレート15(金属製)とを備える。端子ブロック3aには、カードCの先端部に設けられた接触子C1(図4)が接続される端子部2が設けられていると共に、カードCの幅方向両端部を案内するガイド凹部9が形成されている。かかるコネクタ本体3は、装着部材8に対し、後述するように上下方向移動可能にフローティング支持されている。
図2に示すように、各装着部材8の上縁には、放熱板4を固定するための金具10が設けられており、この金具10にネジ等によって放熱板4が固定されている。放熱板4は、図1及び図3に示すように、平板状のベース部4aと、ベース部4aの上面にカード挿入方向Xに間隔を隔てて設けられた複数のフィン部4bとを有し、アルミ・ダイキャスト等によって製造されている。なお、フィン部4bは、カード挿入方向Xに平行に配置されていてもよい。
放熱板4の下面には、図示しない伝熱シートが接着等によって装着されている。伝熱シートは、コネクタ本体3に挿入されたカードCが上昇されてその上面C2が放熱板4の下面に押し付けられたとき、カードCの上面と面接触することで、カードCの熱を効率よく放熱板4に伝達するためのものであり、その表層は柔らかで密着性を有している。
図2及び図5に示すように、左側の装着部材8には、コネクタ本体3に挿入・接続されたカードCを排出するためのエジェクトバー5が、カードCの挿入・排出方向X、Yにスライド可能に取り付けられている。詳しくは、コネクタ本体3の左側の装着部材8のカード幅方向外側には、カードCの挿入・排出方向X、Yに間隔を隔ててリブ11が設けられており、これらリブ11に形成された穴(スリット)に細長い板状のエジェクトバー5(金属製)が挿通されている。エジェクトバー5の先端部には、このバー5を操作するための操作釦5aが取り付けられている。
カードCが挿入され、カードCの接触子C1がコネクタ本体3の端子部2に接続されるとき、前述した連動手段6によって、カードCが上昇されて放熱板4に圧接(図8)される。同時に、エジェクトバー5がカード排出方向Yに移動されてセット位置(図6)とされる。その後、セット位置のエジェクトバー5をカード挿入方向Xに押し込んでエジェクト位置(図5)としてカードCを上記本体3から排出せんとするとき、前記連動手段6によって、カードCが下降されて放熱板4から離間(図7)される。
かかる連動手段6は、図2に示すように、コネクタ本体3に対しカードCの挿入・排出方向X、Yに移動可能であると共にカードCが載置されるようにトレイ状に形成されたスライダ12と、スライダ12がカード挿入方向Xに移動されたときスライダ12を上昇させてその上に載置されたカードCを放熱板4に圧接し、スライダ12がカード排出方向Yに移動されたときスライダ12を下降させて上記カードCを放熱板4から離間させるための圧接離間機構37と、スライダ12に設けられカードCの前端部と当接してスライダ12をカード挿入方向Xに移動させるための係合部13(図4)と、スライダ12とエジェクトバー5との間に介設されたリンク機構14(図2、図5)とを備えている。
係合部13は、スライダ12の前端部の幅方向の両端部に夫々設けられており、カードCの前端部の幅方向両端部が夫々当接するようになっている。係合部13は、スライダ12を成す金属板の一部を上方に屈曲することによって形成されている。また、スライダ12の幅方向両端部には、コネクタ本体3に挿入されるカードCの幅方向両端部を案内するためのガイドリブ18が、カード挿入方向Xに間隔を隔てて複数設けられている。
圧接離間機構37は、図1〜図3に示すように、スライダ12を下方から支持すると共に装着部材8に昇降可能に取り付けられた支持プレート15と、支持プレート15を上昇方向に付勢するバネ16と、スライダ12と装着部材8との間に介設され、スライダ12がカード排出方向Yに移動したときバネ16の付勢力に抗してスライダ12を押し下げ、スライダ12がカード挿入方向Xに移動したときスライダ12をバネ16の付勢力に任せて上昇させるためのガイド機構17とを備えている。
ガイド機構17は、図3に示すように、装着部材8にカード挿入方向Xに沿って形成された横溝22aと該横溝22aの挿入方向前端部から上方に形成された縦溝22bとから形成された案内溝22と、スライダ12に幅方向外方に延出するように設けられ案内溝22に挿通された係合ピン23と、係合ピン23をスライダ12の移動に伴って案内溝22に沿って移動させるためのカム板24とから構成されている。
カム板24は、図2及び図3に示すように、細長い金属板から成り、左右の装着部材8に、カード挿入・排出方向X、Yにスライド可能に金具25により装着されている。カム板24には、装着部材8の案内溝22の位置に対応させて、カム山26が形成されている。カム山26には、図9にも示すように、案内溝22に挿通された係合ピン23が当接されるようになっている。カム山26は、図10に示すように、カード挿入方向Xに沿って徐々に下方への揚程が大きくなるように形成された斜面部26aと、斜面部26aの最大揚程部に繋げて下方に直線的に延出して形成されたストッパ部26bとから成っている。
これにより、カードCの前端部がスライダ12の係合部13に当接してスライダ12がカード挿入方向Xに移動すると、スライダ12に設けられた係合ピン23が図10に示すようにガイド溝22の横溝22aに案内されてカード挿入方向Xに移動し、係合ピン23がカム山26のストッパ部26bを押圧してカム板24が同方向Xに移動される。このとき、支持プレート15と共にスライダ12を上昇させようとするバネ16の付勢力は、図10に示すように係合ピン23が横溝22aの上縁に押し付けられることによって支持されるので、図7に示すようにプレート15が下降されたままとなって、スライダ12に載せられたカードCが放熱板4から離間された状態となり、カードCのスムーズな挿入を実現できる。
カードCが更に奥まで押し込まれて、カードCの接触子C1とコネクタ本体3の端子部2との接続が完了するとき、スライダ12に設けられた係合ピン23が図11に示すようにガイド溝22の縦溝22bに至る。すると、図8に示すように、スライダ12が支持プレート15と共にバネ16の付勢力によって上昇され、スライダ12に載せられたカードCが放熱板4に圧接される。これにより、カードCの熱は放熱板4から放出されることになる。
上記バネ16、支持プレート15について説明する。図2及び図3に示すように、支持プレート15の略四隅には、幅方向外方に延出されたリブ19が形成されており、これらリブ19が図7に示すように装着部材8に開口された穴20に、上下方向に移動可能に挿通されている。そして、穴20を挿通したリブ19と装着部材8の上縁に設けられた支持金具21との間に、支持プレート15を上方に引き上げるように付勢するバネ16が設けられている。これにより、支持プレート15及びこれに固定されたコネクタ本体3が、装着部材8に対して上下方向に移動可能にフローティング支持されると共に、バネ16によって常時上方に引き上げられるように付勢される。よって、支持プレート15の上に載置されたスライダ12も、常時上方に引き上げ付勢される。
このようにバネ16によって常時上方に引き上げ付勢されるスライダ12は、ガイド機構17によって、スライダ12がカード排出方向Yに移動されたときバネ16の付勢力に抗して引き下げられ、スライダ12がカード挿入方向Xに移動されたときバネ16の付勢力に任せて上昇される。
図2に示すように、スライダ12に設けられた係合部13とエジェクトバー5との間には、リンク機構14が介設されている。リンク機構14は、スライダ12がカード挿入方向Xに移動されたときエジェクトバー5をカード排出方向Yに移動させてセット位置(図6)に位置付け、そのセット位置のエジェクトバー5がカード挿入方向Xに押し込まれてエジェクト位置(図5)に移動されたときスライダ12をカード排出方向Yに押し出し、また万が一、エジェクト位置のエジェクトバー5がセット位置の方向に引っ張られたような場合にスライダ12の係合部13との係合を解かれてスライダ12を移動させないようにするものである。
すなわち、リンク機構14は、図2及び図4に示すように、スライダ12の係合部13に当接し得る当接部27を有し、エジェクトバー5がセット位置(図6)からカード挿入方向Xに押し込まれてエジェクト位置(図5)に移動されたとき当接部27が上記係合部13をカード排出方向Yに押し戻し、また万が一、エジェクト位置(図5)のエジェクトバー5がセット位置(図6)の方向に引っ張られたような場合に当接部27が同係合部13から離間するようになっている。
具体的には、リンク機構14は、図2及び図5に示すように、コネクタ本体3の上面に第1軸28の廻りに回動可能に取り付けられた第1レバー29と、コネクタ本体3の上面に第1軸28から偏芯された第2軸30の廻りに回動可能に取り付けられた第2レバー31とを有する。
第1レバー29は、その一端部が、エジェクトバー5の先端部に形成された係合穴32に遊嵌・挿通され、他端部に右側のカム板24と当接するカム板押圧部33が形成され、カム板押圧部33と第1軸28との間の部分に、スライダ12の係合部13と当接する当接部27が形成されている。カム板押圧部33及び当接部27は、第1レバー29を成す金属板の一部を下方に屈曲することで形成されている。
第2レバー31は、その一端部に、第1レバー29に形成された係合穴34に遊嵌・挿通される挿通部35が形成され、他端部に左側のカム板24と当接するカム板押圧部36が形成され、カム板押圧部36と第2軸30との間の部分に、スライダ12の係合部13と当接する当接部27が形成されている。係合穴34は、第1軸28と第2軸30との間に形成されており、カム板押圧部36及び当接部27は、第1レバー29で説明したものと同様に形成されている。
以上のリンク機構14によれば、図4に示すカードCの先端部の接触子C1(ピン)がコネクタ本体3の端子部2(穴)に挿入される所まで進行すると、カードCの前端部がスライダ12の係合部13に当接し、接触子C1が端子部2に挿入されるに応じて係合部13がカード挿入方向Xに押圧移動され、係合部13に当接する第1レバー29の当接部27及び第2レバー31の当接部27が同方向に押圧され、図6に示すように、第1レバー29が反時計回りに第2レバー31が時計回りに夫々回動され、エジェクトバー5がカード排出方向Yにスライドし、セット位置に移動される。
カードCの先端部がスライダ12の係合部13に当接した以降、カードCの押し込みに伴ってスライダ12がカード挿入方向Xに移動されることになるが、このスライダ12の移動に伴って、スライダ12に設けられた係合ピン23が、図10に示すように、ガイド溝22の横溝22aに案内されて移動してカム山26のストッパ部26bを押圧し、左右のカム板24がカード挿入方向Xに移動される。これにより、左右のカム板24の前端部が、第1レバー29のカム板押圧部33と、第2レバー31のカム板押圧部36とに当接した状態となり、またスライダ12がカード挿入方向Xに所定距離前進することで、図11に示すように、係合ピン23がガイド溝22の縦溝22bに至り縦溝22bに沿ってバネ16(図8)の力によって上昇する。これにより、係合ピン23が設けられた支持プレート15が上昇し、支持プレート15に載置されたスライダ12が上昇し、スライダ12に載せられたカードCが放熱板4に圧接される。よって、カードCの熱が放熱板4を介して放出できる。
その後、カードCを抜去するために、図6に示すようにセット位置にあるエジェクトバー5をカード挿入方向Xに押し込んで図5に示すエジェクト位置まで移動させると、第1レバー29が時計回りに第2レバー31が反時計回りに各々回動し、各レバー29、31の当接部27、27がスライダ12の係合部13、13をカード排出方向Yに押圧し、同係合部13がカードCの前端部を同方向に押し戻すので、カードCの接触子C1がコネクタ本体3の端子部2から引き抜かれ、カードCが排出される。
このとき、第1レバー29及び第2レバー31が上述のようにカード挿入時とは夫々逆回りに回動するので、第1レバー29のカム板押圧部33が右側のカム板24を、第2レバー31のカム板押圧部36が左側のカム板24を、各々カード排出方向Yに押圧することになり、両カム板24、24が同方向に同時に同量移動される。すると、図12に示すように、縦溝22bの上端部に係合されていた係合ピン23が、カム山26の斜面部26aに押されてバネ16(図8)の付勢力に抗して下降され、横溝22aに至る。これに伴い、係合ピン23が設けられたスライダ12が下降されることになり、スライダ12に載置されたカードCが放熱板4から離間される。よって、カードCの排出が、スムーズにできる。
カード排出後(必ずしもカードCを完全に抜き去らなくてもよく、例えば半挿入状態でカードCが残存していてもよい)、図5のエジェクト位置にあるエジェクトバー5を前方(図6のセット位置の方向)に引っ張ったような場合、第1レバー29が反時計回りに第2レバー31が時計回りに夫々回動し、各々の当接部27がカード挿入方向Xに移動してスライダ12の係合部13から離間する。このように、万が一、カード排出後にエジェクトバー5を引っ張り操作しても、各レバー29、31の当接部27がスライダ12の係合部13から離間するのみでスライダ12が移動しないため、スライダ12の移動によって作動される圧接離間機構37が作動されず、スライダ12は下がったままの状態となっている。
このように、カードCが挿入されていないときにエジェクトバー5が操作されても、スライダ12が下がったままなので、爾後、コネクタ本体3にカードCを挿入するとき、スライダ12上に載置されるカードCと放熱板4との間には十分な挿入クリアランスが確保されており、カードCの端子部C1の損傷、放熱板4の伝熱シートの剥離等を防止できる。
本発明の別の実施形態を図13〜図17を用いて説明する。
本実施形態のカードコネクタ50は、前実施形態のカードコネクタ1のようにカードCが載置されるスライダ12を昇降させてカードCを放熱板4に圧接離間させるのではなく、放熱板51を昇降させてカードCに圧接離間させるようにしたものである。
図13〜図15に示すように、本実施形態に係るカードコネクタ50は、カードCが挿入可能に形成されると共にカードCの接触子C3が接続される端子部78を有するコネクタ本体52と、該本体52にカードCが挿入されたときそのカードCの一側面C2(上面)に対向するように配置された放熱板51と、上記本体52に挿入されたカードCを排出するためにカードCの挿入方向X、排出方向Yにスライド可能に設けられたエジェクトバー53とを備えている。
エジェクトバー53と、放熱板51と、カードCとの夫々の位置関係は、連動手段54によって、次のように連動されるようになっている。すなわち、連動手段54は、カードCがコネクタ本体52に挿入されてカードCの接触子C3が上記本体52の端子部78に接続されるとき、図17に示すように放熱板51を下降させてカードCに圧接させると共にエジェクトバー53をカード排出方向Yに移動させてセット位置に位置付け、またセット位置のエジェクトバー53をカード挿入方向Xに押し込んで図16に示すエジェクト位置に位置付けてカードCをコネクタ本体52から排出する際には、放熱板51を上昇させてカードCから離間させるものである。
かかる連動手段54によれば、コネクタ本体52に挿入されたカードCが奥に突き当たってカードCの接触子C3がコネクタ本体52の端子部78に接続されるとき、図17に示すように放熱板51が下降されてカードCに圧接されるので、カードCの熱を放熱板51から放出できる。そして、カードCを奥まで挿入することでカード排出方向Yのセット位置に突出されたエジェクトバー53を、図16に示すようにカード挿入方向Xに押し込んでエジェクト位置まで移動させてカードCをコネクタ本体52から排出するとき、放熱板51が上昇されてカードCから離間されるので、カードCをスムーズに排出できる。
また、連動手段54は、図16に示すようにエジェクト位置に押し込まれてカードCを排出した後のエジェクトバーをセット位置の方向に引っ張った如き場合でも、放熱板51を上昇状態に保持する離間保持機能を有するので、カード排出後、エジェクト位置のエジェクトバー53が誤って又は悪戯的にセット位置の方向に引っ張られたとしても、放熱板51降下することはなく、爾後、コネクタ本体3に挿入されるカードCが、放熱板51と干渉するようなことが生じない。
以下、本実施形態に係るカードコネクタ50について、前記連動手段54及びその離間保持機能を中心に説明する。
図13及び図14に示すように、カードコネクタ50は、図示しない回路基板に装着されるコネクタ本体52を有する。コネクタ本体52は、カードCの接触子C3が接続される端子部78を備えた端子ブロック55(樹脂製)と、端子ブロック55の幅方向両端部に夫々取り付けられたカードレール56(樹脂製)とを有する。カードレール56は、端子ブロック55からカード排出方向Yに延出されており、カードCを挿入・排出方向X、Yに沿って案内するための断面コ字状のガイド溝57を有する。カードCがカードレール56のガイド溝57に沿って挿入されると、カードCの先端部にその幅方向に間隔を隔てて設けられた複数の接触子C3(接続穴)が、端子ブロック55の端子部78(接続ピン)に夫々接続されるようになっている。
カードレール56には、放熱板51が昇降可能に取り付けられている。放熱板51は、カードCの上面C2に接触してカードCの熱を外部に放出するためのものであり、図13及び図16に示すように、平板状のベース部51aと、ベース部51aの上面にカード挿入方向Xに間隔を隔てて設けられた複数の放熱フィン51bとを有し、アルミ・ダイキャスト等によって製造されている。なお、放熱フィン51bは、カード挿入方向Xに対して平行に配されていても良い。
放熱板51は、その下面(カード上面C2に対向する面)に接着された図示しない伝熱シートを備えている。伝熱シートは、放熱板51の下面に接着等によって装着され、放熱板51が下降されてカード上面C2に押し付けられるとき面接触することで、カードCの熱を効率よく放熱板51に伝達するものであり、その表層は柔らかで密着性を有している。
放熱板51は、カードレール57にホルダ58を介して取り付けられており、このホルダ58によってカードCの上面C2に対する直交方向に所定範囲で移動可能に保持されている。ホルダ58は、細長い略長方形状の金属板をコ字状に折り曲げて成り、その中央部58aが放熱板51の上面の放熱フィン51bの間の部分に丁度嵌るように配置され、両端部58bがカードレール56に圧入等によって固定されている。これにより、放熱板51がカード挿入・排出方向X、Yに移動することが防止される。
また、ホルダ58の中央部58aと両端部58bとを繋ぐ折曲部分には、その一部が内側に切り起こされてガイド部59が形成されている。ガイド部59は、放熱板51の幅方向の端面に当接すると共にカードレール57側に延出されており、放熱板51をカードCの幅方向にずれないように保持しつつ、放熱板51を上下方向に案内をする。ホルダ58は、カード挿入方向Xに間隔を隔てて複数(図例では二個)配置されている。放熱板51をカード挿入方向Xに傾斜させることなく安定して水平に保持するためである。
ホルダ58には、放熱板51を下方に付勢するためのバネ60が設けられている。バネ60は、図13及び図16に示すように、ホルダ58の中央部58aに設けられた底空き天井付き筒体61の内部に、下端が放熱板51の上面に当接され、上端が筒体61の天井部に当接されて圧縮状態で収容されており、放熱板51をカード上面C2に押し付ける方向に付勢するものである。バネ60は、各ホルダ58の中央部58aに、カードCの幅方向に間隔を隔てて複数(図例では二個ずつ)配置されている。放熱板51をカードCの幅方向に傾斜させることなく安定して水平にカード上面C2に押し付けるためである。
図14に示すように、左側のカードレール56には、コネクタ本体52に挿入・接続されたカードCを排出するためのエジェクトバー53が、カード挿入・排出方向X、Yにスライド可能に取り付けられている。詳しくは、エジェクトバー53は、左側のカードレール56に設けられたバーケース62(樹脂製)に形成されたガイド穴にスライド可能に挿入されており、カード挿入・排出方向X、Yに移動可能となっている。エジェクトバー53の端部には該バー53をカード挿入方向Xに押圧する際の操作釦53aが取り付けられている。
コネクタ本体52にカードCが挿入され、カードCの接触子C3がコネクタ本体52の端子部78に接続されるとき、前述した連動手段54によって、図17に示すように放熱板51が下降されてカードCに圧接される。同時に、エジェクトバー53がカード排出方向Yに移動されてセット位置とされる。その後、セット位置のエジェクトバー53を図16に示すようにカード挿入方向Xに押し込んでエジェクト位置としてカードCをコネクタ本体52から排出するとき、前記連動手段54によって、放熱板51が上昇されてカードCから離間される。
かかる連動手段54は、図14に示すように、コネクタ本体52の左右のカードレール56にカード挿入・排出方向X、Yに移動可能に夫々装着されたスライダ63と、スライダ63がカード挿入方向Xに移動されたとき放熱板51を下降させて本体52に挿入されたカードCに圧接し、スライダ63がカード排出方向Yに移動されたとき放熱板51を上昇させて上記カードCから離間させるための圧接離間機構64と、スライダ63に設けられカードCの前端部と当接してスライダ63をカード挿入方向Xに移動させるための係合部65(図15)と、スライダ63とエジェクトバー53との間に介設されたリンク機構66(図14)とから成る。
スライダ63は、図14に示すように、各カードレール56にカード挿入・排出方向X、Yに沿って形成されたガイド溝67にスライド可能に遊嵌された縦材63aと、縦材63aの先端から一旦上方に延出された後にカードレール56を避けるようにしてカードCの幅方向内側に屈曲された横材63bとを有し、金属板をプレス成形する等して製造されている。横材63bの端部には、カードCの先端部が当接され得る係合部65が、横材63bを成す金属板を下方に屈曲することで形成されている。コネクタ本体52に挿入されたカードCの先端部が係合部65に当接すると、以降、スライダ63(横材63b+縦材63a)がカードCと一体的にカード挿入方向Xに移動されることになる(図15)。
スライダ63がカード挿入方向Xに移動すると、放熱板51が圧接離間機構64によって下降されてカードCに圧接し、スライダ63がカード排出方向Yに移動すると、放熱板51が圧接離間機構64によって上昇されてカードCから離間するようになっている。圧接離間機構64は、図13及び図14に示すように、スライダ63の縦材63aに形成されたカム山68と、放熱板51の下面にカム山68の位置に対応させて装着されたカムフォロア69とから成る。カム山68は、図16にも示すように、側方から見て台形状に形成されており、カード挿入方向Xに沿って徐々に上方への揚程が大きくなるように形成された斜面部68aを有する。カムフォロア69は、放熱板51の下面に装備されたクロスバーから成り、クロスバーは、放熱板51の下面に、カードCの幅方向に沿って形成された溝70に嵌め込まれている。
このような圧接離間機構64によれば、スライダ63が図16に示すようにカード排出方向Yに移動されると、スライダ63のカム山68に放熱板51のカムフォロア69が乗り上がり、放熱板51が上昇された状態となる。よって、放熱板51がコネクタ本体52に挿入されるカードCから離間した状態となり、そのスムーズな取り出しと、爾後のカードCの再挿入のための適正クリアランスを用意する。
その再挿入の際に、コネクタ本体52に再挿入されたカードCが奥に至ってその前端部がスライダ63の係合部65に当接すると(図15)、以降、スライダ63がカードCと一体的にカード挿入方向Xに移動する。すると、この移動の前には図16に示すように放熱板51のカムフォロア69がスライダ63のカム山68に乗り上がった状態となって上昇されていた放熱板51が、スライダ63のカード挿入方向Xへの移動によって図17に示す如くカムフォロア69がカム山68から滑り降り、放熱板51が下降してカードCに圧接される。よって、カードCの熱が効率よく放熱板51に伝達・放出される。
図14に示すように、スライダ63に設けられた係合部65とエジェクトバー53との間には、リンク機構66が介設されている。リンク機構66は、スライダ63がカード挿入方向Xに移動されたときエジェクトバー53をカード排出方向Yに移動させてセット位置(図17)とし、そのセット位置のエジェクトバー53がカード挿入方向Xに押し込まれてエジェクト位置(図16)に移動されたときスライダ63をカード排出方向Yに押し出し、且つエジェクト位置にあるエジェクトバー53がセット位置の方向に引っ張られたような場合に、スライダ63と係合部65の係合を解いてスライダ63を移動させないようにするものである。
すなわち、リンク機構66は、図14及び図15に示すように、スライダ63の係合部65にカード挿入方向Xの前方側から当接する当接部71を有し、エジェクトバー53がセット位置(図17)からカード挿入方向Xに押し込まれてエジェクト位置(図16)に移動されたとき当接部71がスライダ63の係合部65をカード排出方向Yに押し戻し、またエジェクト位置(図16)のエジェクトバー53がセット位置(図17)の方向に引っ張られたような場合は、当接部71がスライダ63の係合部65から離間するようになっている。
具体的には、リンク機構66は、図14に示すように、コネクタ本体52の端子ブロック55の上面部に、カード挿入・排出方向X、Yにスライド可能に装着された摺動部材72(金属製)と、端子ブロック55の上面部に、枢支軸73の廻りに回動可能に取り付けられたリンクレバー74(金属製)とから成る。摺動部材72には、図15にも示すように、スライダ63の係合部65にカード挿入方向Xの前方側から当接する当接部71が設けられている。図14に戻って、リンクレバー74は、その一端部が、エジェクトバー53の先端部に形成された係合穴75に遊嵌・挿通され、他端部に形成された長穴76が摺動部材72に設けた突起部77に差し込まれ、それぞれ所定の遊びをもって連結されると共に、その略中央部が端子ブロック55の枢支軸73に枢支されている。
かかるリンク機構66によれば、図13に示すように、コネクタ本体52にカードCを挿入して奥に押し込んでいった際、図15に示すように、カードCの先端部の接触子C3(穴)がコネクタ本体52の端子部78(ピン)に挿入されるとき、カードCの前端部がスライダ63の係合部65に当接し、以降、接触子C3が端子部78に没入されるに応じて係合部65がカード挿入方向Xに押圧移動される。すると、係合部65に当接する摺動部材72の当接部71が同方向に押圧移動され、図14に示すリンクレバー74が反時計回りに回動され、エジェクトバー53がカード排出方向Yにスライドされる。そして、接触子C3が端子部78に完全に没入・接続されたとき、エジェクトバー53がセット位置(図17)に移動される。
カードCの先端部がスライダ63の係合部65に当接した以降、カードCの押し込みに伴ってスライダ63がカード挿入方向Xに移動されることになるが、このスライダ63の移動に伴って、スライダ63に設けたカム山68が図16の位置から図17の位置に移動するので、放熱板51のカムフォロア69がカム山68の斜面部68aを滑り降り、放熱板51が下降して、カードCに圧接される。よって、カードCの熱が放熱板51から放出される。
その後、カードCが奥まで挿入されることで図17に示すようにセット位置に突出されたエジェクトバー53をカード挿入方向Xに押し込んで図16に示すエジェクト位置まで移動させると、図14に示すリンクレバー74が時計回り回動し、摺動部材72がカード排出方向Yに移動される。これにより、摺動部材72に設けられた当接部71がスライダ63の係合部65をカード排出方向Yに押圧してスライダ63がカード排出方向Yに移動される。すると、スライダ63に設けたカム山68が図17の位置から図16の位置に移動するので、放熱板51のカムフォロア69がカム山68の斜面部68aに当接されて押し上げられ、放熱板51が上昇して、カードCから離間される。よって、カードCの排出のためのクリアランスが用意される。
カード排出後、図16に示すエジェクト位置まで押し込まれたエジェクトバー53を前方(図17に示すセット位置の方向)に引っ張ったような場合、図14に示すリンクレバー74が反時計回りに回動し、摺動部材72がカード挿入方向Xに移動し、摺動部材72の当接部71がスライダ63の係合部65から離間する。このように、カード排出後にエジェクトバー53を引っ張り操作してもスライダ63が移動しないため、スライダ63の移動によって作動される圧接離間機構64が作動されず、放熱板51が上がったままの状態となっている。
このように、カードCが挿入されていないときにエジェクトバー53が操作されても、放熱板51が上がったままなので、爾後、コネクタ本体52にカードCを挿入する際に、放熱板51が降下していてカードCの端子部C3を損傷させたり、放熱板51の伝熱シートを剥離するようなことが生じない。
本発明は上記実施形態には限定されない。
図13〜図17に示す実施形態では、スライダ63にカム山68を設け放熱板51にカムフォロア69を設けた構成としたが、逆にスライダ63にカムフォロアを設け放熱板51にカム山を設けてもよい。
また、カードCの接触子C3を穴状としコネクタ本体52の端子部78をピン状としたものを示したが、これらの関係を逆にしてもよく、また、カードCの接触子をカードCの先端側の上面又は下面に設け、これに対応させてコネクタの端子部を設けてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る放熱板付きカードコネクタの斜視図である。 図1から放熱板を撤去して内部を可視的に示した斜視図である。 上記カードコネクタの側面図である(右側面)。 図2のIV−IV線断面図である。 上記カードコネクタから放熱板を撤去したものの平面図である(エジェクトバーがエジェクト位置)。 上記カードコネクタから放熱板を撤去したものの平面図である(エジェクトバーがセット位置)。 図3のVII−VII線断面図である(カード下降時)。 図3のVII−VII線断面図である(カード上昇時)。 図3のIX−IX線断面図である(カード下降時)。 図3の部分拡大図である(カード下降時)。 図3の部分拡大図である(カード上昇時)。 図3の部分拡大図である(カード下降中)。 本発明の第2の実施形態に係る放熱板付きカードコネクタの斜視図である。 図13から放熱板を撤去して内部を可視的に示した斜視図である。 図14のXV−XV線断面図である。 上記カードコネクタカードエジェクト時(放熱板が上昇している状態)の側面図である。 上記カードコネクタカードセット時(放熱板が下降している状態)の側面図である。
符号の説明
1 カードコネクタ
2 端子部
3 コネクタ本体
4 放熱板
5 エジェクトバー
6 連動手段
12 スライダ
13 係合部
14 リンク機構
27 当接部
37 圧接離間機構
50 カードコネクタ(第2実施例)
51 放熱板 (第2実施例)
52 コネクタ本体 (第2実施例)
53 エジェクトバー(第2実施例)
54 連動手段 (第2実施例)
63 スライダ (第2実施例)
64 圧接離間機構 (第2実施例)
65 係合部 (第2実施例)
66 リンク機構 (第2実施例)
71 当接部 (第2実施例)
78 端子部 (第2実施例)
C カード
C1 接触子
C2 一側面
X カード挿入方向
Y カード排出方向

Claims (3)

  1. カードが挿入されてカードの接触子が接続される端子部を有するコネクタ本体と、該本体に挿入されたカードの一側面に対向するように配置された放熱板と、同カードを排出するためにカードの挿入・排出方向にスライド可能に設けられたエジェクトバーとを備えたカードコネクタであって、
    カードが上記本体に挿入されてカードの接触子が上記本体の端子部に接続されるとき、上記放熱板を下降させる又は上記カードを上昇させることで両者を圧接すると共に上記エジェクトバーをカードの排出方向に移動させてセット位置に位置付け、後にセット位置のエジェクトバーをカードの挿入方向に押し込んでエジェクト位置に位置付けてカードを上記本体から排出せんとするとき、上記放熱板を上昇させる又は上記カードを下降させることで両者を離間する連動手段を有し、
    該連動手段は、一旦エジェクト位置に押し込まれたエジェクトバーがセット位置の方向に引っ張られても、上記コネクタ本体に挿入されるカードを下降位置とする状態又は上記放熱板を上昇位置とする状態を保持することで両者を離間させる離間保持機能を有することを特徴とするカードコネクタ。
  2. 上記連動手段は、上記コネクタ本体に対しカードの挿入・排出方向に移動可能に取り付けられたスライダと、該スライダがカードの挿入方向に移動されたとき上記本体に挿入されたカードを上昇させる又は上記放熱板を下降させることで両者を圧接し、上記スライダがカードの排出方向に移動されたとき上記カードを下降させる又は上記放熱板を上昇させることで両者を離間する圧接離間機構と、上記スライダに設けられカードと係合して上記スライダをカードの挿入方向に移動させるための係合部と、上記スライダと上記エジェクトバーとの間に介設されたリンク機構とを備え、
    該リンク機構は、上記スライダがカード挿入方向に移動されたとき上記エジェクトバーをカード排出方向に移動させてセット位置に位置付け、後にそのセット位置のエジェクトバーがカード挿入方向に押し込まれてエジェクト位置に移動されたとき上記スライダをカード排出方向に押し戻すことができ、更に、エジェクト位置のエジェクトバーがセット位置の方向に引っ張られても上記スライダとの係合が解かれてスライダを移動させないものである請求項1記載のカードコネクタ。
  3. 上記リンク機構は、上記スライダにカード挿入方向の前方側から当接する当接部を有し、上記エジェクトバーがセット位置からカード挿入方向に押し込まれてエジェクト位置に移動されたとき上記当接部が上記スライダをカード排出方向に押圧して移動させることができ、且つエジェクト位置のエジェクトバーがセット位置の方向に引っ張られても上記当接部が上記スライダから離間するものである請求項2記載のカードコネクタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7667972B2 (en) * 2007-05-11 2010-02-23 Chant Sincere Co., Ltd. Connector with a heat sink
US7852633B2 (en) 2008-07-24 2010-12-14 Yamaichi Electronics Co., Ltd. Connector for connection to a module board
JP2011103442A (ja) * 2009-08-31 2011-05-26 Avago Technologies Fiber Ip (Singapore) Pte Ltd ヒート・シンク装置と並列光通信装置との間の連続的な接続を維持することが可能なフローティング機構で固定されたヒート・シンク装置を有するケージ

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