JP2007077887A - 改質燃料焚きガスタービンシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】改質燃料生成の立ち上げ時間を短縮することができ、台数制御用ガスタービン設備の起動時間を短縮することができる改質燃料焚きガスタービンシステムを提供する。
【解決手段】重質油と高温高圧水を混合して改質燃料を生成する燃料改質器2A,2Bと、燃料改質器2A,2Bで生成した改質燃料を燃焼器3A,3Bで燃焼し、発生した燃焼ガスにより駆動するガスタービン7A,7Bとを備えたガスタービン設備1A,1Bを有し、ガスタービン設備1Aはベース運転用として連続運転し、ガスタービン設備1Bは台数制御用として運転・停止制御する改質燃料焚きガスタービンシステムであって、例えば制御弁10,11を制御して停止中の台数制御用ガスタービン設備1Bの燃料改質器2B内に高温高圧水を供給し、燃料改質器2Bを加熱する。
【選択図】図1

Description

本発明は、重質油を高温高圧水と混合して改質する燃料改質器と、この燃料改質器で生成した改質燃料を燃焼器で燃焼し、発生した燃焼ガスにより駆動するガスタービンとをそれぞれ備えた複数のガスタービン設備を有する改質燃料焚きガスタービンシステムに関する。
一般に、ガスタービン設備は、圧縮空気を生成する圧縮機と、この圧縮機からの圧縮空気と燃料を混合燃焼する燃焼器と、この燃焼器で発生した燃焼ガスにより駆動するガスタービンと、このガスタービンの駆動によって発電する発電機とを備えている。近年、重質油を軽質化、脱硫黄化、及び脱金属化して、ガスタービンに利用可能な燃料に改質する方法が提唱されている(例えば、特許文献1参照)。燃料改質器(超臨界反応器)は、重質油の改質反応条件(例えば温度380℃、圧力25MPa)で重質油と高温高圧水を混合反応させ、熱分解と加水分解を行って改質燃料を生成し、この生成した改質燃料を燃焼器に供給するようになっている。
特開2002−338973号公報
ガスタービンを複数台設け、電力需要等に応じて台数制御する方法が一般に知られている。そこで、上述した燃料改質器、燃焼器、及びガスタービン等をそれぞれ備えた複数のガスタービン設備を想定する。すなわち、これら複数のガスタービン設備のうち少なくとも1台はベース運転用として連続運転し、他のガスタービン設備は台数制御用として電力需要に応じて運転・停止制御する。ところが、このような構成において台数制御用ガスタービン発電設備を停止させる場合、燃料改質器への重質油及び高温高圧水の供給を停止すると、燃料改質器が自然放熱により常温近くまで冷却される可能性がある。そのため、台数制御用ガスタービンを再起動させるときに、重質油及び高温高圧水の供給を開始しても、燃料改質器内の温度が重質油の改質反応温度まで上昇するのに時間を要してしまう。
本発明の目的は、改質燃料生成の立ち上げ時間を短縮することができ、台数制御用ガスタービン設備の起動時間を短縮することができる改質燃料焚きガスタービンシステムを提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、重質油と高温高圧水を混合して改質燃料を生成する燃料改質器と、この燃料改質器で生成した改質燃料を燃焼器で燃焼し、発生した燃焼ガスにより駆動するガスタービンとをそれぞれ備えた複数のガスタービン設備を有し、これら複数のガスタービン設備のうち少なくとも1台はベース運転用として連続運転し、他のガスタービン設備は台数制御用として運転・停止制御する改質燃料焚きガスタービンシステムであって、停止中の前記台数制御用ガスタービン設備の燃料改質器を加熱する加熱手段を備える。
本発明においては、重質油と高温高圧水を混合して改質燃料を生成する燃料改質器と、この燃料改質器からの改質燃料を燃焼器で燃焼し、発生した燃焼ガスにより駆動するガスタービンとをそれぞれ備えた複数のガスタービン設備を有し、これら複数のガスタービン設備のうち少なくとも1台はベース運転用として連続運転し、他のガスタービン設備は台数制御用として運転・停止制御する。これにより、例えば電力需要の変動に応じてガスタービン設備の運転台数を制御し、効率よく発電することができる。また本発明においては、停止中の台数制御用ガスタービン設備の改質燃料器を加熱する加熱手段を設ける。これにより、自然放熱等による燃料改質器の温度低下を抑制することができる。したがって、重質油及び高温高圧水を供給したときの改質燃料生成の立ち上げ時間を短縮することができ、台数制御用ガスタービン設備の起動時間を短縮することができる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記加熱手段は、停止中の前記台数制御用ガスタービン設備の燃料改質器内に高温高圧水を供給する供給制御手段である。
これにより、燃料改質器を加熱するとともに洗浄することができる。
(3)上記(1)において、また好ましくは、前記ベース運転用ガスタービン設備のガスタービンからの排熱ガスを利用して蒸気を生成する排熱回収ボイラを備え、前記加熱手段は、前記排熱回収ボイラで生成した蒸気を停止中の前記台数制御用ガスタービン設備の燃料改質器内に供給する第1の蒸気供給手段である。
(4)上記(1)において、また好ましくは、重質油又は前記燃料改質器から排出したタールを燃焼する燃焼炉と、この燃焼炉で発生した高温ガスを利用して蒸気を生成する熱交換器とを備え、前記加熱手段は、前記熱交換器で生成した蒸気を停止中の前記台数制御用ガスタービン設備の燃料改質器内に供給する第2の蒸気供給手段である。
(5)上記(2)〜(4)のいずれか1つにおいて、好ましくは、停止中の前記台数制御用ガスタービン設備の燃料改質器内に供給した高温高圧水又は蒸気を、運転中の前記ベース運転用ガスタービン設備の燃焼器に導出する合流切換手段を備える。
停止中の台数制御用ガスタービン設備の燃料改質器内に供給された高温高圧水又は蒸気は、燃料改質器内に残留している油分や可燃ガス等の可燃成分を含むようになり、そのままでは大気に放出することができず何らかの処理が必要となる。本発明においては、台数制御用ガスタービン設備の燃料改質器内に供給した高温高圧水又は蒸気をベース運転用ガスタービン設備の燃焼器に導出し、高温高圧水又は蒸気に含まれた可燃成分を燃焼する。これにより、専用処理装置を別途設けることなく、高温高圧水又は蒸気を処理することができる。また、高温高圧水又は蒸気を増加させたぶんだけ燃焼器で発生する燃焼ガスの流量が増加し、ベース運転用ガスタービン設備の出力を向上させることができる。
(6)上記(2)〜(4)のいずれか1つにおいて、また好ましくは、停止中の前記台数制御用ガスタービン設備の燃料改質器内に空気を供給する空気供給手段を備える。
これにより、燃料改質器内に付着したコークスが酸化反応し除去しやすくなるので、燃料改質器の洗浄の一助とすることができる。
(7)上記(1)において、また好ましくは、前記加熱手段は、前記台数制御用ガスタービン設備の燃料改質器の外部を高温ガスで加熱する外部加熱手段を有する。
(8)上記(7)において、好ましくは、重質油又は前記燃料改質器から排出したタールを燃焼する燃焼炉を備え、前記外部加熱手段は、前記燃焼炉で発生した高温ガスを前記台数制御用ガスタービン設備の燃料改質器の外部流路に流通させる。
本発明によれば、改質燃料生成の立ち上げ時間を短縮することができ、台数制御用ガスタービン設備の起動時間を短縮することができる。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
本発明の第1の実施形態を図1により説明する。
図1は、本実施形態による改質燃料焚きガスタービンシステムの全体構成を表す概略図である。
この図1において、改質燃料焚きガスタービンシステムは、連続運転するベース運転用ガスタービン設備1Aと、例えば電力需要等に応じて運転・停止する台数制御用ガスタービン設備1Bとを備えている。
ベース運転用ガスタービン設備1Aは、重質油を高温高圧水と混合して改質する燃料改質器2Aと、この燃料改質器2Aで生成した改質燃料を減圧するオリフィス等の減圧器3Aと、減圧した改質燃料を気液分離する気液分離器4Aと、この気液分離器4Aで分離した改質ガス(気体改質燃料)又は改質油(液体改質燃料)を、圧縮機5Aで生成した圧縮空気とともに混合燃焼する燃焼器6Aと、この燃焼器6Aで発生した燃焼ガスにより駆動するガスタービン7Aと、このガスタービン7Aの駆動によって発電する発電機(図示せず)とを備えている。
台数制御用ガスタービン設備1Bは、ベース運転用ガスタービン設備1Aと同様の構成であり、重質油を高温高圧水と混合して改質する燃料改質器2Bと、この燃料改質器2Aで生成した改質燃料を減圧するオリフィス等の減圧器3Bと、減圧した改質燃料を気液分離する気液分離器4Bと、この気液分離器4Bで分離した改質ガス(気体改質燃料)又は改質油(液体改質燃料)を、圧縮機5Bで生成した圧縮空気とともに混合燃焼する燃焼器6Bと、この燃焼器6Bで発生した燃焼ガスにより駆動するガスタービン7Bと、このガスタービン7Bの駆動によって発電する発電機(図示せず)とを備えている。なお、ガスタービン7A,7Bからの排熱ガス(燃焼排ガス)は、煙突8を介し大気に放出されるようになっている。
燃料改質器2A,2Bは、例えば温度200〜400℃、圧力10〜30MPa程度の重質油と例えば350〜500℃、10〜30MPaの高温高圧水とが導入され、これら重質油及び高温高圧水を混合反応させ、重質油を軽質化した改質燃料を生成するようになっている。その際に生じた残渣油であるタールは、燃料改質器2A,2Bの底部からタール管9A,9Bを介し排出されるようになっている。また、燃料改質器2Bへの重質油及び高温高圧水の供給系統には、重質油及び高温高圧水の供給量をそれぞれ制御する流量制御弁10,11が設けられている。
気液分離器4Aは、燃料改質器2Aで生成された改質燃料を改質ガス及び改質油に気液分離し、改質ガスを改質ガス供給系統12Aを介し燃焼器6Aに導出し、改質油を改質油タンク13に導出するようになっている。また同様に、気液分離器4Bは、燃料改質器2Aで生成した改質燃料を改質ガス及び改質油に気液分離し、改質ガスを改質ガス供給系統12Bを介し燃焼器6Bに導出し、改質油を改質油タンク13に導出するようになっている。改質油タンク13内の改質油は、改質油ポンプ14によって改質油供給系統15A,15Bを介し燃焼器6A,6Bにそれぞれ供給されるようになっている。なお、改質ガス供給系統12A,12Bには、改質ガスの供給量を制御する流量制御弁16A,16Bがそれぞれ設けられ、改質油供給系統15A,15Bには、改質油の供給量を制御する流量制御弁17A,17Bがそれぞれ設けられている。
また、台数運転制御用ガスタービン設備1Bの気液分離器4Bの上部とベース運転用ガスタービン設備1Aの改質ガス供給系統12Aにおける供給弁16Aの上流側との間に接続された合流系統18が設けられ、この合流系統18には連通・遮断状態に切換可能な切換弁19が設けられている。
なお、上記において、流量制御弁10,11は、特許請求の範囲記載の停止中の台数制御用ガスタービン設備の燃料改質器内に高温高圧水を供給する供給制御手段を構成する。また、合流系統18及び切換弁19は、停止中の台数制御用ガスタービン設備の燃料改質器内に供給した高温高圧水又は蒸気を、運転中のベース運転用ガスタービン設備の燃焼器に導出する合流切換手段を構成する。
次に、本実施形態による改質燃料焚きガスタービンシステムの運転方法を説明する。
例えばベース運転用ガスタービン設備1Aの最大出力より電力需要が大きい場合、ベース運転用ガスタービン設備1A及び台数制御用ガスタービン設備1Bをともに運転させる。詳細には、ベース運転用ガスタービン設備1Aにおける改質ガス供給系統12Aの流量制御弁16A及び改質油供給系統15Aの流量制御弁17を開放し、台数制御用ガスタービン設備1Bにおける改質ガス供給系統12Bの流量制御弁16B及び改質油供給系統15Bの流量制御弁17を開放し、合流系統18の切換弁19を閉止する。そして、ベース運転用ガスタービン設備1Aの燃料改質器2Aに重質油及び高温高圧水を供給し、これら重質油と高温高圧水を混合反応させて改質燃料を生成し、気液分離器4Aで改質ガスと改質油に気液分離する。改質ガス及び改質油(但し、改質燃料を生成するまでは改質油タンク13内の改質油のみ)は、それぞれ改質ガス供給系統12A及び改質油供給系統15A等を介し燃焼器6Aに導入され、圧縮機5Aからの圧縮空気とともに混合燃焼される。その結果、ガスタービン7Aが駆動して発電する。
また、流量制御弁10,11を開放して台数制御用ガスタービン設備1Bの燃料改質器2Bに重質油及び高温高圧水を供給し、これら重質油と高温高圧水を混合反応させて改質燃料を生成し、気液分離器4Bで改質ガスと改質油に気液分離する。改質ガス及び改質油(但し、改質燃料を生成するまでは改質油タンク13内の改質油のみ)は、それぞれ改質ガス供給系統12B及び改質油供給系統15Bを介し燃焼器6Bに導入され、圧縮機5Bからの圧縮空気とともに混合燃焼される。その結果、ガスタービン7Bが駆動して発電する。そして、例えば流量制御弁16A,17A又は16B,17Bを制御して燃焼器6A,6Bへの改質ガス及び改質油の供給量をそれそれ調整することにより、ガスタービン7A,7Bの負荷を変動させ、電力需要に応じた発電を行うことができる。
一方、例えばベース運転用ガスタービン設備1Aの最大出力より電力需要が小さい場合は、台数制御用ガスタービン1Bを停止させる。詳細には、台数制御用ガスタービン1Bにおける改質ガス供給系統12Bの流量制御弁16B及び改質油供給系統15Bの流量制御弁17Bを閉止する。これにより、燃焼器6Bへの改質ガス及び改質油の供給が停止され、ガスタービン7Bが停止する。そして、例えばベース運転用ガスタービン設備1Aの流量制御弁16A,17Aを制御して改質ガス及び改質油の供給量を調整することにより、ガスタービン7Aの負荷を変動させ、電力需要に応じた発電を行うことができる。
また、台数制御用ガスタービン1Bの重質油供給系統の流量制御弁10を閉止するとともに、高温高圧水供給系統の流量制御弁11を制御して定格流量より少量(燃料改質器2Bを所定の温度に維持するために必要な流量)の高温高圧水を燃料改質器2Bに供給する。これにより、燃料改質器2Bを加熱して燃料改質器2B内の温度を所定の温度(例えば重質油を改質反応させる最適温度)に維持するとともに、燃料改質器2B内を洗浄することができる(コークスの除去効果も得られる)。その結果、台数制御用ガスタービン設備1Bを再起動する場合に、重質油供給系統の流量制御弁10を開放し、高温高圧水供給系統の流量制御弁11を定格流量に制御して、燃料改質器2Bへの重質油及び高温高圧水の供給を開始すると、重質油と高温高圧水とがすみやかに混合反応して改質燃料を生成することができる。
以上のように本実施形態においては、連続運転するベース運転用ガスタービン設備1Aと、運転・停止制御する台数制御用ガスタービン1Bとを備えた構成とすることにより、電力需要等に応じて効率よく発電することができる。また、停止中の台数制御用ガスタービン設備1Bの燃料改質器2B内に高温高圧水を供給することにより、自然放熱等による燃料改質器2Bの温度低下を抑えることができる。したがって、重質油及び高温高圧水を供給したときの改質燃料生成の立ち上げ時間を短縮することができ、台数制御用ガスタービン設備1Bの起動時間を短縮することができる。
また、停止中の台数制御用ガスタービン設備1Bの燃料改質器2B内に供給された高温高圧水は、燃料改質器2B内に残留している油分や可燃ガス等の可燃成分を含むようになり、そのままでは大気に放出することができず何らかの処理が必要となる。そこで本実施形態においては、台数制御用ガスタービン設備1Bを停止させた場合、改質ガス供給系統12Bの流量制御弁16B及び改質油供給系統15Bの流量制御弁17Bを閉止し、合流系統18の切換弁19を開放して、燃料改質器2B内の高温高圧水(蒸気)を減圧弁3B、気液分離器4B、及び合流系統18を経由しベース運転用ガスタービン設備1Aの改質ガス供給系統12Aに合流させる。これにより、改質ガス供給系統12Aの改質ガスとともに高温高圧水が燃焼器6Aに導入され、高温高圧水に含まれた可燃成分が燃焼される。したがって、専用処理装置を別途設けることなく処理することができる。また、高温高圧水を増加させたぶんだけ燃焼器6Aで発生する燃焼ガスの流量が増加し、ガスタービン7Aの出力を向上させることができる。
本発明の第2の実施形態を図2により説明する。本実施形態は、運転中のベース運転用ガスタービン設備1Aのガスタービン7Aからの排熱ガスを利用して生成した蒸気を、停止中の台数制御用ガスタービン設備1Bの燃料改質器2Bに供給する実施形態である。
図2は、本実施形態による改質燃料焚きガスタービンシステムの全体構成を表す概略図である。なお、この図2において、上記第1の実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態では、ベース運転用ガスタービン設備1Aは、ガスタービン7Aからの排熱ガスを利用して蒸気を生成する排熱回収ボイラ20と、この排熱回収ボイラ20で生成した蒸気によって駆動する蒸気タービン21と、この蒸気タービン21の駆動によって発電する発電機(図示せず)とを備えている。蒸気タービン21から排出された蒸気は、復水器22で冷却されて水に戻され、水ポンプ23によって排熱回収ボイラ20に供給されるようになっている。
また、排熱回収ボイラ20と台数制御用ガスタービン設備1Bの高温高圧水供給系統における流量制御弁10の下流側との間に接続された蒸気供給系統24が設けられ、この蒸気供給系統24には蒸気の供給量を制御する流量制御弁25が設けられている。
なお、上記において、蒸気供給系統24及び流量制御弁25は、特許請求の範囲記載の排熱回収ボイラで生成した蒸気を停止中の台数制御用ガスタービン設備の燃料改質器内に供給する第1の蒸気供給手段手段を構成する。
以上のように構成された本実施形態においては、例えば台数制御用ガスタービン設備1Bを停止させる場合、重質油供給系統の流量制御弁10及び高温高圧水供給系統の流量制御弁11を閉止して、燃料改質器2Bへの重質油及び高温高圧水の供給を停止する。また、蒸気供給系統24の流量制御弁25を開放して、排熱回収ボイラ20で生成した蒸気(高温高圧水より低圧である蒸気)を燃料改質器2B内に供給する。これにより、燃料改質器2Bを加熱して燃料改質器2B内の温度を所定の温度に維持するとともに、燃料改質器2B内を洗浄することができる。その結果、台数制御用ガスタービン設備1Bを再起動する場合に、蒸気供給系統24の流量制御弁25を閉止し、重質油供給系統の流量制御弁10及び高温高圧水供給系統の流量制御弁11を開放して、燃料改質器2Bへの重質油及び高温高圧水の供給を開始すると、重質油と高温高圧水とがすみやかに混合反応して改質燃料を生成することができる。
したがって本実施形態においても、上記第1の実施形態同様、改質燃料生成の立ち上げ時間を短縮することができ、台数制御用ガスタービン設備1Bの起動時間を短縮することができる。
なお、上記第2の実施形態においては、ベース運転用ガスタービン設備1Aに排熱回収ボイラ20及び蒸気タービン21等を設けた構成を説明したが、台数制御用ガスタービン設備1Bにも排熱回収ボイラ及び蒸気タービン等を設けてよいことは言うまでもない。また、上記第1の実施形態及び後述する実施形態においても、ガスタービン設備1A,1Bに排熱回収ボイラ及び蒸気タービン等を設けてよいことは言うまでもない。
本発明の第3の実施形態を図3により説明する。本実施形態は、燃焼炉で発生した高温ガスを利用して生成した蒸気を、停止中の台数制御用ガスタービン設備1Bの燃料改質器2B内に供給する実施形態である。
図3は、本実施形態による改質燃料焚きガスタービンシステムの全体構成を表す概略図である。なお、この図3において、上記第1及び第2の実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態では、燃料改質器2A,2Bから排出されたタールを貯留するタールタンク26と、このタールタンク25からのタール又は重質油を送風機(ブロワ)27からの空気とともに燃焼する燃焼炉28とが設けられている。燃焼炉28へのタール供給系統にはタールの供給量を制御する流量制御弁29が設けられ、燃焼炉28への重質油供給系統には重質油の供給量を制御する流量制御弁30が設けられている。そして、例えば燃焼炉28の起動時(又はタールタンク25内のタールがないとき)は、流量制御弁29を閉止し流量制御弁30を開放して重質油を燃焼炉28に供給して燃焼し、定格運転時は、流量制御弁29を開放し流量制御弁30を閉止してタールを燃料炉28に供給して燃焼するようになっている。
また、燃焼炉28で発生した高温ガスは、燃料改質器2A、2Bの外部に設けた加熱流路31A,31Bに導入され、燃料改質器2A,2Bを加熱するようになっている。加熱流路31A,31Bへの高温ガス供給系統には、高温ガスの供給量を制御する流量制御弁32A,32Bがそれぞれ設けられている。
また、ベース運転用ガスタービン設備1Aの燃料改質器2Aの加熱流路2Aaから排出された高温ガスと熱交換して水を加熱し、蒸気を生成する熱交換器33が設けられている。そして、この熱交換器33と台数制御用ガスタービン設備1Bの高温高圧水供給系統における流量制御弁11の下流側との間に接続された蒸気供給系統34が設けられ、この蒸気供給系統34には蒸気の供給量を制御する流量制御弁35が設けられている。
なお、上記において、燃料改質器2Bの加熱流路31Bは、特許請求の範囲記載の台数制御用ガスタービン設備の燃料改質器の外部を高温ガスで加熱する外部加熱手段を構成する。また、蒸気供給系統34及び流量制御弁35は、熱交換器で生成した蒸気を停止中の台数制御用ガスタービン設備の燃料改質器内に供給する第2の蒸気供給手段を構成する。
以上のように構成された本実施形態においては、例えば台数制御用ガスタービン設備1Bを停止させる場合、高温ガス供給系統の流量制御弁32B(及び32A)を開放して、燃焼炉28で発生した高温ガスを燃料改質器2Bの加熱流路31B(及び燃料改質器2Aの加熱流路31A)に供給する。これにより、燃料改質器2Bを外部から加熱することができる。また、重質油供給系統の流量制御弁10及び高温高圧水供給系統の流量制御弁11を閉止して、燃料改質器2Bへの重質油及び高温高圧水の供給を停止するとともに、蒸気供給系統34の流量制御弁35を開放して、熱交換器33で生成した蒸気(高温高圧水より低圧である蒸気)を燃料改質器2B内に供給する。これにより、燃料改質器2Bを加熱して燃料改質器2B内の温度を所定の温度に維持するとともに、燃料改質器2B内を洗浄することができる。その結果、台数制御用ガスタービン設備1Bを再起動する場合に、蒸気供給系統34の流量制御弁35を閉止し、重質油供給系統の流量制御弁10及び高温高圧水供給系統の流量制御弁11を開放して、燃料改質器2Bへの重質油及び高温高圧水の供給を開始すると、重質油と高温高圧水とがすみやかに混合反応して改質燃料を生成することができる。
したがって本実施形態においても、上記第1及び第2の実施形態同様、改質燃料生成の立ち上げ時間を短縮することができ、台数制御用ガスタービン設備1Bの起動時間を短縮することができる。
本発明の第4の実施形態を図4により説明する。本実施形態は、停止中の台数制御用ガスタービン設備の燃料改質器に上述した蒸気とともに空気を供給する実施形態である。
図4は、本実施形態による改質燃料焚きガスタービンシステムの全体構成を表す概略図である。なお、この図4において、上記第3の実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本実施形態では、送風機36によって燃料改質器1B内に空気を供給する空気供給系統37が設けられ、この空気供給系統37には連通・遮断状態に切換可能な切換弁38が設けられている。なお、これら送風機36、空気供給系統37、及び切換弁38は、特許請求の範囲記載の停止中の台数制御用ガスタービン設備の燃料改質器内に空気を供給する空気供給手段を構成する。
以上のように構成された本実施形態においては、上記第3の実施形態同様、改質燃料生成の立ち上げ時間を短縮することができ、台数制御用ガスタービン設備1Bの起動時間を短縮することができる。また、燃料改質器2B内に蒸気とともに空気を供給することにより、燃料改質器内に付着したコークスが酸化反応して除去しやくすることができる。
なお、上記第4の実施形態においては、燃料改質器2B内に空気を供給する空気供給手段(詳細には、送風機36、空気供給系統38、及び切換弁38)を上記第3の実施形態の構成に設けた場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えば上記第1又は第2の実施形態の構成に設けてもよく、これらの場合も上記同様の効果を得ることができる。
また、上記第3及び第4の実施形態においては、燃焼炉28からの高温ガスを燃料改質器2Bの加熱流路31Bに流通する手段と、高温ガスを利用して熱交換器33で生成した蒸気を燃料改質器2B内に供給する手段とをともに備えた構成を例にとって説明したが、いずれか一方を備えた構成であっても、本発明の効果を得ることができる。また、上記第1又は第2の実施形態において、燃料改質器2B(及び2A)の外部に加熱流路31B(及び31A)を設け、燃焼炉28からの高温ガスを流通させるようにしてもよい。このような一変形例を図5及び図6により説明する。
図5は、本変形例による改質燃料焚きガスタービン設備の全体構成を表す概略図である。なお、この図5において、上記実施形態と同等の部分には同一の符号を付し、適宜説明を省略する。
本変形例では、水タンク39と、この水タンク39からの水を加圧する水ポンプ40と、この水ポンプ40によって第1供給系統41を介し供給された水を、燃焼炉28からの高温ガスと熱交換して加熱する第1熱交換器42とが設けられ、この第1熱交換器から42の高温高圧水が流量制御弁43A,44Bを介し燃料改質器2A,2Bに供給されるようになっている。また、重質油タンク44と、この重質油タンク44からの重質油を加圧する重質油ポンプ45と、この重質油ポンプ45によって第2供給系統46を介し供給された重質油(または後述する切換えによって、上記水ポンプ40からの水)を、第1の熱交換器42からの高温ガスと熱交換して加熱する第2熱交換器47とが設けられ、この第2熱交換器47からの高温高圧水が流量制御弁48A,48Bを介し燃料改質器2A,2Bに供給されるようになっている。
第2供給系統46には重質油の供給量を制御する流量制御弁49が設けられ、この第2供給系統46における流量制御弁49の上流側と燃焼炉28との間に接続された重質油供給系統50が設けられている。また、第2供給系統46における流量制御弁49の下流側と第1供給系統41との間に接続された分岐系統51が設けられ、この分岐系統51には第2熱交換器47への水供給量を制御する流量制御弁52が設けられている。そして、例えば第2供給系統46の流量制御弁49を開放し、分岐系統51の流量制御弁52を閉止すると、重質油ポンプ45で加圧した重質油が第2熱交換器47に供給され、例えば第2供給系統46の流量制御弁49を閉止し、分岐系統51の流量制御弁52を開放すると、水ポンプ40で加圧した水が第2熱交換器47にも供給されるようになっている。
また、第2熱交換器で使用され排出された高温ガスは、燃料改質器2A、2Bの外部に設けた上記加熱流路31A,31Bに導入され、燃料改質器2A,2Bを加熱するようになっている。
なお、上記において、流量制御弁43B,48Bは、特許請求の範囲記載の停止中の台数制御用ガスタービン設備の燃料改質器内に高温高圧水を供給する供給制御手段を構成する。
次に、本変形例による改質燃料焚きガスタービンシステムの運転方法を図6を用いて説明する。図6は、本変形例の台数制御用ガスタービン設備1Bにおけるガスタービン7Bの回転数及び負荷、燃料改質器2Bへの高温高圧水及び重質油の供給量、燃料改質器2Bの改質能力(改質ガス及び改質油の生成量)の経時変化をそれぞれ表すタイムチャートである。なお、この図6において、燃料改質器2Bへの高温高圧水の定格供給量(100%)と重質油の定格供給量(100%)の比は2:1である。また、ベース運転用ガスタービン設備1Aの起動時におけるガスタービン7Aの回転数及び負荷、燃料改質器2Aへの高温高圧水及び重質油の供給量、燃料改質器2Bの改質能力の経時変化は、台数制御用ガスタービン設備1Bの起動時とほぼ同じであるため、図示を省略する。
最初に、ベース運転用ガスタービン設備1A及び台数制御用ガスタービン設備1Bをともに起動させる場合について説明する。ベース運転用ガスタービン設備1A及び台数制御用ガスタービン設備1Bにおける改質油供給系統の流量制御弁17A,17Bを開放して、改質油タンク11からの改質油を燃焼器6A,6Bにそれぞれ供給して燃焼させ、ガスタービン7A,7Bを駆動する。これと同時に、タールタンク29からのタール(又は重質油タンク44からの重質油)を燃焼炉28に供給して燃焼させ、高温ガスを発生させる。発生した高温ガスは第1熱交換器42及び第2熱交換器47を経由し、燃料改質器2Aの加熱流路31A及び燃料改質器2Bの加熱流路31Bにそれぞれ導入され、燃料改質器2A,2Bを外部から加熱することができる。
また、第2供給系統46の流量制御弁49を閉止し、分岐系統51の流量制御弁52を開放して、水ポンプ40で加圧した水を第1熱交換器42及び第2熱交換器47に導入して加熱する。このようにして得た高温高圧水を、流量制御弁43A,48Aを開放して燃料改質器2Aに供給し、また流量制御弁43B,48Bを開放して燃料改質器2Bに供給し(このとき、燃料改質器2A,2Bへの高温高圧水の供給量は定格流量(100%)を超える)、これによって燃料改質器2A,2Bを加熱するとともに洗浄することができる。
その後、燃料改質器2A,2B内の温度が所定の温度(例えば重質油を改質反応させる最適温度)に達したら、分岐系統51の流量制御弁51を徐々に閉じて燃料改質器2A,2Bへの高温高圧水の供給量を減少させ定格流量とするとともに、第2供給系統の流量制御弁49を徐々に開いて燃料改質器2A,2Bへの重質油の供給量を増加させて定格流量とする。このような流量制御により、熱交換器42,47における水及び重質油と高温ガスとのヒートバランス(熱収支)を維持しつつ、重質油の供給量を増加させることができる。そして、燃料改質器2A,2B内に供給された重質油と高温高圧水とがすみやかに混合反応して改質燃料を生成することができ、生成した改質燃料(改質ガス及び改質油)を燃焼器6A,6Bに安定して供給することができるようになる。
台数制御用ガスタービン設備1Bを停止させる場合について説明する。台数制御用ガスタービン設備1Bにおける改質ガス供給系統12Bの流量制御弁16B及び改質油供給系統15Bの流量制御弁17Bを閉止して、燃焼器6Bへの改質ガス及び改質油の供給を停止し、ガスタービン7Bを停止させる。これと同時に、流量制御弁48Bを閉止して燃料改質器2Bへの重質油の供給を停止し、流量制御弁43Bを制御して燃料改質器2Bへの高温高圧水の供給量を増加させる(定格流量を超えた供給流量とする)。そして、燃焼炉28に供給するタール(又は重質油)の供給量を徐々に減少させ、これに併せて流量制御弁43Bを制御して燃料改質器2Bへの高温高圧水の供給量を定格流量より減少させる(燃料改質器2Bを所定の温度に維持するために必要な流量とする)。このような流量制御により、熱交換器42,47における水及び重質油と高温ガスとのヒートバランスを維持しつつ、高温高圧水の供給量を減少させることができる。そして、台数制御用ガスタービン設備1Bの燃料改質器2B内に高温高圧水を供給して、燃料改質器2B内の温度を所定の温度に維持するとともに、燃料改質器2B内を洗浄することができる。
その後、台数制御用ガスタービン設備1Bを再起動させる場合は、燃焼炉28に供給するタール(又は重質油)の供給量を徐々に増加させ、これに併せて流量制御弁43Bを制御して高温高圧水の供給量を増加させ定格流量を超えた供給流量とする。そして、流量制御弁48Bを開放して燃料改質器2Bへの重質油の供給を開始するするとともに、流量制御弁43Bを制御して燃料改質器2Bへの高温高圧水の供給量を減少させ定格流量とする。このような流量制御により、熱交換器42,47における水及び重質油と高温ガスとのヒートバランスを維持しつつ、重質油の供給量を増加させることができる。そして、燃料改質器2B内に供給された重質油と高温高圧水とがすみやかに混合反応して改質燃料を生成することができ、生成した改質燃料(改質ガス及び改質油)を燃焼器6Bに安定して供給することができるようになる。
以上のような変形例においても、上記実施形態同様の効果を得ることができる。またガスタービン設備1A,1Bの運転・停止切換時に、熱交換器42,47のヒートバランスを考慮した重質油及び高温高圧水の流量制御を行うので、熱交換器42,47が過熱し損傷するのを防止することができる。
本発明の改質燃料焚きガスタービンシステムの第1の実施形態の全体構成を表す概略図である。 本発明の改質燃料焚きガスタービンシステムの第2の実施形態の全体構成を表す概略図である。 本発明の改質燃料焚きガスタービンシステムの第3の実施形態の全体構成を表す概略図である。 本発明の改質燃料焚きガスタービンシステムの第4の実施形態の全体構成を表す概略図である。 本発明の改質燃料焚きガスタービンシステムの一変形例の全体構成を表す概略図である。 本発明の改質燃料焚きガスタービンシステムの一変形例における運転方法を説明するためのタイムチャートである。
符号の説明
1A ベース運転用ガスタービン設備
1B 台数制御用ガスタービン設備
2A 燃料改質器
2B 燃料改質器
6A 燃焼器
6B 燃焼器
7A ガスタービン
7B 燃料改質器
10 流量制御弁(供給制御手段)
11 流量制御弁(供給制御手段)
18 合流系統(合流切換手段)
19 切換弁(合流切換手段)
20 排熱回収ボイラ
24 蒸気供給系統(第1の蒸気供給手段)
25 流量制御弁(第1の蒸気供給手段)
28 燃焼炉
31A 燃料改質器2Aの加熱流路(外部加熱手段)
31B 燃料改質器2Bの加熱流路(外部加熱手段)
33 熱交換器
34 蒸気供給系統(第2の蒸気供給手段)
35 流量制御弁(第2の蒸気供給手段)
36 送風機(空気供給手段)
37 空気供給系統(空気供給手段)
38 切換弁(空気供給手段)
43B 流量制御弁(供給制御手段)
48B 流量制御弁(供給制御手段)

Claims (8)

  1. 重質油と高温高圧水を混合して改質燃料を生成する燃料改質器と、この燃料改質器で生成した改質燃料を燃焼器で燃焼し、発生した燃焼ガスにより駆動するガスタービンとをそれぞれ備えた複数のガスタービン設備を有し、これら複数のガスタービン設備のうち少なくとも1台はベース運転用として連続運転し、他のガスタービン設備は台数制御用として運転・停止制御する改質燃料焚きガスタービンシステムであって、
    停止中の前記台数制御用ガスタービン設備の燃料改質器を加熱する加熱手段を備えたことを特徴とする改質燃料焚きガスタービンシステム。
  2. 請求項1記載の改質燃料焚きガスタービンシステムにおいて、前記加熱手段は、停止中の前記台数制御用ガスタービン設備の燃料改質器内に高温高圧水を供給する供給制御手段であることを特徴とする改質燃料焚きガスタービンシステム。
  3. 請求項1記載の改質燃料焚きガスタービンシステムにおいて、前記ベース運転用ガスタービン設備のガスタービンからの排熱ガスを利用して蒸気を生成する排熱回収ボイラを備え、前記加熱手段は、前記排熱回収ボイラで生成した蒸気を停止中の前記台数制御用ガスタービン設備の燃料改質器内に供給する第1の蒸気供給手段であることを特徴とする改質燃料焚きガスタービンシステム。
  4. 請求項1記載の改質燃料焚きガスタービンシステムにおいて、重質油又は前記燃料改質器から排出したタールを燃焼する燃焼炉と、この燃焼炉で発生した高温ガスを利用して蒸気を生成する熱交換器とを備え、前記加熱手段は、前記熱交換器で生成した蒸気を停止中の前記台数制御用ガスタービン設備の燃料改質器内に供給する第2の蒸気供給手段であることを特徴とする改質燃料焚きガスタービンシステム。
  5. 請求項2乃至4のいずれか1項記載の改質燃料焚きガスタービンシステムにおいて、停止中の前記台数制御用ガスタービン設備の燃料改質器内に供給した高温高圧水又は蒸気を、運転中の前記ベース運転用ガスタービン設備の燃焼器に導出する合流切換手段を備えたことを特徴とする改質燃料焚きガスタービンシステム。
  6. 請求項2乃至4のいずれか1項記載の改質燃料焚きガスタービンシステムにおいて、停止中の前記台数制御用ガスタービン設備の燃料改質器内に空気を供給する空気供給手段を備えたことを特徴とする改質燃料焚きガスタービンシステム。
  7. 請求項1記載の改質燃料焚きガスタービンシステムにおいて、前記加熱手段は、前記台数制御用ガスタービン設備の燃料改質器の外部を高温ガスで加熱する外部加熱手段を有することを特徴とする改質燃料焚きガスタービンシステム。
  8. 請求項7記載の改質燃料焚きガスタービンシステムにおいて、重質油又は前記燃料改質器から排出したタールを燃焼する燃焼炉を備え、前記外部加熱手段は、前記燃焼炉で発生した高温ガスを前記台数制御用ガスタービン設備の燃料改質器の外部流路に流通させることを特徴とする改質燃料焚きガスタービンシステム。
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