JP2007079784A - デジタルアーカイブデータの表現変換システム - Google Patents

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Abstract

【課題】 デジタルアーカイブデータを見やすく・探しやすく・楽しく・分かりやすくしてユーザーに提供する。
【解決手段】 ユーザーが所有しているデジタルデータ(写真、ビデオ、HPデータなど)をISPが預かり、この預かったデジタルデータに対して変換サービス事業者においてデジタルデータの表現変換(3次元バーチャル展示館への展示、ビデオ構造化、WEBページの3次元展示など)を行い、この表現変換が行われた後のデジタルデータ(バーチャルアーカイブデータ)をISPがユーザーにWEB閲覧により提供する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、インターネットディスク等の記憶装置に蓄積されている写真やビデオ等のデジタルアーカイブデータの表現を変換することにより付加価値を付けるシステムに関する。
近年、多くの分野でさまざまなデジタルデータをアーカイブすることが推進されている。たとえば、博物館や美術館では、デジタル技術を用いて収蔵資料に関する写真や説明文などをデータベース化するデジタルアーカイブの動きが進められている。また、家庭でもデジカメやビデオが普及し、個人生活でデジタル写真やビデオが撮り溜められ蓄積されている。このように蓄積されたメディアをデジタルデータとしてネットワークディスクにアーカイブしてインターネットからWEBブラウザで閲覧できるサービスが一般的に行われている。
特開2004−289535号公報 特開2005−165663号公報 特開2000−76339号公報 特開平7−302243号公報
しかしながら上述のサービスでは、デジタルデータを単にデジタル倉庫として蓄積しているに過ぎず、大量の画像データやビデオ映像を閲覧するとき、見たいところだけを素早く探せて楽しく見えるというような手段は提供されていない。
本発明によるデジタルアーカイブデータの表現変換システムは、展示用オブジェクトが少なくとも1つ設けられている仮想3次元空間データを準備する手段(a)と、デジタルアーカイブデータを受け取る手段(b)と、受け取ったデジタルアーカイブデータを前記展示用オブジェクトにマッピングする手段(c)と、前記デジタルアーカイブデータがマッピングされた仮想3次元空間データをウォークスルーによる閲覧が可能な形でユーザーに提供する手段(d)とを備える、ことを特徴とする。
上記システムにおいて、前記デジタルアーカイブデータは写真データである、ことが好ましい。
上記システムにおいて、前記デジタルアーカイブデータはビデオデータであり、前記手段(c)は、受け取ったビデオデータをユーザーの意思に従うオンデマンド型のコンテンツに構造化変換し、変換後のコンテンツを前記展示用オブジェクトにマッピングする、ことが好ましい。
上記システムにおいて、前記デジタルアーカイブデータはWEBページデータであり、前記手段(c)は、受け取ったWEBページデータのリンク構造を解析して展示画像データを取得し、取得した展示画像データを前記展示用オブジェクトにマッピングする、ことが好ましい。
本発明によれば、デジタルアーカイブデータを見やすく・探しやすく・楽しく・分かりやすくしてユーザーに提供することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
<アーカイブサービスの概略>
本発明の実施形態によるアーカイブサービスの概略を図1に示す。このアーカイブサービスは、ユーザーが所有しているデジタルデータ(写真、ビデオ、HPデータなど)をISP(インターネットサービスプロバイダ)が預かり、この預かったデジタルデータ(デジタルアーカイブデータ)をもっと見やすくしよう・探しやすくしよう・楽しく見れるようにしよう・分かりやすくしよう等の観点から変換サービス事業者においてデジタルデータの表現変換(3次元バーチャル展示館への展示、ビデオ構造化、WEBページの3次元展示など)を行い、この表現変換が行われた後のデジタルデータ(バーチャルアーカイブデータ)をISPがユーザーにWEB閲覧により提供するというものである。すなわち、本アーカイブサービスは、インターネットデジタル倉庫に蓄えられているデジタルデータに対して、閲覧のための単なるデジタル倉庫ではなく、3次元バーチャル展示館にデジタルデータを展示することによって楽しく閲覧できるようにしたり、長時間の映像データについても見たいところをすぐ見れるようにビデオを構造化したビデオに変換して簡単に閲覧できるようにしたり等、ユーザーから預かったデジタルデータに対して表現変換を行うことにより付加価値を付けて提供するサービスである。このアーカイブサービスは以下の(1)〜(4)に示すような流れで行われる。
(1)デジタルデータをISPに預ける。
ユーザーは、所有するデジタルデータ(デジカメで撮影した写真データ、デジタルビデオで録画したビデオデータ、インターネット上に開設しているHPのデータなど)をPCや携帯電話等のIT端末機器からインターネット等のネットワークを介してISPのサーバへ送信する。ISPのサーバは、ユーザーからのデジタルデータを受信すると、このデータをインターネットディスク等の記憶装置に格納する。なお、本サービスにおいても、一般的に行われているデジタルアーカイブサービスと同様に、ここで記憶装置に格納されたデジタルデータをユーザーがインターネットからWEBブラウザで閲覧できるようになっているが、この場合、ユーザーは、預けたデータをそのまま見るだけであり、閲覧のための単なるデジタル倉庫にすぎない。
(2)デジタルデータの表現変換を依頼する。
ユーザーは、ISPに預けたデジタルデータの表現変換を希望する場合、PCや携帯電話等のIT端末機器からインターネット等のネットワークを介してISPのWEBページにアクセスし、表現変換を希望するデータ、希望する表現変換の種類等をWEBページ上で指定する。このようにユーザーから表現変換の依頼を受けるとISPのサーバは、ユーザーにより指定された表現変換の種類を示す情報と、ISPの記憶装置に格納されているデジタルアーカイブデータのうちユーザーにより指定されたデータとをインターネット等のネットワークを介して変換サービス事業者のサーバへ送信する。
(3)デジタルデータの表現変換処理を行う。
変換サービス事業者のサーバは、ユーザーにより指定された表現変換の種類を示す情報とデジタルデータとをISPのサーバから受け取ると、そのデジタルデータに対して表現変換を行う。たとえば、指定された表現変換の種類が「3次元展示館への展示」であり、指定されたデータが「写真データ」である場合には、ウォークスルーによるWEB閲覧が可能な3次元バーチャル展示館内のオブジェクトに写真データを貼り付ける等の処理を行う。なお、ここで行われる表現変換処理の具体的な例については後述する。変換サービス事業者のサーバは、変換処理を行った後のデジタルデータであるバーチャルアーカイブデータ(上記の例では、写真データが貼り付けられた3次元バーチャル展示館のデータ)をインターネット等のネットワークを介してISPのサーバへ送信する。ISPのサーバは、変換処理後のバーチャルアーカイブデータを受信すると、このデータをインターネットディスク等の記憶装置に格納し、ユーザーに閲覧可能にする。これによりユーザーは、バーチャルアーカイブデータをインターネットからWEBブラウザで閲覧できるようになる。
(4)課金処理を行う。
表現変換処理に対する料金をISPがユーザーから集金し、集金した金額のうちの所定の割合を変換サービス事業者に支払う。
以上が本発明の実施形態によるアーカイブサービスの概略である。
<表現変換処理の例>
次に、変換サービス事業者において行われるデジタルデータの表現変換処理の具体例について説明する。ここでは表現変換処理の例として「デジタル写真の3次元展示館への展示」、「ビデオ映像の構造化」、「WEBページの3次元展示」について説明する。
(デジタル写真の3次元展示館への展示)
ユーザーが所有する写真データをネットワークディスク等にアーカイブし、単にWEB閲覧可能とするのは普通に行われているデジタルアーカイブサービスである。本実施形態によるアーカイブサービスは、写真データを3次元バーチャル展示館の壁に貼る等により展示して、ビューワーを経由してウォークスルーで見ることができるようにするものである。これによりユーザーは実際の記念写真館を訪問している気分になる。
デジタル写真を3次元バーチャル展示館に展示した例を図2に示す。図2(a)は、家庭の写真データを3次元バーチャル美術館に展示したものであり、図2(b)は、ある遺跡の遺物の写真データおよび遺物についての説明文を3次元バーチャル博物館に展示したものである。本実施形態によるアーカイブサービスでは、預けた写真データがこのような3次元バーチャル展示館に展示され、ユーザーは、ウォークスルーにより館内を自由に閲覧できる。また、3次元バーチャル展示館のテンプレートは複数用意されており、ユーザーは所望の展示館を選択することができ、さらに、ユーザーの好みによって個別の個人記念館を新たに建設することも可能である。
このように3次元バーチャル展示館に写真を展示する際には、変換サービス事業者のサーバにおいて図3に示すような流れの処理が行われる。以下、具体的に説明する。
あらかじめ、後で写真を展示することができるような処置が施された3次元展示館テンプレートをいくつか作成しておく(ST100)。テンプレートの作成は次の(1)〜(5)の手順で行う。
(1)美術館風、博物館風などのデザインの3次元バーチャル展示館を3次元CADソフトを用いて作成する。
(2)展示館の展示室には、写真を展示する額をオブジェクトとして登録し、形状識別番号を振る(図4および図5参照)。この識別番号を持っているオブジェクトはマウスで選択することができることを示す。
(3)このオブジェクトにテキスチャーを貼り付ける。後でテキスチャーを写真に張り替えることで展示室ができる。貼り付けを自動で行うためにテキスチャーを認識する番号付けに規則を持たせる。ここではテキスチャー認識番号を以下のように付ける。
テキスチャー認識番号={額のピクセルサイズ+形状識別番号+IMG}(IMGは写真を貼ることを意味する。)
(4)これによって、あるオブジェクトをマウスで選択すると形状識別番号が得られ、次に、それをキーにしてテキスチャー認識番号を探せば、貼り付けるのが写真で、そのサイズが分かる。
(5)展示する写真の数だけ額を作り、識別番号、認識番号を付ける。
以上の処理により展示館が完成したらWEBで見れる形式で出力する。このようにして3次元展示館テンプレートをいくつか作成しておく。作成した3次元展示館テンプレートは、変換サービス事業者のサーバ内の記憶装置に格納しておく。
ユーザーよりデジタルデータの表現変換の依頼があると(図1の(2)変換依頼)、ユーザーにより指定された表現変換の種類を示す情報とデジタルデータとがISPのサーバから変換サービス事業者のサーバに送られる(ST110)。変換サービス事業者のサーバは、送られてきたデジタルデータを記憶装置内の所定のフォルダに格納する。ユーザーにより指定された表現変換の種類を示す情報には3次元展示館テンプレートを指定する情報が含まれており、変換サービス事業者のサーバは、記憶装置内にそのテンプレートが格納されているか否かを判断する(ST120)。ユーザーが指定するテンプレートが格納されているときは、そのテンプレートの編集処理(ST140)を行う。一方、テンプレートが格納されていないときは、ユーザーに再選択を促すか、新たにテンプレートを作成する(ST130)。テンプレートの作成手順は上述の手順(ST100)と同様である。
テンプレートの編集処理(ST140)は次のようにして行われる。まず、展示する写真データが入っているフォルダを指定して写真データを取り込む。このとき、写真データの入力順に番号を振り、その番号を形状識別番号とみなす。これにより、写真データを貼りつけるオブジェクトが指定できる。たとえば、図5に示したテンプレートに対して写真データa,b,cがこの順に取り込まれたものとする。この場合、写真データaには番号1が割り振られ、これが形状識別番号とみなされる。これにより、写真データaを貼り付けるオブジェクトは図5の識別番号1の額に指定される。同様に、写真データb、cにはそれぞれ番号2、3が割り振られ、これが形状識別番号とみなされる。これにより、写真データb、cを貼り付けるオブジェクトは図5の識別番号2、3の額にそれぞれ指定される。
また、写真データを取り込んだとき、同時に写真HPをも自動で作成しておきHPへのリンク情報を保持しておく。
次に、テキスチャー変更を行う。まず、写真の番号から形状識別番号を判断し、それをもとにテキスチャー認識番号を得て、テキスチャーを写真に入れ換える。これにより、写真データが展示された3次元バーチャル展示館が得られる。この展示館のデータを、WEBで見れる形式で出力し、ISPのサーバへ送信する。ISPのサーバは、この展示館データをユーザーがビューワーを経由してウォークスルーで見ることができるようにする。ユーザーはビューワーの操作に従うことにより展示館内をウォークスルーにより自由に閲覧できる。また、写真が貼り付けられているオブジェクトをマウスでクリックすると識別番号から写真の番号が得られ、さらに、その番号に対応づけられているHPへのリンク情報が得られる。これによりその写真のHPをブラウズできる。以上で「デジタル写真の3次元展示館への展示」についての説明を終了する。次に、「ビデオ映像の構造化」について説明する。
(ビデオ映像の構造化)
本実施形態によるアーカイブサービスでは、ユーザーからISPに預けられたビデオデータを変換サービス事業者において構造化する。ここでいう「構造化する」というのは、録画内容全体をすばやく把握でき、見たいところを直接アクセスすることができるようなビデオに変換することを意味する。たとえば講義録画ビデオを自学自習に利用することを考えると、ビデオをそのままストリーミング配信するだけでは単に見るだけの放送型受動型教材にすぎない。本実施形態によるアーカイブサービスでは、これを、学習する人の意思に従うオンデマンド型のコンテンツに変換する。すなわち、録画ビデオデータのみを用いて講義の要点だけすばやく把握することを可能とするようなコンテンツを作成する。変換サービス事業者のサーバにおいて、これを以下のように映像データの表現変換と構造化によって行う。
(1)講師のスピーチをテキストに変換する。
(2)テキストを見ながら講義内容を章立てにしてわかりやすい章の名前を付ける。たとえば90分の講義の場合は10分を目安にする。
(3)章をさらに節に分けて名前を付ける。節の中は数行単位にそのときの時刻を入れる。話の内容に沿ったテキストの構造化を行うようにする。
(4)シーンチェンジ映像を抽出して50個程度のサムネイル画像とする。各画像は検索キーとする。動きが少なくてシーンチェンジ数が少ないときは1〜2分ごとの映像を取り出してサムネイル画像に加える。
(5)ブラウザ画面への表示は映像だけでなく構造化されたデータ(章や節などの目次、サムネイル画像など)も同時に画面に表示する。これにより耳に加えて目による理解の促進となる。
(6)講義全体の目次テキストを付けたカバーページをWEBコンテンツの最初に置く。
(7)構造化されたコンポーネントはどこからでもスタートでき、時刻によって相互にリンクされており、すべてのコンポーネントが同期再生する。
画面の構成や操作はコンテンツとして利用できるか否かきわめて重要である。自学自習する学生がLIVEで授業を受けているような雰囲気を再現し興味を持たせ、かつ、より効果的に、短時間での学習を可能にするような機能を持たせることをねらって、本実施形態では図6に示すような画面構成とした。
このような録画データの構造化に基づく表現変換によって、コンポーネント毎にさまざまな処理を施すことが可能となり、90分の講義を1分でサーベイしたい人、10分で理解しようという人、じっくりと先生の話の奥行きを感じたい人など、それぞれの要求に応えられるようなコンテンツとすることが可能となる。
以上のように構造化したビデオコンテンツをISPのサーバ内の記憶装置に格納し、ユーザーがWEB閲覧できるようにする。また、構造化したビデオコンテンツを上述の写真データと同様に3次元バーチャル展示館に展示し、これをユーザーに提供することもできる。以上で「ビデオ映像の構造化」についての説明を終了する。次に「WEBページの3次元展示」について説明する。
(WEBページの3次元展示)
研究標本やコレクションをデータベース化しデジタル博物館としてHPに公開するときには、ページに表形式で項目を記述し、各項目のリンク先のページに画像や説明などを表示させている。たとえば図7(a)に示すWEBページでは、アルファベットA〜Zの項目(生物の学名)が記述されており、各アルファベットの項目をクリックするとリンク先のページが表示され、そのページに生物の写真や説明が表示されるようになっている。このように表の一項目ごとにクリックして閲覧する現在の方法ではいくつかの欠点がある。WEBページの情報はハイパーリンク構造となっており、複雑な構造の情報表現には適しているが、ページ間にまたがる関連情報の全体像を把握するのは困難である。デジタル資料を閲覧する際、個々の情報の閲覧だけでなく、資料全体を把握することが必要であり、ページ単位の閲覧方法は不便である。また、実際に博物館を訪問するようなリアリティがないため名前から想像される楽しさに欠ける。
本実施形態によるアーカイブサービスでは、図7(b)に示すように3次元バーチャル展示館に各項目のリンク先の画像を展示することによって見やすくする。マウスをクリックしてページ単位で閲覧するよりも実世界で慣れ親しんでいる三次元構造物へ関連する数十ページのデータをマッピングすることで、直感的に全体情報を把握できわかりやすい閲覧方法を実現している。すなわち、マウスによるクリックからウォークスルーによる閲覧方法である。
このようなWEBページの3次元展示を行う際には、変換サービス事業者のサーバにおいて図8に示すような流れの処理が行われる。以下、具体的に説明する。
あらかじめ、3次元展示館テンプレートをいくつか作成しておく(ST200)。テンプレートの作成は、「デジタル写真の3次元展示館への展示」において説明したのと同様にして行う。
ユーザーよりWEBページの3次元展示の依頼があると、ユーザーにより指定された3次元展示館テンプレートを示す情報とWEBページデータとがISPのサーバから変換サービス事業者のサーバに送られる(ST210)。変換サービス事業者のサーバは、送られてきたWEBページデータを記憶装置内の所定のフォルダに格納する。変換サービス事業者のサーバは、ユーザーにより指定された3次元展示館テンプレートが記憶装置内に格納されているか否かを判断する(ST220)。ユーザーが指定するテンプレートが格納されているときは、そのテンプレートの編集処理(展示画像の取得、貼り付け等:ST240)を行う。一方、テンプレートが格納されていないときは、ユーザーに再選択を促すか、新たにテンプレートを作成する(ST230)。テンプレートの作成手順は上述の手順(ST200)と同様である。
テンプレートの編集処理(ST240)は次のようにして行われる。
まず、ユーザーにより指定されたWEBページを解析して展示画像を取得する。展示画像の取得例を図9に示す。次に、取得した展示画像を3次元展示館テンプレートの展示スペースに貼り付ける。ここでの処理は、「デジタル写真の3次元展示館への展示」において説明したのと同様である。また、貼り付けた画像と元のWEBページとの間にリンク関係を持たせる。これによりWEBページの閲覧と3次元空間の閲覧は自由に行き来ができる。
このようにして、WEBページが展示された3次元バーチャル展示館が得られる。この展示館のデータを、WEBで見れる形式で出力し、ISPのサーバへ送信する。ISPのサーバは、この展示館データをユーザーがビューワーを経由してウォークスルーで見ることができるようにする。ユーザーはビューワーの操作に従うことにより展示館内をウォークスルーにより自由に閲覧できる。また、画像が貼り付けられているオブジェクトをマウスでクリックすると元のWEBページをブラウズできる。
(その他の応用例)
本実施形態による3次元バーチャルリアリティ展示館はWEBの世界を社会人や高齢者にとってもより身近なものにできる可能性がある。これからのアーカイブデータはディスクにあるのではなく、バーチャル博物館、美術館、ギャラリー等に格納され誰でも楽しく訪問し歩いて閲覧できるようになる。
応用例として、各家庭に個人のバーチャル博物館を建設する。好みならばオルセー美術館風でも建設可能である。ここに家族の記念写真、記録ビデオ、旅行写真などを格調高く展示して生活を癒す個人用博物館サービスを提供する。
展示するアーカイブデータとしては、写真やビデオだけではなく、図10に示すように、CT画像等の医療データを3次元バーチャル展示館に展示することもできる。
さらには、スーパー等の売り場をバーチャルに作成し、実際に買い物に行けない人(障害者など)が食品売り場、花屋、日用品売り場などを歩いているようなリアリティ感を持って買い物を楽しめるようにすることもできる。
以上、本発明の実施形態によるアーカイブサービスついて説明したが、このサービスを実現するに際しては、ISPが変換サービス事業者を兼ねる、あるいは、変換サービス事業者がISPを兼ねることも可能である。また、「デジタル写真の3次元展示館への展示」、「ビデオ映像の構造化」、「WEBページの3次元展示」等の表現変換処理を行うソフトウェアをCD−ROMやASPによりユーザーに提供することも可能である。
本発明は、さまざまなデジタルアーカイブデータを見やすく・探しやすく・楽しく・分かりやすくユーザーに提供するために有用である。
本発明の実施形態によるアーカイブサービスの概略を示す図である。 デジタル写真を3次元バーチャル展示館に展示した例を示す図である。 3次元バーチャル展示館に写真を展示する際に変換サービス事業者のサーバにおいて行われる処理のフローチャートである。 写真を展示する額をオブジェクトとして登録し形状識別番号を振る例を示す図である。 写真を展示する額をオブジェクトとして登録し形状識別番号を振る例を示す図である。 構造化されたビデオコンテンツの画面構成の一例を示す図である。 (a)各項目をクリックしてリンク先の画像を閲覧する従来のWEBページの例を示す図である。(b)各項目のリンク先の画像を3次元バーチャル展示館に展示した例を示す図である。 WEBページの3次元展示を行う際に変換サービス事業者のサーバにおいて行われる処理のフローチャートである。 WEBページを解析して展示画像を取得する例を示す図である。 個人情報(医療データ)を3次元バーチャル展示館に展示した例を示す図である(図の中の血管形状は金沢医科大と北陸先端大提供)。

Claims (4)

  1. 展示用オブジェクトが少なくとも1つ設けられている仮想3次元空間データを準備する手段(a)と、
    デジタルアーカイブデータを受け取る手段(b)と、
    受け取ったデジタルアーカイブデータを前記展示用オブジェクトにマッピングする手段(c)と、
    前記デジタルアーカイブデータがマッピングされた仮想3次元空間データをウォークスルーによる閲覧が可能な形でユーザーに提供する手段(d)とを備える、
    ことを特徴とするデジタルアーカイブデータの表現変換システム。
  2. 請求項1において、
    前記デジタルアーカイブデータは写真データである、
    ことを特徴とするデジタルアーカイブデータの表現変換システム。
  3. 請求項1において、
    前記デジタルアーカイブデータはビデオデータであり、
    前記手段(c)は、
    受け取ったビデオデータをユーザーの意思に従うオンデマンド型のコンテンツに構造化変換し、変換後のコンテンツを前記展示用オブジェクトにマッピングする、
    ことを特徴とするデジタルアーカイブデータの表現変換システム。
  4. 請求項1において、
    前記デジタルアーカイブデータはWEBページデータであり、
    前記手段(c)は、
    受け取ったWEBページデータのリンク構造を解析して展示画像データを取得し、取得した展示画像データを前記展示用オブジェクトにマッピングする、
    ことを特徴とするデジタルアーカイブデータの表現変換システム。

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