JP2007079718A - 人体形状復元装置および人体形状復元方法 - Google Patents

人体形状復元装置および人体形状復元方法 Download PDF

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Abstract

【課題】部分的な人体寸法や解剖学的特徴点座標といったなるべく計測が容易でかつ少ない情報のみから、個人の形状の特徴を含む人体形状を高精度に復元し取得する方法とその装置を提供する。
【解決手段】個人ないしは集団を代表する人体寸法あるいは解剖学的特徴点座標の情報のみから、個人ないしは集団を代表する人体形状を復元する装置であって、人体形状特徴点座標ないしは寸法を入力しそれらを記憶しておく人体特徴記憶装置101と、少なくとも2つ以上の人体基本形状の数値データをあらかじめ記憶しておく基本人体形状記憶装置102と、上記人体形状特徴点座標ないしは寸法に基づいて上記人体基本形状の数値データを重み付きで合成し上記人体形状特徴点座標ないしは寸法を最も満足するように人体形状を復元する人体形状復元演算装置103と、上記人体形状復元演算装置103からの数値データを出力する復元人体形状出力装置104からなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、人体形状復元技術に関し、特に、個人ないしは集団に適合する製品の設計、選定のために用いる方法であり、個人ないしは集団を代表する人体寸法あるいは解剖学的特徴点座標の情報のみから、個人ないしは集団を代表する人体形状を復元する技術に関する。
現在では、様々な製品設計においてデジタル化が進み、CADやCAEを利用して製品の性能を事前に評価できるようになってきている。製品は人間が使うものであるため、その評価援用ツールとして、人体のデジタルモデルも開発されてきた。
そして、製品のさらなる高付加価値化のために、消費者個人にとって最も安全かつ適合した個別対応製品の開発が求められ、そのための評価援用ツールとして消費者個人の人体モデルを構築することも求められている。
ところが、コスト、手間、精度等の問題より、消費者個人の形状を有する人体モデルを構築することは難かしく、消費者に個別対応製品を提供する事業の広がりに関するネックとなっている。
そこで、従来の人体形状を取得する方法とその問題点について以下に説明する。人体モデルの外形状を取得する方法の1つとして、光学式の計測器等により、直接、人体の外形状を計測する方法がある。この方法については、すでに本発明者らが提案している(例えば、特許文献1参照)。
この例のように、人体形状を直接計測する方法によって測定される人体の外形状は非常に精度が良いが、計測器が大規模かつ高価であるため、例えば販売店において、消費者の人体形状を気軽に計測するというわけにはいかないのが現状である。
他に、本発明者らが提案した方法として、多視点カメラ画像から足部の3次元形状を復元する方法、計測した寸法から足部形状分布図上の位置を推定する方法等がある(非特許文献1、2参照)。多視点カメラ画像からの復元方法によれば、平均足形状に合わせるように形状を復元しているために、復元される足部形状は平均足形状に近くなり、個人の形状の特徴を有する足形状を正確に復元することまでは出来ていない。また、後者の方法では、形状分布図上の個人の位置を推定することは出来るが、その位置にある個人の形状を復元することまでは出来ていない。
さらに、他の発明者らの提案した方法として、平均的人体モデルを予め作成しておき、その中から標準人体モデルを選び、被験者の寸法との割合により拡大縮小し、任意の人体の外形状を取得する方法が提案されている(例えば、特許文献2〜4までを参照)。
これらの方法は、標準形状を単純に拡大縮小するだけであるために、個人が有する形状の様々な特徴を含んだ形状を取得することができず、個々の形状を精度良く取得することは出来ないという問題がある。
別の方法として、個人の人体形状データを基本形状としてデータベースに記憶しておき、ある個人の人体モデルを作成する際に、身長と胸囲とを入力し、その寸法に近い3体の人体モデルをデータベースから選び、それらのモデルから個人の人体モデルを作成する方法も提案されている(特許文献5参照)。
この方法では、ある個人の人体モデルをデータベースから引き出し、それを元にモデルを作成しているために、構築される人体モデルはデータベースに記憶されているある個人の人体形状の特徴に依存したモデルとなり、正確に形状を作り出すことは難しい。
一方、骨格、軟組織や臓器等の人体内部形状を取得する方法の1つとして、CTやMRIで人体を撮影し、その画像を画像処理することにより取得する方法が報告されている(例えば非特許文献3参照)。
もう1つの方法として、人体の内部形状までをモデル化した標準モデルを一体構築し、それらを任意の体型の寸法との割合により拡大縮小し、人体の内部形状を取得する方法が報告されている(非特許文献4参照)。
特開平11−325857公報 特開平10−049045公報 特開2001−312743公報 特開2002−259474公報 特開2002−183758公報 王加輝等、"三次元動的輪郭モデルを用いた多視点画像からの足形状の復元"、第10回画像センシングシンポジウム、317−322(2004)。 土肥麻佐子等、"足部計測値に基づく3次元形態特性の分布推定"人間工学、Vol.36、No.2、73−80(2000)。 伊能教夫、"X線CTデータに基づく骨格の自動モデリング方法(デラウニー分類を利用した有限要素の生成)"、日本機会学会論文集、68巻、669号、C編、1481−1486(2002)。 Brett Allen et al., Exploring the Space of Human Body Shapes: Data-driven Synthesis under Anthropometric Control, SAE digital human modeling, 2004-01-2188, (2004)
上記した方法の課題をまとめると、作成される個人の人体モデルの精度がいい方法では、コストと手間が非常にかかり、逆に簡便な計測のみで人体モデルを構築できる方法では、その精度に問題点があった。
本発明は、個人もしくは集団の人体モデルの形状を作成する場合において、部分的な人体寸法や解剖学的特徴点座標といったなるべく計測が容易でかつ少ない情報のみから、個人がそれぞれ有する形状の特徴を含む人体形状を高精度に復元し取得する方法とその装置を提供することを目的とする。
本発明の一観点によれば、コンピュータを用いた人体形状復元方法であって、人体形状特徴点座標入力に基づいて、該人体形状特徴点座標を記憶する人体特徴記憶ステップと、少なくとも2つ以上の人体基本形状の数値データを予め記憶しておく基本人体形状記憶ステップと、前記人体形状特徴点座標に基づいて前記人体基本形状の数値データを重み付きで合成し、前記人体形状特徴点座標を最も満足する条件で人体形状を復元する人体形状復元演算ステップとを有することを特徴とする人体形状復元方法が提供される。
また、コンピュータを用いた人体形状復元方法であって、人体形状特徴点座標入力に基づいて、該人体形状特徴点座標及び寸法を記憶する人体特徴記憶ステップと、少なくとも2つ以上の人体基本形状の数値データを予め記憶しておく基本人体形状記憶ステップと、前記人体形状特徴点座標及び寸法に基づいて前記人体基本形状の数値データを重み付きで合成し、前記人体形状特徴点座標及び寸法を最も満足する条件で人体形状を復元する人体形状復元演算ステップとを有することを特徴とする人体形状復元方法が提供される。
本発明の他の観点によれば、人体形状特徴点座標入力に基づいて、該人体形状特徴点座標を記憶する人体特徴記憶装置と、少なくとも2つ以上の人体基本形状の数値データを予め記憶しておく基本人体形状記憶装置と、前記人体形状特徴点座標に基づいて前記人体基本形状の数値データを重み付きで合成し、前記人体形状特徴点座標を最も満足する条件で人体形状を復元する人体形状復元演算装置とを有することを特徴とする人体形状復元システムが提供される。
また、人体形状特徴点座標入力に基づいて、該人体形状特徴点座標及び寸法を記憶する人体特徴記憶装置と、少なくとも2つ以上の人体基本形状の数値データを予め記憶しておく基本人体形状記憶装置と、前記人体形状特徴点座標及び寸法に基づいて前記人体基本形状の数値データを重み付きで合成し、前記人体形状特徴点座標及び寸法を最も満足する条件で人体形状を復元する人体形状復元演算装置とを有することを特徴とする人体形状復元システムが提供される。
本発明によれば、低コストかつ手間がそれほどかからない寸法や写真撮影等により個人の人体形状計測を行い、その少ない情報から高精度に個人の人体モデルを構築することが出来る。従って、製品の個別対応設計を低コストかつ簡便に行えるようになり、その消費者個人にとって最も安全かつ適合した製品を提供できるようになる。
以下、本発明の一実施の形態による人体形状復元技術について図面を参照して説明する。
図1は本実施の形態による人体形状復元装置の一構成例を示すブロック図である。図1において、符号100は人体形状復元装置を、符号101は人体特徴記憶装置を、符号102は基本人体形状記憶装置を、符号103は人体形状復元演算装置を、符号104は復元人体形状出力装置を示す。
ここで、人体形状とは全身の外形状だけではなく、頭部などの各体節の外形状、さらには骨格や軟組織、臓器等人体内部形状も含み、本実施の形態による技術が人体を構成する様々な組織に適用可能であることはいうまでもない。
また、本実施の形態による技術は、人体の3次元形状の復元に用いられるだけではなく、2次元形状の復元に関しても適用することが出来ることは言うまでもない。
図1に示すように、人体形状復元装置100は、人体特徴記憶装置101と、基本人体形状記憶装置102と、人体形状復元演算装置103と、復元人体出力装置104と、を有している。
人体特徴記憶装置101は、ある人体形状から測定される少なくとも1つ以上の人体形状特徴点座標や寸法を、論理的手段又は物理的手段により記憶しておく記憶装置である。例えば、ある個人の人体形状特徴点座標と寸法とを、キーボード等の入力手段を用いてコンピュータ(情報処理装置)に入力することにより、コンピュータ内部のハードディスクもしくはメモリのような論理物理的手段により構成された記憶デバイスに保存しておく。
尚、人体形状特徴点座標は必ず保存する必要がある必須記憶項目である。一方、寸法は、追加的に保存されるべき情報である。以後、「人体形状特徴点座標や寸法」という記載は、同様の意味で用いる。
また、「人体形状特徴点」とは、体表面を押したときに容易に見つけることのできる骨の突出部分や縫合部分を指す。例えば、手首の出っ張りの部分を触ると、骨の突出(尺骨茎状突起)がわかる。また、例えば、目の下のあたりを触ると、眼窩(目玉のはいるソケット)の下縁が分かる。このようにして解剖学的に定義できる人体の特徴的な場所を人体形状特徴点と称する。一方、「寸法」とは、上記の人体形状特徴点などによって定義される特定の場所の長さや周囲長を指す。後述するように、X線やMRIなどにより測定可能な人体内部の形状も含まれる。
ここで、人体特徴記憶装置101に記憶する人体形状特徴点座標や寸法を取得する手段としては、公知の全ての手段の中から選択された手段を用いることが可能である。例えば、手計測によって得られた人体形状特徴点座標や寸法を、キーボード等を介して入力し人体特徴記憶装置101に記憶させても良いし、デジタルカメラなどの撮像装置によって少なくとも2方向から撮影された2枚の画像を処理することによって得られた人体形状特徴点座標や寸法を記憶させてもよい。要するに、少なくとも1つ以上の人体形状特徴点座標や寸法を人体特徴記憶装置101に記憶しておくことが重要なのである。
2方向から撮影すると2枚の画像が得られる。この画像上で対応点を見つけ出し、光学的な校正を行えば三角測量の原理によって画像上の対応点の三次元座標を取得できる。これを利用すれば、2枚の画像から撮影対象である人体の形状データを取得し、それから特徴点座標も人体寸法も計算できる(この手法は“Photogrammetry”と称される)。
基本人体形状記憶装置102は、複数の基本人体形状を、論理的手段もしくは物理的手段により記憶しておく装置である。記憶されている基本人体形状は、人体形状復元演算装置103において重み付きで合成されるため、それぞれ同一点数かつ同一幾何学構造の座標点で表現されるデータである。
上記の合成方法、同一点数かつ同一幾何学構造の座標点で表記する方法に関しては、同一発明者の特許第3364654号公報に記載されているためこれを参照して説明を省略する。
記憶される基本人体形状は、予め3次元スキャナ等で計測された複数の人体形状データを統計的に処理して得た代表形状データである。例えば、本発明者らが発明した仮想形態生成装置(特開2001−344616号公報参照)により代表形状データを作成することができる。より詳細な説明は省略するが、要点としては、実測した複数の人体形状の特徴を分類した多次元の分布図を作成し、その分布図の周辺の仮想代表形状を形成する方法である。ここで、作成される代表形状は、集団が有する形状の独立した特徴をそれぞれ含んでいる。ここでは、独立した特徴を有する複数の人体形状を基本人体形状記憶装置102に記憶しておくことが重要である。
人体形状復元演算装置103は、人体特徴記憶装置101に記憶されている部分的な人体特徴点座標や寸法データと、基本人体形状記憶装置102に記憶されている複数の基本人体形状データと、を読み出し、これらのデータから人体形状を復元する装置である。具体的には、基本人体形状記憶装置102から複数の基本人体形状を読み込み、これらを重み付きで合成し合成形状を創成し、この合成形状がもつ寸法項目値と、人体特徴記憶装置101から読み込んだ同一寸法項目値との誤差を最小にするように重みを最適化し、実測寸法値と同等の寸法を持つ人体形状を復元する。
上記処理の詳細に関しては後述する。ここで重要なことは、異なる特徴を有する複数の人体形状を合成することにより、復元される人体形状には個々が有する様々な形状の特徴が含まれ、特徴を良くとらえた高精度な人体形状の復元が可能なことである。
復元人体形状出力装置104は、人体形状復元演算装置103において復元された復元人体形状を数値データとして出力する装置である。復元人体形状出力装置104から出力される数値データは、少なくとも復元人体形状を構成する点群の座標値を有している。さらに、これらの点群を結ぶ多角形および多面体データを出力することが出来てもよい。
復元人体形状出力装置104から出力される復元人体形状の数値データに基づいて、ディスプレイ上に形状を表示するようにしても良いし、メモリ等の論理物理的に構成された記憶装置に保存しておいても良い。紙面に表示するようにしても良いのはいうまでもなく、その他様々な方法および形態で表示するようにしても良い。
尚、本発明は、上記の実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱することなくその他の種々の構成を採り得ることはもちろんである。
次に、本実施の形態による人体形状復元装置および方法を用いて、ある個人の頭部外形状を復元する場合の具体的な実施例について順を追って説明する。
(1)対象となる被験者の頭部寸法の入力
まず、図4(b)に示すようなある被験者の実際の頭部外形状Aから頭部寸法Bを計測する。計測する頭部寸法は例えば全17項目であり、これらの寸法に関して、頭部形状を構成する寸法の中で相関が高いものから順に求める。これらの寸法をコンピュータに入力し記憶させる。
記憶する寸法Bの例を表1に示す。
Figure 2007079718
ここで、「相関が高い寸法」とは、代表形状が有する頭部形状の特徴に対して大きく関係する寸法のことを指す。このような寸法を、例えば「ステップワイズ重回帰分析」という方法によって求めることができる。この方法は公知であるが簡単に説明する。
1)代表形状が有する特徴が次の式で表されると仮定する。
2)頭部形状分布図の軸得点(頭部形状の特徴)=a×寸法1+b×寸法2+c×寸法3+d×寸法4+…
但し、a、b、c、…は、該当箇所に関する重み係数である。
尚、寸法を無限に選べば精度は良くなるが効率的ではない。そこで、頭部形状の特徴と関係が強い寸法から順に選ぶ。
(2)頭部代表形状の記憶
日本人頭部の代表形状72体を予め求めておき、求めた代表形状72体(例示)をコンピュータ内に記憶する。これらの72体の代表形状は、図2に示すように同一点数で同一幾何学構造の座標点Pとそれをつなぐ多面体によって表現されており、図2ではそれぞれ256点の座標点Pを有している。
ここで、日本人頭部の代表形状の求め方は、本発明者らが提案した仮想形態生成装置(特開2001−344616号公報参照)において開示しているため、詳細な説明は省略するが、簡単に説明すると、実測した複数の人体形状の特徴を分類した多次元の分布図を作成し、その分布図の周辺の仮想代表形状を形成する方法である。
本実施例では、予め53名(例示)の頭部形状を計測しておき、これらの頭部形状を統計的に分類し6次元までの頭部形状の分布図を求め、その分布図上に作成した72体の仮想形状を代表形状としている。
図3は、2次元解までの分布図を示し、その分布図上に作成した頭部代表形状を示す。図3の第1分布軸と第2分布軸とは互いに直交している。すなわち、これらの軸上にある形状は、それぞれ独立な頭部形状の特徴を有していることになる。
(3)頭部形状の復元
これらの代表形状を重み付きで重ね合わせることにより、図4(a)に示すような復元頭部外形状A’を得ることができる。このように、異なる特徴を有する複数の形状を合成することにより復元される頭部形状には様々な形状の特徴が含まれ、高精度に頭部形状を復元することが出来る。
さらに復元頭部形状A’を構成する256点の座標点から17項目の頭部寸法B’を計算する。これらの寸法B’は、実際の被験者の頭部から計測した頭部寸法Bと同じ定義の寸法である。
以下、図6を参照しつつ、本実施例による人体形状の復元処理について説明を行う。まず、ステップS1において、1)人体特徴記憶装置101から個人の寸法もしくは特徴点データを読み込む。2)次いで、基本人体形状記憶装置102から、複数の基本人体形状を読み込む。
ステップS2において、基本人体形状を重み付きで合成し、合成形状を創生する。
Figure 2007079718
ここで、Xは合成された頭部外形状データ点の座標ベクトルであり、αは、重み係数であり、X は、代表形状の特徴点座標ベクトルである。
ステップS3において、合成人体形状データXから合成人体形状の解剖学的特徴点又は寸法項目値を計算する。
ステップS4において、対象とする個人の解剖学的特徴点もしくは寸法項目値と合成形状のこれらの値の誤差を例えば以下のようにして関数化する。
Figure 2007079718
ここで、Jは目的関数値であり、d は、実測された寸法であり、d は、式(1)で求められる頭部外形状の寸法である。
ステップS5、S6において、式(2)のJが最小値をとるように式(1)のαiを変化させる。最小値をとると(Yes)、ステップS7に進み、求めたXを復元人体形状とし、復元人体形状出力装置104に出力する。
以上の処理によれば、多数の特徴を組み合わせるため、実物の特徴を良く再現することができ、非常に似ている形状となる。
尚、72体の代表形状を重み付きで合成する際の重み係数は、最適化手法(準ニュートン法)を用いて、実測した頭部寸法Bと復元頭部形状A’における頭部寸法B’の誤差の2乗和を最小化するように決定する。
上記のようにして求められた復元頭部形状A’を図4(a)に示す。また、図4(b)に、実測して得られた頭部形状Aを示す。これらの形状A、A’を比較すると、後頭部の非対称性など形状の特徴が良く復元されていることがわかる。また17項目の頭部寸法の平均誤差は2mm以下であり、高精度に個人の頭部形状を復元することが出来ていることがわかる。
次に、実施例2について図5及び図7を参照しつつ説明を行う。実施例1は、頭部外形状の復元について説明した。図5は、頭部内部の構造をモデル化し、頭部内部の力学状態を得る頭部の有限要素モデルであるが、外部形状Sだけでなく人体内部Vの構造をモデル化した人体モデルであっても復元が可能である。
図7は、本実施例による人体内部形状の復元処理の流れを簡単に示すフローチャート図である。図7に示すように、ステップS11において例えばCTやMRI、X線などを用い、図5に示すような人体内部の構造について少なくとも1人の構造をモデル化する。次いで、ステップS12において、対応の人体に関し、図6に示すステップに基づいて外部人体形状を復元する。ステップS13において、ステップS12において復元された人体形状とステップS11で示した人体外部形状とに基づいて、対象の内部形状を補間により推定して内部形状を求める。
本発明は以上の構成であるから、ある一部分の寸法などの計測が容易かつ少ない情報から、個人の特徴を含んだ高精度の人体形状を復元し取得することができる。そのため、製品の適合性評価や快適性評価、もしくは自動車事故や治療時における人体内部の力学状態を知るため等に用いられる人体モデルの形状を、これまで用いられてきた高価な装置を用いることなく、高精度に取得できるのである。これは、例えば店頭において寸法を測るもしくは簡単な写真撮影さえすれば個人の人体モデルを作成できるために、靴や衣服などの着装品から自動車のエアバッグやシートベルトなどの安全装置、さらにはその他の様々な人間が使う製品に対して個別対応の製品設計がより簡便かつ安価に出来るようになることを意味している。
尚、本発明は特にこのような実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲記載の技術的事項の範囲内でその他いろいろな実施の態様があることはいうまでもない。
本発明は、人体形状復元装置に利用可能である。
本発明人体形状復元装置のシステム構成の概略を示すブロック図である。 解剖学的に対応づけられた256点の点列からなる頭部形状モデルを示した図である 頭部形状の2次元の分布図と分布図上の代表形状を示した図である。 実際に計測された頭部形状と本発明により復元した頭部形状を比較した図である。 頭部内部形状までモデル化した頭部有限要素モデルの図である。 本発明の実施例1による人体形状の復元処理の流れを示すフローチャート図である。 本発明の実施例2による人体形状の復元処理の流れを示すフローチャート図である。
符号の説明
100…人体形状復元装置
101…人体特徴記憶装置
102…基本人体形状記憶装置
103…人体形状復元演算装置
104…復元人体形状出力装置

Claims (8)

  1. コンピュータを用いた人体形状復元方法であって、
    人体形状特徴点座標入力に基づいて、該人体形状特徴点座標を記憶する人体特徴記憶ステップと、
    少なくとも2つ以上の人体基本形状の数値データを予め記憶しておく基本人体形状記憶ステップと、
    前記人体形状特徴点座標に基づいて前記人体基本形状の数値データを重み付きで合成し、前記人体形状特徴点座標を最も満足する条件で人体形状を復元する人体形状復元演算ステップと
    を有することを特徴とする人体形状復元方法。
  2. コンピュータを用いた人体形状復元方法であって、
    人体形状特徴点座標入力に基づいて、該人体形状特徴点座標及び寸法を記憶する人体特徴記憶ステップと、
    少なくとも2つ以上の人体基本形状の数値データを予め記憶しておく基本人体形状記憶ステップと、
    前記人体形状特徴点座標及び寸法に基づいて前記人体基本形状の数値データを重み付きで合成し、前記人体形状特徴点座標及び寸法を最も満足する条件で人体形状を復元する人体形状復元演算ステップと
    を有することを特徴とする人体形状復元方法。
  3. 復元された人体形状の数値データを出力する復元人体形状出力ステップを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の人体形状復元方法。
  4. 前記基本人体形状記憶ステップは、統計的に求められた集団の代表形状データを複数記憶しておくステップであることを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載の人体形状復元方法。
  5. 人体形状特徴点座標入力に基づいて、該人体形状特徴点座標を記憶する人体特徴記憶装置と、
    少なくとも2つ以上の人体基本形状の数値データを予め記憶しておく基本人体形状記憶装置と、
    前記人体形状特徴点座標に基づいて前記人体基本形状の数値データを重み付きで合成し、前記人体形状特徴点座標を最も満足する条件で人体形状を復元する人体形状復元演算装置と
    を有することを特徴とする人体形状復元システム。
  6. 人体形状特徴点座標入力に基づいて、該人体形状特徴点座標及び寸法を記憶する人体特徴記憶装置と、
    少なくとも2つ以上の人体基本形状の数値データを予め記憶しておく基本人体形状記憶装置と、
    前記人体形状特徴点座標及び寸法に基づいて前記人体基本形状の数値データを重み付きで合成し、前記人体形状特徴点座標及び寸法を最も満足する条件で人体形状を復元する人体形状復元演算装置と
    を有することを特徴とする人体形状復元システム。
  7. 復元された人体形状の数値データを出力する復元人体形状出力装置を有することを特徴とする請求項5又は6に記載の人体形状復元システム。
  8. 前記基本人体形状記憶装置は、統計的に求められた集団の代表形状データを複数記憶していることを特徴とする請求項5から7までのいずれか1項に記載の人体形状復元システム。
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