JP2007079235A - 撮影機能を備えた携帯機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数のストロボ装置を使用したストロボ撮影において、正確に同期して発光させる。
【解決手段】 マスターの携帯電話として撮影ボタンが操作されると、発光信号に基づいてAND回路52の出力がハイレベルに切り替わり、その結果ストロボ発光部30においてストロボ発光するとともに、ハイレベルの信号がマスター端子10Mから出力される。一方、スレーブの携帯電話の場合、スレーブ端子10Sに入力されるハイレベルの信号に基づいてAND回路52の出力がハイレベルに切り替わり、ストロボ発光する。
【選択図】 図3
【解決手段】 マスターの携帯電話として撮影ボタンが操作されると、発光信号に基づいてAND回路52の出力がハイレベルに切り替わり、その結果ストロボ発光部30においてストロボ発光するとともに、ハイレベルの信号がマスター端子10Mから出力される。一方、スレーブの携帯電話の場合、スレーブ端子10Sに入力されるハイレベルの信号に基づいてAND回路52の出力がハイレベルに切り替わり、ストロボ発光する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、カメラ等の撮影装置、あるいは撮影機能を備えた携帯電話など、撮影機能付携帯機器に関し、特に、ストロボ発光可能な携帯機器に関する。
カメラ、あるいは撮影機能を備えた携帯電話においては、内蔵ストロボによってストロボ撮影が可能である(特許文献1参照)。また、複数のストロボ装置を使って撮影する場合、スレーブ機能を備えたストロボ装置あるいはストロボ内蔵型カメラを被写体周りに配置することによって、撮影用カメラのストロボ光に同期させて他のストロボ装置を発光させることが可能である。例えば、ストロボ内蔵型カメラを使用する場合、スレーブとなる(ストロボ装置として機能する)カメラがマスターとなる(撮影動作およびストロボ発光を行う)カメラのストロボ光を検出し、その検出した光に同期してストロボ光を発光する(特許文献2参照)。
特開2004−166129号公報
特許第3199895号公報
ストロボ内蔵型の携帯電話の場合、メインコンデンサの容量等の問題によって発光量が不足し、夜間等において被写体を十分に照明することができない。また、マスターのカメラのストロボ光を検知してスレーブ側のストロボ発光を同期発光させる場合、カメラ/ストロボ装置の設置場所など撮影条件等により、カメラのストロボ光に対して正確に同期発光できない場合が生じ、記録画像の画質に影響を及ぼす。
本発明の撮影機能を備えた携帯機器は、デジタルカメラなどの撮影装置、あるいはカメラ付き携帯電話など、撮影機能を備えた携帯機器であり、エレクトロニックフラッシュによる撮影機能として、いわゆるマスター/スレーブ機能を備え、必要に応じてマスターとしての撮影装置、スレーブとしての発光装置として機能する。
本発明の携帯機器は、ストロボ撮影を実行させるストロボ撮影部材と、補助光を発光するストロボ発光手段と、ストロボ撮影部材に対する操作に従って、補助光の発光を制御するストロボ発光制御手段を備える。ここでの「ストロボ発光手段」は、キセノン放電管を用いた構成に限定されず、任意の発光体を用いてデイライト以外の光を補助光として発光する構成を表す。例えば携帯電話の場合、LEDなどの発光体を用いてストロボ発光手段を構成すればよい。カメラであればストロボ撮影部材としてレリーズボタンを設け、また、携帯電話であれば撮影用ボタンを設ければよい。
本発明の携帯機器は、他の携帯機器に対して補助光を発光させる発光制御信号を出力可能な出力部と、他の携帯機器から送られてくる発光制御信号を入力可能な入力部とを備える。ただし、ここでの他の携帯機器は、本発明の携帯機器を複数配置したときの自身以外の携帯機器を示す。そして、ストロボ発光制御手段は、ストロボ撮影部材が操作された場合、マスターの携帯機器として機能し、ストロボ発光手段において補助光を発光させるとともに、発光制御信号を出力部から出力させる。また、他の携帯機器からの発光制御信号が入力部へ入力された場合、スレーブの携帯機器として機能し、ストロボ発光手段において補助光を発光させる。
ストロボ撮影部材が操作された携帯機器は、マスター機器として補助光を発光するとともに、他の携帯機器に向けて補助光を発光させる信号を送信する。マスター以外のスレーブとなる携帯機器は、その信号を受信することによって補助光を発光させる。ユーザは、任意の携帯機器をマスターとして使用(ストロボ撮影部材を操作し)、マスターが決定されると自動的に他の機器がスレーブとして補助光を発光する。
複数の携帯機器の接続に関しては、端子を設けてケーブルで携帯機器の間を接続し、あるいは直結するように接続してもよい。また、あるいは送信部、受信部を設け、無線で発光制御信号を伝送するように構成してもよい。携帯電話などの携帯性を考慮すれば、ピン等によって一体的に接続できるように構成するのがよい。例えば、出力部に関し、発光制御信号を出力可能な第1の端子を設ける。そして、入力部に関し、他の携帯機器の第1の端子と接続可能であって、発光制御信号を入力可能な第2の端子を設ける。複数の携帯機器を直列的に接続させて発光させるため、前記ストロボ発光制御手段は、他の携帯機器からの発光制御信号が前記入力部へ入力された場合、前記発光制御信号を前記出力部から出力させるのがよい。この場合、任意の数の携帯機器を繋げ、一方の携帯機器における第1の端子を他方の携帯機器における第2の端子に接続させることで、次々と発光制御信号がスレーブとなる携帯機器に送信される。
ストロボ発光制御手段は、ハードウェア/ソフトウェアどちらによって構成してもよい。例えば、ハードウェアで構成する場合、入力部と接続され、発光制御信号またはストロボ撮影部材の操作に応じた発光信号に基づいてハイレベル信号を出力するOR回路と、ストロボ発光手段と接続され、OR回路からのハイレベルの信号に基づいてストロボ発光手段による発光を実行させるハイレベルの信号をストロボ発光手段へ出力するAND回路とを設ける。
オートストロボ機能をもたせるとともに、マスターの発光停止に合わせてスレーブも発光停止させるため、ストロボ発光制御手段は、ストロボ発光を停止させる調光手段を備え、ストロボ撮影部材が操作された場合、補助光発光停止に合わせて、他の携帯機器の補助光の発光を停止させる発光停止制御信号を出力部から出力させ、入力部から発光停止制御信号が入力された場合、補助光の発光を停止させることが望ましい。被写体までの距離が遠い場合など調光動作が難しい撮影条件では、ストロボ発光制御手段が、前記調光手段において検出する発光量が所定の発光量に達しない場合、ストロボ発光を停止させるのが望ましい。また、スレーブ機能として使用する場合にはストロボ撮影動作を禁止するため、第2の端子に対する他の携帯機器の第1の端子の接続を検出する接続検出手段を設け、前記ストロボ発光制御手段が、接続が検出された場合、補助光の発光を停止させるのが望ましい。
本発明のストロボ撮影装置は、補助光を発光するストロボ発光手段と、補助光の発光を制御するストロボ発光制御手段とを備え、前記ストロボ発光制御手段が、ストロボ撮影を実行させるストロボ撮影部材が操作された場合、前記ストロボ発光手段において補助光を発光させるとともに、他の携帯機器に対して補助光を発光させる発光制御信号を出力部から出力させ、他の携帯機器からの発光制御信号が入力部へ入力された場合、前記ストロボ発光手段において補助光を発光させることを特徴とする。
本発明によれば、複数のストロボ装置を使用したストロボ撮影において、正確に同期して発光させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図1は、第1の実施形態である携帯電話およびその接続状態を示した図である。
携帯電話10の操作面10Bには、LCDなどの表示部16と、ダイヤルボタンや選択ボタンなどの操作ボタン(図示せず)が設けられている。また、携帯電話10は撮影機能を備え、撮影を実行する撮影ボタン14が操作面に設けられている。さらに、携帯電話10はストロボ撮影可能であり、携帯電話10の裏面には補助光としてストロボ光が射出する発光窓(図示せず)が形成されるとともに、ストロボ充電用のストロボボタン12が操作面10Bに設けられている。
携帯電話10は、同機種の他の携帯電話と互いに接続可能であり、各携帯電話は、接続用のマスター端子10Mとスレーブ端子10Sとを備える。マスター端子10Mには剛性の接続部材11が取付け可能であり、他の携帯電話10のスレーブ端子10Sには接続部材11の端部が接続される。携帯電話10の上部には、柱状の保持部材13が取付けられており、相対する位置に保持部材13が嵌合する受部10Lが形成されている。携帯電話10のマスター端子10Mには、隣接する携帯電話10のスレーブ端子10Sが接続され、スレーブ端子10Sには、反対側に隣接する携帯電話10のマスター端子10Mが接続され、これにより複数の携帯電話が一体的に直列的に接続される。
ストロボ充電のためストロボボタン12が操作されるとストロボ充電が開始され、ストロボ充電が完了すると充電完了を示すため点滅表示が表示部16において実行される。そして、撮影ボタン14が操作させると、被写体が記録される。ここでは、オートストロボによる調光動作が実行可能である。
携帯電話10は、後述するように、ストロボ撮影に関してマスター/スレーブ機能を備えており、自身のストロボボタン12、撮影ボタン14が操作された場合、その操作によって自らストロボ光を発光可能であり、その一方、他の携帯電話10においてストロボボタン12、撮影ボタン14が操作された場合、他の携帯電話の発光に合わせてストロボ光を発光することができる。
図2は、携帯電話10のブロック図である。
携帯電話10は、システムコントロール回路20、発光部22、表示処理部24、通信部26、撮像部28とを備え、CPU、ROM、RAM等を含むシステムコントロール回路20は、携帯電話10の通信処理、表示処理、撮影動作処理など一連の処理を制御する。接続検出回路70は、不図示の電源電圧でプルアップされた抵抗とスイッチとを有し、スレーブ端子に接続される携帯電話、すなわちマスターとなる携帯電話が接続されると、LOW信号を出力する。
通信部26は、電話使用時に音声を電気信号に変換するとともに、所定の規格に従って通話信号を発信する。また、他の携帯電話からの通話信号を受信し、電気信号を音声に変換する。操作ボタンに対する操作が検出されると、表示処理部24は、電話番号などの文字情報、キャラクタ情報を表示するようにキャラクタ信号を生成し、これにより文字情報等が表示部16に表示される。
撮影モードが設定された場合、対物レンズ32によって被写体像がCCD30Aに結像されると、被写体像に応じた画像信号が生成される。画像信号がCCD30Aから読み出されると、撮像部28では画像信号に対して様々な処理が施される。そして、表示処理部24では、画像信号に基づいて動画像表示処理が実行され、動画像が表示部16に表示される。ユーザによって撮影ボタン14が操作されると、撮影ボタンスイッチ14AがON状態になり、静止画撮影のための露光制御が開始される。すなわち、不要電荷信号を吐き出した後、新たにCCD30Aの露光が開始される。そして、所定時間経過後に、蓄積された画像信号がCCD30Aから読み出され、撮像部28において処理された後、画像データがメモリ(図示せず)に記録される。また、ストロボ撮影の場合、ストロボボタン12の操作によってストロボボタンスイッチ12AがON状態になり、ストロボが充電され、CCD30Aの露光期間中における所定のタイミングで発光制御される。
図3は、発光部22の構成を示した回路図である。
発光部22は、ストロボ発光部30と発光制御部50とから構成されており、マスター端子10M、スレーブ端子10Sに接続されている。ストロボ発光部30は、電源31、ストロボ充電回路32、メインコンデンサ34、トリガートランス36、キセノン管38、IGBT(Insulate-Gate Bipolar Transistor)40とを備える。発光制御部50は、AND回路52、OR回路54、AND回路71、コンパレータ56、フォトダイオード58、基準電圧源60、積分コンデンサ62、トランジスタ64、OR回路75、NOT回路(デジタルインバータ)77とを備える。
ストロボ充電回路32は、ストロボボタン12の操作に従ってメインコンデンサ34に電荷を蓄積させる昇圧回路であり、充電が完了すると充電完了を示す信号をシステムコントロール回路20へ出力する。IGBT40は、ストロボ発光の停止タイミングを制御するトランジスタである。トリガートランス36は、IGBT40がON状態となった時に、キセノン管38の放電を開始させる回路であり、メインコンデンサ34の蓄積電荷がキセノン管38の電極へ一度に流れることにより、ストロボ光(補助光)が発光する。IGBT40がON状態からOFF状態に切り替えられると、メインコンデンサ34からキセノン管38への電荷移動が停止する。
フォトダイオード58は、被写体から反射したストロボ光の発光強度を検出し、発光強度に応じた電流が積分コンデンサ62において積分されて電圧に換算される。コンパレータ56は、積分コンデンサ62の電圧と基準電圧源60の電圧値とを比較し、ストロボ光の発光量が所定量に達しているか判別する。また、トランジスタ64には、OR回路75が接続され、OR回路75の一方の入力側はシステムコントロール回路20に接続され、他方の入力側にはNOT回路77を介して接続検出回路70の出力に接続されている。
OR回路54の入力側は、スレーブ端子10SとAND回路71とに接続され、出力側はAND回路52に接続される。AND回路71の一方の入力側はシステムコントロール回路20に接続され、他方の入力側は接続検出回路70の出力に接続されている。AND回路52の入力側は、OR回路54とともに、コンパレータ56の出力側と接続され、また、システムコントロール回路20からのリセット信号が入力される。そして、AND回路52の出力側は、マスター端子10Mと、ストロボ発光部30のIGBT40に接続される。なお、AND回路52は、OR回路54の出力とコンパレータ56の出力とを入力するAND回路と、そのAND回路からの出力とリセット信号を入力するAND回路から構成されている。
マスターとなる携帯電話がスレーブ端子10Sに接続されると、接続検出回路70はLOWレベルの信号を出力する。これによりNOT回路77の出力がハイレベルとなってトランジスタ64がON状態に切り替えられ、積分コンデンサ62は短絡されて積分しない状態となる。またAND回路71の出力も、接続検出回路70からLOWレベルの信号が出力されているため、ローレベルとなる。これにより、スレーブ端子10Sからの入力信号による発光制御以外は非動作状態となり、スレーブ動作する側の回路による誤動作が防止される。
図4は、マスターとなる携帯電話のストロボ撮影動作のタイミングチャートである。図5は、スレーブとなる携帯電話のストロボ撮影動作のタイミングチャートである。図4、図5を参照しながら、ストロボ撮影動作について説明する。ここでは、2台の携帯電話が接続された状態でストロボ撮影が行われる。また、2台の携帯電話の発光部22は、ともに図3に示す構成になっている。
システムコントロール回路50から出力される調光信号は、通常ハイレベル信号であり、トランジスタ64はON状態に維持される。そのため、コンパレータ56における積分コンデンサ62側の入力電位は0Vであり、AND回路52に接続されるコンパレータ56の出力はハイレベル信号になる。また、AND回路52に入力されるリセット信号も、通常ハイレベルで維持される。一方、OR回路54は、スレーブ端10Sあるいはシステムコントロール回路50からストロボ発光させる発光信号の入力があった場合にハイレベル信号をAND回路52に出力する。したがって、AND回路52はストロボ撮影が実行、すなわち発光のタイミングになるまでローレベル信号を出力する。
ユーザによって携帯電話10のストロボボタン12が操作されると(符号T1)、ストロボ充電が開始される。ストロボ充電が完了すると(符号T2)、充電完了信号がシステムコントロール回路20へ送られる。一方、接続されているもう一方の携帯電話10においても、ストロボボタン12が操作され、ストロボ充電が実行される(図5の符号S1、S2)。
ユーザによってマスターとなる携帯電話10の撮影ボタン14が操作されると、CCD20の露出が開始される(符号T3、T4)。そして、露出開始に合わせて、ストロボ光の発光前に調光信号がローレベル信号に切り替えられる(符号T5)。これにより、トランジスタ64がOFF状態になる。
撮影ボタン14に対する操作に合わせてシステムコントロール回路20から発光信号が所定のタイミングで出力される、すなわちハイレベルの信号がシステムコントロール回路20から出力されると(符号T6)、接続検出回路70からの出力信号はマスターとして機能するためハイレベルであることから、ハイレベルの信号がOR回路54へ入力される。その結果、ハイレベル信号がOR回路54からAND回路52へ出力される。コンパレータ56の出力およびリセット信号がハイレベルであることから、ハイレベル信号がAND回路52から出力され、IGBT40がON状態となる。これにより、キセノン管38が放電して発光する。また、マスター端子10Mにもハイレベルの信号が出力される。
ストロボ発光により、フォトダイオード58はストロボ光を受光し、受光量が積分コンデンサ62において電圧に換算される。コンパレータ56は、基準電圧と積分コンデンサ62の電圧とを比較し、積分コンデンサ62の電圧が基準電圧源60の基準電圧を超えた場合、ローレベルの信号を出力する。その結果、AND回路52の出力信号はローレベル信号となり、IGBT40はOFF状態に切り替えられる。これにより、ストロボ発光が停止する。また、マスター端子10Mの出力信号がローレベルに切り替えられる(符号T7)。
露出が終了した後(符号T8)、調光信号がハイレベルの信号に切り替えられる。これにより、トランジスタ64がON状態となり、コンパレータ56の出力がハイレベルの信号になる(符号T9)。そして、画像信号がCCD30Aから読み出され、画像データが記録される(符号T10)。
一方、スレーブとなる携帯電話に対しては、マスターとなる携帯電話から送られてくる信号がスレーブ端子10Sに入力されており、通常状態、すなわち発光前においてローレベルの信号が入力される(図5参照)。マスターの携帯電話がストロボ発光によってハイレベルの信号を出力すると(図4の符号T6)、スレーブ端子10Sの入力信号がハイレベルの信号に切り替わる(符号S3)。その結果、OR回路54の出力がハイレベル信号に切り替わる。コンパレータ56の出力信号がハイレベル、リセット信号がハイレベルであることから、AND回路52からハイレベルの信号が出力され、これにより、IGBT40がON状態となって、ストロボ光が発光する。すなわち、マスターの携帯電話と同期してストロボ発光する。また、ハイレベルの信号がマスター端子10Mへ出力される。
発光停止によってマスターとなる携帯電話のスレーブ端子10Sがローレベルになると(符号S4)、OR回路54の出力およびAND回路52の出力がローレベルとなり、IGBT40がOFF状態に切り替わる。これにより、ストロボ発光が停止するとともに、ローレベルの信号がマスター端子10Mへ出力される。
以上のように本実施形態によれば、マスターの携帯電話として撮影ボタン14が操作されると、発光信号に基づいてAND回路52の出力がハイレベルに切り替わり、その結果ストロボ発光部30においてストロボ発光するとともに、ハイレベルの信号がマスター端子10Mから出力される。一方、スレーブの携帯電話の場合、スレーブ端子10Sに入力されるハイレベルの信号に基づいてAND回路52の出力がハイレベルに切り替わり、ストロボ発光する。また、マスター端子10Mからハイレベルの信号が出力され、さらに接続された携帯電話においてもストロボ発光する。
次に、図6〜図8を用いて、第2の実施形態について説明する。第2の実施形態では、環状に携帯電話が接続可能であるとともに、遠距離にある被写体に対応したストロボ撮影が実行可能である。それ以外の構成については、第1の実施形態と同じである。
図6は、第2の実施形態における携帯機器およびその接続状態を示した図である。
携帯機器10’の底部には、マスター端子10’M、スレーブ端子10’Sが設けられており、接続ケーブル100Tが隣接する携帯機器のマスター端子10’M、スレーブ端子10’Sに接続される。ここでは、すべての携帯機器においてマスター側、スレーブ側ともに他の携帯機器と接続されており、一方の端にある(n番目)の携帯機器は他方の端(1番目)にある携帯機器と接続される。
図7は、第2の実施形態におけるマスター側携帯機器のストロボ撮影動作のタイミングチャートである。図8は、第2の実施形態におけるスレーブ側携帯機器のストロボ撮影動作のタイミングチャートである。
図7に示すように、第1の実施形態と同様に、マスターとなる携帯機器10’の撮影ボタン14が操作されると、CCDの露光が開始され、調光信号がローレベルに切り替えられる。そして、発光信号がハイレベルに切り替わることによってストロボ発光するとともに、ハイレベルの信号がマスター端子10’Mへ送られる(符号U1)。
マスターとなる携帯機器10’では、発光強度に応じた電流がフォトダイオード58において検出され、積分コンデンサ62に電圧値として積算される。ここでは、被写体が遠距離にあるため、発光開始から所定時間TS1を経過しても積算電圧が基準電圧を超えない。そのため、所定期間経過すると、リセット信号がローレベルに切り替えられる。その結果、AND回路52からの出力がローレベルの信号になり、ローレベルの信号がマスター端子10’Mから出力される。
スレーブとなる携帯機器10’では、ハイレベルの信号がスレーブ端子10’Sに入力されると、OR回路54の出力がハイレベルになることによってAND回路52の出力がハイレベルの信号となり、ストロボ発光する(符号Q1)。そして、スレーブ端子10’Sに入力される信号がローレベルに切り替えられると、マスター端子10’Mからの出力がローレベル信号に切り替わる(符号Q2)。
発光制御部50については、AND回路、OR回路以外の論理回路を使用してもよい。また、発光制御の構成については、発光制御部50のようなハードウェアでなく、ソフトウェアによって構成してもよい。スレーブの携帯機器への信号送信に関しては、端子にケーブルを介して接続させる以外にも、ワイヤレス通信など無線通信によって信号を送信してもよい。また、携帯電話以外のカメラ等の撮影装置、あるいは撮影機能付の携帯機器に適用してもよい。
ストロボ発光に関しては、キセノンガスの放電管などによって構成するのに限定されず、携帯電話などではLEDなどの発光体を用いてもよい。この場合、電流をON/OFF制御することによってLEDの発光が制御される。
10 携帯電話
10M マスター端子(第1の端子、出力部)
10S スレーブ端子(第2の端子、入力部)
12 ストロボボタン
14 撮影ボタン(ストロボ撮影部材)
20 システムコントロール回路
22 発光部
30 ストロボ発光部(ストロボ発光手段)
50 発光制御部(ストロボ発光制御手段)
52 AND回路
54 OR回路
10M マスター端子(第1の端子、出力部)
10S スレーブ端子(第2の端子、入力部)
12 ストロボボタン
14 撮影ボタン(ストロボ撮影部材)
20 システムコントロール回路
22 発光部
30 ストロボ発光部(ストロボ発光手段)
50 発光制御部(ストロボ発光制御手段)
52 AND回路
54 OR回路
Claims (8)
- ストロボ撮影を実行させるストロボ撮影部材と、
補助光を発光するストロボ発光手段と、
補助光の発光を制御するストロボ発光制御手段と、
他の携帯機器に対して補助光を発光させる発光制御信号を出力可能な出力部と、
他の携帯機器から送られてくる発光制御信号を入力可能な入力部とを備え、
前記ストロボ発光制御手段が、
前記ストロボ撮影部材が操作された場合、前記ストロボ発光手段において補助光を発光させるとともに、前記発光制御信号を前記出力部から出力させ、
他の携帯機器からの発光制御信号が前記入力部へ入力された場合、前記ストロボ発光手段において補助光を発光させることを特徴とする撮影機能付き携帯機器。 - 前記ストロボ発光制御手段が、
前記入力部に接続され、前記発光制御信号または前記ストロボ撮影部材の操作に応じた発光信号に基づいてハイレベル信号を出力するOR回路と、
前記ストロボ発光手段に接続され、前記OR回路からのハイレベルの信号に基づいて前記ストロボ発光手段による発光を実行させるハイレベルの信号を前記ストロボ発光手段へ出力するAND回路と
を有することを特徴とする請求項1に記載の撮影機能付き携帯機器。 - 前記出力部が、前記発光制御信号を出力可能な第1の端子を有し、
前記入力部が、他の撮影機器の第1の端子と接続可能であって、前記発光制御信号を入力可能な第2の端子を有することを特徴とする請求項1に記載の撮影機能付き携帯機器。 - 前記ストロボ発光制御手段が、発光量を検出して補助光の発光を所定のタイミングで停止させる調光手段を有し、
前記ストロボ撮影部材が操作された場合、補助光発光停止に合わせて、他の携帯機器の補助光の発光を停止させる発光停止制御信号を前記出力部から出力させ、
前記入力部から発光停止制御信号が入力された場合、補助光の発光を停止させることを特徴とする請求項1に記載の撮影機能付き携帯機器。 - 前記ストロボ発光制御手段が、前記調光手段において検出する発光量が所定の発光量に達しない場合、補助光の発光を停止させることを特徴とする請求項4に記載の撮影機能付き携帯機器。
- 前記ストロボ発光制御手段が、他の携帯機器からの発光制御信号が前記入力部へ入力された場合、前記発光制御信号を前記出力部から出力させることを特徴とする請求項1に記載の撮影機能付き携帯機器。
- 前記第2の端子に対する他の携帯機器の第1の端子の接続を検出する接続検出手段をさらに有し、
前記ストロボ発光制御手段が、接続が検出された場合、補助光の発光を停止させることを特徴とする請求項3に記載の撮影機能付き携帯機器。 - 補助光を発光するストロボ発光手段と、
補助光の発光を制御するストロボ発光制御手段とを備え、
前記ストロボ発光制御手段が、
ストロボ撮影を実行させるストロボ撮影部材が操作された場合、前記ストロボ発光手段において補助光を発光させるとともに、他の携帯機器に対して補助光を発光させる発光制御信号を出力部から出力させ、
他の携帯機器からの発光制御信号が入力部へ入力された場合、前記ストロボ発光手段において補助光を発光させることを特徴とするストロボ撮影装置。
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-
2005
- 2005-09-15 JP JP2005268342A patent/JP2007079235A/ja not_active Withdrawn
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